JPH0861521A - スプール形制御弁 - Google Patents

スプール形制御弁

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JPH0861521A
JPH0861521A JP22262894A JP22262894A JPH0861521A JP H0861521 A JPH0861521 A JP H0861521A JP 22262894 A JP22262894 A JP 22262894A JP 22262894 A JP22262894 A JP 22262894A JP H0861521 A JPH0861521 A JP H0861521A
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JP
Japan
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spool
flow
outflow
control valve
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP22262894A
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English (en)
Inventor
Makoto Kamioka
誠 上岡
Takeshi Ando
毅 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 加工コストを低減しかつ制御流量のバラツキ
を減少させる。 【構成】 流出・流入制御を行うボディ1の溝6,7と
スプール大径部8,9に設けた切り欠きとで形成される
絞りからの流出・流入流れを、その全部あるいは最大数
を溝壁面にて円周方向および/または軸心方向に偏向さ
せるようにして、流れ力を最小にする角度位置に、スプ
ール2を回転防止機構10で回転不能にして、制御流量
を最大にし、かつ機差を最小にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスプール形制御弁の制御
流量の増大に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスプール形制御弁として、図2に
示す比例電磁式制御弁がある。バルブボディ1には摺動
孔1aが形成され、スプール2が摺動自在に収納され、
スプール2が切り替わるとスプールの大径部(ランド)
8、9の切り欠きと摺動孔の溝6、7との間で絞りが形
成される。この形成絞りの開度と絞り前後の差圧によっ
て、通過流量が定まる。図2の制御弁はパイロット弁と
して比例電磁式減圧弁3を搭載しており、入力電流に比
例して発生するパイロットポート3a、3b間の差圧に
より両端をスプリング4a、4bでセンタリングされて
いるスプール2を変位させる。このスプール変位はスプ
ール2の両側のスプリング室5a、5bに設けたスプリ
ング4a、4bのバネ感度と両スプリング室の差圧によ
り基本的には定まる。しかし流体が流れると流れ力がス
プールを閉じようとする向きに働く。したがって多く流
そうとして差圧を増大させても流量は増加しない、逆に
途中から減少することが知られている。比例減圧弁3へ
の入力電流を一定すなわち両スプリング室の差圧を一定
とし、制御弁前後の実効差圧(Pポートの供給圧力から
A、Bポート間の負荷圧力を引いた差圧力)を変化させ
た場合の差圧―流量の特性は図3に示される。
【0003】流れ力は流出・流入角すなわち流れがスプ
ール軸心となす角が大きいほど小さい。そしてこの流れ
力はスプールに形成された切り欠き形状によって大きく
影響される。所定ストロークの時の開口面積を同じにな
るように図4のように切り欠き幅Wを小さくしてすなわ
ち円弧の径の小さい8個の溝28ー1〜28ー8を設け
る場合と、図5または図6のように2個の大きい円弧2
2ー1と22ー2または22’ー1または22’ー2と
した場合について差圧―流量特性を調べると、図4の幅
の狭い切り欠きの場合には、円周方向への流れの割合が
多く、スプールを閉じようとする軸心方向の流れの割合
が小さいので、図3のカーブ3aとカーブ3bとの間に
データが収まっている。図5または図6の大きい円弧の
切り欠きの場合には図3のカーブ3cと3dとの間にデ
ータが収まっている。なお図3のカーブ3aと3bとの
間および図3のカーブ3cと3dとの間のそれぞれのバ
ラツキは主にスプールの切り欠きの角度位置すなわち切
り欠きと流出・流入ポートに対する角度位置により発生
する。
【0004】以下本段落では、図2において、スプール
が左へ変位して生じるPポートからAポートへの流れに
ついて説明する。流れ力は溝6、7で同様に発生する
が、Aポートに流出する溝6への流れについて説明す
る。図5のように切り欠きの一方22ー1を流出ポート
Aに向けると、弁差圧と流量との関係は図3のカーブ3
dとなり、図6のように切り欠き22’ー1、22’ー
2を両方とも流出ポートAに直接向けないで、切り欠き
22’ー1、22’ー2からの流れを溝の壁面6bに衝
突させて円周方向および/または軸心方向に偏向させて
から流出ポートAに流すと、弁差圧と流量との関係は図
3のカーブ3cとなる。図4のように多数の小さい幅W
の切り欠きの場合には切り欠きの大部分は溝壁面6bに
衝突する流れ31’ー1〜31’ー7で、流出ポートA
に向かう流れは、同図の状態では28ー8からの流れ3
0が1個であり、同図で22.5゜右回転させると28
ー8と28ー1の2個がAポートに直接向う。両者の差
は8個のうちの1個、それも流れの差にあり、その差は
小さく、したがってバラツキは小さい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4のように幅の狭い
切り欠きを用いて開口面積を設計すれば、流れ力は小さ
いので、流れ力による戻しは小さく、流量はほぼ設計通
りに比較的多く流すことができ、かつスプールの角度位
置の影響である特性上のバラツキが少ない。しかし幅の
狭い円弧の溝加工は一般にはエンドミル加工となり、工
具径が細いことから深い切込みによる高速切削はでき
ず、したがって1溝当りの切削に長時間を要し、また溝
数が多いので実際はコスト的に釣り会わず、標準弁では
適当な妥協的な円弧と数により、設計されてきた。本発
明は第1に加工コストの小さい大きい円弧を用いること
ができる制御弁を得る。また第2に制御流量が大きい状
態でバラツキの少ない制御弁を得る。
【0006】
【課題を解決するための手段】流量を定める複数の切り
欠きを有するスプールを摺動自在にボディに収納し、該
スプールを回転防止する回転防止機構を設けた制御弁に
おいて、スプールの大径部とともに絞りを形成するボデ
ィの溝への流出・流入流れが、その全部があるいは最大
数が上記溝の壁面にて偏向されるようにスプールの切り
欠きと上記ボディの溝に連なる流出・流入油路との角度
位置関係を設定する。
【0007】
【作用】切り欠きからの流出状態に着目すると、図4、
図5、図6において、絞りを形成する切り欠きの前後の
流路形状によって流体力を発生するスプール軸心方向へ
の角度が違うことが知られている。図2の左方への切り
替え状態を示す図5において、流れ30がAポートに向
かって直接流出し、流れ31は流出直後に壁面6bに衝
突してから31a、31bに2分して流出する。両者に
は流れ方に差があり、直接流出する前者の場合はその流
れ30の流出角θ0 は70°前後であり、流出直後に壁
面6bに衝突してから2分して流出する流れ31a、3
1bの場合には、ボディ1の溝6に入ってから溝の壁面
6bにて円周方向および/またはスプール軸心に向かっ
て大きく変えられるので、流れ31a、31bの主流は
軸心方向から偏向される。スプールを閉じようとする流
れ力すなわち軸心方向の力は、上記円周方向分を含んだ
全体の流れ力の分力として得られ、当然全体の流れ力よ
り小さい。
【0008】そして図3の特性はそれを裏付ける。カー
ブ3dは図5のように一方の切り欠き22ー1を直接流
出ポートに向かうように角度位置を定めた場合、カーブ
3cは図6のように両方の切り欠き22’ー1、22’
ー2をともに直接流出ポートAに向かわないようにその
角度を定めた場合のそれぞれの特性を示す。直接流出ポ
ートAに向かわせない、すなわち流出直後に溝壁面6b
に衝突させて偏向させる切り欠きの絞り状態の数が多い
方が流れ力が小さく、したがってスプールは大きく変位
でき、制御流量が多い。
【0009】すなわちボディ1のPポートから切り欠き
を通ってボディ1の溝6を経由してAポートに至る全部
の流れを、切り欠きからの流出直後に壁に衝突するよう
に、スプールの切り欠きとボディ1の油路の角度位置関
係を設定すると、大きい流れ力を発生する小さい流れ角
例えば70°前後の流出角がない。したがってトータル
の流れ力が小さくスプール変位が大きく、従って切り欠
きの円弧が大きくても流量は落ちず、カーブ3cのよう
に最良の位置に安定設定でき、幅の狭い多くの切り欠き
スプールのカーブに近い結果が得られる。なお切り欠き
の数あるいは油路形状によっては全部の切り欠きを壁面
で偏向させることができない場合もあるが、その場合は
その数が最大になる角度位置を設定すれば良い。
【0010】
【実施例】図1は本発明の、スプール2に図6に示す2
個の切り欠き22’ー1、22’ー2を設けた制御弁で
あり、従来例に対し回り止め機構10を設け、図6に示
すようにスプールの切り欠き22’ー1、22’ー2が
2個とも流出ポートAに向かって直接流出させず、溝壁
面6bで偏向させてから流出ポートAに流出させるよう
スプールの角度位置を定めている。回り止め機構10は
スプール2の端面に軸心から偏心して穴2aを設け、ボ
ディ1の端部1cに、該穴2aに挿入され、スプール2
の回転を防止するピン11を固定してある。スプール2
において該穴2aと切り欠き22’ー1、22’ー2と
は角度位置を定めてある。図6において、流れ31’ー
1、31’ー2はともに流出直後に溝6の壁面6bにて
円周方向および/またはスプール軸心に向かって大きく
変えられ、流れ31の主流は軸心方向から偏向され、円
周方向分を含んだ全体の流れ力Fαがα方向に発生す
る。スプールを閉じようとする流れ力すなわち軸心方向
の力Fは上記全体の流れ力の分力として得られ、当然全
体の流れ力Fαより小さい。
【0011】図7は本願の他の実施例で切り欠きを4個
(24ー1〜24ー4)にした例を示す。切り欠き24
ー1〜24ー4からの流出流31’ー1〜31’ー4は
4個とも直接Aポートへ向かわず、ほぼAポートに対し
2分した角度位置に回転防止機構10で設定される。
【0012】図8は本願のさらに他の実施例で切り欠き
を5個にした例を示す。切り欠き25ー1〜25ー5か
らの流出流31’ー1〜31’ー5は5個とも直接Aポ
ートへ向かわず、ほぼAポートに対し2分した角度位置
に回転防止機構10で設定される。
【0013】なお説明はPポートからAポートへの流
れ、すなわち溝6への流出で説明したが、この切り替え
状態の時Bポートでは、BポートからTポートへの流れ
があり、溝7からスプール軸心へ向かっての流れ込みで
もやはりスプールを閉じようとする流れ力が発生するこ
とが知られており、流れの向きは反対だが、溝7が流れ
を偏向させることは同様であり、ボディ溝への流入およ
びボディ溝からの流出にともに効果があるものである。
【0014】実施例は比例電磁式減圧弁をパイロット弁
に使用したスプリングバランス式のスプール弁で説明し
たが、比例ソレノイドで直接、スプリングバランス式の
スプールを制御する直動制御弁あるいはサーボ弁でも制
御流量のアップとともにバラツキが防止できる。さらに
は他の方式の制御弁に用いれば、流れ力が小さいので、
低いパイロット圧力で良いという効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】第1に切り欠きを大きい円弧が使用でき
るのでスプール加工コスト小さくできる。また第2に制
御流量が大きい状態でバラツキのない制御弁を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の制御弁の実施例を示す。
【図2】制御弁の従来例を示す。
【図3】制御弁の差圧ー流量特性を示す。
【図4】8個の切り欠きの状態説明図を示す。
【図5】2個の切り欠きの1例の状態説明図を示す。
【図6】2個の切り欠きの他の例の状態説明図を示す。
【図7】本願の他の実施例であり、4個の切り欠きの状
態説明図を示す。
【図8】本願のさらに他の実施例であり、5個の切り欠
きの状態説明図を示す。
【符号の説明】
1:ボディ 1a:摺動孔 2:スプール 3:比例電磁式減圧弁 4a、4b:スプリング 5a、5b:スプリンング室 6、7:溝 8、9:大径部 10:回転防止機構 11:ピン部材 22:2個の切り欠き 24:4個の切り欠き 25:5個の切り欠き 28:8個の切り欠き

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流量を定める複数の切り欠きを有するスプ
    ールを摺動自在にボディに収納し、該スプールを回転防
    止する回転防止機構を設けた制御弁において、スプール
    の大径部とともに絞りを形成するボディの溝への流出・
    流入流れが、その全部があるいは最大数が上記溝の壁面
    にて偏向されるようにスプールの切り欠きと上記ボディ
    の溝に連なる流出・流入油路との角度位置関係を設定し
    たことを特徴とする制御弁。
JP22262894A 1994-08-24 1994-08-24 スプール形制御弁 Pending JPH0861521A (ja)

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JP22262894A JPH0861521A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 スプール形制御弁

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JP22262894A JPH0861521A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 スプール形制御弁

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JPH0861521A true JPH0861521A (ja) 1996-03-08

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ID=16785435

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JP22262894A Pending JPH0861521A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 スプール形制御弁

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102661298A (zh) * 2012-05-04 2012-09-12 徐州重型机械有限公司 一种液压阀及具有该液压阀起重机
US9429240B2 (en) 2013-07-05 2016-08-30 Komatsu Ltd. Valve device
JP2017003100A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 日立建機株式会社 スプール弁装置
JP2019100400A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 日本電産トーソク株式会社 バルブ装置
CN113154125A (zh) * 2020-05-25 2021-07-23 涌镇液压机械(上海)有限公司 比例换向阀的阀芯结构

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