JPH0863296A - データ送出装置 - Google Patents

データ送出装置

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JPH0863296A
JPH0863296A JP20063494A JP20063494A JPH0863296A JP H0863296 A JPH0863296 A JP H0863296A JP 20063494 A JP20063494 A JP 20063494A JP 20063494 A JP20063494 A JP 20063494A JP H0863296 A JPH0863296 A JP H0863296A
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Kazuo Fujimoto
和生 藤本
Shotaro Tanaka
祥太郎 田中
Yoshito Desaki
芳人 出崎
Takashi Takeda
享司 竹田
Tetsuo Maeda
哲男 前田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープのような記録媒体を用いて、短時間に
高速読み出しを行い、読み出したデータを一時蓄積する
ことにより、複数のランダムアクセス要求に応じられる
装置を提供することを目的とする。 【構成】 記録媒体11と、複数の端末からのデータ配
信要求を受け読み出し要求を発生する受付手段12と、
読み出し要求に従い記録媒体を読み出し位置まで移動さ
せデータを読み出す読み出し手段13と、読み出したデ
ータを一時蓄積する一時蓄積手段14と、データ配信要
求を受け、複数の端末へ一時蓄積したデータを送出する
送出速度の合計速度が、記録媒体11からのデータの読
み出し速度よりも低速である送出手段15とを有するこ
とにより、記録媒体11からの高速な読み出しと、デー
タの蓄積を行うことで、送出手段15から、複数の端末
へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデータを送出
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープのような記録媒
体を用い、短時間の高速読み出しを行うことにより、複
数のランダムアクセス要求に応じたデータの送出を可能
とするデータ送出装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大容量のイメージデータ等のデー
タを記録し再生を行うためには、テープ装置が主に用い
られてきた。しかしながら、テープ装置はシーケンシャ
ルアクセスを行うために、ランダムアクセスを必要とす
る用途には不向きであった。
【0003】このような、テープ装置を用いてランダム
アクセスを実現する方法が検討されている。その一例と
して、特開平5−313829号公報に、データ記録再
生装置が示されている。上記公報のデータ記録再生装置
の構成と、その使用方法を従来例として簡単に説明す
る。
【0004】以下に、従来のデータ記録再生装置につい
て説明する。図6は、従来のデータ記録再生装置の構成
を示すブロック図である。図6で、1はCPUを有する
計算機、2は計算機1内のメモリ、3はランダムアクセ
ス可能な記憶装置であるディスク、5はテープ駆動記憶
装置、4はデータ駆動記憶装置5が、ディスク3や計算
機1とのデータの入出力を行う入出力装置である。
【0005】上記のように構成された、データ記録再生
装置について説明する。計算機1上でイメージデータな
どのデータを連続的に利用するために、以下の動作が行
われる。計算機1には、ヘッドの現在位置を記憶するメ
モリが設けられている。イメージデータを読み込む際
に、テープ駆動記憶装置5のヘッドが移動している間
は、ディスク上のデータを高速に読み込んで再生し、ヘ
ッドの移動後は、テープのデータを再生する。この構成
により、1台のテープ駆動記憶装置5に対して、1台の
計算機1が対応して、ヘッドの移動が行われる間にも、
データが欠落することなく、連続的に利用することがで
きる。
【0006】この構成を応用すれば、イメージデータ配
信システムが構成できる。イメージデータ配信システム
は、複数のテープ駆動記憶装置5を有するデータサーバ
装置と、複数の端末、及びネットワークからのシステム
とする。データサーバ装置には、ランダムアクセス要求
に応じられるだけのテープ駆動記憶装置5を設置する必
要がある。例えば同時に20台の端末からのアクセスを
許容するシステムの場合には、20台のテープ駆動記憶
装置5を必要とする。そしてヘッドのアクセス時間につ
いては、ディスク3に予め書きデータ駆動記憶装置5か
ら高速に読み込んでおいたデータを再生し、ヘッドが移
動した後は、テープ駆動記憶装置5から読み出したデー
タを、各端末に配信することで、20台の端末に連続的
にデータを送り続けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、1台のテープ駆動記憶装置から、1台の
計算機、もしくは1台の端末に対してのデータ送出を行
う1対1の構成となっていた。端末の数が増えた場合に
は、テープ駆動記憶装置の台数を増加させなければなら
ない。従って設置容積が限られている場合には、場所の
制限から、テープ駆動記憶装置の台数により、送出可能
配信数が定められていた。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、1つの記録媒体から複数の読み出し要求に応じて、
高速にデータを読み出して、一度データを蓄積し、蓄積
したデータのみを記録媒体のアクセス時も送出し続け、
その読み出し速度は、データを送出する速度よりも高速
で読み出すことにより、1つの記録媒体から複数の端末
へのデータ送出を可能とするデータ送出装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のデータ送出装置は、データが記録されてい
る記録媒体と、複数の端末からのデータ配信要求を受け
読み出し要求を発生する受付手段と、前記読み出し要求
に従い前記記録媒体を読み出し位置まで移動させデータ
を読み出す読み出し手段と、読み出したデータを一時蓄
積する一時蓄積手段と、前記データ配信要求を受け、前
記複数の端末へ一時蓄積したデータを送出する送出速度
の合計速度が、前記記録媒体からのデータの読み出し速
度よりも低速である送出手段とを有する。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、記録媒体からの
高速な読み出しと、データの蓄積を行うことで、送出手
段から、複数の端末へ同時に、アクセス時間も絶えるこ
となくデータを送出することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0012】図1は、本発明の第1の実施例におけるデ
ータ送出装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、11はテープ等の記録媒体、12は複数の端末か
らの配信要求を受けて読み出し要求を発生する受付手
段、13は読み出し要求を受け記録媒体11からデータ
を読み出す読み出し手段、14は読み出し手段13が読
み出したデータを蓄積する一時蓄積手段、15は蓄積し
たデータを、配信要求のある端末に送り出す送出手段で
ある。
【0013】上記のように構成された、本実施例のデー
タ送出装置を説明する。複数の端末からビデオデータ等
のデータの配信要求が、ランダムに発せられることを想
定する。ここで、配信すべきデータとして、映像信号を
高能率符号化し、データ圧縮した符号データを想定す
る。データ圧縮はMPEG(Moving Pictu
res Expert Group)方式を採用して、
データ圧縮されたデジタルデータを用いる場合について
説明する。MPEG方式は、国際標準化されており、映
像圧縮、音声圧縮とともに復号同期用の時間信号等が定
められている。MPEG1という規格では、データ符号
化速度に、映像用に約1.2メガビット毎秒(以下Mb
psと略記)、音声用(ステレオ用)に約0.2Mbp
sが用いられ、その他の制御用の情報を含めると、合計
で約1.5Mbpsのデータ符号化速度が採用されてい
る。従ってMPEG1方式で圧縮したデータは、1.5
Mbps程度の伝送速度をもって伝送すれば、受信した
端末側でデータを復号し再生できる。端末からの配信要
求が受付手段12に届けられると、読み出し手段13に
対して読み出し要求が発せられる。この読み出し要求に
は、配信が希望されるタイトルを示す情報や、要望され
た端末のアドレス情報、配信データ情報(静止画や動画
などの識別情報や、配信時間、再生や一時停止などの走
行操作内容)等が含まれている。
【0014】読み出し要求を受けた読み出し手段13
は、記録媒体11内に該当タイトルが存在し、データが
読み出せる状態になっているかどうかを判定する。該当
する記録媒体11が装着されていなければ、該当するも
のを装着する。記録媒体11は、もちろん備え付けでも
良いが、定期的なタイトルの交換等を考慮すると、交換
できる形態をとる方が良い。記録媒体11内に該当する
タイトルが存在する場合には、記録媒体11から該当す
るデータを読み出す作業にとりかかる。記録媒体11に
テープのような着脱可能な媒体を用いると、交換が容易
である。また、記録容量が大きいために、少ないスペー
スで大量のデータを保存し、必要に応じて交換して利用
することができる。
【0015】ここで、記録媒体11にテープを用いた場
合で説明する。データ記録位置まで、テープを早送りで
送る。テープにはMPEG方式で記録された映像や音声
データと、記録データ位置を参照するためのインデック
ス情報が記録され、インデックス情報を参照しながら早
送りを行って、目的記録位置が特定できるよう構成され
ている。以下目的記録位置までのテープ送り時間をアク
セス時間と称して説明する。アクセス時間経過後、目的
位置からデータを読み出し始める。この読み出し速度
は、データを送出する送出速度(例えばMPEG1方式
なら1.5Mbps)よりも高速である必要がある。こ
れは、読み出し速度が送出速度より遅い場合は、読み出
したデータを連続的に送出できないことを意味してい
る。また、両速度が等しい場合には、アクセス時間に
は、データの読み出しができないので、その間のデータ
送出ができないということを意味している。よって少な
くとも、送出速度よりも読み出し速度が高速である必要
がある。実際の読み出し速度の例については、後で詳し
く説明する。
【0016】読み出されたデータは、一時蓄積手段14
に蓄えられる。そして、蓄えられたデータから目的の端
末に対してデータを連続的に送出する。一時蓄積手段1
4に読み出したデータを蓄えることによって、アクセス
時間中にも、連続してデータを送出することができる。
アクセス時間とデータ読み込み時間及びデータ送出時間
の関係を図2に示す。図2は、3つの端末からの読み出
し要求に対して、配信を行うときの処理内容を時間経過
と共に示したものである。図2は特に同一の記録媒体1
1への3種類のアクセスが発生していることを示してい
る。図2の21はアクセス時間と読み込み時間の関係を
示したもので、22は各々の送出時間を示したものであ
る。3種類のアクセスをそれぞれアクセス1、アクセス
2、アクセス3とする。アクセス1に対するアクセス時
間経過後、データを高速で読み出す。この時間をリード
1とする。読み出されたデータは一時蓄積手段14に蓄
えられ、次のアクセス2が始まると同時に、送出が(図
2中では、送出1)開始される。同様にして送出2、送
出3が同時に行われる。図2に示すように、送出1の送
出が行われている時間の間に、次の送出1に必要なアク
セス時間と、データの読み込み時間及び、他の(図2で
は、送出2と送出3)送出に関わる処理を行う必要があ
る。言い替えれば、1回のデータ読み込みで、他の送出
に必要な時間の間もデータを送出し続けるに必要量のデ
ータを読み込まなければならない。ここでは、一時蓄積
手段14に、データを読み出して蓄えた後に、送出を開
始する例について説明したが、一時蓄積手段14に蓄え
始めると同時に、送出を始めるように構成してもよい。
また各々のアクセス時間は、記録位置によって変化する
ために(例えばテープ等であると、最大テープ全体の走
行時間が必要)、巻き戻し、もしくは早送りの最大時間
を保証する時間で計算し、最大時間がかかっても送出し
続けられる量のデータを読み込む必要がある。
【0017】複数の配信要求に応じるためには、さらに
次の課題がある。新たに読み出し要求が発せられると、
新規に要求された読み出しを、現在の読み出しに追加し
なければならない。よって読み出し手段13は、現在の
読み出し回数と1回あたりの読み出し時間によるデータ
蓄積量から、新たに追加された読み出し回数の変化に必
要な読み出し時間量を算出し、読み出し時間幅を変更す
る。この変化内容を読み出し手段13から一時蓄積手段
14や送出手段15に伝えることによって、アクセス数
の変化に対応することができる。
【0018】配信要求が、映画等の連続映像である場合
には、端末からの配信要求が発せられた後、中止や一時
停止要求が発せられるまで、読み出し手段13は繰り返
し、続きのデータを読み出す必要(図2の2回目のアク
セス1に該当)がある。これらの繰り返し制御は、読み
出し手段13内で実行される。よって読み出し要求に、
連続データや、一時データ(静止画像等)等の情報を加
えると、これら連続動作を伴うものか、一回(もしくは
特定回数)限りのものかを区別することができる。
【0019】テープに記録可能なデータ量が40ギガバ
イト(GBと略記)以下、テープの最大早送りを行った
時の時間を90秒であるテープ装置を仮定する。読み出
し手段13から読み出される読み出し速度を、20Mb
ps程度とし(約19.3Mbps〜約24Mbp
s)、1つの端末への送出速度を1.5Mbpsとした
ときの一時蓄積手段14に必要なメモリ量を算出する。
上記の仮定からアクセス時間を90秒と設定し、1回の
読み出し時間をX秒とし、同時に送出する端末数をY台
とすると、(数1)のように表すことができる。ここで
は一時蓄積手段14に対する書き込み及び読み出しに必
要な時間は、DRAM等の高速な半導体メモリを利用し
て、アクセス時間や読み出し時間に比べて、無視できる
くらい短いと仮定して説明する。
【0020】
【数1】
【0021】一時蓄積手段14を半導体メモリで構成し
た場合のメモリ量を算出する式を(数2)に示す。
【0022】
【数2】
【0023】(数1)と(数2)から計算したものを
(表1)に示す。(数2)で算出したメモリ量の単位は
ビットであり、(表1)では単位をバイトに換算して示
す。
【0024】
【表1】
【0025】(表1)の結果から、メモリ量を多くとれ
ば、同時に送出可能な端末の数が多くとれることがわか
る。実際には、実装メモリのコストと同時送出可能数と
の兼ね合いで、メモリ量が決定される。ここでは、半導
体メモリを用いて計算したが、磁気ディスク等のメディ
アを利用しても良い。ただし磁気ディスクの場合には、
磁気ヘッドを移動させるためにシーク時間等が必要とな
る。従って、一時蓄積手段14への書き込み時間と読み
出し時間も考慮する必要がある。
【0026】またテープ装置にDATを採用した場合で
は、読み出し速度が例えば4Mbps程度(DATの規
格DDS−2採用の場合)であり、上記に説明した20
Mbpsに比べかなり遅いが、送出速度(例えばMPE
G1方式の1.5Mbps)に比べると高速なため、1
台のDATから同時に2つの端末への送出が可能であ
る。
【0027】一時蓄積手段14の構成を半導体メモリで
構成すると説明したが、実際には以下の実現例が考えら
れる。その1つに、複数の端末に対する送出データを分
離したアドレスのメモリ領域に格納する。このことによ
り、送出手段15は、一時蓄積手段14の別々のアドレ
スに蓄えられたデータを読み出して、それぞれの端末に
送出すればよい。それぞれのメモリ領域の最後のアドレ
スまで達すれば、またその領域の先頭のアドレスから蓄
えていく構成とする。第2の手段として、別々のメモリ
領域をもつメモリを構成し、それぞれのメモリは、FI
FO(ファーストインファーストアウト)型で構成すれ
ば、半導体メモリへのデータの書き込みと読み出しを非
同期に簡単に実現できる。また別の手段として、一時蓄
積手段14内に、読み出したデータに加えたデータに送
出先のあて先情報を加えた固定パケットデータとして一
括に蓄積する。そして蓄積したデータを送出手段15に
送る。送出手段15はあて先情報を見ながら、送出手段
15内にある送信先別メモリ等に格納する。あて先別の
送信先別メモリにデータが書き込まれると、書き込まれ
たデータを送り出しタイミング(端末とデータ送出装置
がつながれているネットワーク側から規定する)である
一定タイミングで送信するという構成でも実現できる。
【0028】送出手段15は、配信要求された端末に対
して、一定レート(この例では1.5Mbps)で出力
する機能を有すれば、データ配信用の専用ネットワーク
や、公衆電話網、ISDN網、他の専用回線にデータを
送出するために都合がよい。一定レートで蓄積されたデ
ータを読み出すためには、上記で説明したように、一時
蓄積手段14をFIFO等で構成し、出力タイミングに
応じてデータを読み出すか、あるいは送出手段15内部
に内部メモリを有し、内部メモリから必要分だけデータ
を読み出して送出する。このように構成すれば、端末側
では、一定レートで送信される映像等の配信データを受
けて、映像を再生すれば良い。端末側に受信データ用の
バッファメモリを有さなくてもよいため、端末設備を安
価にできる。
【0029】一方、記録媒体11に記録し、送出手段1
5から送出されるデータを、MPEG1等の圧縮デジタ
ルデータとすることにより、非圧縮データより多くの映
画タイトルを収納することができる。さらに圧縮デジタ
ルデータには、映像や音声の他に時間情報も含まれてい
る。この時間情報を参照して、データを送出することに
より、データの連続性や、再生に必要な実時間タイミン
グがわかるため、一定レートでのデータが実現しやすく
なる。
【0030】40GBのデータ量があれば、1.5Mb
psのMPEG1でデータ圧縮された映画が20本分以
上記録できる(映画1本を180分とすると、1本で約
2GBの容量が必要である。40GBの容量なら約20
本分である)。従って同一の記録媒体11に、20本分
の映画タイトルを記録し、複数の端末に対して、同時に
記録されているタイトルの映画の映像データを配信する
ことができる。しかしながら、本発明の実施例を用いた
場合においても、1台の記録媒体11から、たかだか1
0程度の端末にしか、同時にデータを送出できない。数
十台、数百台の端末からの要求に応じるためには、記録
媒体11を複数用意し、読み出し手段13が複数の記録
媒体11を同時に、別々に扱える構成としなければなら
ない。
【0031】本実施例では、記録媒体11にテープを用
いた場合について説明した。この記録媒体11はCD−
ROM装置等のディスクでも実現可能である。ディスク
からのデータ読み出し速度が、送出速度に比べ2倍以上
に高速であり、アクセス時間が遅いディスクについては
本構成が適用できる。アクセス時間が短く、また読み出
し速度が速いハードディスク等に対しては、ディスク装
置自体の内部にキャッシュメモリ等を持つ構成により、
ランダムアクセスが容易であるために、本発明の構成で
なくても、1台のディスク装置で、複数の端末のランダ
ムな配信要求を受け付けることができる。本実施例は、
アクセス時間が長いけれども、大容量のデータを記憶で
きる記録媒体11に適用すれば効果がある。
【0032】複数の記録媒体11が存在するときに、読
み出し手段13が読み出し要求を受けた場合には、最も
速くアクセス可能な(アクセス時間の短い)記録媒体1
1を選択して、データを読み出す構成とすれば、端末か
らの要求に少しでも早く応じることができるため、利用
者にとって待ち時間の少ないデータ配信サービスを提供
するデータ送出装置を構成することができる。
【0033】本発明の第1の実施例の構成を用いれば、
送出手段15から、1つの記録媒体11から複数の読み
出し要求に応じて、高速にデータを読み出して、複数の
端末へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデータを
送出するデータ送出装置を実現できるため、記録媒体1
1を格納するテープ装置等の設置面積を少なくできる。
【0034】次に、第2の実施例について説明する。図
3は、第2の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図3において、記録媒体11から送
出手段15までは、第1の実施例である図1と同様であ
る。図3の16は、読み出し要求に従いアクセス時間の
合計を最小とする順序を算出する算出手段である。
【0035】算出手段16が加わったことで、読み出し
手段13の機能も第1の実施例と異なる。読み出し要求
を受付手段12から発するまでは、第1の実施例と同様
である。読み出し要求が発せられると算出手段16は、
読み出し手段13に現在の読み出し状態を要求し、読み
出しの実行状態を獲得する。同一の記録媒体11に対し
複数の読み出しが要求される場合では、新規に要求され
た読み出しを、現在の読み出し順序のどこに追加すれ
ば、効率よくアクセスできるかを算出する。この算出手
段16の効果例を図4に示す。図4で23は、算出手段
16を用いない場合の記録媒体11であるテープへのア
クセス順序を示す図で、24は算出手段16を有する場
合のアクセス順序を示す図である。
【0036】さらに、算出手段16は、現在の読み出し
回数と1回あたりの読み出し時間によるデータ蓄積量か
ら、新たに追加された読み出し回数の変化に必要な読み
出し時間量も算出する。そして、算出された変化に伴う
分の読み出し内容を読み出し手段13に伝え、読み出し
順序や時間幅を変更する。この変化内容を読み出し手段
13から一時蓄積手段14や送出手段15に伝えること
によって、アクセス数の変化に対応することができる。
【0037】第2の実施例の構成を用いれば、全体のア
クセス時間を低減することができる。アクセス時間が低
減できれば、アクセス時間の間も必要なデータ蓄積量を
減らすことができる。よって、同じ回数のアクセスを行
う際の一時蓄積手段14のデータ量を減らすことができ
る。または、一時蓄積手段14のデータ量が同じでも、
さらに多くのアクセス回数を実行できる。第2の実施例
の構成を用いれば、第1の実施例よりさらに多くの複数
の端末へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデータ
を送出するデータ送出装置を実現できる。
【0038】次に、第3の実施例について説明する。図
5は、第3の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図5において、記録媒体11から送
出手段15までは、第1の実施例である図1と同様であ
る。図5の17は、読み出し要求に従い読み出し位置の
重なりを検出する重なり検出手段、18は、重なり部分
のデータを一時蓄積手段14に蓄積されたデータから作
成するデータ生成手段である。
【0039】以下に第3の実施例を説明する。読み出し
要求を受付手段12から発するまでは、第1の実施例と
同様である。読み出し要求が発せられると重なり検出手
段17は、読み出し手段13に現在の読み出し実行状態
を要求し、読み出し実行状態を獲得する。重なり検出手
段17は、新規に要求された読み出しデータ領域が、現
在読み出しているデータ領域と一部あるいは全部一致す
るかどうかを検出する。検出した結果、重なっている領
域があった場合には、重なっている部分の読み出しを除
く領域のみを読み出す要求を読み出し手段13に発行す
る。一時蓄積手段14には、重なり部分のないデータが
格納される。データ生成手段18は、重なり部分の発生
内容を重なり検出手段17から獲得し、重なり部分のデ
ータを一時蓄積手段14に蓄積されたデータから作成す
る。
【0040】重なり部分を読み出さない構成とすれば、
データ読み出し量を少なくすることができる。読み出し
データ量を少なくしても、重なり部分のデータはデータ
生成手段18が生成するため、複数の端末にデータ配信
することができる。読み出しデータ量が減れば、読み出
し時間の合計も減少させることができる。
【0041】上記で説明したように、第3の実施例の構
成を用いれば、全体の読み出し時間を低減することがで
きる。読み出し時間が低減できれば、アクセス時間を読
み出し時間の低減分増やすことができ、さらに多くのア
クセス回数を実行できる。本第3の実施例の構成を用い
れば、第1の実施例よりさらに多くの複数の端末へ同時
に、アクセス時間も絶えることなくデータを送出するデ
ータ送出装置を実現できる。
【0042】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、複数の端
末からのランダムアクセス要求に対して、記録媒体から
高速にデータを読み出して、一度データを蓄積し、蓄積
したデータを記録媒体のアクセス時や他の端末へのデー
タ送出用データの読み込み時も送出し続け、その読み出
し速度は、複数の端末へのデータ送出合計速度よりも高
速で読み出すことにより、送出手段から、複数の端末へ
同時に、アクセス時間も絶えることなくデータを送出す
るデータ送出装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例におけるデータ送出装置
の動作説明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施例におけるデータ送出装置
のアクセス順序を示す説明図
【図5】本発明の第3の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
【図6】従来例におけるデータ記録再生装置の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
11 記録媒体 12 受付手段 13 読み出し手段 14 一時蓄積手段 15 送出手段 16 算出手段 17 重なり検出手段 18 データ生成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 享司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 前田 哲男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記録されている記録媒体と、複
    数の端末からのデータ配信要求を受け、読み出し要求を
    発生する受付手段と、前記読み出し要求に従い前記記録
    媒体に対し読み出し位置まで移動させデータを読み出す
    読み出し手段と、読み出したデータを一時蓄積する一時
    蓄積手段と、前記データ配信要求を受け、前記複数の端
    末へ一時蓄積したデータを送出する送出速度の合計速度
    が、前記記録媒体からのデータの読み出し速度よりも低
    速である送出手段と、を備えるデータ送出装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録媒体を有し、読み出し手段
    が、端末からの配信要求を受け、現在位置から読み出し
    位置までの到達時間が最も短い前記記録媒体を選択する
    請求項1記載のデータ送出装置。
  3. 【請求項3】 送出手段が、配信要求のある複数の端末
    に対して、各々一定速度で連続したデータを送出し続け
    ることを特徴とする請求項1記載のデータ送出装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に着脱可能なテープを用いる請
    求項1記載のデータ送出装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に記録し、送出手段から送出す
    るデータが、圧縮デジジタルデータであることを特徴と
    する請求項1記載のデータ送出装置。
  6. 【請求項6】 データが記録されている記録媒体と、複
    数の端末からのデータ配信要求を受け読み出し要求を発
    生する受付手段と、前記読み出し要求に従い前記記録媒
    体に対し読み出し位置まで移動させデータを読み出す読
    み出し手段と、同一の前記記録媒体に対し読み出し位置
    までの移動時間であるアクセス時間の合計を最小とする
    順序を算出する算出手段と、読み出したデータを一時蓄
    積する一時蓄積手段と、前記データ配信要求を受け、前
    記複数の端末へ一時蓄積したデータを送出する送出速度
    の合計速度が、前記記録媒体からのデータの読み出し速
    度よりも低速である送出手段と、を備えるデータ送出装
    置。
  7. 【請求項7】 データが記録されている記録媒体と、複
    数の端末からのデータ配信要求を受け読み出し要求を発
    生する受付手段と、前記受付手段が読み出し位置の異な
    る複数の配信要求を受け付けた場合に、同一の前記記録
    媒体に対し、読み出しデータの一部もしくは全部重なる
    場合の重なりを検出する重なり検出手段と、重なり部分
    については、先に読み出す前記読み出し要求のみ有効と
    して、前記読み出し要求に従い前記記録媒体に対し読み
    出し位置まで移動させデータを読み出す読み出し手段
    と、読み出したデータを蓄積する一時蓄積手段と、重な
    り部分のデータを前記一時蓄積手段に蓄積されたデータ
    から作成するデータ生成手段と、前記データ配信要求を
    受け、前記複数の端末へ一時蓄積したデータを送出する
    送出速度の合計速度が、前記記録媒体からのデータの読
    み出し速度よりも低速である送出手段と、を備えるデー
    タ送出装置。
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