JP2009028070A - ホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置全体を小型化することができるホース巻取り装置を提供すること。
【解決手段】 装置本体14と、装置本体14の一端部に旋回自在に装着された旋回アーム16と、旋回アーム16の先端部に設けられた巻取りハウジング18と、巻取りハウジング18に回転自在に支持されたホース巻取り軸20と、ホース巻取り軸20を回転駆動させるための回転操作ハンドル22と、巻取りハウジング18に設けられた押圧アーム24と、を備える。装置本体14の他端部には、ホースを案内するための案内支持ローラ60及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラ62,64が設けられており、一方の下流側案内ローラ62は、ホース巻取り軸20の基端部側且つ案内支持ローラ60の上流側に配設され、また他方の下流側案内ローラ64は、ホース巻取り軸20の先端部側且つ案内支持ローラ60の下流側に配設されている。
【選択図】 図3
【解決手段】 装置本体14と、装置本体14の一端部に旋回自在に装着された旋回アーム16と、旋回アーム16の先端部に設けられた巻取りハウジング18と、巻取りハウジング18に回転自在に支持されたホース巻取り軸20と、ホース巻取り軸20を回転駆動させるための回転操作ハンドル22と、巻取りハウジング18に設けられた押圧アーム24と、を備える。装置本体14の他端部には、ホースを案内するための案内支持ローラ60及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラ62,64が設けられており、一方の下流側案内ローラ62は、ホース巻取り軸20の基端部側且つ案内支持ローラ60の上流側に配設され、また他方の下流側案内ローラ64は、ホース巻取り軸20の先端部側且つ案内支持ローラ60の下流側に配設されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば消防用ホースや排水用ホースなどのホースを巻き取るためのホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車に関する。
従来より、例えば消防用ホースなどのホースを巻き取るためのホース巻取り装置が実用に供されている。このホース巻取り装置は、装置本体と、装置本体に回転自在に支持された主巻取り軸と、この主巻取り軸と一体的に回転される円板と、円板に取り付けられた補助巻取り軸と、回転軸及び円板を一体的に回転させるための回転操作ハンドルと、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
このホース巻取り装置を用いて消防用ホースを巻き取るときには、二つ折りした消防用ホースのほぼ中央部を副巻取り軸に差し込み、この状態にて回転操作ハンドルを所定方向に回転させると、主巻取り軸及び円板が一体的に回転し、これにより主巻取り軸及び副巻取り軸の外周囲に二つ折りされた消防用ホースが巻き取られる。
また従来より、例えば消防用ホースなどのホースを運搬するためのホース運搬車が実用に供されている。このホース運搬車は、消防用ホースを収容するためのホース収容部と、ホース収容部を移動自在に支持するための一対の車輪と、ホース収容部を牽引するための牽引用ハンドルと、を備えている(例えば、特許文献2参照)。ホース収容部の内部には、消防用ホースが例えば蛇行状に折り畳まれた状態で収容される。
このようなホース運搬車は例えば消防自動車に搭載されており、火災現場付近に消防自動車が到着すると、ホース運搬車が消防自動車から降ろされ、牽引用ハンドルを把持してホース運搬車を牽引することによって消防用ホースが火災現場まで運搬される。このように運搬されると、消防用ホースがホース収容部の内部から取り出され、この消防用ホースを用いて消火が行われる。
しかしながら、上述のような従来のホース巻取り装置では、その構造上装置全体が大型化してしまい、それ故に、ホース巻取り装置を容易に運搬することができず、ホース巻取り装置の設置場所が制限されてしまうという問題がある。また、上述のような従来のホース運搬車では、使用後の消防用ホースを手作業で巻き取ってホース収容部に収納しなければならず、消防用ホースを巻き取る際の作業効率が低下してしまうという問題がある。
本発明の目的は、装置全体を小型化することができるホース巻取り装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、ホースを巻き取る際の作業効率を高めることができるホース運搬車を提供することである。
また、本発明の他の目的は、ホースを巻き取る際の作業効率を高めることができるホース運搬車を提供することである。
本発明の請求項1に記載のホース巻取り装置では、ホースを巻き取るためのホース巻取り装置であって、
装置本体と、前記装置本体の一端部に所定方向に延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着された旋回アームと、前記旋回アームの先端部に設けられた巻取りハウジングと、前記巻取りハウジングに回転自在に支持されたホース巻取り軸と、前記ホース巻取り軸を回転駆動させるための回転操作ハンドルと、前記旋回アーム又は前記巻取りハウジングに設けられた押圧アームと、を備え、
前記装置本体の他端部には、前記ホースを案内するための案内支持ローラ及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられており、前記一対の下流側案内ローラの一方は、前記ホース巻取り軸の基端部側且つ前記案内支持ローラの上流側に配設され、またそれらの他方は、前記ホース巻取り軸の先端部側且つ前記案内支持ローラの下流側に配設され、
前記ホースを巻き取るときには、前記ホースの一端部が前記案内支持ローラの上を通して前記ホース巻取り軸に係止され、前記押圧アームが下方に押圧されて前記ホースの所定部位が前記案内支持ローラに接触乃至押圧され、この接触乃至押圧状態を保ちながら前記回転操作ハンドルが所定方向に回動されることを特徴とする。
装置本体と、前記装置本体の一端部に所定方向に延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着された旋回アームと、前記旋回アームの先端部に設けられた巻取りハウジングと、前記巻取りハウジングに回転自在に支持されたホース巻取り軸と、前記ホース巻取り軸を回転駆動させるための回転操作ハンドルと、前記旋回アーム又は前記巻取りハウジングに設けられた押圧アームと、を備え、
前記装置本体の他端部には、前記ホースを案内するための案内支持ローラ及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられており、前記一対の下流側案内ローラの一方は、前記ホース巻取り軸の基端部側且つ前記案内支持ローラの上流側に配設され、またそれらの他方は、前記ホース巻取り軸の先端部側且つ前記案内支持ローラの下流側に配設され、
前記ホースを巻き取るときには、前記ホースの一端部が前記案内支持ローラの上を通して前記ホース巻取り軸に係止され、前記押圧アームが下方に押圧されて前記ホースの所定部位が前記案内支持ローラに接触乃至押圧され、この接触乃至押圧状態を保ちながら前記回転操作ハンドルが所定方向に回動されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のホース巻取り装置では、前記装置本体の一端部には、前記ホースの両側部を案内するための一対の上流側案内ローラが設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載のホース運搬車では、ホースを運搬するためのホース運搬車であって、
前記ホースを収容するためのホース収容部と、前記ホース収容部を移動自在に支持するための車輪と、前記ホース収容部の上端部に取り付けられたホース巻取り装置と、を備え、
前記ホース巻取り装置は、装置本体と、前記装置本体の一端部に所定方向に延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着された旋回アームと、前記旋回アームの先端部に設けられた巻取りハウジングと、前記巻取りハウジングに回転自在に支持されたホース巻取り軸と、前記ホース巻取り軸を回転駆動させるための回転操作ハンドルと、前記旋回アーム又は前記巻取りハウジングに設けられた押圧アームと、を備え、
前記装置本体の他端部には、前記ホースを案内するための案内支持ローラ及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられており、前記一対の下流側案内ローラの一方は、前記ホース巻取り軸の先端部側且つ前記案内支持ローラの下流側に配設され、またそれらの他方は、前記ホース巻取り軸の基端部側且つ前記案内支持ローラの上流側に配設され、
前記ホースを巻き取るときには、前記ホースの一端部が前記案内支持ローラの上を通して前記ホース巻取り軸に係止され、前記押圧アームが下方に押圧されて前記ホースの所定部位が前記案内支持ローラに接触乃至押圧され、この接触乃至押圧状態を保ちながら前記回転操作ハンドルが所定方向に回動されることを特徴とする。
前記ホースを収容するためのホース収容部と、前記ホース収容部を移動自在に支持するための車輪と、前記ホース収容部の上端部に取り付けられたホース巻取り装置と、を備え、
前記ホース巻取り装置は、装置本体と、前記装置本体の一端部に所定方向に延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着された旋回アームと、前記旋回アームの先端部に設けられた巻取りハウジングと、前記巻取りハウジングに回転自在に支持されたホース巻取り軸と、前記ホース巻取り軸を回転駆動させるための回転操作ハンドルと、前記旋回アーム又は前記巻取りハウジングに設けられた押圧アームと、を備え、
前記装置本体の他端部には、前記ホースを案内するための案内支持ローラ及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられており、前記一対の下流側案内ローラの一方は、前記ホース巻取り軸の先端部側且つ前記案内支持ローラの下流側に配設され、またそれらの他方は、前記ホース巻取り軸の基端部側且つ前記案内支持ローラの上流側に配設され、
前記ホースを巻き取るときには、前記ホースの一端部が前記案内支持ローラの上を通して前記ホース巻取り軸に係止され、前記押圧アームが下方に押圧されて前記ホースの所定部位が前記案内支持ローラに接触乃至押圧され、この接触乃至押圧状態を保ちながら前記回転操作ハンドルが所定方向に回動されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のホース巻取り装置によれば、装置本体の他端部には、ホースを案内するための案内支持ローラが設けられているので、ホースを巻き取る際には、押圧アームが下方に押圧されてホースの所定部位が案内支持ローラに接触乃至押圧され、これによりホースの内部の空気や消化剤(又は水)を抜きながらホースをホース巻取り軸に堅くきれいに巻き取ることができる。また、ホース巻取り軸に巻き取られたホースは、案内支持ローラによって下方より支持されるようになり、ホースの重量によってホース巻取り軸に作用する負荷を軽減することができる。また、装置本体の他端部には、ホースの両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられているので、ホースの両側部をきれいに揃えながら整然と巻き取ることができる。更に、一対の下流側案内ローラの一方は、ホース巻取り軸の基端部側且つ案内支持ローラの上流側に配設されているので、ホース巻取り軸を案内支持ローラに近接させることができ、これにより装置全体を小型化することができる。また、一対の下流側案内ローラの他方は、ホース巻取り軸の先端部側且つ案内支持ローラの下流側に配設されているので、巻き取られたホースがホース巻取り軸の先端部側に偏倚されると、この巻き取られたホースの一側部が他方の下流側案内ローラに当接され、これによりホースがホース巻取り軸より外れるのを防止することができる。
また、本発明の請求項2に記載のホース巻取り装置によれば、装置本体の一端部には、ホースの両側部を案内するための一対の上流側案内ローラが設けられているので、ホースを巻き取る際に、ホースの両側部が一対の上流側案内ローラ及び一対の下流側案内ローラにより案内され、これによりホースをきれいに揃えながら整然と巻き取ることができる。
さらに、本発明の請求項3に記載のホース運搬車によれば、上述したようにしてホース収容部の上端部に取り付けられるホース巻取り装置を用いてホースを容易に巻き取ることができ、ホースを巻き取る際の作業効率を高めることができる。また、上述したようにホース巻取り装置を小型化することができるので、ホース運搬車全体の大きさをコンパクトにすることができ、ホース運搬車を消防自動車に容易に搭載することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態によるホース運搬車を示す概略斜視図であり、図2は、図1のホース巻取り装置を示す側面図であり、図3は、図1のホース巻取り装置を示す平面図であり、図4は、図1のホース巻取り装置を用いて消防用ホースが巻き取られる状態を示す図である。
図1を参照して、図示のホース運搬車2はホース収容部4を備え、このホース収容部4はボックス状に構成されており、その内部には、例えば消防用ホース6が蛇行状に折り畳まれた状態で収容される。ホース収容部4の一側部には、牽引用ハンドル8が旋回自在に取り付けられており、この牽引用ハンドル8は、ホース収容部4の一側部から外側に実質上水平方向に延びる牽引位置(図1において実線で示す)と、ホース収容部4の上端部に折り畳まれる収納位置(図1において二点鎖線で示す)との間を旋回自在に構成されている。ホース収容部4の上端部における一角部には、後述するホース巻取り装置10が取り付けられ、またホース収容部4の下端部には、ホース収容部4を移動自在に支持するための一対の車輪12が設けられている。
図1〜図3を参照して、ホース巻取り装置10は、装置本体14と、装置本体14の一端部に旋回自在に装着された旋回アーム16と、旋回アーム16の先端部に設けられた巻取りハウジング18と、巻取りハウジング18に回転自在に支持されたホース巻取り軸20と、ホース巻取り軸20を回転駆動させるための回転操作ハンドル22と、巻取りハウジング18に設けられた押圧アーム24と、を備えている。
装置本体14は、相互に対向して延びる一対の主フレーム26,28と、一対の主フレーム26,28の両端部を相互に接続する一対の接続フレーム30,32と、を備えている。これら一対の主フレーム26,28及び一対の接続フレーム30,32はそれぞれ、ホース収容部4の上端部における一角部に例えば複数のボルト(図示せず)などを用いて取り付けられている。装置本体14の一端部(即ち、一対の主フレーム26,28の各一端部)には一対の第1支持プレート34,36が相互に対向して設けられ、これら一対の第1支持プレート34,36にはそれぞれ、幅方向(図2において紙面に垂直な方向、図3において上下方向)内側に延びる第1支持軸38,40を介して第1上流側案内ローラ42,44が回転自在に支持されている。また、装置本体14の一端部(即ち、一対の主フレーム26,28の各一端部)には一対の第2支持軸46,48が上方に延びて設けられ、これら一対の第2支持軸46,48にはそれぞれ第2上流側案内ローラ50,52が回転自在に支持されている。
装置本体14の他端部(即ち、一対の主フレーム26,28の他端部)には一対の第2支持プレート54,56が相互に対向して設けられ、これら一対の第2支持プレート54,56間には実質上水平方向に延びる第3支持軸58が取り付けられ、この第3支持軸58には案内支持ローラ60が回転自在に支持されている。なお、一対の第2支持プレート54,56は一対の主フレーム26,28と略平行に延びており、これによりホース収容部4の上端部からの案内支持ローラ60の配設高さが低くなり、装置全体14の高さが低く抑えられる。
また、装置本体14の他端部には一対の下流側案内ローラ62,64が設けられており、一方の下流側案内ローラ62は、ホース巻取り軸20の基端部側且つ案内支持ローラ60の上流側に配設され、また他方の下流側案内ローラ64は、ホース巻取り軸20の先端部側且つ案内支持ローラ60の下流側に配設されている。具体的には、一方の主フレーム26の他端部には第4支持軸66が上方に延びて設けられ、この第4支持軸66には一方の下流側案内ローラ62が回転自在に支持されている。また、一方の第2支持プレート56の一端部には支持部材68が設けられ、この支持部材68には第5支持軸70が上方に延びて設けられ、この第5支持軸70に他方の下流側案内ローラ64が回転自在に支持されている。
装置本体14の一端部、具体的には一対の第1支持プレート34,36には、旋回支持軸72(所定方向に、本実施形態では幅方向に延びる旋回軸線を構成する)を介して旋回アーム16の基端部が旋回自在に装着されている。この旋回アーム16は、ホース運搬車2のホース収容部4の上端部に当接することによって、図2に示すように旋回アーム16が一対の主フレーム26,28に沿って実質上水平方向に延びた状態に保持され、かかる状態より更に図2において時計方向に下方に旋回するのが阻止される。
旋回アーム16の先端部には、円筒スリーブ状の巻取りハウジング18が設けられ、この巻取りハウジング18の内部には、軸受(図示せず)を介して回転軸74が回転自在に支持されている。回転軸74の一端部には複数(本実施形態では4個)のホース巻取り軸20が設けられ、これら複数のホース巻取り軸20は、周方向に所定の間隔を置いて配設されている。上述のように、一方の下流側案内ローラ62は、ホース巻取り軸20の基端部側且つ案内支持ローラ60の上流側に配設されているので、旋回アーム16が一対の主フレーム26,28に沿って実質上水平方向に延びた状態においては、ホース巻取り軸20を案内支持ローラ60に近接して配設することができ、これにより装置全体の長さ(図3において左右方向の長さ)が短く抑えられる。
回転軸74の他端部には、ホース巻取り軸20を回転駆動させるための回転操作ハンドル22が設けられている。この回転操作ハンドル22は、回転軸74の他端部に固定されたハンドル本体76と、ハンドル本体76の先端部に設けられた把持部78と、を備えている。把持部78は、幅方向外側に延びる把持位置(図3中において実線で示す)と、ハンドル本体76に沿って折り畳まれる収納位置(図3中において二点鎖線で示す)との間を旋回自在に構成されている。また、巻取りハウジング18の上端部には押圧アーム24が固定され、この押圧アーム24の先端部には、押圧部80が幅方向内側に延びて設けられている。この押圧アーム24は、巻取りハウジング18から実質上水平方向乃至斜め下方に延びている。
上述したホース巻取り装置10による消防用ホース6の巻取り方法について説明すると、次の通りである。ホース巻取り装置10を備えたホース運搬車2は、回転操作ハンドル22の把持部78が収納位置に、牽引用ハンドル8が収納位置に位置付けられた状態にて消防自動車(図示せず)に搭載される。火災現場において消火を行う際には、火災現場付近に到着した消防自動車からホース運搬車2を降ろし、ホース収容部4に収容された消防用ホース6の一端部に設けられた接続金具(図示せず)を消防自動車の消化剤ポンプ(図示せず)に接続する。そして、牽引用ハンドル8を収納位置から牽引位置に位置付け、この牽引用ハンドル8を把持してホース運搬車2を牽引することにより消防用ホース6を火災現場まで運搬し、この消防用ホース6を用いて消火を行う。
主として図4を参照して、消火に使用された後の消防用ホース6は、次のようにして巻き取られる。まず、消防用ホース6の他端部に設けられた金具82を一対の第2上流側案内ローラ50,52の間を通り、一対の第1上流側案内ローラ42,44の上を通り、更に一対の下流側案内ローラ62,64の間を通り、案内支持ローラ60の上を通して複数のホース巻取り軸20に係止させる。かかる状態にて、回転操作ハンドル22の把持部78を収納位置から把持位置に位置付け、押圧アーム24の押圧部80を下方に軽く押圧しながら回転操作ハンドル22を所定方向(図4中の矢印Pで示す方向)に回転させて消防用ホース6を複数のホース巻取り軸20に巻き取る。このように巻き取られた消防用ホース6は、渦巻き状に巻回されるようになる。
このように巻き取る際には、消防用ホース6の両側部は、一対の第2上流側案内ローラ50,52及び一対の下流側案内ローラ62,64に案内され、これにより消防用ホース6の両側部をきれいに揃えながら整然と巻き取ることができる。また、他方の下流側案内ローラ64は案内支持ローラ60の下流側且つホース巻取り軸20の先端部側に配設されているので、巻き取られた消防用ホース6がホース巻取り軸20の先端部側に偏倚されると、この巻き取られた消防用ホース6の一側部が他方の下流側案内ローラ64に当接され、これにより消防用ホース6が複数のホース巻取り軸20より外れるのが防止される。また、押圧アーム24の押圧部80を下方に軽く押圧するので、複数のホース巻取り軸20に巻き取られた消防用ホース6が、案内支持ローラ60上を移動する消防用ホース6の所定部位に接触乃至押圧され、これにより消防用ホース6の内部の空気や消化剤(又は水)を抜きながら消防用ホース6を堅くきれいに巻き取ることができる。特に、旋回アーム16が一対の主フレーム26,28に沿って実質上水平方向に延びた状態においては、ホース巻取り軸20は案内支持ローラ60に近接して配設されるので、巻き始め時において、消防用ホース6を案内支持ローラ60により確実に接触乃至押圧することができる。
また、複数のホース巻取り軸20に巻き取られた消防用ホース6は、案内支持ローラ60によって下方より支持されるので、消防用ホース6の重量によって複数のホース巻取り軸20に作用する負荷を軽減することができる。また、消防用ホース6は装置本体14の一端部から地面に垂れ下がるようになるので、消防用ホース6の内部に残存する消化剤(又は水)は、消防用ホース6の他端部から一端部に向かって流下するようになり、これにより消防用ホース6の内部の消化剤(又は水)を抜きながら消防用ホース6を容易に巻き取ることができる。
なお、消防用ホース6を巻き取る堅さは、押圧アーム24の押圧部80を押圧する力によって調節することができ、より堅く巻き取る場合には、押圧アーム24の押圧部80を押圧する力を大きくすればよい。
上述のように巻き取られた消防用ホース6を複数のホース巻取り軸20から取り外す際には、旋回アーム16を図2において時計方向とは反対方向に旋回させて旋回アーム16の先端部を持ち上げた状態にて(図2において二点鎖線で示す)、消防用ホース6を複数のホース巻取り軸20の先端部側にスライド移動させて引き抜けばよい。このように取り出された消防用ホース6はホース収容部4の内部に再び収容され、牽引用ハンドル8を把持してホース運搬車2を牽引することにより消防用ホース6を消防自動車まで運搬する。そして、回転操作ハンドル22の把持部78が収納位置に、牽引用ハンドル8が収納位置に位置付けられた状態にて消防自動車に再び搭載される。
本実施形態のホース運搬車2では、上述したようにしてホース収容部4の上端部に取り付けられるホース巻取り装置10を用いて消防用ホース6を容易に巻き取ることができ、消防用ホース6を巻き取る際の作業効率を高めることができる。また、上述したようにホース巻取り装置10全体を小型化することができるので、ホース運搬車2全体の大きさをコンパクトにすることができ、従って、ホース巻取り装置10を既存のホース運搬車2に取り付けた場合であっても、ホース運搬車2を消防自動車に容易に搭載することができる。
以上、本発明に従うホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記実施形態では、ホース運搬車2は牽引用ハンドル8を牽引して移動させる人力式のものから構成したが、これに限られず、例えば電動モータなどにより車輪12を回転駆動させる電動式のものから構成してもよく、種々の形態のホース運搬車に対して適用することができる。
また例えば、上記実施形態では、押圧アーム24を巻取りハウジング18に固定するように構成したが、旋回アーム16の先端部に固定するように構成してもよく、あるいはより強固に固定するために旋回アーム16の先端部及び巻取りハウジング18に固定するように構成してもよい。
2 ホース巻取り装置
4 ホース収容部
6 消防用ホース
10 ホース巻取り装置
12 車輪
14 装置本体
16 旋回アーム
18 巻取りハウジング
20 ホース巻取り軸
22 回転操作ハンドル
24 押圧アーム
42,44 第1上流側案内ローラ
50,52 第2上流側案内ローラ
60 案内支持ローラ
62,64 下流側案内ローラ
4 ホース収容部
6 消防用ホース
10 ホース巻取り装置
12 車輪
14 装置本体
16 旋回アーム
18 巻取りハウジング
20 ホース巻取り軸
22 回転操作ハンドル
24 押圧アーム
42,44 第1上流側案内ローラ
50,52 第2上流側案内ローラ
60 案内支持ローラ
62,64 下流側案内ローラ
Claims (3)
- ホースを巻き取るためのホース巻取り装置であって、
装置本体と、前記装置本体の一端部に所定方向に延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着された旋回アームと、前記旋回アームの先端部に設けられた巻取りハウジングと、前記巻取りハウジングに回転自在に支持されたホース巻取り軸と、前記ホース巻取り軸を回転駆動させるための回転操作ハンドルと、前記旋回アーム又は前記巻取りハウジングに設けられた押圧アームと、を備え、
前記装置本体の他端部には、前記ホースを案内するための案内支持ローラ及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられており、前記一対の下流側案内ローラの一方は、前記ホース巻取り軸の基端部側且つ前記案内支持ローラの上流側に配設され、またそれらの他方は、前記ホース巻取り軸の先端部側且つ前記案内支持ローラの下流側に配設され、
前記ホースを巻き取るときには、前記ホースの一端部が前記案内支持ローラの上を通して前記ホース巻取り軸に係止され、前記押圧アームが下方に押圧されて前記ホースの所定部位が前記案内支持ローラに接触乃至押圧され、この接触乃至押圧状態を保ちながら前記回転操作ハンドルが所定方向に回動されることを特徴とするホース巻取り装置。 - 前記装置本体の一端部には、前記ホースの両側部を案内するための一対の上流側案内ローラが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のホース巻取り装置。
- ホースを運搬するためのホース運搬車であって、
前記ホースを収容するためのホース収容部と、前記ホース収容部を移動自在に支持するための車輪と、前記ホース収容部の上端部に取り付けられたホース巻取り装置と、を備え、
前記ホース巻取り装置は、装置本体と、前記装置本体の一端部に所定方向に延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着された旋回アームと、前記旋回アームの先端部に設けられた巻取りハウジングと、前記巻取りハウジングに回転自在に支持されたホース巻取り軸と、前記ホース巻取り軸を回転駆動させるための回転操作ハンドルと、前記旋回アーム又は前記巻取りハウジングに設けられた押圧アームと、を備え、
前記装置本体の他端部には、前記ホースを案内するための案内支持ローラ及びその両側部を案内するための一対の下流側案内ローラが設けられており、前記一対の下流側案内ローラの一方は、前記ホース巻取り軸の先端部側且つ前記案内支持ローラの下流側に配設され、またそれらの他方は、前記ホース巻取り軸の基端部側且つ前記案内支持ローラの上流側に配設され、
前記ホースを巻き取るときには、前記ホースの一端部が前記案内支持ローラの上を通して前記ホース巻取り軸に係止され、前記押圧アームが下方に押圧されて前記ホースの所定部位が前記案内支持ローラに接触乃至押圧され、この接触乃至押圧状態を保ちながら前記回転操作ハンドルが所定方向に回動されることを特徴とするホース運搬車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007192028A JP2009028070A (ja) | 2007-07-24 | 2007-07-24 | ホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車 |
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JP2007192028A JP2009028070A (ja) | 2007-07-24 | 2007-07-24 | ホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車 |
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JP2009028070A true JP2009028070A (ja) | 2009-02-12 |
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ID=40399297
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JP2007192028A Withdrawn JP2009028070A (ja) | 2007-07-24 | 2007-07-24 | ホース巻取り装置及びこれを備えたホース運搬車 |
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JP (1) | JP2009028070A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260667A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Shigehiro Sakata | ホース巻取り装置及びホース巻取り軸構造 |
CN104108621A (zh) * | 2014-05-07 | 2014-10-22 | 明光浩淼安防科技股份公司 | 液压、电动两用小型水带收卷装置 |
CN112066693A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-12-11 | 三一汽车制造有限公司 | 排水装置和作业车辆 |
-
2007
- 2007-07-24 JP JP2007192028A patent/JP2009028070A/ja not_active Withdrawn
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