JPH086444B2 - 壁パネルの製造方法 - Google Patents
壁パネルの製造方法Info
- Publication number
- JPH086444B2 JPH086444B2 JP33501090A JP33501090A JPH086444B2 JP H086444 B2 JPH086444 B2 JP H086444B2 JP 33501090 A JP33501090 A JP 33501090A JP 33501090 A JP33501090 A JP 33501090A JP H086444 B2 JPH086444 B2 JP H086444B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing material
- tile
- wall panel
- plate
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Finishing Walls (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、壁パネル、特に、浴室ユニットやシャワ
ーユニットなどの衛生設備室に好適な壁パネルの製造方
法に関する。
ーユニットなどの衛生設備室に好適な壁パネルの製造方
法に関する。
(従来の技術) 一般に、衛生設備室、例えば第2,図に示すような浴室
ユニットYが知られている。この浴室ユニットYは、防
水パンBと、この防水パンB上に載置された浴槽Tと、
防水パンBの周縁に立設された複数枚の壁パネルP…な
どによって構成されている。そして、浴室ユニットYを
構成する壁パネルPは、タイル状に成形した樹脂製成形
板などを接着剤によって基材表面に所定の目地幅を存し
て貼着し、その目地部に弾性シーリング材を充填するこ
とによって製造されている。
ユニットYが知られている。この浴室ユニットYは、防
水パンBと、この防水パンB上に載置された浴槽Tと、
防水パンBの周縁に立設された複数枚の壁パネルP…な
どによって構成されている。そして、浴室ユニットYを
構成する壁パネルPは、タイル状に成形した樹脂製成形
板などを接着剤によって基材表面に所定の目地幅を存し
て貼着し、その目地部に弾性シーリング材を充填するこ
とによって製造されている。
具体的には、壁パネルPは、石綿セメント珪酸カルシ
ウム板をアルミフレームなどの補強フレームに接着剤に
よって貼着して構成された基材1の表面に樹脂製成形板
や陶磁器製タイル、人造大理石などのタイル板2を接着
剤3を介して所定の目地幅を存して貼着し、接着剤3の
硬化後隣接するタイル板2,2間に形成された目地部に弾
性シーリング材4を充填して製造されるものである(第
3図参照)。
ウム板をアルミフレームなどの補強フレームに接着剤に
よって貼着して構成された基材1の表面に樹脂製成形板
や陶磁器製タイル、人造大理石などのタイル板2を接着
剤3を介して所定の目地幅を存して貼着し、接着剤3の
硬化後隣接するタイル板2,2間に形成された目地部に弾
性シーリング材4を充填して製造されるものである(第
3図参照)。
(発明が解決しようとする課題) ところで、タイル板2が樹脂製成形板の場合には、成
形の際に型内での材料流動や充填物の分散状態、硬化の
バラツキなどによって若干の変形(反り)が発生するこ
とがある。
形の際に型内での材料流動や充填物の分散状態、硬化の
バラツキなどによって若干の変形(反り)が発生するこ
とがある。
このように変形した樹脂製成形板2を基材1に貼着し
た場合、接着剤3が硬化するまでの間に接着剤3を引っ
張って復元し、隣接する樹脂製成形板2,2間に微小な段
差が発生する。そして、この後レベリング性が弾性シー
リング材を目地部に充填すると、その変形した樹脂性成
形板と基材との間に形成された微小な隙間に弾性シーリ
ング材が流入し、目地高さにバラツキが発生する他、一
度流入した後に混入した空気によって気泡が生じる問題
があった。
た場合、接着剤3が硬化するまでの間に接着剤3を引っ
張って復元し、隣接する樹脂製成形板2,2間に微小な段
差が発生する。そして、この後レベリング性が弾性シー
リング材を目地部に充填すると、その変形した樹脂性成
形板と基材との間に形成された微小な隙間に弾性シーリ
ング材が流入し、目地高さにバラツキが発生する他、一
度流入した後に混入した空気によって気泡が生じる問題
があった。
このような問題は、裏面に溝などを形成した陶磁器性
タイルなどにおいても発生するものである。
タイルなどにおいても発生するものである。
なお、レベリング性の良好な弾性シーリング材に代え
て高粘度の弾性シーリング材を充填する場合もあるが、
この場合には目地の交差部分に盛り上がりが発生した
り、始点や終点に液溜まりが生じることから、それらの
表面が滑らかになるように押し込むなど、煩雑な作業が
必要となる。
て高粘度の弾性シーリング材を充填する場合もあるが、
この場合には目地の交差部分に盛り上がりが発生した
り、始点や終点に液溜まりが生じることから、それらの
表面が滑らかになるように押し込むなど、煩雑な作業が
必要となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、
レベリング性が良好な弾性シーリング材を用いて美しい
目地を簡単に形成できるようにした壁パネルの製造方法
を提供するものである。
レベリング性が良好な弾性シーリング材を用いて美しい
目地を簡単に形成できるようにした壁パネルの製造方法
を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、基材の表面に所定の目地幅を有してタイル
板を貼着し、その基材に形成された目地部に高粘度シー
リング材を塗布した後、その塗布された高粘度シーリン
グ材の上からレベリング性が良好な弾性シーリング材を
充填することを特徴とするものである。
板を貼着し、その基材に形成された目地部に高粘度シー
リング材を塗布した後、その塗布された高粘度シーリン
グ材の上からレベリング性が良好な弾性シーリング材を
充填することを特徴とするものである。
ここで、「レベリング性が良好なシーリング材」と
は、JIS A5758で規定されるセルフレベリングタイプの
シーリング材をいう。
は、JIS A5758で規定されるセルフレベリングタイプの
シーリング材をいう。
(作用) 基材の表面に所定の目地幅を有してタイル板を貼着す
る。次いで、タイル板間に形成された目地部に高粘度シ
ーリング材を塗布した後、その高粘度シーリング材の上
からレベリング性が良好な弾性シーリング材を充填し、
目地を形成する。
る。次いで、タイル板間に形成された目地部に高粘度シ
ーリング材を塗布した後、その高粘度シーリング材の上
からレベリング性が良好な弾性シーリング材を充填し、
目地を形成する。
この結果、タイル板に若干の変形があったとしても、
あるいはタイル板の裏面に溝が形成されていても、その
変形や溝によって基材との間に生じる微小な隙間は高粘
度シーリング材によって確実に埋めることができること
から、均一な目地厚みを有する美しい目地の壁パネルを
簡単に製造することができる。
あるいはタイル板の裏面に溝が形成されていても、その
変形や溝によって基材との間に生じる微小な隙間は高粘
度シーリング材によって確実に埋めることができること
から、均一な目地厚みを有する美しい目地の壁パネルを
簡単に製造することができる。
(実施例) 以下、この発明に係る壁パネルの製造方法の実施例に
ついて、図面に基づいて説明する。
ついて、図面に基づいて説明する。
Rは図示しない作業台上に設置されたアーム固定型の
直交座標軸系ロボットであって、そのツール取付部R1は
直交する3軸方向、すなわち、X軸方向、Y軸方向、Z
軸方向にそれぞれ移動可能である。このようなロボット
Rとしては、例えば松下電器産業(株)の販売に係る品
番NM−6310が知られている。そして、このロボットRの
ツール取付部R1には、シーリング材の定量吐出装置(デ
ィスペンサ)Dが装着されている。このディスペンサD
は、詳細には図示しないが断面長円形のステータの内部
に断面真円に形成された雄ネジのロータを挿入し、ロー
タを偏心軸中心で回転させることによりシーリング材な
どを定量供給するもので、兵神装備(株)の製造に係る
型式3ND06−Dが知られている。なお、このディスペン
サDには、シーリング材などのカートリッジが装着可能
である。
直交座標軸系ロボットであって、そのツール取付部R1は
直交する3軸方向、すなわち、X軸方向、Y軸方向、Z
軸方向にそれぞれ移動可能である。このようなロボット
Rとしては、例えば松下電器産業(株)の販売に係る品
番NM−6310が知られている。そして、このロボットRの
ツール取付部R1には、シーリング材の定量吐出装置(デ
ィスペンサ)Dが装着されている。このディスペンサD
は、詳細には図示しないが断面長円形のステータの内部
に断面真円に形成された雄ネジのロータを挿入し、ロー
タを偏心軸中心で回転させることによりシーリング材な
どを定量供給するもので、兵神装備(株)の製造に係る
型式3ND06−Dが知られている。なお、このディスペン
サDには、シーリング材などのカートリッジが装着可能
である。
次に、これらのロボットRおよびディスペンサDを用
いてタイル板2,2間に形成された目地部にシーリング材
を充填し、壁パネルPを製造する手順について説明す
る。
いてタイル板2,2間に形成された目地部にシーリング材
を充填し、壁パネルPを製造する手順について説明す
る。
まず、バルクモールディングコンパウンド(BMC)な
どの成形材料を熱プレスしてタイル状に成形した樹脂製
成形板や陶磁器製タイルなどのタイル板2の裏面に接着
剤3を塗布し、これらのタイル板2を基材1の表面に所
定の目地幅を有して貼着する。次いで、タイル板2…を
貼着した基材1を図示しない作業台に搬送して固定す
る。この後、図示しない始動スイッチを操作すれば、テ
ィーチング済のプログラムにしたがってロボットRが移
動し、基材1に形成された目地部にディスペンサDのニ
ードルD1から高粘度シーリング材、例えば高粘度でレベ
リング製のない一液性シリコーンゴムを薄く塗布するも
のである。この結果、タイル板2が若干変形している場
合やタイル板2の裏面に溝が形成されている場合に、こ
れらのタイル板2と基材1間に形成された隙間を高粘度
シーリング材が埋めることができる。
どの成形材料を熱プレスしてタイル状に成形した樹脂製
成形板や陶磁器製タイルなどのタイル板2の裏面に接着
剤3を塗布し、これらのタイル板2を基材1の表面に所
定の目地幅を有して貼着する。次いで、タイル板2…を
貼着した基材1を図示しない作業台に搬送して固定す
る。この後、図示しない始動スイッチを操作すれば、テ
ィーチング済のプログラムにしたがってロボットRが移
動し、基材1に形成された目地部にディスペンサDのニ
ードルD1から高粘度シーリング材、例えば高粘度でレベ
リング製のない一液性シリコーンゴムを薄く塗布するも
のである。この結果、タイル板2が若干変形している場
合やタイル板2の裏面に溝が形成されている場合に、こ
れらのタイル板2と基材1間に形成された隙間を高粘度
シーリング材が埋めることができる。
次に、高粘度シーリング材を塗布した基材1を次の工
程に搬送し、同様なロボットRおよびディスペンサDに
よって、目地部にレベリング性が良好なシリコーンシー
リング材を充填する。このシーリング材はレベリング性
を有するため、目地部に凹凸や、例えば目地部の交点に
おける盛り上がりや始点や終点におけるシーリング材の
液溜まりを発生させることがなく、均一な目地厚みを有
する外観上美しい目地を形成することができる。
程に搬送し、同様なロボットRおよびディスペンサDに
よって、目地部にレベリング性が良好なシリコーンシー
リング材を充填する。このシーリング材はレベリング性
を有するため、目地部に凹凸や、例えば目地部の交点に
おける盛り上がりや始点や終点におけるシーリング材の
液溜まりを発生させることがなく、均一な目地厚みを有
する外観上美しい目地を形成することができる。
このように、ディスペンサを備えたロボットによって
シーリング材を充填すると、目地部にシーリング材を定
量供給することができ、煩雑なマスキングテープの貼着
作業などを省略することができる利点がある。
シーリング材を充填すると、目地部にシーリング材を定
量供給することができ、煩雑なマスキングテープの貼着
作業などを省略することができる利点がある。
なお、レベリング性が良好な弾性シーリング材として
は、シリコーンシーリング材の他、ポリウレタン、ポリ
サルファイド、変性シリコーン、液状クロロピレンゴム
などからなるシーリング材を用いることもできる。
は、シリコーンシーリング材の他、ポリウレタン、ポリ
サルファイド、変性シリコーン、液状クロロピレンゴム
などからなるシーリング材を用いることもできる。
さらに、タイル板は樹脂性成形板や陶磁器製タイルに
限らず天然石など、板状体であればよく、その形状は四
角状以外にも円形や多角形状であってもよい。
限らず天然石など、板状体であればよく、その形状は四
角状以外にも円形や多角形状であってもよい。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、タイル板間に形成され
た目地部にまず高粘度シーリング材を塗布した後、その
高粘度シーリング材の上からレベリング性が良好な弾性
シーリングを充填して目地を形成するように構成したこ
とにより、タイル板に変形や溝などがあってもそれらの
変形や溝によって基材との間に生じる隙間を確実に埋め
ることができ、均一な目地厚みを有する外観美しい目地
の壁パネルを簡単に製造することができる。
た目地部にまず高粘度シーリング材を塗布した後、その
高粘度シーリング材の上からレベリング性が良好な弾性
シーリングを充填して目地を形成するように構成したこ
とにより、タイル板に変形や溝などがあってもそれらの
変形や溝によって基材との間に生じる隙間を確実に埋め
ることができ、均一な目地厚みを有する外観美しい目地
の壁パネルを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の壁パネルの製造方法の実施例を例示する
もので、第1図はその概略を示す全体斜視図、第2図は
浴室ユニットを一部省略して示す斜視図、第3図はその
浴室ユニットを構成する壁パネルの横断面図である。 P……壁パネル 1……基材 2……タイル板 3……接着剤 4……弾性シーリング材 R……ロボット D……ディスペンサ
もので、第1図はその概略を示す全体斜視図、第2図は
浴室ユニットを一部省略して示す斜視図、第3図はその
浴室ユニットを構成する壁パネルの横断面図である。 P……壁パネル 1……基材 2……タイル板 3……接着剤 4……弾性シーリング材 R……ロボット D……ディスペンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 X 9127−2E
Claims (1)
- 【請求項1】基材の表面に所定の目地幅を有してタイル
板を貼着し、その基材に形成された目地部に高粘度シー
リング材を塗布した後、その塗布された高粘度シーリン
グ材の上からレベリング性が良好な弾性シーリング材を
充填することを特徴とする壁パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33501090A JPH086444B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 壁パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33501090A JPH086444B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 壁パネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04202958A JPH04202958A (ja) | 1992-07-23 |
JPH086444B2 true JPH086444B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=18283729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33501090A Expired - Lifetime JPH086444B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 壁パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086444B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11347482A (ja) * | 1998-06-12 | 1999-12-21 | Dainippon Toryo Co Ltd | 目地部塗装磁器タイルパネルの製造方法 |
US6355193B1 (en) * | 2000-03-01 | 2002-03-12 | Gale Stott | Method for making a faux stone concrete panel |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP33501090A patent/JPH086444B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04202958A (ja) | 1992-07-23 |
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