JPH0863889A - 波形等化回路及び光ディスク再生装置 - Google Patents

波形等化回路及び光ディスク再生装置

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JPH0863889A
JPH0863889A JP21791094A JP21791094A JPH0863889A JP H0863889 A JPH0863889 A JP H0863889A JP 21791094 A JP21791094 A JP 21791094A JP 21791094 A JP21791094 A JP 21791094A JP H0863889 A JPH0863889 A JP H0863889A
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circuit
delay circuit
delay
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waveform
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JP21791094A
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Naoyuki Takagi
直之 高木
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
Shuichi Ichiura
秀一 市浦
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号間干渉の抑制とサイドローブ成分の低減
を単一の素子上に集積した波形等化回路で実現する。デ
ィスクの線速度に応じて最適な波形修正をできる波形等
化回路と光ディスク再生装置を提供する。 【構成】 第1〜第4の遅延回路11〜14を有し、第1と
第3の遅延回路11,13 の出力に基づいて第2の遅延回路
12の出力を先鋭にしてピット再生信号との符号間干渉を
抑制し、且つ、入力信号と第4の遅延回路14の出力に基
づいて第2の遅延回路12の出力のサイドローブ成分を低
減する波形等化回路100 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦続接続された複数の
遅延回路を有する波形等化回路と、該波形等化回路を搭
載した光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップの再生信号の波形を修正
して符号間干渉を抑制する波形等化回路として、図4の
波形等化回路Bを備えたCDプレーヤが提供されてい
る。この波形等化回路Bは、遅延時間がτb である2個
の遅延回路73,74 を縦続接続して成り、入力信号と第2
の遅延回路(後段の遅延回路)74の出力の各々に負の係
数Kb を乗算した信号を第1の遅延回路(前段の遅延回
路)73の出力に加算して出力する。ここで、τb は光デ
ィスク再生信号の最高周波数fの1/2以下の値に設定
され、Kb は「−1/2≦Kb <0」の範囲に設定され
る。また、このように設定されるため、図4の波形等化
回路Bの下方に示す如く再生信号の波形が先鋭になり、
隣接するピット再生信号との波形干渉が抑制されて、高
記録密度ディスクの再生が可能になる。
【0003】超解像を利用する光ピックアップの再生信
号のサイドローブ成分を低減する波形等化回路として、
図4の波形等化回路Aを備えた光ディスク再生装置が開
示されている。この波形等化回路Aは、遅延時間がτa
である2個の遅延回路71,72を縦続接続して成り、入力
信号と第2の遅延回路(後段の遅延回路)72の出力の各
々に負の係数Ka を乗算した信号を第1の遅延回路(前
段の遅延回路)71の出力に加算して出力する。ここで、
τa はメインローブとサイドローブの中心間の距離をレ
ーザスポットが移動するのに要する時間に設定され、K
a はサイドローブによる再生信号のピークレベルSをメ
インローブによる再生信号のピークレベルMで除算して
−1を乗じた値「−S/M」に設定される。また、この
ように設定されるため、図4の波形等化回路Aの下方に
示す如く再生信号のサイドローブ成分が打ち消されて、
高記録密度ディスクの再生が可能になる。
【0004】オーディオ用のCD(コンパクトディス
ク)とコンピュータ用のCD−ROMの両者を再生可能
な2倍速CD−ROMドライブと呼ばれる装置が提供さ
れている。この装置では、CDの再生時には基準の線速
度(1倍速)でディスクが回転制御され、一方、CD−
ROMの再生時には上記の2倍の線速度(2倍速)でデ
ィスクが回転制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】より高密度のディスク
を再生可能にするために、隣接するピット再生信号との
符号間干渉を充分に抑制でき、且つ、超解像のサイドロ
ーブ成分を充分に低減できる波形等化回路が望まれてい
る。また、そのような波形等化回路を、単一の素子上に
集積することが望まれている。前記2倍速CD−ROM
ドライブのように複数種類の線速度を有する光ディスク
再生装置では、各線速度に応じて再生信号の波形を最適
に修正できる波形等化回路を具備することが要請されて
いる。
【0006】本発明は、符号間干渉を充分に抑制でき、
且つ、サイドローブ成分を充分に低減できる波形等化回
路を提供することを目的とする。また、そのような波形
等化回路を単一の素子上に構成することを目的とする。
また、設定された線速度に応じて再生信号の波形を最適
に修正できる波形等化回路を提供することを目的とす
る。さらに、そのような波形等化回路を搭載した光ディ
スク再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力側から順
に、遅延時間がτ1 の第1の遅延回路,遅延時間がτ2
の第2の遅延回路,遅延時間がτ3 の第3の遅延回路,
遅延時間がτ4 の第4遅延回路を単一の素子上に縦続接
続で配設して成り、入力信号に負の係数K1 を乗算する
第1の乗算器と前記第1の遅延回路の出力に負の係数K
2 を乗算する第2の乗算器と前記第3の遅延回路の出力
に負の係数K3 を乗算する第3の乗算器と前記第4の遅
延回路の出力に負の係数K4 を乗算する第4の乗算器を
有し、前記第2の遅延回路の出力に前記第1,第2,第
3,第4の各乗算器の出力を加算して出力する波形等化
回路であって、前記K1 、K2 、K3 、K4 が「K1 =
K4 かつK2 =K3 」を満たし、且つ、前記τ1、τ2、
τ3 、τ4 が「τ1 =τ4かつτ2 =τ3 」を満たす波
形等化回路である。
【0008】上記に於いて、τ2 とτ3 及びK2 とK3
を「第2の遅延回路の出力を先鋭にして隣接するピット
再生信号との符号間干渉を抑制する値」に設定し、τ1
とτ4 及びK1 とK4 を「第2の遅延回路の出力から超
解像のサイドローブによる再生信号を低減する値」に設
定してもよい。例えば、τ2 とτ3 を「τ2 =τ3 ≦1
/2f(fは光ディスク再生信号の最高周波数)」を満
たすように設定するとともにK2 とK3 を「−1/2≦
K2 =K3 <0」を満たすように設定し、且つ、τ1 と
τ4 を「超解像のメインローブとサイドローブの中心間
距離でのレーザスポットの移動所要時間からτ2 又はτ
3 を減算した値」に設定するとともにK1 とK4 を「サ
イドローブによる再生信号のピークレベルをメインロー
ブによる再生信号のピークレベルで除算して−1を乗算
した値」に設定してもよい。さらに、τ1 、τ2 、τ3
、τ4 が「設定線速度の基準線速度に対する比と逆の
比で各基準遅延時間から変化する」ように各遅延回路を
構成してもよい。
【0009】また、本発明は、入力側から順に、遅延時
間がτ1 の第1の遅延回路,遅延時間がτ2 の第2の遅
延回路,遅延時間がτ3 の第3の遅延回路,遅延時間が
τ4の第4の遅延回路,遅延時間がτ5 の第5の遅延回
路,遅延時間がτ6 の第6の遅延回路を単一の素子上に
縦続接続で配設して成り、入力信号に正の係数K1 を乗
算する第1の乗算器と前記第1の遅延回路の出力に負の
係数K2 を乗算する第2の乗算器と前記第2の遅延回路
の出力に負の係数K3 を乗算する第3の乗算器と前記第
4の遅延回路の出力に負の係数K4 を乗算する第4の乗
算器と前記第5の遅延回路の出力に負の係数K5 を乗算
する第5の乗算器と前記第6の遅延回路の出力に正の係
数K6 を乗算する第6の乗算器を有し、前記第3の遅延
回路の出力に前記第1,第2,第3,第4,第5,第6
の各乗算器の出力を加算して出力する波形等化回路であ
って、前記K1 、K2 、K3 、K4 、K5 、K6 が「K
3=K4 ≠K1 =K6 ≠K2 =K5 」を満たし、且つ、
前記τ1 、τ2 、τ3 、τ4 、τ5 、τ6 が「τ3 =τ
4 ≠τ1 =τ6 ≠τ2 =τ5 」を満たす波形等化回路で
ある。
【0010】上記に於いて、τ3 とτ4 及びK3 とK4
を「第3の遅延回路の出力を先鋭にして隣接するピット
再生信号との符号間干渉を抑制する値」に設定し、τ2
とτ5 及びK2 とK5 を「第3の遅延回路の出力から超
解像のサイドローブによる再生信号を低減する値」に設
定し、τ1 及びK1 を「第2の乗算器の出力から超解像
のサイドローブによる再生信号に対応する成分を低減す
る値」に設定し、τ6及びK6 を「第5の乗算器の出力
から超解像のサイドローブによる再生信号に対応する成
分を低減する値」に設定してもよい。例えば、τ3 とτ
4 を「τ3 =τ4 ≦1/2f(fは光ディスク再生信号
の最高周波数)」を満たすように設定するとともにK3
とK4 を「−1/2≦K3 =K4 <0」を満たすように
設定し、且つ、τ2 とτ5 を「超解像のメインローブと
サイドローブの中心間距離でのレーザスポットの移動所
要時間からτ3 又はτ4 を減算した値」に設定するとと
もにK2 とK5 を「サイドローブによる再生信号のピー
クレベルSをメインローブによる再生信号のピークレベ
ルMで除算して−1を乗算した値(−S/M)」に設定
し、且つ、τ1 とτ6 を「超解像のメインローブとサイ
ドローブの中心間距離でのレーザスポットの移動所要時
間」に設定するとともにK1 とK6 を「K1=K6 =K2
2=K52」を満たすように設定してもよい。さらに、τ1
、τ2 、τ3 、τ4 、τ5 、τ6 が「設定線速度の基
準線速度に対する比と逆の比で各基準遅延時間から変化
する」ように各遅延回路を構成してもよい。
【0011】また、本発明は、光ディスクを設定線速度
で回転制御して再生する光ディスク再生装置に於いて、
各遅延回路の遅延時間が設定線速度の基準線速度に対す
る比と逆の比で各基準遅延時間から変化可能である波形
等化回路と、設定線速度の基準線速度に対する比を演算
する手段と、前記波形等化回路の各遅延回路の基準遅延
時間を各々前記演算した比で除算した結果を各遅延回路
の遅延時間として各々設定する手段とを有する光ディス
ク再生装置である。
【0012】また、本発明は、CDを基準線速度で回転
制御して再生し、又は、CD−ROMを基準線速度のn
倍(nは自然数)の線速度で回転制御して再生する光デ
ィスク再生装置に於いて、各遅延回路の遅延時間が基準
線速度に対応する基準遅延時間又は基準線速度のn倍の
線速度に対応する基準遅延時間の1/nの時間に設定可
能である波形等化回路と、セットされているディスクが
CDであるかCD−ROMであるかを判別する手段と、
CDがセットされている場合は前記波形等化回路の各遅
延回路に基準遅延時間を各々設定しCD−ROMがセッ
トされている場合は基準遅延時間の1/nの時間を各々
設定する手段とを有する光ディスク再生装置である。
【0013】
【作用】4個の遅延回路を備えた本発明では、入力信号
に負の係数K1 を乗算した信号と、入力信号をτ1 遅延
させた信号に負の係数K2 を乗算した信号と、入力信号
をτ1 +τ2 +τ3 遅延させた信号に負の係数K3 を乗
算した信号と、入力信号をτ1 +τ2 +τ3 +τ4 遅延
させた信号に負の係数K4 を乗算した信号が、入力信号
をτ1 +τ2 遅延させた信号に加算されて出力される。
【0014】6個の遅延回路を備えた本発明では、入力
信号に正の係数K1 を乗算した信号と、入力信号をτ1
遅延させた信号に負の係数K2 を乗算した信号と、入力
信号をτ1 +τ2 遅延させた信号に負の係数K3 を乗算
した信号と、入力信号をτ1+τ2 +τ3 +τ4 遅延さ
せた信号に負の係数K4 を乗算した信号と、入力信号を
τ1 +τ2 +τ3 +τ4 +τ5 遅延させた信号に負の係
数K5 を乗算した信号と、入力信号をτ1 +τ2 +τ3
+τ4 +τ5 +τ6 遅延させた信号に正の係数K6 を乗
算した信号が、入力信号をτ1 +τ2 +τ3 遅延させた
信号に加算されて出力される。
【0015】また、本発明では、設定線速度の基準線速
度に対する比で波形等化回路の各遅延回路の基準遅延時
間を各々除算した結果が、各遅延回路の遅延時間として
各々設定されて、当該光ディスクの再生が行われる。
【0016】また、本発明では、CDがセットされてい
る場合は波形等化回路の各遅延回路に基準遅延時間が各
々設定され、CD−ROMがセットされている場合は波
形等化回路の各遅延回路に基準遅延時間の1/nの時間
が各々設定されて、当該光ディスクの再生が行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は実
施例の光ディスク再生装置の回路構成を示し、図2は図
1の波形等化回路100 の構成例を示す。図示の装置は、
オーディオデータの記録されたCDと、コンピュータデ
ータの記録されたCD−ROMの両者を再生可能であ
り、CDの再生時には通常の線速度(基準の線速度)で
ディスクを回転制御し、CD−ROMの再生時には前記
基準の速度の2倍の速度でディスクを回転制御する。
【0018】セットされているディスクがCDであるか
CD−ROMであるかは、CD−ROMプロセッサで識
別される。まず、ピックアップで再生された信号は、波
形等化回路100 に入力されて隣接ピット再生信号との符
号間干渉を抑制されるとともにサイドローブ成分を低減
された後、波形整形回路でビットストリームに変換され
てCD−オーディオプロセッサに送られる。
【0019】CD−オーディオプロセッサでは、波形整
形回路から入力されるビットストリームがCDフォーマ
ットのデータに変換される。ディスクがCDであると後
段のCD−ROMプロセッサで識別された場合は、この
CDフォーマットのデータがオーディオデータとして出
力される。
【0020】CD−オーディオプロセッサで処理された
データは、CD−ROMプロセッサに送られてCD−R
OMフォーマットのデータに変換される。これにより、
CD−ROMプロセッサでは、ディスクがCDであるか
CD−ROMであるかが識別される。この識別情報はシ
ステムコントローラへ送られる。
【0021】システムコントローラは、識別情報に応じ
て下記の如く制御を行う。例えば、CDがセットされて
いる場合には、CD−オーディオプロセッサの信号処理
回路(PLL回路等)を基準の速度(1.2m/s)に
対応するように設定し、サーボコントローラのサーボゲ
インを上記基準の速度に対応するように設定する。ま
た、波形等化回路100 の各遅延回路に各々切換信号を送
り、各遅延回路の遅延時間を各々上記基準の速度に対応
するように設定する。具体的には、図2の(b)のスイ
ッチSWを上側の接点に設定する。
【0022】一方、CD−ROMがセットされている場
合には、CD−オーディオプロセッサの信号処理回路
(PLL回路等)を2倍速(2.4m/s)対応に設定
し、サーボコントローラのサーボゲインを2倍速対応に
設定し、さらに、波形等化回路100 の各遅延回路の遅延
時間を各々通常の1/2に設定する。具体的には、図2
の(b)のスイッチSWを下側の接点に設定する。
【0023】次に、波形等化回路100 を説明する。図2
の波形等化回路100 は、入力側から順に第1〜第4の4
個の遅延回路11,12,13,14 が単一の素子上に縦続接続で
集積されて成る。第1の遅延回路11の基準の遅延時間
(図2の(b)でスイッチSWが上側の接点に設定されて
いる場合/以下同様)はτ1 、第2の遅延回路12の基準
の遅延時間はτ2 、第3の遅延回路13の基準の遅延時間
はτ3 、第4の遅延回路14の基準の遅延時間はτ4 であ
る。
【0024】入力信号には第1の乗算器21により負の係
数K1 が乗算される。第1の遅延回路11の出力には第2
の乗算器22により負の係数K2 が乗算される。第3の遅
延回路13の出力には第3の乗算器23により負の係数K3
が乗算される。第4の遅延回路14の出力には第4の乗算
器24により負の係数K4 が乗算される。これら各乗算器
21,22,23,24 の出力は、各々加算器30により第2の遅延
回路12の出力に加算される。この加算結果が、波形等化
回路100 の出力として後段のCD−オーディオプロセッ
サ側へ送られる。
【0025】上記に於いて、τ2 とτ3 及びK2 とK3
は「第2の遅延回路12の出力を先鋭にして隣接するピッ
ト再生信号との符号間干渉を抑制する値」、即ち「τ2
=τ3 ≦1/2f(fは光ディスク再生信号の最高周波
数/例:1.4MHz)」を満たし、且つ「−1/2≦
K2 =K3 <0」を満たすように設定されている。具体
的には「τ2 =τ3 =150nsec」で「K2 =K3
=0.5」に設定されている。
【0026】また、τ1 とτ4 及びK1 とK4 は「第2
の遅延回路12の出力から超解像のサイドローブによる再
生信号を低減する値」に設定されている。具体的には
「メインローブとサイドローブの中心間距離(0.9μ
m)をレーザスポットが基準の線速度(1.2m/s)
で移動するのに必要な時間(750nsec)からτ2
又はτ3 (150nsec)を減算した値」である60
0nsecにτ1 とτ4が設定され、「サイドローブに
よる再生信号のピークレベルSをメインローブによる再
生信号のピークレベルMで除算して−1を乗算した値
(−S/M,ここでは−0.2)」にK1 とK4 が設定
されている。
【0027】このように設定されているため、図2の
(a)に示す波形等化回路100 の出力は、前述の図4の
波形等化回路100 、即ち、波形等化回路Aと波形等化回
路Bを縦続接続して構成された波形等化回路と同等とな
り、その結果、図5と同等の波形修正機能を奏する。
【0028】次に、図3に示す波形等化回路100 につい
て説明する。図3の波形等化回路100 の各遅延時間及び
各係数と、前記図2の波形等化回路100 の各遅延時間及
び各係数には、次の関係がある。即ち、図2のτ2 とτ
3 が図3のτ3 とτ4 に各々対応し、図2のK2 とK3
が図3のK3 とK4 に各々対応し、図2のτ1 とτ4 が
図3のτ2 とτ5 に各々対応し、図2のK1 とK4 が図
3のK2 とK5 に各々対応する。このため、図3の波形
等化回路100 は、遅延回路42,43,44,45 と乗算器52,53,
54,55 と加算器60とにより、前記図2の波形等化回路10
0 と同等の効果を奏する。
【0029】さらに、図3の波形等化回路100 には、遅
延時間がτ1 の第1の遅延回路41と遅延時間がτ6 の第
6の遅延回路46、及び、正の係数K1 の第1の乗算器51
と正の係数K6 第6の乗算器56が設けられている。ここ
で、τ1 とτ6 は「メインローブとサイドローブの中心
間距離(0.9μm)をレーザスポットが基準の線速度
(1.2m/s)で移動するのに必要な時間(750n
sec)」に設定されており、且つ、K1 とK6 は「K
1 =K6 =K22=K52=(S/M)2 ,ここでは0.0
4」に設定されている。
【0030】このように設定されているため、図3の波
形等化回路100 の出力は、図5の下段に「波形等化回路
100 の出力」として示す波形に於いて、両端部分の凹部
が無く、平坦となった波形となる。即ち、両端部分の凹
凸が、遅延回路41,46 と乗算器51,56 の作用で補償され
た波形となる。
【0031】上記実施例では、遅延回路が4個の場合と
6個の場合を述べたが、8個以上の場合も同様に構成で
きる。また、上記実施例では、各遅延回路の遅延時間
を、基準の遅延時間と、その1/2の遅延時間とで切り
換える場合を述べたが、これに限定されず、ディスクの
線速度に応じて、連続的或いは不連続的に切り換えるよ
うに構成してもよい。本発明は、例えばトラックピッチ
0.85μm、最短ピット長を0.42μmとする高密
度光ディスクを、波長635nmの短波長レーザを用い
て再生する高密度光ディスクプレーヤに採用すれば、周
波数特性の大幅な改善が期待出来る。
【0032】
【発明の効果】4個の遅延回路を備えた発明によると、
第2,第3の乗算器の出力を第2の遅延回路の出力に加
算することで符号間干渉を抑制できる。また、第1,第
4の乗算器の出力を第2の遅延回路の出力に加算するこ
とでサイドローブ成分を低減できる。また、τ1 とτ4
を「超解像のメインローブとサイドローブの中心間距離
でのレーザスポットの移動所要時間からτ2 又はτ3 を
減算した値」に設定することで符号間干渉抑制機能とサ
イドローブ成分低減機能を備えた波形等化回路の第1〜
第4の各遅延回路を単一の素子上に集積できる。また、
第1〜第4の各遅延回路の遅延時間を設定線速度の基準
線速度に対する比と逆の比で各基準遅延時間から変化す
るように構成することで設定線速度に応じて再生信号の
波形を最適に修正できる。さらに、そのような波形等化
回路を光ディスク再生装置に搭載することで再生線速度
に適合した最適な再生を行うことができる。
【0033】6個の遅延回路を備えた発明によると、4
個の遅延回路を備えた発明と同様の効果の他に、τ1 と
τ6 を「超解像のメインローブとサイドローブの中心間
距離でのレーザスポットの移動所要時間」に設定し、且
つ、K1 とK6 を「K1 =K6 =K22=K52」を満たす
ように設定することで、第2の乗算器の出力から超解像
のサイドローブによる再生信号に対応する成分が低減さ
れるとともに第5の乗算器の出力から超解像のサイドロ
ーブによる再生信号に対応する成分が低減されるため、
サイドローブ成分の低減効果が、より向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光ディスク再生装置の回路構成を示す
ブロック図。
【図2】図1の波形等化回路100 の構成例を示すブロッ
ク図(a)と、各遅延回路の詳細を示すブロック図
(b)。
【図3】図2の(a)と異なる図1の波形等化回路100
の構成例を示すブロック図。
【図4】符号間干渉を抑制する波形等化回路Aとサイド
ローブ成分を低減する波形等化回路Bを異なる素子を用
いて縦続接続する場合を示すブロック図。
【図5】ディスクのピットをメインローブとサイドロー
ブで再生する様子と、その再生信号波形と、該再生信号
を修正する波形等化回路Aの特性と、該再生信号を修正
する波形等化回路Bの特性と、波形等化回路Aと波形等
化回路Bにより修正された再生信号波形を示す説明図。
【符号の説明】
100 波形等化回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側から順に、遅延時間がτ1 の第1
    の遅延回路と、遅延時間がτ2 の第2の遅延回路と、遅
    延時間がτ3 の第3の遅延回路と、遅延時間がτ4 の第
    4遅延回路を、単一の素子上に縦続接続で配設して成
    り、入力信号に負の係数K1 を乗算する第1の乗算器
    と、前記第1の遅延回路の出力に負の係数K2 を乗算す
    る第2の乗算器と、前記第3の遅延回路の出力に負の係
    数K3 を乗算する第3の乗算器と、前記第4の遅延回路
    の出力に負の係数K4 を乗算する第4の乗算器を有し、
    前記第2の遅延回路の出力に前記第1,第2,第3,第
    4の各乗算器の出力を加算して出力する波形等化回路で
    あって、 前記K1 、K2 、K3 、K4 は、K1 =K4 かつK2=
    K3、を満たし、 前記τ1 、τ2 、τ3 、τ4 は、τ1 =τ4 かつτ2=
    τ3、を満たす、 波形等化回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、 前記τ2 とτ3 、及び、前記K2 とK3 は、前記第2の
    遅延回路の出力を先鋭にして隣接するピット再生信号と
    の符号間干渉を抑制する値に設定され、 前記τ1 とτ4 、及び、前記K1 とK4 は、前記第2の
    遅延回路の出力から超解像のサイドローブによる再生信
    号を低減する値に設定されている、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に於いて、 前記τ2 とτ3 は、τ2 =τ3 ≦1/2f、を満たし、 前記K2 とK3 は、−1/2≦K2 =K3 <0、を満た
    す、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。但し、fは光デ
    ィスク再生信号の最高周波数とする。
  4. 【請求項4】 請求項2に於いて、 前記τ1 とτ4 は、超解像のメインローブとサイドロー
    ブの中心間距離でのレーザスポットの移動所要時間か
    ら、前記τ2 又はτ3 を減算した値であり、 前記K1 とK4 は、サイドローブによる再生信号のピー
    クレベルをメインローブによる再生信号のピークレベル
    で除算して−1を乗算した値である、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。
  5. 【請求項5】 請求項2、請求項3、請求項4に於い
    て、 前記τ1 、τ2 、τ3 、τ4 は、設定線速度の基準線速
    度に対する比と逆の比で、各々の基準遅延時間から可変
    である、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。
  6. 【請求項6】 入力側から順に、遅延時間がτ1 の第1
    の遅延回路と、遅延時間がτ2 の第2の遅延回路と、遅
    延時間がτ3 の第3の遅延回路と、遅延時間がτ4 の第
    4の遅延回路と、遅延時間がτ5 の第5の遅延回路と、
    遅延時間がτ6 の第6の遅延回路を、単一の素子上に縦
    続接続で配設して成り、入力信号に正の係数K1 を乗算
    する第1の乗算器と、前記第1の遅延回路の出力に負の
    係数K2 を乗算する第2の乗算器と、前記第2の遅延回
    路の出力に負の係数K3 を乗算する第3の乗算器と、前
    記第4の遅延回路の出力に負の係数K4 を乗算する第4
    の乗算器と、前記第5の遅延回路の出力に負の係数K5
    を乗算する第5の乗算器と、前記第6の遅延回路の出力
    に正の係数K6 を乗算する第6の乗算器を有し、前記第
    3の遅延回路の出力に前記第1,第2,第3,第4,第
    5,第6の各乗算器の出力を加算して出力する波形等化
    回路であって、 前記K1 、K2 、K3 、K4 、K5 、K6 は、K3 =K
    4 ≠K1 =K6 ≠K2=K5、を満たし、 前記τ1、τ2、τ3 、τ4 、τ5 、τ6 は、τ3 =τ4
    ≠τ1 =τ6 ≠τ2=τ5 、を満たす、 波形等化回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に於いて、 前記τ3 とτ4 、及び、前記K3 とK4 は、前記第3の
    遅延回路の出力を先鋭にして隣接するピット再生信号と
    の符号間干渉を抑制する値に設定され、 前記τ2 とτ5 、及び、前記K2 とK5 は、前記第3の
    遅延回路の出力から超解像のサイドローブによる再生信
    号を低減する値に設定され、 前記τ1 及び前記K1 は、前記第2の乗算器の出力から
    超解像のサイドローブによる再生信号に対応する成分を
    低減する値に設定され、 前記τ6 及び前記K6 は、前記第5の乗算器の出力から
    超解像のサイドローブによる再生信号に対応する成分を
    低減する値に設定されている、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。
  8. 【請求項8】 請求項6に於いて、 前記τ3 とτ4 は、τ3 =τ4 ≦1/2f、を満たし、 前記K3 とK4 は、−1/2≦K3 =K4 <0、を満た
    す、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。但し、fは光デ
    ィスク再生信号の最高周波数とする。
  9. 【請求項9】 請求項6に於いて、 前記τ2 とτ5 は、超解像のメインローブとサイドロー
    ブの中心間距離でのレーザスポットの移動所要時間か
    ら、前記τ3 又はτ4 を減算した値であり、 前記K2 とK5 は、サイドローブによる再生信号のピー
    クレベルをメインローブによる再生信号のピークレベル
    で除算して−1を乗算した値であり、 前記τ1 とτ6 は、超解像のメインローブとサイドロー
    ブの中心間距離でのレーザスポットの移動所要時間であ
    り、 前記K1 とK6 は、K1 =K6 =K22=K52、を満た
    す、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。
  10. 【請求項10】 請求項7、請求項8、請求項9に於い
    て、 前記τ1 、τ2 、τ3 、τ4 、τ5 、τ6 は、設定線速
    度の基準線速度に対する比と逆の比で、各々の基準遅延
    時間から可変である、 光ディスク再生装置用の波形等化回路。
  11. 【請求項11】 光ディスクを設定された線速度で回転
    制御して該光ディスクの記録情報を再生する光ディスク
    再生装置に於いて、 請求項5、又は、請求項10の波形等化回路と、 設定されている線速度の基準線速度に対する比を演算す
    る演算手段と、 前記波形等化回路の各遅延回路の基準遅延時間を各々前
    記演算した比で除算した結果を各遅延回路の遅延時間と
    して各々設定する設定手段と、 を有する光ディスク再生装置。
  12. 【請求項12】 CDを基準線速度で回転制御して該C
    Dの記録情報を再生し、又は、CD−ROMを基準線速
    度のn倍(但しnは自然数)の線速度で回転制御して該
    CD−ROMの記録情報を再生する光ディスク再生装置
    に於いて、 請求項5、又は、請求項10の波形等化回路と、 ディスクがCDであるかCD−ROMであるかを判別す
    る判別手段と、 CDがセットされていると判別された場合は前記波形等
    化回路の各遅延回路に基準遅延時間を各々設定し、CD
    −ROMがセットされていると判別された場合は基準遅
    延時間の1/nの時間を各々設定する設定手段と、 を有する光ディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474981B1 (ko) * 1997-02-17 2005-06-07 삼성전자주식회사 광디스크 재생장치의 파형 등화기

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