JP2001075331A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2001075331A
JP2001075331A JP25165099A JP25165099A JP2001075331A JP 2001075331 A JP2001075331 A JP 2001075331A JP 25165099 A JP25165099 A JP 25165099A JP 25165099 A JP25165099 A JP 25165099A JP 2001075331 A JP2001075331 A JP 2001075331A
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image forming
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JP25165099A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンデム方式によって中間転写体上にトナー
像を重ね合わせるカラー画像形成装置で、クリーニング
ブレード等を用いないで中間転写体上の転写残トナーを
良好に除去・回収する。 【解決手段】 中間転写体(14a)の移動方向の最上
流に黒(K)プロセスユニット(100)と、更にその
上流に再帯電装置(200)を配置し、中間転写体(1
4a)上の転写残トナーを再帯電装置(200)によっ
て逆極性に再帯電し、前記黒(K)プロセスユニット
(100)の中間転写体(14a)との当接部で黒
(K)プロセスユニット(100)の像形成体(10)
上の黒トナー像を中間転写体(14a)へ転写すると共
に、転写残トナーを黒(K)プロセスユニット(10
0)の像形成体(10)へ転移することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式のカラ
ー画像形成装置に係わり、特に複数の像形成体上に形成
したトナー像を中間転写体上に重ね合わせて形成した
後、転写材上に一括転写するようにしたカラー画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から多色のカラー画像を形成するカ
ラー画像形成装置として、イェロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の4色について像形成
体の周縁部に帯電手段、像露光手段、現像手段を設けた
プロセスユニットを中間転写体に沿って配設し、各プロ
セスユニットの像形成体上に形成した単色のトナー像を
中間転写体(中間転写ベルト或いは中間転写ドラム)に
転写し、中間転写体上に転写したトナー像を重ね合わせ
てカラーのトナー像とするカラー画像形成装置が知られ
ている。中間転写体上のカラートナー像は転写材上に転
写され、定着手段によって加熱定着され、装置外に排出
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるカラー画像形成
装置では、中間転写体上でトナー像の転写が行われるの
で、中間転写体上の転写残トナーを除去するためのクリ
ーニング手段を必要とする。クリーニング手段として多
く用いられるのは、中間転写体表面を摺擦するブレード
(クリーニングブレード)であるが、転写残トナーを回
収する場合、特に現像剤に小粒径トナーや球形トナーが
用いられる場合には、クリーニング手段であるブレード
の中間転写体への押圧力は強力であることが必要とな
り、ブレードの押圧力の変動はトナー像転写時の画像む
らの発生の原因となる。また小粒径トナーや球形トナー
の場合には転写残トナーが、ブレードの摺擦部を擦り抜
け易く、トナーフィルミング現象が生じ易い。
【0004】本発明は、クリーニング時に負荷変動の大
きいブレード等のクリーニング手段を用いないで、中間
転写体上の転写残トナーが良好に除去され、除去された
廃トナーも別に設けた処理機構によらないで静電的に回
収されるようにしたカラー画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、イェロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)から
成る4組のプロセスユニットを回動する中間転写体に並
列配置し、前記の各プロセスユニットの像形成体上に形
成されたトナー像を前記中間転写体上に順次転写して重
ね合わせた後、転写材上へ一括転写するカラー画像形成
装置において、前記中間転写体の移動方向の最上流に黒
(K)プロセスユニットと更にその上流に再帯電装置を
配置し、前記中間転写体上の転写残トナーを前記再帯電
装置によって逆極性に再帯電し、前記黒(K)プロセス
ユニットの前記中間転写体との当接部で前記黒(K)プ
ロセスユニットの像形成体上の黒トナー像を中間転写体
へ転写すると共に、転写残トナーを前記黒(K)プロセ
スユニットの像形成体へ転移することを特徴とするカラ
ー画像形成装置によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のカラー画像形成装置につ
いて、一実施形態を示したのが、図1の断面構成図であ
る。中間転写体である転写ベルト14aの周縁部にはイ
ェロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)から成る4組のプロセスユニット100が設けら
れていて、各プロセスユニット100によって形成され
た単色のY,M,C,Kのトナー像が転写ベルト14a
上で重ね合わせて転写され、転写されたカラートナー像
は、転写材である記録紙上に一括転写され、定着されて
機外に排出される構成となっている。
【0007】図2に示したのは、Y,M,C,Kについ
て共通の構成としたプロセスユニット100の断面構成
図である。なお、Y,M,C,K4色のうちでKが最も
使用頻度が高く、かつ本発明においては後に説明するよ
うにKのプロセスユニット100(K)は廃トナー回収
も行うので、Y,M,Cのプロセスユニット100と異
なった形状とすることもなされるが、基本的な構成は同
じである。
【0008】図2に示すプロセスユニット100で、1
0は各色毎の像形成体である感光体ドラム、11は各色
毎の帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は各色毎
の画像書込手段である露光光学系、13は各色毎の現像
器、190は各色毎の感光体ドラム10のクリーニング
手段であるクリーニング装置である。
【0009】各色毎の像形成体である感光体ドラム10
は、例えばアルミ材によって形成される円筒状の金属基
体の外周に、表面にオーバーコート層(保護層)を設け
た有機感光体層(OPC)を該金属基体の外周に形成し
たものであり、後述するように、当接状態とされる転写
ベルト14aの移動により転写ベルト14aからの駆動
力を受けて従動回転され、接地した状態で図1の矢印で
示す反時計方向に各色毎の感光体ドラム10が回転され
る。
【0010】有機感光体層は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光体層とされる。なお有機感
光体層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送物質(C
TM)を1つの層中に含有する単層構成とされてもよ
く、該単層構成又は前記二層構成の感光体層には、通常
バインダー樹脂が含有されている。
【0011】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドとコロナ放電電極により使用されるトナー(現像時の
トナー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)のコロナ放電とによって帯電作用(本実施形態にお
いてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し
一様な電位を与える。スコロトロン帯電器11のコロナ
放電電極としては、その他鋸歯状電極や針状電極を用い
ることも可能である。
【0012】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の周辺に配置される。露光光学系12は、レーザ光
源(不図示)から発光されるレーザ光を回転多面鏡12
1により回転走査し、fθレンズ122、反射ミラー1
23等より成り、別体の画像読み取り装置によって読み
取られメモリに記憶された各色の画像データに従って感
光体ドラム10の感光体層を像露光し、各色毎の感光体
ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0013】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131を有し、内部に各色毎の現像色に従いイェロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容している。現
像器13は不図示の突き当てコロにより感光体ドラム1
0と所定の間隙、例えば100〜500μmをあけて非
接触に保たれており、現像スリーブ131に対して直流
電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印加すること
により、非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上
にトナー像を形成する。
【0014】現像手段である現像器13には、従来平均
粒径が十数μmの非磁性トナーと平均粒径が数十〜数百
μmの磁性キャリアとから成る二成分現像剤或いは平均
粒径が十数μmの非磁性トナーから成る一成分現像剤が
用いられている。しかし非接触現像として現像剤を用い
る場合は、振動電界によってトナーの移行制御を効果的
に行うことができるから、平均粒径が1〜20μm、好
ましくは4〜10μmのトナーと平均粒径10〜60μ
m、さらに好ましくは20〜50μmのキャリアとから
成る二成分現像剤或いは平均粒径が1〜20μm、好ま
しくは4〜10μmのトナーから成る一成分現像剤を用
いられる。
【0015】スコロトロン帯電器11によって一様帯電
した感光体ドラム10上には、露光光学系12によって
像露光が行われて静電潜像を形成し、現像器13によっ
て現像がなされてトナー像が形成される。このトナー像
は転写位置において後に説明する転写ベルト14a上に
転写がなされる。転写を終えてドラム上に残留した転写
残トナーは、静電的に回収を行うクリーニング装置19
0によって清掃が行われる。
【0016】即ち、像形成体のクリーニング手段である
クリーニング装置190は、転写残トナーを有する感光
体ドラム10に対し、クリーニング位置において感光体
ドラム10の回転方向上流側に配設され、感光体ドラム
10に当接し従動回転される再帯電手段である再帯電ロ
ーラ192と、感光体ドラム10の回転方向下流側に配
設され、感光体ドラム10と1〜5mmのニップを形成
して駆動回転されるクリーニング部材であるクリーニン
グローラ191と、クリーニングローラ191からトナ
ーを回収するアルミ或いはステンレス等の金属ローラか
ら成る回収ローラ195と、回収ローラ195からトナ
ーを掻落とす掻取板196と、クリーニングローラ19
1によりクリーニングされて飛散するトナーが再帯電ロ
ーラ192に付着しないように弾性を有する薄板部材、
例えばマイラーフィルム等を用い、再帯電ローラ192
とクリーニングローラ191との間に設けられる仕切部
材である仕切板193とにより構成され、感光体ドラム
10の周面上に残った転写残トナーをクリーニングす
る。クリーニング装置190内に掻落とされたトナー
は、スクリュウ194により不図示の廃トナー容器に回
収される。
【0017】クリーニング装置190のローラ状の再帯
電手段である再帯電ローラ192は、図4に示すよう
に、不図示の摺動電極を介して、後述するように好まし
くは直流電圧を重畳した高電圧の交流電圧が印加される
導電性の芯金192aと、芯金192aの上に機能的に
設けられる、導電カーボン粉体を分散したセル径150
μm程度のスポンジ状のEDMD、ウレタンゴム等から
なり、再帯電ローラ192の感光体ドラム10への接触
を確実にする、体積抵抗率が105〜106Ω・cm程度
で、硬度が25〜35度(アスカーC)の導電性弾性層
192bと、過剰電流に対して層内電圧降下によって電
流を抑制し、電源電圧降下による帯電不良および感光体
絶縁破壊を防止する機能をもつ、体積抵抗率が約108
Ω・cm程度の半導電特性の中抵抗層192cと、内部
ゴム材料に含まれる添加物による感光体汚染、ならびに
現像剤・紙粉の付着による再帯電ローラ192の表面汚
れの蓄積を防止する、例えばナイロン等の樹脂を用いる
保護層192dとの3層構成の弾性を有するローラ部材
とされる。なお、クリーニング装置190のクリーニン
グローラ191も再帯電ローラ192と同一の構造であ
り、芯金191aの上に、導電性弾性層191bと中抵
抗層191cと保護層191dとの3層構成の弾性を有
するローラ部材とされる。
【0018】再帯電ローラ192及びクリーニングロー
ラ191は外径が5〜20mmであり、外側より計った
硬度は35〜55度(アスカーC)である。また導電性
弾性層192b,191bの層表面より計った硬度は2
0〜40度(アスカーC)であり、導電性弾性層192
b,191bの層表面と芯金192a,191aとの間
で計った電気抵抗値は104〜106Ωである。また中抵
抗層192c,191cの層表面と芯金192a,19
1aとの間で計った電気抵抗値は106〜109Ωであ
り、外側の保護層192d,191dの層厚は50〜1
00μmである。
【0019】トナー像が形成される領域である画像領域
において、再帯電ローラ192に再帯電バイアスとして
トナーと逆極性(本実施形態においてはプラス極性)の
直流電圧が重畳される交流電圧が印加され、転写後の感
光体ドラム10の周面上の転写残トナー領域に残った転
写残トナーが再帯電されるが、直流電圧としてはプラス
極性で+100〜+400Vで、交流電圧としては周波
数1〜2kHz、電圧VP-P1.0〜2.5kVのsi
n波や矩形波のものが用いられ、再帯電バイアスの印加
により、転写残トナーの平均帯電量(Q/M)は現像時
のトナー(使用するトナー)の平均帯電量(本実施形態
においてはマイナス極性の帯電量)−10〜−30μC
/gに対して、絶対値でこれよりも高い+15〜+35
μC/gに均一に帯電される(帯電量を高めとして均一
とされる)と共に、感光体ドラム10の表面電位の凹凸
(不均一)な電位が再帯電により平坦とされ、転写残ト
ナーの感光体ドラム10との付着力が均一に低くされた
ものとされて、感光体ドラム10上から飛散されること
なく下流側のクリーニングローラ191のクリーニング
領域へと搬送される。
【0020】クリーニングローラ191位置において
は、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)で、−300〜−1500Vの直流電圧が印加され
るクリーニングバイアスにより、再帯電ローラ192に
より帯電量を高くして均一とされた感光体ドラム10上
の転写残トナーが、クリーニングローラ191上にクリ
ーニングされる。
【0021】クリーニングローラ191上のトナーは、
クリーニングローラ191に当接して従動回転される回
収ローラ195の、トナーと同極性(本実施形態におい
てはプラス極性)で、−300〜−1500Vの直流電
圧が印加される回収バイアスにより、クリーニングロー
ラ191上から回収ローラ195上に回収される。
【0022】回収ローラ195上に回収されたトナーは
掻取板196によりクリーニング装置190内に掻落と
され、スクリュウ194により不図示の廃トナー容器に
回収される。
【0023】ここで再帯電ローラ192に印加する再帯
電バイアスは、後に説明する転写ベルト14aから転移
した回収トナーがプラス極性の関係からプラス極性に再
帯電を行っているが、再帯電バイアスをマイナス極性と
し、回収トナーの極性をマイナスに反転させて回収する
ことも可能である。
【0024】かかる構成のクリーニング装置190は、
クリーニングブレードを用いたクリーニング手段と較べ
て、小粒径トナーに対してのクリーニングも良好に行わ
れ、感光体ドラム10に対する押圧力が遥かに低く、当
接及び当接解除時のショックも小さい。本実施形態のプ
ロセスユニット100においては、現像器13は非接触
現像を行い、またクリーニング装置190として上記の
静電的なクリーニング手段を用いることによって、感光
体ドラム10の回転に対する抵抗力は極めて小さくなっ
ている。従って、かかるプロセスユニット100は駆動
力を設けないでも、転写部において当接関係にある転写
ベルト14aの移動に伴ってズレが生じることなく従動
回転され、感光体ドラム10上のトナー像はベルト上に
ズレなく転写されることとなる。
【0025】Y,M,C,K4色のプロセスユニット1
00が並列して対向する転写ベルト14aは体積抵抗率
1012〜1015Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変
性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフル
オロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロ
ンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料
を分散した、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィル
ム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層
として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行っ
た、2層構成のシームレスベルトである。転写ベルト1
4aの基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウ
レタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0
mmの半導電性ゴムベルトを使用することもできる。転
写ベルト14aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14
e、テンションローラ14k及びバックアップローラ1
4jに外接して張架され、画像形成装置時には、不図示
の駆動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ14dが回
転され、各色毎の転写位置の上流側に配設される押圧弾
性板14bにより感光体ドラム10に転写ベルト14a
が押圧され、転写ベルト14aが図1の矢印で示す時計
方向に回転される。この際、転写ベルト14aの移動に
従動して転写ベルト14aの駆動力を受けて感光体ドラ
ム10が従動回転される。
【0026】各色毎の転写手段である1次転写器14c
は、好ましくはコロナ放電器により構成され、転写ベル
ト14aを挟んで各色毎の感光体ドラム10に対向して
設けられ、転写ベルト14aと各色毎の感光体ドラム1
0との間に各色毎の転写域(符号なし)を形成する。各
色毎の1次転写器14cにはトナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧を印加し、転写
域に転写電界を形成することにより、各色毎の感光体ド
ラム10上のトナー像を転写ベルト14a上に転写す
る。
【0027】各色毎の除電手段である除電器14mは、
好ましくはコロナ放電器により構成され、1次転写器1
4cにより帯電された転写ベルト14aを除電する。
【0028】転写ベルトの押圧手段である押圧弾性板1
4bは、ウレタン等のゴムブレードにより形成され、各
色毎の転写位置の上流側に配設され、画像形成時に転写
ベルト14aを感光体ドラム10に押圧し、転写ベルト
14aの移動に従動して感光体ドラム10を回転させ
る。
【0029】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により黒(K)のプロセスユニット1
00の感光体ドラム10が図1の矢印で示す反時計方向
へ回転され、同時にKのスコロトロン帯電器11の帯電
作用によりKの感光体ドラム10に電位の付与が開始さ
れる。
【0030】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの露光光学系12によって第1の色信号すなわ
ちKの画像データに対応する電気信号による画像書込が
開始され、Kの感光体ドラム10の表面に原稿画像のK
の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0031】前記の潜像はKの現像器13により非接触
の状態で反転現像されKの感光体ドラム10の回転に応
じ黒(K)のトナー像が形成される。
【0032】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成されたKのトナー
像が、Kの転写域(符号なし)において、第1の転写手
段であるKの1次転写器14cによって、転写ベルト1
4a上に転写される。
【0033】次いで転写ベルト14aは、Cのトナー像
と同期が取られ、シアン(C)のプロセスユニット10
0によりCのスコロトロン帯電器11の帯電作用により
電位が付与され、Cの露光光学系12によって第2の色
信号すなわちCの画像データに対応する電気信号による
画像書込が行われ、Cの現像器13による非接触の反転
現像によってCの感光体ドラム10上にCのトナー像
が、Cの転写域(符号なし)において、第1の転写手段
であるCの1次転写器14cによって、前記のKのトナ
ー像の上からCのトナー像が重ね合わせて形成される。
【0034】同様のプロセスにより、K、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセス
ユニット100によりMの感光体ドラム10上に形成さ
れた、第3の色信号によるMの画像データに対応するM
のトナー像が、Mの転写域(符号なし)において、第1
の転写手段であるMの1次転写器14cによって、前記
のK、Cのトナー像の上からMのトナー像が重ね合わせ
て形成され、更にK、C、Mの重ね合わせトナー像と同
期が取られ、イェロー(Y)のプロセスユニット100
によりYの感光体ドラム10上に形成された、第4の色
信号によるYの画像データに対応するYのトナー像が、
Yの転写域(符号なし)において、第1の転写手段であ
るYの1次転写器14cによって、前記のK、C、Mの
トナー像の上からYのトナー像が重ね合わせて形成さ
れ、転写ベルト14a上にK、C、M及びYの重ね合わ
せカラートナー像が形成される。
【0035】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、各色毎の像形成体のクリー
ニング手段であるクリーニング装置190によりクリー
ニングされる。
【0036】転写ベルト14a上の重ね合わせカラート
ナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カセッ
ト(不図示)から、転写材給送手段としてのタイミング
ローラ(不図示)を経て記録紙Pが第2の転写手段であ
る2次転写器14gの転写域(符号なし)へと搬送さ
れ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の直流電圧が印加される2次転写器14gにより、
転写ベルト14a上の重ね合わせカラートナー像が記録
紙P上に一括して転写される。
【0037】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
鋸歯状電極板から成る分離手段である除電電極16bに
より除電され、定着装置17へと搬送され、定着ローラ
17aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えら
れることにより記録紙P上のトナー像が定着された後、
装置外部のトレイ(不図示)へ排出される。
【0038】転写後の転写ベルト14aの周面上に残っ
た転写残トナーは、転写ベルト14aを挟んで従動ロー
ラ14eに対向して設けられる転写ベルトのクリーニン
グ手段であるクリーニング装置190aによりクリーニ
ングされる。
【0039】本発明のカラー画像形成装置は、中間転写
体である回動する転写ベルト14aに対向して並列配置
するY,M,C,K4組のプロセスユニット100につ
いて、転写ベルト14aの移動方向の最上流にKのプロ
セスユニット100(K)を設け、更にその上流に再帯
電手段として再帯電ローラ200を配置する。そして転
写ベルト14a上の転写残トナーを再帯電ローラ200
によって現像トナーとは逆極性(本実施形態においては
プラス極性)に再帯電し、Kのプロセスユニット100
(K)の転写ベルト14aとの当接位置で感光体ドラム
10(K)上の黒トナー像(本実施形態においてはマイ
ナス極性)を転写ベルト14aへ転写すると共に、転写
ベルト14aの再帯電された残留トナー(本実施形態に
おいてはプラス極性)を感光体ドラム10(K)へ転移
するよう構成するもので、感光体ドラム10(K)上に
転移した残留トナーは前記のクリーニング装置190
(K)により除去・回収される。
【0040】図3は再帯電ローラ200部分の断面図で
ある。再帯電ローラ200は背後の接地されたバックア
ップローラ14j上を移動する転写ベルト14aに押圧
力300〜2000gfをもって当接し、転写ベルト1
4aの移動に伴って従動回転する。再帯電ローラ200
は、不図示の摺動電極を介して、直流電圧を重畳した高
電圧の交流電圧が印加される導電性の芯金200aと、
芯金200aの上に機能的に設けられる、導電カーボン
粉体を分散したセル径150μm程度のスポンジ状のE
DMD、ウレタンゴム等からなり、再帯電ローラ200
の転写ベルト14aへの接触を確実にする、体積抵抗率
が105〜106Ω・cm程度で、硬度が25〜35度
(アスカーC)の導電性弾性層200bと、過剰電流に
対して層内電圧降下によって電流を抑制し、電源電圧降
下による帯電不良および感光体絶縁破壊を防止する機能
をもつ、体積抵抗率が約108Ω・cm程度の半導電特
性の中抵抗層200cと、内部ゴム材料に含まれる添加
物による汚染、ならびに現像剤・紙粉の付着による再帯
電ローラ200表面汚れの蓄積を防止する、例えばナイ
ロン等の樹脂を用いる保護層200dとの3層構成の弾
性を有するローラ部材とされる。
【0041】再帯電ローラ200は外径が8〜30mm
であり、外側より計った硬度は35〜55度(アスカー
C)である。また導電性弾性層200bの層表面より計
った硬度は20〜40度(アスカーC)であり、導電性
弾性層200bの層表面と芯金200aとの間で計った
電気抵抗値は104〜106Ωである。また中抵抗層20
0cの層表面と芯金200aとの間で計った電気抵抗値
は106〜109Ωであり、外側の保護層200dの層厚
は50〜100μmである。
【0042】再帯電ローラ200に再帯電バイアスとし
てトナーと逆極性(本実施形態においてはプラス極性)
の直流電圧が重畳される交流電圧が印加され、転写ベル
ト14aの周面上の転写残トナーが再帯電されるが、直
流電圧としてはプラス極性で+300〜+700Vで、
交流電圧としては周波数0.5〜3kHz、電圧VP- P
0.5〜2.5kVのsin波や矩形波のものが用いら
れ、再帯電バイアスの印加により、転写残トナーの平均
帯電量(Q/M)は現像時のトナー(使用するトナー)
の平均帯電量(本実施形態においてはマイナス極性の帯
電量)−10〜−30μC/gに対して、絶対値でこれ
よりも高い+15〜+35μC/gに均一に帯電される
(帯電量を高めとして均一とされる)と共に、転写ベル
ト14aの表面電位の凹凸(不均一)な電位が再帯電に
より平坦とされ、転写残トナーの転写ベルト14aとの
付着力が均一に低くされて、転写ベルト14aから飛散
されることなく下流側のKのプロセスユニット100
(K)へと搬送される。
【0043】Kの感光体ドラム10(K)の転写ベルト
14aに当接した転写域においては、コロナ放電を行う
1次転写器14cによってベルト背面からプラス極性の
コロナ放電が行われ、感光体ドラム10(K)上のマイ
ナス極性をしたKのトナー像は転写ベルト14a上に転
写されると同時に、転写ベルト14a上のプラス極性に
再帯電された残留トナーは感光体ドラム10(K)上へ
転移が行われる。
【0044】残留トナーの感光体ドラム10(K)上へ
の転移は、黒(K)のトナー像の転写プロセスで行われ
るので、黒(K)のトナー像と混色しても目立つことが
ない。また残留トナーの転移と黒(K)のトナー像の転
写が画像部分で干渉するようなときは、黒(K)のトナ
ー像の転写が優先して行われるので、残留トナー上に黒
(K)のトナー像がカバーした形となって干渉による画
質の低下は認められない。本発明者は残留トナーの転移
が行われるプロセスユニット100としてK以外にも
Y,M,Cのプロセスユニット100を用いることにつ
いて比較テストを行っているが、残留トナーの転移とト
ナー像の転写とが、干渉する画像部分についてはKのプ
ロセスユニット100を用いたときと較べて画質の低下
が認められる。転写ベルト14a上の残留トナーは、4
組のプロセスユニット100のうち最上流に位置したK
のプロセスユニット100(K)によって殆んどの転移
が行われるが、最上流位置に続くプロセスユニット10
0によっても僅かの転移が行われる。本発明者の検討に
よれば並列配置する4組のプロセスユニット100のう
ち、最上流位置にKのプロセスユニット100(K)と
し、最下流位置にYのプロセスユニット100(Y)を
配置することが適当である。プロセスユニット100の
配置する順序としては、上流側から黒色(K)に近い色
順に配置することが適当で、上流側からK,C,M,Y
の順序にプロセスユニット100を配置することが望ま
しい。
【0045】残留トナーの感光体ドラム10への転移を
行うプロセスユニット100として黒(K)のプロセス
ユニット100(K)を用いるのは上記理由に基づく
が、黒(K)のトナーはモノクロ画像を含めて使用量が
他のトナーに較べて遥かに多く、黒(K)のプロセスユ
ニット100(K)は使用頻度が高いことから大型と
し、感光体ドラム10(K)での転写残トナーと共に転
移した残留トナーを回収するに充分の容量をクリーニン
グ装置190(K)にもたすことが行われる。
【0046】
【発明の効果】本発明のプロセスユニットを並列配置し
て中間転写体上にトナー像を重ね合わせて形成するカラ
ー画像形成装置では、プロセスユニットの感光体ドラム
は中間転写体の回動に伴ってズレのない状態で従動回転
するので、ズレのないトナー像が重ね合わせて形成され
る。また中間転写体上の転写残トナーも抵抗の殆んど伴
わない再帯電ローラによって再帯電が行われて回収がな
され、中間転写体は円滑な駆動回転が行われて、常に良
好なカラー画像が得られることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】プロセスユニットの断面構成図。
【図3】再帯電ローラ部分の断面図。
【図4】再帯電ローラの断面図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 転写ベルト 14c 1次転写器 100 プロセスユニット 190 クリーニング装置 191 クリーニングローラ 192,200 再帯電ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イェロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
    ン(C)、黒(K)から成る4組のプロセスユニットを
    回動する中間転写体に並列配置し、前記の各プロセスユ
    ニットの像形成体上に形成されたトナー像を前記中間転
    写体上に順次転写して重ね合わせた後、転写材上へ一括
    転写するカラー画像形成装置において、 前記中間転写体の移動方向の最上流に黒(K)プロセス
    ユニットと更にその上流に再帯電装置を配置し、 前記中間転写体上の転写残トナーを前記再帯電装置によ
    って逆極性に再帯電し、前記黒(K)プロセスユニット
    の前記中間転写体との当接部で前記黒(K)プロセスユ
    ニットの像形成体上の黒トナー像を中間転写体へ転写す
    ると共に、転写残トナーを前記黒(K)プロセスユニッ
    トの像形成体へ転移することを特徴とするカラー画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記再帯電装置によって逆帯電したトナ
    ーは現像トナーより大きな帯電量を有することを特徴と
    する請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記並列配置された4組のプロセスユニ
    ットの最下流にイェロー(Y)プロセスユニットを配置
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセスユニットの像形成体上の転
    写残トナーのクリーニングは電圧印加したバイアスロー
    ラにより行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載されたカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセスユニットの像形成体の回転
    は、前記中間転写体の回動に伴って行われることを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載のカラー画像形
    成装置。
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