JPH086319Y2 - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JPH086319Y2
JPH086319Y2 JP503891U JP503891U JPH086319Y2 JP H086319 Y2 JPH086319 Y2 JP H086319Y2 JP 503891 U JP503891 U JP 503891U JP 503891 U JP503891 U JP 503891U JP H086319 Y2 JPH086319 Y2 JP H086319Y2
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JP
Japan
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voltage
conductor
intermediate conductor
electron beam
shield
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JP503891U
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Inventor
寿男 木村
隆裕 寺澤
Original Assignee
日新ハイボルテージ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、塗料や樹脂等の各種
被照射体に電子線を照射する電子線照射装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子線照射装置の一例を図2に基
づいて説明する。図2は電子線照射装置の縦断面概略図
である。この電子線照射装置は、真空チャンバー1の内
部に配置したカソード3を備えたシールド電極2から放
射される電子線を、チタン(Ti)等の金属箔膜が張られ
た照射窓4から外部に向けて照射するようにしたもので
ある。
【0003】この電子線照射装置は、排気部9から真空
ポンプ10で内部を真空状態に保持できる真空チャンバ
ー1と、内部にSF6 などの絶縁性のガスが封入される
とともに接地されているタンク8とを備え、真空チャン
バー1とタンク8との間に絶縁支持体7を設けている。
真空チャンバー1に対して絶縁状態となるように絶縁支
持体7の中央部に中空筒状の中間導体11を貫挿し、こ
の中間導体11の内部に高圧導体6を挿入配置し、真空
チャンバー1の内部となる中間導体11の一端部に絶縁
碍子13を介在させて加熱用の電力を供給する供電線5
が接続されたシールド電極2を固定している。中間導体
11の他端部の端部面に複数本の絶縁支柱18を立設
し、中間導体11の他端部から突出した高圧導体6の端
部および絶縁支柱18に、加速電圧(−HV)を印加する
シールドフランジ17を固定している。
【0004】なお、絶縁支持体7は前述したように中間
導体11やシールド電極2を機械的に支持する他に、中
間導体11やシールド電極2と真空チャンバー1との間
を絶縁するとともに、真空チャンバー1とタンク8とを
仕切ることによって、真空チャンバー1の内部を真空に
維持する作用を果たしている。また、絶縁支柱18は、
絶縁碍子13にタンク8内に封入された絶縁性のガスの
ガス圧による引っ張り力およびシールド電極3の自重に
よる曲げモーメントが加わるのを軽減する作用を果たし
ている。
【0005】このような構成の電子線照射装置におい
て、給電線5で供給される電力により加熱されたカソー
ド3から放出された熱電子は、高圧導体6でシールド電
極2に供給される加速電圧(−HV)によって加速されて
照射窓4を通して大気中に取り出され、試料(図示せ
ず)に照射される。このとき、高圧導体6とタンク8と
の間に接続されるとともに結合点が中間導体11に接続
された第1および第2分圧抵抗15,16は、その分圧
比によって印加される加速電圧(−HV)を分圧し、絶縁
支持体7と絶縁碍子13および絶縁支柱18に加わる電
位を固定する機能を果たしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構造では、絶縁支持体7の沿面などで放電が発生し
た場合、中間導体11が接地電位に近づき、第1分圧抵
抗15に高圧導体6とタンク8に印加さる加速電圧(−
HV)のほぼ100%が印加され、第1分圧抵抗15を破
壊する可能性がある。
【0007】この考案の目的は、加速電圧(−HV)を安
定に保持する機能を持つ第1分圧抵抗が破壊することな
く、中間導体と高圧導体との隙間で発生する電界の乱れ
による放電が発生しない電子線照射装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案の電子線照射装
置は、真空チャンバーとタンクとの間に仕切用の絶縁支
持体を設け、中空筒状の中間導体を絶縁支持体の中央部
に貫通支持させ、この中間導体の内部に高圧導体を挿入
配置し、真空チャンバーの内部に突入した中間導体の一
端部に絶縁碍子を介在させてシールド電極を固定し、中
間導体の他端部に絶縁支柱を立設するとともに、中間導
体の他端部から突出した高圧導体の端部にシールドフラ
ンジを固定し、このシールドフランジと中間導体との間
に第1分圧抵抗を、中間導体とタンクとの間に第2分圧
抵抗をそれぞれ接続し、中間導体の他端部とシールドフ
ランジとの間に、絶縁支柱と平行に保護ギャップを設け
たものである。
【0009】
【作用】この考案の電子線照射装置は、絶縁支持体に支
持された中間導体の他端に絶縁支柱を立設し、中間導体
の他端部から突出した高圧導体の端部にシールドフラン
ジを固定し、このシールドフランジとタンクとの間に第
1および第2分圧抵抗を直列に接続し、中間導体の他端
部とシールドフランジとの間に絶縁支柱と平行に保護ギ
ャップを設けたので、シールド電極の高圧電極部および
高圧導体と中間導体との間に印加される所定値を超える
電圧(異常電圧)を、保護ギャップで放電させることが
できる。
【0010】また、保護ギャップを中間導体の他端部と
シールドフランジとの間に設けたので、中間導体と高圧
導体との隙間で電界が乱れるのを防ぐことができる。
【0011】
【実施例】この考案の電子線照射装置の一実施例を図1
に基づいて説明する。図1は中間導体11の他端部付近
の要部拡大縦断面図であり、従来例と同一部分または相
当部分には同一符号を付しており、その詳しい説明は省
略する。図1のように、絶縁支持体7には中間導体11
が貫通しており、この中間導体11は真空チャンバー
(図示せず)とタンク(図示せず)とによって支持され
ている。
【0012】中間導体11の他端部の端部面に複数本の
絶縁支柱18がたとえば円周上に立設され、中間導体1
1の他端部から突出した高圧導体6の端部に加速電圧
(−HV)を印加するシールドフランジ17を固定し、こ
のシールドフランジ17とタンク(図示せず)との間
に、前述の従来例と同様に第1および第2分圧抵抗1
5,16を接続している。
【0013】そして、中間導体11の他端部とシールド
フランジ17との各々に、絶縁支柱18と平行にギャッ
プ部材14a,14bを配置し、保護ギャップ14を構
成している。なお、この保護ギャップ14は必要に応じ
て複数個を円周上に配置してもよいのは勿論である。こ
のような構成の電子線照射装置において電子線を照射す
るときは、図2に示した従来例と同様に、給電線5(図
2)で供給される電力により加熱されたカソード3から
放出された熱電子が、高圧導体6を介してシールド電極
2に供給された加速電圧(−HV)によって加速されて照
射窓4を通して大気中に取り出され、試料(図示せず)
に照射される。
【0014】このとき、シールド電極2(図2)の高圧
電極部12および高圧導体6と中間導体11との間に所
定値を超える電圧(異常電圧)が印加された場合、この
電圧(異常電圧)を中間導体11の他端部とシールドフ
ランジ17との間に配置した保護ギャップ14で放電さ
せるので、第1分圧抵抗15を破壊することがない。ま
た、保護ギャップ14を中間導体11の他端部とシール
ドフランジ17との各々に設けたギャップ部材14a,
14bで構成したので、中間導体11と高圧導体6との
隙間での電界の乱れによる放電が発生しない。
【0015】
【考案の効果】この考案の電子線照射装置は、絶縁支持
体に支持された中間導体の他端に絶縁支柱を立設し、中
間導体の他端部から突出した高圧導体の端部にシールド
フランジを固定し、このシールドフランジとタンクとの
間に第1および第2分圧抵抗を接続し、中間導体の他端
部とシールドフランジとの間に絶縁支柱と平行に保護ギ
ャップを設けたことにより、シールド電極の高圧電極部
および高圧導体と中間導体との間に印加される所定値を
超える電圧(異常電圧)を、保護ギャップで放電させる
ことができ、高圧導体を介してシールド電極に供給され
る加速電圧(−HV)を分圧する第1分圧抵抗を破壊する
ことがない。
【0016】また、保護ギャップを中間導体の他端部と
シールドフランジとの各々に設けたギャップ部材で構成
したので、中間導体と高圧導体との隙間での電界を乱さ
ず、異常放電の発生を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の電子線照射装置の一実施例の要部拡
大縦断面図である。
【図2】従来の電子線照射装置の縦断面概略図である。
【符号の説明】
6 高圧導体 7 絶縁支持体 11 中間導体 14a,14b ギャップ部材 14 保護ギャップ 15 第1分圧抵抗 16 第2分圧抵抗 17 シールドフランジ 18 絶縁支柱

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバーとタンクとの間に仕切用
    の絶縁支持体を設け、中空筒状の中間導体を前記絶縁支
    持体の中央部に貫通支持させ、この中間導体の内部に高
    圧導体を挿入配置し、前記真空チャンバーの内部に突入
    した前記中間導体の一端部に絶縁碍子を介在させてシー
    ルド電極を固定し、前記中間導体の他端部に絶縁支柱を
    立設するとともに、前記中間導体の他端部から突出した
    前記高圧導体の端部にシールドフランジを固定し、この
    シールドフランジと前記中間導体との間に第1分圧抵抗
    を、前記中間導体と前記タンクとの間に第2分圧抵抗を
    それぞれ接続し、前記中間導体の他端部と前記シールド
    フランジとの間に、前記絶縁支柱と平行に保護ギャップ
    を設けたことを特徴とする電子線照射装置。
JP503891U 1991-02-12 1991-02-12 電子線照射装置 Expired - Lifetime JPH086319Y2 (ja)

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JP503891U JPH086319Y2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 電子線照射装置

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Publication Number Publication Date
JPH04102100U JPH04102100U (ja) 1992-09-03
JPH086319Y2 true JPH086319Y2 (ja) 1996-02-21

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