JPH0863638A - 自動機群管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取引媒体を補充する場合、取引媒体補充を短
時間でできる自動機群管理装置を提供する。 【構成】 補充と取引媒体の種類別とを指示するコマン
ドに応じて移動し、自動取引装置１と連結し、補充媒体
搬送手段６を介して、取引媒体を収納した媒体収納手段
５と自動取引装置１の金庫８との間で取引媒体の補充を
行う媒体補充回収機２に、取引媒体の種類別に対応して
付与した収納庫識別子４により媒体収納手段５を選択す
る収納庫選択手段３を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は銀行等の金融機関に設置
され、複数台の自動取引装置の群管理を行う自動機群管
理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、銀行等の金融機関に設置され、取
引媒体、例えば紙幣の種類別と補充、又は回収とを指示
する自動取引装置のコマンドに応じて、移動自在な媒体
補充回収機を自動取引装置に位置決めして連結し、補充
媒体搬送手段、又は回収媒体搬送手段を介して媒体補充
回収機の媒体収納手段と自動取引装置の金庫との間で取
引媒体の補充、又は回収を行う自動機群管理装置があ
る。

【０００３】媒体補充回収機の媒体収納手段には補充す
る取引媒体が一括して収納してあり、一枚毎に繰り出
し、指示された取引媒体か否かをチェックして、指示さ
れた取引媒体ならば自動取引装置に補充し、否ならば媒
体収納手段に戻している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の自動機群管理装
置にあっては、取引媒体の補充の場合、たとえ媒体収納
手段から繰り出しても、指示された取引媒体でなければ
再び媒体収納手段に戻すので、連続して補充できず、補
充に時間をかけなければならないという問題点があっ
た。

【０００５】本発明は、取引媒体を補充する場合、取引
媒体補充を短時間でできる自動機群管理装置を提供する
ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動機群管理装置においては、媒体収納手段
は取引媒体の種類別に配設されるとともに取引媒体の種
類別に対応した収納庫識別子が付与され、コマンドに指
示された取引媒体の種類別に応じて収納庫識別子により
媒体収納手段を選択する収納庫選択手段を媒体補充回収
機に備えたものである。

【０００７】

【作用】上記のように構成された自動機群管理装置に媒
体の種類別と補充、又は回収とを指示するコマンドが自
動取引装置から出力されると、取引媒体を取引媒体の種
類別に収納した媒体収納手段を積載した媒体補充回収機
がその自動取引装置の位置に移動して自動取引装置と連
結し、収納庫選択手段がコマンドに指示された取引媒体
の種類別に応じて収納庫識別子により媒体収納手段を選
択し、補充媒体搬送手段、又は回収媒体搬送手段を介し
て選択された媒体収納手段と自動取引装置の金庫との間
で取引媒体を補充、又は回収する。

【０００８】従って本発明よれば、取引媒体を補充する
場合、連続して補充でき、取引媒体補充を短時間で処理
する。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。尚、各図面に共通な要素には同一符号を付
す。

【００１０】図１は本発明の基本的構成を示す機能ブロ
ック図である。補充、又は回収と取引媒体の種類別とを
指示する自動取引装置１からのコマンドに応じて、媒体
補充回収機２を自動取引装置１に向かって移動し、自動
取引装置１に位置決めして連結すると、収納庫選択手段
３が収納庫識別子４により媒体収納手段５を選択し、補
充媒体搬送手段６、回収媒体搬送手段７を介して、媒体
補充回収機２の媒体収納手段５と自動取引装置１に取引
媒体の種類別に配設した金庫８との間で取引媒体の補充
回収を行う。

【００１１】図２は実施例の自動機群管理装置を示す外
観斜視図である。また、図３は媒体補充回収機と自動取
引装置との構成を示すとともに媒体補充時の媒体の流れ
を示す概略模式図である。また、図４は媒体回収時の媒
体の流れを示す概略模式図である。集中制御部９は、図
２に示すように、自動取引装置１と媒体補充回収機２と
にオンライン接続されてあり、自動取引装置１から補
充、又は回収と取引媒体の種類別とを指示する自動取引
装置のコマンドを受信すると、媒体補充回収機２に送信
し、コマンドを送信した自動取引装置１の位置に媒体補
充回収機２を移動させる。

【００１２】媒体補充回収機２には、図２、３に示すよ
うに、自動取引装置１に背後に設けられたレ−ル１０に
沿って移動自在なように車輪２ａ、移動用モ−タ２ｂが
設けてある。

【００１３】自動取引装置１の内部には紙幣入出金機１
１が備えてあり、媒体鑑別部１２、入出金ユニット１３
等を介して万円券用金庫１４、千円券用金庫１５に一端
を設けた媒体補充路１６が紙幣入出金機１１に配設して
ある。また、媒体補充回収機２には媒体鑑別部１７等を
介して万円券用収納庫１８、千円券用収納庫１９に一端
を設けた媒体補充路２０が配設してある。補充の場合、
補充連結路２１が媒体補充回収機２側から繰り出されて
媒体補充路１６、媒体補充路２０の他端部を連結する。

【００１４】また、紙幣入出金機１１には媒体鑑別部１
２、入出金ユニット１３を介して万円券用金庫１４、千
円券用金庫１５に一端を設けた媒体回収路２２が配設し
てあり、媒体補充回収機２には万円券用収納庫１８、千
円券用収納庫１９に一端を設けた媒体回収路２３が配設
してある。回収の場合、回収連結路２４が媒体補充回収
機２側から繰り出されて媒体回収路２２、２３の他端部
を連結する。媒体回収路２３にはブレ−ド２５が設けて
あり、千円券、万円券を振り分ける。

【００１５】図５は媒体補充回収機の収納庫制御ブロッ
ク図である。収納庫選択手段としての収納庫制御部３０
は中央処理装置３１（以後ＣＰＵ３１と記す）とメモリ
３２（以後ＭＥＭ３２と記す）と入出力装置３３（以後
Ｉ／Ｏポ−ト３３と記す）とを有する。ＣＰＵ３１はＭ
ＥＭ３２とＩ／Ｏポ−ト３３とにバスラインで接続して
ある。Ｉ／Ｏポ−ト３３には主制御部３４、万円券繰出
モ−タ駆動部３５、千円券繰出モ−タ駆動部３６、万円
券取込モ−タ駆動部３７、千円券取込モ−タ駆動部３
８、センサ３９等が接続してある。

【００１６】主制御部３４は媒体補充回収機２全体を制
御しており、自動取引装置１、集中制御部９、移動モ−
タ駆動部４０、搬送モ−タ駆動部４１、電磁ソレノイド
駆動部４２、センサ４３等が接続してある。主制御部３
４は集中制御部９から補充、又は回収と取引媒体の種類
別とを指示するコマンドを受信し、移動モ−タ駆動部４
０により移動用モ−タ２ｂを駆動して、そのコマンドを
送信した自動取引装置１との連結位置に媒体補充回収機
２を移動させたり、コマンドに指示された取引媒体の種
類別を収納庫制御部３０に出力したり、補充、又は回収
動作の際には自動取引装置１とコマンドやタイミング信
号の交換を行う。

【００１７】搬送モ−タ駆動部４１は媒体補充路２０、
媒体回収路２３の図示せぬ搬送ベルトを回転駆動させ
る。電磁ソレノイド駆動部４２は図示せぬ電磁ソレノイ
ドを駆動して補充連結路２１、回収連結路２４を媒体補
充回収機２側から紙幣入出金機１１側に繰り出して連結
したり、図示せぬブレ−ド切替電磁ソレノイドを駆動し
て回収連結路２４に設けてあるブレ−ド２５を切り替え
る。センサ４３は媒体補充路２０、媒体回収路２３を搬
送する媒体の搬送状態を検出する。

【００１８】万円券繰出モ−タ駆動部３５、千円券繰出
モ−タ駆動部３６はそれぞれ万円券用収納庫１８、千円
券用収納庫１９の繰出しロ−ラ１８ａ、１９ａを回転さ
せて媒体を繰り出す。万円券取込モ−タ駆動部３７、千
円券取込モ−タ駆動部３８はそれぞれ万円券用収納庫１
８、千円券用収納庫１９の取込みロ−ラ１８ｂ、１９ｂ
を回転させて媒体を取り込む。センサ３９は万円券用収
納庫１８、千円券用収納庫１９の媒体量を検出する。

【００１９】ＭＥＭ３２には制御プログラム、金種別と
収納庫とを対応させたテ−ブル３２ａ等が格納してあ
り、テ−ブル３２ａのインデックス１、２を収納庫識別
子としている。即ち、インデックス１、２にはそれぞれ
万円券用収納庫１８、千円券用収納庫１９が対応してい
る。

【００２０】本実施例の補充媒体搬送手段は媒体補充路
１６、媒体補充路２０、補充連結路２１、収納庫制御部
３０、万円券繰出モ−タ駆動部３５、千円券繰出モ−タ
駆動部３６、搬送モ−タ駆動部４１、電磁ソレノイド駆
動部４２、センサ４３等で構成され、回収媒体搬送手段
は媒体回収路２２、媒体回収路２３、回収連結路２４、
収納庫制御部３０、万円券取込モ−タ駆動部３７、千円
券取込モ−タ駆動部３８、搬送モ−タ駆動部４１、電磁
ソレノイド駆動部４２、センサ４３等で構成される。
次に動作について図６にしたがって説明する。図６は媒
体補充回収機の動作を示すフロ−チャ−トである。

【００２１】ステップＳ1 で主制御部３４は集中制御部
９から補充、又は回収と取引媒体の種類別とを指示する
コマンドを受信する。

【００２２】ステップＳ2 で主制御部３４は移動用モ−
タ２ａを駆動し、コマンドを送信した自動取引装置１に
向けて媒体補充回収機２を移動させる。

【００２３】ステップＳ3 で主制御部３４は媒体補充回
収機２が連結位置に到達すると、補充の場合には補充連
結路２１を繰り出し、回収の場合には回収連結路２４を
繰り出して自動取引装置１の紙幣入出金機１１と連結す
る。

【００２４】ステップＳ4 で主制御部３４はコマンドに
指示してある取引媒体の種類別を収納庫制御部３０に出
力する。収納庫制御部３０のＣＰＵ３１はインデックス
を用い、取引媒体の種類別に基づき、ＭＥＭ３２のテ−
ブル３２ａを参照して万円券用収納庫１８、または千円
券用収納庫１９を選択する。

【００２５】ステップＳ5 で主制御部３４は、補充の場
合には、搬送モ−タ駆動部４１を介して媒体補充路２０
の搬送ベルトを駆動させ、収納庫制御部３０を介して万
円券用収納庫１８、または千円券用収納庫１９から媒体
を一枚毎、媒体補充路２０に繰出し、媒体鑑別部１７で
枚数等を計数して、紙幣入出金機１１側の媒体補充路１
６に渡す。紙幣入出金機１１では媒体鑑別部１２、入出
金ユニット１３を介して媒体を万円券用金庫１４、また
は千円券用金庫１５に補充する。回収の場合には、搬送
モ−タ駆動部４１を介して媒体回収路２３の搬送ベルト
を駆動させ、紙幣入出金機１１の万円券用金庫１４、ま
たは千円券用金庫１５から媒体回収路２２に繰り出され
る媒体を回収連結路２４を介して媒体回収路２３に受取
り、ブレ−ド２５を介して万円券用収納庫１８、または
千円券用収納庫１９に回収する。ステップＳ6 で主制御
部３４は収納庫制御部３０から補充、または回収終了の
コマンドを入力すると、補充連結路２１、または回収連
結路２４を媒体補充回収機２に収納して自動取引装置１
との連結を解除する。

【００２６】尚、ＭＥＭ３２に格納されたテ−ブル３２
ａは集中制御部９の操作部９ａから変更可能である。

【００２７】本実施例によれば、媒体を補充する場合、
連続して補充できるので、補充時間を短縮化、障害率の
低減化が図れる。

【００２８】本実施例ではＭＥＭ３２に金種別と収納庫
とを対応させたテ−ブル３２ａを用いたが、変形例とし
て図７（Ａ）、（Ｂ）に示すように、収納庫識別子とし
て突起部５０、５１を収納庫１８、１９に設け、媒体補
充回収機２のフレ−ムにフォトインタラプタ５２、５３
を上下に設ける。突起部５０、５１がフォトインタラプ
タ５２、５４の光軸を遮った場合には収納庫１８、１９
に万円券が収納されており、フォトインタラプタ５３、
５４の光軸を遮った場合には収納庫１８、１９に千円券
が収納されている。図７では収納庫１８が万円券を収納
していることを示しており、収納庫１９が千円券を収納
していることを示している。

【００２９】図８は変形例の制御ブロック図である。セ
ンサ５２〜５５の出力端子、万円券繰出モ−タ駆動部、
千円券繰出モ−タ駆動部、万円券取込モ−タ駆動部、千
円券取込モ−タ駆動部はそれぞれ収納庫選択手段として
の収納庫制御部５６に接続されている。収納庫制御部５
６は万円券補充の場合には、センサ５２〜５５の出力を
入力して論理演算をして万円券を収納している収納庫を
選択する。ＭＥＭ５７には万円券を収納している収納庫
を選択する場合の演算論理値１、０、１、０と千円券を
収納している収納庫を選択する場合の演算論理値０、
１、０、１とを記憶してあり、下記の表に示す比較論理
値と各収納庫と金種別との対応テ−ブルが記憶してあ
る。

【００３０】

【表１】

【００３１】例えば万円券補充の場合、収納庫制御部５
６はセンサ５２〜５５の出力論理値１、０、０、１と演
算論理値１、０、１、０との論理積をとり、論理値１、
０、０、０を得る。収納庫制御部５６は得られた論理値
１、０、０、０と上記比較論理値と比較して収納庫を選
択し、繰出モ−タ駆動部を駆動する。万円券回収の場合
にも、同様の論理演算をして万円券を収納している収納
庫を選択する。千円券補充、回収の場合にはセンサ５２
〜５５の出力信号と０、１、０、１との論理積をとり、
千円券を収納している収納庫１９を選択する。

【００３２】尚、センサを収納庫１８、１９に設け、突
起部５０、５１を媒体補充回収機２のフレ−ムに設けて
もよい。

【００３３】本実施例によれば、収納庫１８に千円券を
収納し、収納庫１９に万円券を収納しても収納庫制御部
が自動的に区別するという効果がある。

【００３４】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。

【００３５】媒体収納手段を取引媒体の種類別に配設
し、各媒体収納手段には取引媒体の種類別に対応した収
納庫識別子が付与され、コマンドに指示された取引媒体
の種類別に応じて収納庫識別子により媒体収納手段を選
択するようにしたことにより、媒体を補充する場合、連
続して補充できるので、補充時間を短縮化、障害率の低
減化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の基本的構成を示す機能ブロック図であ
る。

【図２】実施例の自動機群管理装置を示す外観斜視図で
ある。

【図３】媒体補充回収機と自動取引装置との構成を示す
概略模式図である。

【図４】媒体回収時の媒体の流れを示す概略模式図であ
る。

【図５】媒体補充回収機の収納庫制御ブロック図であ
る。

【図６】媒体補充回収機の動作を示すフロ−チャ−トで
ある。

【図７】変形例の収納庫識別子を示す斜視図である。

【図８】変形例の制御ブロック図である。

【符号の説明】

１ 自動取引装置 ２ 媒体補充回収機 ３ 収納庫選択手段 ４ 収納庫識別子 ５ 媒体収納手段 ６ 補充媒体搬送手段 ７ 回収媒体搬送手段 ８ 金庫 ３０、５６ 収納庫制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０７Ｄ 1/00 ３８１ Ａ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取引媒体の種類別と補充、又は回収とを
   指示する自動取引装置のコマンドに応じて、移動自在な
   媒体補充回収機を自動取引装置に位置決めして連結し、
   補充媒体搬送手段、又は回収媒体搬送手段を介して媒体
   補充回収機の媒体収納手段と自動取引装置の金庫との間
   で取引媒体の補充、又は回収を行う自動機群管理装置に
   おいて、 上記媒体収納手段は取引媒体の種類別に配設されるとと
   もに取引媒体の種類別に対応した収納庫識別子が付与さ
   れ、 上記コマンドに指示された取引媒体の種類別に応じて収
   納庫識別子により媒体収納手段を選択する収納庫選択手
   段を媒体補充回収機に備えたことを特徴とする自動機群
   管理装置。
2. 【請求項２】 取引媒体の種類別と収納庫識別子とを対
   応させたテ−ブルを記憶する記憶手段を設け、上記収納
   庫選択手段は上記コマンドの取引媒体の種類別に応じて
   記憶手段から収納庫識別子を選択する請求項１記載の自
   動機群管理装置。
3. 【請求項３】 上記収納庫識別子は取引媒体の種類別に
   対応させて媒体収納手段に設けた被検知機構であり、上
   記収納庫選択手段は被検知機構を検知した検知手段の出
   力に所定の論理演算を施して媒体収納手段を選択する請
   求項１記載の自動機群管理装置。