JPH0866107A - 対地作業装置の対負荷制御構造 - Google Patents

対地作業装置の対負荷制御構造

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JPH0866107A
JPH0866107A JP20516994A JP20516994A JPH0866107A JP H0866107 A JPH0866107 A JP H0866107A JP 20516994 A JP20516994 A JP 20516994A JP 20516994 A JP20516994 A JP 20516994A JP H0866107 A JPH0866107 A JP H0866107A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対地作業装置を牽引するトラクター等の車輌
で、牽引抵抗を一定に保持すべく対地作業装置を昇降制
御する負荷制御機構、及び左右水平保持機構を具備する
ものにおいて、重負荷時の負荷制御又は水平制御の遅れ
によるエンスト又は左右傾斜の発生と、軽負荷時の過剰
負荷制御又は水平制御によるハンチングの発生の防止を
図り、また、負荷制御における昇降制御による急激な負
荷増大によるエンスト発生の防止を図る。 【構成】 負荷制御においては、負荷率設定値の増大に
つれて、負荷制御用の負荷検出時間を短くし、また、負
荷率増大方向の昇降幅を狭く、または無くし、水平制御
においては、負荷率設定値の増大につれて、水平制御系
の応答時間を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として農業用トラク
ターや建設機械等の原動機付車輌に装着した対地作業装
置の牽引抵抗を一定に保持するための対負荷制御構成に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクター等の対地作業装置を牽
引する原動機付車輌においては、該対地作業装置を「深
耕」「浅耕」等のように設定して、一定の土壌内深さに
保持するポジション自動制御機能(耕深制御)と、一定
の牽引抵抗を保持する牽引抵抗自動保持機能(負荷制
御)とを併せ持つものが公知となっている。一般に、牽
引抵抗の少ない対地作業装置や、平坦で柔らかい土壌で
のプラウ耕等には、土壌の硬さに左右されずに対地作業
装置を一定高さに保持するよう、耕深制御がなされ、牽
引抵抗の大きい対地作業装置や、平坦でない同質の土壌
でのロータリー耕等では、負荷制御がなされる。
【0003】ここで、牽引抵抗自動保持機能(負荷制
御)について説明する。牽引駆動する対地作業装置が土
壌深くで作業する状態であると、エンジン負荷が急激に
重くなり、エンジン回転数の設定が少ない場合には、車
輌におけるエンジン回転数復帰のための(電子)ガバナ
制御も間に合わずにエンストしてしまう。このような事
態を避けるため、従来、トラクター等の対地作業装置を
装着する原動機付車輌で、エンジン負荷の高い時に、時
間のかかるガバナによるエンジン回転数復帰にさきがけ
て、対地作業装置を上昇させてエンジン負荷を低減する
よう、エンジン負荷の検出に基づいて対地作業装置を昇
降制御するものは公知となっている。なお、エンジン負
荷の検出は、従来、電子ガバナにおいて、アクセルの踏
み操作に基づくエンジン回転数の設定値に対して実際の
エンジン回転数が少ない場合に、その差異をエンジン負
荷(エンジン負荷率=(設定回転数−実際回転数)/実
際回転数)と見て検出しており、対地作業装置の昇降制
御においてもこれを利用していた。
【0004】更に、従来の対地作業装置を牽引するトラ
クター等の農業用移動車輌においては、車輌が耕盤の傾
斜によって左右傾斜しても、対地作業装置がそれに追従
して左右傾斜しないように、左右水平状に保持する制御
アクチュエーターが設けられた構造のものが公知となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず、前者のエンジン
負荷検出に基づく対地作業装置の昇降制御構造において
問題となるのは、昇降制御速度である。従来のものは、
標準的耕耘深さの時に適度に反応するように制御速度を
設定しているが、この制御速度は、土壌内深さによって
変動する。まず、対地作業装置の高さを「深耕」に設定
した場合、その位置を保持するだけで重負荷状態となっ
ており、それ以上に負荷がかかった場合には、対地作業
装置の昇降にかかる土壌よりの負荷が重いので、負荷軽
減のための対地作業装置の上昇速度が遅くなり、ガバナ
によるエンジン回転数の復帰が間に合わず、エンストし
てしまう。逆に「浅耕」時には、土壌より受ける負荷が
小さいので、エンジン負荷の減少に対して対地作業装置
が急速に上昇して、いわゆる圃場表面にハンチング状態
を生じ、後作業の播種作業では播種深さが一定でなくな
るという弊害をもたらす。播種深さが一定でなければ、
播種後の生育にもバラツキを生じ、その後の追肥や収穫
においても問題を生じる。また、ある一定の耕耘深さを
設定した対地作業装置は、その耕耘深さを基準として上
下するが、該耕耘深さよりも下降する際に、それが急激
であれば、エンジン負荷率が一気に低下して、エンスト
の原因となるのである。
【0006】また、このような負荷制御における対地作
業装置の昇降制御において、一定の昇降用許容幅が設定
されなければならない。許容幅は、広く取るほど敏感な
昇降制御となるが、この許容幅において、負荷率の増大
する方に敏感に対地作業装置が昇降反応できる状態であ
れば、急激な昇降による負荷増大によって、エンストの
危険性がある。
【0007】一方、従来の水平制御についても、反応速
度の速すぎ、遅すぎによる問題がある。例えば、対地作
業装置を、代掻き等、土壌すれすれに接地させた状態で
作業をする時等には、水平制御速度があまりに速いとハ
ンチングを生じるので、該速度を遅めに設定すると、今
度は、深耕作業時に反応速度が遅く、即ち、左右水平制
御が遅れるため、作業後の耕耘跡に左右傾斜が残るとい
う事態をもたらす。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するため、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、エンジン負荷率の変化に対応して対地作業装
置を昇降制御して、対地作業装置の牽引抵抗を一定に保
持するよう構成した負荷制御機能付車輌において、牽引
抵抗を重負荷に設定した時はエンジン負荷率の検出時間
を短くし、軽負荷に設定した時は該検出時間を長くし
た。
【0009】また、エンジン負荷率の変化に対応して対
地作業装置を昇降制御して、対地作業装置の牽引抵抗を
一定に保持するよう構成した負荷制御機能付車輌におい
て、エンジン負荷率の設定値を得る対地作業装置の高さ
を基準に、該対地作業装置の制御用昇降を一定幅にて許
容し、かつ、その許容幅を、負荷率の増大する側におい
て狭く、或いは無くした。
【0010】また、牽引する対地作業装置の左右傾斜を
検出して、対地作業装置を水平制御するよう構成した原
動機付車輌において、該車輌のエンジン負荷率が重負荷
を示す時は水平制御系の応答速度を上げ、軽負荷を示す
時は該応答速度を下げた。
【0011】
【作用】牽引抵抗が重負荷である場合には、対地作業装
置上昇のためのエンジン回転数の検出時間を短くするこ
とで、少しのエンジン回転数の低下にも即座に対地作業
装置を上昇することができてエンストを防止することが
でき、一方、軽負荷の場合には、該検出時間を長くする
ことで、対地作業装置の上昇反応を鈍くし、あまり対地
作業装置が負荷制御によって敏感に上下に振れないよう
にして、圃場表面におけるハンチングを防ぐことができ
る。
【0012】また、対地作業装置が目的負荷率となる高
さを基準として昇降する如く構成した負荷制御におい
て、昇降設定幅が、負荷率の増大する側において狭くな
るようにしたので、対地作業装置が負荷率増大側に移動
せず、急激なエンジン回転数低下を防止して、エンスト
を防止できる。
【0013】更に、左右水平制御においては、深耕状態
である重負荷時に水平制御系の応答速度を速めること
で、左右水平制御の遅れを引き起こさずにすみ、一方、
「代掻き」等の浅耕状態である軽負荷時においては、応
答速度を遅くすることで、過剰に対地作業装置を左右水
平制御してハンチングを生じさせるのを防ぐことができ
る。
【0014】
【実施例】次に、添付の図面に示した実施例に基づい
て、本発明の構成を説明する。図1は、対地作業装置で
あるロータリーRを牽引するトラクターTRの制御装置
の配置を示す側面図、図2は、対地制御装置の昇降制御
及び水平制御機構のブロック図、図3は、トラクターT
Rにおける昇降駆動機構(3点リンク)の後方斜視図、
図4は、昇降用電磁バルブの油圧配管図、図5は、水平
制御用電磁バルブの油圧配管図、図6は、ガバナGの内
部断面図、図7は、同じく側面図、図8乃至図12は、
耕深制御、負荷制御、或いはその混合制御における入力
信号の選択過程を示すフローチャートであって、図8
は、負荷制御において、エンジン回転数検出時間を負荷
率設定によって変更させる実施例を開示した図、図9
は、負荷制御において、エンジン回転数検出時間をアク
セル設定値によって変更させる実施例を開示した図、図
10は、負荷制御において、エンジン回転数検出時間を
負荷率検出によって変更させる実施例を示す図、図11
は、負荷制御において、エンジン回転数検出時間をPT
O変速段によって変更させる実施例を示す図、図12
は、図10の実施例において、エンジンの設定回転数と
最低許容回転数との差を負荷率検出値によって変更させ
る実施例を示す図、図13は、図8乃至図12のフロー
チャートに共通に続くフローチャートであって、耕深制
御又は負荷制御における対地作業装置の昇降制御を示す
図、図14は、負荷制御において、基準のリフト角を設
定する過程を示すフローチャート、図15乃至図18
は、図14に共通に続くフローチャートであって、図1
5は、基準リフト角前後にリフト昇降幅αを設けた場合
の図、図16は、該リフト昇降幅αを感度調節ダイヤル
にて調節可能とした場合の図、図17は、負荷率増大側
のリフト昇降幅を縮小補正した場合の図、図18は、図
17の実施例で、負荷率増大側のリフト昇降を不可能と
するようにも設定可能とした場合の図、図19は、エン
ジン負荷率に対応して変更させる水平制御系の周波数応
答速度を表示した図、図20は、エンジン負荷率に対応
して変更させる水平制御系の不感帯幅を表示した図、図
21は、エンジン負荷率に比例して水平制御系の応答速
度を増大させる場合の相関グラフ、図22は、傾斜セン
サー入力用ローパスフィルターの配線図、図23は、水
平制御において、エンジン負荷率に対応して応答周波数
を変更する場合のフローチャート、図24は、水平制御
において、エンジン負荷率に対応して不感帯幅を変更す
る場合のフローチャート、図25は、水平制御におい
て、エンジン負荷率に対応して応答周波数を変更させる
か、不感帯を変更させるかを選択可能とした場合のフロ
ーチャート、図26は、水平制御において、エンジン負
荷率に対応して応答周波数及び不感帯の両方を変更する
場合のフローチャートである。
【0015】まず、対地作業装置を牽引する原動機付車
輌として、農用トラクターについての全体構成を説明す
る。トラクターTRは、後部の昇降駆動機構にてロータ
リーR等の対地作業装置を昇降可能に牽引するものであ
る。本実施例の昇降駆動機構は、図3の如く、トップリ
ンク12及び左右ロアリンク13・13よりなる3点リ
ンク機構であって、その中の左右ロアリンク13・13
を、リフトアーム14・14及びリフティングロッド1
5・15にて吊持しており、該リフトアーム14・14
は、図4の如く、トラクターTR内の昇降用電磁バルブ
V1(上昇(収縮)用電磁バルブV1U・下降(伸長)
用電磁バルブV1D)の作動による油圧のリフトシリン
ダーLCの伸縮駆動にて上下回動駆動され、これにより
3点リンク3Pが上下して、ロータリーRを昇降させ
る。また、図3の如く、左右リフティングロッド15・
15の片方(本実施例では右リフティングロッド15)
に水平制御シリンダーSCが介設されていて、図5の如
く、トラクターTR内の水平制御用電磁バルブV2(右
上げ(収縮)用電磁バルブV2U・右下げ(伸長)用電
磁バルブV2D)の作動による該水平制御シリンダーS
Cの伸縮駆動にて、該シリンダーSCを介設するリフテ
ィングロッド15の長さを変更し、これによって対地作
業装置の左右傾斜を是正するのである。
【0016】トラクターTR内の各種の操作器具や制御
装置について説明する。ボンネット内にディーゼルエン
ジンEが搭載されていて、トラクターTRの走行駆動、
及びPTO軸を介して対地作業装置であるロータリーR
の駆動に用いられる。該エンジンEの回転数を設定する
アクセルレバー2がハンドル付近に突設されており、エ
ンジンEの回転数をアクセルレバー2で設定した回転数
にて一定に保持できるようにガバナ(電子ガバナ)1が
配設されている。ガバナ1の構造を簡単に図6及び図7
より説明すると、エンジンEの回転数は、アクセルレバ
ー2にて燃料噴射量が設定されることに基づく(設定値
は、アクセルレバー2基端部のアクセルセンサー2a入
力値(AS)である。)。一方、ガバナ1において、図
7の如く、実際のエンジン回転数を検出する回転数セン
サー1aが設けられており、この差をエンジン負荷とし
て読み取って、図6の如く、ラックアクチュエーター1
bが摺動し、ラック位置センサー1cがラック位置を読
み取って、これに基づき、燃料噴射量が、エンジン回転
数の低下を補うべく増加される。ラックが基の位置に戻
れば燃料噴射量は初期のアクセルにて設定した量に戻
り、これを繰り返して、エンジン回転数を、アクセルに
て設定した回転数に保持するのである。
【0017】次に、前記の3点リンクの昇降駆動制御に
ついて、図1の各装置及びセンサー配置図、及び図2の
ブロック図より説明する。3点リンク駆動用の昇降用電
磁バルブV1の出力信号は、対地作業装置制御コントロ
ーラCより発せられるものである。該対地作業装置制御
コントローラCの入力手段のうち、まず、ロータリーR
を装着する3点リンクのリフト角度(高さ)を検出する
リフト角センサー8があり、また、ロータリーRにおい
ては、該ロータリーRのリアカバーの前後回動角度を検
出して、ロータリーRの実際の耕深を検出する耕深セン
サーと、左右の傾斜角度を検出する傾斜センサーを併せ
持つリアカバーセンサー9がある。
【0018】3点リンクの昇降制御として、まず、手動
操作においては、ポジションレバー7がある。このポジ
ションレバー7は、ロータリーRの高さを設定するもの
であり、該ポジションレバー7の操作角度を入力するポ
ジションセンサー7aの入力値を基にバルブ制御してリ
ンク昇降を行い、リフト角センサー8の入力値と比較し
て、一致したら、目的のリフト高さになったとして、昇
降用電磁バルブV1をOFFするのである。更に、ワン
タッチ昇降スイッチ3が設けてあり、このスイッチを上
昇設定すると、上昇最大位置まで自動的に対地作業装置
が一気に上昇し、下降設定すると、下降最大位置まで自
動的に対地作業装置が一気に下降するのである。
【0019】このような、昇降制御構造を持つトラクタ
ーTRにおいて、ロータリーRを土壌内にセットし、作
業状態とした場合、このロータリーRを一定状態に保持
する制御機構として、二つの制御機構がある。即ち、対
地作業装置の耕深を一定に保持する耕深制御機構と、対
地作業装置の牽引抵抗を一定に保持する負荷制御機構で
ある。様々な圃場条件や作業条件によって、どちらの制
御機能を発揮させる方が有効かについて説明すると、例
えば、水田の「荒起し」では、土壌深く耕耘し、耕深を
一定にするよりはむしろ作業速度を要求されるので、耕
深制御よりも負荷制御が有効である。水田の「荒代」作
りにおいては両制御を半々程度で発揮するとよい。そし
て、「代掻き」は、圃場表面を凹凸のない状態に保持す
る作業であり、負荷制御の要素は殆どなく、耕深制御の
みか、一部耕深制御の要素を採り入れれば足りる。この
ように、各種の圃場条件及び作業条件に適合して有効な
対地作業を施すには、耕深制御と負荷制御の混合制御
で、両制御の出力比を自由に設定可能とすればよい。
【0020】そこで、図1、図2、図8乃至図12の如
く、負荷制御のみのP1・耕深制御のみのP2・負荷制
御及び耕深制御の混合制御のP3の3段切換式の制御切
換スイッチ5を設けている。ここで、負荷制御用のリア
カバーセンサー検出値(RCF)、及び耕深制御用のリ
アカバーセンサー検出値(RCR)について、P1設定
時には前者検出値(RCF)のみを、P2設定時には後
者検出値(RCR)のみを検出信号として入力するので
あり、そして、P3設定時には、耕深制御用検出値(R
CR)の全体混合検出値に対する比率をKK(RCR:
RCF=KK:1−KK)とし、両検出値の混合検出信
号(RCR×KK+RCF×(1−KK))を入力する
(0<KK<1)。この混合比KKは変更可能としても
よい。
【0021】このように耕深制御と負荷制御を切り換
え、或いは混合制御できる状態において、図1、図2図
示の負荷/耕深設定器4にて耕深、または負荷率を、例
えば「浅耕」「中耕」「深耕」の3段階等に設定可能と
なっている。図13は、耕深・負荷両制御において、負
荷/耕深設定器4の設定値Sとリアカバーセンサー9の
検出値との比較における昇降駆動機構制御用の昇降用電
磁バルブV1の駆動制御について開示している。この設
定値Sは、まず、前記制御切換スイッチ5にて、耕深制
御(P2またはP3)に設定した場合には、ロータリー
Rのリアカバーの高さを示すものとなっており、この設
定値Sとリアカバーセンサー9の検出信号RSRとの差
異を基に、昇降用電磁バルブV1を制御して、昇降駆動
機構(3点リンク)の昇降制御を行う。一方、負荷制御
(P1またはP3)に設定した場合においては、負荷/
耕深設定器4における設定値Sは、エンジン負荷率RS
F(=(アクセル設定エンジン回転数−実際エンジン回
転数)/アクセル設定エンジン回転数)であり、これを
一定に保持すべく、負荷率が上昇した(エンジン回転数
が下がった)ことを検出すれば、3点リンク3Pを上昇
させ、エンジン負荷を下げてエンジン回転数を復帰させ
るのである。
【0022】次に、負荷制御について説明する。負荷率
の検出は、前記ガバナ1におけるエンジン回転数検出セ
ンサー1aを用いる。ここで、3点リンクの昇降作動
は、図8の制御切換スイッチ5をP1またはP3に設定
した場合に示されるように、一定時間エンジン回転数の
低下が持続されていれば起動するように制御されてお
り、この検出時間Tは、設定負荷率Sが軽い(浅耕)ほ
ど長く、重い(深耕)ほど短くなるように設定されてい
る。つまり、軽負荷の場合には、浅耕状態であるので、
不必要に3点リンクが昇降することで却って圃場表面に
凹凸がつき、また、少々の負荷率低下でもエンストの不
安が軽いので、この場合には、検出時間Tを長く取るこ
とで、ある程度長時間エンジン回転数の低下が続くほど
の負荷増加でなければリフト上昇しないようにしてい
る。一方、重負荷の場合には、深耕状態で、そのままで
もエンジン負荷が重い状態で、少しでも負荷が増加すれ
ば、即座にリフト上昇するようにしなければ、エンジン
負荷の低減が電子ガバナ制御では間に合わず、エンスト
してしまうので、この場合には、検出時間Tを短くし
て、少しの時間でもエンジン回転数の低下が認められた
時に、即座にリフト上昇させる。このように、負荷率の
設定値によって、エンジン回転数の検出時間を変更する
ことにより、重負荷状態ではエンストが防止でき、軽負
荷状態ではハンチングが防止できるのである。
【0023】なお、このように負荷/耕深設定器4によ
る負荷率設定を基にエンジン回転数の検出時間を変更す
る以外に、負荷率とは関係なく、単にアクセルレバー2
の操作によるエンジン回転数の設定値(アクセルセンサ
ーの設定値AS)が高い場合に検出時間Tを長く(低い
場合に短く)する方法(図9図示)、或いは、実際の負
荷率検出値の検出(ガバナ1における負荷率検出値RC
S)を基にする方法(図10図示)がある。いずれにせ
よ、軽負荷時にはエンジン回転数検出時間Tを短くし、
リフト上昇を敏感にしてエンストを防止し、重負荷時に
は該検出時間Tを長くし、リフト上昇を鈍感にしてハン
チングを防止するものである。
【0024】また、このエンジン回転数の検出時間Tを
PTO軸の回転数に対応させる実施例について、図11
のフローチャートより説明する。従来のPTO軸は比較
的低速回転で、負荷制御も充分に対応可能で、安定した
対地作業が得られた。しかし、最近では、対地作業装置
に高速駆動力を求めるようになり、PTO軸も高速回転
段が設定されて、この場合には、ちょっとした負荷変動
にもエンジン回転数が敏感に変化し、対地作業装置の駆
動力が変動するので、ハンチング状態となってしまう。
そこで、PTO軸回転(図2中に示す、PTO変速位置
センサー10の検出値PSn )が高速段に設定されてい
る場合には、前記のエンジン回転数の検出時間Tを長く
して、リフト上昇が敏速に対応するようにし、不必要な
負荷制御によりエンジン回転数に変動が起きないように
している。一方、PTO軸回転が低速段の場合には、で
きるだけ負荷制御を敏感にするように、該検出時間Tを
短くする。こうしてPTO軸を高速回転時でも一定回転
数に制御できるようにすることで、対地作業装置の高速
駆動による安定作業ができるようになる。なお、対地作
業には、PTO軸を使用しないこともある(プラウ耕
等)が、この場合にはエンジン回転数の検出時間が不定
となるので、PTO軸の中立時における一定のエンジン
回転数検出時間も設定しておく。
【0025】次に、負荷制御におけるアクセル操作に伴
うエンスト防止構造について説明する。従来、負荷/耕
深設定器4によるエンジン負荷率の設定は、アクセルレ
バー2によるエンジン回転数設定とは無関係、即ち、ど
んなにアクセルレバー2で低速に設定していても、エン
ジン負荷率をそれに対応して軽くしたりするようにはで
きていないので、低速にするとエンストしてしまう虞が
多々あった。そこで、アクセルレバー2の回動量を入力
するアクセルセンサー2aの設定値(AS)が高速回転
を示している時は、当該設定値が低速回転を示している
時よりも、許容最低エンジン回転数(負荷がかかった場
合の最低回転数)(OAS)と該アクセル設定値(A
S)の差(SR)が大きくなるべく、該許容最低エンジ
ン回転数を設定する。即ち、負荷率設定の最小値と最大
値との間で、該許容最低エンジン回転数(OAS)が、
アクセルセンサー設定値(AS)の一定割合(K)で設
定されているが、この定数比(K)を、図12の如く、
アクセルセンサー値(AS)によって補正、つまり、ア
クセルセンサー値(AS)が小さいほど最低許容回転数
(OAS)との差(SR)を小さくして、エンジン回転
数の低い場合に最低許容回転数を相対的に高くしている
ので、エンストが防げるのである。
【0026】以上のような負荷制御構造においての対地
作業装置の昇降幅の設定について図14乃至図18より
説明する。対地作業装置は、負荷率の増加が認められた
時に即座に一定量上昇させ、また、負荷率が低下した場
合には、牽引抵抗が少なく、作業量が不足することが考
えられる(例えば、粉砕する土塊が粗くなる等)から、
即座に一定量下降して、負荷率を復帰させる。ここで、
この昇降幅については、前記の対地作業装置制御コント
ローラーCにおける図1及び図2図示の感度調節ダイヤ
ル6にて調節可能である。これは、目的の負荷率を得る
対地作業装置(実施例ではロータリーR)の高さからの
昇降幅を調節するものであって、大きく取れば、負荷制
御のための対地作業装置は大きく上昇または下降し、小
さく取れば、小幅で昇降する。この感度調節ダイヤル6
で、例えば、小幅では負荷率(エンジン回転数)が復帰
するに至らない場合には、少し昇降幅を増加させるとい
う調節操作が可能である。
【0027】目的のエンジン負荷率、即ち、目的の牽引
抵抗を得る対地作業装置の高さ設定について、図14及
び図15より説明すると、まず、制御切換スイッチ5に
て負荷制御に設定した後、負荷/耕深設定器4にて目的
の負荷率を設定する(「深耕」「中耕」「浅耕」)と、
3点リンク3Pが下降して、作業状態、即ちPTO軸伝
動したロータリーRを土壌内に挿入し、土壌作業によっ
て得る負荷率(F)をガバナ1において検出し、設定負
荷率(FS)と比較する。検出負荷率(F)が設定負荷
率(FS)に満たない時、更にロータリーRを下降させ
て、検出負荷率(F)が設定負荷率(FS)に一致した
時に、その位置にてロータリーRを停止させ、この時に
おけるリフト角センサー検出値(LS)を基準高さと設
定して、一定の昇降幅αを設定する(最大上昇角LSU
=LS−α・最大下降角LSD=LS+α)。更には、
図16の如く、この昇降幅αを、感度調節ダイヤル6に
て調節設定する。なお、目的負荷率を得る高さまでに対
地作業装置を下降させる作業は、自動制御にて下降停止
するようにしてもよく、また、作業者が、設定負荷率と
検出負荷率の表示を見比べて対地作業装置を下降すると
いう手動操作でもよい。この場合には、検出負荷率が設
定負荷率に一致した時点でブザー等の警報が発令される
ようにすれば一層よい。
【0028】ところで、負荷制御における対地作業装置
の昇降幅は、上昇方向には大きく取っても負荷率の低下
する方向(エンジン回転数を復元させる方向)であるか
ら問題はないが、下降方向は、負荷率増大側であるか
ら、あまり大きく下降幅を取ると、負荷率の急激な増大
により、エンストを起こす危険がある。そこで、図17
のように、負荷率の増大側(リフト下降側)には、対地
作業装置の昇降幅αを縮小補正して、規制昇降幅KD
(=α/k,kは2〜5程度)とするか、図18のよう
に、全く取らない(KD=0)ようにし、負荷制御によ
る対地作業装置の負荷率増大側に昇降(特に下降)しな
いようにする方法が考えられる。また、負荷増大側に昇
降幅KDを設けるか、或いは全く設けないかを、図18
に示す如く、深耕許可スイッチ11によって選択可能と
しており、スイッチON時には、深耕側への昇降OK
で、昇降幅KD内で昇降制御がなされ、スイッチOFF
時には、深耕側への昇降は全く行われない。
【0029】次に、負荷率設定に対応する左右水平制御
構造について図19乃至図26より説明する。従来、代
掻き等でハンチングを起こさないように、左右水平制御
系の反応速度、即ち、前記の水平制御シリンダーSCの
反応速度は、一律に遅く設定していたが、これでは、重
負荷の深耕状態では反応が遅れ、左右傾斜が是正されな
いので、負荷率の大きい深耕状態では反応を速く、負荷
率の小さい深耕状態では遅くなるようにする。即ち、図
2に示す如く、ガバナ1における負荷率検出値を耕深・
水平制御用コントローラーCに入力して、これに対応し
て水平制御シリンダーを伸縮駆動する電磁バルブ制御の
反応速度を設定し、対地作業装置の水平制御を行うので
ある。
【0030】この反応速度を増減する方法として、ま
ず、図23の方法を説明する。これは、ロータリーRの
前記リアカバーセンサー9における左右傾斜角度を検出
する傾斜センサーの入力値に対する反応周波数を増減す
る方法である。即ち、図22の如く、深耕・水平制御用
コントローラーにおいて、折点周波数が異なる3個のロ
ーパスフィルター16L・16M・16Hが設けられて
いて、ガバナ1にて検出されるエンジン負荷率の検出値
に対応して、一個のローパスフィルター16が選択され
る(図23)。例えば、エンジン負荷率が30%以下と
低い場合、即ち、浅耕状態の場合には、折点周波数0.
5Hzのローパスフィルター16Lが、傾斜センサーの
入力信号の入力用に用いられ、エンジン負荷率が70%
より高い場合、即ち深耕状態では、折点周波数3.0H
zのローパスフィルター16Hが用いられる(具体的に
は、図22図示の、各ローパスフィルターを連結する入
力端子A/D(1)・A/D(2)・A/D(3)の中
から一つを選択する。)。図19にて示すエンジン負荷
率に対応する(周波数)応答速度とは、このように選択
されるローパスフィルターの折点周波数を示す。折点周
波数が高いほど、ローパスフィルターを通過できる入力
信号は多くなるので、電磁バルブV2作動に必要な入力
電量が早く得られ、従って、水平制御シリンダーSCの
反応速度が速くなるのである。
【0031】もう一つの方法は、図24図示の、不感帯
幅を変更する方法である。不感帯は、水平状態からある
程度の小幅な左右傾斜は、水平制御によって却ってハン
チング等の弊害があることから、この範囲にて対地作業
装置が傾斜しても水平制御用の電磁バルブV2が作動し
ない範囲を設定したものであって、これを、ガバナ1に
おける負荷率信号(F)に対応して、例えば図20、図
24の如く3段階に変更する。即ち負荷率が30%以下
の浅耕状態の時には、ハンチング防止により不感帯を±
1.0°と大きく取り、この傾斜範囲では水平制御が行
われないようにし、負荷率が70%よりも大きい深耕状
態では、水平制御の反応を敏感にするために、不感帯を
±0.4°と小さく取っているのである。
【0032】以上の応答周波数の変更による方法、或い
は不感帯の変更による方法は、図25のように、いずれ
かを選択可能としてもよい。更には、図26に示すよう
に、負荷率検出値に対応して、応答周波数と不感帯の両
方を変更可能としてもよい。また、前記では、どちらの
方法も3段階の応答速度としているが、この中で、応答
周波数を変更する方法においては、折点周波数を一つの
ローパスフィルターにおいてフレキシブルに変更可能と
して、負荷率の検出値に基づいて比例的に折点周波数を
変位させ、或いは不感帯の変更による方法においては、
不感帯幅を負荷率検出値に基づいて比例的に変位可能に
して、図21のグラフのように、負荷率の増大に比例し
て応答速度を増大させるように構成してもよい。なお、
ローパスフィルターの折点周波数を変更可能とした構成
において、図2に図示する如く、負荷率の表示器17に
おける表示を基に、折点周波数変更用の感度設定器18
にて折点周波数を手動にて変更する方法もある。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く構成し
たので、牽引抵抗を一定に保持するための負荷制御構造
において、牽引抵抗が重負荷の状態(深耕状態)におい
ては、対地作業装置が敏感に反応して昇降制御されて、
負荷率を速やかに復帰するので、エンストを起こす心配
がない。一方、牽引抵抗が軽負荷の状態(浅耕状態)に
おいては、対地作業装置の昇降制御反応が鈍くなり、過
度に昇降することにより生じるハンチング現象を解消す
る。このように、対地作業装置の牽引抵抗を一定に保持
する負荷制御が良好に行われる車輌を構成することがで
きる。
【0034】また、同じく牽引抵抗を保持するための負
荷制御機能付車輌において、請求項2の如く、負荷制御
用の対地作業装置の昇降幅を、負荷率の増大側は狭く、
または無くしたので、負荷率増大側には対地作業装置が
殆ど、或いは全く昇降せず、不意の負荷率増大によるエ
ンストという事態を解消でき、安全な負荷制御機能付車
輌を構成することができる。
【0035】また、請求項3の如く、左右水平制御系の
応答速度を、負荷率の高い場合には速くしたので、牽引
抵抗の重負荷である深耕状態でも、水平制御が遅れるこ
となく、速やかに反応し、左右傾斜を残すことなく対地
作業を仕上げることができ、一方、牽引抵抗の軽負荷の
浅耕状態では、水平制御の反応が鈍くなり、余分な制御
による対地作業装置の振れがなくなって、ハンチングが
生じなくなる。このように、牽引抵抗の設定の違いに対
応して、良好に対地作業装置を水平制御できる車輌を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対地作業装置であるロータリーRを牽引するト
ラクターTRの制御装置の配置を示す側面図である。
【図2】対地制御装置の昇降制御及び水平制御機構のブ
ロック図である。
【図3】トラクターTRにおける昇降駆動機構(3点リ
ンク)の後方斜視図である。
【図4】昇降用電磁バルブの油圧配管図である。
【図5】水平制御用電磁バルブの油圧配管図である。
【図6】ガバナ1の内部断面図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】耕深制御、負荷制御、或いはその混合制御にお
ける入力信号の選択過程を示すフローチャートであっ
て、負荷制御において、エンジン回転数検出時間を負荷
率設定によって変更させる実施例を開示した図である。
【図9】耕深制御、負荷制御、或いはその混合制御にお
ける入力信号の選択過程を示すフローチャートであっ
て、負荷制御において、エンジン回転数検出時間をアク
セル設定値によって変更させる実施例を開示した図であ
る。
【図10】耕深制御、負荷制御、或いはその混合制御に
おける入力信号の選択過程を示すフローチャートであっ
て、負荷制御において、エンジン回転数検出時間を負荷
率検出によって変更させる実施例を示す図である。
【図11】耕深制御、負荷制御、或いはその混合制御に
おける入力信号の選択過程を示すフローチャートであっ
て、負荷制御において、エンジン回転数検出時間をPT
O変速段によって変更させる実施例を示す図である。
【図12】耕深制御、負荷制御、或いはその混合制御に
おける入力信号の選択過程を示すフローチャートであっ
て、図10の実施例において、エンジンの設定回転数と
最低許容回転数との差を負荷率検出値によって変更させ
る実施例を示す図である。
【図13】図8乃至図12のフローチャートに共通に続
くフローチャートであって、耕深制御又は負荷制御にお
ける対地作業装置の昇降制御を示す図である。
【図14】負荷制御において、基準のリフト角を設定す
る過程を示すフローチャート図である。
【図15】図14に続くフローチャートであって、基準
リフト角前後にリフト昇降幅αを設けた場合の図であ
る。
【図16】図14に続くフローチャートであって、該リ
フト昇降幅αを感度調節ダイヤルにて調節可能とした場
合の図である。
【図17】図14に続くフローチャートであって、負荷
率増大側のリフト昇降幅を縮小補正した場合の図であ
る。
【図18】図14に続くフローチャートであって、図1
7の実施例で、負荷率増大側のリフト昇降を不可能とす
るようにも設定可能とした場合の図である。
【図19】エンジン負荷率に対応して変更させる水平制
御系の周波数応答速度を表示した図である。
【図20】エンジン負荷率に対応して変更させる水平制
御系の不感帯幅を表示した図である。
【図21】エンジン負荷率に比例して水平制御系の応答
速度を増大させる場合の相関グラフ図である。
【図22】傾斜センサー入力用ローパスフィルターの配
線図である。
【図23】水平制御において、エンジン負荷率に対応し
て応答周波数を変更する場合のフローチャート図であ
る。
【図24】水平制御において、エンジン負荷率に対応し
て不感帯幅を変更する場合のフローチャート図である。
【図25】水平制御において、エンジン負荷率に対応し
て応答周波数を変更させるか、不感帯を変更させるかを
選択可能とした場合のフローチャート図である。
【図26】水平制御において、エンジン負荷率に対応し
て応答周波数及び不感帯の両方を変更する場合のフロー
チャート図である。
【符号の説明】 TR トラクター R ロータリー C 対地作業装置制御用コントローラ LC リフトシリンダー SC 水平制御シリンダー 1 ガバナ 1a 回転数検出センサー 1b ラックアクチュエーター 1c ラック位置センサー 2 アクセルレバー 2a アクセルセンサー 3 ワンタッチ昇降スイッチ 4 負荷/耕深設定器 5 制御切換スイッチ 6 感度調節ダイヤル 7 ポジションレバー 7a ポジションセンサー 8 リフト角センサー 9 リアカバーセンサー 10 PTO変速位置センサー 11 深耕許可スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン負荷率の変化に対応して対地作
    業装置を昇降制御して、対地作業装置の牽引抵抗を一定
    に保持するよう構成した負荷制御機能付車輌において、
    牽引抵抗を重負荷に設定した時はエンジン負荷率の検出
    時間を短くし、軽負荷に設定した時は該検出時間を長く
    したことを特徴とする対地作業装置の対負荷制御構造。
  2. 【請求項2】 エンジン負荷率の変化に対応して対地作
    業装置を昇降制御して、対地作業装置の牽引抵抗を一定
    に保持するよう構成した負荷制御機能付車輌において、
    エンジン負荷率の設定値を得る対地作業装置の高さを基
    準に、該対地作業装置の制御用昇降を一定幅にて許容
    し、かつ、その許容幅を、負荷率の増大する側において
    狭く、或いは無くしたことを特徴とする対地作業装置の
    対負荷制御構造。
  3. 【請求項3】 牽引する対地作業装置の左右傾斜を検出
    して、対地作業装置を水平制御するよう構成した原動機
    付車輌において、該車輌のエンジン負荷率が重負荷を示
    す時は水平制御系の応答速度を上げ、軽負荷を示す時は
    該応答速度を下げたことを特徴とする対地作業装置の対
    負荷制御構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3837941A1 (en) * 2019-12-19 2021-06-23 CNH Industrial Sweden AB Method for controlling an agricultural system

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