JPH0862930A - 表面に電荷を蓄えるための装置及び方法 - Google Patents

表面に電荷を蓄えるための装置及び方法

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JPH0862930A
JPH0862930A JP7195613A JP19561395A JPH0862930A JP H0862930 A JPH0862930 A JP H0862930A JP 7195613 A JP7195613 A JP 7195613A JP 19561395 A JP19561395 A JP 19561395A JP H0862930 A JPH0862930 A JP H0862930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真プリンタの設計、製造、及び、利用
において、印刷システムにおける伝統的な高電圧源の費
用及び重量を排除する、単純で、比較的安価で、正確な
方法を提供する。 【解決手段】 表面に隣接して配置され、圧電外部層が
変形するのに応答して、表面に電荷を蓄える、圧電外部
層を備えたエンドレス・ウェブ110から構成される、
表面に電荷を蓄えるための装置。この装置には、複数の
ローラ112、114が設けられており、前記エンドレ
ス・ウェブ110が、前記複数のローラ112、114
に引っ張られて、前記圧電外部層が変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、主とし
て、ゼログラフィ、または、乾式コピーの再生システム
に用いられる誘電体材料に帯電する装置に関するもので
あり、とりわけ、表面電荷を発生して、光伝導性ベル
ト、ウェブ、または、ドラムのような、伝導性バッキン
グを備えた誘電媒体に蓄えるための帯電部材に関するも
のである。
【0002】静電複写式再生装置の場合、光イメージの
形成前に、帯電電位で適合する光伝導性または再生表面
に帯電する必要がある。Carlsonの発明による光伝導性
絶縁体に対して静電電荷または帯電電位を印加するため
の、各種手段が提案されている。動作方法の1つでは、
光伝導性絶縁層の帯電のため、一種のコロナ放電が用い
られ、高電位に維持された1つ以上の細い導電体から構
成される隣接電極によって、光伝導体の隣接表面に電荷
が蓄積されることになる。こうしたコロナ放電装置の例
については、R.G.Vyverbergに対する米国特許第2,8
36,725号、及び、E.C.Giamio,Jr.に対する米国特
許第2,922,883号に記載がある。実際、1つの
コロトロン(コロナ放電装置)を利用して、露光前に、
光伝導体に帯電し、もう1つのコロトロンを利用して、
トナー転写ステップ時に、コピー・シートに帯電するこ
とが可能である。コロトロンは、安価で、適合する装置
であるが、湿度の変化、及び、帯電される絶縁体の誘電
体厚さに敏感である。従って、これらの装置によって生
じる表面電荷密度は、必ずしも一定または均一でない可
能性がある。
【0003】コロトロン帯電システムの代替案として、
ローラ帯電システムが開発された。こうしたシステムに
ついては、R.W.Gundlachに対する米国特許第2,91
2,586号、E.F.Mayerに対する米国特許第3,04
3,684号、R.W.Martel他に対する米国特許第3,3
98,336号(誘電体層と帯電ローラ間に、接触させ
て挿入された2相液体フィルム)、F.W.Sshmidlinに対
する米国特許第3,684,364号、Dolcimascolo他
に対する米国特許第3,702,482号に例示があ
る。上記先行技術による装置は、接触帯電に関するもの
である、すなわち、帯電ローラが、例えば、感光体また
は最終保持(紙)シートといった、帯電される表面と接
触するように配置される。
【0004】上述の先行技術によるタイプの表面接触帯
電ローラは、帯電される表面の移動速度によって制御さ
れる回転速度に制限される。換言すると、帯電ローラ
は、保持部材(それが、光伝導性ドラムであろうと、ベ
ルトであろうと、あるいは、トナーを転写すべき紙のシ
ートであろうと)に接触するので、帯電ローラの表面速
度は、帯電可能な保持部材の速度に等しくなければなら
ない。O'Brienに対する米国特許第3,935,517
号には、エネルギ流の強度とイメージ形成表面速度との
間における、イメージ形成表面の均一な帯電を実現する
のに必要な一般的な関係が開示されている。該特許にお
いて、帯電ローラは、イメージ形成表面から間隔をあけ
て配置され、イメージ形成表面の移動と同期する必要が
ない。
【0005】さらに、これら先行技術による全ての装置
において、ローラ材料は、一般に、特定の用途に合わせ
なければならならないし、帯電可能な保持体に蓄えられ
る電荷の量は、通常、帯電ローラに加えられる電圧の関
数としてしか制御されない。プリ・ニップ絶縁破壊は、
ロールの電気特性を適切に選択することによって阻止さ
れる。帯電及び転写ローラ構造の誘電緩和時間は、特定
のプロセス速度に基づいて規定される。さまざまな動作
速度に合わせて帯電ローラ構造の変更が必要になるだけ
でなく、帯電ローラの緩和時間も、許容可能な範囲内に
維持しなければならない。従って、ロール材料の転動汚
染による導電率の変化に起因する劣化は、帯電ローラの
潜在的故障モードを表している。
【0006】さらに、これらの先行技術による装置は、
全て、バイアス・ロールに電力供給するため、低電流レ
ベルで高電圧の電源を必要とする。この要件は、通常、
高電圧電源を組み込むことによって満たされてきた。こ
れらの高電圧電源は、電子写真式プリンタの全体コスト
及び重量を増すことになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真プリンタの設計、製造、及び、利用において、こう
した印刷システムにおける伝統的な高電圧源の費用及び
重量を排除する、単純で、比較的安価で、正確な方法を
提供することにある。高品質で、比較的安価な電子写真
プリンタが増大するにつれて、正確で、安価な転写及び
帯電システムを提供する必要性が、さらに強まってい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の態様の1つによ
れば、誘電媒体に隣接して配置された、圧電材料から成
る外部層を備えるエンドレス・ウェブが設けられてお
り、エンドレス・ウェブの変形に応答して、表面電荷を
発生し、誘電媒体に蓄えるようになっている、移動方向
に所定の速度で移動する誘電媒体に表面電荷を蓄えるた
めの装置が得られる。
【0009】本発明のもう1つの態様によれば、圧電材
料からなる外部層を備えたエンドレス・ウェブを設ける
ステップと、誘電媒体に隣接してエンドレス・ウェブを
配置するステップと、エンドレス・ウェブから電界を発
生させるステップと、エンドレス・ウェブによる電界か
ら誘電媒体に表面電荷を誘導するステップを含む、移動
方向に所定の速度で移動する誘電媒体に表面電荷を蓄え
るための方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において有効な用途である
ことが分かった再生機械は、感光体ベルト10を利用す
るものである。ベルト10は、矢印12の方向に移動
し、ベルトの順次部分が、その移動経路まわりに配置さ
れた各種処理ステーションを順次通過することになる。
【0011】ベルト10は、ストリッピング・ローラ1
4、テンション・ローラ16、アイドル・ローラ18、
及び、駆動ローラ20まわりを引かれて移動する。駆動
ローラ20は、ベルト・ドライブのような適合する手段
によってモータ(不図示)に結合されている。
【0012】ベルト10は、所望のバネ力により、弾性
でテンション・ローラ16をベルト10に押しつける1
対のバネ(不図示)によって張力が維持される。ストリ
ッピング・ローラ14及びテンション・ローラ16は、
両方とも、回転可能に取り付けられている。これらのロ
ーラは、ベルト10が矢印12の方向に移動する際、自
由に回転するアイドラである。
【0013】引き続き、図13を参照すると、最初に、
ベルト10の一部が、帯電ステーションAを通過する。
帯電ステーションAにおいて、さらに詳細に後述するこ
とになる本発明の帯電部材110によって、比較的高い
ほぼ均一な電位になるまで、感光体ベルト10が帯電さ
れる。
【0014】露光ステーションBにおいて、フラッシュ
・ランプ32の照射を受けるため、もとの文書は、透明
プラテン30上に面を伏せて位置決めされる。もとの文
書から反射する光線は、反射されて、レンズ34に通
り、感光体ベルト10の帯電部分に投射されて、電荷を
選択的に消散させる。これによって、もとの文書内に含
まれていた情報領域に対応する静電潜像がベルトに記録
される。
【0015】次に、ベルト10は、静電潜像を現像ステ
ーションCまで送る。現像ステーションCにおいて、現
像装置38は、1つ以上のカラーまたはタイプの現像剤
混合物(すなわち、トナー及びキャリヤ粒状剤)を静電
潜像に接触させる。静電潜像は、キャリヤ粒状剤からト
ナー粒子を吸着し、感光体ベルト上にトナー・イメージ
が形成される。本書で用いられる限りにおいて、トナー
は、微細に分割されたドライ・インク及びトナー懸濁液
を表している。
【0016】ベルト10は、次に、現像された潜像を転
写ステーションDに送る。転写ステーションDにおい
て、紙のコピー・シートのような保持材料のシートが、
ベルト10の現像された潜像に接触させられる。まず、
ベルト10の潜像にランプ(不図示)による転写前露光
を施して、感光体ベルト10とトナー・イメージの吸着
を弱める。次に、やはり、本発明の帯電装置40によっ
て、適正な電位までコピー・シートに帯電すると、該シ
ートが感光体ベルト10に付着し、トナー・イメージ
が、感光体ベルト10からシートに吸着される。帯電装
置40は、1994年7月27日に本件と同時に提出さ
れた、参考までに本書に組み込まれている「SELF BIASI
NG TRANSFER ROLL」と題する同時係属出願第D/926
95号に記載のタイプが望ましい。転写が済むと、スト
リッピング・ローラ14によって、ベルト10からシー
トがはがされる。保持材料は、最終基体への転写のた
め、トナー・イメージを後続の転写ステーションへ搬送
する、中間表面または部材とすることも可能である。こ
れらのタイプの表面は、やはり、電荷を保持する性質が
ある。
【0017】保持材料のシートは、異なる量、サイズ、
及び、タイプの保持材料を保持することが可能な供給ト
レイ50、52、及び、54から転写ステーションDに
送られる。転写後、シートは、引き続き矢印60の方向
に進んで、コンベヤ62に載せられ、定着ステーション
Eに送られる。
【0018】定着ステーションEには、転写されたトナ
ー・イメージをシートに永久固着させる、全体が参照番
号70で表示の定着アセンブリが設けられている。定着
アセンブリ70には、トナー・イメージと接触した状態
で、加圧によって支持ローラ74と係合するようになっ
ている、加熱定着ローラ72が含まれていることが望ま
しい。こうして、トナー・イメージは、シートに永久固
着する。
【0019】定着後、定着イメージを有するコピー・シ
ートは、デカーラ76に通される。シートは、デカーラ
76からシュート78にガイドされて、キャッチ・トレ
イ80または仕上げステーションに送られ、とじ込み、
ステープル留め、丁合い等を施されて、オペレータによ
ってコピー機から取り出される。代替案として、シート
を両面複写ゲート92から両面複写トレイ90に送り、
そこからプロセッサ及びコンベヤ56に戻して、もう1
つの面のコピーを受けることも可能である。
【0020】残留トナー及び汚染物(今後は、まとめて
トナーと呼ぶ)をトナーの逆の電荷にさらすことによっ
て、電荷の分布を狭め、クリーニング・ステーションF
においてより有効に除去できるようにするため、粗清浄
化装置94が設けられている。転写後、感光体ベルト1
0に残っている残留トナーは、いくつかの周知の再生装
置によって、また、後述の構成に従って、再生され、現
像ステーションCに戻されるように企図されているが、
非再生オプションの選択も可能である。
【0021】上述のように、本発明による再生機は、い
くつかの周知の装置のうち任意のものとすることが可能
である。特定の処理、用紙取扱い、及び、制御装置に
は、本発明に影響のない、変更を予測することも可能で
ある。
【0022】次に、特に図1を参照すると、図1から明
らかなように、ベルト110は、引っ張られて、テンシ
ョン・ローラ114及び駆動ローラ112のまわりを移
動する。駆動ローラ112は、ベルト・ドライブのよう
な適合する手段によってモータ(不図示)に結合され
る。ベルト110は、所望のバネ力により、弾性でテン
ション・ローラ114をベルト110に押しつける1対
のバネ(不図示)によって、張力が維持される。ローラ
114は、回転可能に取り付けられており、ベルト10
が矢印16の方向に移動する際、自由に回転する。ベル
ト110は、Pennwalt KTM製のKynar
(登録商標)フィルムが望ましい、ポリふっ化ビニリデ
ン(PVDF)フィルムのような圧電ポリマー・フィル
ムの周囲表面層14から構成される。
【0023】PVDF材料は、フィルムをある方向に引
き延ばし、大きい電界を印加して、フィルムと垂直な方
向に、電気的に分極させることによって形成される。図
6の場合、引き伸ばし方向は、「1」で表示され、分極
方向は、「3」で表示されている。PVDFシートは、
歪みが加えられると、変形に比例する内部電界を発生す
る。
【0024】本発明は、「ゼロモルフ」と呼ばれるバイ
モルフまたはユニモルフ構造を利用している。バイモル
フのゼロモルフは、図7に示すように、シートの分極方
向が互いに逆で、底部電極だけしかない、互いに積層さ
れた2つのPVDFシート102及び104から構成さ
れる。ユニモルフのゼロモルフは、図8に示すように、
厚い基層106に積層された単一のPVDFシートから
構成される。基層材料は、曲げることができ、圧電特性
を備えていない材料から構成することが可能である。
【0025】ベルト110は、ローラ114まわりで変
形するのに十分な伸縮性及び弾性を備えている。ベルト
110が、ローラ114の半径に沿って変形すると、圧
電構成要素に歪みが付与されることによって、ベルト1
10の表面に電位が発生する。これにより、ベルト10
とベルト110の間に形成されるニップ領域に、電界が
発生する。例えば、このギャップにおいて、空気のイオ
ン化が生じると、ベルト110によって、ベルト10に
表面電荷が蓄えられる。ベルト110が、ローラ112
及び114まわりを移動するにつれて、中性化及びクリ
ーニング・ブラシ116が、ベルト110の表面をクリ
ーニングし、残留電荷を除去するが、この場合、ベルト
110は、フラットであり、ローラ112及び114ま
わりにおけるベルト110の変形以前には、外部電界が
存在しない。
【0026】また、この解説から明らかなように、所望
の電位は、イメージ形成表面と接触するローラ半径に関
して適正な直径を選択することによって得られるが、こ
れについては、さらに詳細に後述する。
【0027】エア・ギャップの絶縁破壊または入口ニッ
プにおけるイオン化の阻止は、不均一な帯電及び転写を
防止するのに重要である。これらの外乱は、一般に、
「タイガー・ストライプ」と呼ばれ、ニップの入口ゾー
ンにおけるエア・ギャップ放電の振動性自己消滅のため
に発生する。タイガー・ストライプ、すなわち、不均一
な帯電の阻止に利用可能な方法は、入口ニップにおける
感光体とゼロモルフ表面との間の電位差を制限して、空
気絶縁破壊が生じる可能性のあるレベルに接近しないよ
うにすることである。1975年にFocal Press社から
刊行された、R.M.SchaffertによるELECTROPHOTOGRAPHY
第2版の514ページに開示されたパッシェン曲線によ
れば、最低空気絶縁破壊電圧は、約360ボルトであ
る。本発明による非同期帯電モードを利用すると、「タ
イガー・ストライプ」が減少することが分かっている。
【0028】図2Aには、非同期帯電モードの幾何学構
成が示されている。帯電される感光体は、右に移動して
いるが、ゼロモルフ帯電部材は、図示のように、右から
左に移動している。図2Bには、それぞれ、ニップを通
る実線と点線で、感光体とゼロモルフの表面電位が示さ
れている。ゼロモルフの表面電位は、ローラの半径に沿
った適正な曲げと中性化によって、当初、例えば、10
00ボルトに設定される。感光体は、700ボルトまで
帯電すると、出口ニップに電位差(1000−700)
=300ボルトが生じるが、これは、空気絶縁破壊の最
低値360ボルト未満である。入口ニップにおいて、感
光体は、当初、0ボルトである。ゼロモルフの表面電位
は、ニップを介して、ゼロモルフから感光体に転移した
電荷量によって決まる。図2Aの例は、ゼロモルフの表
面電位が300ボルトまで低下したという想定によるも
のである。この事例では、やはり、入口ニップにおける
電位差(300−0)=300ボルトは、空気絶縁破壊
の最低値360ボルト未満である。この例の場合、入口
エア・ギャップと出口エア・ギャップの両方における感
光体とゼロモルフの電位差は、360ボルト未満に制限
されたので、空気絶縁破壊が阻止された。
【0029】予測されるように、ゼロモルフの表面電位
の低下と感光体の表面電位の上昇(帯電)との関係は、
当初、相対的電気容量、すなわち、 △Vxm/△Vp/r=(Cp/r/Cxm)K、 ここで、K=速度比(Sxm/Sp/r)によって決ま
る。ゼロモルフの相対速度(Sxm)及び感光体の相対
速度(Sp/r)によって、ニップを介したゼロモルフ
と感光体のそれぞれの有効時間積分全容量が決まる。速
度比Kは、従って、最適な性能を求めて、非同期ゼロモ
ルフ帯電システムを調整するために利用するのに便利な
パラメータである。
【0030】非同期ゼロモルフ帯電は、下記の実験構成
を利用してテストされた。ゼロモルフ装置は、.00
3″のニッケル製シームレス・ベルトに結合されて、ユ
ニモルフ構造を形成する、110μ厚の分極PVDF
Kynar(登録商標)圧電フィルムから構成された。
シームレス・ベルトは、モータを備えた2つのロール固
定具に取り付けられた。導電性ブラシによって、フラッ
ト・ゾーンのゼロモルフ表面電位が中性化された。帯電
ニップにおいて、ロールの上でゼロモルフを曲げること
によって、同じ直径の他のロールにおけるESV測定に
よって求めることが可能な値Vxmの表面電位が発生す
る。この非同期ゼロモルフ帯電実験では、代用感光体と
して、アルミ・メッキした.001″マイラーが利用さ
れた。
【0031】図3Aには、この装置によって発生した実
験データが示されている。速度比が増すにつれて、.0
01″マイラーは、700ボルトに近い表面電位値まで
帯電された。この実験においては、マイラーの表面電位
は、3〜4のオーダの速度比Kで、700ボルトの値に
漸近したようである。
【0032】図3Bには、.001″マイラーの代わり
に、感光体ベルトを用いて発生したデータが示されてい
る。やはり、帯電は、漸近するように思われる。3〜4
のオーダの速度比でほぼ等しくなった約−900ボルト
の表面電位は、後続のゼログラフィによるイメージ形成
に適した値である。
【0033】図4には、本発明のもう1つの実施例が示
されている。この実施例には、ニップ前の絶縁破壊に起
因する不均一性を阻止するためのもう1つの方法が開示
されている。この方法は、空気絶縁破壊がニップ後領域
でしか起こり得ないことを保証するやり方で、ニップ領
域を通る電界の大きさを制御する(調整する)ことであ
る。
【0034】図5には、図4に示すゼロモルフ・ベルト
の制御された曲げによるゼロモルフ表面電位が示されて
いる。ゼロモルフの表面電位は、その曲げの半径と反比
例の関係にあるので(これについては、さらに詳細に後
述する)、ゼロモルフ・ベルトの表面電位Vxは、図5
に含まれるプロットに示す位値A、B、C、D、E、及
び、Fにおいて予測可能である。この例に関して、ゼロ
モルフ構造は、曲げられて、半径が減少すると、正の表
面電位が増大するものと仮定された。
【0035】次に、図5を参照する。
【0036】位置Aにおいて、中性化及びクリーニング
・ブラシによって、開始Vx=0ボルトが設定される。
【0037】位置Bにおいて、R(曲率半径)は、変化
がなく、従って、Vx=0ボルト。
【0038】位置C及びDにおいて、半径Rは、極めて
大きく、Vx<<0ボルトになる(すなわち、Vx=負
の極性)。
【0039】ステージEにおいて、ゼロモルフ・ベルト
は、曲げられて、半径が小さくなり、Vx(α1/R)
が大きい正の値になる。小さいが、増大するニップ後ギ
ャップに関して、Vxが、絶縁破壊電圧を超えると、空
気絶縁破壊によって、電荷△qがゼロモルフ表面から感
光体表面に有効に転移して、VxがVtに低下する(放
電によって、該ギャップに関する電圧が持続する)。図
5に示すように、ゼロモルフの放電と感光体の帯電の電
圧値は、等しい。これが生じるのは、それらの電気容量
が等しい場合に限られる。さもなければ、Vp/r=
(Cx/Cp)△Vxとなるが、ここで、Cx=ゼロモ
ルフの容量、Cp=感光体の容量。
【0040】位置Fにおいて、半径は、やはり大きい
(C及びDと同様)。Vxが、絶縁破壊電圧を超えなけ
れば、Vx=C及びDにおけるV。絶縁破壊が生じる
と、Vxは、同じ値だけ負になる(△Vx)ので、ゼロ
モルフ表面電位は、空気絶縁破壊放電△qの結果とし
て、低下する。
【0041】位置Aにおいて(再び)、中性化ブラシに
よって、Vx=0ボルトが再設定される。P/R(感光
体)の空気絶縁破壊による帯電が生じると、アースから
の電流が、感光体表面に転移した電荷△qに取って代わ
ることになる。
【0042】主たる構成要素の構成及び配列を考慮する
ことにより、今や、その動作に関する説明から本発明の
完全な理解が得られるものと確信する。理論によって制
限されることを望むものではないが、本発明の主たる構
成要素は、下記モデルに基づいて機能するものと考えら
れる。
【0043】最高の電圧及び電界が生じるのは、図9に
示すように、能動圧電層の底面が接地される場合であ
る。
【0044】上方接地面は、該層の上方にかなり離れて
位置しているので、表面上の電界は、無視することがで
きる。これは、静電電圧計で表面電位を測定する場合に
生じる状況であり、外部電界を中性化するためにフィー
ドバック制御される。該モデルは、フィルムの表面が、
バルクのように帯電されていないという想定によるもの
である。
【0045】残りの唯一の静電界源は、下記に示すよう
に、曲げると材料に生じる分極ということになる。 D=εE+P
【0046】フィルム内のスペースの電荷は、ゼロのた
め、 ▽・D=p=0 従って、フィルム内は、 D=一定 フィルムの表面には、電荷がなく、従って、Dベクトル
は、界面全体にわたって連続し、 Da=Db E電界(従って、D電界)は、エア・ギャップ内におい
てゼロのため、 Db=εEb(z)+P(z)=0
【0047】層中のE電界は、下記によって表される。
【数1】
【0048】層内のE電界は、局所歪みによって左右さ
れるPとともに変化するので、均一にはならない。層の
上部における表面電位は、z=0のアースからz=bの
表面までのE電界を積分し、下記のように圧電層の開回
路電圧を表すか、
【数2】
【0049】あるいは、圧電係数及び歪みに関して下記
のように表すことによって、求めることが可能である。
【数3】
【0050】従って、開回路電圧の計算が可能になる前
に、歪み分布を求める必要がある。
【0051】シートを曲げると、シートの外側表面が長
くなり、内側表面は短くなる。
【0052】長さに変化を生じない、シート内のある部
分は、中性レベルである。Kynar(登録商標)の単
一シートのように均一な材料の場合、中性位置は、図7
に示すように中央に位置することになる。歪みは、
【数4】 によって定義される。
【0053】中性軸に沿って、長さに変化はないので、
角度θの円弧の場合、 引き伸ばされていない長さ=Rθ ここで、Rは、中性軸の曲率半径である。中性軸から離
れると、長さは下記によって表される。 引き伸ばされた長さ=(R+z)θ ここで、zは、中性軸から測定した距離である。この結
果を歪みの定義に代入すると、下記のようになる。
【数5】
【0054】歪みは、中性軸に沿ってゼロであり、層の
上部及び底部(z=±b/2)において最大値になる。
これらの位置における歪みの値は、次の通りである。
【数6】
【0055】この値は、材料の破壊または降伏前におけ
る材料の変形に対する制限を設定するので、実際に設計
する上で重要である。Kynar(登録商標)は、25
〜40%延びると破損することが分かっているので、装
置の耐用期間における機械的劣化、亀裂等を阻止するた
め、歪みは、それよりかなり低いレベルに保持すること
が望ましい。例えば、歪みに対する実際の制限を1%と
することが可能である。
【0056】ただし、より一般的な電源とは異なり、電
圧は、外部制御装置ではなく、フィルムの曲げ歪みによ
って設定される。歪みに関する実際の制限は、フィルム
厚とローラ半径の両方によって制御される。例えば、1
%の歪みの場合、
【数7】
【0057】従って、0.1mmのバイモルフ・フィル
ムは、半径が R=5mm のローラに沿って曲げられると、1%の歪みレベルに達
する。
【0058】ローラの半径がもっと長ければ、電界がそ
の限界未満になり、半径がもっと短ければ、引き伸ばさ
れて、層の劣化を生じる可能性がある。より大きいロー
ラを利用しなければならない場合、所望の電界を得るに
は、二層をより厚くしなければならないし、同時に、機
械的設計に注意して、ベルトが、過度の歪みを生じるよ
り急な湾曲部を通ることがないように保証しなければな
らない。
【0059】歪みに関する下記の式は、R、すなわち、
中性層の曲率半径に関して書かれている。実際、この距
離は、ローラ及び層自体の厚さの寄与するところによっ
て成り立っている。中性層の半径は、 R=Rr+b/2 であり、ここで、bは、ベルトの厚さ、Rrは、ローラ
の半径である。2つの半径は、下記によって関連づけら
れる。
【数8】
【0060】この例の場合、歪み制限は、〜1%であ
り、これは、b/2Rも1%のオーダであることを表し
ている。これは、わずかな差であるので、無視すること
が可能である。それが重要になるのは、より大きい歪み
が許容される場合に限られる。例えば、
【数9】
【0061】ゼロモルフ(バイモルフ)に発生する表面
電位は、下記の特徴がある。
【0062】バイモルフのゼロモルフ積層シートを曲げ
ると、外側の層の正の歪みによって、正電圧が生じ、ま
た、分極の反転により、内側の層の負の歪みによって、
やはり、正の電圧が生じる。
【0063】該環境において生じる表面電位は、層の一
方に生じる電位の2倍である。
【0064】曲げにおける歪みに関する下記の式を
【数10】 電圧積分に利用すると、バイモルフの開回路電圧は、次
のようになる。
【数11】
【0065】これらの式は、バイモルフに実施されたテ
ストで得られた実験結果と比較することが可能である。
フィルムは、2枚の4ミルのKynar(登録商標)シ
ートを背面どうしで結合して、0.22mmの全体厚が
得られるようにして、製造された。次に、積層シートを
異なる直径の円形に沿って曲げ、静電電圧計を用いて、
表面電位が測定された。このテストで得られた測定値
が、表1にリスト・アップされている。
【表1】
【0066】実験での構造から厚さと曲率の両方とも分
かっているので、圧電係数hが分かれば、モデルによっ
て予測される開回路電圧を計算することが可能になる。
hの適正値は、Pennwaltのパンフレット「Kynar Piezo
Film」、及び、技術マニュアル「Kynar Piezo Film」に
リスト・アップされた特性から計算された。予測可能な
最大値及び最小値は、次のように表された。 hmin=261V/μm hmax=770V/μm モデルの電圧予測は、曲率の関数として、測定値ととも
に、図10に示された限界の両方について作図された。
【0067】表面電位の実験測定値は、電位の値と材料
の基本特性の関連付けが可能であることを表した、モデ
ル予測によって一括されている。測定電圧から、圧電係
数hの見掛け値が、3つのデータ・ポイントを当てはめ
て、中央の曲線を生成することによって求められた。こ
の曲線は、データ・ポイントのそれぞれに極めて接近し
て通っているが、このことは、さらに、電圧の予測が曲
率半径に基づくことを表している。結果は一致するの
で、当てはめられた曲線から取り出された、hの見掛け
値は、下記のモデリングに利用される。この当てはめら
れた値は、 hfit=431V/μm
【0068】表面電位は、簡単に測定され、効果の大き
さを示すものとして役立つが、応用設計にとって最も有
効な量ではない。例えば、転写ステーションにおいて、
トナーを用紙に付着させるには、エア・ギャップに強い
電界が必要になる。同様に、現像ニップにおいて、プロ
セスを仕上げるには、電界が強くなければならない。従
来の誘電ウェブの場合、電界が、誘電体の表面電荷によ
って生じるので、表面電位とギャップの電界は、正比例
の関係にある。しかし、圧電ウェブでは、電界がバルク
材料の分極によって生じ、また、場所によって変動する
ので、これは、当てはまらない。エア・ギャップのE電
界は、必要とされる構造に関する基本的な静電関係から
計算しなければならない。
【0069】典型的な構造には、図11に示すように、
片側が接地され、もう片側のエア・ギャップの幅が有限
の圧電層が含まれる。
【0070】圧電層の深さはbであり、エア層の厚さ
は、aである。前述のように、表面電荷とバルク電荷
は、両方とも、ゼロと仮定されるので、Dベクトルは両
方の層とも均一であり、互いに等しい。しかし、この場
合、E電界は、空気中に消失しない。ギャップにおける
D電界の値は、下記の通りである。 D=ε0a=εEb+P これは、下記のように圧電層の電界に関して解くことが
可能である。
【数12】
【0071】エア層の上方及び圧電層の下方には、接地
された電極があるので、両方の層間における正味の電圧
降下は、消失しなければならない。
【数13】
【0072】Ebに関する式を代入するか、あるいは、
表面電位の定義を利用すると、次のようになる。
【数14】
【0073】下記の式を呼び戻すと、
【数15】
【0074】曲げられた圧電層の上方のエア・ギャップ
における電界に関する結果は、次のようになる。
【数16】
【0075】バイモルフに関する表面電位は、これまで
に計算されている。すなわち、
【数17】
【0076】これをエア・ギャップのE電界に関する式
に代入すると、次のようになる。
【数18】
【0077】この式から明らかなように、電界が最も強
くなるのは、エア・ギャップaが、圧電層の誘電体厚に
比べて狭くなる場合である。この場合、すなわち、a<
<b/kbの場合、エア・ギャップの電界は、次のよう
になる。
【数19】
【0078】エア・ギャップが狭くなるにつれて、電界
は無限に増大するのではなく、有限値に達する。
【0079】電界に関する式の第2項は、弾性歪みであ
るが、これは、圧電層の破壊点未満の値に制限される。
Kynar(登録商標)の場合、25〜40%の破壊歪
みを安全に下回るのは、1%の歪みであると仮定され
た。所定の用途において許容される最大歪みをSmax
表すことにする。狭いエア・ギャップで発生し得る最大
電界は、次の通りである。
【数20】
【0080】先行例におけるように、下記のパラメータ
を想定する。 Smax=.01 h=431×106V/m k=12 こうした環境において、エア・ギャップ内のE電界は、
下記の強さになる。 Ea,max=51.7V/μm これは、極めて狭いギャップにおける空気の絶縁破壊電
界(68V/μm)に比べてわずかに弱く、広いギャッ
プの絶縁破壊電界(3V/μm)に比べるとはるかに強
い。従って、曲がった圧電フィルムの次の狭いギャップ
は、1%の歪みであっても、静電コピー機において用い
られる電流電源とほぼ同じ強さの電界にさらされる。こ
れによって明らかなように、現在得られる材料によっ
て、転写及び現像のようなサブシステムにおける従来の
大部分の高電圧源に取って代わる電界を発生させること
が可能である。
【0081】ローラ半径を適正に選択すれば、所定の厚
さのバイモルフで、最大出力を得ることが可能である。
しかし、多くの場合、ローラ半径は制御されない。半径
が長くなりすぎると、出力は、最大値未満まで低下す
る。
【0082】ユニモルフのゼロモルフの場合、図8に示
すように、ベルトの全厚は、bで表される。曲げの外側
における能動圧電層の厚さは、baによって表される。
この層は、その上方の空気に対して開放されており、基
層に積層されるポイントで接地されている。接地面は、
基層の下に配置することができるが、これによって、出
力はかなり低くなる。
【0083】この構成によって生じる開回路電圧は、バ
イモルフのゼロモルフの場合と同じ公式によって表され
るが、積分は、能動領域に関して評価されるだけであ
り、ベルト全体に関してではない。
【数21】
【0084】能動領域は、積層の上部の能動圧電層の厚
さにわたって延びているだけであり、積分は、先行例の
場合と同じ歪みを利用すると、次のようになる。
【数22】
【0085】能動層がフィルムの全体に延びる(ba
b)特殊事例の場合、これによって、予測通り、V0
0の開回路電圧が得られる。能動層が途中bz=b/2
まで延びている場合、電圧は降下して、次のようにな
る。
【数23】
【0086】これは、前に得られた全ゼロモルフ(バイ
モルフ)電圧の半分である。
【0087】単一能動層または受動基層に関する状況を
ゼロモルフ(バイモルフ)と比較するため、開回路電圧
をゼロモルフ(バイモルフ)によって得られる基準値に
対して正規化するのが有効である。該電圧は、次のよう
に書き直すことが可能である。
【数24】
【0088】この電圧の最高値は、1/2V0であり、
能動層がベルト全体の1/2の厚さである場合に生じ
る。従って、同じベルト厚の場合、この構成では、必
ず、バイモルフより低い出力電圧を生じることになる。
ゼロモルフ(ユニモルフ)の有利な特徴によって、後述
のように、主として、直径の大きいローラに対する強い
電界が許容されることになる。
【0089】測定は、Kynar(登録商標)フィルム
及びプラスチック・シムストックである基層についてさ
まざまな厚さを利用し、ユニモルフ構造の表面電位につ
いて実施された。これら2つの層は、積層され、半径
0.9375インチ(23.8mm)のPVC管材に沿
って曲げられた。表2には、テスト結果の要約が示され
ている。
【表2】
【0090】このモデルによる予測電圧は、バイモルフ
に関する測定で得られたhの当てはめ値(432V/μ
m)を利用して計算された。管材の半径ではなく、中性
層の実際の半径を利用して、曲率半径Rが計算された。
測定電圧と予測電圧の比較が、図12に示されている。
【0091】完全な一致が得られれば、実験ポイント
は、全て、対角線上に位置することになる。実際の測定
値は、対角線を一括しており、平均すれば、モデルが正
しい電圧を予測していることになる。従って、ユニモル
フも、バイモルフも、両方とも、このモデルによって十
分に明らかになるものと思われる。
【0092】ギャップの電界は、バイモルフの場合と同
じやり方で計算される。接地面は、能動層の底部に位置
するので、受動基層が、下記の式によって表されるエア
・ギャップの電界に影響することはない。
【数25】
【0093】能動層の開回路電圧に関する値を代入す
る。
【数26】
【0094】ゼロモルフ(バイモルフ)の場合と同様、
エア・ギャップにおける最大電界が生じるのは、エア・
ギャップが、能動層の誘電体厚よりはるかに狭い場合で
ある。この最適なエア・ギャップの電界は、次の通りで
ある。
【数27】
【0095】この電界は、能動層において許容可能な歪
みによって、下記の値に制限される。
【数28】
【0096】ゼロモルフ(ユニモルフ)構成の有効性の
一例として、半径100mmのローラ(ローラの直径が
約8インチ)について考えてみる。前のように、表面に
おける最大歪みを1%とみなすと、ベルト厚は、下記の
式からb=2mmとして求められる。
【数29】
【0097】これは、通常、数ミルの寸法で供給される
圧電フィルムに比べるとかなり厚めである。受動基層の
上に薄い圧電フィルムを取り付けると、バイモルフに比
べて高い性能を得ることができる。例えば、4ミルの圧
電フィルム(ba=0.1mm)がたわみ基層に取り付
けられ、全厚が、最大許容歪みに必要とされる2mmに
なる場合について考えてみる。この例は、次の通りであ
る。
【数30】
【0098】最大エア・ギャップ電界は、次の通りであ
る。 Emax=0.95hkbmax
【0099】同じ条件で、バイモルフ構造によって、1
/2の係数の最大電界が得られるので、ユニモルフによ
って、実際には、バイモルフの出力の2倍の出力が生
じ、より大きい半径を回ることになる。前と同じ値の圧
電定数及び誘電率と、最大歪みを利用すると(S
max=.01,h=431×106V/m,k=12)、 Ea,max=98.3v/μm これは、ギャップが極めて狭い場合でも、空気の絶縁破
壊電界をかなり上回ることになる。
【0100】要するに、誘電媒体に隣接して配置され
た、圧電材料から成る外部層を備えるエンドレス・ウェ
ブが設けられており、エンドレス・ウェブの変形に応答
して、表面電荷を発生し、誘電媒体に蓄えるようになっ
ている、移動方向に所定の速度で移動する誘電媒体に表
面電荷を蓄えるための装置及び方法が得られたことにな
る。エンドレス・ウェブは、2つのローラまわりを引か
れて、外部層が変形する。ゼロモルフ構造の曲げによっ
て生じる電圧及び電界を予測するモデルも得られた。電
圧は、厚さ、構造、曲げ半径、及び、材料の特性を表す
圧電係数hによって決まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の帯電部材を表す図である。
【図2】 Aは幾何学配置の非同期帯電を示す図、Bは
感光体及び帯電部材の表面の表面電位を示す図である。
【図3】 A及びBは非同期帯電モードを用いて、本発
明によって発生した実験データを示す図である。
【図4】 本発明のもう1つの実施例を示す図である。
【図5】 図4の帯電装置を用いた感光体の電位を示す
図である。
【図6】 圧電シートの構造を示す図である。
【図7】 本発明によって利用されるバイモルフのゼロ
モルフを示す図である。
【図8】 本発明によって利用されるユニモルフのゼロ
モルフを示す図である。
【図9】 圧電電圧発生器の上方のエア・ギャップを示
す図である。
【図10】 本発明によって利用されるバイモルフのゼ
ロモルフに関する実験結果を示す図である。
【図11】 片側が接地された圧電層の構造を示す図で
ある。
【図12】 本発明によって利用されるユニモルフのゼ
ロモルフに関する実験結果を示す図である。
【図13】 本発明の典型的な静電写真印刷器の帯電部
材を示す図である。
【符号の説明】
10 ベルト、14 ストリッピング・ローラ、16
テンション・ローラ、18 アイドル・ローラ、20
駆動ローラ、30 プラテン、32 フラッシュ・ラン
プ、34 レンズ、38 現像装置、40 帯電装置、
50 供給トレイ、52 供給トレイ、54 供給トレ
イ、62 コンベヤ、70 定着アセンブリ、72 定
着ローラ、76 デカーラ、78 シュート、80 キ
ャッチ・トレイ、90 両面複写トレイ、92 両面複
写ゲート、110 ベルト、112駆動ローラ、114
テンション・ローラ、116 中性化及びクリーニン
グ・ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に隣接して配置され、圧電外部層が
    変形するのに応答して、表面に電荷を蓄える、圧電外部
    層を備えたエンドレス・ウェブから構成される、表面に
    電荷を蓄えるための装置。
  2. 【請求項2】 さらに、複数のローラが設けられてお
    り、前記エンドレス・ウェブが、前記複数のローラに引
    っ張られて、前記圧電外部層が変形するように構成され
    ている、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 圧電外部層を備えたエンドレス・ウェブ
    を設けるステップと、 表面に隣接して、エンドレス・ウェブを位置決めするス
    テップと、 エンドレス・ベルトの外部圧電層を変形させて、表面に
    電荷を誘導する電界を発生させるステップから構成され
    る、表面に電荷を蓄える方法。
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