JPH0865729A - デジタルコードレス通信システム - Google Patents

デジタルコードレス通信システム

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JPH0865729A
JPH0865729A JP6201069A JP20106994A JPH0865729A JP H0865729 A JPH0865729 A JP H0865729A JP 6201069 A JP6201069 A JP 6201069A JP 20106994 A JP20106994 A JP 20106994A JP H0865729 A JPH0865729 A JP H0865729A
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JP
Japan
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station
unit
base station
control
handover
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Application number
JP6201069A
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English (en)
Inventor
Keisuke Nakaya
圭介 中屋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0865729A publication Critical patent/JPH0865729A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 公衆用システムからホームシステムに移行す
る際の再接続処理をスムースに行うことを可能となすデ
ジタルコードレス通信システムを提供することを目的と
している。 【構成】 基地局Bを介して通話中に、子機Aが、自営
用制御チャネルを受信する一方で、親機Eがハンドオー
バ可能である場合に、該親機Eをチャネル切り替え先に
指定してチャネル切り替えを行うことを特徴とするデジ
タルコードレス通信システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対基地局から対親機へ
の通話再接続方法を改良したデジタルコードレス通信シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルコードレス通信システムは、簡
易型携帯電話システム、或いはパーソナルハンディーホ
ンシステム(PHS)とも呼ばれ、無線区間のインタフ
ェースの標準化を図ることによって(なお、財団法人電
波システム開発センター発行のSTD−28にその詳細
が規定されている)、これまでの家庭や事務所といった
屋内での使用に停まらずに、子機を屋外に持ち出して使
用することが可能となっている。即ち、屋内では親機
が、また屋外では複数の基地局が公衆回線(公衆電気通
信網であるPSTNや、サービス総合デジタル通信網で
あるISDN)と接続され、子機をどこへ持ち出しても
いずれかの基地局の通信エリアに入ることを前提とし
て、小電力(10mW以下となっている)の子機を携帯
電話機として使用できるようになっている。
【0003】また、通信のデジタル化を図ることによ
り、秘話機能が強化され、通話品質の向上も実現され、
その他にも、補助的通信機能として、トランシーバのよ
うな子機間直接通話も可能となっている。次に、使用さ
れる無線周波数帯としては1.9GHz帯が割り当てら
れており、周波数間隔は300KHzとなっている。ま
た、アクセス方式は4波多重の時分割多元接続方式(T
DMA方式)、伝送方式は時分割双方向伝送方式(TD
D方式)、通信方式は複信方式となっている。また、変
調方式は4値位相変調(π/4シフトQPSK)方式で
あり、音声は32KbpsのADPCM(AdaptiveDifl
erential Pulse Code Modulation;適応差分PCMのこ
と)により、圧縮されて伝送されるようになっている。
【0004】ところで、デジタルコードレス通信システ
ムでは、従来からの自動車電話や携帯電話の場合と同様
に、移動中の子機が電波干渉を避ける場合や、無線ゾー
ンを移行するような場合には、「チャネル切替」が行わ
れるようになっている。電波干渉の発生については、そ
の一つに、TDMA方式の採用による非同期干渉の発生
がある。TDMA方式では、各基地局は、独自の時間基
準でもって個々の子機との間の送受信タイミングをとっ
ており、ある基地局が占有しているタイムスロットの、
他の基地局が占有しているタイムスロットに対する相対
的な時間位置は時間の経過と共にずれてくる。このよう
な状況下にて、他局からのバースト信号が近づいて来た
場合には、それが時間的に重なって干渉する非同期干渉
が発生する。そして、かかる非同期干渉が発生すると、
復調データの符号誤り率を増加させ、受信品質の劣化を
招く。
【0005】また、マルチパスフェージングと呼ばれる
電波干渉の発生がある。これは、移動通信において、送
信波が複数の伝搬経路を経て受信点で受信される場合
や、受信点が移動する場合に、伝搬条件が変化して、電
波の位相により打ち消し合ったり強め合ったりして、受
信信号レベルが変動することによる。この種の干渉は、
都市部の建物の密集した場所において子機を使用する場
合に顕著となり、しかも、使用する周波数帯が高くなる
に従い特に顕著となる。そして、かかるフェージングが
発生すると、受信電波強度の低下や波形歪をひき起こ
し、同じく、復調データの符号誤り率を増加させ、受信
品質の劣化を招く。
【0006】このような電波干渉の発生に対しては、基
地局が、子機からの「チャンネル切替要求」を受けて、
使用中のタイムスロットを別のタイムスロットに切り替
える「チャネル切替」が行われる。一方、デジタルコー
ドレス通信システムでは、子機が複数の無線ゾーンを移
動してゆくことを運用の前提としている。このため、各
基地局では、無線ゾーンの引き継ぎ処理(ハンドオーバ
処理或いは追跡切替処理とも言う)が行われるようにな
っている。即ち、無線ゾーンには明確な境界線が有るわ
けではなく、子機が移動することにより、無線ゾーンの
境界付近に近づいた場合には、交信中の基地局からの受
信電波強度は徐々に低下してゆき、やがて隣接する両基
地局からの受信電波が重なり合ってくるようになる。そ
の結果、上記非同期干渉が発生して、進行中の通話もそ
の継続が困難になてしまう。そこで、無線ゾーンの引き
継ぎ処理が行われるのである。
【0007】無線ゾーンの引き継ぎは、具体的には、次
のようにして行われる。基地局では、子機からの「チャ
ネル切替要求」を受けて、制御局(複数の基地局をグル
ープとして管理する局である)に対し、他の基地局への
ハンドーバが可能であるか否かを問い合わせる。そこ
で、他の基地局へのハンドーバが可能である場合には、
制御局は通信中の基地局周辺の基地局との間に新たな音
声パスを開き、通信中の基地局から、子機に対し、ハン
ドオーバ先の基地局のチャネルに切り替えるよう指示を
行い、子機がそのチャネルに切り替えると、会話が中断
されることなく継続できる。
【0008】なお、以上に説明したチャネル切替動作
は、先述したSTD−28に規定された「通話チャネル
切替動作」に従っている。そして、チャネルを切り替え
る場合には、新しいチャネルにおいてクロックやフレー
ム同期等の確立が行われるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したデ
ジタルコードレス通信システムは、一般に、自営用シス
テム(ホームシステムのこと)と公衆用システムの2つ
のシステムから構成されている。そして、夫々のシステ
ムに対して接続を切り替えることにより、いずれのシス
テムについても利用ができるようになっている。
【0010】しかしながら、夫々のシステムは、個有の
スーパーフレーム構造を持っており、また、受信タイミ
ングも同期してはいない。このため子機は、親機と交信
する自営用システムを利用する場合には、予め、自営用
制御チャネルを使用して親機から送信される制御情報を
受信する必要があるし、公衆用システムを利用する場合
には、予め、公衆用制御チャネルを使用して基地局から
送信される制御情報を受信する必要がある。
【0011】また、自営用システムと公衆用システムの
両システムを利用しようとする場合には、個々にデータ
リンクを確立する必要があるため、いずれかのシステム
を利用しての通話中に、他のシステムへ移行すること
は、使用中のデータリンクを一旦切断しない限りはでき
ない。この結果、例えば、屋外にて、基地局を介して相
手先と通話中である場合に、移動して家庭内へ入って来
た時には、親機を介するデータリンクが確立されていな
いので、親機との交信はできない。従って、会話を続行
したい場合には、基地局との間の無線回線を一旦切断し
て、新たに親機に発呼をかけなければならず、操作に手
間がかかることは勿論のこと、相手先との通話も当然に
切断されてしまうことになってしまう。
【0012】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、公衆用システムからホームシステムに移行す
る際の再接続処理をスムースに行うことを可能となすデ
ジタルコードレス通信システムを提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本請求項1の発明は、制御局によって管理される屋
外設置の基地局及び屋内設置の親機を固定局とし、該基
地局或いは親機との間にて音声データや制御データの送
受信を行う子機を移動局として構成されるデジタルコー
ドレス通信システムであって、前記子機が、前記基地局
を介する相手先との通話に使用される送受信スロット以
外の空きスロットを使用して、自営用制御チャネルを受
信する自営用制御チャネル受信手段と、前記自営用制御
チャネルが受信できた場合に、公衆用制御チャネル及び
自営用制御チャネルの双方の電界強度を比較して、どち
らが大きいかを判定するチャネル電界強度判定手段と、
自営用制御チャネルの電界強度が公衆用制御チャネルの
電界強度よりも大きいと判定された場合に、前記基地局
に対し、前記親機をチャネル切替え先に指定してチャネ
ル切替えを要求するチャネル切替要求手段とを備え、前
記基地局が、前記子機からのチャネル切替要求を受けた
場合に、前記制御局に対し、前記親機へのハンドオーバ
が可能であるか否かを問い合わせるハンドオーバ問い合
わせ手段と、前記親機へのハンドオーバが可能である場
合に、前記子機に対して、チャネル切替えを指示するチ
ャネル切替指示手段とを備え、前記制御局が、前記基地
局からのハンドオーバ要求を受け、該ハンドオーバ要求
を前記親機へ転送するハンドオーバ要求転送手段と、前
記親機へのハンドオーバが可能である場合に、前記基地
局と該親機との間に音声パスを開設する音声パス開設手
段とを備え、前記親機が、前記制御局からのハンドオー
バ要求を受けた場合に、自局をハンドオーバ受け入れ状
態となすハンドオーバ受入制御手段と、網に対し、ハン
ドオーバを受け入れることを報知するハンドオーバ受け
入れ報知手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】また、本請求項2の発明にかかるデジタル
コードレス通信システムは、前記親機がISDN回線に
接続され、前記制御局が、該ISDN回線を通じて、前
記基地局と該親機との間に音声パスを開設することを特
徴としている。
【0015】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、本デ
ジタルコードレス通信システムは、制御局によって管理
される屋外設置の基地局及び屋内設置の親機を固定局と
し、該基地局或いは親機との間にて音声データや制御デ
ータの送受信を行う子機を移動局として構成されてい
る。
【0016】次に、子機では、自営用制御チャネル受信
手段によって、基地局を介する相手先との通話に使用さ
れる送受信スロット以外の空きスロットを使用して、自
営用制御チャネルの受信が行われる。そして、自営用制
御チャネルが受信できた場合には、チャネル電界強度判
定手段によって、公衆用制御チャネル及び自営用制御チ
ャネルの双方の電界強度が比較され.どちらが大きいか
が判定される。更に、自営用制御チャネルの電界強度が
公衆用制御チャネルの電界強度よりも大きいと判定され
た場合には、チャネル切替要求手段によって、基地局に
対し、親機をチャネル切替え先に指定したチャネル切替
えが要求される。
【0017】また、基地局では、子機からのチャネル切
替要求を受けた場合、ハンドオーバ問い合わせ手段によ
って、制御局に対し、親機へのハンドオーバが可能であ
るか否かが問い合わされる。そして、親機へのハンドオ
ーバが可能である場合には、チャネル切替指示手段よっ
て、子機に対し、チャネル切替えか指示される。また、
制御局では、ハンドオーバ要求転送手段によって、基地
局からのハンドオーバ要求を受けて、該ハンドオーバ要
求が親機へ転送される。そして、親機へのハンドオーバ
が可能である場合には、音声パス開設手段によって、基
地局と該親機との間に音声パスが開設される。
【0018】また、親機では、制御局からのハンドオー
バ要求を受けた場合に、ハンドオーバ受入制御手段によ
って、自局がハンドオーバ受け入れ状態とされる。そし
て、ハンドオーバ受け入れ報知手段によって、網に対
し、ハンドオーバを受け入れる旨報知される。また、上
記請求項2記載の発明の構成によれば、本デジタルコー
ドレス通信システムを構成する親機がISDN回線に接
続されており、更に、制御局によって、該ISDN回線
を通じ、基地局と親機との間に音声パスが開設される。
【0019】以上の結果、屋外にて、基地局を介して相
手先と通話中に、子機が屋内に移動して来た場合、通話
中の会話を中断することなく、今度は親機を介して相手
先との通話を継続することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面に従い具体
的に説明する。図1は、本発明にかかるデジタル通信シ
ステムの全体構成を示すシステム構成図であり、STD
−28に準拠したものとなっている。この通信システム
は、自営用システムの構成局である子機A及びその親機
Eと、公衆用システムの構成局である複数の基地局B,
C,D(なお、ここでは、3つの基地局を例として示
す)と、該基地局B,C,Dをグループとしてまとめて
ハンドオーバ等の制御を行う制御局Gと、ISDN回線
を管理するNTT局Hと、PSTN回線を管理するNT
T局Iとから構成されている。なお、ここに示す例で
は、親機Eは、ISDN回線に接続されているものとし
ている。
【0021】ここで、親機Eに所属する子機Aは、屋内
では、親機Eの通信エリア内において、該親機Eとの無
線交信が可能であり、屋外に持ち出された場合には、屋
外に設置されたいずれかの基地局B,C,Dを介して、
該基地局との無線交信が可能となっている。そして、子
機Aと親機Eが共に、基地局Bの通信エリア内に位置し
ており、屋外にて通話が行われる場合には、子機A→基
地局B→制御局G→NTT局I→PSTN回線を経て通
話相手局Fと接続され、通話が実行される。また、屋内
にて通話が行われる場合には、子機A→親機E→ISD
N回線→NTT局H→NTT局I→PSTN回線を経て
通話相手局Fと接続され、通話が実行される。
【0022】また、子機Aと基地局Bとの間の無線接続
については、公衆用制御チャネルを使用して両者間の通
信プロトコルが実行され、子機Aと親機Eとの間の無線
接続については、自営用制御チャネルを使用して両者間
の通信プロトコルが実行されるようになっている。その
結果、夫々の通信局間において通話チャネルが設定さ
れ、音声パスが開設される。
【0023】また、通話中に子機Aが移動して、基地局
Bの通信エリアを出るような場合には、隣接する基地
局、例えばCに対する接続処理(ゾーン引継ぎの処理で
あって、ハンドオーバと呼ばれる)が行われる。この場
合、子機Aが基地局Bに対して「チャネル切替要求」の
メッセージを送信し、基地局Bはこれを受けて制御局G
に対して引継ぎ先の基地局を問い合わせ、次なる基地局
Cへの引継ぎが行われる。
【0024】また、子機Aが、屋外で通話中であったの
が、そのまま家庭内へ移動して来た場合には、子機Aか
ら基地局Bに対し、「親機Eへのチャネル切替要求」の
メッセージが送信され、親機Eへのハンドオーバが行わ
れるようになっている。そして、子機Aは、今度は親機
Eを介して通話相手局Fとの通話を継続する(なお、こ
の場合の制御内容については後で詳述する)。
【0025】図2は、図1に示す子機Aの回路構成を示
すブロック図である。以下、この子機Aの回路構成を、
その作用と共に説明する。まず、受信回路では、アンテ
ナ1から入力された高周波信号(以下、RF信号と言
う)の中から、RFフィルタ及びRFアンプ(AMP)
2によって、受信したRF信号だけが取り出されて増幅
されるようになっている。また、同調用のVCORX
(受信側のボルテージコントロールドオシレータ)12
は、TCXO(テンペラチャーコンペンセーティドクリ
スタルオシレータ即ち、温度補償付き水晶発振器のこ
と)で構成されており、CPU15からの制御信号によ
って駆動されるPLL(フェーズロックドループ)周波
数シンセサイザ(可変分周器のこと)13の信号を受け
て、基準クロック信号を作り出している。そして、この
基準クロック信号と、RFフィルタ及びRFAMP2か
ら出力されたRF信号を、第1(1ST)MIX回路3
でミキシングした後、トランジスタの非直線部分を使っ
て発生する周波数スペクトラムの差分のみをIFフィル
タ及びIFアンプ(AMP)4を通して取り出すように
なっている。このようにして取り出された信号が第1中
間周波数信号である。
【0026】次に、同じくTCXOを利用して、或いは
他の発振回路によって、VCOIF11にて一定のクロ
ック信号を発生し、このクロック信号と前記第1中間周
波数信号を、第2(2ND)MIX回路5で再びミキシ
ングした後、IFフィルタ及びIFAMP6を通して第
2中間周波数信号を取り出す。そして、この第2中間周
波数信号について、復調回路7でπ/4シフト4相QP
SK(直交位相変移のこと、即ち、デジタル無線中継方
式で用いられる線形変調方式の一種である)復調を行
う。またこの時、IFフィルタ及びIFAMP6或いは
復調回路7にて入力受信信号のレベル(RSSI)検出
も同時に行う。
【0027】続いて、TDMA処理回路8にてTDMA
処理(時分割分離処理のこと)を行う。そして、音声信
号部分については、更に、音声復号処理回路17で復号
化を行った後、D/A変換回路16にてADPCM/P
CM(PCMはパルス符号変調、ADPCMは適応差分
PCMのこと)のD/A変換を行う。その後、スイッチ
回路21を経て、リンガーアンプ(AMP)26、又は
スピーカーアンプ(AMP)27より音声出力される。
【0028】また、メッセージなどのデータ信号につい
ては、データ復調回路9で復号や誤り訂正などの処理が
行われた後、処理されたデータが、CPU15内のメモ
リ(RAM)に格納される。そして、CPU15では、
格納されたデータ(メッセージなど)に基づいて処理を
行う。なお、復調されたデジタルデータは、同期ビット
列と、スロット種別を示すビット列と、制御データを含
む複数のビット列等で以て構成されている。
【0029】一方、送信回路では、ユーザーより発せら
れた音声がマイクを通じて入力され、マイクアンプ(A
MP)28で音声信号に変換され、A/D変換回路25
に入力される。更に、そこで変換されたデジタルデータ
が、音声符号化回路24にてADPCM/PCMの符号
化が行われ、更に、TDMA処理回路19にてTDMA
処理が行われる。また、メッセージなどの送信データに
ついては、CPU15のコントロールにより、メモリ
(RAM)内の各種テーブルを用いて、データ変調回路
14でコード変換や誤り訂正などが行われる。そして、
デジタル化されたデータは、更にTDMA処理回路19
でTDMA処理がなされた後、変調及びMIX回路23
で、π/4シフト4相QPSKの変調が行われる。続い
て、変調信号が、選定チャンネルに応じてVCOTX1
8(送信側のボルテージコントロールドオシレータであ
る)から供給されるクロック信号とミキシングされた
後、必要な送信周波数成分だけがRFフィルタ及びRF
AMP22で取り出されて電力増幅され、効率良くアン
テナ1から送出される。
【0030】なお、図中、表示KEY回路10では、L
EDやLCDなどの表示素子や入力キーについての制御
が行われる。また、DTMF発生回路20では、CPU
15からの指示によりDTMF信号やメロディなどが発
生され、A/D変換回路25でA/D変換される。図3
は、本発明にかかるデジタル通信システムで使用される
時分割多元接続方式によるフレーム構成を示す模式図で
ある。図で示すように、1フレームは、基地局或いは親
機側の4個の送信スロットに続き、子機側の4個の送信
スロット(なお、基地局或いは親機側では受信スロット
となる)の合計8タイムスロットで構成されている。こ
こで、1タイムスロットは625μsecであり、1フ
レームの周期は625μsec×8=5msecとなっ
ている。そして、基地局或いは親機側の送信スロットの
1つと、それに対応する時間位置の子機側の送信スロッ
トの1つを組として使用することにより(図中、時間T
として示している)、双方向通信が可能となっている。
【0031】次に、子機が、基地局或いは親機を介して
相手局と通信を行う場合の通信プロトコル制御について
説明する。この通信プロトコル制御は、制御チャネル制
御と、これに続く通信チャネル制御から構成されてい
る。制御チャネル制御では、基地局或いは親機から、そ
のスーパーフレーム構造に従い、子機に対してBCCH
(スーパーフレームの構成に関する情報を有するスロッ
トのことであり、ここに同期信号が乗っている)が送信
される。子機ではスキャンしてこれを受信する。続い
て、子機は、基地局或いは親機から送信されるPCH
(着呼に必要な情報を有するスロットのことであって、
ここには子機番号が含まれている)の受信を待ち受け
る。
【0032】そして、子機がPCHを受信した場合に
は、発着呼についての通信チャネル(TCH)制御に移
行する。先ず、子機から、上りSCCH(通信チャネル
の確立を要求する情報、即ち、「リンク確立要求」を有
するスロットのこと)が基地局或いは親機に対して送信
される。更に、この上りSCCHを受信した基地局或い
は親機からは、そのスーパーフレーム構造に従った時間
位置において、下りSCCH(リンク確立要求に対する
認可であるリンク割当、或いはリンク拒否の情報を有す
るスロットのこと)が子機に対して送信される。ここ
で、リンク拒否された場合には通信が終了され、また、
リンク割当された場合には通信チャネルへ移り、呼設定
や認証等の機能情報が送受信されて、音声通信が行われ
る。
【0033】一方、子機では、基地局を介して相手局と
通信中に、上記1フレーム中の送受信に使用されている
スロットを除いた、残りの空きタイムスロットの時間を
利用して、PLL周波数シンセサイザを親機の自営用制
御チャネルにロックさせ、そのRSSIを検出すると共
に、BCCHを受信するようになっている。これは、親
機からのBCCHを受信できた場合には、現在交信中の
基地局から親機への接続切替を行うためである。なお、
この場合、PLL周波数シンセサイザのロック時間は、
通常、100μsec程度であるので、他のスロットが
使用されていない限りは、かかる動作を行うのに時間は
充分ある。
【0034】図4は、図1に示す子機Aで行われる自営
用制御チャネル受信するためのPLL周波数シンセサイ
ザの制御を示すフローチャートである。通話相手局Fと
の通話処理を実行中に(S1)、使用中の通話スロット
(受信タイムスロット)の625μsec後にPLL周
波数シンセサイザを自営用制御チャネルの周波数にロッ
クし(S2)、更に、それから625μsec後に自営
用制御チャネルの受信を行う(S3)。続いて、その6
25μsec後にPLL周波数シンセサイザを再び通話
チャネルの周波数にロックして(S4)、その625μ
sec後に次なる通話スロットに移行する。
【0035】このようにして、基地局Bとの同期タイミ
ングをとりながら、受信タイムスロットの空き時間を利
用してPLL周波数シンセサイザをロックさせ、自営用
制御チャネルの受信が行われる。なお、この場合、親機
Eは、ISDN回線に接続されているので、基本的には
同期がとれており、自営用制御チャネルの受信が可能と
なっている。
【0036】図5は、図4に示すステップS3の制御動
作を示すフローチャートである。子機Aでは、自営用制
御チャネルを受信したとき(S11)、そのチャネルに
おけるRSSI(電界強度)レベルを検出し(S1
2)、更に、着識別符号を検出する(S13)。そし
て、この着識別符号により自親機であることを確認した
場合(S14においてYesの場合)には、ひき続き、
検出したRSSIレベルを、交信中の基地局から公衆用
制御チャネルを使用して送られてくる信号と比較する
(S15)。ここで、基地局からの送信信号のRSSI
より、自親機からの送信信号のRSSIの方が大きいこ
とを確認した場合には(S15において「<」)、基地
局Bに対して、ファシリティによりチャネル切替先を親
機Eに指定して「通信チャネル切り替え要求」を送信す
る(S16)。
【0037】なお、ステップS14においてNoの場
合、即ち、着識別符号によって着信先が親機Eであると
は認識できなかった場合や、また、ステップS15にお
いて「>」の場合、即ち、基地局Bからの信号強度の方
が親機Eからのそれよりも大きい場合には、親機Eへは
再接続できないと判断して、通常のチャネル切替処理
(即ち、タイムスロットの切替)に移行する。
【0038】図6は、図1に示す基地局B及び制御局G
並びに親機Eによって行われる回線占有動作を示すフロ
ーチャートであり、図5に示すステップS16に続く処
理となっている。即ち、基地局Bでは、子機Aからの
「通信チャネル切り替え要求」を受信すると(S2
1)、切り替え先が他の基地局CやDであるか或いは親
機Eであるかを判断する(S22)。そして、切り替え
先が他の基地局CやDである場合には、STD−28に
準拠した通信チャネル切り替え処理を実行する(S2
3)。また、切り替え先が親機Eである場合には、制御
局Gに対してハンドオーバーメッセージ(なお、このメ
ッセージには、親機EのCS−IDが含まれている)を
送信する(S24)。
【0039】制御局Gでは、親機Eに対して発呼可能で
あるか否かを確認して(S25)、発呼可能でない場合
(S25においてNoの場合)には、他の基地局への通
信チャネルに切り替える(S26)。また、発呼可能で
ある場合(S25においてYesの場合)には、親機E
に対して、受信したハンドオーバーメッセージを着信さ
せる。
【0040】一方、親機Eでは、かかるハンドオーバー
メッセージを受信した場合(S27においてYesの場
合)には、リンガーをOFFし(S28)、ISDN回
線をOPEN可能状態となす(S29)。そして、網
(NTT局H、制御局G、基地局B)に対して、「ハン
ドオーバー受け入れ状態メッセージ」を送信する(S3
0)。
【0041】続いて、基地局Bでは、親機Eとの間の音
声パスをオープンして(S31)、子機Aに対し、「通
信チャネル切替要求」を送信する(S32)。図7は、
図1に示す基地局Bから親機Eへの接続切替手順を示す
制御シーケンス図である。子機Aでは、基地局Bを介し
通話相手局Fとの通話中に、基地局Bから送信されてく
る信号のRSSIレベルが劣化したり、或いは受信品質
が劣化したような場合、図4及び図5に示した制御によ
って親機EからのBCCHを受信できたなら、基地局B
に対して、「親機Eをハンドオーバ先に指定して、通信
チャネル切替要求」のメッセージを送信する。そして、
このメッセージを受信した基地局Bは、制御局Gへ「ハ
ンドオーバメッセージ」を送信し、制御局G(図示せ
ず)を介して、親機Eに発呼をかける(なお、ここで
は、基地局Bの通信エリア内に該当する親機Eが位置し
ていることが前提となっている)。このようにして、か
かる「ハンドオーバメッセージ」は、制御局G→NTT
局H→ISDN回線のDチャネルを介して、親機Eに伝
達される。
【0042】なお、ISDN回線では、基本インタフェ
ースとして、2つの情報チャネル(Bチャネル)と、1
つの制御チャネル(Dチャネル)が用意されており、D
チャネルを使用して制御信号のやりとりを行い、音声パ
スの開設が行われるようになっている。次に、かかる発
呼を受けた親機Eでは、基地局Bに対して「ハンドオー
バー受付メッセージ」を送信する。そして、これを受信
した基地局Bは、交信中の子機Aに対して「通信チャネ
ルの切替」を指示する。ひき続き、基地局Bは、子機A
に対して親機Eとの間の交信に必要な同期バーストを送
信する。
【0043】そこで、子機Aは親機Eに対して、「リン
クチャネル確立要求」を送信し、これを受信した親機E
は、「リンクチャネル割当」を子機Aへ送信する。その
後、子機Aと親機Eは、共に、同期バーストを送信し合
って同期をとり、子機AからSABM(Set asynchrono
us balanced modeの略であって、ABM、即ち、非同期
平衡モードを設定するためのコマンドである)を親機E
へ送信し、これを受信した親機Eから、UA(unnumber
ed acknowledgementの略であって、非番号制フレームに
対する肯定応答のレスポンスである)を子機Aへ送信す
る。
【0044】続いて、子機Aは、親機Eに対して呼設定
を行い、これを受信した親機Eがその呼設定を受け付け
る。更に、認証要求・応答、呼出・応答、応答確認等の
メッセージ交換を行った後、子機Aと親機Eは通話状態
に移行する。なお、通信中の子機Aにおけるチャネル切
替シーケンスについては、基地局から基地局への通信中
におけるチャネル切替シーケンスと同様にして行われる
が、この場合には、親機Eとの間の交信で使用する自営
用制御チャネルを使用して行われるようになっている。
また、親機Eとの音声パスが開けなかった時や、途中で
子機Aが親機Eから遠ざかったような時には、通常の通
話チャネル切替等を行い、更に、ハンドオーバー途中に
おける切断等に対しては、制御局GからISDN回線を
通じて親機Eを切断することにより、接続状態の異常を
防ぐ。また、子機Aが親機Eにハンドオーバーできない
時には、リトライ等の作業の後、他の基地局C或いはD
へのハンドオーバーを行う等の処理も可能である。
【0045】
【発明の効果】以上の本発明によれば、交信中の基地局
から親機への再接続が可能となり、屋外での通話中から
そのまま家庭内へ入った時でも、相手先との通話を親機
を介して継続できるので、かけ直しの必要がなくなり、
大変使い勝手が良くなる。また、親機等を利用したホー
ムコントロールシステム等家庭用の多種機能を利用する
場合についても、本システムを適用することによって、
親機への再接続がスムースに行えるため、デジタルコー
ドレス通信システムの有用性を一段と高めることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタルコードレス通信システ
ムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示す子機Aの回路構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明にかかるデジタルコードレス通信システ
ムで使用される時分割多元接続方式によるフレーム構成
を示す模式図である。
【図4】図1に示す子機Aで行われる自営用制御チャネ
ル受信のためのPPL周波数シンセサイザの制御を示す
フローチャートである。
【図5】図4に示すステップS3の制御動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図1に示す基地局B及び制御局G並びに親機E
で行われる回路占有動作を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す基地局Bから親機Eへの接続切替手
順を示す制御シーケンス図である。
【符号の説明】
A 子機 B 基地局1 C 基地局2 D 基地局3 E 親機 F 通話相手局 G 制御局 H NTT局 I NTT局

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御局によって管理される屋外設置の基
    地局及び屋内設置の親機を固定局とし、該基地局或いは
    親機との間にて音声データや制御データの送受信を行う
    子機を移動局として構成されるデジタルコードレス通信
    システムであって、 前記子機が、 前記基地局を介する相手先との通話に使用される送受信
    スロット以外の空きスロットを使用して、自営用制御チ
    ャネルを受信する自営用制御チャネル受信手段と、 前記自営用制御チャネルが受信できた場合に、公衆用制
    御チャネル及び自営用制御チャネルの双方の電界強度を
    比較して、どちらが大きいかを判定するチャネル電界強
    度判定手段と、 自営用制御チャネルの電界強度が公衆用制御チャネルの
    電界強度よりも大きいと判定された場合に、前記基地局
    に対し、前記親機をチャネル切替え先に指定してチャネ
    ル切替えを要求するチャネル切替要求手段とを備え、 前記基地局が、 前記子機からのチャネル切替要求を受けた場合に、前記
    制御局に対し、前記親機へのハンドオーバが可能である
    か否かを問い合わせるハンドオーバ問い合わせ手段と、 前記親機へのハンドオーバが可能である場合に、前記子
    機に対して、チャネル切替えを指示するチャネル切替指
    示手段とを備え、 前記制御局が、 前記基地局からのハンドオーバ要求を受け、該ハンドオ
    ーバ要求を前記親機へ転送するハンドオーバ要求転送手
    段と、 前記親機へのハンドオーバが可能である場合に、前記基
    地局と該親機との間に音声パスを開設する音声パス開設
    手段とを備え、 前記親機が、 前記制御局からのハンドオーバ要求を受けた場合に、自
    局をハンドオーバ受け入れ状態となすハンドオーバ受入
    制御手段と、 網に対し、ハンドオーバを受け入れることを報知するハ
    ンドオーバ受け入れ報知手段とを備えていることを特徴
    とするデジタルコードレス通信システム。
  2. 【請求項2】 前記親機がISDN回線に接続され、前
    記制御局が、該ISDN回線を通じて、前記基地局と該
    親機との間に音声パスを開設することを特徴とする請求
    項1記載のデジタルコードレス通信システム。
JP6201069A 1994-08-25 1994-08-25 デジタルコードレス通信システム Pending JPH0865729A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517269A (ja) * 2004-10-14 2008-05-22 クゥアルコム・フラリオン・テクノロジーズ、インコーポレイテッド キャリア多様性を用いた装置および方法を使用する無線端末位置決め

Cited By (2)

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