JPH0861877A - 熱交換器用伝熱管 - Google Patents
熱交換器用伝熱管Info
- Publication number
- JPH0861877A JPH0861877A JP20001694A JP20001694A JPH0861877A JP H0861877 A JPH0861877 A JP H0861877A JP 20001694 A JP20001694 A JP 20001694A JP 20001694 A JP20001694 A JP 20001694A JP H0861877 A JPH0861877 A JP H0861877A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- heat transfer
- pressure loss
- transfer tube
- arrow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非共沸混合冷媒を使用した空気調和機の熱交
換器の能力が減少せず、かつ、凝縮能力も減少しないよ
うにする。 【構成】 本体の内面の溝を形成する断面３の形状が台
形の山部７の二つの底角α1，α2が異なる角度としたこ
とにより、非共沸混合冷媒の圧力損失を、矢印Ｂの方向
に流れる蒸発時は増加させ、矢印Ａの方向に流れる凝縮
時は抑えて、蒸発器入口付近の氷結を防ぎ、高性能化で
きる。
換器の能力が減少せず、かつ、凝縮能力も減少しないよ
うにする。 【構成】 本体の内面の溝を形成する断面３の形状が台
形の山部７の二つの底角α1，α2が異なる角度としたこ
とにより、非共沸混合冷媒の圧力損失を、矢印Ｂの方向
に流れる蒸発時は増加させ、矢印Ａの方向に流れる凝縮
時は抑えて、蒸発器入口付近の氷結を防ぎ、高性能化で
きる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として非共沸混合冷
媒（以下、混合冷媒という）を使用した空気調和機など
に用いられる熱交換器用伝熱管に関する。
媒（以下、混合冷媒という）を使用した空気調和機など
に用いられる熱交換器用伝熱管に関する。
【０００２】
【従来の技術】以下に従来の熱交換器用伝熱管について
説明する。
説明する。
【０００３】図２および図３に示すように、管状の本体
１の内面に管内を流れる混合冷媒との接触面積を増加
し、かつ、混合冷媒を本体１の内面に沿って流れるよう
な環状流にする螺旋状に形設した複数の溝２を備えて、
混合冷媒と本体１との伝熱を促進した構成としている。
このような管内を流れる混合冷媒などの流体と伝熱管と
の伝熱を促進した発明がなされている（例えば、特公平
４−２１１１７号公報参照）。
１の内面に管内を流れる混合冷媒との接触面積を増加
し、かつ、混合冷媒を本体１の内面に沿って流れるよう
な環状流にする螺旋状に形設した複数の溝２を備えて、
混合冷媒と本体１との伝熱を促進した構成としている。
このような管内を流れる混合冷媒などの流体と伝熱管と
の伝熱を促進した発明がなされている（例えば、特公平
４−２１１１７号公報参照）。
【０００４】なお、図中の矢印Ａは凝縮時の混合冷媒の
流れる方向、矢印Ｂは蒸発時の混合冷媒の流れる方向を
示す。
流れる方向、矢印Ｂは蒸発時の混合冷媒の流れる方向を
示す。
【０００５】図４に示すように、溝２は、その螺旋状の
中心線に対して垂直な断面３の形状が台形の突起部を示
し、側面４ａ，４ｂを有する山部４と谷底面５で形成さ
れている。なお、図中のβ1とβ2は山部４の底角、６ａ
は断面３と谷底面５と側面４ａとが交差する点、６ｂは
断面３と谷底面５と側面４ｂとが交差する点、６ｃは側
面４ａと断面３との交差によって形成される辺３ａと側
面４ｂと断面３との交差によって形成される辺３ｂのそ
れぞれの延長線の交差点、６は点６ａと点６ｂとを結ぶ
線の垂直二等分線である。
中心線に対して垂直な断面３の形状が台形の突起部を示
し、側面４ａ，４ｂを有する山部４と谷底面５で形成さ
れている。なお、図中のβ1とβ2は山部４の底角、６ａ
は断面３と谷底面５と側面４ａとが交差する点、６ｂは
断面３と谷底面５と側面４ｂとが交差する点、６ｃは側
面４ａと断面３との交差によって形成される辺３ａと側
面４ｂと断面３との交差によって形成される辺３ｂのそ
れぞれの延長線の交差点、６は点６ａと点６ｂとを結ぶ
線の垂直二等分線である。
【０００６】上記のように構成された熱交換器用伝熱管
を、混合冷媒を使用した空気調和機に搭載すると、混合
冷媒は同一圧力で沸点と露点との差があり、例えば、そ
の差が約５度のとき、暖房室外条件では、平均蒸発温度
を０℃にすると蒸発器の入口温度は−２．５℃まで低下
してしまい、その付近のフィン表面の凝縮水が徐々に氷
結し、熱交換器の能力が減少してしまうので、この氷結
を防止するために、本管１の溝２の形状や内径の縮小ま
たは熱交換器の流路数を減らすなどの対策により、管内
の圧力損失を増加させて、入口圧力を上げ、入口温度を
上げる手法が考えられる。
を、混合冷媒を使用した空気調和機に搭載すると、混合
冷媒は同一圧力で沸点と露点との差があり、例えば、そ
の差が約５度のとき、暖房室外条件では、平均蒸発温度
を０℃にすると蒸発器の入口温度は−２．５℃まで低下
してしまい、その付近のフィン表面の凝縮水が徐々に氷
結し、熱交換器の能力が減少してしまうので、この氷結
を防止するために、本管１の溝２の形状や内径の縮小ま
たは熱交換器の流路数を減らすなどの対策により、管内
の圧力損失を増加させて、入口圧力を上げ、入口温度を
上げる手法が考えられる。
【０００７】しかし、このような方法で単に管内の圧力
損失を増加させると、凝縮器でも圧力損失が増加し、凝
縮温度は低下して凝縮能力が減少する。すなわち、山部
４の底角β1とβ2が等しく、点６ａと点６ｂを結ぶ線の
垂直二等分線６が交差点６ｃを通るような構成では、山
部４の側面４ａ，４ｂの傾斜度合が等しいので、熱交換
器の能力が減少しないように氷結を防止するべく管内の
圧力損失を増加させたとき、蒸発時の混合冷媒の流れる
矢印Ｂの方向によって増加する管内の圧力損失は、凝縮
時の混合冷媒の流れる矢印Ａの方向によっても増加して
しまい、平均の凝縮圧力が低下し、凝縮温度を低下させ
ることになり、凝縮能力が減少する。
損失を増加させると、凝縮器でも圧力損失が増加し、凝
縮温度は低下して凝縮能力が減少する。すなわち、山部
４の底角β1とβ2が等しく、点６ａと点６ｂを結ぶ線の
垂直二等分線６が交差点６ｃを通るような構成では、山
部４の側面４ａ，４ｂの傾斜度合が等しいので、熱交換
器の能力が減少しないように氷結を防止するべく管内の
圧力損失を増加させたとき、蒸発時の混合冷媒の流れる
矢印Ｂの方向によって増加する管内の圧力損失は、凝縮
時の混合冷媒の流れる矢印Ａの方向によっても増加して
しまい、平均の凝縮圧力が低下し、凝縮温度を低下させ
ることになり、凝縮能力が減少する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の構
成では、溝２の山部４の側面４ａ，４ｂの傾斜度合が等
しいので、熱交換器の能力が減少しないように管内の圧
力損失を増加させると、凝縮能力が減少するという問題
点を有していた。
成では、溝２の山部４の側面４ａ，４ｂの傾斜度合が等
しいので、熱交換器の能力が減少しないように管内の圧
力損失を増加させると、凝縮能力が減少するという問題
点を有していた。
【０００９】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、熱交換器の能力が減少せず、かつ、凝縮能力が減少
しない熱交換器用伝熱管を提供することを目的とする。
で、熱交換器の能力が減少せず、かつ、凝縮能力が減少
しない熱交換器用伝熱管を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の熱交換器用伝熱管は、本体の内面の溝を形成
する断面形状が台形の山部の二つの底角を異なる角度と
したものである。
に本発明の熱交換器用伝熱管は、本体の内面の溝を形成
する断面形状が台形の山部の二つの底角を異なる角度と
したものである。
【００１１】
【作用】この構成において、山部の側面の傾斜度合が異
なるので、流れ方向によって圧力損失が異なり、蒸発時
は圧力損失が増加され、凝縮時は圧力損失が抑えられる
こととなる。
なるので、流れ方向によって圧力損失が異なり、蒸発時
は圧力損失が増加され、凝縮時は圧力損失が抑えられる
こととなる。
【００１２】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００１３】本発明の一実施例において、前述の従来例
について説明した構成部分と同じ部分については同一符
号を付し、その説明を省略する。
について説明した構成部分と同じ部分については同一符
号を付し、その説明を省略する。
【００１４】図１に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述従来の構成に山部４を小さい角度の底角
α1と大きい角度の底角α2を有する山部７としたことに
ある。すなわち、小さい方の底角α1側は緩やかに傾斜
した側面７ａを、大きい方の底角α2側は急傾斜した側
面７ｂを形成し、側面７ａと断面３との交差によって形
成される辺３ｃと、側面７ｂと断面３との交差によって
形成される辺３ｄのそれぞれの延長線の交差点６ｄは、
垂直二等分線６の線上に位置しない構成である。
ところは、前述従来の構成に山部４を小さい角度の底角
α1と大きい角度の底角α2を有する山部７としたことに
ある。すなわち、小さい方の底角α1側は緩やかに傾斜
した側面７ａを、大きい方の底角α2側は急傾斜した側
面７ｂを形成し、側面７ａと断面３との交差によって形
成される辺３ｃと、側面７ｂと断面３との交差によって
形成される辺３ｄのそれぞれの延長線の交差点６ｄは、
垂直二等分線６の線上に位置しない構成である。
【００１５】この構成により、蒸発時に管内を矢印Ｂの
方向に流れる混合冷媒は、山部７の大きい底角α2側の
急傾斜した側面７ｂにより流れが乱され、抵抗が増加し
て圧力損失が増加する。一方、凝縮時に管内を矢印Ａの
方向に流れる混合冷媒は、山部７の小さい底角α1側の
緩やかに傾斜した側面７ａによる流れの乱れが小さく、
抵抗の増加が抑えられて圧力損失が抑えられる。
方向に流れる混合冷媒は、山部７の大きい底角α2側の
急傾斜した側面７ｂにより流れが乱され、抵抗が増加し
て圧力損失が増加する。一方、凝縮時に管内を矢印Ａの
方向に流れる混合冷媒は、山部７の小さい底角α1側の
緩やかに傾斜した側面７ａによる流れの乱れが小さく、
抵抗の増加が抑えられて圧力損失が抑えられる。
【００１６】以上のように本実施例によれば、底角α1
とα2が異なり、辺３ｃと辺３ｄの交差点６ｄが垂直二
等分線６上に位置しない山部７を形成した溝２を設ける
ことにより、管内を流れる混合冷媒の流れる向きが蒸発
時と凝縮時で異なるとき、傾斜の異なる山部７の側面７
ａ，７ｂにより、蒸発時の管内の圧力損失を増加させ、
凝縮時の圧力損失を抑えることができ、熱交換器の能力
と凝縮能力が減少せず高性能化を図ることができる。
とα2が異なり、辺３ｃと辺３ｄの交差点６ｄが垂直二
等分線６上に位置しない山部７を形成した溝２を設ける
ことにより、管内を流れる混合冷媒の流れる向きが蒸発
時と凝縮時で異なるとき、傾斜の異なる山部７の側面７
ａ，７ｂにより、蒸発時の管内の圧力損失を増加させ、
凝縮時の圧力損失を抑えることができ、熱交換器の能力
と凝縮能力が減少せず高性能化を図ることができる。
【００１７】なお、本実施例では山部７の断面３の形状
が台形のものについて説明したが、断面の形状が三角形
でも同様の効果が得られることはいうまでもない。
が台形のものについて説明したが、断面の形状が三角形
でも同様の効果が得られることはいうまでもない。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、本体の内面の溝を形成する断面形状が台形の山部の
二つの底角を異なる角度とした構成により、熱交換器の
能力が減少せず、かつ、凝縮能力が減少しない優れた熱
交換器用伝熱管を実現できるものである。
は、本体の内面の溝を形成する断面形状が台形の山部の
二つの底角を異なる角度とした構成により、熱交換器の
能力が減少せず、かつ、凝縮能力が減少しない優れた熱
交換器用伝熱管を実現できるものである。
【図１】本発明の一実施例の熱交換器用伝熱管の溝の要
部斜面図
部斜面図
【図２】従来の熱交換器用伝熱管の外観斜視図
【図３】同熱交換器用伝熱管の断面略図
【図４】同熱交換器用伝熱管の溝の要部斜面図
１ 本体 ２ 溝 ３ 断面 ７ 山部 α1，α2 底角
Claims (2)
- 【請求項１】 管状の本体の内面に、複数の螺旋状の溝
を設けた熱交換器の伝熱管であって、前記溝は、その螺
旋状の中心線に対して垂直な断面の形状が台形で、角度
が異なる二つの底角を有する山部を備えた構成である熱
交換器用伝熱管。 - 【請求項２】 溝はその螺旋状の中心線に対して垂直な
断面の形状が三角形で、角度が異なる二つの底角を有す
る山部を備えた構成である請求項１記載の熱交換器用伝
熱管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20001694A JPH0861877A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 熱交換器用伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20001694A JPH0861877A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 熱交換器用伝熱管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0861877A true JPH0861877A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16417407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20001694A Pending JPH0861877A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 熱交換器用伝熱管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0861877A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013516739A (ja) * | 2010-01-06 | 2013-05-13 | エルジー・ケム・リミテッド | 改善された冷却効率の、中型又は大型のバッテリパック |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20001694A patent/JPH0861877A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013516739A (ja) * | 2010-01-06 | 2013-05-13 | エルジー・ケム・リミテッド | 改善された冷却効率の、中型又は大型のバッテリパック |
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