JPH086279A - 画像形成方法及び電子写真感光体 - Google Patents

画像形成方法及び電子写真感光体

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JPH086279A
JPH086279A JP14010894A JP14010894A JPH086279A JP H086279 A JPH086279 A JP H086279A JP 14010894 A JP14010894 A JP 14010894A JP 14010894 A JP14010894 A JP 14010894A JP H086279 A JPH086279 A JP H086279A
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layer
forming method
image forming
photoconductor
conductive substrate
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JP14010894A
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English (en)
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Shigeru Yagi
茂 八木
Yuzuru Fukuda
譲 福田
Masahito Ono
雅人 小野
Masao Watabe
雅夫 渡部
Taketoshi Azuma
武敏 東
Goji Ota
剛司 大田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
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    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可干渉光を光源として用い、高感度と高解像
度を両立させ、地汚れのないハーフトーンの再現性に優
れた高品質の画像を形成する方法、及び、長寿命で低コ
ストの電子写真感光体を提供しようとするものである。 【構成】 ビーム径が80μm以下の可干渉光を用いて
感光体上に潜像を形成し、現像剤を用いて潜像を現像す
る画像形成方法において、導電性基板上に光導電層を有
する感光体を用い、該導電性基板の表面における反射光
強度が20%以上であり、感光体表面における反射光強
度の変動の平均値が5%/cm以下であることを特徴と
する画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームで露光
する画像形成方法及びその方法で使用する電子写真感光
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いたレーザービ
ームプリンターやデジタル複写機がパーソナルコンピュ
ーターやワードプロセッサー等の出力用端末として急速
に普及してきた。このレーザービームプリンターに用い
られる電子写真感光体としては、セレンがHe−Neレ
ーザーとの組み合わせで用いられるが、ガスレーザーは
プリンターや複写機の小型化に対応することができな
い。また、赤外感度を持たせるために、セレンとテルル
の合金を用いることが提案されたが、耐熱性などの耐久
性が不十分であるという問題があった。また、赤外領域
で高感度を有し、帯電特性に優れている有機感光体を赤
外半導体レーザーとの組み合わせで用いることが提案さ
れ、小型化には対応することができるが、耐久性、耐刷
性が不足している。
【0003】一方、長寿命感光体としては、アモルファ
スシリコン感光体が開発され、実用化されている。水素
化アモルファスシリコンの光学吸収は、700nmより
長波長領域で急激に低下しており、一般的に広く使用さ
れている半導体レーザーの780nmの波長領域では光
学吸収が小さい。そして、このような波長領域のレーザ
ー光や、アモルファスシリコン感光体の膜厚が薄いとき
には、より短波長のレーザー光でも、レーザー光が基体
まで到達してしまうため、光導電層内の多重反射を起こ
し、光の干渉が発生する。
【0004】この干渉には、光導電層の膜厚分布による
木目状の干渉縞の発生がある。この干渉を回避するため
に、導電性基体の表面を粗面化したり(特開昭58─1
62975号公報参照)、表面平均粗さが0.5μm以
上の下引き層を設けて、正反射光と拡散反射光で干渉を
打ち消したり(特開昭60─186850号公報参
照)、感光層の透過率aと基体の反射率bの積a×bを
0.2以下にすること(特開昭60─79360号公報
参照)が提案された。これらの方法は、干渉縞の発生を
防止することを目的とし、多重反射を発生させないよう
にするものである。
【0005】一方、レーザー光の多重反射によって、別
の問題が発生する。それは、画像のボケである。このボ
ケは照射スポットを小さくして解像度を上げるほど大き
くなる。これらの方法は、干渉縞の発生を抑制すること
ができるが、高解像度用にレーザービーム径を小さくす
ると、ボケが発生したり、基体表面の凹凸により入射光
が散乱されて、像がぼけたり、画像欠陥が出やすかっ
た。
【0006】これに対し、基体上にアモルファスシリコ
ンゲルマニウムの吸収層を設けることにより、光導電層
で吸収しきれない長波長を完全に吸収する感光体(特開
昭58─171049号公報、特開昭58─18793
2号公報、特開昭58─190954号公報参照)や、
さらに、凹凸を設けた基体と組み合わせること(特開昭
60−191268号公報参照)が提案された。しか
し、これらの方法は、感光体の構成が複雑になり、欠陥
の発生原因となりやすく、また、ゲルマニウムを用いる
ためにコストアップの要因となる。さらに、レーザー光
を有効に使用できないという問題がある。
【0007】他方、基板側の吸収や散乱により、上記の
問題を解決する方法としては、基板表面に反射防止層を
設けることが提案されている。(特開昭61─2985
1号公報参照)しかし、表面反射層が感光体の全域で同
じ反射防止条件を満たす必要があるが、膜厚分布、組成
分布、摩耗などにより条件が変化するため、実用化する
ことは難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、レーザ
ースポットを小さくして解像度を上げ、干渉縞を防止す
ると、画像のボケが発生したり、低感度化や欠陥の発生
の要因になり、コストアップにつながったが、本発明で
は、これらの欠点を解消し、可干渉光を光源として用
い、高感度と高解像度を両立させ、地汚れ(カブリ)の
ないハーフトーンの再現性に優れた高品質の画像を形成
する方法、及び、長寿命で低コストの電子写真感光体を
提供しようとするもので、特に、小型化、高画質化を実
現するための小径のレーザービームに対して多重反射に
よる干渉縞と画像のボケを防止し、環境安定性に優れた
高感度及び高解像度で画像の形成を可能にするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、以下の
とおりである。 (1) ビーム径が80μm以下で10μm以上、好ましく
は20〜80μm、より好ましくは20〜50μmの範
囲の可干渉光を用いて感光体上に潜像を形成し、現像剤
を用いて潜像を現像する画像形成方法において、導電性
基体上に光導電層を有する感光体を用い、該導電性基体
の表面における反射光強度が20%以上で60%以下、
好ましくは20〜50%の範囲であり、感光体表面にお
ける反射光強度の変動の平均値が5%/cm以下、好ま
しくは0.01〜4%/cm、より好ましくは0.01
〜3%/cmの範囲であることを特徴とする画像形成方
法。
【0010】(2) 上記導電性基板と光導電層の間に電荷
注入阻止層を設け、該電荷注入阻止層の可干渉光に対す
る吸収係数の値が光導電層の吸収係数の値以下にし、該
電荷注入阻止層の可干渉光に対する屈折率の値が光導電
層の屈折率の値以下にした感光体を用いることを特徴と
する上記(1) 記載の画像形成方法。
【0011】(3) 感光体の導電性基体の表面粗さ(Rm
ax)の値が0.1〜1.5S、好ましくは0.2〜
0.7Sで、かつ、中心線粗さ(Ra)の値が0.00
6〜0.2μm、好ましくは0.01〜0.15μmの
範囲である感光体を用いることを特徴とする上記(1) 又
は(2) に記載の画像形成方法。
【0012】(4) 導電性基体がオーステナイトステンレ
ス鋼である感光体を用いることを特徴とする上記(1) 〜
(3) のいずれか1つに記載の画像形成方法。
【0013】(5) 光導電層が水素及び/又はハロゲンを
含有するアモルファスシリコン、又は、アモルファスシ
リコンゲルマニウムを主体とし、必要に応じてホウ素等
の第III 族元素や錫等を含有する感光体を用いることを
特徴とする上記(4) 記載の画像形成方法。
【0014】(6) 電荷注入阻止層が水素及び/又はハロ
ゲンと、第III 族元素又は第V族元素とを含有するアモ
ルファスシリコンである感光体を用いることを特徴とす
る上記(4) 又は(5) 記載の画像形成方法。
【0015】(7) 光導電層上に表面層を設け、該表面層
が第III 族元素、第V族元素、酸素及び炭素から選ばれ
た少なくとも1つの元素を含有するアモルファスシリコ
ンである感光体を用いることを特徴とする上記(5) 〜
(7) のいずれか1つに記載の画像形成方法。
【0016】(8) 光導電層上に表面層を設け、該表面層
が第III 族元素、第V族元素及び酸素から選ばれた少な
くとも1つの元素を含有し、かつ、50原子%以下の水
素及び/又はハロゲンを含有するアモルファス炭素であ
る感光体を用いることを特徴とする上記(4) 〜(6) のい
ずれか1つに記載の画像形成方法。
【0017】(9) 表面層が、上記(7) 記載のアモルファ
スシリコン層と、上記(8) 記載のアモルファス炭素層と
の積層体である感光体を用いることを特徴とする画像形
成方法。
【0018】(10)導電性基体上に水素化アモルファスシ
リコンからなる光導電層を設け、該導電性基体表面にお
ける反射光強度が20%以上であり、かつ、感光体表面
における反射光強度の変動の平均値が5%/cm以下で
あることを特徴とするレーザービーム露光用電子写真感
光体。
【0019】
【作用】本発明は、導電性基体からの反射光を利用する
ことによって、高感度化を図り、高解像度とハーフトー
ンの高画質化、低欠陥化を図れることを見出して完成す
ることができた。即ち、ビーム直径が80μm以下の可
干渉光に対し、導電基板における反射光強度が20%以
上であり、感光体表面における反射光強度の変動の平均
値が5%/cm以下である感光体を用いて画像形成する
ことにより、上記の発明の課題を解決することに成功し
た。ビーム直径として80μmを越えるものを用いる
と、ドット径が大きくなりすぎ、解像度が低下し、高画
質の画像を得ることができなくなる。また、反射光強度
が20%未満では、吸収される光量が少なくなり、感度
が低下し、画像濃度の低下を来す。
【0020】図1〜4は、本発明に係る電子写真感光体
の模式的断面図である。図1は、導電性基体1の上に光
導電層2を設けたもので、光導電層としては、アモルフ
ァスシリコンを主体に構成することができ、電荷発生層
と電荷輸送層との2層で構成することができる。図2
は、導電性基体1と光導電層2の間に電荷注入阻止層4
と、光導電層2の上に表面層3を設けたもので、図3
は、図1の感光体に対して導電性基体1と光導電層2の
間に接着層等の補助層5と電荷注入阻止層4を設けたも
ので、図4は、図2の感光体に対して光導電層2と表面
保護層8の間に第1の中間層6と第2の中間層7を設け
たものである。
【0021】本発明で使用する導電性基体としては、ア
ルミニウム、ステンレススチール、ニッケル、クロム等
の金属及びその合金を挙げることができるが、導電性処
理を施した絶縁性基体でもよい。ここで、絶縁性基体と
しては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド等の高分子
フィルム若しくはシート、ガラス、セラミック等を挙げ
ることができる。そして、他の層と接触する面は、少な
くとも導電化処理を施す。導電化処理は、上記の金属の
他に、金、銀、銅等を蒸着法、スパッター法、イオンプ
レーティング法等によって成膜して行うことができる。
【0022】上記の導電性基体のステンレススチールと
しては、特に、オーステナイト系ステンレス鋼と称され
るCr−Ni含有鋼を用いることができる。一般にオー
ステナイト系ステンレス鋼は、固溶化熱処理によって完
全にγ相にすると非磁性になるが、固溶化が不完全であ
ったり、δフェライトや炭化物が残っていると、冷間加
工を行うことにより磁性が発生する場合がある。このよ
うなオーステナイト系ステンレス鋼は、磁気ブラシ現像
法に適用したり、磁性トナーを用いる現像法に適用する
と、背景部のカブリを生じ、また、繰り返して使用する
ことにより、さらにカブリが悪化する。そこで、導電性
基体は、これらのオーステナイト系ステンレス鋼の表面
に、少なくともモリブテン、クロム、マンガン、タング
ステン又はチタンを主成分とする導電層を形成すること
が好ましい。これらの導電層は、メッキ、スパッタリン
グ又は蒸着で形成することができる。
【0023】本発明の導電性基体は、オーステナイト系
ステンレス鋼を用いるときには、表面をパブ研磨、砥石
研磨等により、研磨剤の粗さを粗粒から微粒に変えなが
ら、繰り返し実施することにより平滑にする。なお、電
界研磨を行うことも可能である。また、アルミニウム基
板を用いるときには、精密ダイヤモンドバイトにより、
鏡面切削後、ホーニング加工を施したものが使用され
る。ホーニング加工に適した研磨材は500番から30
00番の微粉を用いるのが好ましい。
【0024】本発明の導電性基体の表面粗さは、最大粗
さ(Rmax)で0.1〜1.5s、好ましくは0.2
〜0.7sの範囲が適しており、中心線粗さ(Ra)で
0.006〜0.2μm、好ましくは0.01〜0.1
5μmの範囲が適している。Rmaxが0.1s未満で
あると、干渉縞が発生しやすくなり、1.5sを越える
と、ドットノボケが発生しやすくなる。また、Raが
0.006μm未満の場合には、干渉縞が発生しやすく
なり、0.2μmを越えると、画像ボケが発生しやすく
なる。なお、最大粗さ(Rmax)は、1点の最大の山
又は谷の高さ又は深さから求めたものであり、中心線粗
さ(Ra)は、特定の幅における山と谷の面積から求め
るもので平均値が示される。また、導電性基体の厚さ
は、0.5〜50mm、好ましくは1〜20mmの範囲
が適している。
【0025】本発明の光導電層、及び、所望により設け
られる電荷注入阻止層は、アモルファスシリコンを主体
に形成することができ、グロー放電分解法、スパッタリ
ング法、イオンプレーティング法、真空蒸着法等により
形成することができる。グロー放電分解法を例にして、
その製造法を示すと以下のようになる。原料ガスとし
て、ケイ素原子を含む主原料ガスと、必要な添加物元素
を含む原料ガスの混合ガスを用い、必要に応じて、水素
ガスや不活性ガスをキャリアガスとして使用する。成膜
条件は、周波数0〜5GHz、反応器内圧0.001〜
1333.3Pa(10-5〜10Torr)、放電電力
10〜3000W、及び、基板温度30〜300℃であ
る。膜厚は、放電時間の調製で適宜設定することができ
る。また、ケイ素原子を含む主原料ガスとしては、シラ
ン類、特にSiH4及び/又はSi2 6 を用いること
ができる。
【0026】本発明の光導電層は、水素及び/又はハロ
ゲンを含有するアモルファスシリコンを主体として形成
することができ、第III 族元素を含有してもよい。第II
I 族元素を含む原料ガスとしては、ジボラン(B
2 6 )が代表的である。添加量は、感光体の帯電極
性、必要な分光感度によって決定されるが、0.01〜
1000ppmの範囲が適当である。上記の光導電層に
は、帯電性の向上、暗減衰の低減、感度の向上等の目的
で、さらに、窒素、炭素、酸素などの元素を添加するこ
とができる。
【0027】また、光導電層には、GeやSnを含有し
てもよい。Ge、Sn及びハロゲンを含む原料ガスとし
ては、GeH4 ,SnH4 、F2 、HF、SiF4 、S
iCl4 、GeF4 、SnF4 、SnCl4 、CCl2
2 、SiH2 Cl2 、SiHCl3 、SnH2
2 、SiHF3 、SnH2 2 、SiH3 F、CCl
4、CF4 、CHF3 、C2 ClF5 、C3 8 、NF
3 、C2 6 等を用いることができる。なお、光導電層
の膜厚は1〜100μmの範囲が好ましい。
【0028】本発明では、導電性基体と光導電層の間に
電荷注入阻止層を設けることができる。この電荷注入阻
止層は、可干渉光に対する吸収係数が、光導電層の吸収
係数と同じか、それより小さいことが光導電性に寄与し
ない層での光吸収を少なくすることができるので好まし
い。また、この電荷注入阻止層は、可干渉光に対する屈
折率が、光導電層の屈折率と同じか、それより小さいこ
とが光導電層と電荷注入阻止層との界面における光反射
を起こさなくなるので好ましい。
【0029】電荷注入阻止層は、水素とよび/又はハロ
ゲンを含有するアモルファスシリコンを主体とし、第II
I 族元素又は第V族元素を添加して形成することができ
る。添加物として第III 族元素を用いるか、第V族元素
を用いるかは、感光体の帯電極性によって決められる。
層形成に際して、第III 族元素を含む原料ガスとしては
ジボラン(B2 6 )等、第V族元素を含む原料ガスと
してはホスフィン(PH3 )やアンモニア(NH3 )、
窒素等のガスが代表的なものである。
【0030】また、電荷注入阻止層には、第III 族元素
又は第V族元素に加えて、接着性改善のために、炭素、
酸素及びハロゲンの中から少なくとも1つを含有させる
ことができる。電荷注入阻止層の膜厚は、0.1〜10
μm、好ましくは0.2〜7μmの範囲が適しており、
第III 族元素、第V族元素の添加量は、5〜10000
ppmの範囲で、第V族元素として窒素を用いる場合
は、Siに対して0.01〜0.7の割合で添加するこ
とが好ましい。
【0031】さらに、電荷注入阻止層と導電性基体との
間には、接着剤層等の補助層を設けることができる。こ
の補助層は、例えば、窒素、炭素、酸素等の元素を少な
くとも1種含有するアモルファスシリコン、即ち、a−
SiNx 、a−SiCy 、a−SiOz 等で形成するこ
とができる。ここで、x,y,zはそれぞれ0.01<
x<0.3、0.01<y<0.5、0.01<z<
0.5の範囲が好ましく、膜厚は0.01〜3μmの範
囲が好ましい。
【0032】本発明の表面層は、第III 族元素、第V族
元素、酸素及び炭素から選ばれた少なくとも1つの元素
を含有するアモルファスシリコン、又は、第III 族元
素、第V族元素及び酸素から選ばれた少なくとも1つの
元素を含有し、かつ、50原子%以下の水素及び/又は
ハロゲンを含有するアモルファス炭素、又は、上記のア
モルファスシリコンと上記のアモルファス炭素からなる
積層体で形成することができ、純水の水滴による接触角
が600 以上、特に700 以上が好ましい。また、表面
層は、表面硬度がビッカース硬度で300kg/mm2
以上、特に500kg/mm2 以上が好ましい。
【0033】窒素、酸素及び炭素から選ばれた少なくと
も1つの元素を含有するアモルファスシリコンからなる
表面層は、プラズマCVD法、蒸着法、イオンプレーテ
ィング法等によって、a−SiNx 、a−SiCy 、a
−SiOz 等が形成される。具体的には、ケイ素原子を
含む主原料ガスとして、SiH4 、Si2 6 等のシラ
ン類が用いられ、窒素を含む原料ガスとして、窒素単体
ガス、NH3 、N2 4 等の水素化窒素化合物が用いら
れ、炭素を含む原料ガスとして、メタン、エタン、プロ
パン、エチレン、プロピレン、ベンゼン、シクロヘキサ
ン、アセチレン等の炭化水素、及び、CF4 、C2 6
等のハロゲン化炭化水素が用いられ、また、酸素を含む
原料ガスとして、O2 、N2 O、CO、CO2 等を用い
ることができる。
【0034】また、50原子%以下の水素及び/又はハ
ロゲンを含有するアモルファス炭素からなる表面層は、
膜中に含まれる多量の水素及び/又はハロゲンが、膜中
に鎖状の−CH2 −結合、−CF2 −結合、又は−CH
3 結合を増加させ、その結果、膜の硬度を損なうので、
膜中の水素及び/又はハロゲンの量を50原子%以下に
して膜の硬度を保持する必要がある。この表面層も、プ
ラズマCVD法、蒸着法、イオンプレーティング法等に
より形成することができるが、プラズマCVD法が特に
適している。
【0035】ここで使用できる炭素原料は、メタン、エ
タン、プロパン、ブタン、ペンタン等の一般式Cn
2n+2で示されるパラフィン系炭化水素、エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、ペンテン等の一般式Cn 2nで示さ
れるオレフィン系炭化水素、アセチレン、アリレン、ブ
チン等の一般式Cn 2n-2で示されるアセチレン系炭化
水素などの脂肪族炭化水素、シクロプロパン、シクロブ
タン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタ
ン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン等
の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナ
フタリン、アントラセン等の芳香族炭化水素、又は、そ
れらの置換体を挙げることができる。これらの炭化水素
化合物は枝別れ構造があってもよく、また、ハロゲン置
換体であってもよい。例えば、四塩化炭素、クロロホル
ム、四フッ化炭素、トリフルオロメタン、クロロトリフ
ルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ブロモトリ
フルオロメタン、パーフルオロエタン、パーフルオロプ
ロパン等のハロゲン化炭化水素を用いることができる。
【0036】上記の炭素原料は、常温でガス状であって
も、固体状、液状であってもよく、固体状、液状原料を
用いるときには、気化して用いる。水素及び/又はハロ
ゲンを含有するアモルファス炭素より構成される表面層
をプラズマCVD法で形成するときには、上記原料から
選択された1種以上のガス状原料を減圧容器内に導入
し、グロー放電を生起させればよい。その場合、必要に
応じて、これらの原料ガスとは異なる他のガス状物質を
併用してもよい。例えば、水素、ヘリウム、アルゴン、
ネオン等のキャリアガスを併用することができる。な
お、プラズマCVD法によるグロー放電分解は、直流放
電、交流放電のいずれを採用してもよく、膜形成条件と
しては、通常、周波数0.1〜2.45GHz、好まし
くは5〜20MHz、放電時の真空度13.3〜667
Pa(0.1〜5Torr)、基板加熱温度30〜40
0℃の範囲である。膜厚は、放電時間の調整により適宜
設定することができるが、0.01〜10μm、好まし
くは0.01〜5μmの範囲が適している。
【0037】本発明の表面層は、上記の窒素、酸素及び
炭素から選ばれた少なくとも1つの元素を含有するアモ
ルファスシリコンからなる層と、水素及び/又はハロゲ
ンを含有するアモルファス炭素からなる層を積層して形
成してもよい。図5の表面層、第1の中間層、第2の中
間層の積層構造がその例である。具体的には、第1の中
間層は、炭素、酸素又は窒素原子濃度が、ケイ素原子に
対する原子比で0.1〜1.0の範囲にあり、膜厚が
0.01〜0.1μmの範囲にある。また、第2の中間
層は、炭素、酸素又は窒素原子濃度が、ケイ素原子に対
する原子比で0.1〜1.0の範囲にあり、膜厚が0.
05〜0.1μmの範囲にあり、ここで、第2の中間層
は、接着性と電荷注入阻止性、光学特性を向上させるた
めに、炭素、酸素又は窒素の原子濃度は、第1の中間層
のものよりも高いことが望ましい。さらに、表面保護層
は、炭素、酸素又は窒素原子濃度が、第2の中間層にお
けるよりも高く、ケイ素原子に対する原子比として0.
5〜1.3の範囲にあり、膜厚は、0.01〜0.1μ
mの範囲にあるのが好ましい。
【0038】図5は、本発明の画像形成方法を実施する
ための装置の概念図である。光導電層を有する感光体1
0は、その表面に帯電器11により帯電した後、光学系
を通して原稿像を、ビーム径40×50μmの波長78
0nmの半導体レーザーを用いた画像入力装置12から
の光によって露光し、静電潜像を形成させる。形成され
た静電潜像は、現像器13によって、トナーを用いて可
視化され、トナー像に変換される。この現像は、磁気ブ
ラシ法で行うことができる。形成されたトナー像は、圧
力転写器又は静電転写器14によって用紙15に転写さ
れる。転写後の感光体表面に残留するトナーは、ブレー
ドを用いたクリーナー機構16により除去され、感光体
表面に僅かに残った電荷は、除電光17で消去される。
転写されたトナー像は、定着装置18によって定着され
る。
【0039】
【実施例】
〔実施例1〕最初に600番の砥石で研磨した後、80
0番の砥石で研磨し、最大粗さ(Rmax)が0.4
S、中心線粗さ(Ra)が0.05μmの粗さを有する
厚さ1mmのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS3
04)よりなる円筒状基体を使用し、その上に、電荷注
入阻止層、光導電層、2つの中間層及び表面層を順次形
成し、図4に相当するアモルファスシリコン感光体を作
製した。反応器内を十分に排気した後、シランガス、水
素ガス及びジボランガスの混合ガスを導入してグロー放
電分解することにより、上記円筒状基板上に電荷注入阻
止層を形成した。その際の成膜条件は次のとおりであっ
た。
【0040】 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:90cm3 /min 200ppm水素希釈ジボランガス流量:90cm3
min 反応容器内圧:133.32Pa(1.0Torr) 放電電力:200W 放電時間:60min 放電周波数:13.56MHz 支持体温度:250℃ 得られた電荷注入阻止層は、膜厚が4μmで、780n
mの光の吸収係数の値が130、屈折率が3.8であっ
た。
【0041】電荷注入阻止層を作製した後、反応容器を
充分に排気し、次いで、シランガス、水素ガス及びジボ
ランガスの混合ガスを導入し、グロー放電分解すること
により、電荷注入阻止層の上に光導電層を形成した。そ
の際の成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:162cm3 /min 20ppm水素希釈ジボランガス流量:18cm3 /m
in 反応容器内圧:133.32Pa(1.0Torr) 放電電力:300W 放電時間:200min 得られた光導電層は、膜厚が20μmで、780nmの
光の吸収係数の値が130、屈折率が3.8であった。
【0042】光導電層を作製した後、反応容器を充分に
排気し、次いで、シランガス、水素ガス及びアンモニア
ガスの混合ガスを導入し、グロー放電分解することによ
り、光導電層の上に第1の中間層を形成した。その際の
成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:20cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:30cm3 /min 反応容器内圧:66.66Pa(0.5Torr) 放電電力:50W 放電時間:30min 得られた第1の中間層は、膜厚が0.15μmで(78
0nmの光の吸収係数の値が100以下)、屈折率が
3.0であった。
【0043】第1の中間層を作製した後、反応容器を充
分に排気し、次いで、シランガス、水素ガス及びアンモ
ニアガスの混合ガスを導入し、グロー放電分解すること
により、第1の中間層の上に第2の中間層を形成した。
その際の成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:24cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:36cm3 /min 反応容器内圧:66.66Pa(0.5Torr) 放電電力:50W 放電時間:40min 得られた第2の中間層は、膜厚が0.25μmで(78
0nmの光の吸収係数の値が100以下)、屈折率が
2.8であった。
【0044】第2の中間層を作製した後、反応容器を充
分に排気し、次いで、シランガス、水素ガス及びアンモ
ニアガスの混合ガスを導入し、グロー放電分解すること
により、第2の中間層の上に表面保護層を形成した。そ
の際の成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:15cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:43cm3 /min 反応容器内圧:66.66Pa(0.5Torr) 放電電力:50W 放電時間:20min 得られた表面保護層は、膜厚が0.1μmで(780n
mの光の吸収係数の値が100以下)、屈折率が2.2
であった。また、ビッカース硬度は1100であった。
また、接触角は600 であった。
【0045】このように作製された電子写真感光体を、
図6のプリンターに組み込み、画像作製試験を行った。
この感光体基体の反射率は、入射光用と反射光用のおの
おの20本の光ファイバーを1本にまとめた測定用ファ
イバーを用いて半導体レーザーの780nmの光を用い
て測定した。また、感光体の透過率は、ガラス基板上に
成膜した膜を自動分光分析計を用いて測定した。さら
に、反射光強度の変動は、前記半導体レーザーの780
nmの反射光を感光体の軸方向で移動しながら測定し
た。現像剤は1成分現像剤を用い、磁気ブラシ現像法で
現像を行った。画像の評価は、ハーフトーンの画像上の
干渉縞の有無、レーザービーム径を変えた時の現像像ド
ット径の顕微鏡観察を行った。その結果を表1に示し
た。
【0046】なお、ビーム径におけるボケの評価基準
は、現像像を顕微鏡で観察した結果に基づいて、以下の
ようにした。 ○:ドットが明瞭に再現されている。 △:ドットがほぼ再現されている。 ×:ドットの太り又は細りが明確である。 また、ハーフトーン上の干渉縞の評価基準は、以下のと
おりである。 ○:干渉縞が全く見られなかった。 △:干渉縞が若干見られた。 ×:干渉縞が顕著であった。
【0047】実施例1の感光体は、基体の反射率が45
%で、感光体の透過率が40%であり、その結果、反射
光強度は30%となった。また、反射光強度の変動は3
%/cmであった。画像作製試験は、表1に示したよう
に、得られた画像が鮮明であり、1ドットが完全に分離
して再現された。また、ハーフトーン画像にも、木目状
の干渉縞パターンは認められなかった。
【0048】〔実施例2〕実施例1において、基体とし
て、最大表面粗さ(Rmax)が1.0S、中央線粗さ
(Ra)が0.12μmの基体を用い、表面保護層とし
て、水素含有アモルファス炭素よりなるビッカース硬度
2500の層を形成した以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を作製した。その際の表面保護層の成膜
条件は次のとおりであった。 100%C2 6 ガス流量:50cm3 /min 反応容器内圧:66.66Pa(0.5Torr) 放電電力:50W 放電時間:10min
【0049】得られた表面保護層は、膜厚が0.2μm
で、屈折率が2.0であった。また、接触角は800
あった。実施例2の感光体は、基体の反射率が62%
で、感光体の透過率が40%であり、その結果、反射光
強度は25%となった。また、反射光強度の変動は1%
/cmであった。実施例1と同様に画像作製試験を行っ
たところ、表1に示したように、実施例1と同様に高解
像度の画像を得ることができ、実用に十分に供すること
ができるものであった。
【0050】〔比較例1〕実施例1において、基体とし
て、最大表面粗さ(Rmax)が1.5S、中央線粗さ
(Ra)が0.25μmのAl−Mg合金円筒状基体を
用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を
作製した。比較例1の感光体は、基体の反射率が45%
で、感光体の透過率が40%であり、その結果、反射光
強度は18%となった。また、反射光強度の変動は0.
5%/cmであった。実施例1と同様にプリンターを用
いて画像作製試験を行ったところ、レーザービーム径が
100μmでは実用上問題のない解像度の画像を得るこ
とができたが、80μm以下ではドットがぼけて解像度
が相当に低下した。
【0051】〔実施例3〕基体として、最大表面粗さ
(Rmax)が0.1S、中央線粗さ(Ra)が0.0
1μmになるように研磨した、厚さ1mmのオーステナ
イト系ステンレス鋼製(SUS403)円筒状基体を用
いて、その上にa−SiNx 膜電荷注入阻止層、光導電
層、及び、Bドープa−SiCx よりなる表面層を順次
設けたアモルファスシリコン感光体を作製した。反応器
内を十分に排気した後、シランガス、アンモニアガス及
び水素ガスの混合ガスを導入してグロー放電分解するこ
とにより、上記円筒状基体上に電荷注入阻止層を形成し
た。その際の成膜条件は次のとおりであった。
【0052】 100%シランガス流量:100cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:100cm3 /min 反応容器内圧:133.32Pa(1.0Torr) 放電電力:200W 放電時間:30min 放電周波数:13.56MHz 支持体温度:250℃ 得られた電荷注入阻止層は、膜厚が1μmで、吸収係数
の値が100以下、屈折率が3.2であった。
【0053】電荷注入阻止層を作製した後、反応容器を
充分に排気し、次いで、シランガス、水素ガス及びジボ
ランガスの混合ガスを導入し、グロー放電分解すること
により、電荷注入阻止層の上に光導電層を形成した。そ
の際の成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:162cm3 /min 20ppm水素希釈ジボランガス流量:6cm3 /mi
n 反応容器内圧:133.32Pa(1.0Torr) 放電電力:400W 放電時間:200min 得られた光導電層は、膜厚が30μmで、吸収係数の値
が130、屈折率が3.8であった。
【0054】光導電層を作製した後、反応容器を充分に
排気し、次いで、シランガス、水素希釈ジボランガス及
びエチレンガスの混合ガスを導入し、グロー放電分解す
ることにより、光導電層の上に表面層を形成した。その
際の成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:150cm3 /min 100%エチレンガス流量:150cm3 /min 400ppm水素希釈ジボランガス流量:300cm3
/min 反応容器内圧:133.32Pa(1.0Torr) 放電電力:100W 放電時間:30min 得られた表面層は、膜厚が1μmで、a−SiNx 膜の
屈折率は2.5であった。この膜のビッカース硬度は9
50であり、また、接触角は750 であった。このよう
に作製された電子写真感光体は、実施例1と同様に画像
作製試験を行い、その結果は表1に示した。
【0055】〔実施例4〜6、比較例2〕基体の粗さを
変えた以外は、実施例3と同じ条件で感光体を作製し、
実施例1と同様に画像作製試験を行い、その結果は表1
に示した。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、レーザースポットを小さくし、半導体レーザーの
透過率の大きなアモルファスシリコンを主体にした感光
体に適用したときに、干渉縞が防止されるとともに、高
感度と高解像度を両立させることができ、かつ、地汚れ
(カブリ)のない、ハーフトーンの再現に優れた高品質
の画像を形成することができるようになった。また、感
光体は、長寿命化、低コスト化を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の1例である模式的断
面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の他の1例である模式
的断面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体の他の1例である模式
的断面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の他の1例である模式
的断面図である。
【図5】本発明を実施するための電子写真装置の1例の
概念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 雅夫 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 東 武敏 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 大田 剛司 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーム径が80μm以下の可干渉光を用
    いて感光体上に潜像を形成し、現像剤を用いて潜像を現
    像する画像形成方法において、導電性基体上に光導電層
    を有する感光体を用い、該導電性基体の表面における反
    射光強度が20%以上であり、感光体表面における反射
    光強度の変動の平均値が5%/cm以下であることを特
    徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 上記導電性基体と光導電層の間に電荷注
    入阻止層を設け、該電荷注入阻止層の可干渉光に対する
    吸収係数の値が光導電層の吸収係数の値以下にし、該電
    荷注入阻止層の可干渉光に対する屈折率の値が光導電層
    の屈折率の値以下にした感光体を用いることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 感光体の導電性基体の表面粗さ(Rma
    x)の値が0.1〜1.5Sで、かつ、中心線粗さ(R
    a)の値が0.006〜0.2μmである感光体を用い
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】 導電性基体がオーステナイトステンレス
    鋼である感光体を用いることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 光導電層が水素及び/又はハロゲンを含
    有するアモルファスシリコン、又は、アモルファスシリ
    コンゲルマニウムである感光体を用いることを特徴とす
    る請求項4記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 電荷注入阻止層は、水素及び/又はハロ
    ゲンと、第III 族元素又は第V族元素とを含有するアモ
    ルファスシリコンであり、上記の第III 族元素又は第V
    族元素の量が光導電層より多い感光体を用いることを特
    徴とする請求項4又は5記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 光導電層上に表面層を設け、該表面層が
    第III 族元素、第V族元素、酸素及び炭素から選ばれた
    少なくとも1つの元素を含有するアモルファスシリコン
    である感光体を用いることを特徴とする請求項4〜6の
    いずれか1項に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 光導電層上に表面層を設け、該表面層が
    第III 族元素、第V族元素及び酸素から選ばれた少なく
    とも1つの元素を含有し、かつ、50原子%以下の水素
    及び/又はハロゲンを含有するアモルファス炭素である
    感光体を用いることを特徴とする請求項4〜6のいずれ
    か1項に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 表面層が、請求項7記載のアモルファス
    シリコン層と、請求項8記載のアモルファス炭素層との
    積層体である感光体を用いることを特徴とする画像形成
    方法。
  10. 【請求項10】 導電性基体上に水素化アモルファスシ
    リコンからなる光導電層を設け、該導電性基体表面にお
    ける反射光強度が20%以上であり、かつ、感光体表面
    における反射光強度の変動の平均値が5%/cm以下で
    あることを特徴とするレーザービーム露光用電子写真感
    光体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028448A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Kyocera Corporation 電子写真感光体および該電子写真感光体を備える画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009028448A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Kyocera Corporation 電子写真感光体および該電子写真感光体を備える画像形成装置
US20100260517A1 (en) * 2007-08-29 2010-10-14 Kyocera Corporation Electrophotographic Photosensitive Body and Image Forming Device Having an Electrophotographic Photosensitive Body

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