JPH0865470A - 画像通信装置 - Google Patents

画像通信装置

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JPH0865470A
JPH0865470A JP19568894A JP19568894A JPH0865470A JP H0865470 A JPH0865470 A JP H0865470A JP 19568894 A JP19568894 A JP 19568894A JP 19568894 A JP19568894 A JP 19568894A JP H0865470 A JPH0865470 A JP H0865470A
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JP19568894A
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English (en)
Inventor
Maiko Kamata
麻衣子 鎌田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画情報の記録出力中に異常が発生し、記録出
力が中断された場合、その再開時に、異常発生前に記録
出力した画情報と異常回復後に記録出力される画情報と
の関連性が損なわれることを防止する。 【構成】 相手装置から受信した画情報をファイル単位
で管理して蓄積する画情報記憶部と、該画情報記憶部に
蓄積された画情報を1ページずつ記録出力する記録部と
を有し、1ファイル内の画情報の記録出力中に前記記録
部に異常が発生し、記録出力が中断した場合、異常回復
後に残りの画情報の記録出力を再開する画像通信装置に
おいて、前記画情報記憶部に対する画情報の読み出し及
び消去を指示するシステム制御部を有し、前記システム
制御部は、前記記録出力の再開時、中断されたファイル
の全画情報を読み出し、1ファイル内の全画情報の記録
出力が終了した後ファイル単位で画情報の消去を行うこ
とを特徴とする画像通信装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ装置等
の画像通信装置に関するものであり、より詳細には、受
信した画情報を蓄積するメモリを備えた画像通信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等の画像通信装
置において、画情報を蓄積するメモリを備えたものが知
られている。このような画像通信装置においては、メモ
リを利用することによって様々な機能が達成でき、その
1つに、メモリ代行受信機能がある。この機能は、画情
報を記録するための記録紙切れや、プロッタ部分の故障
などの異常事態が発生し、画情報を記録出力できない場
合に、受信した画情報を一時的にメモリに保存してお
き、異常事態の解消後、メモリから受信画情報を読み出
して記録出力するものである。一方、記録紙を格納する
給紙ユニットを複数設け、ある給紙ユニットの記録紙が
なくなった場合には、他の給紙ユニットから記録紙を供
給し、記録紙切れに対応するものが従来より知られてお
り、その一例が特開平4−158669に示されてい
る。かかる従来技術は、両面印刷型プリンタの中間トレ
イを利用して給紙部の記録紙切れに対応しており、給紙
部に記録紙がなくなった場合でも、受信した画情報を記
録出力することを可能としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したフ
ァクシミリ装置等の画像通信装置においては、画情報を
1頁単位で記録処理するため、例えば、総数5頁の受信
において3頁目の記録出力中に異常が発生した場合、メ
モリに保存される受信画情報は3〜5頁となり、1〜2
頁の画情報については記録出力が正常に完了した時点で
メモリ内から消去されてしまう。従って、異常から回復
した時点で記録出力される画情報は3〜5頁のみとな
り、総数5頁の画情報であるにも拘らず、その1〜2頁
部分と3〜5頁部分とが時間的に分断されて記録出力さ
れ、それらを1単位のファイルとして関連性を把握する
ことが困難となる問題があった。一方、特開平4−15
8669に示された従来技術においては、上述した時間
的な分断こそ生じないものの、中間トレイを利用した記
録出力はたかが1頁しか行なえず、次頁以降は受信拒否
されてしまう。又、仮に中間トレイのような補助的な給
紙部に複数の記録紙をセットできたとしても、プロッタ
部分の故障が発生した場合には全く対応できず、やはり
受信拒否という不具合が生ずる。
【0004】本発明は以上のような不具合を解決するた
めになされたものであり、画情報を記録出力している最
中に異常が発生し、記録出力が中断した場合であって
も、異常回復後の記録出力再開時に1単位のファイルと
しての関連性を損ねることなく画情報を記録出力し得る
画像通信装置を提供することを第1の目的としている。
【0005】又、本発明は、異常の発生によって画情報
の記録出力が中断している最中に新たな画情報の受信が
あっても、これを消失することなく異常回復まで保存し
得る画像通信装置を提供することを第2の目的としてい
る。
【0006】更に、本発明は、異常回復後の記録出力再
開時において、中断されたファイルの全画情報を記録出
力させるか中断されたページ以降の画情報を記録出力さ
せるかを選択し得る画像通信装置を提供することを第3
の目的としている。
【0007】更に、本発明は、異常回復後の記録出力再
開時において、中断されたページ以降の画情報を記録出
力させる場合であっても、異常発生前に記録出力した画
情報との関連性を損ねることなく残りの画情報を記録出
力し得る画像通信装置を提供することを第4の目的とし
ている。
【0008】更に、本発明は、前記選択をオペレータの
意志で任意に行い得る画像通信装置を提供することを第
5の目的としている。
【0009】更に、本発明は、前記選択を相手装置に応
じて、或いは、受信画情報を受け取る受信者に応じて自
動的に選択し得る画像通信装置を提供することを第6の
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、相手
装置から受信した画情報をファイル単位で管理して蓄積
する画情報記憶部と、該画情報記憶部に蓄積された画情
報を1ページずつ記録出力する記録部とを有し、1ファ
イル内の画情報の記録出力中に前記記録部に異常が発生
し、記録出力が中断した場合、異常回復後に残りの画情
報の記録出力を再開する画像通信装置において、前記画
情報記憶部に対する画情報の読み出し及び消去を指示す
るシステム制御部を有し、前記システム制御部は、前記
記録出力の再開時、中断されたファイルの全画情報を読
み出し、1ファイル内の全画情報の記録出力が終了した
後ファイル単位で画情報の消去を行うことを特徴とする
画像通信装置によって達成される。
【0011】又、上記第2の目的は、前記システム制御
部は前記画情報記憶部に対する画情報の書き込みを指示
し、前記記録出力中断中に画情報の受信があった場合、
受信画情報を1ファイルとして前記画情報記憶部に蓄積
させ、前記中断されたファイルの画情報に続いて受信画
情報を読み出すことを特徴とする画像通信装置によって
達成される。
【0012】更に、上記第3の目的は、相手装置から受
信した画情報をファイル単位で管理して蓄積する画情報
記憶部と、該画情報記憶部に蓄積された画情報を1ペー
ジずつ記録出力する記録部とを有し、1ファイル内の画
情報の記録出力中に前記記録部に異常が発生し、記録出
力が中断した場合、異常回復後に残りの画情報の記録出
力を再開する画像通信装置において、前記画情報記憶部
に対する画情報の読み出しを指示するシステム制御部
と、中断されたファイルの全画情報を記録出力させる第
1モード或いは中断されたページ以降の画情報を記録出
力させる第2モードの何れか一方を選択するモード選択
部とを有し、前記記録出力の再開時、前記システム制御
部は、前記モード選択部の選択結果に従って前記画情報
記憶部から画情報を読み出すこと特徴とする画像通信装
置によって達成される。
【0013】更に、上記第4の目的は、オペレータにガ
イダンス情報を可視表示する通知部を有し、前記第2モ
ードが選択された場合、前記システム制御部は、中断さ
れた記録出力の再開であることを前記通知部で可視表示
すること特徴とする画像通信装置によって達成される。
【0014】更に、上記第5の目的は、オペレータの操
作入力に従ってモード情報信号を出力する操作入力部を
有し、前記モード選択部は、前記モード情報信号に基づ
いて前記第1モードと第2モードの何れか一方を選択す
ることを特徴とする画像通信装置によって達成される。
【0015】更に、上記第6の目的は、相手装置とのプ
ロトコルにおいて相手装置の識別情報を検出する識別情
報解析部を有し、前記モード選択部は、前記識別情報に
基づいて前記第1モードと第2モードの何れか一方を選
択することを特徴とする画像通信装置、或いは、相手装
置とのプロトコルにおいて画情報を受け取る受信者情報
を検出する受信者情報解析部を有し、前記モード選択部
は、前記受信者情報に基づいて前記第1モードと第2モ
ードの何れか一方を選択することを特徴とする画像通信
装置によって達成される。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明に係る画像通信装置は、画
情報を記録出力している最中に異常が発生し、記録出力
が中断した場合であっても、異常回復後の記録出力再開
時に、既に記録出力済みのものを含めて中断されたファ
イルの全画情報を記録出力するため、関連性を損ねるこ
となく画情報を記録出力することができる。
【0017】請求項2記載の発明に係る画像通信装置
は、異常の発生によって画情報の記録出力が中断してい
る最中に新たな画情報の受信があっても、これを消失す
ることなく異常回復まで保存し、記録出力することがで
きる。
【0018】請求項3記載の発明に係る画像通信装置
は、異常回復後の記録出力再開時において、中断された
ファイルの全画情報を記録出力させるか中断されたペー
ジ以降の画情報を記録出力させるかを選択することがで
きる。
【0019】請求項4記載の発明に係る画像通信装置
は、異常回復後の記録出力再開時において、中断された
ページ以降の画情報を記録出力させる場合であっても、
異常発生前に記録出力した画情報との関連性を損ねるこ
となく残りの画情報を記録出力することができる。
【0020】請求項5記載の発明に係る画像通信装置
は、前記選択をオペレータの意志で任意に行うことがで
きる。
【0021】請求項6及び7記載の発明に係る画像通信
装置は、前記選択を所定の条件に従って自動的に行うこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下、ファクシミリ装置を例に本発明の実施
例を図面に基づいて説明する。図1は本発明をファクシ
ミリ装置に適用した場合の一般的な構成例を示すブロッ
ク図である。
【0023】同図において、10は所定の線密度で原稿
を読み取るスキャナであり、11は記録すべき画情報を
レザー書き込み系を用いた電子写真方式或いは感熱記録
方式等で記録紙面に記録出力するプロッタである。12
は各種操作キーとディスプレイを備えた操作表示部であ
り、オペレータが各種の情報や指示を操作入力すると共
に、オペレータに対して種々のガイダンス情報を表示す
るためのものである。又、13は画情報を蓄積する画像
蓄積部、14は公知の符号化方式にて画情報を圧縮符号
化する一方、圧縮符号化されている画情報を再生復号化
する符号化復号化部、15は自動発着機能を備え、呼出
信号の検出、回線の閉結などの公衆電話回線網との接続
I/F機能を有する網制御部、16は伝送手順信号をや
りとりするための低速モデム機能と、主として画情報を
やりとりするための高速モデム機能を備えたモデムを内
蔵し、通信相手とCCITT勧告T.30等の所定の伝
送手順を実行する通信制御部である。
【0024】17はファクシミリ装置全体の制御を司る
制御部、18は制御部17が制御処理を実行するために
必要な制御プログラムを記憶するROM、19は制御部
17のワークエリアを構成すると共に、ファクシミリ装
置の制御に必要な各種パラメータを格納するRAMであ
る。尚、同図では図示されていないが、制御部17は日
時や所定の期間を計時するための計時部を備えている。
【0025】次に、図2に示した機能ブロック図に基づ
いて本発明の構成を説明する。同図において、20は呼
出信号を検出すると回線を閉結し、後述するシステム制
御部28に着呼を通知すると共に、相手装置とプロトコ
ルを実行し、画情報を受信する回線制御部、21はオペ
レータがモード選択を行なうための操作キーを有し、本
発明によるモードが選択された場合には、その選択内容
に応じてモード選択信号S1を出力する操作入力部、2
2は受信した画情報をファイル単位で管理し、蓄積する
画情報記憶部、23は受信した画情報を記録出力すると
共に、記録紙切れや記録紙詰り(ジャム)を含む記録機
構全体の状態を検出し、異常がある場合には記録部異常
信号S2を出力する記録部である。
【0026】更に、24は回線接続部20を介して相手
機から受信したプロトコル信号を解析し、その解析内容
に応じて解析情報信号S3を出力するプロトコル解析
部、25はプロトコル解析部24から出力された解析情
報信号S3或いは操作入力部21から出力されたモード
選択信号S1に応じてモードを選択し、モード情報信号
S4を出力するモード選択部、26は後述するシステム
制御部28からの記録指示に基づいて記録部23を制御
する記録制御部、27は後述するシステム制御部28か
ら出力された画情報制御信号S5に基づいて画情報記憶
部22に対する画情報の読み書きと画情報の消去を行う
記憶制御部、28は上述した着呼通知、記録部異常信号
S2、モード情報信号S4が入力される一方、記録指示
や画情報制御信号S5を出力し、同図に示したシステム
全体を制御するシステム制御部である。尚、同図では説
明の便宜上、本発明に関係する接続関係のみを示した
が、同図に示された各ユニットはシステム制御部28と
接続され、その制御下にあることは言うまでもない。
又、同図における一本線は制御信号の入出力関係を、二
本線は画情報の入出力関係を夫々表わしている。
【0027】以上の構成を図1と対比すると、回線接続
部20は図1の網制御部15及び通信制御部16に、操
作入力部21は操作表示部12に、画情報記憶部22は
画像蓄積部13に、記録部23はプロッタ11に夫々相
当し、プロトコル解析部24、モード選択部25、記録
制御部26、記憶制御部27、システム制御部28は、
制御部17が司る機能であり、ROM18内の制御プロ
グラムに従って制御部17がこれらの機能を実行するも
のである。
【0028】次に、図3のフローチャートに基づいて本
発明の動作を詳述する。尚、同図における各ステップ
は、特に説明がない限りシステム制御部28によって実
行されるものとする。図3のフローチャートに入る前
に、本発明による画情報保存モードを希望する場合に
は、オペレータはまず操作入力部21の所定のキーを操
作し、画情報保存モードを選択する。オペレータによっ
て画情報保存モードが選択されると、操作入力部21か
らモード選択信号S1がモード選択部25に出力され、
モード選択部25はこのモード選択信号S1の内容に従
って画情報保存モードが選択されたものと判別し、シス
テム制御部28に対して画情報保存モードを示すモード
情報信号S4を出力する。
【0029】以上のようなモード選択操作が終了した
後、図3のフローチャートに入り、ある相手装置から着
呼があると(ステップ301 YES)、回線制御部2
0がこれを検出して回線を閉結し、システム制御部28
に着呼を通知する。その後、例えば、ITU−T(旧C
CITT)勧告T.30で定義されたプロトコルを開始
して画情報伝送のためのパラメータを決定し(ステップ
302)、決定されたパラメータに従って相手装置から
送信されてくる画情報を受信する(ステップ303)。
一方、記憶制御部27に対して画情報制御信号S5を出
力し、受信した画情報を画情報記憶部22に蓄積するよ
う指示を出す。従って、受信画情報は回線制御部20、
記憶制御部27を介して順次画情報記憶部22に格納さ
れる。以降、格納された1通信分の画情報(少なくとも
1ページ以上の画情報)は1単位のファイルとして管理
される。尚、本実施例において使用されるプロトコル
は、ITU−T(旧CCITT)勧告T.30に限られ
るものではなく、他のプロトコルでも構わない。
【0030】画情報の受信が開始されると、上述したモ
ード情報信号S4による画情報保存モードの設定有無を
判別し(ステップ304)、画情報保存モードが設定さ
れていない場合には(ステップ304 NO)、本フロ
ーから抜けて従来のメモリ代行受信を実行するモードへ
移行する。このフローの制御については従来技術で説明
した通りであり、ここでは説明を省略する。一方、上述
したモード情報信号S4により、画情報保存モードが設
定されている場合には(ステップ304 YES)、記
録部23から記録部異常信号S2が出力されているか否
か確認し(ステップ305)、記録部異常信号S2が出
力されていない場合には(ステップ305 NO)、正
常に記録動作が実行可能であると判断して記憶制御部2
7に対して画情報制御信号S5を出力し、記録出力すべ
き画情報(この場合は先頭ページ)の読み出しを指示す
ると共に、記録制御部26に対して記録指示を出す。こ
れによって、記憶制御部27が指示された画情報を画情
報記憶部22から読み出して記録制御部26に出力し、
記録制御部26がこの画情報を記録部23に与えて記録
出力が行なわれる(ステップ306)。尚、あるページ
が正常に記録出力できたとしても、ページ単位で画情報
の消去処理を行わず、後述するようにファイル単位で消
去処理を行う。
【0031】次に、ステップ306で記録出力した画情
報が1ファイル中の最終ページであるか否かを判断し
(ステップ307)、最終ページである場合には(ステ
ップ307 YES)、記憶制御部27に対して画情報
制御信号S5を出力し、記録終了したファイルの消去を
指示する。記録制御部27はこの信号を受けて画情報記
憶部22から該当するファイルの画情報を消去し(ステ
ップ308)、本フローを終了する。又、ステップ30
6で記録出力した画情報が最終ページでない場合には
(ステップ307 NO)、再びステップ305に戻
り、上述のルーチンを最終ページの記録出力が終了する
まで繰り返す。
【0032】一方、ステップ305で記録部23から記
録部異常信号S2が出力されている場合には(ステップ
305 YES)、1ファイル中のページ途中での異常
発生であればそのページ数(例えば、全5ページ中の3
ページ目など)をエラー情報としてRAM19の所定領
域に格納すると共に、異常の発生によって記録出力が中
断されたファイルに関する画情報を全て記録出力待機扱
いとし(ステップ309)、異常回復まで待機させる
(ステップ310)。又、先頭ページを記録出力しよう
とした時点で既に記録部異常信号S2が出力されている
場合には、ページ数“1”をエラー情報としてRAM1
9の所定領域に格納し、そのファイルを記録出力待機扱
いとする。同様に、異常の回復までの間に着呼があった
場合にも、上述したステップ301からステップ310
までのルーチンを経て受信画情報を画情報記憶部22に
保持し、ページ数“1”をエラー情報としてRAM19
の所定領域に格納すると共に、保持したファイルを記録
出力待機扱いとして異常回復まで待機させる。
【0033】ここで、操作表示部12には異常の発生と
その内容が表示され、この通知と併せて、記録出力待機
扱いとなっているファイルを、異常回復後に再度先頭ペ
ージから全て記録出力するか(以下、第1モードとい
う)、或いは、異常が発生したページ以降を記録出力す
るか(以下、第2モードという)、の選択指示(以下、
ページモードの選択という)を行なうようオペレータに
促すガイダンスを表示する。第1モードには記録出力の
時間的分断による問題に対処できるという利点があり、
第2モードには記録の重複がなくなり、経済的な記録処
理が行えるという利点があるため、オペレータはこれら
の事項を参考にして所望のページモードを選択する。こ
の表示を見たオペレータは、異常の原因を除去すると共
に、ガイダンスに従って操作入力部21を操作し、ペー
ジモードの選択を行う。すると、操作入力部21からモ
ード選択信号S1がモード選択部25に出力され、モー
ド選択部25はこのモード選択信号S1の内容に従って
選択されたページモードを判別し、システム制御部28
に対して第1モード或いは第2モードの何れか一方を示
すモード情報信号S4を出力する。
【0034】記録部23が異常から回復すると、記録部
23から出力されていた記録部異常信号S2が出力停止
されるため、記録出力が可能となったことが確認でき
る。従って、記録出力待機中に記録部異常信号S2の出
力が停止されたことを確認すると(ステップ311 Y
ES)、選択されたページモードを確認し(ステップ3
12)、第1モードが選択されている場合には(ステッ
プ312 YES)、記憶制御部27に対して画情報制
御信号S5を出力し、記録出力待機扱いとなっているフ
ァイルの内、古いものから順に全ページを読出すよう指
示を出すと共に、記録制御部26に対して記録指示を出
す。これによって、記憶制御部27が指示された画情報
を画情報記憶部22から順次読み出して記録制御部26
に出力し、記録制御部26がこの画情報を記録部23に
与えて記録出力が行なわれる(ステップ313)。
【0035】一方、ステップ312で第1モードが選択
されていない場合、即ち、第2モードが選択されている
場合には(ステップ312 NO)、上述したエラー情
報を参照して中断が発生したページ数を確認し(ステッ
プ314)、1ファイル内のページ途中で異常が発生し
ている場合、即ち、エラー情報にページ数“2”以上の
値が格納されている場合には(ステップ314 YE
S)、受信画情報の記録出力に際して、既に記録出力済
みのページが存在し、これから記録出力される画情報は
その続きである旨オペレータに通知する(ステップ31
5)。尚、この通知は、操作表示部12による表示であ
っても、記録部23から記録出力するレポートであって
も良く、更に、オペレータが先に記録出力した画情報と
これから記録出力される画情報との関連性を容易に把握
できるよう、先に記録出力した時刻や送信元の識別情
報、記録済みページ数等の管理情報を併せて通知するこ
とが望ましい。又、1ファイル中のページ途中で異常が
発生していない場合、即ち、先頭ページ以降1ファイル
中の全ページが記録出力されていない場合には(ステッ
プ314 NO)、ステップ313に移行し、上述した
ように古いファイルから順に受信画情報が記録出力され
る。
【0036】ステップ315でオペレータに通知を行な
った後、記憶制御部27に対して画情報制御信号S5を
出力し、RAM19の所定領域にエラー情報として格納
されているページ数に該当する受信画情報をまず読み出
し、以降、それに続く残りページの受信画情報を読出す
よう指示を出すと共に、記録制御部26に対して記録指
示を出す。これによって、記憶制御部27が指示された
画情報を画情報記憶部22から順次読み出して記録制御
部26に出力し、記録制御部26がこの画情報を記録部
23に与えて記録出力待機扱いとなっていたファイルの
記録出力が行なわれる(ステップ316)。無論、記録
出力待機扱いとなっているファイルが他にあれば、これ
らについても古いものから順に全ページを読み出し、同
様に記録出力させることは言うまでもない。以上のよう
にして記録出力待機扱いとなっていたファイルの記録出
力が終了すると、記憶制御部27に対して画情報制御信
号S5を出力し、記録出力が終了したファイルの消去を
指示する。記憶制御部27はこの信号を受けて画情報記
憶部22から該当するファイルを消去し(ステップ30
8)、本フローを終了する。
【0037】尚、上記実施例では、記録部23が異常回
復した時点でオペレータがページモードの選択を行って
いるが、図3のフローチャートに入る前に、画情報保存
モードの設定と併せてページモードの選択を行うことも
可能である。この場合、選択されたページモードを示す
モード選択信号S1が操作入力部21から出力され、モ
ード選択部25がこの信号の内容を判別してシステム制
御部28に対してモード情報信号S4を出力し、システ
ム制御部28が図3のステップ312をモード情報信号
S4の内容に基づいて判断する。従って、異常回復の都
度オペレータがページモードの操作入力を行う手間を省
くことが出来る。
【0038】更に本発明では、プロトコルを利用して相
手先に応じて画情報保存モードの設定とページモードの
選択を自動的に行わせることも可能である。この場合、
予め操作入力部21を用いて画情報保存モードを適用す
る相手先と各相手先に対して適用するページモードをR
AM19内に設定されたテーブルに登録しておき、図3
のステップ302のプロトコルにおいて相手先を識別
し、予め登録してある登録相手先であれば、ステップ3
04をYESと判断し、更に、各相手先毎に登録された
ページモードに基づいて同図のステップ312を判断す
れば良い。具体的には、例えば上記実施例で用いたIT
U−T勧告T.30のプロトコルであれば、送信側装置
の識別情報として相手装置から送出されるNSS(非標
準機能設定)或いはTSI(送信端末識別)をプロトコ
ル解析部24内に設けられた識別情報検出部で検出する
ことによって相手装置を特定し、RAM19内に設定さ
れたテーブルの登録内容と比較して相手装置の登録の有
無、登録有りの場合はそのページモードを解析情報信号
S3でモード選択部25に通知することにより、これら
の情報がモード選択部25からシステム制御部28にモ
ード情報信号S4で出力され、システム制御部28によ
る上記ステップ304とステップ312の判断が可能と
なる。
【0039】更に本発明では、上記NSSを利用して受
信者毎に画情報保存モードを適用することも可能であ
る。この場合、相手装置が上記NSSを使って受信者
(画情報の受取人)を特定するための受信者情報を送出
してくるものとし、本発明による画情報保存モードを希
望する受信者が、予め操作入力部21を用いてRAM1
9内に設定されたテーブルに自己の識別番号と希望する
ページモードを登録しておけば、自分が希望するページ
モードで自動的に画情報を記録出力させることができ
る。具体的には、プロトコル解析部24内に設けられた
受信者情報検出部が上記NSSから受信者情報を検出し
てテーブルの登録内容と比較し、画情報保存モード適用
の可否と適用可の場合はそのページモードを解析情報信
号S3でモード選択部25に通知することにより、上述
した送信側装置の識別情報の例と同様にしてシステム制
御部28による上記ステップ304とステップ312の
判断が可能となる。尚、複数の受信者が各々識別番号と
希望するページモードを登録しておけば、各受信者毎に
ページモードが選択されることは言うまでもない。又、
以上の実施例では本発明をファクシミリ装置に適用した
場合を例に説明したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、他の画像通信装置に対しても広く適用が可能で
ある。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、異常の発生に
よって画情報の記録出力が中断された場合、異常回復後
の再開時に既に記録出力済みのものを含めて中断された
ファイルの全画情報を記録出力するため、中断によって
1ファイル内の画情報の記録出力が時間的に分断され、
その関連性の把握が困難となる不具合を解消することが
できる。
【0041】請求項2記載の発明では、異常の発生によ
って画情報の記録出力が中断している最中に新たな画情
報の受信があると、受信画情報を画情報記憶部に蓄積し
ておくため、記録部が使用不可であっても画情報を受信
することが可能となる。
【0042】請求項3記載の発明では、異常回復後の記
録出力再開に際し、中断されたファイルの全画情報を記
録出力させるか中断されたページ以降の画情報を記録出
力させるかを選択できるため、記録出力の時間的分断を
解消した記録出力とページの重複を防止した記録出力を
選択的に実施することができる。
【0043】請求項4記載の発明では、異常回復後の記
録出力再開に際し、中断されたページ以降の画情報の記
録出力が選択された場合、中断された記録出力の再開で
あることを通知部で可視表示するため、異常発生前に記
録出力した画情報との関連性を損ねることなく残りの画
情報を記録出力することができる。
【0044】請求項5記載の発明では、オペレータの操
作入力に基づいて前記選択を行うため、前記選択をオペ
レータの意志で任意に行うことができる。
【0045】請求項6記載の発明では、相手装置とのプ
ロトコルにおいて相手装置の識別情報を検出し、この識
別情報に基づいて前記選択を行うため、相手装置に応じ
て自動的に前記選択を行うことができる。
【0046】請求項6記載の発明では、相手装置とのプ
ロトコルにおいて画情報を受け取る受信者情報を検出
し、この受信者情報に基づいて前記選択を行うため、各
受信者に応じて自動的に前記選択を行うことができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をファクシミリ装置に適用した場合の全
体ブロック図。
【図2】本発明の特徴部を示す機能ブロック図。
【図3】本発明の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
20 回線制御部 21 操作入力部 22 画情報記憶部 23 記録部 24 プロトコル解析部 25 モード判別部 26 記録制御部 27 記憶制御部 28 システム制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手装置から受信した画情報をファイル
    単位で管理して蓄積する画情報記憶部と、該画情報記憶
    部に蓄積された画情報を1ページずつ記録出力する記録
    部とを有し、1ファイル内の画情報の記録出力中に前記
    記録部に異常が発生し、記録出力が中断した場合、異常
    回復後に残りの画情報の記録出力を再開する画像通信装
    置において、前記画情報記憶部に対する画情報の読み出
    し及び消去を指示するシステム制御部を有し、前記シス
    テム制御部は、前記記録出力の再開時、中断されたファ
    イルの全画情報を読み出し、1ファイル内の全画情報の
    記録出力が終了した後ファイル単位で画情報の消去を行
    うことを特徴とする画像通信装置。
  2. 【請求項2】 前記システム制御部は前記画情報記憶部
    に対する画情報の書き込みを指示し、前記記録出力中断
    中に画情報の受信があった場合、受信画情報を1ファイ
    ルとして前記画情報記憶部に蓄積させ、前記中断された
    ファイルの画情報に続いて受信画情報を読み出すことを
    特徴とする請求項1記載の画像通信装置。
  3. 【請求項3】 相手装置から受信した画情報をファイル
    単位で管理して蓄積する画情報記憶部と、該画情報記憶
    部に蓄積された画情報を1ページずつ記録出力する記録
    部とを有し、1ファイル内の画情報の記録出力中に前記
    記録部に異常が発生し、記録出力が中断した場合、異常
    回復後に残りの画情報の記録出力を再開する画像通信装
    置において、前記画情報記憶部に対する画情報の読み出
    しを指示するシステム制御部と、中断されたファイルの
    全画情報を記録出力させる第1モード或いは中断された
    ページ以降の画情報を記録出力させる第2モードの何れ
    か一方を選択するモード選択部とを有し、前記記録出力
    の再開時、前記システム制御部は、前記モード選択部の
    選択結果に従って前記画情報記憶部から画情報を読み出
    すこと特徴とする画像通信装置。
  4. 【請求項4】 オペレータにガイダンス情報を可視表示
    する通知部を有し、前記第2モードが選択された場合、
    前記システム制御部は、中断された記録出力の再開であ
    ることを前記通知部で可視表示すること特徴とする請求
    項3記載の画像通信装置。
  5. 【請求項5】 オペレータの操作入力に従ってモード情
    報信号を出力する操作入力部を有し、前記モード選択部
    は、前記モード情報信号に基づいて前記第1モードと第
    2モードの何れか一方を選択することを特徴とする請求
    項3記載の画像通信装置。
  6. 【請求項6】 相手装置とのプロトコルにおいて相手装
    置の識別情報を検出する識別情報解析部を有し、前記モ
    ード選択部は、前記識別情報に基づいて前記第1モード
    と第2モードの何れか一方を選択することを特徴とする
    請求項3記載の画像通信装置。
  7. 【請求項7】 相手装置とのプロトコルにおいて画情報
    を受け取る受信者情報を検出する受信者情報解析部を有
    し、前記モード選択部は、前記受信者情報に基づいて前
    記第1モードと第2モードの何れか一方を選択すること
    を特徴とする請求項3記載の画像通信装置。
JP19568894A 1994-08-19 1994-08-19 画像通信装置 Pending JPH0865470A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1074748C (zh) * 1996-07-05 2001-11-14 日本皮拉工业株式会社 膨胀石墨制密封坯材及其制造方法

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