JPH086393A - 現像装置と像形成ユニット - Google Patents

現像装置と像形成ユニット

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JPH086393A
JPH086393A JP6132971A JP13297194A JPH086393A JP H086393 A JPH086393 A JP H086393A JP 6132971 A JP6132971 A JP 6132971A JP 13297194 A JP13297194 A JP 13297194A JP H086393 A JPH086393 A JP H086393A
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JP
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toner
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Application number
JP6132971A
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English (en)
Inventor
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Toshiharu Etsuno
俊治 越野
Toichi Matsumura
東一 松村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納部内のトナーの充填量が多い場合でも回
転負荷が小さく、また、トナー供給異常の発生しない現
像装置及び像形成ユニットを提供するものである。 【構成】 収納部内で回転可能に支持された回転部材が
回転してトナーを現像部側に供給する。回転部材の先端
部には回転部材の回転方向に対して垂直になるように弾
性体の供給シートを取り付けている。供給シートにより
搬送された現像剤を供給補助部材で掻き取りながら下流
側の収納部材へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できるカールソンプロセスを用いた電子写真
装置の現像装置及び像形成ユニットに関するものであ
る。さらに詳しくは、粉体現像剤を用いた現像装置及び
像形成ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に従来の電子写真装置の現像装置
を含んだ像形成ユニットの構成を示す。
【0003】図11において、101は像形成ユニット
である。102はドラム状の感光体、103は感光体1
02と同軸で軸支された磁石である。104は感光体1
02を一様に帯電するスコロトロン型の帯電器、105
は露光光である。106は現像剤である磁性一成分のト
ナー、107は現像剤溜めでこの部分に溜められたトナ
ー106により現像が行われる。109は内部に磁石1
10を内包するアルミニウム製の電極ローラ、112は
電極ローラ109に電圧を印加する交流高圧電源、11
4は電極ローラ109上のトナー106を掻き落とすた
めのポリエステルフィルム製のスクレーパである。11
6、118はそれぞれトナー106を収納する第1収納
部、第2収納部である。120は第1収納部116内の
トナー106を現像剤溜め107に供給するために開け
られた第1開口部、122は第2収納部118内のトナ
ー106を第1収納部116へ供給するために開けられ
た第2開口部である。123、124はそれぞれ第1収
納部116、第2収納部118内のトナー106を撹拌
する第1回転部材、第2回転部材であり、先端部にはポ
リエステルフィルム製の第1供給部材125、第2供給
部材126が取り付けられている。132は、第1収納
部116の底面に設けられた磁気抵抗式のトナー残量セ
ンサで、第1収納部116内のトナーの量に応じた電圧
を出力し、第1収納部116内のトナー106の残量を
検知する。133は感光体102上のトナー画像を用紙
134に転写する転写ローラである。136は感光体1
02上のトナー画像を用紙134に転写した後の転写残
りのトナーをクリーニングするクリーナである。
【0004】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、その動作を説明する。感光体102を矢印a方向
に一定速度で回転し、帯電器104(ワイヤー印加電
圧:−5kV、グリッド印加電圧:−500V)で、感
光体102の表面を−500Vに一様に帯電した。この
感光体102に露光光105を照射し静電潜像を形成し
た。このとき感光体102の露光部の表面電位は−10
0Vであった。この感光体102表面上に、現像剤溜め
107内でトナー106を感光体102内部の磁石10
3の磁力により付着させた。トナー106は、磁気ブラ
シ状のトナー層を形成され、感光体102の回転によっ
て搬送され、電極ローラ109との対向部分を通過する
ようにした。電極ローラ109は、矢印b方向に感光体
102とほぼ等しい周速で回転され、交流高圧電源11
2により、−300Vの直流電圧を重畳した1500V
pp(ピーク・ツー・ピーク電圧)の交流電圧(周波数
2kHzの矩形波)を印加した。感光体102上のトナ
ー層は感光体102と電極ローラ109の間を電界の力
によって運動し、次第に非画像部のトナーは電極ローラ
109側に移り、感光体102上には画像部のみにネガ
ポジ反転したトナー画像が形成された。電極ローラ10
9上に移ったトナーは、磁石110による磁気吸着力で
磁気ブラシを形成し、電極ローラ109の回転に伴って
搬送され、スクレーパ114によって掻き落とされ、再
び、現像剤溜め107内へ戻された。表面のトナーを掻
き落とされた電極ローラ109は再び次の像形成に用い
た。こうして感光体102上に得られたトナー像を、紙
134に、転写ローラ133によって転写した後、定着
器(図示せず)により熱定着した。また、感光体102
表面に転写されずに残ったトナーは、クリーナ136で
クリーニングし、感光体102を再び次の像形成に用い
た。
【0005】また、この作像動作中、第1収納部11
6、第2収納部118内では連続的に第1回転部材12
3、第2回転部材124が同位相を保ちながらそれぞれ
矢印c、d方向に一定速度で回転し、作像動作で少なく
なったトナーを各開口部を通じて現像剤溜め107に順
次供給した。
【0006】このような作像動作によって、第1収納部
116内及び第2収納部118内のトナー106が徐々
に消費されるため、トナー残量センサ132の出力をモ
ニターし、トナー106の残量が少なくなったときに
は、電子写真装置本体に設けた表示部にトナー・エンプ
ティー・サインを表示するようにしている。
【0007】また、図11に示すように、第2収納部1
18から第1収納部116へ、また第1収納部116か
ら現像剤溜め107へと、重力に逆らってトナー106
を供給するように像形成ユニットを構成すると、電子写
真装置本体の構成上用紙の搬送路、定着器の配置、電源
の配置など、省スペース及び小型化を実現することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな像形成ユニットを用いて、多量の現像剤を収納部内
に充填して画像出力すると、重力に逆らったトナー供給
系に負担がかかり、回転部材を回転するためのトルクが
大きくなり、駆動モータからの駆動伝達系を構成する歯
車、軸などの破損が発生し易い。また、放置、加振等に
より片方の収納部内のトナーの充填密度が極端に大きく
なり、供給部材を起動するためにさらに大きな起動トル
クが必要となった。
【0009】また、特に第2収納部内のトナーを残さず
第1収納部へ供給することができないため、第2収納部
に未だトナーが存在するにも関わらず、第1収納部内に
はトナーが存在しなくなり、画像濃度低下ないしトナー
・エンプティー・サイン表示等の異常現象が多発した。
【0010】本発明の目的は、上記のような課題に鑑
み、現像剤の収納部内のトナーの充填量が多い場合、充
填密度が高まった場合等でも回転部材のトルクが小さ
く、また、現像剤の収納部内の現像剤が残りなく消費さ
れるように設定することのできる電子写真装置の現像装
置および像形成ユニットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の現像装置は、上
記のような課題を解決するために、現像剤を収納する第
1収納部と、現像剤が往復移動できるような開口部を隔
てて第1収納部と隣接配置され、第1収納部内へ供給す
る現像剤を収納する第2収納部と、第2収納部の内壁に
端部が摺接されながら回動可能に保持された第2供給部
材と、第2収納部内にあって、第2供給部材の回動によ
り搬送された現像剤が開口部を通じて、第1収納部へ供
給されるのを補助すると共に、その供給された現像剤が
第2収納部内へ逆流するのを防止する供給補助部材とを
備えたことを特徴とする。
【0012】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、第2供給部材は、第2収納部内で回動
可能に軸支された回転部材と、回転部材に一端が持着さ
れ、回転部材の回動により、他端が第2収納部の内壁に
摺擦され、第2収納部内の現像剤を搬送する供給シート
で構成され、回転部材の回転により、供給シートで搬送
された現像剤を供給補助部材で掻き取り、開口部を通じ
て第1収納部へ供給する構成であることを特徴とする。
【0013】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、第2供給部材が、その回動動作により
第2収納部内の現像剤を搬送する際に、回転部材は、現
像剤の搬送負荷により塑性変形しない程度の機械的強度
を有すると共に、供給シートは、現像剤の搬送負荷によ
り弾性変形する程の機械的強度を有することを特徴とす
る。
【0014】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、供給シートは、回転部材に持着された
側の機械的強度が第2収納部の内壁に摺接される側の機
械的強度よりも強度が低いことを特徴とする。
【0015】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、供給シートは、回転部材に持着された
側に現像剤が通過できるような複数の開孔を有すること
を特徴とする。
【0016】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、供給シートは、回転部材の回動方向に
抗する方向に折り曲げ部または湾曲部を有することを特
徴とする。
【0017】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、供給シートは、第2収納部の内壁に摺
接される側の先端部の角部を面取りされて成ることを特
徴とする。
【0018】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、現像剤を収納する第1収納部と、第1
収納部の内壁に端部が摺接されながら回動可能に保持さ
れた第1供給部材と、現像剤が往復移動できるような開
口部を隔てて第1収納部と隣接配置され、第1収納部内
へ供給する現像剤を収納する第2収納部と、第2収納部
の内壁に端部が摺接されながら回動可能に保持された第
2供給部材と、第2収納部内にあって、第2供給部材の
回動により搬送された現像剤が開口部を通じて、第1収
納部へ供給されるのを補助すると共に、その供給された
現像剤が第2収納部内へ逆流するのを防止する供給補助
部材とを具備する現像装置であって、第1供給部材の先
端が開口部を通過後にタイミングを合わせ第2供給部材
によって現像剤を第2収納部から第1収納部へ供給する
ように構成したことを特徴とする。
【0019】本発明の現像装置は、上記のような課題を
解決するために、第1供給部材は、第1収納部内で回動
可能に軸支された第1回転部材と、第1回転部材に一端
が持着され、第1回転部材の回動により、他端が第1収
納部の内壁に摺擦されながら第1収納部内の現像剤を搬
送する第1供給シートで構成され、第2供給部材は、第
2収納部内で回動可能に軸支された第2回転部材と、第
2回転部材に一端が持着され、第2回転部材の回動によ
り、他端が第2収納部の内壁に摺擦されながら第2収納
部内の現像剤を搬送する第2供給シートで構成されると
共に、第1供給シートの先端が開口部を通過後にタイミ
ングを合わせ第2供給シートによって搬送された現像剤
を供給補助部材で掻き取りながら第2収納部から第1収
納部へ供給するように構成したことを特徴とする。
【0020】本発明の像形成ユニットは、上記のような
課題を解決するために、現像剤を収納する第1収納部
と、現像剤が往復移動できるような開口部を隔てて第1
収納部と隣接配置され、第1収納部内へ供給する現像剤
を収納する第2収納部と、第1収納部の内壁に端部が摺
接されながら回動可能に保持された第1供給部材と、開
口部を通じて現像剤が第1収納部と第2収納部の間を移
動できないように、開口部を塞ぐように第1供給部材を
位置することを特徴とする。
【0021】本発明の像形成ユニットは、上記のような
課題を解決するために、現像剤を収納する第1収納部
と、現像剤が往復移動できるような開口部を隔てて第1
収納部と隣接配置され、第1収納部内へ供給する現像剤
を収納する第2収納部と、第2収納部の内壁に端部が摺
接されながら回動可能に保持された第2供給部材と、開
口部を通じて現像剤が第1収納部と第2収納部間を自由
に移動できないように、開口部を塞ぐように第2供給部
材を位置し、第2供給部材の回転を固定する回転止め部
材とを備えたことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の第1の特徴の上記構成によれば、現像
剤を収納する収納部から重力に逆らって現像剤を供給す
るときに、収納部内の供給部材の回転により搬送された
現像剤を供給補助部材で掻き取り、現像剤の移動方向を
変換しながら、開口部を介して下流側の収納部へと供給
することができる。また、供給補助部材は下流側の収納
部からの現像剤の逆流を防止することができるため、各
収納部間の現像剤の充填比率を適正に保つことができ
る。
【0023】本発明の第2の特徴の上記構成によれば、
第2供給部材を回転部材と供給シートで構成すること
で、収納部内の現像剤の容量が多いときには、収納部内
の現像剤の流動特性を変化させ、供給部材の回転負荷を
増大させずに駆動させることができると共に、現像剤の
容量が低下したときには、流動特性を復帰させ、現像剤
の供給を回転負荷の増大なく速やかに行うことができ
る。
【0024】本発明の第3の特徴の上記構成によれば、
供給シートの機械的強度に変化を持たせることで、さら
に、収納部内の現像剤の容量変化に応じて、現像剤の流
動特性を変化させ、供給部材の回転負荷を増大させず
に、さらに、速やかに行うことができる。
【0025】本発明の第4の特徴の上記構成によれば、
供給シートの回転部材に持着された側の機械的強度が収
納部の内壁に摺擦される側の機械的強度に比べ弱いこと
で、さらに、収納部内の現像剤の容量変化に応じて、現
像剤の流動特性を変化させ、供給部材の回転負荷を増大
させずに、さらに、速やかに行うことができる。
【0026】本発明の第5の特徴の上記構成によれば、
供給シートに、折り曲げ部または湾曲部を設けること
で、収納部間のトナー供給の効率を上げると共に、供給
補助部材による供給シートの抑制にも関わらず、収納部
内に供給できずに残る現像剤を低減させることができ
る。
【0027】本発明の第6の特徴の上記構成によれば、
供給シートの先端部の角部に面取りを設けることで、現
像剤の搬送方向を制御でき、現像剤の詰まりなどを防止
することができる。
【0028】本発明の第7の特徴の上記構成によれば、
それぞれの供給部材の回転の位相を同期させることで、
開口部を介した現像剤の供給を速やかに、効率よく行う
ことができる。
【0029】本発明の第8の特徴の上記構成によれば、
開口部をそれぞれの供給部材で塞いだ状態に保つこと
で、それぞれの収納部間の現像剤の移動を防止すること
ができ、それぞれの収納部内の現像剤の充填比率を適正
に保ち、粉体状態を良好に保つことができる。
【0030】
【実施例】以下本発明の現像装置及び像形成ユニットに
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0031】図1は本発明による現像装置を内包する像
形成ユニットの一実施例である。図1において、1は像
形成ユニットである。2はドラム状の感光体、3は感光
体2と同軸で軸支された磁石である。4は感光体2の表
面を帯電するスコロトロン型の帯電器、5は露光光であ
る。6は現像剤である磁性1成分のトナーで、7は現像
剤溜めでこの部分に溜められたトナー6により現像が行
われる。9は内部に磁石10を有するステンレス製の電
極ローラ、12は電極ローラ9に交流電圧を印加する交
流高圧電源、14は電極ローラ9上のトナー6を掻き落
とすリン青銅製のスクレーパである。
【0032】16は現像剤溜め7に供給するトナー6を
収納する第1収納部、18は第1収納部16に供給する
トナー6を収納する第2収納部である。20は第1収納
部16内のトナーを現像剤溜め7に供給するために開け
られた第1開口部、22は第2収納部18内のトナー6
を第1収納部16に供給するために開けられた第2開口
部である。23は回転しながら第1収納部16内のトナ
ー6を撹拌・供給する第1回転部材であり、厚さ1mm
の亜鉛メッキ鋼板製で、矢印c方向に回転する。24は
回転しながら第2収納部18内のトナー6を撹拌・供給
する第2回転部材であり、厚さ1mmの同じく亜鉛メッ
キ鋼板製で、矢印d方向に第1回転部材23と等速度で
回転する。第1回転部材23の両端部には、直角の曲げ
が施され、その一端の曲げ方向(回転の接線方向)に第
1供給シート25が取り付けられている。第2回転部材
24の両端部にも、第1回転部材23と同様に直角の曲
げが施され、その一端の曲げ方向に第2供給シート26
が取り付けられている。第1供給シート25、第2供給
シート26共、回転部材の直角曲げ部分に取り付けられ
ているため、トナー6を搬送するときの負荷によって、
弾性変形し易い。27、28はそれぞれ第1供給シート
25、第2供給シート26の先端に取り付けられた第1
消音シート、第2消音シートである。第1回転部材2
3、第1供給シート25、第1消音シート27で第1供
給部材を構成し、第2回転部材24、第2供給シート2
6、第2消音シート28で第2供給部材を構成してい
る。
【0033】第1消音シート27及び第2消音シート2
8は、それぞれ、供給シートが収納部の内壁と接触する
面に取り付けられており、厚さ100μmで、幅がそれ
ぞれ10mm、15mmのウレタン樹脂製のシートであ
る。この消音シートによって、それぞれの回転部材の回
転によって収納部の内壁を摺擦したり、叩いたりすると
きに発生する音を消音する効果がある。
【0034】ここで、図2に第2回転部材24の概略形
状を示す。図2のZの部分が現像剤撹拌部分で、回転中
心を挟んで第2供給シート26を取り付けた先端部とは
対角の位置に設けられている。また、第2供給シート2
6には、Y部分のようにトナー6が充分に通過できるよ
うな開孔が複数開けてある。また、この第2回転部材2
4の形状は第1回転部材23ともほぼ共通であるが、第
1回転部材23にはY部分のような開孔が開いていな
い。
【0035】29は第2開口部22近辺に設けられた先
端にR部を有する突起部で、第2回転部材24の回転に
伴って第2供給シート26により運ばれてきたトナー6
を掻き落としながら第1収納部16側にトナー6を供給
する。
【0036】32は、第1収納部16の底面部分に設け
られた磁気抵抗方式のトナー残量センサで、第1収納部
16内のトナー6の量に応じた電圧を出力し、第1収納
部16内のトナー残量を検知する。
【0037】33は感光体上のトナー像を用紙34に転
写する転写ローラである。36は感光体2表面に転写後
に残ったトナーをクリーニングするクリーナである。
【0038】ここで、上述の内、高圧電源12、トナー
残量センサ32、転写ローラ33、用紙34は、像形成
ユニット1には含まれない。
【0039】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、その動作を説明する。感光体2を帯電器4(ワイ
ヤー印加電圧−5kV、グリッド印加電圧−500V)
で、表面を一様に−500Vに帯電させた。この感光体
2に露光光5を照射し静電潜像を形成した。このとき感
光体2の露光部分の表面電位は−100Vであった。こ
の感光体2表面上に、トナー6を現像剤溜め7内で磁石
3の磁力により付着させる。次に感光体2上に付着した
トナー6は、磁石3による磁界によって磁気ブラシ状の
トナー層を形成され、感光体2の回転に従って電極ロー
ラ9との対向部分へと搬送された。電極ローラ9には高
圧電源12により、−300Vの直流電圧を重畳した1
500Vpp(ピーク・ツー・ピーク)の交流電圧(矩
形波、周波数1.8kHz)を印加した。感光体2上の
トナー層は感光体2と電極ローラ9の間を往復運動し、
次第に非画像部のトナー6が電極ローラ9側に移り、感
光体2上には画像部のみにネガポジ反転したトナー画像
が残った。電極ローラ9上に付着したトナー6は、電極
ローラ9内部の磁石10による磁界に沿って磁気ブラシ
状のトナー層を形成し、電極ローラ9の回転により搬送
され、スクレーパ14によって掻き取られ現像剤溜め7
内に戻された。電極ローラ9は再び次の像形成に用い
た。こうして感光体2上に得られたトナー画像を、用紙
34に、転写ローラ33によって転写した後、定着器
(図示せず)により熱定着した。感光体2表面に残った
転写残りトナーは、クリーナ36でクリーニングし、感
光体2は再び次の像形成に使用した。
【0040】ここで、まず、第2収納部18から第1収
納部16へのトナー6の供給について、実際の観察結果
を踏まえ説明する。図3は、像形成ユニット1の使い始
め時点で、収納部内のトナー6の総容量の多い状態を示
す。図4は、作像動作によっていくらかのトナー6を消
費した後で、トナー6の総容量の低くなった状態を示
す。
【0041】図3に示すように、収納部内のトナー6の
総容量の多い場合には、第1供給シート25と第2供給
シート26が大きく弾性変形し、回転負荷が大きくなら
ないようになっている。特に、第2収納部18内では、
第2供給シート26によって撹拌・搬送されている一部
のトナー6を除いて、第2回転部材24と第2供給シー
ト26によって、第2回転部材24の回転半径外にトナ
ー6が押し固められ、密度が高くなった状態で、第2収
納部18の内壁にこびり着くように存在する。したがっ
て、第2回転部材24の回転半径内にはトナー6がほと
んど存在せず、トナー空白部38ができあがり、トナー
6を撹拌・搬送する負荷がほとんど要らなくなる。
【0042】しかし、現像剤溜め7内のトナー6は作像
動作によって順次消費され、第1収納部16から現像剤
溜め7へは順次トナー6を供給する必要があるため、第
1収納部16内のトナー6は、流動特性の良好な状態が
保たれている。したがって、第1回転部材23の回転負
荷は、ある程度必要となる。
【0043】第2開口部22付近のトナー6は、第2供
給シート26によって撹拌・搬送されている一部のトナ
ー6が、突起部29により掻き取られ第2開口部22か
ら第1収納部16へ効率良く供給される。つまり、突起
部29は、第2供給シート26により回転撹拌されてい
たトナー6をせき止める共に、その進行方向を第2開口
部22方向へ転換することで、重力に反してトナー6を
第1収納部16へ供給することができる。
【0044】しかし、第1収納部16内には流動特性の
良好な状態でトナー6を存在させるため、第1回転部材
23の回転に伴って、第1収納部16から第2収納部1
8へ第2開口部22を通って、トナー6が溢れ出るよう
に逆流する。ここで、突起部29がない場合には、トナ
ー空白部38を埋めてしまうほどのトナー6が逆流する
が、突起部29によって、トナー6の逆流を制限するこ
とができ、第1収納部16と第2収納部18内のトナー
6の充填比率を適度に保つことができる。つまり、第2
開口部22付近のトナー6は、第1回転部材23、第2
回転部材24の回転に同期して、第2開口部22を通っ
て、第1収納部16と第2収納部18の間を往復移動し
ている。
【0045】ここで、突起部29を高くし過ぎると、第
2収納部18から第1収納部16へのトナー供給を積極
的に行うため、第1収納部16内のトナー6の容量の分
配比率が高まる。したがって、第1収納部16のトナー
6が多く成り、第1回転部材23の回転負荷が大きく成
りすぎる。また、突起部29を低くし過ぎると、第2収
納部18内のトナー6の容量の分配比率が高く成りすぎ
て、第1収納部16へのトナー6の供給性能が低下した
り、第2収納部18の内壁に固められたトナー6の密度
が高く成りすぎる。本実施例では、突起部29の高さは
1から5mmの範囲で良好な結果を得られたため、その
範囲の中心値を取り、3mmとした。この突起部29の
高さは、各収納部、各回転部材、各供給シートの形状、
トナー6の粉体特性等の各種条件によって適当な高さを
決定すればよい。
【0046】また、供給シートの材質、厚さ、形状等の
機械的強度などによって、トナー6の固められ方、密度
の状態も変化する。本実施例では、第1供給シート2
5、第2供給シート26共、塑性変形し難い、ポリフェ
ニレンサルファイド製フィルムを用い、第1供給シート
25は、厚さ75μm、長さ30mm、第2供給シート
26は、厚さ125μm、長さ40mmとした。
【0047】次に、図4を用いて、作像動作が進み、ト
ナー6が消費され、収納部内のトナー6の総容量が少な
くなったときについて説明する。
【0048】作像動作によって、現像剤溜め7のトナー
6が消費されると、第1収納部16からトナー6が現像
剤溜め7へ順次供給される。したがって、第1収納部1
6内のトナー6は徐々に減少する。
【0049】この場合、第1回転部材23、第2回転部
材24の回転に同期して、第2開口部22を通って、第
1収納部16と第2収納部18を往復移動していたトナ
ー6が、第1収納部16へ供給された後、第2収納部1
8へ逆流しなくなる。さらに、第2供給シート26が撹
拌・搬送してトナー6が第1収納部16へ供給されてし
まうと、第2回転部材24の回転によって動かされてい
るトナー6が極端に少なくなってしまうため、トナー6
の容量が多かったときには、トナー6を押し固める作用
をしていた第2供給シート26が、今度は、第2収納部
18の内壁に押し固められていたトナー6を解し始め、
流動特性の良好な状態へと戻し始める。
【0050】この解し作用によって、第2収納部18内
のトナー6の流動性がどんどん良くなると、第2回転部
材24の回転に伴い第2供給シート26によって撹拌・
搬送されるトナー6の量が増加し、突起部29によって
掻き取られ、第2開口部22を介して第1収納部16へ
と順次供給されるようになる。
【0051】ここで、第1供給シート25が第2開口部
22近辺を通過し、第2開口部22上部のトナー6を動
かした直後に、第2供給シート26によってトナー6を
供給するようにすると良い。これは、第2開口部22上
に存在するトナー6によって、第2収納部18からのト
ナー6の供給が邪魔されていたものがなくなり、第2開
口部22からのトナー供給を容易に行うことができるか
らである。したがって、このように、第1供給シート2
5と第2供給シート26の回転の位相を合わせると、効
率よくトナー6の供給を行うことができる。
【0052】トナー6の容量の多い場合と、少ない場合
とで、第2供給シート26の働きが全く反対の作用を行
うのであるが、特に、第2供給シート26に特別な構成
は必要ではない様である。強いて理由を考えると、第2
供給シート26によってトナー6を押し固めたり、解し
たりする場合に、第2供給シート26の別々の部分でそ
の相反する作用を行っているようである。つまり、トナ
ー6を押し固める場合には、第2回転部材24が回転す
ることで、第2供給シート26がトナー6に対して最も
強く圧力を印加する部分である、第2供給シート26の
第2回転部材24に取り付けられた付け根部分が作用
し、この部分の剛性によって、トナー6への圧力がほと
んど決定される。また、トナー6を解す場合には、押し
固められたトナー層の表面を第2供給シート26の先端
部分が徐々に掻き取るように作用するため、この部分の
剛性、形状によって、トナー6の解し効果が決定される
ようである。この両者の作用は、トナー6の容量が多い
場合でも、少ない場合でも常に、平行して作用している
と考えられる。したがって、トナー6の容量によって、
どちらかの作用の効果が顕著に現れることで、全体とし
て、トナー6を押し固めているか、解しているかが決定
されるようである。
【0053】本実施例の場合、第2供給シート26の形
状は、図2にも示したように、第2回転部材24に取り
付けられた付け根部分には、トナー6が通過することの
できる複数の開孔を設けていると共に、先端部には第2
消音シート28を貼り付けた。したがって、トナー6の
押し固め力は小さく、逆に解し力は大きくなるように成
っている。このように、第2供給シート26に設けた複
数の開孔は、第2供給シート26の付け根部分の機械的
強度を弱める働きを有すると共に、第2供給シート26
で撹拌・搬送されるトナー6の一部がこの開孔を通って
逃れることで、第2回転部材24の回転負荷をさらに小
さくする効果も持っている。
【0054】トナー6の押し固め力と、解し力のバラン
スは、第2回転部材24の回転負荷をできるだけ小さく
し、かつ、第1収納部16内にトナー6がなくなり現像
剤溜め7へトナー6を供給できなくなったり、トナー残
量センサ32によってトナー・エンプティー・サインが
表示される前に、充分なトナー6を第2収納部18から
第1収納部16へ供給できるような条件に設定すれば良
い。バランスを取る方法としては、本実施例のような方
法もあるし、他には、第2供給シート26自体に厚みの
変化を設けて、剛性を変化させることもできる。また、
第2供給シート26の先端にフックを設けトナー6の解
し力を増強させることもできる。
【0055】また、第2供給シート26を大きく変形さ
せながらトナー6の供給を行う場合には、どうしても、
第2供給シート26の先端部の両端がトナー6の負荷
で、内側に曲がる傾向にある。すると、トナー6を第2
回転部材24の回転軸の外側方向へ押し出すことにな
る。回転軸の外側方向へトナー6が押し出されると、第
2収納部18の側壁側へトナー6が押し固められ、図に
は示していないが、第2回転部材24の軸受などにトナ
ー6が詰まり、第2回転部材24の回転負荷の増大等の
問題となることがある。したがって、図5に示すよう
に、第2供給シート26の先端部の角部に面取り等を施
すと良い。このような形状は、第1供給シート25にも
同様に適用できる。
【0056】さらに、第2供給シート26の形状につい
て図6から図8を用いて詳しく説明する。
【0057】図6は第2収納部18、第2開口部22部
分の拡大図である。図7は第2供給シート26の断面形
状である。図8は下壁喰い込み量Xと残トナーの量の関
係を示すグラフである。
【0058】図6の中で、第2開口部22の下壁40に
対する第2供給シート26の先端の喰い込み量をX(第
2収納部18内にトナー6のない場合)とする。
【0059】図7中のAからDまでの供給シートを第2
供給シート26として使用した場合、図7中のAの供給
シートは、第2収納部18の内壁およびトナー6によっ
て応力を受けクリープ変形(塑性変形)し、図7中のB
の様に曲率を持った形状に変形してしまう。したがっ
て、初期的には、Aの形状であってもBの形状として動
作することとなる。特に、本実施例においては、供給シ
ートの材質をポリフェニレンサルファイド製フィルムと
しているため、比較的クリープ変形の度合いは小さい
が、例えば、ポリエステルフィルム製の供給シートを使
用したとすると、そのクリープ変形量は大きく、トナー
6の供給に支障をきたす程度となることもしばしばであ
る。したがって、ポリエステルフィルムは供給シートの
材料として余り好ましくはない。また、Cの形状は第2
回転部材24の回転方向(矢印d方向)に抗する方向
に、湾曲状の曲率を有する形状であり、Dの形状は、同
じく第2回転部材24の回転方向(矢印d方向)に抗す
る方向に、折れ曲がり部分(図中の矢印部分)を2ヶ所
設けた形状である。
【0060】ここで、A、B、C、Dなる供給シートを
用いて、トナー供給の実験を行うと、A、Bに比べCお
よびDは、第2収納部18内のトナー6の解し効果が高
いことが解った。また、AおよびBの場合、突起部29
によって第2供給シート26が押さえつけられること
で、第2供給シート26の先端が下壁40に充分接触せ
ず、下壁40部分に第2供給シート26では搬送するこ
とのできない残トナーが発生することが解った。この残
トナーは、第2収納部18内に最後まで残り、作像動作
に使用することができないトナーとなってしまう。
【0061】第2供給シート26の形状をA、B、C、
D以外にも種々変化させ、下壁喰い込み量Xと残トナー
量の関係を実験的に求めた結果が図8である。下壁喰い
込み量Xが正(X>0)の場合には、第2供給シート2
6の先端は下壁40部分に充分接触し、下壁40部分に
残トナーが発生し難い。また、逆に、下壁喰い込み量X
が負(X<0)の場合には、第2供給シート26の先端
が下壁40に接触せず、下壁40部分に残トナー(図中
の斜線部分)が発生する。ここで、図7の中のCないし
Dのように、第2供給シート26の形状を第2回転部材
24の回転方向に抗する方向に湾曲部ないし折り曲げ部
分を有するようにすると、突起部29によって第2供給
シート26が押さえつけられても、その先端部は下壁4
0に沿った軌跡を描き、下壁30部分の残トナーがほと
んどなくなることが解った。
【0062】次に、図9は、本発明の一実施例における
像形成ユニット1の輸送時の梱包形態を示した図であ
る。
【0063】本発明の像形成ユニット1は、ファック
ス、プリンタ等の電子写真装置本体の作像部分として、
電子写真装置本体の使用者が容易に交換が可能であり、
像形成ユニット1内のトナー6が無くなり、作像ができ
なくなった場合には、トナーで手を汚すことなく新しい
像形成ユニット1と交換するようにしている。したがっ
て、使用者は、図9で示す形態で、像形成ユニット1を
入手することが可能である。
【0064】図9において、42は段ボールなどででき
た像形成ユニット1の梱包材、44、46はそれぞれ像
形成ユニット1を支える緩衝材Aと緩衝材Bである。4
8は第1開口部20からのトナー6の漏れを防止するト
ナーシャッタ48である。
【0065】像形成ユニット1内の第1収納部16と第
2収納部18内にはトナー6が充填されている。しか
し、輸送中に感光体2と電極ローラ9との対向部分など
からトナー6が漏れないように、第1開口部20を塞ぐ
ようにトナーシャッタ48が現像剤溜め7側に融着され
ているため、現像剤溜め7内にはトナー6が入らないよ
うになっている。像形成ユニット1を電子写真装置本体
へ装着する前に、このトナーシャッタ48を引き抜き、
現像剤溜め7内へトナー6が供給できるようになってい
る。
【0066】また、図でも解るように、この梱包状態で
は、第1供給シート25が第2開口部22を塞ぎ、像形
成ユニット1を開梱し、電子写真装置本体に装着し、動
作させない限り、第2開口部22を介してトナー6が第
1収納部16と第2収納部18の間を移動できないよう
になっている。
【0067】第1収納部16と第2収納部18の内容積
は、それぞれ、約260ccと約350ccである。そ
こへ、約340gのトナー6を投入してある。第1収納
部16と第2収納部18の容積比率とトナー6容量比率
は、それぞれ0.43:0.57と0.38:0.62
である。つまり、第1収納部16内のトナー6の充填密
度は第2収納部18よりも低く設定されている。それ
は、上述したように、第1収納部16内のトナー6の流
動特性を常に良好な状態に保つために、第2収納部18
内のトナー充填率よりも低く設定している。
【0068】また、図のように、常に、第1収納部16
に比べ第2収納部18を重力下方に位置させることで、
万が一、第1供給シート25と第2開口部22に隙間が
生じていたとしても、第2収納部18から第1収納部1
6へトナー6が侵入するのを防止している。
【0069】つまり、第1収納部16と第2収納部18
のトナー充填率は、常に第1収納部16を小さくするこ
と。さらに、万が一、第2開口部22を介してトナー6
が移動できるような場合でも、第2収納部18から第1
収納部16へトナー6が移動されないようにすることが
肝要である。
【0070】図10は、本発明の別の実施例における像
形成ユニット1の輸送時の梱包形態を示した図である。
【0071】図10の梱包状態で、図9における実施例
と異なる部分について説明する。図10において、50
は第2収納部18内で第2供給シート26の一端の回転
を固定する止め部材である図9と図10の違いは、第2
開口部22を塞ぐ方法である。図10では、第2供給シ
ート26を用いて第2開口部22を塞いでいる。ここ
で、ただ単に、第2供給シート26を第2開口部22部
分に押し当てたとしても、第1収納部16内のトナー6
の重量によって、また、加振などによって、第2供給シ
ート26が変形し、第2開口部22からトナー6が第2
収納部18へ侵入することとなる。したがって、第2供
給シート26に張力を持たせるために、止め部材50を
設けて第2供給シート26の一端を固定すると共に、図
には示していないが矢印e方向に第2回転部材24を付
勢することで、第2供給シート26に架張力を持たせ、
トナー6の重量、加振などに耐えることができるように
している。
【0072】本発明は上記した構成により、多量のトナ
ー6を収納部内に充填して低温低湿・高温高湿環境条件
下で連続して画像を出力したときでも、各収納部、現像
剤溜め7間のトナー6供給不良による画像濃度の低下等
はなく、連続して良好な画像を出力できる。
【0073】また、本発明の構成では、トナー残量セン
サ32周辺のトナー量は安定するため、トナー残量検知
時に誤動作することがない。
【0074】なお、本実施例では供給シートとしてポリ
フェニレンサルファイド製フィルムを用いたが、この材
料としては、トナー6の反力に対して弾性を持つような
材料、例えばポリエステルフィルムのような樹脂、もし
くはリン青銅のような薄い金属板でも厚み、形状を選択
することで充分使用することができる。
【0075】また、本実施例の電子写真現像法として、
感光体2内部と電極ローラ9内部の両方に磁極を配置
し、交流電界を形成した磁性1成分現像法を用いたが、
例えばトナー層を担持した現像ローラを用いて現像する
現像法や、非磁性1成分トナーを用いる現像法、2成分
現像剤を用いる現像法、および直流電界のみを用いる現
像法などを用いても、粉体の現像剤を用いる現像法であ
れば、本発明の本質と作用効果は変わることはない。
【0076】なお、突起部29の先端部にはR形状を設
けたが、これは第2供給シート26や、第2消音シート
28の貼り付け部分が剥がれないようにするためであ
り、そのような心配のない場合には、R形状を設ける必
要はない。
【0077】像形成ユニット1の輸送時の梱包状態は、
第2開口部22を塞ぐ方法として、第1供給シート25
および第2供給シート26を用いているが、第1開口部
20を塞いでいるトナーシャッタ48と同様のシャッタ
部材を設けても良い。如何なるシャッタ部材であって
も、梱包状態で、第2開口部22を塞ぎ、第2開口部2
2を介したトナー6の移動を防止できるものならば何で
も良い。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明は、重力に逆らった
現像剤の供給を行う像形成ユニットを用いた場合でも、
多量の現像剤を収納部内に充填して画像出力しても、回
転部材を回転するための回転負荷トルクが大きくならな
い。したがって、駆動モータからの駆動伝達系を構成す
る歯車、軸などの破損も起こすことがない。また、放
置、加振等により片方の収納部内の現像剤の充填密度が
極端に大きくなり、供給部材を起動するためにさらに大
きな起動負荷トルクが必要となることがない。
【0079】また、収納部内に供給できずに残る現像剤
の量を極力少なくすることができるため、省資源化を実
現することができる。また、収納部内に未だ現像剤が存
在するにも関わらず、画像濃度が低下したり、トナー・
エンプティー・サイン表示等の異常現象が発生すること
がない。
【0080】また、像形成ユニットの輸送時にも、現像
剤がある一方の収納部内に片寄ることがなく、極めて安
定な現像剤の状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における現像装置および像形成
ユニットの構成図
【図2】本発明の実施例の現像装置に用いられる回転部
材の形状を示す図
【図3】本発明の現像装置を収納部内の状態を示す図
【図4】本発明の現像装置を収納部内の状態を示す図
【図5】本発明の他の実施例の現像装置に用いられる回
転部材の形状を示す図
【図6】本発明の実施例における収納部の部分拡大図
【図7】本発明の他の実施例における供給シートの断面
形状を示す図
【図8】本発明の実施例の現像装置における下壁喰い込
み量Xと残トナー量の関係を示す図
【図9】本発明の実施例における像形成ユニットの輸送
時の梱包形態図
【図10】本発明の実施例における像形成ユニットの輸
送時の梱包形態図
【図11】従来の現像装置および像形成ユニットの構成
【符号の説明】 1 像形成ユニット 2 感光体 4 帯電器 6 トナー 7 現像剤溜め 10 電極ローラ 16 第1収納部 18 第2収納部 23 第1回転部材 24 第2回転部材 25 第1供給シート 26 第2供給シート 27 第1消音シート 28 第2消音シート 29 突起部 32 トナー残量センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤を収納する第1収納部と、現像剤が
    往復移動できるような開口部を隔てて前記第1収納部と
    隣接配置され、前記第1収納部内へ供給する現像剤を収
    納する第2収納部と、前記第2収納部の内壁に端部が摺
    接されながら回動可能に保持された第2供給部材と、前
    記第2収納部内にあって、前記第2供給部材の回動によ
    り搬送された現像剤が前記開口部を通じて、前記第1収
    納部へ供給されるのを補助すると共に、その供給された
    現像剤が前記第2収納部内へ逆流するのを防止する供給
    補助部材とを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】第2供給部材は、第2収納部内で回動可能
    に軸支された回転部材と、前記回転部材に一端が持着さ
    れ、前記回転部材の回動により、他端が前記第2収納部
    の内壁に摺擦され、前記第2収納部内の現像剤を搬送す
    る供給シートで構成され、前記回転部材の回転により、
    前記供給シートで搬送された現像剤を供給補助部材で掻
    き取り、開口部を通じて第1収納部へ供給する構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】第2供給部材が、その回動動作により第2
    収納部内の現像剤を搬送する際に、回転部材は、現像剤
    の搬送負荷により塑性変形しない程度の機械的強度を有
    すると共に、供給シートは、現像剤の搬送負荷により弾
    性変形する程の機械的強度を有することを特徴とする請
    求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】供給シートは、回転部材に持着された側の
    機械的強度が第2収納部の内壁に摺接される側の機械的
    強度よりも強度が低いことを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】供給シートは、回転部材に持着された側に
    現像剤が通過できるような複数の開孔を有することを特
    徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の現像
    装置。
  6. 【請求項6】供給シートは、回転部材の回動方向に抗す
    る方向に折り曲げ部または湾曲部を有することを特徴と
    する請求項2から請求項5のいずれかに記載の現像装
    置。
  7. 【請求項7】供給シートは、第2収納部の内壁に摺接さ
    れる側の先端部の角部を面取りされて成ることを特徴と
    する請求項2から請求項6のいずれかに記載の現像装
    置。
  8. 【請求項8】現像剤を収納する第1収納部と、前記第1
    収納部の内壁に端部が摺接されながら回動可能に保持さ
    れた第1供給部材と、現像剤が往復移動できるような開
    口部を隔てて前記第1収納部と隣接配置され、前記第1
    収納部内へ供給する現像剤を収納する第2収納部と、前
    記第2収納部の内壁に端部が摺接されながら回動可能に
    保持された第2供給部材と、前記第2収納部内にあっ
    て、前記第2供給部材の回動により搬送された現像剤が
    前記開口部を通じて、前記第1収納部へ供給されるのを
    補助すると共に、その供給された現像剤が前記第2収納
    部内へ逆流するのを防止する供給補助部材とを具備する
    現像装置であって、第1供給部材の先端が前記開口部を
    通過後にタイミングを合わせ第2供給部材によって現像
    剤を第2収納部から第1収納部へ供給するように構成し
    たことを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】第1供給部材は、第1収納部内で回動可能
    に軸支された第1回転部材と、前記第1回転部材に一端
    が持着され、前記第1回転部材の回動により、他端が前
    記第1収納部の内壁に摺擦されながら第1収納部内の現
    像剤を搬送する第1供給シートで構成され、かつ、第2
    供給部材は、第2収納部内で回動可能に軸支された第2
    回転部材と、前記第2回転部材に一端が持着され、前記
    第2回転部材の回動により、他端が前記第2収納部の内
    壁に摺擦されながら第2収納部内の現像剤を搬送する第
    2供給シートで構成されると共に、前記第1供給シート
    の先端が前記開口部を通過後にタイミングを合わせ第2
    供給シートによって搬送された現像剤を供給補助部材で
    掻き取りながら第2収納部から第1収納部へ供給するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項8に記載の現像装
    置。
  10. 【請求項10】現像剤を収納する第1収納部と、現像剤
    が往復移動できるような開口部を隔てて前記第1収納部
    と隣接配置され、前記第1収納部内へ供給する現像剤を
    収納する第2収納部と、前記第1収納部の内壁に端部が
    摺接されながら回動可能に保持された第1供給部材と、
    前記開口部を通じて現像剤が第1収納部と第2収納部の
    間を移動できないように、前記開口部を塞ぐように前記
    第1供給部材を位置することを特徴とする像形成ユニッ
    ト。
  11. 【請求項11】現像剤を収納する第1収納部と、現像剤
    が往復移動できるような開口部を隔てて前記第1収納部
    と隣接配置され、前記第1収納部内へ供給する現像剤を
    収納する第2収納部と、前記第2収納部の内壁に端部が
    摺接されながら回動可能に保持された第2供給部材と、
    前記開口部を通じて現像剤が第1収納部と第2収納部間
    を自由に移動できないように、前記開口部を塞ぐように
    前記第2供給部材を位置し、前記第2供給部材の回転を
    固定する回転止め部材とを備えたことを特徴とする像形
    成ユニット。
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JP2002182462A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Canon Inc 現像剤収納容器及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2013137482A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Ricoh Co Ltd 現像装置、及びプロセスユニット、及び画像形成装置
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