JPH0866493A - マルチ形スプリンクラヘッド及びその散水口の製造方法 - Google Patents

マルチ形スプリンクラヘッド及びその散水口の製造方法

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JPH0866493A
JPH0866493A JP20480494A JP20480494A JPH0866493A JP H0866493 A JPH0866493 A JP H0866493A JP 20480494 A JP20480494 A JP 20480494A JP 20480494 A JP20480494 A JP 20480494A JP H0866493 A JPH0866493 A JP H0866493A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外径を小さくして意匠性を高めると共に、シ
ステム天井への設置を可能にしたマルチ形スプリンクラ
ヘッド、及び製作が容易でコストを低減できるマルチ形
スプリンクラヘッドの製造方法を得ること。 【構成】 本体1のねじ部2の外径とほぼ同じ有底円筒
状に形成され、内壁のほぼ中央部にリンク機構40が係
止するフランジ部12を有し、このフランジ部12の下
方に複数の散水口15が設けられ底部に開口部16が設
けられたフレーム10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレーム自身に散水口
を設け、火災時にその散水口から消火水を散水するよう
にしたマルチ形スプリンクラヘッド及びその散水口の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチ形スプリンクラヘッドは、デフレ
クタとこのデフレクタを支持するフレームとが一体にな
ったマルチフレームを有し、気流速度の速い場所や火勢
の強い火災に対しても貫通力のある大粒径の消火水を散
水できるという特長を有する。
【0003】従来のマルチ形スプリンクラヘッドは、一
般に、多数の散水口を有する逆山形状のフレームの下端
部中央に開口部が設けられたフレームを有し、火災時に
はこの開口部からリンク機構等が落下すると共に、下降
した弁体によりフレームの開口部を閉塞して散水口から
消火水を散水するようになっている。
【0004】上記のようなマルチ形スプリンクラヘッド
の一例として、実公昭56−49635号公報に開示さ
れた考案がある。この考案は、上部に導水管に接続する
ねじ部を有し、下部に大径のフランジ部が一体に設けら
れて中心部に導水穴を有する本体と、金属板をプレス加
工によりほぼ逆山形状に形成し、側壁に多数の散水用ス
リットを設け、下方に傾斜した底部の中心部に開口部が
設けられて本体のフランジ部に結合されるデフレクタ兼
カバーと、このデフレクタ兼カバー内に収容され下端部
が開口部に結合された円筒と、本体の導水穴を閉塞する
弁体及びこの弁体が挿入された割形円筒体と、一対のレ
バー及び低融点合金からなり、割形円筒体内に挿入され
てレバーの先端が円筒の上端部に係止する分解部からな
っている。
【0005】そして、火災が発生し、分解部が加熱され
て低融点合金が溶融すると、分解部が分解してデフレク
タ兼カバーの開口部から落下する。同時に弁体を含む割
形円筒体も自重と消火水の圧力により下降し、円筒に当
ってその位置に保持され、導水穴を開放する。これによ
り、消火水は散水用スリットから四方に散水され、消火
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】天井に設置されるスプ
リンクラヘッドは、時代の要請や美観上の観点などか
ら、小形化、特に外径の小さいものが要望されている。
ところで、上述のような従来のマルチ形スプリンクラヘ
ッドは、天井に取付けた際、デフレクタ兼カバーの開口
部から露出する分解部の露出長をできるだけ短くするた
めに、分解部のアームが係止する円筒の上端部を、デフ
レクタ兼カバー内のできるだけ高い場所に位置させるよ
うにしており、円筒の上端部は散水用スリットと同程度
の高さになっている。
【0007】そのため、消火水の散水の際円筒が壁にな
って邪魔をするので、散水用スリットから効果的に消火
水を散水するためには、散水用スリットを円筒から離れ
た位置に設ける必要があり、また、天井面からの露出高
さを低くすることもあって、デフレクタ兼カバーの外径
を大きく(一般に50〜60mm程度)せざるを得なか
った。このため、天井面に設置したときの体裁が悪く、
目障りで美観を損ねていた。
【0008】また、近年システム天井が普及している
が、システム天井におけるスプリンクラヘッドの設置可
能な箇所の1つであるTバーの間隔が狭い(25mm程
度)ため、上記のようなマルチ形スプリンクラヘッドで
はねじ部を導水管に接続することができず、マルチ形ス
プリンクラヘッドをシステム天井のTバー間に設置する
ことができなかった。さらに、分解部のアームが係止す
る円筒は、デフレクタ兼カバーと別体に製作してデフレ
クタ兼カバーの開口部に結合するようにしているので、
部品点数が多くなり、製造、組立が面倒である。
【0009】このような問題は、例えば、実公昭50−
30152号公報に示すように、円筒を省略して分解部
のアームをデフレクタ兼カバーの開口部に直接係止させ
るようにした場合にも、やはり散水用スリットを割形円
筒体から離れた位置に設けなければならず、デフレクタ
兼カバーの大径化は避けられなかった。
【0010】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、小形化、特にその外径を小さくして意匠性を
高めると共に、システム天井への設置を可能にしたマル
チ形スプリンクラヘッドを得ることを目的としたもので
ある。また、製作が容易でコスト低減できるマルチ形ス
プリンクラヘッドの散水口の製造方法を得ることを目的
としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマルチ形ス
プリンクラヘッドは、有底円筒状に形成され、内壁のほ
ぼ中央部にリンク機構が係止するフランジ部を有し、こ
のフランジ部の下方に複数の散水口が設けられ、さらに
底部に開口部が設けられたフレームを備えたものであ
る。
【0012】また、上記のマルチ形スプリンクラヘッド
において、フランジ部の上面に、アームの上部先端部を
係止させると共に、このアームの上部先端部の外側面を
フレームの内壁に当接又は近接させてリンク機構を配設
したものである。
【0013】さらに、本発明に係るマルチ形スプリンク
ラヘッドの散水口の製造方法は、有底円筒状のフレーム
の内壁のほぼ中央部から下方が段部を介して縮径され、
この段部の下方において外壁に開口する複数の凹部を有
する半製品をダイキャスト等により製作し、段部の下部
と底部との間の内壁を切削し、凹部を開口して段部を上
面とするフランジ部及び散水口を形成するようにしたも
のである。
【0014】
【作用】アームガイドと一体に結合された弁体により本
体の放水口を閉塞し、アームガイド内にバランサを介し
てリンク機構を挿入する。そして、リンク機構にフレー
ムを嵌合してその上部を本体に結合し、リンク機構によ
り弁体を押圧して保持する。このとき、リンク機構のア
ームの上端部はバランサに当接し、上部先端部はフレー
ムに設けたフランジに係止する。火災が発生してその熱
によりリンク機構が分割してフレームの底部に設けた開
口部から落下すると、同時に弁体も降下してフレームの
開口部を塞ぐ。これにより放水口が開放されて消火水が
フレームの散水口から散水され、消火する。
【0015】また、上記のマルチ形スプリンクラヘッド
において、フレーム内に挿入されたリンク機構のアーム
は、その上端部がバランサに当接し、上部先端部がフレ
ームのフランジ部に係止すると共に、その外側面がフレ
ームの内壁に当接し又はきわめて近接した位置に配設さ
れる。これにより、フレームの内径をリンク機構の幅
(アーム間の距離)とほぼ等しくできるので、フレーム
の外径を小さくすることができる。
【0016】さらに、本発明に係るマルチ形スプリンク
ラヘッドの散水口の製造方法においては、例えばダイキ
ャストによりフレームの周壁に複数の散水口を設けるこ
とは技術的に困難なため、先ず、段部を介して下方が縮
径された有底円筒状のフレームの散水口が設けられる位
置に、外壁に開口する凹部を有する半製品を製作し、つ
いで、この凹部に対応する内壁を切削して内外壁を貫通
させ、段部を上面とするフランジ部と散水口を同一部材
により同時に形成する。これにより、容易かつ確実に散
水口を製造することができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明実施例の縦断面図、図2は保護
カバーを除去した状態を示す底面図、図3は図1の分解
斜視図である。
【0018】図において、1は本体で、外周におねじが
設けられた第1のねじ部2と、その下端部にこれと一体
に設けられた六角形状のつば部3と、外周におねじが設
けられ、つば部3と一体に形成された第2のねじ部4と
からなり、中心部にはこれら第1のねじ部2、つば部3
及び第2のねじ部4を貫通して放水口5が設けられてい
る。そして、放水口5の下部は拡径されて後述の弁体が
収容される凹部6が形成されており、放水口5と凹部6
との間には弁座7が設けられている。なお、つば部3は
六角形に限定するものではなく、例えば、円形に形成し
て締付工具が係止する係止部を設けてもよい。
【0019】10は有底円筒状で外径が本体1の第1の
ねじ部2の外径とほぼ等しい例えば22〜23mm程度
のフレームで、図4に示すように、内壁の上部には本体
1の第2のねじ部4に螺合されるめねじ11が設けられ
ており、めねじ11の下方(高さ方向の中央部よりやや
下方)にはフランジ部12が形成されている。15は散
水口で、フランジ部12と底部14との間に放射状かつ
等間隔に形成され、外壁13と底部14の周縁部とに開
口する。16は底部14に設けられ、長軸側の両端部が
円弧状に形成されたほぼ小判状の開口部である。なお、
フランジ部12の幅は、リンク機構の分解時に弁体の落
下を妨げないように、後述するリンク機構40のアーム
41a,41bの頭部42の先端部が係止できるだけの
必要最小限の幅となっている。
【0020】上記のようなフレーム10を製造するに
は、先ず、図5に示すように、内壁の上部にめねじ11
を有し、内壁のほぼ中央部から下方が段部12aを介し
て縮径され、外壁13の段部12aより下方の散水口1
5に対応する位置にはそれぞれ外壁13及び底部14に
開口する凹部15aが等間隔に設けられ、さらに底部1
4には開口部16が形成された有底円筒状の半製品を例
えばダイキャストで製作する。このとき、段部12aと
底部14との間、したがって凹部15の底部は縦壁17
により塞がれている。ついで、図6に示すように、機械
加工により段部12aの下部と底部14との間、したが
って縦壁17を切削すれば、図4(c)に示すように、
段部12aを上面とするフランジ部12及び内外を連通
する散水口15が同時に形成される。
【0021】20は本体1の放水口5を開閉する弁体
で、放水口5より小径で放水口5内に挿入される弁本体
と、弁本体より大径で凹部6内に収容されるフランジ部
と、このフランジ部の下面中央部に突設された突起部2
1と、突起部21の外周にこれと同心的に設けられたか
しめ片とからなっている。22は例えば銅の如き金属材
料からなり、弁体20の上部を覆うパッキンである。
【0022】30はアームガイドで、ほぼ長方形の基板
と、その長辺側の両縁部を下方に折曲げた板状のガイド
片32a,32bとによりほぼコ字状に形成されてお
り、ガイド片32a,32bの両側縁部は基板側に折曲
げられ、また、下端部には後述の可溶合金への熱の伝達
効率を高めるため、及び火災が発生して後述のシリンダ
等が上昇したときに、アーム支持板46が当らないよう
にするための切除部が設けられている。基板の中心部に
は穴が設けられており、この穴には弁体20のかしめ片
が嵌入されてかしめられ、弁体20とアームガイド30
とが一体に結合される。
【0023】ここで、フレーム10の底部14に設けた
開口部16の長さLは、弁体20のフランジ部の径より
長く、幅Wは弁体20のフランジ部の径より短かく形成
されている。また、アームガイド30の基板31の長さ
は開口部16の長さLより短かく、幅は開口部16の幅
Wより若干狭く形成されており、さらに、基板31の長
さは弁体20のフランジ部の径とほぼ等しく、幅は径よ
り狭く形成されている。
【0024】35はバランサで、長軸側の両端部が緩い
円弧状に形成されたほぼ長方形の基板と、長軸側の両縁
部が基板の両端部より内側において下方に折曲げられ、
折曲げ部の両端部に設けられた脚部間が逆三角形状に形
成された側壁とからなり、基板の中心部には支点受け凹
部が設けられている。
【0025】40は一対のアーム41a,41b、アー
ム支持板46、リンク押え板55等からなるリンク機構
である。アーム41a,41bは、図7に示すように、
外側にほぼ円弧状に折曲げられた頭部42と、頭部42
より幅広に形成され、途中から外側(リンク機構40の
分解方向)に角度θ1 (実施例ではθ1 =5°)で傾斜
した脚部43とによりほぼ逆J字状に形成されており、
脚部43には第1の係止穴44と第2の係止穴45とが
設けられている。なお、第1の係止穴44の下面は、外
側から内側に向って角度θ2 (実施例ではθ2 =20
°)で下り斜面に形成されており、また、アーム41
a,41bの幅は、アームガイド30のガイド片32
a,32bの間に挿入しうる幅に形成されている。
【0026】46はアーム支持板で、直線状の2辺と、
両端部が円弧状に形成された2辺とによりほぼ長方形状
に形成され、中心部に貫通穴を有する本体と、直線状の
2辺から突設されて先端部が斜め下方に折曲げられた係
止片とからなり、この係止片はアーム41a,41bの
第1の係止穴44に係止される。55はリンク押え板
で、中心部にねじ穴を有し、アーム支持板46の直線状
の2辺間の幅よりやや狭い幅の四角形の本体と、その両
側に突設した係止部とからなり、係止部はアーム41
a,41bの第2の係止穴45に係止される。
【0027】50はシリンダで、外壁の高さ方向のほぼ
中央部にはつば部が設けられており、下面にはねじ部5
2が突設されている。そして、このシリンダ50はつば
部が当接するまでアーム支持板46の貫通穴に挿入さ
れ、その位置で固定される。53はシリンダ50内に収
容された例えばコンプレッション半田からなる可溶合
金、54はシリンダ53内に摺動可能に収容された第1
のピストン、56は一端に設けたねじ部がリンク押え板
55のねじ穴に螺入され、他端が第1のピストン54に
当接する第2のピストンである。61は受熱板を兼ねた
保護カバーで、止めねじ62がかしめ付け等によって固
定されており、この止めねじ62をシリンダ50のねじ
部52に螺合することにより、フレーム10やリンク部
40の下面を覆って固定される。なお、保護カバー61
は、その上端部をフレーム10の散水口15を覆う高さ
まで延長してもよい。
【0028】次に、上記のような各部からなる本実施例
の組立順序の一例を説明する。先ず、本体1をねじ部2
を下にして立て、パッキン22が装着され、アームガイ
ド30が固定された弁体20を放水口5に挿入する。つ
いで、アームガイド30のガイド片32a,32bの間
にバランサ35を挿入し、その支点受け凹部を弁体20
の突起部21に当接させる。
【0029】この状態でアームガイド30のガイド片3
2a,32bの間にリンク機構40を挿入し、アーム4
1a,41bの頭部をバランサ35の下面に当接させ
る。そして、アームガイド30とリンク機構40を覆う
ようにフレーム10のめねじ11を本体1の第2のねじ
部4に螺入して両者を一体に結合する。
【0030】このとき、リンク機構40のアーム41
a,41bの頭部42の先端部は、フレーム10の内壁
に設けたフランジ部12に係止し、その外側面はフレー
ム10の内周面に当接し、又は近接して位置する。そし
て、フレーム10の螺入によってその頭部がバランサ3
5によって圧下され、結果的にアーム41a,41bは
頭部の先端部を支点として外方に開く方向に付勢されて
いる。また、リンク機構40の下部(ほぼアーム41
a,41bの第1の係止穴から下方)は、フレーム10
の底部14に設けた開口部16から外部に露出してお
り、アームガイド30のガイド片32a,32bの下端
部は開口部16の両縁部に摺接し、その切除部はシリン
ダ50に対向している。最後に、シリンダ50のねじ部
52に保護カバー61の止めねじ62を螺入して固定す
れば、スプリンクラヘッドの組立が完了する。
【0031】上記のように構成したスプリンクラヘッド
は、図8に示すように、天井70に設けた穴71から挿
入され、そのねじ部2を給水管72に螺入することによ
り天井面に装着され、その一部(全長の2分の1程度)
が天井面から露出する。なお、73は穴71を塞ぐシー
リングプレートである。また、フレーム10の外径が小
さい(22〜23mm程度)ため、システム天井のTバ
ー間にフレーム10を設置することができる。この場合
は、例えば、自在接手に接続された給水管72に本体1
のねじ部2を螺入し、ついで、給水管72を動かしてフ
レーム10の下部又は全部をTバーの間から室内に露出
させ、給水管72を固定すればよい。
【0032】いま、火災が発生して受熱板を兼ねた保護
カバー61が受熱し、その熱及び周辺からの熱気流によ
って可溶合金53が溶融し始めると、溶融した可溶合金
53はシリンダ50と第1のピストン54の間から流出
し、その体積が減少する。これにより、シリンダ50及
びこれに固定されたアーム支持板46が上昇し、両アー
ム41a,41b又は少なくとも一方のアーム41a
(又は41b)が、フレーム10のフランジ部12との
係止部を支点として外方に回動する。この結果、アーム
41a,41b又は一方のアーム41a(又は41b)
の第1の係止穴44と、アーム支持板46の係止片(又
はその一方)との係合が外れてリンク機構40のバラン
スが崩れ、分解してフレーム10から外れる。これによ
り、保護カバー61を含むリンク機構40及びバランサ
35は、図8に示すように、フレーム10の底部14に
設けた開口部16から外部に落下する。
【0033】同時に、弁体20と一体化されたアームガ
イド30は、そのガイド片32a,32bがフレーム1
0の開口部16の両縁部に沿って下降し、弁体20のフ
ランジ部がフレーム10の底部14に着座し、開口部1
6を閉塞する。これにより、放水口5が開口され、消火
水は図9に示すように、フレーム10内を通って散水口
15から散水される。このとき、消火水の一部はフレー
ム10の底部14に当って跳ね上り、フランジ部12の
下面に当って直下方向に散水される。なお、フランジ部
12の内縁部下端を図9に示すように斜めに切除してお
けば、斜め下方への散水分布が向上する。
【0034】ところで、弁体20のフランジ部の外径
は、前述のようにフレーム10の開口部16の短軸側の
幅よりは大きいが、長軸側の長さよりは小さく形成され
ているので、弁体20によって開口部16を完全に閉塞
することができず、図10に示すように、弁体20のフ
ランジ部と開口部16の長軸側の両端部との間には、す
き間gが存在する。このため、消火水は、このすき間g
からも下方に散水され、散水口15からの散水と相俟っ
て、スプリンクラヘッドの四方及び下方にほぼ均一に散
水される。したがって、従来のマルチ形スプリンクラヘ
ッドのように、長い散水用スリットを設ける必要がなく
なり、フレーム10を従来のものより細径化、小形化す
ることができる。
【0035】本発明に係るマルチ形スプリンクラヘッド
のフレームは、内壁にリンク機構のアームが係止するフ
ランジ部を有し、例えばダイキャストで製造された有底
円筒状の半製品の一部を機械加工により切削してフラン
ジ部と散水口を同時に形成するようにしたので、製造が
容易で機械的強度も大である。また、フランジ部は、そ
の上部に弁体、バランサ、リンク機構の一部等を収容し
うる必要最小限度の位置に設けたので、フレームの開口
部からのリンク機構等の突出長を短かくすることがで
き、したがって、背の低いマルチ形スプリンクラヘッド
を得ることができる。
【0036】また、シリンダ等が挿入されるリンク機構
のアームの下部をそれぞれ外方に傾斜させてアームの間
隔を狭くし、さらに、フランジ部を上記の位置に設けて
リンク機構のアームの上部先端部をこのフランジ部に係
止させ、さらにアームの上部先端部の外側面をフレーム
の内壁に当接又は近接させるようにしたので、フレーム
の外径を小さく(実施例では22〜23mm)できる。
また、これによりシステム天井の狭いTバーの間にその
フレームを設置することができるので、天井にスプリン
クラヘッドの取付用穴を設けたり、その穴をシーリング
プレートで隠したりする必要がない。
【0037】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこれに限定するものではなく、本体及びフレー
ム内に挿入する弁体、アームガイド、バランサ、リンク
機構等の構造は適宜変更することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。 (1)有底円筒状のフレームの内壁のほぼ中央部にこれ
と一体にリンク機構のアームが係止するフランジ部を設
けると共に、このフランジ部の下方に複数の散水口を設
け、さらに底部に火災発生時に分解したリンク機構等を
排出する開口部を設けたので、小径(22〜23mm程
度)でコンパクトなフレームを実現することができる。
【0039】これにより従来に比べて小形で外径が小さ
く(従来のマルチ形スプリンクラヘッドの外径の2分の
1程度)、フレームからのリンク機構の露出長が短くて
意匠性に優れた見映えのよいマルチ形スプリンクラヘッ
ドを得ることができる。また、フレームの外径がシステ
ム天井のTバー間の幅(25mm程度)より小さいの
で、システム天井のTバー間にそのフレームを設置する
ことができる。
【0040】(2)また、上記のマルチ形スプリンクラ
ヘッドにおいて、フランジ部の上面にアームの上部先端
部を係止させると共に、その外側面をフレームの内壁に
当接又は近接させてリンク機構を保持させるようにした
ので、フレームの内径をリンク機構の幅(アーム間の距
離)とほぼ等しくすることができ、これによりフレーム
の外径を細くし、小形化することができる。
【0041】(3)さらに、有底円筒状のフレームの内
壁のほぼ中央部から下方が段部を介して縮径され、この
段部の下方において外壁に開口する複数の凹部を有する
半製品をダイキャスト等により製作し、段部の下部と底
部との間の内壁を切削して散水口を形成するようにした
ので、同一部材によりマルチ形スプリンクラヘッドのフ
レームにおける必須の構成部材であるフランジ部と散水
口を同時かつ容易に製造することができる。このため、
フレームの製作が容易であるばかりでなく、部品点数を
減らすことができるので、製作及び組立工数を減らしコ
ストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断面図である。
【図2】図1の保護カバーを除去した状態の下面図であ
る。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】図1のフレームを示すもので、(a)は正面
図、(b)は下面図、(c)は縦断面図である。
【図5】フレームの製造方法の一例を示す説明図であ
る。
【図6】フレームの製造方法の一例を示す説明図であ
る。
【図7】図1のリンク機構のアームを示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】本発明の作用説明図である。
【図9】本発明の作用説明図である。
【図10】図8の下面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 第1のねじ部 4 第2のねじ部 5 放水口 10 フレーム 11 めねじ 12 フランジ部 15 散水口 16 開口部 20 弁体 30 アームガイド 35 バランサ 40 リンク機構 41a,41b アーム 50 シリンダ 53 可溶合金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水管に接続されるねじ部を有し中心部
    に放水口が貫設された本体、前記放水口を開閉する弁
    体、対向配置されたアームの間にシリンダ等が配設され
    前記弁体を押圧するリンク機構、散水口を有し前記リン
    ク機構等を収容して前記本体に連結されるフレーム等か
    らなるマルチ形スプリンクラヘッドにおいて、 有底円筒状に形成され、内壁のほぼ中央部に前記リンク
    機構が係止するフランジ部を有し、該フランジ部の下方
    に複数の散水口が設けられ、底部に開口部が設けられた
    フレームを備えたことを特徴とするマルチ形スプリンク
    ラヘッド。
  2. 【請求項2】 フレームのフランジ部の上面に、アーム
    の上部先端部を係止させると共に、該アームの前記先端
    部の外側面を前記フレームの内壁に当接又は近接させて
    リンク機構を配設したことを特徴とする請求項1記載の
    スプリンクラヘッド。
  3. 【請求項3】 有底円筒状のフレームの内壁のほぼ中央
    部から下方が段部を介して縮径され、該段部の下方にお
    いて外壁に開口する複数の凹部を有する半製品をダイキ
    ャスト等により製作し、前記段部の下部と底部との間の
    内壁を切削し、前記凹部を開口して前記段部を上面とす
    るフランジ部及び散水口を形成することを特徴とするマ
    ルチ形スプリンクラヘッドの散水口の製造方法。
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