JPH0862471A - 光ファイバ心線保護チューブおよび中間後分岐方法 - Google Patents
光ファイバ心線保護チューブおよび中間後分岐方法Info
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- JPH0862471A JPH0862471A JP6195185A JP19518594A JPH0862471A JP H0862471 A JPH0862471 A JP H0862471A JP 6195185 A JP6195185 A JP 6195185A JP 19518594 A JP19518594 A JP 19518594A JP H0862471 A JPH0862471 A JP H0862471A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分岐部における光ファイバ心線の取り出しが
容易で、分岐部を保護できる光ファイバ心線保護チュー
ブを提供する。 【構成】 光ファイバ心線保護チューブ1は、略円筒形
のプラスチック部材で構成され、該部材の中央部で方向
が反転する螺旋状の切れ目が前記部材の全長にわたって
施されたものである。SZ光ファイバケーブルの外被を
除去し(A)、反転部1bの切れ目を手で広げ、反転部
1bを引っ掛ける(B)。光ファイバ心線保護チューブ
1を回転させ、全長を溝付きスペーサ2に巻き付ける
(C)。押さえ巻き4を片側に引き抜き(D)、反転部
1bを手で広げ、光ファイバ心線3を反転部1bの外へ
出す(E)。光ファイバ心線保護チューブ1を回転さ
せ、光ファイバ心線3の余長を光ファイバ心線保護チュ
ーブ1の外へ出し(F)、切断点6で切断し(G)、他
の光ファイバ心線との接続を行なう。
容易で、分岐部を保護できる光ファイバ心線保護チュー
ブを提供する。 【構成】 光ファイバ心線保護チューブ1は、略円筒形
のプラスチック部材で構成され、該部材の中央部で方向
が反転する螺旋状の切れ目が前記部材の全長にわたって
施されたものである。SZ光ファイバケーブルの外被を
除去し(A)、反転部1bの切れ目を手で広げ、反転部
1bを引っ掛ける(B)。光ファイバ心線保護チューブ
1を回転させ、全長を溝付きスペーサ2に巻き付ける
(C)。押さえ巻き4を片側に引き抜き(D)、反転部
1bを手で広げ、光ファイバ心線3を反転部1bの外へ
出す(E)。光ファイバ心線保護チューブ1を回転さ
せ、光ファイバ心線3の余長を光ファイバ心線保護チュ
ーブ1の外へ出し(F)、切断点6で切断し(G)、他
の光ファイバ心線との接続を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ心線保護チ
ューブおよび該光ファイバ心線保護チューブを用いた中
間後分岐方法に関するものである。
ューブおよび該光ファイバ心線保護チューブを用いた中
間後分岐方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電線の保護部材として、図5
に示すような、略円筒形状に構成された保護チューブが
知られている。これは、略円筒形状の弾力性を有するポ
リエチレンやナイロン等のプラスチック部材を用いて、
これに一方向の螺旋状の切れ目を全長にわたって施した
構造であり、電線に巻き付けて保護したり、複数本のコ
ードやケーブルを束ねたりするのに用いられるものであ
る。
に示すような、略円筒形状に構成された保護チューブが
知られている。これは、略円筒形状の弾力性を有するポ
リエチレンやナイロン等のプラスチック部材を用いて、
これに一方向の螺旋状の切れ目を全長にわたって施した
構造であり、電線に巻き付けて保護したり、複数本のコ
ードやケーブルを束ねたりするのに用いられるものであ
る。
【0003】一方、外周に周期的に方向が反転する螺旋
状溝を有する溝付きスペーサの溝内に光ファイバ心線が
収納されたSZ光ファイバケーブルが知られている。図
6は、SZ光ファイバケーブルの説明図である。図中、
2は溝付きスペーサ、2aは溝、3は光ファイバ心線で
ある。この図6(A)では、1本の溝のみを図示した
が、溝付きスペーサには、複数本の溝が形成されている
のが普通である。図から分かるように、溝付きスペーサ
2の溝2aは螺旋状に形成され、しかも、螺旋の方向が
周期的に反転するように形成されている。電線の撚り方
でいえば、S撚りとZ撚りが交互に連続したパターンと
いうことができ、SZ光ファイバケーブルと呼ばれてい
る。溝2aには、1本または複数本の光ファイバ心線が
収納されている。図6(B)に示すように、溝2aの螺
旋の方向が反転する部分から、光ファイバ心線3を外す
ようにして取り出し、溝付きスペーサ2の回りを回転さ
せながら溝2aから取り出す長さを増加させることによ
って、余長をもって光ファイバ心線を取り出すことがで
きる。余長がとれることにより、分岐および接続が容易
となり、中間後分岐工事に優れたものである。
状溝を有する溝付きスペーサの溝内に光ファイバ心線が
収納されたSZ光ファイバケーブルが知られている。図
6は、SZ光ファイバケーブルの説明図である。図中、
2は溝付きスペーサ、2aは溝、3は光ファイバ心線で
ある。この図6(A)では、1本の溝のみを図示した
が、溝付きスペーサには、複数本の溝が形成されている
のが普通である。図から分かるように、溝付きスペーサ
2の溝2aは螺旋状に形成され、しかも、螺旋の方向が
周期的に反転するように形成されている。電線の撚り方
でいえば、S撚りとZ撚りが交互に連続したパターンと
いうことができ、SZ光ファイバケーブルと呼ばれてい
る。溝2aには、1本または複数本の光ファイバ心線が
収納されている。図6(B)に示すように、溝2aの螺
旋の方向が反転する部分から、光ファイバ心線3を外す
ようにして取り出し、溝付きスペーサ2の回りを回転さ
せながら溝2aから取り出す長さを増加させることによ
って、余長をもって光ファイバ心線を取り出すことがで
きる。余長がとれることにより、分岐および接続が容易
となり、中間後分岐工事に優れたものである。
【0004】このように、SZ光ファイバケーブルを用
いた配線系において、光ファイバケーブルに収納された
光ファイバ心線のうち、分岐を行なう光ファイバ心線の
みを取り出すことができるが、他の光ファイバ心線は、
溝付きスペーサ2の溝2a内から出ないように押さえつ
けておくことが必要となる。なぜならば、中間後分岐工
事では、分岐を行なう光ファイバ心線以外の心線は、加
入者宅に接続され、使用されている活線である場合が予
想され、活線である光ファイバ心線に、曲げや側圧等の
外乱を加えると、伝送損失の増大を惹き起こし、伝送中
の情報に誤りが発生する原因となるためである。
いた配線系において、光ファイバケーブルに収納された
光ファイバ心線のうち、分岐を行なう光ファイバ心線の
みを取り出すことができるが、他の光ファイバ心線は、
溝付きスペーサ2の溝2a内から出ないように押さえつ
けておくことが必要となる。なぜならば、中間後分岐工
事では、分岐を行なう光ファイバ心線以外の心線は、加
入者宅に接続され、使用されている活線である場合が予
想され、活線である光ファイバ心線に、曲げや側圧等の
外乱を加えると、伝送損失の増大を惹き起こし、伝送中
の情報に誤りが発生する原因となるためである。
【0005】図5で説明した従来技術の光ファイバ心線
保護チューブを、SZ光ファイバケーブルの中間後分岐
工事に転用した場合には、切れ目の螺旋が一方向である
ために、光ファイバ心線保護チューブを光ファイバケー
ブルに巻き付けた状態で光ファイバ心線の必要長を取り
出すことができない。このため、SZ光ファイバケーブ
ルの外被と押さえ巻きを除去し、分岐を行なう光ファイ
バ心線をスペーサの溝から取り出した後、他の光ファイ
バ心線をスペーサの溝内に収納した後、光ファイバ心線
保護チューブを巻き付ける必要がある。このような手順
で作業を行なう場合、分岐を行なわない光ファイバ心線
も一度スペーサの溝の外に出ることになり、これを再度
スペーサの溝内に収納する作業が必要となり、分岐を行
なわない光ファイバ心線を直接手で触れるため、光ファ
イバ心線に曲げ、側圧が加わり、伝送損失増大の原因に
なるという問題があった。
保護チューブを、SZ光ファイバケーブルの中間後分岐
工事に転用した場合には、切れ目の螺旋が一方向である
ために、光ファイバ心線保護チューブを光ファイバケー
ブルに巻き付けた状態で光ファイバ心線の必要長を取り
出すことができない。このため、SZ光ファイバケーブ
ルの外被と押さえ巻きを除去し、分岐を行なう光ファイ
バ心線をスペーサの溝から取り出した後、他の光ファイ
バ心線をスペーサの溝内に収納した後、光ファイバ心線
保護チューブを巻き付ける必要がある。このような手順
で作業を行なう場合、分岐を行なわない光ファイバ心線
も一度スペーサの溝の外に出ることになり、これを再度
スペーサの溝内に収納する作業が必要となり、分岐を行
なわない光ファイバ心線を直接手で触れるため、光ファ
イバ心線に曲げ、側圧が加わり、伝送損失増大の原因に
なるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、SZ光ファ
イバケーブルの分岐部における光ファイバ心線の取り出
しが容易で、分岐部を保護できる光ファイバ心線保護チ
ューブを提供し、また、加入者宅に接続され使用されて
いる光ファイバ心線に、曲げや側圧等の外乱を与えるこ
となくSZ光ファイバケーブルの中間後分岐を行なうこ
とができる中間後分岐方法を提供することを目的とする
ものである。
イバケーブルの分岐部における光ファイバ心線の取り出
しが容易で、分岐部を保護できる光ファイバ心線保護チ
ューブを提供し、また、加入者宅に接続され使用されて
いる光ファイバ心線に、曲げや側圧等の外乱を与えるこ
となくSZ光ファイバケーブルの中間後分岐を行なうこ
とができる中間後分岐方法を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、光ファイバ心線保護チューブにお
いて、略円筒形のプラスチック部材で構成され、該部材
の中央部で方向が反転する螺旋状の切れ目が前記部材の
全長にわたって施されていることを特徴とするものであ
る。
載の発明においては、光ファイバ心線保護チューブにお
いて、略円筒形のプラスチック部材で構成され、該部材
の中央部で方向が反転する螺旋状の切れ目が前記部材の
全長にわたって施されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の光ファイバ心線保護チューブにおいて、前記
螺旋状の切れ目の幅が、螺旋の方向の反転部において、
SZ光ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の
外径より小さい狭幅部を形成し、かつ、該狭幅部が、プ
ラスチック部材を変形させることにより前記光ファイバ
心線の外径より大きな幅の切れ目となることを特徴とす
るものであり、請求項3に記載の発明においては、請求
項1または2に記載の光ファイバ心線保護チューブにお
いて、前記螺旋状の切れ目のピッチが、後分岐を行なう
SZ光ファイバケーブルのスペーサの溝のピッチより短
いことを特徴とするものである。
1に記載の光ファイバ心線保護チューブにおいて、前記
螺旋状の切れ目の幅が、螺旋の方向の反転部において、
SZ光ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の
外径より小さい狭幅部を形成し、かつ、該狭幅部が、プ
ラスチック部材を変形させることにより前記光ファイバ
心線の外径より大きな幅の切れ目となることを特徴とす
るものであり、請求項3に記載の発明においては、請求
項1または2に記載の光ファイバ心線保護チューブにお
いて、前記螺旋状の切れ目のピッチが、後分岐を行なう
SZ光ファイバケーブルのスペーサの溝のピッチより短
いことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明においては、中間後
分岐方法において、既設のSZ光ファイバケーブルの端
末以外の部分から、一部の光ファイバ心線を取り出して
分岐を行なう中間後分岐方法において、所定長さにわた
って外被を除去した後、その上に、略円筒形のプラスチ
ック部材で構成され該部材の中央部で方向が反転する螺
旋状の切れ目が前記部材の全長にわたって施されている
光ファイバ心線保護チューブを被せ、前記切れ目を通し
て一部の光ファイバ心線を取り出すことを特徴とするも
のである。
分岐方法において、既設のSZ光ファイバケーブルの端
末以外の部分から、一部の光ファイバ心線を取り出して
分岐を行なう中間後分岐方法において、所定長さにわた
って外被を除去した後、その上に、略円筒形のプラスチ
ック部材で構成され該部材の中央部で方向が反転する螺
旋状の切れ目が前記部材の全長にわたって施されている
光ファイバ心線保護チューブを被せ、前記切れ目を通し
て一部の光ファイバ心線を取り出すことを特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】本発明によれば、略円筒形のプラスチック部材
に施された螺旋状の切れ目の方向が、長手方向の中央部
で反転しているために、図3(A)に示すように、光フ
ァイバ心線保護チューブ1を、SZ光ファイバケーブル
の溝付きスペーサ2に巻き付けた状態で、螺旋状の切れ
目1aの反転部1bで任意の光ファイバ心線3を取り出
し、その後、光ファイバ心線保護チューブ1を回転させ
ることにより、図3(B)に示すように、分岐作業を行
なうのに十分な余長を光ファイバ心線保護チューブ1の
外に出すことができる。また、上記の過程において、分
岐を行なわない光ファイバ心線は、光ファイバ心線保護
チューブ1の外に出ることはないため、SZ光ファイバ
ケーブルの溝付きスペーサ2の溝内に再度収納するよう
な作業がない。したがって、分岐を行なわない光ファイ
バ心線に、直接手で触れる必要がなく、伝送損失の増大
を招くことがない。
に施された螺旋状の切れ目の方向が、長手方向の中央部
で反転しているために、図3(A)に示すように、光フ
ァイバ心線保護チューブ1を、SZ光ファイバケーブル
の溝付きスペーサ2に巻き付けた状態で、螺旋状の切れ
目1aの反転部1bで任意の光ファイバ心線3を取り出
し、その後、光ファイバ心線保護チューブ1を回転させ
ることにより、図3(B)に示すように、分岐作業を行
なうのに十分な余長を光ファイバ心線保護チューブ1の
外に出すことができる。また、上記の過程において、分
岐を行なわない光ファイバ心線は、光ファイバ心線保護
チューブ1の外に出ることはないため、SZ光ファイバ
ケーブルの溝付きスペーサ2の溝内に再度収納するよう
な作業がない。したがって、分岐を行なわない光ファイ
バ心線に、直接手で触れる必要がなく、伝送損失の増大
を招くことがない。
【0011】さらに、本発明の光ファイバ心線保護チュ
ーブにおいては、螺旋状の切れ目1aの幅が、螺旋の方
向の反転部1bにおいて、SZ光ファイバケーブルに収
納された光ファイバ心線の外径より小さい狭幅部1cを
形成したことにより、光ファイバ心線保護チューブを回
転させた際に、分岐を行なわない光ファイバ心線が螺旋
状の切れ目1aの反転部1bから飛び出すことがない。
また、光ファイバ心線保護チューブ1を手で容易に変形
させられる程度の硬さをもった弾性体で構成して、狭幅
部1cが、プラスチック部材を変形させることにより、
図2(B)に示すように、光ファイバ心線3の外径より
大きな幅の切れ目1cとなるようにしたことによって、
中間後分岐作業中に、工具を用いることなく、狭幅部1
cの幅を広げ、所望の光ファイバ心線を容易に取り出す
ことができる。
ーブにおいては、螺旋状の切れ目1aの幅が、螺旋の方
向の反転部1bにおいて、SZ光ファイバケーブルに収
納された光ファイバ心線の外径より小さい狭幅部1cを
形成したことにより、光ファイバ心線保護チューブを回
転させた際に、分岐を行なわない光ファイバ心線が螺旋
状の切れ目1aの反転部1bから飛び出すことがない。
また、光ファイバ心線保護チューブ1を手で容易に変形
させられる程度の硬さをもった弾性体で構成して、狭幅
部1cが、プラスチック部材を変形させることにより、
図2(B)に示すように、光ファイバ心線3の外径より
大きな幅の切れ目1cとなるようにしたことによって、
中間後分岐作業中に、工具を用いることなく、狭幅部1
cの幅を広げ、所望の光ファイバ心線を容易に取り出す
ことができる。
【0012】また、図4に示すように、螺旋状の切れ目
1aのピッチを、後分岐を行なうSZ光ファイバケーブ
ルの溝付きスペーサ2の溝2aのピッチより短くしてお
くことにより、常に、光ファイバ心線保護チューブ1の
切れ目1aと、SZ光ファイバケーブルの溝付きスペー
サ2の溝2aとが、長手方向に連続して重なることがな
いため、確実に光ファイバ心線3が溝付きスペーサ2の
溝2aから飛び出るのを防ぐことができる。
1aのピッチを、後分岐を行なうSZ光ファイバケーブ
ルの溝付きスペーサ2の溝2aのピッチより短くしてお
くことにより、常に、光ファイバ心線保護チューブ1の
切れ目1aと、SZ光ファイバケーブルの溝付きスペー
サ2の溝2aとが、長手方向に連続して重なることがな
いため、確実に光ファイバ心線3が溝付きスペーサ2の
溝2aから飛び出るのを防ぐことができる。
【0013】本発明による中間後分岐方法を用いた場
合、SZ光ファイバケーブルの押さえ巻きを除去する以
前に、光ファイバ心線保護チューブを溝付きスペーサに
巻き付けることができるため、作業中において、分岐を
行なわない光ファイバ心線が溝付きスペーサの溝から出
ることがなく、SZ光ファイバケーブルの溝付きスペー
サ2の溝内に再度収納するような作業がない。したがっ
て、分岐を行なわない光ファイバ心線に、直接手を触れ
る必要がなく、伝送損失の増大を招くおそれがない。
合、SZ光ファイバケーブルの押さえ巻きを除去する以
前に、光ファイバ心線保護チューブを溝付きスペーサに
巻き付けることができるため、作業中において、分岐を
行なわない光ファイバ心線が溝付きスペーサの溝から出
ることがなく、SZ光ファイバケーブルの溝付きスペー
サ2の溝内に再度収納するような作業がない。したがっ
て、分岐を行なわない光ファイバ心線に、直接手を触れ
る必要がなく、伝送損失の増大を招くおそれがない。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の光ファイバ心線保護チュー
ブを説明するためのもので、図1(A)は側面図、図1
(B)は使用方法の説明図である。図中、1は光ファイ
バ心線保護チューブ、1aは切れ目、1bは反転部、1
cは狭幅部である。全体が略円筒状に構成され、中央部
から両側に向けて、反対方向に螺旋状の切れ目1aが形
成されている。具体例では、長さ450mm、外径11
mm、内径8mmのナイロン製の円筒で、幅2mmの切
れ目1aが螺旋状に施されており、かつ、円筒の中央部
で螺旋の方向が反転している。螺旋状の切れ目1aの反
転部1bの長さは20mmであり、この区間において
は、切れ目は両側から接触して狭幅部1c幅は0となっ
ている。螺旋状の切れ目1aのピッチは100mmとし
た。
ブを説明するためのもので、図1(A)は側面図、図1
(B)は使用方法の説明図である。図中、1は光ファイ
バ心線保護チューブ、1aは切れ目、1bは反転部、1
cは狭幅部である。全体が略円筒状に構成され、中央部
から両側に向けて、反対方向に螺旋状の切れ目1aが形
成されている。具体例では、長さ450mm、外径11
mm、内径8mmのナイロン製の円筒で、幅2mmの切
れ目1aが螺旋状に施されており、かつ、円筒の中央部
で螺旋の方向が反転している。螺旋状の切れ目1aの反
転部1bの長さは20mmであり、この区間において
は、切れ目は両側から接触して狭幅部1c幅は0となっ
ている。螺旋状の切れ目1aのピッチは100mmとし
た。
【0015】狭幅部1cを形成しておくことは必ずしも
必要ではないが、後述するように、光ファイバ心線保護
チューブ1を回転させた場合に、切れ目1aの反転部1
bに取り出しを必要としない光ファイバ心線が切れ目1
aに入り込むことを防止できる。したがって、反転部1
bにおける切れ目を狭幅部1cとし、狭幅部1cの切れ
目の幅を光ファイバ心線の外径より小さくしておくのが
有利である。上述した具体例では、狭幅部1cの幅は0
である。
必要ではないが、後述するように、光ファイバ心線保護
チューブ1を回転させた場合に、切れ目1aの反転部1
bに取り出しを必要としない光ファイバ心線が切れ目1
aに入り込むことを防止できる。したがって、反転部1
bにおける切れ目を狭幅部1cとし、狭幅部1cの切れ
目の幅を光ファイバ心線の外径より小さくしておくのが
有利である。上述した具体例では、狭幅部1cの幅は0
である。
【0016】光ファイバ心線保護チューブ1の材質は、
変形可能な材料を用いる。具体例で用いたナイロンをは
じめ、ポリエチレンなど、弾力性を有する材料は、好適
である。図1(B)に示すように、狭幅部1cを広げ
て、切れ目の幅を光ファイバ心線の外径より大きくする
ことができる。
変形可能な材料を用いる。具体例で用いたナイロンをは
じめ、ポリエチレンなど、弾力性を有する材料は、好適
である。図1(B)に示すように、狭幅部1cを広げ
て、切れ目の幅を光ファイバ心線の外径より大きくする
ことができる。
【0017】図2は、本発明の光ファイバ心線保護チュ
ーブを用いた中間後分岐方法の説明図である。図中、1
は光ファイバ心線保護チューブ、1aは切れ目、1bは
反転部、1cは狭幅部、2は溝付きスペーサ、3は光フ
ァイバ心線、4は押さえ巻き、5は外被、6は切断点で
ある。
ーブを用いた中間後分岐方法の説明図である。図中、1
は光ファイバ心線保護チューブ、1aは切れ目、1bは
反転部、1cは狭幅部、2は溝付きスペーサ、3は光フ
ァイバ心線、4は押さえ巻き、5は外被、6は切断点で
ある。
【0018】図2(A)は、外被の除去工程である。S
Z光ファイバケーブルは、溝付きスペーサ2の上に、押
さえ巻き4が巻かれ、その上に熱可塑性樹脂による外被
5が施されている。この実施例では、500mmの長さ
にわたって、外被5を除去した。
Z光ファイバケーブルは、溝付きスペーサ2の上に、押
さえ巻き4が巻かれ、その上に熱可塑性樹脂による外被
5が施されている。この実施例では、500mmの長さ
にわたって、外被5を除去した。
【0019】ついで、図2(B)に示すように、光ファ
イバ心線保護チューブ1の反転部1bの切れ目を手で広
げ、押さえ巻き4が巻かれた状態の溝付きスペーサ2の
上から、反転部1を引っ掛ける。
イバ心線保護チューブ1の反転部1bの切れ目を手で広
げ、押さえ巻き4が巻かれた状態の溝付きスペーサ2の
上から、反転部1を引っ掛ける。
【0020】その状態で、光ファイバ心線保護チューブ
1を回転させ、図2(C)に示すように、光ファイバ心
線保護チューブ1の全長を溝付きスペーサ2に巻き付け
る。
1を回転させ、図2(C)に示すように、光ファイバ心
線保護チューブ1の全長を溝付きスペーサ2に巻き付け
る。
【0021】SZ光ファイバケーブルのシース除去部と
の境目、図2(D)では左側の境目において、押さえ巻
き4に切れ目をいれ、押さえ巻き4を片側に引き抜い
て、除去する。
の境目、図2(D)では左側の境目において、押さえ巻
き4に切れ目をいれ、押さえ巻き4を片側に引き抜い
て、除去する。
【0022】次に、光ファイバ心線保護チューブ1の反
転部1bの狭幅部1cを手で広げ、図2(E)に示すよ
うに、所望の光ファイバ心線3を光ファイバ心線保護チ
ューブ1の反転部1bの外へ出す。
転部1bの狭幅部1cを手で広げ、図2(E)に示すよ
うに、所望の光ファイバ心線3を光ファイバ心線保護チ
ューブ1の反転部1bの外へ出す。
【0023】光ファイバ心線保護チューブ1を、図2
(E)の矢印の方向へ回転させ、図2(F)に示すよう
に、光ファイバ心線3の余長を光ファイバ心線保護チュ
ーブ1の外へ出す。
(E)の矢印の方向へ回転させ、図2(F)に示すよう
に、光ファイバ心線3の余長を光ファイバ心線保護チュ
ーブ1の外へ出す。
【0024】図2(G)に示すように、光ファイバ心線
3の余長を完全に光ファイバ心線保護チューブ1の外へ
出した後、光ファイバ心線3を切断点6で切断し、図示
しない他の光ファイバ心線との接続を行なう。
3の余長を完全に光ファイバ心線保護チューブ1の外へ
出した後、光ファイバ心線3を切断点6で切断し、図示
しない他の光ファイバ心線との接続を行なう。
【0025】続けて、他の光ファイバ心線の分岐を行な
う場合には、図2(E)〜(G)を繰り返して行えばよ
い。分岐作業の終了後においても、光ファイバ心線保護
チューブ1により光ファイバ心線の保護ができる。
う場合には、図2(E)〜(G)を繰り返して行えばよ
い。分岐作業の終了後においても、光ファイバ心線保護
チューブ1により光ファイバ心線の保護ができる。
【0026】以上の実施例に従って、実際にSZ光ファ
イバケーブルの中間後分岐を行ったところ、分岐を行な
わない光ファイバ心線が溝付きスペーサの溝から出るこ
とはなく、容易に分岐作業を行なうことができた。ま
た、作業中の、分岐を行なわない光ファイバ心線の伝送
損失を測定したところ、損失変動は検出精度以下であっ
た。
イバケーブルの中間後分岐を行ったところ、分岐を行な
わない光ファイバ心線が溝付きスペーサの溝から出るこ
とはなく、容易に分岐作業を行なうことができた。ま
た、作業中の、分岐を行なわない光ファイバ心線の伝送
損失を測定したところ、損失変動は検出精度以下であっ
た。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による光ファイバ心線保護チューブ、および、中間後分
岐方法を用いると、加入者宅に接続され使用されている
光ファイバ心線に、曲げや側圧等の外乱を与えることな
く、SZ光ファイバケーブルの中間後分岐を行なうこと
ができるため、通信用光ファイバケーブルの加入者配線
工事等に用いると効果的である。
による光ファイバ心線保護チューブ、および、中間後分
岐方法を用いると、加入者宅に接続され使用されている
光ファイバ心線に、曲げや側圧等の外乱を与えることな
く、SZ光ファイバケーブルの中間後分岐を行なうこと
ができるため、通信用光ファイバケーブルの加入者配線
工事等に用いると効果的である。
【図1】本発明の光ファイバ心線保護チューブの説明図
である。
である。
【図2】本発明の光ファイバ心線保護チューブを用いた
中間後分岐方法の説明図である。
中間後分岐方法の説明図である。
【図3】本発明の光ファイバ心線保護チューブの作用の
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明の光ファイバ心線保護チューブのピッチ
の説明図である。
の説明図である。
【図5】従来技術の光ファイバ心線保護チューブの側面
図である。
図である。
【図6】SZ光ファイバケーブルの説明図である。
1…光ファイバ心線保護チューブ、1a…切れ目、1b
…反転部、1c…狭幅部、2…溝付きスペーサ、3…光
ファイバ心線、4…押さえ巻き、5…外被、6…切断
点。
…反転部、1c…狭幅部、2…溝付きスペーサ、3…光
ファイバ心線、4…押さえ巻き、5…外被、6…切断
点。
フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 速水 茂和 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 略円筒形のプラスチック部材で構成さ
れ、該部材の中央部で方向が反転する螺旋状の切れ目が
前記部材の全長にわたって施されていることを特徴とす
る光ファイバ心線保護チューブ。 - 【請求項2】 前記螺旋状の切れ目の幅が、螺旋の方向
の反転部において、SZ光ファイバケーブルに収納され
た光ファイバ心線の外径より小さい狭幅部を形成し、か
つ、該狭幅部が、プラスチック部材を変形させることに
より前記光ファイバ心線の外径より大きな幅の切れ目と
なることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心線
保護チューブ。 - 【請求項3】 前記螺旋状の切れ目のピッチが、後分岐
を行なうSZ光ファイバケーブルのスペーサの溝のピッ
チより短いことを特徴とする請求項1または2に記載の
光ファイバ心線保護チューブ。 - 【請求項4】 既設のSZ光ファイバケーブルの端末以
外の部分から、一部の光ファイバ心線を取り出して分岐
を行なう中間後分岐方法において、所定長さにわたって
外被を除去した後、その上に、略円筒形のプラスチック
部材で構成され該部材の中央部で方向が反転する螺旋状
の切れ目が前記部材の全長にわたって施されている光フ
ァイバ心線保護チューブを被せ、前記切れ目を通して一
部の光ファイバ心線を取り出すことを特徴とする中間後
分岐方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6195185A JPH0862471A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 光ファイバ心線保護チューブおよび中間後分岐方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6195185A JPH0862471A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 光ファイバ心線保護チューブおよび中間後分岐方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0862471A true JPH0862471A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16336873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6195185A Pending JPH0862471A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 光ファイバ心線保護チューブおよび中間後分岐方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0862471A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030030584A (ko) * | 2001-10-09 | 2003-04-18 | 글로벌광통신 (주) | 플라스틱 광섬유케이블 |
EP1864170A1 (en) * | 2005-02-28 | 2007-12-12 | Corning Cable Systems LLC | Distribution fiber optic cables having at least one access location and methods of making the same |
WO2009005607A1 (en) * | 2007-06-29 | 2009-01-08 | Corning Cable Systems Llc | Fiber optical cable with tether |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP6195185A patent/JPH0862471A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030030584A (ko) * | 2001-10-09 | 2003-04-18 | 글로벌광통신 (주) | 플라스틱 광섬유케이블 |
EP1864170A1 (en) * | 2005-02-28 | 2007-12-12 | Corning Cable Systems LLC | Distribution fiber optic cables having at least one access location and methods of making the same |
EP1864170A4 (en) * | 2005-02-28 | 2009-04-15 | Corning Cable Sys Llc | FASEROPTICAL DISTRIBUTION CABLES WITH AT LEAST ONE ACCESSORY AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
WO2009005607A1 (en) * | 2007-06-29 | 2009-01-08 | Corning Cable Systems Llc | Fiber optical cable with tether |
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