JPH08160749A - 電子写真現像装置 - Google Patents

電子写真現像装置

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Publication number
JPH08160749A
JPH08160749A JP6307412A JP30741294A JPH08160749A JP H08160749 A JPH08160749 A JP H08160749A JP 6307412 A JP6307412 A JP 6307412A JP 30741294 A JP30741294 A JP 30741294A JP H08160749 A JPH08160749 A JP H08160749A
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JP
Japan
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developer
supply member
developer supply
electrophotographic developing
moving means
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Pending
Application number
JP6307412A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nishitani
正治 西谷
Kazuyoshi Senma
和義 千間
Yoshito Kumada
良人 熊田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤供給部材の回転運動によって、現像剤
を現像部に供給する電子写真現像器において、供給部材
が当接部材から離脱するときの離脱音を低減した現像器
を提供することを目的とする。 【構成】 回転部材16bに取り付けた可撓性のフィル
ムよりなる現像剤供給部材17bの両端の自由端長を変
えることによって、供給部材が当接部材から離脱すると
きの離脱点を一端面から始まり順次他の一端に移動させ
るようにして離脱音を低減させる。供給部材17bに、
消音部材21bを付加すればさらに離脱音を小さくする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンターやファクシ
ミリ等に応用できる電子写真現像装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年のプリンターやファクシミリ本体の
小型化にともない、現像装置にも本体側の設計の自由度
の拡大に対応できる多用性が要求されている。具体的に
は、例えば一定容積のトナー収容部の中にできるだけ沢
山のトナーを充填できるようにしてコピー枚数を増やし
たい、現像部より下側に位置するトナー容器から上部の
現像部にトナーを供給できるようにして本体スペースを
有効に利用して本体の小型化を実現したいなどの要求で
ある。
【0003】図6に従来の電子写真現像装置の内包した
像形成ユニットの構造を示す。図6において、1は感光
体、7は現像ロール、6は現像剤溜、13は現像剤であ
る磁性1成分トナー、14a,14bは現像剤収容部、
15a,15bは現像剤13を供給するために開けられ
た現像剤供給開口部、25a,25bは現像剤かき取り
部材であり、現像剤供給開口部15a,15bの上部の
仕切壁を利用している。16a,16bは回転部材、1
7a,17bは可撓性フィルムよりなる現像剤供給部材
であり、回転部材16,供給部材17とも回転方向に対
して垂直に設けられている。20は収容部14aの現像
剤の残量を検知する現像剤残量センサーである。
【0004】図6の矢印で示した方向は、印字プロセス
中に感光体1,現像ロール7,回転部材16,現像剤供
給部材17が回転する回転方向を示している。印字プロ
セスによって、現像剤溜6の現像剤が消費されると現像
剤収容部14aより現像剤溜6に消費見合い分の現像剤
が供給される。現像剤溜6に定量の現像剤が存在する場
合にも、現像剤供給部材17は回転しており現像剤供給
開口部15aより現像剤を送り込もうとするが、開口部
15aの位置が高いので余分の現像剤は重力によって現
像剤収容部14aに戻る。したがって、現像剤溜6中に
は常に一定量の現像剤が存在している。現像剤供給部材
17bの現像剤供給能力を、現像剤供給部材17aより
も大きく設定しておけば、はじめに現像剤収容部14b
の現像剤が消費されて、次に現像剤収容部14aが消費
される。したがって、現像剤収容部14aの底部に残量
センサー20を設けて収容部14a中の残現像剤量を検
知すれば、ユーザに新しい像形成ユニットへの交換時期
であることを知らせることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構造の電子
写真現像装置を用いた像形成ユニットをランニング実験
したところ、当初は問題となるほどの音ではなかった
が、ランニング枚数が増加するとともに、供給部材17
の回転と同期した異音が顕著となった。
【0006】この異音は、供給部材17の撓みが開放さ
れたときに、供給部材17がはねて収容部の内壁を叩く
離脱音であることがわかった。離脱音が発生するメカニ
ズムを図7を用いて説明する。
【0007】図7は現像剤が、存在しない状態での現像
剤供給部材17の動きを模式的に表した断面図である。
図7において、供給部材17bは当接部材である現像剤
収容部14bの底に沿って矢印の方向より開口部15b
に近づく(図7(a)に示す)。供給部材17bの先端
が当接部材である供給開口部15bの下仕切板の先端を
離脱すると、今まで撓んでいた供給部材17bが一気に
開放されて伸びる。このとき開放された供給部材17b
が現像剤かき取り部材25bを叩くので第1の離脱音を
発生する((b)に示す)。次に供給部材17bは、当
接部材であるかき取り部材25bによって再び撓む。供
給部材17bの先端が、かき取り部材25bを離脱して
収容部14bの天井部分を叩くので、第2の離脱音を発
する((c)に示す)。さらに、収容部14bの天井部
分によって撓んだ供給部材17bが開放されて収容部1
4bの側壁を叩くときに、第3の離脱音を発する
((e)に示す)。
【0008】現像剤が容器内に存在すると、現像剤の圧
力を受けて供給部材の撓みが大きくなり、供給部材は図
7に示したよりは小さな半径内で回転する。したがっ
て、初期は音が小さく、現像剤量が少なくなるにつれて
音が大きくなるのである。
【0009】図2に示した現像器の場合には、第1およ
び第3の離脱音は小さく実用上は問題とならない程度で
あったが、第2の離脱音は耳障りであった。
【0010】第2の離脱音の対策には種々の方策が考え
られるが、それぞれ副作用を伴うので対策することが難
しい。例えば、収容部14bの内壁形状を図7の点線に
示すようにすれば、第2の離脱音を完全に対策すること
ができる。しかし、このような形状にすると、現像剤の
収容量が小さくなってしまう。現像剤の収容量を大きく
するには収容部の高さを高くすることが必要である。高
さを高くすると供給部材のフィルムの長さを長くし、か
つ供給能力を大きくするためにフィルムの厚みをさらに
厚くすることが必要となる。このようにすれば、離脱音
が発生し易くなるので現像剤の収容量が大きな場合に
は、離脱音の対策が困難である。
【0011】また、同じ理由によって現像剤収容部が現
像部の下方にある構造の像形成ユニットでは、現像剤を
重力に逆らって上方へ汲み上げるために、供給部材のフ
ィルムの長さを長くし、かつフィルムの厚みをさらに厚
くすることが必要となるので、離脱音対策は難しい。
【0012】この離脱音を減衰するために供給部材の表
面に音減衰部材を貼り付けたり、収容部の内部にウレタ
ンシートやスポンジのような消音部材を設けると、供給
部材が収容部の壁をこする摺動音を低減することはでき
るが、消音部材だけでは供給部材の剛性が大きなため離
脱音までを対策することは困難である。
【0013】本発明は上記問題を解決するものであり、
供給部材が現像剤収容部の周囲に設けられた当接部から
離脱するときの離脱音がしない現象器を提供することを
目的とするものである。特に本発明の現象装置は、現像
剤の収容量が大きく、かつ下方に位置する現像剤収容部
より上方に位置する現像部へ現像剤を供給する構造の現
像器に好適である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、少なくとも、現像剤を収容し現像部側に
現像剤を供給する現像剤供給開口部を有する現像剤収容
部と、前記現像剤収容部内で回転可能に支持された回転
部材と、前記回転部材に一端が固定され他端が前記回転
部材が回転したときに前記現像剤収容部の内壁面に接触
しながら回転運動する可撓性のフィルムよりなる現像剤
供給部材と、前記現像剤収容部の周囲に配設され、前記
現像剤供給部材と当接する当接部材と、を有する電子写
真現像装置であって、前記現像剤供給部材と前記当接部
材との離脱点を前記当接部材の長手方向の一端から始ま
り順次他の一端に移動させる離脱点移動手段を有するこ
とを特徴とする電子写真現像装置である。
【0015】本発明で提案する具体的な離脱点移動手段
の一つは、現像剤供給部材の回転方向の長さを長手方向
の一端から他の一端までの間順次異ならせる手段であ
り、別の一つは現像剤供給部材の回転方向の剛性を長手
方向の一端と他の一端とで順次異ならせる手段である。
【0016】
【作用】本発明の電子写真現像装置は、上記の離脱点移
動手段を付加することによって、当接部材によって撓ん
だ現像剤供給部材が、当接部材の長手方向の一端から順
次離脱し、撓んだ供給部材の全面が一気に開放されて収
容部の内壁を叩くことがないので、離脱音の発生を押さ
えることができる。現像剤供給部材の表面に消音部材を
付加すればさらに離脱音を小さくすることができる。
【0017】
【実施例】以下実施例によって、本発明の電子写真現像
装置を図面を参照しながら説明する。図1は本発明によ
る電子写真現像装置を内包する像形成ユニットの断面
図、図2は本発明の実施例の電子写真現像装置に用いた
離脱点移動手段を有する現像剤供給部材の具体的形状を
示す斜視図、図3,図4は供給部材の動作を説明する模
式断面図、図5は実施例2における他の離脱点移動手段
を有する供給部材の正面図である。なお、以下の説明に
おいて従来と同じ機能を持つものには、同じ符号を付
す。
【0018】(実施例1)図1において、1は感光体ド
ラム、2は感光体ドラム1と同軸で固定された磁石であ
る。3は感光体ドラム1を帯電するコロナ帯電器、4は
感光体ドラム1の帯電電位を制御するグリッド電極、5
はレーザ光、6は現像剤溜で、この部分に溜められた現
像剤により現像が行われる。7は内部に磁石8を有する
アルミニウム製の電極ローラ、11は電極ローラ7に電
圧を印加する交流高圧電源、12は電極ローラ7上の現
像剤をかき取るポリエステルフィルム製のスクレーパで
ある。
【0019】13は現像剤である磁性1成分のトナー、
14aは現像剤溜6に供給する現像剤13を収容する第
1現像剤収容部、14bは第1現像剤収容部14aに供
給する現像剤を収容する第2現像剤収容部である。15
aは第2現像剤収容部14b内の現像剤13を現像剤溜
6に供給するために開けられた第1現像剤供給開口部、
15bは第2現像剤収容部14b内の現像剤を第1現像
剤収容部14aに供給するために開けられた第2現像剤
供給開口部である。開口部15a,15bのそれぞれの
上部の仕切板は、現像剤かき取り部材25a,25bと
して機能する。16a,16bは回転部材、17a,1
7bは現像剤供給部材、21a,21bは消音部材であ
る。
【0020】18は感光体ドラム1上のトナー像を記録
紙に転写する転写ローラ、20は第1現像剤収容部14
aに設けられた磁気抵抗方式の現像剤残量センサであ
り、現像剤残量センサ20は、第1現像剤収容部14a
の現像剤残量を検知して第1現像剤収容部14a内の現
像剤13の量に応じた電圧を出力する。
【0021】図2(a),(b)に回転部材16,現像
剤供給部材21の細部の構造を示す。
【0022】図2(a)は第1現像剤収容部14aに設
けた現像剤供給手段であり、16aは矢印方向に回転す
ることにより第1現像剤収容部14a内の現像剤13を
供給する第1回転部材である。第1回転部材16aの先
端部は、半径方向に対してほぼ直交するように曲げられ
ており、この先端部には、厚さ75μm,自由長30m
mのポリフェニレンサルファイド製フィルムよりなる現
像剤供給部材17aが取り付けられている。供給部材1
7aの自由端側には、厚さ100μm,幅10mmの消
音部材であるウレタンシート21aが両面テープで貼ら
れている。
【0023】図2(b)は第2現像剤収容部14bに設
けた現像剤供給手段であり、16bは回転しながら第2
現像剤収容部14b内の現像剤13を第1収容部14a
に供給する第2回転部材である。第2回転部材16bの
先端部は、第1回転部材16aと同様に曲げられてお
り、この先端部には、厚さ125μmのポリフェニレン
サルファイド製フィルムよりなる供給部材17bが取り
付けられている。供給部材17bの一端の自由長は50
mm、他の一端は40mmであり、先端が斜めになるよ
うに取り付けられている。供給部材17bの自由端側に
は、消音部材として厚さ100μm,幅15mmのウレ
タンシートが両面テープで貼られている。
【0024】上記のように第2現像剤供給部材17bの
回転方向の長さを変えているので、供給部材17bがか
き取り部材25bを通過するとき、その先端は供給部材
17bの自由長の短い一端より順次離脱し、一気に撓み
が開放されることがないので離脱音が押さえられる。こ
れを図7で説明すると、例えば短い方の端部が図7
(d)のすでに離脱が終了した状態であるのに対して、
中央の部分では図7(c)で示す撓み状態にあり、長い
方の端部は図7(b)で示す状態であり、供給部材17
bの撓みの程度が長手方向で順次異なる。上記状態が回
転部材の回転角とともに順次進行し、最後に長い方の端
部が離脱するので離脱音が押さえられるのである。消音
のために最適な両端部における長さの差は、回転部材の
回転数,収容部の構造,供給部材の剛性,自由長などに
よって異なるが、5〜30mmの範囲が適当である。な
お、本実施例で第1収容部14aの供給部材17aの端
部の長さを同一としたのは、第1収容部14aの離脱音
はもともと小さかったからである。これは、供給部材1
4aの厚み,自由長,収容部の構造が離脱音に対して有
利なためである。即ち、第1収容部は供給部材の厚みが
薄く、自由長が短く、しかも離脱部分の空間が狭いため
離脱音が小さい。
【0025】次に、回転部材16の先端を回転方向に対
してほぼ直角に折り曲げた効果を説明する。現像剤収容
部14内の現像剤の量が多い場合、図3に示すように供
給部材17a,17bは現像剤の圧力のため大きく撓ん
で小半径で回転する。このため回転トルクは、現像剤が
多いのにも拘らずあまり増加しない。図2に示すよう
に、回転部材16は枠体であり、中央部を空洞としてい
る。したがって、供給部材17の回転半径が小さくなる
と、大幅に回転トルクが改善される。
【0026】収容部14内の現像剤量が少なくなった場
合には、供給部材17の撓みは小さくなり、大きな半径
で回転する。このために、図4に示すように現像剤収容
部14の隅に残った現像剤も残すことなくかき取り、確
実に現像剤を供給することができる。
【0027】以上のように構成された像形成ユニットの
画像出力動作を説明する。感光体ドラム1をコロナ帯電
器3(印加電圧−5kV,グリッド電圧−500V)に
よって−500Vに帯電させ、この感光体ドラム1にレ
ーザ光5を照射し静電潜像を形成する。このとき、感光
体ドラム1の露光領域は帯電電位が−100Vになる。
感光体ドラム1が、現像剤溜6を通過するとき、感光体
ドラム1内に設けた磁石2の磁力によって感光体ドラム
1の表面には一面に現像剤が付着する。
【0028】電極ローラ7には、交流高圧電源11によ
って−300Vの直流電圧を重畳した750V0−pの
交流電圧(周波数1.8kHz,矩形波)が印加されて
いる。この電極ローラ7の前を全面に薄い現像剤層に覆
われた静電潜像が通過すると、レーザ露光を受けなかっ
た部分の感光体ドラム1の表面の現像剤層が電極ローラ
7によって回収されて、ネガポジ反転したトナー像が形
成される。電極ローラ7に回収された現像剤は、搬送さ
れスクレーパ12によってかき取られて現像剤溜6内に
戻され、再び次の像形成に用いられる。
【0029】感光体ドラム1上に得られたトナー像は、
転写ローラ18によって記録紙(図示省略)に転写さ
れ、記録紙上のトナー像は定着器(図示省略)によって
熱定着される。
【0030】上記プロセスによる像形成ユニットを用い
て、現像剤を十分に収容部に充填した状態(350g)
より現像剤残量センサーが動作するまでの間(現像剤残
量約60g)印字プロセスを繰り返し、下記結果を得
た。
【0031】(1)供給部材による離脱音の発生がなか
った。本実施例の現像剤供給板は、供給板の撓みを効率
よく利用するために回転方向に対して接線方向に取り付
けている。したがって、従来の垂直方向に取り付けるの
に比較して供給部材剛性を強くし、かつ自由端長を長く
する必要があるため離脱音が発生し易い欠点があるが、
本実施例による像形成ユニットでは、実用上問題となる
離脱音は発生しなかった。供給部材17bの自由長を両
端とも40mmにした従来現像器を使用した像形成ユニ
ットでは、現像剤残量が150g以下で終始大きな離脱
音を発生した。
【0032】(2)現像剤供給を円滑に行えた。本実施
例では、第1現像剤収容部14a,第2現像剤収容部1
4bの総容量に対して静かさ密度で75%容量の現像剤
を充填した。それにも拘らず、下方に位置する2部屋の
現像剤収容部14bより、現像剤収容部14aを経て上
方の現像剤溜6に現像剤を低トルクで供給することがで
きた。
【0033】(3)摺動音がなかった。現像剤供給部材
17の先端に接触音低減部材であるウレタンシート21
を貼り付けたことにより、第1回転部材16a及び第2
回転部材16bが回転したときに、現像剤供給部材17
が現像剤収容部14a,14bの内壁面と摺動して異音
を発生することを防止できた。また、ウレタンシートを
設けることによって離脱音をさらに消音できる効果もあ
った。
【0034】(実施例2)本実施例は、離脱点移動手段
として供給部材の剛性を順次変化させた場合である。図
5(a),(b),(c)に、実施例1の現像剤供給部
材17bに替えて本実施例で使用した現像剤供給部材の
3例の正面図を示す。
【0035】図5(a)において、回転部材16bに設
けた供給部材17bの取付面24に、供給部材17bが
取り付いている。供給部材は、厚さ125μm,自由端
長が両端とも40mmのポリフェニレンサルファイド製
のフィルムである。この供給部材の上に離脱点移動手段
として、厚さ125μm,自由端長が一端が10mm,
他の一端が25mmのポリフェニレンサルファイド製の
フィルム26を両面テープで接着し、さらに供給部材1
7bの先端裏面に厚さ100μmで、幅が15mmのウ
レタンシート21bを貼り合わせている。
【0036】この供給部材の自由端長は両端で同じ長さ
であるが、フィルム26のために回転方向の剛性が長手
方向で異なる。したがって、この供給部材21bがかき
取り部材25bを通過するとき、剛性の小さい側の一端
が先に撓んでかき取り部材25bの先端より離脱し、遅
れて剛性の大きい側に順次離脱点が移動するので離脱音
が低減できる。
【0037】また、図5(b)に示す供給部材は、供給
部材17bの一端にのみ離脱点移動手段として、厚さ1
25μm,幅20mm,長さ45mmのポリフェニレン
サルファイド製のフィルム27を貼り合わせた例であ
る。この場合にも、フィルム27を貼り合わせている側
の剛性が、他の一端より大きいので、供給部材17bが
かき取り部材25bを通過するときの離脱点が順次異な
り離脱音を防止することができる。
【0038】また、図5(c)に示す供給部材17b
は、供給部材17bに離脱点移動手段として長手方向の
剛性が適当な傾きを持つように、穴28を開けた例であ
る。
【0039】上記3例において、消音部材21を供給部
材17の裏面(収容部14の内壁との摺動面でない面)
に貼り合わせたのは、消音部材21と供給部材17の段
差が現像剤かき取り部材25のエッジに引っかからない
ようにするためである。また、消音部材21の貼り場所
は供給部材17の先端に限定されることはなく、自由端
の間であれば消音効果が得られる。
【0040】(実施例3)本発明に使用する供給部材
は、供給部材とかき取り部材との離脱点を順次移動させ
ているため、現像剤を片送りする傾向がある。通常は実
害が認められない程度の片送りであるが、片送りを防止
した例を実施例3に掲げる。
【0041】実施例3の供給部材は、供給部材17bと
して図2(b)のものを使用した。供給部材17aは、
図2(a)に示す供給部材で左端面の自由長が40m
m,右端面の自由長が30mmのものを使用した他は、
実施例と全く同一な像形成ユニットで同一な実験を行っ
た。
【0042】供給部材の離脱音等は、実施例1と同様に
好結果を得た。現像剤の片送りの方向を第1収容部14
aと第2収容部14bとで逆方向にしたため、現像剤残
量検知センサーの検知残量が好ましい変化をした。
【0043】本像形成ユニットの残量センサーの取付位
置は図1で中央より手前側である。したがって、収容部
14aに送られる現像剤が奥側に多く片送りされている
場合には早めに残量を検知し、逆の場合には遅れめに検
知する。
【0044】この像形成装置は、現像剤残量40gまで
は正常な画像を印字することができるものであるが、多
少奥側に多めに片送りをしていた実施例1の場合には現
像剤残量が60gのときに残量検知をしたが、本実施例
では残量が50gの時に残量を検知した。
【0045】なお、離脱点移動手段として実施例に説明
したもののほか、当接部材と現像剤供給部材の先端との
相対位置を斜めにする手段、例えば当接部材を斜めに取
り付ける、現像剤供給部材の回転軸を斜めに取り付ける
等の構成でも良い。
【0046】また、本実施例では現像剤供給部材17と
してポリフェニレンサルファイド製フィルムを用いた
が、可撓性のフィルム状材料であれば、他の材料、例え
ばポリエステルフィルムのような樹脂、もしくはリン青
銅板等の薄い金属板でも使用可能であり、このような材
料を現像剤供給部材17として用いた場合でも、本実施
例と同様な作用効果を奏することが可能である。
【0047】また、本実施例では現像剤供給部材17に
付加する消音部材としてウレタンシート21を用いた
が、例えば両面テープ,セロテープ,フッ素テープ,ス
ポンジテープ等の他の材料を貼り付けることも可能であ
る。フッ素テープは現像剤収容部14a,14bの内壁
面と接触したときの摩擦抵抗を抑制できるので、さらに
摺動音小さくすることができる。
【0048】また、本実施例の電子写真現像法として、
感光体ドラム1内部と電極ローラ7内部の両方に磁石
2,8を配置した磁性1成分現像法を用いたが、例えば
トナー層を担持した現像スリーブを用いて現像する現像
法や、非磁性1成分トナーを用いる現像法、及び2成分
現像剤を用いる現像法等を用いた像形成ユニットにおい
ても、本実施例と同様な電子写真現像装置を装着するこ
とにより、同様な作用効果を奏することが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
離脱点移動手段を付加することによって、当接部材によ
って撓んだ現像剤供給部材が、当接部材の長手方向の一
端から順次離脱するので、離脱音の発生を押さえること
ができる。
【0050】また、現像剤供給部材の表面に消音部材を
付加すればさらに離脱音を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真現像装置の一実施例が装着さ
れた像形成ユニットを示す構成図
【図2】本発明の電子写真現像装置における回転部材,
現像剤供給部材の構造を示す斜視図
【図3】本実施例の電子写真現像装置における現像剤供
給部材の動作説明図
【図4】本実施例の電子写真現像装置における現像剤供
給部材の動作説明図
【図5】他の実施例における離脱点移動手段の正面図
【図6】従来の電子写真現像装置の一例が装着された像
形成ユニットを示す構成図
【図7】離脱音の発生原因を説明する図
【符号の説明】
6 現像剤溜 7 電極ローラ 13 現像剤 14a,14b 現像剤収容部 15a,15b 現像剤供給開口部 16a,16b 回転部材 17a,17b 現像剤供給部材 21 ウレタンシート 25a,25b 現像剤かき取り部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、現像剤を収容し現像部側に
    現像剤を供給する現像剤供給開口部を有する現像剤収容
    部と、 前記現像剤収容部内で回転可能に支持された回転部材
    と、 前記回転部材に一端が固定され他端が前記回転部材が回
    転したときに前記現像剤収容部の内壁面に接触しながら
    回転運動する可撓性のフィルムよりなる現像剤供給部材
    と、 前記現像剤収容部の周囲に配設され、前記現像剤供給部
    材と当接する当接部材と、を有する電子写真現像装置で
    あって、 前記現像剤供給部材と前記当接部材との離脱点を前記当
    接部材の長手方向の一端から始まり順次他の一端に移動
    させる離脱点移動手段を有することを特徴とする電子写
    真現像装置。
  2. 【請求項2】 離脱点移動手段が、現像剤供給部材の回
    転方向の長さを現像剤供給部材の長手方向の一端から他
    の一端までの間順次異ならせた現像剤供給部材である請
    求項1に記載の電子写真現像装置。
  3. 【請求項3】 離脱点移動手段が、現像剤供給部材の回
    転方向の剛性を現像剤供給部材の長手方向の一端と他の
    一端とで順次異ならせた現像剤供給部材である請求項1
    に記載の電子写真現像装置。
  4. 【請求項4】 離脱点移動手段が、現像剤供給部材の長
    手方向の一端に補強部材を設けた現像剤供給部材である
    請求項3に記載の電子写真現像装置。
  5. 【請求項5】 当接部材が現像剤かきとり部材である請
    求項1から4の何れかに記載の電子写真現像装置。
  6. 【請求項6】 現像剤供給部材の表面に消音部材を付加
    した請求項1から5の何れかに記載の電子写真現像装
    置。
  7. 【請求項7】 隣接する現像剤収容部の離脱点移動手段
    の離脱点移動の方向が、互いに反対方向である複数個の
    現像剤供給部材を有する請求項1〜6の何れかに記載の
    電子写真現像装置。
JP6307412A 1994-12-12 1994-12-12 電子写真現像装置 Pending JPH08160749A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9046811B2 (en) 2012-02-29 2015-06-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing device
US9122198B2 (en) 2012-03-30 2015-09-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing unit

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9046811B2 (en) 2012-02-29 2015-06-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing device
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