以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る複合ファクシミリ装置の一実施例を示すブロック図である。
まず、構成を説明する。
図1において、1はDCR(画情報圧縮/再生装置)、2はSAF(画情報蓄積メモリ)、3はシステム管理データを格納するシステムメモリー、4はテンキー、スタートキー、割込みキー等の入力部と液晶表示部等を有した操作/表示部、5は文字コードをパターン変換するパターンジェネレータ、6はシステム全体を制御するシステム制御部、7はデータ転送用メモリのラインバッファメモリ、8は送信原稿およびコピー原稿を読み取るスキャナ部、8aは原稿幅検知センサを備えたADF(原稿自動搬送装置)、9は記録紙に印字させるプロッタ部、9aは記録紙をセットする給紙ユニット、10はCCU(通信制御装置)、10aはモデム(変調/復調装置)、10bはiNCU(ISDN網制御装置)である。
ここで、図1に示される複合ファクシミリ装置が、本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の例について説明する。
本例においては、図1に示される複合ファクシミリ装置は、ファクシミリを受信しながら受信原稿をプロッター部9によって記録出力する即時受信と、受信データを記録出力前にSAF2により蓄積して少なくとも受信終了まで保持するメモリ受信が可能なファクシミリ通信機能を有し、さらにコピー機能を有している。
プロッタ部9は、記録出力手段を構成し、ファクシミリ受信出力時とコピー出力時の両方の記録動作に用いられる。
システム制御部6は、即時受信検出手段を構成し、即時受信動作を検出するものである。操作/表示部4は、割込み指令入力手段を構成し、現在実行中の装置動作に割込みをかける割込み指令を入力するものである。また、システム制御部6は、制御手段も兼用しており、即時受信動作とメモリ受信動作との切換を制御し、プロッタ部9の動作を制御するものである。そして、即時受信動作中に割込み指令が入力された場合、システム制御部6は、即時受信動作からメモリ受信動作に切換え、かつ、プロッタ部9による即時受信出力用の記録動作を停止させて、コピー出力用の記録動作が可能となるように、プロッタ部9を制御する。
次に、図2〜図9を参照しつつ作用を説明する。なお、図6〜図9中のS1〜S32はフローチャートの各ステップを表している。
まず、コピーを行うためにオペレータは図6のS1で操作表示部4のコピーキーを押圧する。このとき、S2では図2の資源(スキャナ部8、プロッタ部9、CCU10、DCR1等)リストをチェックする。この資源リストは各資源を1ビット毎に割り当てられ、1:(資源あり)、0:(資源なし)としてシステムメモリー3に記憶される。コピー動作ではスキャナ部8とプロッタ部9のチェックが行われる。
S3では、どの動作で何の資源が必要かがシステムメモリー3にテーブル(表)として記憶されており、そのテーブルの内容は例えば図4のように示される。S4で、もし必要とする資源が使用できなければ表示部4にエラーメッセージが出力される(例えば、S5 「プロッタ使用中です」等)。
次いで、S6に移り、オペレータは操作部4の割込みキーを押圧する。S7で、もし即時受信が動作してプロッタ部9が使用できなければ、即時受信を制御しているシステム制御部6に割込み要求があったことを通知する。
システム制御部6は割込み要求を受けたならば、S11でプロッタ系(プロッタ部9、給紙ユニット9a)の動作制御を停止させる。この画情報の流れを図3に示す。すなわち割込みにより受信画情報の流れをラインバッファメモリ7からSAF2へとファクシミリ制御部がコントロールする。
データの流れを変更したならば、システムメモリー3内の資源リストのプロッタビットを使用可「1」にセットする。これによりS12へ移って資源のプロッタ部9は解放され、受信はメモリ受信状態S13となる。
上述のように本例では、割込みキーにより即時受信をメモリ受信に変更することにより、受信を途中終了することなく、S31においてコピー動作が可能となるのでファクシミリ受信が完了するまで待つ必要がないため、ユーザの仕事の効率を向上することができる。
次に図1の上記複合ファクシミリ装置が、本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例について説明する。
本実施例の複合ファクシミリ装置は、ファクシミリを受信しながら受信原稿を記録出力する即時受信、並びに、受信原稿を記録出力前に記憶して少なくとも受信終了まで保持するメモリ受信が可能なファクシミリ通信機能を有するとともに、コピー機能を有し、さらに装置管理上必要な管理レポートを記録出力するレポート出力機能を有する装置である。
プロッタ部9は、記録出力手段を構成し、ファクシミリ受信出力時、コピー出力時および管理レポート出力時の各記録動作に用いられる。
操作/表示部4は、割込み指令入力手段を構成、現在実行中の装置動作に割込みをかける割込み指令を入力することができる。
システム制御部6は、制御手段を構成し、記録出力手段の動作を制御するものである。また、システム制御部6は、メモリ受信原稿を出力するメモリ原稿出力動作中および管理レポート出力動作中に割込み指令が入力された場合、プロッタ部9によるメモリ原稿出力および管理レポート出力用の記録動作を停止させて、コピー出力用の記録動作が可能となるように、プロッタ部9を制御する。
本発明に係る実施例では、受信中のコピーを可能としたが、ここではメモリ原稿出力中やレポート出力中のコピーの実現を図6〜図9を参照しつつ説明する。
上述の実施例同様に、オペレータは、まずコピーを行うために操作部/表示部4のコピーキーを押下するS1この時S2で図2の資源リストをチェックする。S3に移って、この資源リストは各資源を1ビット毎に割り当て、システムメモリー3に記憶される。S4ではスキャナ部8とプロッタ部9のチェックが行われる。もし必要となる資源が使用できなければ表示部4にエラーメッセージが出力される。そこで、S6でオペレータは操作部4の割込みキーを押下する。
もし、S8、S9でメモリ原稿出力や管理レポート出力が動作してプロッタ部9が使用できなければ、メモリ原稿出力や管理レポート出力を制御しているシステム制御部6に割込み要求があったことを通知する。S21でファクシミリ制御部6は割込み要求を受けたならば、メモリ原稿の出力、管理レポート出力を出力途中で中断終了する。S31でコピー終了後、S32で、使用していたプロッタ部9は解放され資源リスト(図2)は使用可「1」にセットされる。
上述のように本実施例では割込みキーによりメモリ原稿出力や管理レポート出力を途中中断することにより、S31で即座にコピーが可能になる。なお、S21で途中中断した出力は、中断したページより再出力を行うためユーザの仕事の効率を向上することができる。
次に図1の上記ファクシミリ装置が、本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の例について説明する。
本例の複合ファクシミリ装置は、ファクシミリを受信しながら受信原稿を記録出力する即時受信、並びに、受信原稿を記録出力前に記憶して少なくとも受信終了まで保持するメモリ受信が可能なファクシミリ通信機能を有するとともに、コピー機能を有する装置である。
操作/表示部4は、割込み指令入力手段を構成し、現在実行中の装置動作に割込みをかける割込み指令を入力することができる。
システム制御部6は、制御手段を構成し、即時受信動作とメモリ受信動作との切換を制御する。また、システム制御部6は、割込み指令解除検出手段を構成し、操作/表示部4に入力された割込み指令が解除されたことを検出する。
システム制御部6は、割込み指令が入力されたときから割込み指令の解除が検出されるまでに着呼があった場合、受信動作を常にメモリ受信動作に設定する。
本例の作用を図10、図11を参照しつつ説明する。なお、図10中のP1〜P7 はフローチャートの各ステップを表している。
操作部4の割込みキーが押されたならば、割込みキーが押されたことをシステムメモリー3に記憶する。P1でiNCU10bが着呼を検出したならばCCU10を通してシステム制御部6に通知する。P2でシステム制御部6はシステムメモリー3から割込み状態を記憶したデータを読み出す。P3で、この内容が割込み中ならば受信をメモリ受信、割込み中でなければ即時受信として登録する。登録されたならば図4の必要資源登録テーブルから必要資源をチェックする。メモリ受信の場合はCCU10+DCR1、即時受信の場合はCCU10+DCR1+プロッタ部9が必要となる。必要となる資源を図2の資源リストから取除く(ビットを「0」にする)。
P3で、もし割込み中ならばP4でメモリ受信となり、先頭ページからP5でSAF2に蓄積される。このとき、コピー操作が終了し操作部4からコピースタートを押しても、プロッタ部9が未使用なので、コピーが可能となる。
上述のように本例では、割込み中は、常にファクシミリ受信がメモリ受信モードに設定されている。したがって、再送信等の不要な動作をなくすことができる。
次に図1の上記ファクシミリ装置が、本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例について説明する。
本実施例の複合ファクシミリ装置は、ファクシミリを受信しながら受信原稿を記録出力する即時受信、並びに、受信原稿を記録出力前に記憶して少なくとも受信終了まで保持するメモリ受信が可能なファクシミリ通信機能を有するとともに、コピー機能を有し、さらに装置管理上必要な管理レポートを記録出力するレポート出力機能を有する装置である。
操作/表示部4は、割込み指令入力手段を構成し、現在実行中の装置動作に割込みをかける割込み指令を入力することができる。
システム制御部6は、制御手段を構成し、メモリ受信原稿および管理レポートを所定時期に自動的に出力させる。また、システム制御部6は、割込み指令解除検出手段も兼用し、割込み指令が解除されたことを検出するものである。そして、システム制御部6は、割込み指令が入力されたときから割込み指令の解除が検出されるまで、メモリ原稿および管理レポートの出力を常に禁止する。
次に、本実施例の作用を図11を参照しつつ説明する。なお、図11中のP11〜P15はフローチャートの各ステップを表している。
操作部4の割込みキーが押下されると、割込み指令が発令されたことをシステムメモリー3に記憶する。次にP11で、システム制御部6は、ある一定間隔(数msec)で実行できる資源ファイルがシステムにあるかをチェックし、P12で、その資源が使用可能な状態であれば、P13で、システム制御部6はシステムメモリー3から割込み状態を記憶したデータを読み出す。この内容がP14で割込み中ならば、プロッタ資源を必要とする動作の実行を行わない。
プロッタ部を必要とする動作かそうでない動作かは図4の必要資源登録テーブルをチェックする。メモリ原稿出力、管理レポート出力はプロッタが必要となるため実行されない。もし割込み中ならばメモリ原稿出力と管理レポート出力ファイルが存在しても実行しない。このとき、コピー操作が終了し操作部4からコピースタートを押しても、プロッタ資源が未使用なのでコピーが可能となる。P14で割込み中でないならば出力を行なう。
上述のように本実施例では割込み状態を記憶することにより操作中にメモリ原稿出力と管理レポート出力が存在しても、割込みコピーを中断することなく、そのまま継続することができ、ユーザの仕事の効率を向上することができる。
次に、図1の上記ファクシミリ装置が、本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例について説明する。
本実施例の複合ファクシミリ装置は、ファクシミリ通信機能を有するとともに、コピー機能を有する装置である。
操作/表示部4は、割込み指令入力手段を構成し、現在実行中の動作に割込みをかける割込み指令を入力することができる。
システム制御部6は、動作検出手段を構成し、現在実行中の動作の種類を検出する。また、システム制御部6は、割込み範囲設定手段を構成し、実行可能な装置動作の中から、割込みをかけることが可能な動作範囲を設定する。さらに、システム制御部6は、割込み許容手段を構成し、割込み範囲設定手段により設定された動作を実行中に割込み指令が入力されたときにのみ、該割込み指令に対応した割込み動作を許容する。
操作/表示部4は、割込み範囲変更手段も兼用し、割込み範囲設定手段により設定された動作範囲を変更する。
一般に、コピーに対する割込み可能な動作はコピー、受信、メモリ原稿出力、管理レポートが上げられるが、オペレータは操作部/表示部4から、この割込み可能動作のデータをセットし、その内容をシステムメモリー3に記憶させることができる。すなわち、オペレータは、操作/表示部4を操作して、割込み可能な動作を変更することができる。このデータの設定例を図5に示す。そして、例えば、1:(割込み可能)、0:(割込み禁止)として、各ビットを設定する。
割込みキーが押下されたならば、割込みで変更、中断、禁止する動作をシステム制御部6でチェックする。このときシステムメモリー3から割込み可能動作データを読み出す。この内容と割込みを受付ける動作をチェックする。割込み可能動作データとチェックする動作が違っていれば割込み指令を発令させ、等しければその動作に対して割込み指令を発令させない。
例えば割込み可能動作にコピーと受信がセットされていて、チェックする動作が管理レポート出力ならば割込みキーが押されても受付けないので割込み動作は行なわれない。しかし、チェックする動作が例えば受信ならば割込み指令を受付けて上記実施例の処理を行う。
上述のように本実施例では、割込み可能動作設定するとともに、その設定を変更することができるようにしているので、ユーザの任意の設定によって仕事の効率を向上させることができる。
次に、図1に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例では、図1に示される複合ファクシミリ装置が、受信画情報を記録出力前にSAF2に記憶して少なくとも受信終了まで保持するメモリ受信、並びに相手側ファクシミリ装置からの画情報を受信しながら受信原稿をプロッタ部9によって記録出力する即時受信が可能なファクシミリ送信機能と、スキャナ部8(読み取り部)によって読み取った原稿の画情報をプロッタ部9にって記録出力するコピー機能と、を備えている。
プロッタ部9は、記録出力手段を構成し、ファクシミリ受信の受信画情報の出力時およびコピー出力時の両方の記録動作に使用される。
操作/表示部4は、割込み手段を構成し、現在実行中の装置動作に割込みをかけるものである。
システム制御部6は、操作/表示部4からの指令に基づき、メモリ受信中の画情報の出力または即時受信中の画情報の出力を一旦中断してSAF2に蓄積させるように制御する制御手段を構成している。システムメモリー3は、記憶手段を構成しており、割込みによって受信動作が中断したときに中断後のファイルを記憶するものである。
また、システム制御部6は、プロッタ部9が開放されたことが検出されたときに、プロッタ部9を制御してコピー出力動作を開始するコピー出力開始手段と、コピー出力動作が終了したことを監視するコピー終了監視手段と、コピー出力動作が終了してプロッタ部9の使用が可能になったときに、割込み直後に中断したファイルの画情報で、かつプロッタ部9の空きを待っているファイルをシステムメモリー3の中から検索するファイル検索手段と、該検索結果に基づき、割込み直後に中断したファイルの画情報をSAF2から読み出して最初に出力する実行手段と、を構成している。
次に、図2〜5および図12に基づいて作用を説明する。なお、図12はシステム制御部6で実行される処理のフローチャートであり、図12中、S21〜S35はフローチャートの各ステップを示している。まず、操作/表示部4によって割込みを指示してSAF2から画情報の出力を中断した場合には、SAF2にその画情報を蓄積し続けるとともに、そのファイルを管理するシステムメモリー3に該ファイル情報を記憶するとともに割込みの実行と終了を監視する。
次いで、割込み処理が終了したときにSAF2に中断後の出力待機ファイルがあるか否かを判別する(ステップS21)。存在しない場合には、今回の処理を終了し、存在する場合には、システムメモリー3に記憶されたファイル情報に基づいて割込みによって終了したファイルがあるか否かを検索(ステップS22)する。
割込みによって終了したファイルが存在しないならば、通常の出力待機ファイルを読み出し(ステップS24)、ファイルが存在するならば、この割込みによって終了したファイルを優先して読み出す(ステップS25)。
次いで、該読み出し結果を出力するための装置(資源)が空いているか否かを判別する(ステップS26)。この場合には、例えば、代行受信であれば、プロッタ部9とDCR1が必要であるので、図2に示す資源リストと比較し、システムメモリー3に記憶されている資源が1:(資源あり)、0:(資源なし)となっているか否かを判別することにより行なう。
資源が空いている場合には、資源リストから使用資源(プロッタ部9とDCR1)をOFF(0)にし(ステップS27)、次いで、SAF2から圧縮画情報を読み出した後(ステップS28)、DCR1で復調する(ステップS29)。次いで、復調された画情報をラインバッファメモリ7にセットし(ステップS30)、プロッタ部9に転送して記録出力する(ステップS31)。このプロッタ部9では給紙ユニット9aから給紙された記録紙に引続いて画情報を印字する。
次いで、割込みによる中断、例えば、コピーの出力要求があるか否かを判別し(ステップS32)、ない場合には、次頁があるか否かを判別し(ステップS33)、ある場合にはステップS28を戻り、ない場合には、資源リストに使用した資源をON(1)として資源を未使用にして他の動作の実行を可能にした後、今回の処理を終了する。
一方、ステップS32で割込みが行なわれた場合には、割込み要求有りをセットし(ステップS34)、資源リストに使用した資源をON(1)として(ステップS35)今回の処理を終了する。このため、プロッタ部9が開放されて図4に示すようにコピーのために必要な資源であるスキャナ部8とプロッタ部9の使用が可能になり、コピーを行なうことができる。
なお、本実施例では、即時受信(相手側ファクシミリ装置からの画情報を受信しながら受信原稿を記録出力すること)中に割込み処理が行なわれた場合には、図3に示すように画情報の流れをプロッタ系(モデム10aからラインバッファメモリ7を介してプロッタ部9に送る)からSAF系(モデム10aからラインバッファメモリ7を介してSAF2に送る)に切り替えるように制御する。
このように本実施例では、割込み処理が終了されて資源が開放されたときに、割込みによって中断されたファイルを検索して最初に出力するようにしているため、例えば、Aファイル5頁およびBファイル7頁の代行受信中にAファイルの3頁目が記録出力された状態でコピー等の割込み処理が行なわれ、該割込み処理が終了した場合に、既に記録出力されたAファイルの4頁目から記録出力した後にBファイルの7頁を出力させることができる。この結果、ファイルの順序性を保持することができ、複合ファクシミリ装置の使用性を向上させることができる。
次に、図1に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例では、図1に示される複合ファクシミリ装置において、システム制御部6は、SAF2から出力されたファイルの先頭頁の数ラインを読み取る読み取り手段と、読み取ったラインの一部に任意のデータを挿入するデータ挿入手段と、を構成し、プロッタ部9が、システム制御部6の出力情報に基づいてSAF2から出力された先頭頁の一部にマークを印字するように構成されている。
次に、図13に基づいて作用を説明する。なお、図13はシステム制御部6で実行される処理のフローチャートである。
まず、操作/表示部4によって割込みを指示してSAF2から画情報の出力を中断した場合には、SAF2にその画情報を蓄積し続けるとともに、そのファイルを管理するシステムメモリー3に該ファイル情報を記憶する。
次いで、割込み処理が終了したとき、SAF2に中断後の出力待機ファイルがあるか否かを判別する(ステップS41)。存在しない場合には、今回の処理を終了し、存在する場合には、システムメモリー3に記憶されたファイル情報に基づいて割込みによって終了したファイルがあるか否かを検索し、出力待機ファイルを読み出す(ステップS42)。
次いで、該読み出し結果を出力するための資源が空いているか否かを判別する(ステップS43)。この場合には、例えば、代行受信であれば、プロッタ部9とDCR1が必要であるので、図2に示す資源リストと比較し、システムメモリー3に記憶されている資源が1:(資源あり)、0:(資源なし)となっているか否かを判別することにより行なう。
資源が空いている場合には、資源リストから使用資源(プロッタ部9とDCR1)をOFF(0)にし(ステップS44)、次いで、SAF2から圧縮画情報を読み出した後(ステップS45)、DCR1で復調する(ステップS46)。次いで、復調された画情報をラインバッファメモリ7にセットし(ステップS47)、このセットされたものが割込みによって終了したファイルか否かを判別する(ステップS48)。
次いで、割込みファイルでない場合には、プロッタ部9で印字し(ステップS52)、割込みファイルで有る場合には、ラインバッファにセットされた画情報が1頁目であるか否かを判別する。
1頁目でない場合には、ステップS52に進み、1頁目である場合には、マーク挿入ラインをオーバーしたか否かを判別し(ステップS50)、オーバーしてしいな場合には、ラインバッファの特定位置(先頭部分)にマークを挿入した後(ステップS51)、プロッタ部9によって印字する(ステップS52)。
次いで、次頁があるか否かを判別し(ステップS53)、ある場合には、ステップS45に戻り、ない場合には、資源リストに使用した資源をON(1)として(ステップS54)今回の処理を終了する。
このように本実施例では、割込み処理の終了後に再出力されたファイルの先頭頁の一部にマークを印字するようにしているため、割込みによって中断されたファイルであることが容易に認知することができ、記録出力されたコピー紙等の他のファイルとの区別をつけることができるとともに先に出力された頁と関連づけを行なうことができる。
すなわち、割込みによって即時受信中の画情報の出力または代行受信中の画情報の出力が中断された場合、そのファイルが完結されたか否かを容易に判断することができる。
次に、図1に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例では、図1に示される複合ファクシミリ装置において、システム制御部6が、メモリ受信した画情報の頁数を1頁毎にカウントするカウント手段を構成し、割込みが終了したときに、該受信した画情報のカウントを1に設定し、SAF2に蓄積された受信画情報を1頁目から再出力するものである。
次に、図14に基づいて作用を説明する。なお、図14はシステム制御部6で実行される処理のフローチャートである。
まず、操作/表示部4によって割込みを指示してSAF2から画情報の出力を中断した場合には、例えば、代行受信中であればSAF2にその画情報を蓄積し続けるとともに、そのファイルを管理するシステムメモリー3に該ファイル情報を記憶する。
次いで、割込み処理が終了したときにSAF2に中断後の出力待機ファイルがあるか否かを判別する(ステップS61)。存在しない場合には、今回の処理を終了し、存在する場合には、通常の出力待機ファイルを読み出す(ステップS62)。次いで、読み出し結果を出力するための装置(資源)が空いているか否かを判別する(ステップS63)。
資源が空いている場合には、資源リストから使用資源をOFF(0)にした後(ステップS64)、この出力画情報が割込みによって終了したファイルでがあるか否かをシステムメモリー3に記憶されたファイル情報に基づいて判別する(ステップS65)。
割込みによって終了したファイルでない場合、すなわち、ジャム等によって中断されたファイルであれば、読み出し開始頁の未出力頁をセットする(ステップS66)。なお、システム制御部6では、割込み中断前にプロッタ部9で印字される度に印字終了頁を1頁づつカウントしており、例えは5頁の代行受信ファイルが存在し2頁目まで出力された時点でシステムメモリー3に「2」を記憶するようにしている。したがって、この処理では、出力頁に3頁目をセットする。
一方、割込みによって終了したものと判断した場合には、システムメモリー3に記憶されたカウント、すなわち、出力済み頁数をゼロまたは無視して読み出し開始頁を1にセットする(ステップS67)。
次いで、SAF2の1頁目から圧縮画情報を読み出した後(ステップS68)、DCR1で復調する(ステップS69)。次いで、復調された画情報をラインバッファメモリ7にセットし(ステップS70)、プロッタ部9に転送して記録出力する(ステップS71)。
次いで、次頁があるか否かを判別し(ステップS72)、ある場合にはステップS68を戻り、ない場合には、資源リストに使用した資源をON(1)として(ステップS73)今回の処理を終了する。
このように本実施例では、割込みによって途中で中断された出力ファイルの再出力を常に頁の先頭から行なっているため、ファイルの順序性を確実に保持することができるとともにファイルが欠落することを確実に防止することができる。
次に、図1に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例では、図1に示される複合ファクシミリ装置において、システムメモリー3は、割込みによって即時送信動作が中断されたファイル情報を記憶する第1記憶手段を構成しており、システム制御部6は、読み取り部を構成する装置(スキャナ部8)が開放されたことが検出されたときに、スキャナ部8を制御してコピー出力動作を開始する第1コピー出力開始手段を構成している。
また、システム制御部6は、コピー出力動作が終了したことを監視する第1コピー終了監視手段と、割込みが解除され、即時送信動作が中断されたファイルの残りの原稿をセットしたとき、該送信ファイルの情報をシステムメモリー3から読み出す第1読み出し手段と、を構成している。
また、システム制御部6は、DCR1およびCCU10と共に送信手段を構成しており、セットされた原稿を、先に即時送信された画情報に引続いて即時送信するように制御する。
次に、図15に基づいて作用を説明する。なお、図15システム制御部6で実行される処理のフローチャートである。
なお、本実施例では、ステップS92において、割込みによって即時送信動作が中断されたファイル情報(相手先電話番号、送信した頁数等)をシステムメモリー3に記憶するものである。
まず、即時送信中に割込みを行なう場合には、操作/表示部4によって割込みを指示して現在送信中の頁の送信を行なった後に即時送信を中断するとともに、そのファイルを管理するシステムメモリー3に該ファイル情報を記憶する。
本実施例では、まず、ステップS81で、割込み解除送信があったか否かを判別し、解除送信がない場合には、操作/表示部4からの送信情報を読み出す(ステップS83)。一方、解除送信があった場合には、システムメモリー3から割込み要求時に記憶した相手先電話番号、送信した頁数等のファイル情報を読み出す(ステップS82)。
次いで、即時送信を行なうための資源が空いているか否かを判別する(ステップS84)。この場合には、図4に示すようにスキャナ部8、DCR1およびCCU10が必要であるので、図2に示す資源リストと比較し、システムメモリー3に記憶されている資源が1:(資源あり)、0:(資源なし)となっているか否かを判別することにより行なう。
資源が空いている場合には、資源リストから使用資源(プロッタ部9とDCR1およびCCU10)をOFF(0)にし(ステップS85)、ADF8aにセットされた原稿をスキャナ部8で読み取る(ステップS86)。次いで、読み取られた画情報をラインバッファメモリ7にセットした後(ステップS87)、DCR1で圧縮し(ステップS88)、次いで、CCU10によって送信する(ステップS89)。
次いで、操作/表示部4から割込み要求があったか否かを判別し(ステップS90)、ない場合には、次頁があるか否かを判別し(ステップS91)、ない場合には、システムメモリー3に記憶されたファイル情報の即時送信を継続するために、資源リストに使用した資源をON(1)とした後(ステップS93)、今回の処理を終了する。
また、割込み要求があった場合には、割込みによって即時送信動作が中断されたファイル情報(相手先電話番号、送信した頁数等)をシステムメモリー3に記憶し(ステップS92)、現在送信中の頁を正常に送信した後、資源リストに使用した資源をON(1)とし(ステップS93)、今回の処理を終了する。
このように本実施例では、割込みによって途中で中断されたファイル情報に基づいて即時送信を再開しているため、割込みによって即時送信を一旦中断し、コピー等の割込み処理が行なわれた後、再び即時送信を開始するときに相手先電話番号の再入力を行なったり、あるいは新たな発呼になることからTTIに印字される頁数が1頁目からとなって受信側で前の送信に対する続きであることが判断できないような事態が発生するのを防止することができる。この結果、即時送信時の割込みとその復帰を容易に行なうことができ、即時送信時の操作性を向上させることができる。
次に、図1に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例では、図1の複合ファクシミリ装置において、システム制御部6は、割込みによってSAF2への画情報の蓄積が中断されたファイル情報を記憶する第2記憶手段を構成し、システムメモリー23は、割込みによってメモリ蓄積動作が中断されたファイル情報を記憶する第2記憶手段を構成している。また、システム制御部6は、スキャナ部8が開放されたことが検出されたときに、スキャナ部8を制御してコピー出力動作を開始する第2コピー出力開始手段と、コピー出力動作が終了したことを監視する第2コピー終了監視手段と、割込みが解除され、メモリ蓄積動作が中断されたファイルの残りの原稿をセットしたとき、該ファイルの情報を第2記憶手段から読み出す第2読み出し手段と、システムメモリー3から読み出したファイル情報に基づいてセットされた原稿を先に蓄積された画情報に引続いてSAF2に蓄積する蓄積手段と、構成している。
次に、図16に基づいて作用を説明する。なお、図16はシステム制御部6で実行される処理のフローチャートである。
なお、本実施例では、ステップS111において、割込みによって画情報の蓄積が中断されたファイル情報(画情報アドレス、蓄積済み頁数、蓄積線密度、濃度等)をシステムメモリー3に記憶するものである。
まず、SAF2に画情報を蓄積している最中にコピー等のための割込みを行なう場合には、操作/表示部4によって割込みを指示してSAF2への画情報の蓄積を中断し、そのファイルを管理するシステムメモリー3に上記ファイル情報を記憶する。
本実施例では、まず、ステップS100で、割込み解除蓄積(割込み解除指令)があったか否かを判別し、解除指令がない場合には、操作/表示部4からの蓄積情報を読み出す(ステップS101)。一方、解除指令があった場合には、システムメモリー3から割込み要求時に記憶した画情報アドレス、蓄積済み頁数、蓄積線密度、濃度等のファイル情報を読み出し(ステップS102)、この読み出した内容で原稿の画情報の蓄積を前の頁の追加して継続する。
次いで、メモリ送信を行なうための資源が空いているか否かを判別する(ステップS104)。この場合には、図4に示すようにスキャナ部8、DCR1およびCCU10が必要であるので、図2に示す資源リストと比較し、システムメモリー3に記憶されている資源が1:(資源あり)、0:(資源なし)となっているか否かを判別することにより行なう。
資源が空いている場合には、資源リストから使用資源(プロッタ部9とDCR1およびCCU10)をOFF(0)にし(ステップS104)、ADF8aにセットされた原稿をスキャナ部8で読み取る(ステップS105)。次いで、読み取られた画情報をラインバッファメモリ7にセットした後(ステップS106)、DCR1で圧縮し(ステップS107)、次いで、SAF2に蓄積する(ステップS108)。
次いで、操作/表示部4から割込み要求があったか否かを判別し(ステップS109)、ない場合には、次頁があるか否かを判別し(ステップS110)、ない場合には、システムメモリー3に記憶されたファイル送信を行なうために、資源リストに使用した資源をON(1)とした後(ステップS112)、今回の処理を終了する。
また、割込み要求があった場合には、割込みによって蓄積が中断された上記ファイル情報をシステムメモリー3に記憶する(ステップS111)。このとき、先に蓄積が完成した頁が送信されないようにファイルを未完成状態にし、この状態であることをシステムメモリー3に記憶する。
このため、システム制御部6が実行待機ファイルが存在しないか否かを検索したときに、このファイルが実行待機ファイルの検索対象から外され、送信されることがない。
また、割込み処理があった場合には、読み取り中の頁を正常に蓄積した後、資源リストに使用した資源をON(1)とし(ステップS112)、資源を未使用として他の動作(コピー等)を実行可能にして今回の処理を終了する。
このように本実施例では、割込み処理が終了したときに、割込みによって途中で中断されたファイル情報に基づいて画情報の蓄積を再開することにより、画情報の蓄積時の割込みとその復帰を容易に行なうことができ、メモリ送信時の操作性を向上させることができる。
図17は本発明に係る複合ファクシミリ装置の一実施例の構成図である。
まず、構成を説明する。図17において、21はDCR(画情報/再生装置)、22は画情報の蓄積用のSAF、23はシステム管理用のデータを格納するシステムメモリー、24はスイッチ類から構成されるキー入力装置およびオペレータにシステムの状態を視覚的に表示する液晶表示装置が設けられた操作/表示部、25は時計機能を備えたリアルタイムクロック、26は本システム全体を制御するシステム制御部、27はデータ転送用のラインバッファメモリ、28は送信する原稿の画像やコピー原稿の画情報を読み取るスキャナ部、28aは原稿幅検知センサ等を備えたADF(原稿自動搬送装置)、29は記録紙を印字(記録)するプロッタ部、29aは記録紙をセットする給紙ユニット、30はCCU(通信制御装置)、30aはモデム(変調/復調装置)、30bはiNCU(ISDN網制御装置)、31はパソコン等のホストコンピュータからのプリントを制御するプリンターインターフェース(以下、単位にプリンターI/Fという)である。
この装置は、送受信画情報をプロッタ部29によって記録出力する前あるいはCCU30およびiNCU30bによって送信する前にSAF22に記憶して少なくとも送信終了あるいは受信終了まで保持するメモリ送受信を行なうとともに相手側ファクシミリ装置からの画情報を受信しながら受信画情報をプロッタ部29によって記録出力する即時受信およびおよびスキャナ部28によって原稿の画情報を読み取りながら送信する即時送信を行なうファクシミリ送信機能と、スキャナ部28によって読み取った原稿の画情報をプロッタ部29によって記録出力するコピー機能と、プリンタI/Fを介してパソコン等から入力される信号に基づいて作動するプリンタ機能と、を有するものである。
次に、図17に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例にあっては、図17に示される複合ファクシミリ装置において、システム制御部26は、メモリー送受信、即時送受信等のファクシミリ通信機能、コピー機能およびプリンター機能の少なくとも1つ以上を実行するのを禁止するよう各機能を実行するプロッタ、プリンターI/F等の使用を禁止する実行禁止設定手段と、上記各機能の何れか1つを実行するように操作/表示部24が操作されたとき該機能に対応する装置の監視を行なう監視手段と、監視された資源が使用可能か否かを判別する判別手段と、実行禁止が設定された内容を読み出す手段と、を構成している。
また、操作/表示部24はシステム制御部26からの信号に基づいて読み出された内容を表示する表示手段を構成しており、図18に示すように液晶表示部33を有し、システム制御部26からの信号に応じて各種表示を行なうようになっている。また、この操作/表示部24はテンキー34はワンタッチキー35、あるいはスタートキー等の複数の操作キーを有している。
次に、図19〜22に基づいて作用を説明する。なお、図19はシステム制御部26で実行される処理のフローチャートであり、図19中、S121〜S134はフローチャートの各ステップを示している。まず、禁止ファイルエリアをクリアした後(ステップS121)、オペレータが操作/表示部24から実行禁止ファイルを入力したか否かを判別する(ステップS122)。
このとき、オペレータが本複合ファクシミリ装置をプリンタ専用機として使用するためにプロッタ部29を使用するファイルを全て実行禁止にする場合には、操作/表示部24から、コピー、メモリー原稿出力、レポート出力を入力する。
ステップS122で上記実行禁止ファイルの入力が行なわれたものと判断された場合には、該禁止ファイルをシステムメモリー23に記憶する(ステップS123)。なお、この記憶方法は各々ファイル単位個別に記憶しても良いし、1つのファイル種別を1ビットで表し、そのON/OFFで実行可能/不可を表しても良い。本実施例では、後者の方法で記憶するものとして説明する。この場合には、ビットマップは図20のように示され、各資源(装置)は1ビット毎に割当てられ、ビットがOFF(0)で実行可能ファイル、ON(1)で実行禁止ファイルとされる。
そして、この場合には、コピー、メモリー原稿出力、レポート出力がON(1)となり、システムメモリー23に記憶される。
次いで、この実行禁止状態で本複合ファクシミリ装置にファイル実行要求があったか否かを判別し(ステップS124)、ファイル実行要求があった場合には、ファイル管理ブロックを作成する(ステップS125)。例えば、この状態でコピーを行なった場合には、コピーはファイル管理ブロックとしてシステムメモリー23に登録される。
この管理ブロックは図21のように示され、ファイルの種類を表すファイル種別、ファイルを作成する毎にシーケンシャルに割当てられるファイルナンバー、そのファイルを実行するために必要な資源リスト、ファイル管理ブロックの作成順のリンクの情報が記憶される。
この管理ブロックは例えば、コピーのファイル管理ブロックはファイル種別にコピー(図22に示すように03が割当てられる)、ファイルナンバーに任意の番号、資源リストにスキャナ部28およびプロッタ部29がセットされ、次のファイルが存在しなければ、次管理ブロックはゼロ(00)がセットされる。
このように、スタートキーが押下されたときにシステムメモリー23にはファイル管理ブロックとして上記内容が記憶される。
次いで、ファイル管理ブロックの登録後には、登録されたファイルが実行可能か否かをリンク順にチェックする作業を行なう。この作業はファイル管理ブロックの資源リストが未使用で、かつ使用可能かをチェックする(ステップS126)。コピーの場合には、スキャナ部28およびプロッタ部29が使用可能か否かをチェックする。
ステップS126で使用不可能であると判断された場合には、液晶表示部33に「資源が確保できません」という表示を行ない(ステップS127)、コピーをファイル管理ブロックから抹消する。
一方、資源が使用可能であるものと判断された場合には、先に登録した実行禁止ファイルのリストビットマップをシステムメモリー23から読み出し(ステップS128)、ファイル管理ブロックのファイル種別と比較する(ステップS129)。
この場合には、実行禁止ファイルにコピーが登録されているため、液晶表示部33に図18に示すように「実行禁止ファイルです」という表示を行ない、コピーをファイル管理ブロックから抹消する。
次に、ステップS129でNOと判断されてステップS131以降のフロー実行する場合について説明する。
このとき即時送信を行なう場合には、操作/表示部24によって宛先が入力され、ADF28aに送信原稿がセットされてスタートキーが押下されることにより、ステップS124で即時送信のファイルが実行されたと判断されたとき、ファイル管理ブロックを作成する(ステップS125)。
このときも上述したように、ファイル種別に即時送信(図22に示すようにファイル種別番号04が割当てられる)、ファイルナンバーに任意の番号、資源リストにスキャナ部28および回線がセットされ、次のファイルが存在しなければ、次管理ブロックはゼロ(00)がセットされる。このようにしてシステムメモリー23にはファイル管理ブロックとして上記内容が記憶された後、登録されたファイルが実行可能か否かをリンク順にチェックする作業を行なう。この作業はファイル管理ブロックの資源リストが未使用で、かつ使用可能かをチェックする(ステップS126)。即時送信の場合には、スキャナ部28および回線が使用可能か否かをチェックする。
ステップS126で使用不可能であると判断された場合には、液晶表示部33に「資源が確保できません」という表示を行ない(ステップS127)、即時送信をファイル管理ブロックから抹消する。
一方、資源が使用可能であるものと判断された場合には、先に登録した実行禁止ファイルのリストビットマップをシステムメモリー23から読み出し(ステップS128)、ファイル管理ブロックのファイル種別と比較する(ステップS129)。
この場合には、実行禁止ファイルに即時送信が登録されていないため、液晶表示部33に「実行中です」という表示を行ない(ステップS131)、即時送信を実行する(ステップS132)。次いで、即時送信が終了したとき(ステップS133)、即時送信をファイル管理ブロックから抹消する。
次に、上述した設定禁止状態で、プリンター出力のファイルを実行する場合について説明する。
この場合は、プリンター出力要求はプリンターI/F31から発生する。ここで要求が発生したならば、システム制御部26はこれを監視し(ステップS124)、上述したように管理ブロックが作成される(ステップS125)。このときも上述したように、ファイル種別にプリンター出力(図22に示すようにファイル種別番号08が割当てられる)、ファイルナンバーに任意の番号、資源リストにプロッタ部29がセットされ、次のファイルが存在しなければ、次管理ブロックはゼロ(00)がセットされる。
このようにしてシステムメモリー23にファイル管理ブロックとして上記内容が記憶された後、登録されたファイルが実行可能か否かをリンク順にチェックする作業を行なう。この作業はファイル管理ブロックの資源リストが未使用で、かつ使用可能かをチェックする(ステップS126)。プリンター出力の場合には、プロッタ部29が使用可能か否かをチェックする。
ステップS126で使用不可能であると判断された場合には、液晶表示部33に「資源が確保できません」という表示を行ない(ステップS127)、プリンター出力をファイル管理ブロックから抹消する。
一方、資源が使用可能であるものと判断された場合には、先に登録した実行禁止ファイルのリストビットマップをシステムメモリー23から読み出し(ステップS128)、ファイル管理ブロックのファイル種別と比較する(ステップS129)。
この場合には、実行禁止ファイルにプリンター出力は登録されていないため液晶表示部33に「実行中です」という表示を行ない(ステップS131)、プリンター出力を実行する(ステップS132)。次いで、プリンター出力が終了したとき(ステップS133)、プリンター出力をファイル管理ブロックから抹消する。
このように本実施例では、ファクシミリ通信機能、コピー機能およびプリンター機能の少なくとも1つ以上を実行するのを禁止するよう各機能を実行する資源)の使用を禁止しているため、実行させたい機能を使用するファイルに対して優先的に装置を割当てて実行することができ、複合ファクシミリ装置の利用機能を制限して特定ファイルに対しての専用装置とすることができる。この結果、他のファイルの実行が終了するまで待機する必要がなく、直ちにファイルの実行を行なうことができ、複合ファクシミリ装置の使用性を向上させることができる。
また、実行禁止となっている内容を液晶表示部33によって表示しているので、利用者に装置の状態を通知することができ、禁止設定されている装置が作動しない原因を容易に知らせることができる。
次に、図17に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例にあっては、図17に示される複合ファクシミリ装置において、システム制御部26は、禁止設定された状態にある機能を監視する監視手段と、実行可能な機能(禁止設定されていない機能)の実行されたことおよび該実行が終了したことを監視する実行・終了監視手段と、実行可能な機能の実行が終了されたときに実行禁止の設定を解除する解除手段と、を構成している。
次に、図23のフローチャートに基づいて作用を説明する。なお、図23はシステム制御部26で実行される処理のフローチャートであり、図23中、S121〜S125までの処理は上述したものと同様であるため、説明を省略する。なお、本実施例にあっては、オペレータが本複合ファクシミリ装置をプリンタ専用機として使用するためにプロッタ部29を使用するファイルを全て実行禁止にし(コピー、メモリー原稿出力、レポート出力がON(1)となって、システムメモリー23に記憶された状態)、この状態でプリンター出力のファイルを実行する例を説明する。
この場合は、プリンター出力要求はプリンターI/F31から発生する。ここで要求が発生したならば、システム制御部26はこれを監視し、上述したように管理ブロックを作成してシステムメモリー23にファイル管理ブロックとして記憶した後、登録されたファイルが実行可能か否かをリンク順にチェックする作業を行なう。この作業はファイル管理ブロックの資源リストが未使用で、かつ使用可能かをチェックする(ステップS141)。プリンター出力の場合には、プロッタ部29が使用可能か否かをチェックする。
ステップS41で使用不可能であると判断された場合には、プリンター出力をファイル管理ブロックから抹消する。一方、資源が使用可能であるものと判断された場合には、先に登録した実行禁止ファイルのリストビットマップをシステムメモリー23から読み出し(ステップS142)、ファイル管理ブロックのファイル種別と比較する(ステップS143)。
この場合には、実行禁止ファイルにプリンター出力は登録されていないためプリンター出力を実行する(ステップS144)。次いで、プリンター出力が終了した場合には(ステップS145)、禁止ファイルをリセットする。
すなわち、実行禁止ファイルがセットされていたならば、実行禁止ファイルの全てのビットをリセット(OFF)してそのリセットした内容をシステムメモリー23に記憶し(ステップS146)、記憶終了後にプリンター出力をファイル管理ブロックから抹消する。
このように本実施例では、実行が禁止された機能以外のファイルが実行されたときに、実行を終了した時点で自動的に実行禁止を解除しているため、実行禁止設定の解除を忘れたときにでも実行したい機能を実行した後に自動的に実行禁止を解除することができる。このため、例えば、プリンターとして利用するためにプリンター以外のファイルの実行を禁止したまま実行禁止を解除せずに無人で作動する自動受信等が行なわれないような事態が発生するのを防止することができ、複合ファクシミリ装置の使用性をより一層向上させることができる。
次に、図17に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例にあっては、図17に示される複合ファクシミリ装置において、システム制御部26は、実行禁止状態にある機能を監視する監視手段と、実行可能な機能(禁止されていない機能)が実行されたか否かを監視する実行監視手段を構成し、リアルタイムクロック25は、システム制御部26からの指令に基づき、実行可能な機能が実行されない時間を計測する計測手段を構成している。また、システム制御部26は、該クロック25の計測情報に基づき、一定時間経過後に実行禁止設定を解除するオーバータイム解除手段を構成している。
次に、図24、25のフローチャートに基づいて作用を説明する。なお、図24はシステム制御部26で実行される処理のフローチャートである。
まず、禁止ファイルエリアをクリアした後(ステップS151)、監視時刻をクリアする(ステップS152)。次いで、オペレータが操作/表示部24から実行禁止ファイルを入力したか否かを判別する(ステップS153)。ここでは、一定間隔(数msec)毎に実行禁止ファイルビットマップをシステムメモリー26から読み出して実行禁止ファイルが入力されたか否かを監視する。
このとき、オペレータが本複合ファクシミリ装置をプリンタ専用機として使用するためにプロッタ部29を使用するファイルを全て実行禁止にする場合には、操作/表示部24から、コピー、メモリー原稿出力、レポート出力を入力する。
ステップS153で上記実行禁止ファイルの入力が行なわれたものと判断された場合には、該禁止ファイルをシステムメモリー23に記憶する(ステップS154)。なお、この場合には、コピー、メモリー原稿出力、レポート出力がON(1)となり、システムメモリー23に記憶される。
次いで、監視時間がセットされた否かを監視し(ステップS156)、セットされていない場合には、リアルタイムクロック25から現在時刻を読み出し、監視開始時間をシステムメモリー23に記憶する(ステップS157)。
一方、ステップS155で監視時間がセットされていたならば、クロック25から禁止ファイルにデータがセットされた時間(監視開始時間)をシステムメモリー23から読み出し(ステップS158)、次いで、リアルタイムクロック25から現在時刻を読み出す(ステップS159)。
次いで、この監視開始時間かち一定時間(例えば5分)経過したか否かを監視し(ステップS160)、5分以内にステップS162でファイルの実行要求があった場合には、システムメモリー23に記憶されている時間をリセットする(ステップS163)。
また、ステップS160で5分経過した状態でファイルの実行要求がない場合には、実行禁止ファイルビットマップを全てリセット(OFF)してシステムメモリー23に記憶する。
また、5分以内にファイル実行要求があった場合には、上述したように監視開始時刻をリセットしてファイル管理ブロックを作成し(ステップS164)、次いで、例えば、この状態でコピーを行なった場合には、コピーはファイル管理ブロックとしてシステムメモリー23に登録される。
次いで、ファイル管理ブロックの登録後に、登録されたファイルが実行可能か否かをリンク順にチェックする作業を行なう。この作業はファイル管理ブロックの資源リストが未使用で、かつ使用可能かをチェックする(ステップS165)。コピーの場合には、スキャナ部28およびプロッタ部29が使用可能か否かをチェックする。
ステップS165で使用不可能であると判断された場合には、コピーをファイル管理ブロックから抹消する。
一方、資源が使用可能であるものと判断された場合には、先に登録した実行禁止ファイルのリストビットマップをシステムメモリー23から読み出し(ステップS166)、ファイル管理ブロックのファイル種別と比較する(ステップS167)。
このとき、要求ファイルが実行禁止ファイルであるコピーの場合には、実行禁止ファイルにコピーが登録されているため、コピーをファイル管理ブロックから抹消する(ステップS170)。
また、要求ファイルが実行禁止ファイルでない場合には、該ファイルを実行して管理ブロックから抹消する(ステップS168〜170)。
そして、実行可能ファイルの実行後、5分以内にコピーファイルの実行要求があった場合には、そのファイルの実行が終了した時刻をクロック25から読み出し、この時間を先のシステムメモリー23に上書きして再度記憶し、ステップS155〜S162までの処理を実行する。
このように本実施例では、一定間隔の間に使用可能な機能が何も実行されなければ、自動的に実行禁止設定を解除しているため、実行可能なファイルが実行される毎に実行禁止の再設定を行なう必要がなく、一定時間の間に禁止されていないファイルを実行すれば、複数のファイルを連続して実行させることができる。
次に、図17に示される複合ファクシミリ装置が本発明に係る複合ファクシミリ装置である場合の一実施例を説明する。
本実施例では、システム制御部26は、特定の曜日および時間帯に応じて禁止設定手段を作動させる第1作動手段と、特定の曜日および時間帯に応じて該禁止設定手段によって設定された機能以外の機能を作動させる第2作動手段と、特定の曜日および時間帯になると、第1作動手段および第2作動手段をその特定の曜日および時間帯に応じて切換作動させる制御手段と、を構成している。
次に、図26のフローチャートに基づいて作用を説明する。なお、図25はシステム制御部26で実行される処理のフローチャートである。
まず、オペレータが操作/表示部24から設定開始曜日が入力されたときに、該設定開始曜日をセットし(ステップS181)、操作/表示部24から設定開始時間および禁止ファイルの入力が入力されたときに、該設定開始時間および禁止ファイルをセットする(ステップS182)。
次いで、オペレータが操作/表示部24から設定解除時間と禁止ファイルをセットしたときに、該設定解除時間と禁止ファイルをセットする(ステップS183)。なお、これら入力情報はシステムメモリー23に記憶される。
ここで、例えば、金曜日の始業時間には全てのファイルを実行して終業時間には受信以外の実行を禁止したい場合を考えると、この場合には、ステップS181、S182において金曜日、8時30分に設定するとともに図20に示すファイルリストビットマップの全てをOFF(実行可)に設定し、ステップS183において、17時30分、に設定するとともに、図20に示すファイルリストビットマップをON(実行不可)に設定してシステムメモリー23に記憶する。
次いで、リアルタイムクロック25から現在の曜日と現在時間とを読み出し(ステップS184)、その内容をシステムメモリー23に記憶された曜日とを比較する(ステップS185)。クロック25から読み出した曜日がシステムメモリー23に記憶された曜日と一致した場合には、リアルタイムクロック25から読み出された時間とシステムメモリー23に記憶された時間とを比較する(ステップS186)。
次いで、ステップS186でクロック25から読み出した時間がシステムメモリー23に記憶された時間を経過した場合には禁止ファイルリストに設定禁止ファイルをセットする。
このようにすれば、休日または就業後に例えば、受信以外での使用を禁止したい場合には、その都度該当する曜日の時間帯に実行禁止の設定を行なうのを不要にして、管理者が不在の場合でも自動的に設定を切り替えることができ、曜日および時間帯に応じて自動的に利用機能を占有させることができる。