JPH0866489A - 消火用ホース巻上げ装置 - Google Patents

消火用ホース巻上げ装置

Info

Publication number
JPH0866489A
JPH0866489A JP23205894A JP23205894A JPH0866489A JP H0866489 A JPH0866489 A JP H0866489A JP 23205894 A JP23205894 A JP 23205894A JP 23205894 A JP23205894 A JP 23205894A JP H0866489 A JPH0866489 A JP H0866489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
fire
shaft
base
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23205894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Ishigami
正道 石上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP23205894A priority Critical patent/JPH0866489A/ja
Publication of JPH0866489A publication Critical patent/JPH0866489A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな消火用ホース巻上げ装置1によ
って、誰が操作しても2つ折りされた使用後の消火用ホ
ース10を該消火用ホース10内の空気を抜きながら、
その後の保管、携帯によっても巻きが崩れることがな
く、かつ同一形態にしっかりと巻き上げ、消火作業時に
容易かつ確実に使用できるようにする。 【構成】 2つのガイドローラ3,4及び巻取り軸支承
機構6を上下方向に千鳥状に配設し、2つ折りした消火
用ホース10を該2つのガイドローラ3,4にZ字状に
巻き掛けて案内しながら、消火用ホース10の折り曲げ
部10aを巻取り軸支承機構6により支承された巻取り
軸5の係止部5cに係止させて巻き取るようにした構成
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消火用ホース巻上げ装
置に係り、特に2つ折りされた使用後の消火用ホースを
簡単な操作によってホース内の空気を抜きながらしっか
りと携帯に便利な形状に巻き上げることができ、消防団
や消防署等に設置するに好適なコンパクトな消火用ホー
ス巻上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】消火用ホースは、両端の接続金具が少し
ずれた状態で2つ折りされて巻き上げられて保管されて
おり、消火作業を行うときには、該両端の接続金具を互
いに反対方向に引っ張って消火用ホースを直線状にし、
同様に直線状にされた前後の消火用ホースの接続金具と
接続して使用される。
【0003】消火作業は、一刻を争う作業であり、上記
した操作を早急に行えるようにするには、保管されてい
るすべての消火用ホースがまったく同一形態に巻き上げ
られて保管されている必要があり、1本でも異なる巻き
方がされていると、緊急を要する消火現場では思わぬ重
大事態を招くことにもなりかねず、スムーズに消火活動
を行うには同一形態に巻き上げられていることが重要で
ある。
【0004】従来消火用ホースは、消火作業によって濡
れた消火用ホースを乾燥用のやぐらに吊るして乾燥させ
た後、両端の接続金具を少し(約70cm)ずれた状態
にして2つ折りし、該折曲げ部から手で巻き上げて保管
しているが、該巻上げ作業は、その後の保管及び運搬時
に巻き上げられた消火用ホースが緩んで使用時に障害と
ならないようにしっかりと固く巻き上げる必要があり、
消火用ホースを平らに押しつぶして消火用ホース内の空
気を抜いた状態で巻き取られる。
【0005】消火用ホースは、布製ではあるが、高い水
圧に耐えられるようにかなりの剛性を有しており、該消
火用ホースを手で平らに押しつぶしながら巻き上げるこ
とは、かなりの力を要する大変な作業であり、また何本
もの消火用ホースを同じ形態に確実に巻き上げるにはそ
れなりの技術を要し、誰でもができる作業ではなく、ま
た大変な労力を要し、消防団や消防署においては、この
乾燥後の消火用ホースの巻上げ作業が大きなネックとな
っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、2つのガイドローラに2つ折りし
た消火用ホースを巻き掛けて案内しながら、消火用ホー
スの折り曲げ部を係止させた巻取り軸を回転させて該巻
取り軸に巻き取ることにより、誰でもが容易にかつ同一
形態に消火用ホースを巻き取ることができるようにて消
火用ホースの巻上げ作業を著しく容易化することであ
り、またこれによって消火作業時にどの消火用ホースを
用いても同じように使用するできるようにして消火作業
をスムーずに行うことができるようにすることである。
【0007】また他の目的は、2つのガイドローラ及び
巻取り軸支承機構を千鳥状に配設し、2つ折りした消火
用ホースを該2つのガイドローラにZ字状に巻き掛けて
案内しながら、消火用ホースの折り曲げ部を巻取り軸の
係止部に係止して巻き取ることにより、ガイドローラに
接触している側の消火用ホースを非常に薄く平らに押し
つぶして内部の空気を抜きながら巻き取ることができる
ようにすることであり、またこれによって2つ折りされ
た両側の消火用ホースを交互にガイドローラに接触させ
て該消火用ホース内の空気を完全に抜くことができるよ
うにし、またしっかりと固く巻き取ることできるように
してその後の保管及び運搬によっても巻きが崩れること
なく、いつでも使用できる状態に保管可能とすることで
ある。
【0008】更に他の目的は、巻取り軸支承機構を、基
台に形成された支承穴と該支承穴に対向して形成された
U字溝と該U字溝の中心線近傍に設けられたピンを中心
として回動し前記U字溝の開放端を開閉する開閉レバー
とから構成することにより、使用中に巻取り軸が巻取り
の反力によってU字溝の上方に抜け出ることがないよう
にして、特別な巻取り軸の抜出し防止機構を不要とし、
機構の簡易化を図ると共に巻取り軸の着脱を容易化する
ことであり、またこれによって巻取り軸に巻き上げられ
た消火用ホースを巻取り軸ごと該巻取り軸支承機構から
容易に離脱させ、また巻取り軸を簡単に消火用ホースか
ら抜き取ることができるようにすることである。
【0009】また他の目的は、上記構成により、消火用
ホース巻取り時に開閉レバーを回転させる方向の力が作
用するのを防止することであり、またこれによって巻取
り軸を確実に巻取り軸支承機構で支承して消火用ホース
を確実に巻き取ることができるようにすることである。
【0010】更に他の目的は、基台に配設された2つの
ガイドローラ及び巻取り軸支承機構の下部に該巻取り軸
支承機構に向かうに従って巻取り軸に次第に近づくよう
にガイド板を配設することにより、2つ折りされた消火
用ホースの巻き終わり時に両端の接続金具を該ガイド板
で案内して巻き取ることができるようにすることであ
り、またこれによって消火用ホースの巻終わり部の処理
をスムーズに行うことができるようにすることである。
【0011】また他の目的は、巻取り機構が配設された
基台の下部に収納リングを固定することにより、非使用
時の巻取り軸を該収納リングに挿通して収納できるよう
にすることであり、またこれによって巻取り軸を一定の
収納場所に収納しておけるようにし、使用時に巻取り軸
を探すことなくいつでも使用できるようにすることであ
る。
【0012】更に他の目的は、基台を鉄製の板部材で製
作することにより、消火用ホース巻上げ装置を適度な重
量とし、消火用ホース巻取り時に消火用ホース巻上げ装
置が動くことなく容易に巻取り作業を行うことができる
ようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、基台に互いに平行かつ回動自在に配設され消火
用ホースを巻き掛けて案内する少なくとも2つのガイド
ローラと、2つ折りされた消火用ホースの折り曲げ部を
係止する係止部が形成され前記消火用ホースを巻き取る
巻取り軸と、該巻取り軸を着脱自在かつ回動自在に支承
する巻取り軸支承機構とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0014】また本発明(請求項2)は、基台に回動自
在に配設され消火用ホースを巻き掛けて案内する第1ガ
イドローラと、該第1ガイドローラの消火用ホース走行
方向斜め下方に配設され前記消火用ホースを巻き掛けて
案内する第2ガイドローラと、2つ折りされた消火用ホ
ースの折り曲げ部を係止する係止部が形成されかつ一端
に操作用クランクが形成され前記消火用ホースを巻き取
る巻取り軸と、前記基台の一側面に形成され前記巻取り
軸を支承する支承穴と前記基台の他の一側面に前記支承
穴に対向して形成されたU字溝と該U字溝の中心線近傍
に設けられたピンを中心として回動し前記U字溝の開放
端を開閉する開閉レバーとからなり前記巻取り軸を着脱
自在かつ回動自在に支承する巻取り軸支承機構とを備え
たことを特徴とするものである。
【0015】また本発明(請求項3)は、板部材で製作
された基台と、該基台に回動自在に配設され消火用ホー
スを巻き掛けて案内する第1ガイドローラと、該第1ガ
イドローラの消火用ホース走行方向斜め下方に配設され
前記消火用ホースを巻き掛けて案内する第2ガイドロー
ラと、2つ折りされた消火用ホースの折り曲げ部を係止
する係止部が形成されかつ一端に操作用クランクが形成
された巻取り軸と、前記基台の一側面に形成され前記巻
取り軸を支承する支承穴と前記基台の他の一側面に前記
支承穴に対向して形成されたU字溝と該U字溝の中心線
近傍に設けられたピンを中心として回動し前記U字溝の
開放端を開閉する開閉レバーとからなり前記第2ガイド
ローラの消火用ホース走行方向斜め上方に配設され前記
巻取り軸を着脱自在かつ回動自在に支承する巻取り軸支
承機構と、前記基台の下部に配設され前記巻取り軸支承
機構に向かうに従って前記巻取り軸に次第に近づくよう
に配設されたガイド板とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0016】また本発明(請求項4)は、板部材で製作
された基台と、該基台に回動自在に配設され消火用ホー
スを巻き掛けて案内する第1ガイドローラと、該第1ガ
イドローラの消火用ホース走行方向斜め下方に配設され
前記消火用ホースを巻き掛けて案内する第2ガイドロー
ラと、2つ折りされた消火用ホースの折り曲げ部を係止
する係止部が形成されかつ一端に操作用クランクが形成
された巻取り軸と、前記基台の一側面に形成され前記巻
取り軸を支承する支承穴と前記基台の他の一側面に前記
支承穴に対向して形成されたU字溝と該U字溝の中心線
近傍に設けられたピンを中心として回動し前記U字溝の
開放端を開閉する開閉レバーとからなり前記第2ガイド
ローラの消火用ホース走行方向斜め上方に配設され前記
巻取り軸を着脱自在かつ回動自在に支承する巻取り軸支
承機構と、前記基台の下部に配設され前記巻取り軸支承
機構に向かうに従って前記巻取り軸に次第に近づくよう
に配設されたガイド板と、前記基台の下部に固定され非
使用時の前記巻取り軸を挿通させて収納する収納リング
とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明の消火用ホース巻上げ装置は、上下方向
に千鳥状に配設された2つのガイドローラに消火用ホー
スを交互に巻き掛け、該2つのガイドローラで案内しな
がら巻取り軸に巻き取るように構成したので、ガイドロ
ーラに接触している側の消火用ホースを平らに押しつぶ
して該消火用ホース内の空気を抜きながら平らにして巻
き取るので、巻き上がり状態が嵩張ることなく、固くし
っかりと巻き取ることができる。
【0018】また、巻取り軸を回転させるだけの簡単な
操作によって消火用ホースを巻き取れるようにしたの
で、消火用ホース巻上げ装置を操作する人による巻取り
のバラツキがなく、どの消火用ホースも規定の巻取り形
態に合った同一形状にしっかりと巻き上げることができ
る。
【0019】このため、巻取り後の保管、運搬によって
消火用ホースの巻きが緩むことがなく、良好な巻上げ状
態を維持することができるので、消火時において、どの
ホースを取り出して使用しても全く同じように扱うこと
ができ、消火作業を迅速かつスムーズに行うことができ
る。
【0020】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1において、本発明に係る消火用ホース巻上げ
装置1は、基台2と、第1ガイドローラ3と、第2ガイ
ドローラ4と、巻取り軸5と、巻取り軸支承機構6と、
ガイド板8と、収納リング9とを備えている。
【0021】基台2は、例えば厚さ7乃至10mmの鉄
の板部材2aを溶接して製作された例えば高さ700m
m,幅700mm,奥行き250mmの台であり、消火
用ホース10を容易に第1ガイドローラ3、第2ガイド
ローラ4及び巻取り軸5に巻き掛けられるようにカバー
等はなく、骨組みだけで構成され、基台2の内部に手が
入れられるようになっている。
【0022】第1ガイドローラ3及び第2ガイドローラ
4は、消火用ホース10を巻き掛けて案内するためのも
のであって、図1及び図2において、第1ガイドローラ
3は基台2の左上端に、また第2ガイドローラ4は基台
2の中央に配設され、上下方向に千鳥状に配列されてい
る。
【0023】その構造は、全く同一構造をしており、図
2において、基台2に固定された固定軸11にパイプ1
2が嵌合し、該パイプ12には鍔14aが両端に設けら
れたローラ14がボールベアリング13によって回動自
在に配設されている。
【0024】ローラ14の直径は、例えば57.2mm
φであり、両端の鍔14aは例えば直径120mmφに
設定され、例えば107mm離間して配設され、平らに
押しつぶされた消火用ホース10を該両端の鍔14aで
案内できるようになっている。
【0025】巻取り軸5は、2つ折りされた消火用ホー
ス10を巻き取るためのものであって、図3において、
例えば直径15mmφの鉄棒の一端に芯間距離300m
mの操作用クランク5aが形成され、手で回転させるこ
とができるようになっており、また例えば長さ300m
mの巻取り部5bには直径9mmφの鉄棒で形成された
係止部5cが十手状に設けられ、該係止部5cに2つ折
りされた消火用ホース10の折曲げ部10aを係止する
ように構成されている。
【0026】また巻取り部5bの操作クランク5a側に
は、例えば直径30mmφの2つのフランジ5dが例え
ば15mm離間して固定されており、巻取り軸5をU字
溝6bに挿通させたとき、該2つのフランジ5dで基台
2の他の一側面2bを挟持してスラスト方向の力を受け
るようになっていて、該巻取り軸5が後述する巻取り軸
支承機構6から離脱するのを防止するように構成されて
いる。
【0027】巻取り軸支承機構6は、巻取り軸5を回動
自在に支承するためのものであって、図3及び図4にお
いて、基台2の一側面2cに巻取り軸5の先端を挿通す
るための支承穴6aが形成され、該支承穴6aに対向す
る他の一側面2bにU字溝6bが形成されている。
【0028】開閉レバー18は、U字溝6bの中心線1
5の近傍に、好ましくは該中心線上に、かつ該U字溝6
bの下方に設けられたピン16を中心として矢印A又は
B方向に回動自在に配設されており、把持部18bを操
作して開閉レバー18を矢印A方向に回動させたとき、
開閉レバー18の円弧溝18aによって該U字溝6bの
開放端6cを閉鎖して該U字溝6bと円弧溝18aとで
巻取り軸5を回動自在に支承するように構成されてい
る。
【0029】開閉レバー18の円弧溝18aは、ピン1
6を中心とした円弧として形成されているので、巻取り
軸5がU字溝6bから上方に抜け出ようとしても該開閉
レバー18を回転させるような分力は作用しないように
構成されている。
【0030】また基台2には、開閉レバー18の回転を
制限するストッパ19が固定されており、開放時の開閉
レバー18の位置を制限するようになっている。
【0031】ガイド板8は、巻終わり時に消火用ホース
10の接続金具10bを巻取り軸5方向に案内するため
のものであって、図1において、基台2の下部に巻取り
軸支承機構6に向かうに従って巻取り軸5に次第に近づ
くように配設されており、巻終わり時に消火用ホース1
0の接続金具10bを該ガイド板8上を滑らせながら巻
取り軸5に案内するように構成された例えば厚さ1mm
のステンレス鋼板である。
【0032】収納リング9は、非使用時の巻取り軸5を
収納するためのものであって、図1において、基台2の
下部に固定されたリング状部材であり、巻取り軸5を収
納リング9の穴9aに挿通させて収納するようになって
いる。
【0033】消火用ホース巻上げ装置1の総重量は、例
えば約25kgに設定されているので、消火用ホース1
0の巻取り時に消火用ホース巻上げ装置1が動いて巻取
り難くなることはなく、また設置位置を移動させる場合
には、容易に移動させることができる理想的な重量とな
っている。
【0034】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図9及び図10におい
て、消火用ホース巻上げ装置1は消火用ホース10を2
つ折りし、折曲げ部10aを中心として巻き上げた後、
バンド20を掛けて保管するためのものであり、図3及
び図4において、まず巻取り軸5の先端を支承穴6aに
挿通し、次いで2つのフランジ5dで板部材2aを挟持
しながらU字溝6bに挿通させる。
【0035】そして開閉レバー18の把持部18bを操
作し図4において、開閉レバー18を矢印A方向に回動
させて円弧溝18aでU字溝6bの開放端6cを閉鎖
し、該U字溝6bと円弧溝18aとで巻取り軸5を回動
自在に支承する。
【0036】消火作業に使用した消火用ホース10は、
図5及び図10において乾燥させた後、両端の接続金具
10bを約700mmずらした状態で2つ折りし、折曲
げ部10aを第1ガイドローラ3の上方及び第2ガイド
ローラ4の下方を通して巻き掛けた後、折曲げ部10a
を巻取り軸5の係止部5cに係止させる。
【0037】そして図6において、操作用クランク5a
を手で矢印C方向に回転させると、消火用ホース10は
矢印D方向に引き込まれ、矢印E方向に回転する第1ガ
イドローラ3及び矢印F方向に回転する第2ガイドロー
ラ4によって案内されながら巻取り軸5に矢印G方向に
巻き取られる。
【0038】巻取り時に巻取り軸5には、軸方向及びラ
ジアル方向の力が作用するが、巻取り軸5はフランジ5
dが板部材2aを挟持することによって軸方向の力が受
けられ、また開閉レバー18はU字溝6bの中心線15
上又はその近傍に配設されたピン16によって支持され
ているので、巻取り軸5にラジアル方向の力が作用して
も該力によるトルクが発生しないため、開閉レバー18
が回転せず、該巻取り軸5が巻取り軸支承機構6から離
脱することはなく、安定して巻取り作業を行うことがで
きる。また抜出し防止用の特別の機構を設ける必要がな
く、機構が簡易化され、しかもワンタッチで巻取り軸の
着脱を行うことができる。
【0039】図7において、消火用ホース10が第1ガ
イドローラ3に巻き掛けられて通過する際、下側の消火
用ホース10は上側の消火用ホース10の重量及び巻取
り力によって押しつぶされ、内部に残っていた空気は矢
印H方向に排気されて下側の消火用ホース10が非常に
薄く平らとなる。
【0040】消火用ホース10が更に巻き取られ、第2
ガイドローラ4に達すると、図8において、上側の消火
用ホース10が巻取り力によって押しつぶされ、内部に
残っていた空気は矢印I方向に排気されて上側の消火用
ホース10も非常に薄く平らに押しつぶされ、結果とし
て第2ガイドローラ4を通過した後の上側及び下側の消
火用ホース10は、平らになって巻取り軸5に送られ
る。
【0041】上記した如く、下側の消火用ホース10及
び上側の消火用ホース10が交互に押しつぶされて内部
の空気が排気され、しっかりと固く巻取り軸5に巻き取
られ、やがて両端の接続金具10bが第1ガイドローラ
3を通過すると、該接続金具10bはガイド板8上に落
下し、該ガイド板8上を滑りながら巻取り軸5に案内さ
れて巻き取られる。この場合、ガイド板8はステンレス
鋼板製であるため、塗装が不要であり、また塗膜がない
ことにより該塗膜が剥がれて錆びる等のおそれも全くな
く、更にステンレス鋼板は非常に硬度が高いので、摩耗
することもなく長期間安心して使用することができる。
【0042】巻き始めにおいて、消火用ホース10の両
端の接続金具10bを700mmずらした状態で2つ折
りしたのは、巻取り軸5に巻き取られるに従い内側に巻
き取られる消火用ホース10の長さと外側に巻き取られ
る消火用ホース10の長さとの差を補正するためであ
り、外側の消火用ホース10を700mm長くしておく
ことにより巻き上がり時に図10に示す如く両端の接続
金具10bが隣接し、かつ外側の消火用ホース10で内
側の接続金具10bをカバーする規定の位置に巻き上げ
ることができる。従って、接続金具10bの間には、ち
ょうど人間の肩をそこにかけることができる柔らかい部
分が形成され、規定の担ぎ方によって担いで運ぶことが
できる。
【0043】そして図10において、巻き上げられた消
火用ホース10にバンド20を掛けて巻きを固定して消
火用ホース10の巻取り作業が終了し、次に使用される
まで所定の場所に保管される。
【0044】上記した如く、消火用ホース10の巻取り
作業は、単に巻取り軸5の操作用クランク5aを手で矢
印C方向に回転させるだけで行われるので、操作する人
による差はなく、誰が操作しても同じようにしっかりと
巻き取ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上記のように2つのガイドロ
ーラに2つ折りした消火用ホースを巻き掛けて案内しな
がら、消火用ホースの折り曲げ部を係止させた巻取り軸
を回転させて該巻取り軸に巻き取るようにしたので、誰
でもが容易にかつ同一形態に消火用ホースを巻き取るこ
とができ、消火用ホースの巻上げ作業を著しく容易化し
得る効果があり、またこの結果消火作業時にどの消火用
ホースを用いても同じように使用するできるため、消火
作業をスムーズに行うことができるという効果がある。
【0046】また2つのガイドローラ及び巻取り軸支承
機構を千鳥状に配設し、2つ折りした消火用ホースを該
2つのガイドローラにZ字状に巻き掛けて案内しなが
ら、消火用ホースの折り曲げ部を巻取り軸の係止部に係
止して巻き取るようにしたので、ガイドローラに接触し
ている側の消火用ホースを非常に薄く平らに押しつぶし
て内部の空気を抜きながら巻き取ることができ、またこ
の結果2つ折りされた両側の消火用ホースを交互にガイ
ドローラに接触させて該消火用ホース内の空気を完全に
抜くことができ、またしっかりと固く巻き取ることでき
るためその後の保管及び運搬によっても巻きが崩れるこ
となく、いつでも使用できる状態に保管可能であるとい
う効果がある。
【0047】更には、巻取り軸支承機構を、基台に形成
された支承穴と該支承穴に対向して形成されたU字溝と
該U字溝の中心線近傍に設けられたピンを中心として回
動し前記U字溝の開放端を開閉する開閉レバーとから構
成したので、使用中に巻取り軸が巻取りの反力によって
U字溝の上方に抜け出ることがなく、特別な巻取り軸の
抜出し防止機構を不要とし得、機構の簡易化を図ること
ができると共に巻取り軸の着脱を容易化することがで
き、またこの結果巻取り軸に巻き上げられた消火用ホー
スを巻取り軸ごと該巻取り軸支承機構から容易に離脱さ
せ、また巻取り軸を簡単に消火用ホースから抜き取るこ
とができるという効果がある。
【0048】また上記構成により、消火用ホース巻取り
時に開閉レバーを回転させる方向の力が作用するのを防
止することができ、またこの結果巻取り軸を確実に巻取
り軸支承機構で支承して消火用ホースを確実に巻き取る
ことができるという効果がある。
【0049】更には、基台に配設された2つのガイドロ
ーラ及び巻取り軸支承機構の下部に該巻取り軸支承機構
に向かうに従って巻取り軸に次第に近づくようにガイド
板を配設したので、2つ折りされた消火用ホースの巻き
終わり時に両端の接続金具を該ガイド板で案内して巻き
取ることができ、またこの結果消火用ホースの巻終わり
部の処理をスムーズに行うことができる効果がある。
【0050】また巻取り機構が配設された基台の下部に
収納リングを固定したので、非使用時の巻取り軸を該収
納リングに挿通して収納できるため、巻取り軸を一定の
収納場所に収納しておくことができ、使用時に巻取り軸
を探すことなくいつでも使用できるという効果がある。
【0051】更には、基台を鉄製の板部材で製作したの
で、消火用ホース巻上げ装置を適度な重量とし得、消火
用ホース巻取り時に消火用ホース巻上げ装置が動くこと
なく容易に巻取り作業を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】消火用ホース巻上げ装置の斜視図である。
【図2】ガイドローラの縦断面図である。
【図3】巻取り軸支承機構に支承される巻取り軸の斜視
図である。
【図4】巻取り軸支承機構の作用を示す要部拡大正面図
である。
【図5】巻取り軸とホースとの相互関係を示す斜視図で
ある。
【図6】消火用ホースが巻き取られる状態を示す消火用
ホース巻上げ装置の斜視図である。
【図7】第1ガイドローラに巻き掛けられた一方の消火
用ホース内の空気が抜かれる状態を示す要部拡大正面図
である。
【図8】第2ガイドローラに巻き掛けられた他の一方の
消火用ホース内の空気が抜かれる状態を示す要部拡大正
面図である。
【図9】2つ折りされた消火用ホースの斜視図である。
【図10】巻き上げられた消火用ホースの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 消火用ホース巻上げ装置 2 基台 2a 板部材 3 第1ガイドローラ 4 第2ガイドローラ 5 巻取り軸 5a 操作用クランク 5c 係止部 6 巻取り軸支承機構 6a 支承穴 6b U字溝 6c 開放端 8 ガイド板 9 収納リング 10 消火用ホース 10a 折り曲げ部 15 中心線 16 ピン 18 開閉レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に互いに平行かつ回動自在に配設さ
    れ消火用ホースを巻き掛けて案内する少なくとも2つの
    ガイドローラと、2つ折りされた消火用ホースの折り曲
    げ部を係止する係止部が形成され前記消火用ホースを巻
    き取る巻取り軸と、該巻取り軸を着脱自在かつ回動自在
    に支承する巻取り軸支承機構とを備えたことを特徴とす
    る消火用ホース巻上げ装置。
  2. 【請求項2】 基台に回動自在に配設され消火用ホース
    を巻き掛けて案内する第1ガイドローラと、該第1ガイ
    ドローラの消火用ホース走行方向斜め下方に配設され前
    記消火用ホースを巻き掛けて案内する第2ガイドローラ
    と、2つ折りされた消火用ホースの折り曲げ部を係止す
    る係止部が形成されかつ一端に操作用クランクが形成さ
    れ前記消火用ホースを巻き取る巻取り軸と、前記基台の
    一側面に形成され前記巻取り軸を支承する支承穴と前記
    基台の他の一側面に前記支承穴に対向して形成されたU
    字溝と該U字溝の中心線近傍に設けられたピンを中心と
    して回動し前記U字溝の開放端を開閉する開閉レバーと
    からなり前記巻取り軸を着脱自在かつ回動自在に支承す
    る巻取り軸支承機構とを備えたことを特徴とする消火用
    ホース巻上げ装置。
  3. 【請求項3】 板部材で製作された基台と、該基台に回
    動自在に配設され消火用ホースを巻き掛けて案内する第
    1ガイドローラと、該第1ガイドローラの消火用ホース
    走行方向斜め下方に配設され前記消火用ホースを巻き掛
    けて案内する第2ガイドローラと、2つ折りされた消火
    用ホースの折り曲げ部を係止する係止部が形成されかつ
    一端に操作用クランクが形成された巻取り軸と、前記基
    台の一側面に形成され前記巻取り軸を支承する支承穴と
    前記基台の他の一側面に前記支承穴に対向して形成され
    たU字溝と該U字溝の中心線近傍に設けられたピンを中
    心として回動し前記U字溝の開放端を開閉する開閉レバ
    ーとからなり前記第2ガイドローラの消火用ホース走行
    方向斜め上方に配設され前記巻取り軸を着脱自在かつ回
    動自在に支承する巻取り軸支承機構と、前記基台の下部
    に配設され前記巻取り軸支承機構に向かうに従って前記
    巻取り軸に次第に近づくように配設されたガイド板とを
    備えたことを特徴とする消火用ホース巻上げ装置。
  4. 【請求項4】 板部材で製作された基台と、該基台に回
    動自在に配設され消火用ホースを巻き掛けて案内する第
    1ガイドローラと、該第1ガイドローラの消火用ホース
    走行方向斜め下方に配設され前記消火用ホースを巻き掛
    けて案内する第2ガイドローラと、2つ折りされた消火
    用ホースの折り曲げ部を係止する係止部が形成されかつ
    一端に操作用クランクが形成された巻取り軸と、前記基
    台の一側面に形成され前記巻取り軸を支承する支承穴と
    前記基台の他の一側面に前記支承穴に対向して形成され
    たU字溝と該U字溝の中心線近傍に設けられたピンを中
    心として回動し前記U字溝の開放端を開閉する開閉レバ
    ーとからなり前記第2ガイドローラの消火用ホース走行
    方向斜め上方に配設され前記巻取り軸を着脱自在かつ回
    動自在に支承する巻取り軸支承機構と、前記基台の下部
    に配設され前記巻取り軸支承機構に向かうに従って前記
    巻取り軸に次第に近づくように配設されたガイド板と、
    前記基台の下部に固定され非使用時の前記巻取り軸を挿
    通させて収納する収納リングとを備えたことを特徴とす
    る消火用ホース巻上げ装置。
JP23205894A 1994-08-31 1994-08-31 消火用ホース巻上げ装置 Pending JPH0866489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23205894A JPH0866489A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 消火用ホース巻上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23205894A JPH0866489A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 消火用ホース巻上げ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0866489A true JPH0866489A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16933322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23205894A Pending JPH0866489A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 消火用ホース巻上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0866489A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109646851A (zh) * 2018-12-29 2019-04-19 娄素荷 一种多功能消防水管打捆装置
CN112919265A (zh) * 2021-02-18 2021-06-08 冯天印 一种消防水管的自动伸缩装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109646851A (zh) * 2018-12-29 2019-04-19 娄素荷 一种多功能消防水管打捆装置
CN112919265A (zh) * 2021-02-18 2021-06-08 冯天印 一种消防水管的自动伸缩装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9884214B1 (en) Hose winding device
TW201200449A (en) Vertical sheet metal decoiling system
JPH0866489A (ja) 消火用ホース巻上げ装置
US4075053A (en) Masking tape applicator for pipe
US20040202520A1 (en) Portable strap hub
JPH0648706U (ja) 消火栓装置
JPH0642683Y2 (ja) 消火栓装置
JP2843965B2 (ja) 消火栓装置
JP2009028070A (ja) ホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車
US1099543A (en) Coiling apparatus.
FI113452B (fi) Paloletkun koeponnistusmenetelmä ja menetelmän mukainen laite
US6622957B1 (en) Single operator variable size hose winder
JPH0829166B2 (ja) 消防ホースの収容装置
JPH0614778Y2 (ja) 消火栓装置のホースリール制動装置
JP3042299U (ja) 消防用ホ−スの二重巻き装置
JPH0641553Y2 (ja) 消火栓装置
CN217697751U (zh) 一种试水装置
CN117398644A (zh) 一种高层建筑消防灭火设备
KR200186483Y1 (ko) 케이스에 설치된 호스릴의 호스이탈 방지장치
JP3000204B2 (ja) 巻物保管装置
CN213374895U (zh) 一种软管卷绕方向可调的消防卷盘
JPH04117665U (ja) ホースリール
JP3085912B2 (ja) 天井設置型消火栓装置
JPH0421547Y2 (ja)
JP3428604B2 (ja) ロープフェンス兼用散水ホース装置