JPH02180301A - 緩減速機能を有する液圧アクチュエータ回路 - Google Patents

緩減速機能を有する液圧アクチュエータ回路

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JPH02180301A
JPH02180301A JP33551088A JP33551088A JPH02180301A JP H02180301 A JPH02180301 A JP H02180301A JP 33551088 A JP33551088 A JP 33551088A JP 33551088 A JP33551088 A JP 33551088A JP H02180301 A JPH02180301 A JP H02180301A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は液圧アクチュエータを作動させるための液圧回
路に関するものであり、特に液圧アクチュエータの作動
速度を緩やかに低減させる緩減速機能を有する液圧アク
チュエータ回路に関するものである。
従来の技術 液圧アクチュエータ回路は、液圧アクチュエータの第一
ポートおよび第二ボートにそれぞれ接続される第一通路
および第二通路と、外部から作動液が供給される液圧源
側通路と、作動液が外部へ流出する戻り側通路と、第一
通路および第二通路と液圧源側通路および戻り側通路と
の連通状態を切り換えることにより液圧アクチュエータ
の作動状態を切り換える作動状態切換装置とを含むよう
に構成されるのが普通である。そして、液圧アクチュエ
ータを正逆両方向に作動させ、かつ、停止または減速さ
せる必要がある場合には、作動状態切換装置は、第一通
路を液圧源側通路に連通させる一方、第二通路を戻り側
通路に連通させて液圧アクチュエータを正方向に作動さ
せる第一状態と、第二通路を液圧源側通路に連通させる
一方、第一通路を戻り側通路に連通させて液圧アクチュ
エータを逆方向に作動゛させる第二状態と、第一通路と
第二通路との少なくとも一方の作動液の流量を第二状態
における流量より小さく制限するかまたは零にすること
によって液圧アクチュエータの作動速度を小さくするか
または零にする第三状態とに切換えが可能なものとされ
る。
液圧アクチュエータへの作動液の流入およびそこからの
作動液の流出を完全に阻止することによって液圧アクチ
ュエータを停止させるタイプの液圧アクチエエータ回路
の一例は、中立位置において第一および第二通路をとも
に遮断する方向切換弁を作動状態切換装置とした回路で
ある。
また、液圧アクチュエータからの作動液の流出量を制限
することによって液圧アクチュエータを停止させるタイ
プの液圧アクチュエータ回路の一例は特開昭63−14
0101号公報に記載されている。第13図ないし第1
5図にその一興体例を示す。
この例は、シリンダ固定形ラジアルピストンモータ(以
下、単にモータと称する)を特定の回転位置で停止させ
る機能(以下、割出機能と称する)を有する液圧回路で
あり、この割出時にモータからの作動液の流出量が小さ
く制限されるのである。
このモータは実際には第14図および第15図に示すよ
・うに、偏心カム118および出力軸119から成るロ
ータ120のまわりに放射状に複数個のピストン122
が配設され〈各ピストン122に対応する液圧室124
への作動液の流入およびそれらからの流出がロータリバ
ルブ126により制御されることによって、ロータ12
0が回転し続けるものである。ロークリバルブ126は
バルブケーシング128と弁子129とを備え、弁子1
29がロータ120と一体的に回転させられることによ
って、弁子129の切換通路130.131が、第一ポ
ート132および第二ポート134と、複数の連通路1
36およびそれらに連通している各液圧室124との連
通状態を切り換えるものである。第13図にはこのロー
クリバルブ126が概念的に示されているが、この図は
、弁子129がロータ120と共に矢印で示す方向に回
転するとき、円弧状の長大として描かれている切換通路
130,131が矢印で示す方向に回転して、第一ボー
ト132および第二ポート134と複数本の連通路13
6との連通状態を切り換えることを示している。
上記第一ポート132と第二ポート134とにはそれぞ
れ第一通路140と第二通路142とが接続され、これ
ら両道路と、液圧ポンプ144に接続された液圧源側通
路143とタンク146に接続された戻り側進路145
との連通状態が電磁方向切換弁148によって切り換え
られるようになっている。液圧ポンプ144とリリーフ
弁149とから成る作動液供給装置の供給液圧の上限は
リリーフ弁149の設定圧(リリーフ弁が作動液の流れ
を許容する状態となる液圧)によって規定されている。
以上は通常のシリンダ固定形ラジアルピストンモータ駆
動用液圧回路と同様であるが、さらに割出用通路150
.152および割出制御弁154が設けられることによ
って、ロータ120が第13図に示す割出位置において
停止させられるようになっている。割出用通路150の
割出制御弁154に接続された側とは反対側の端は連通
路136の1本に接続されている。一方、割出用通路1
52は割出制御弁154に接続された側とは反対側の端
が二股に分岐させられ、各分岐部がそれぞれ前記第一通
路140および第二通路142に接続されているが、こ
れら分岐部にそれぞれ逆止弁156および可変絞り15
Bと逆止弁160および可変絞り162とが設けられて
いる。
第16図ないし第18図を参照しつつ、この具体例の作
動を説明する。ただし、これらの図においてはモータの
ロークリバルブ126以外の部分は省略されている。
通常の運転状態においては、割出制御弁154が割出用
通路150,152を遮断した状態にあり、電磁方向切
換弁148が左側または右側の切換位置にあってモータ
が正方向または逆方向に回転している。ここでは、電磁
方向切換弁148が左側の切換位置にあって、モータが
図中矢印で示す正方向に回転しているものとする。この
状態においては、第16図において太い実線で描かれて
いる経路を経て液圧ポンプ14°4から高圧の作動液が
供給され、モータから流出した作動液は太い破線で示さ
れている経路を経てタンク146へ還流する。
モータを割出位置に停止させる必要が生じた場合には、
電磁方向切換弁148が中央の遮断位置へ切り換えられ
て第一通路140および第二通路142を遮断すると同
時に、割出制御弁154が左側の切換位置に切り換えら
れる。その結果、液圧ポンプ144から圧送された高圧
の作動液が割出用通路150を経て連通路136へ供給
され、モータから流出する作動液は第一通路140また
は第二通路142と割出用通路152とを経てタンク1
46へ還流する状態となる。
上記両弁148および154の切換時に、モータ(正確
にはロータ120)が割出位置の手前にあれば、第17
図に示すように、割出用通路150と連通している連通
路136が切換通路130に連通しているため、切換通
路130に高圧の作動液が供給される。切換通路130
は第一通路140および割出用通路152を経てタンク
146に連通しているため、切換通路130に供給され
た作動液の一部はこの経路を経てタンク146に還流す
るが、その流量は可変絞り158によって制限されてい
るため、第17図に太い実線で示す部分の液圧はリリー
フ弁149の設定圧までは上昇可能であり、切換通路1
30に連通している液圧室124の液圧も同様に上昇可
能である。それに対して、切換通路131は割出用通路
150に連通しておらず、第二通路142および割出用
通路152を経てタンク146にのみ連通しているため
、太い破線で示す部分の液圧はほぼ大気圧となり、切換
通B131に連通している液圧室124の液圧もほぼ大
気圧となる。これら液圧室124の液圧差によってモー
タはそれまで通り正方向に回転させられる。このときの
回転トルクは通常運転時の回転トルクとほぼ同じ大きさ
である。切換通路130が第13図に示すように、連通
路150と連通している連通路136に連通しない状態
となったとき、モータの回転が停止する。
これに対して、電磁方向切換弁14Bおよび割出制御弁
154の切換時にモータが割出位置を行き過ぎていれば
、第18図に示すように、切換通路131が連通路13
6を経て割出用通路150に連通ずる。そのため、太い
実線で示されている部分の液圧が高くなり、太い破線で
示されている部分の液圧が低くなって、この液圧差によ
りモータが逆方向に回転させられることとなる。そして
、この場合も第1′3図に示す割出位置に停止する。
この停止状態からモータが被駆動装置からの力によって
正方向あるいは逆方向に小角度回転させられれば、それ
ぞれ第18図と第17図とに関して説明したのと同様な
液圧差が生じ、モータは割出位置へ戻される。このとき
の回転トルクも通常運転時の回転トルクとほぼ同じ大き
さであり、結局、モータは通常運転時とほぼ同じトルク
で割出位置に維持されることとなる。
液圧アクチュエータからの作動液の流出量を制限するこ
とによって作動速度を小さくする液圧アクチュエータ回
路の一例は、作動状態切換装置が第19図に示すように
高速運転用の電磁方向切換弁166と低速運転用の電磁
方向切換弁167とを備えたものである。液圧モータ1
68を高速で運転する必要がある間は電磁方向切換弁1
66および167が共に左側または右側の切換位置に保
たれているが、液圧モータ16Bの回転速度を小さくす
る必要が生じた場合には、電磁方向切換弁166が中央
の遮断位置へ切り換えられ、液圧モータ168から第一
通路170または第二通路17Iへ流出する作動液が2
個の絞り172のいずれかを通過してタンク173へ還
流することとなるため、液圧モータ16Bから流出可能
な作動液の流量が低下し、液圧モータ168の回転速度
が小さくなるのである。なお、液圧ポンプ174から液
圧モータ168に供給される作動液は、逆止弁175を
経て十分な流量で流れる。
液圧アクチュエータへの作動液の流入量を制限すること
により液圧クチュエータを停止させるタイプの液圧アク
チュエータ回路の一例も前記特開昭63−140101
号公報に記載されている。
例えば、第13図に示した液圧回路において、割出制御
弁154を左側の切換位置において割出用通路152に
作動液を供給し、割出通路150からタンク146への
作動液の流出を許容するものに変えるとともに、逆止弁
156,160の向きを逆にすれば、そのような液圧ア
クチュエータとなるのである。
液圧アクチュエータへの作動液の流入量を制限すること
により作動速゛度を小さくするタイプの液圧アクチュエ
ータ回路の一例は、前記第19図において逆止弁175
の方向を逆にしたものである。
このようにすれば、電磁方向切換弁167が右側または
左側の切換位置に切り換えられた際、液圧モータ16B
に流入する作動液の流量が絞り172によって制限され
、液圧モータ168の作動速度が小さくなるのである。
以上の説明においては、理解を容易にするために、作動
状態切換装置が第一状態(または第二状態)から第三状
態に切換られた場合に被駆動装置からモータに加えられ
る慣性力を無視したが、実際にはこの慣性力によってモ
ータがそれまでの回転方向と同方向に駆動されることと
なる。例えば、第13図ないし第15図の液圧モータ回
路において、正方向に回転していたモータが、第17図
に示すように、割出位置の手前にある状態で電磁方向切
換弁148および割出制御弁154が切り換えられ、割
出制御が開始された場合を考えると、モータは被駆動装
置の慣性力によってそれまで通り正方向に回転させられ
、切換通路131に連通している液圧室124の容積が
減少するため、これら液圧室124から作動液が第二通
路142に流出する必要があるが、この第二通路142
の流量は可変絞り162によって制限されているため、
切換通路131に連通している液圧室124から作動液
が十分に流出し得す、モータの回転速度が急激に低減さ
せられ、衝撃、騒音が発生するとともに被駆動装置の慣
性力が極めて大きくなり、その分装置各部の強度を大き
くしなければならなくなる。可変絞り162が許容する
流量を大きく設定しておけば、この慣性力を小さくし得
るのであるが、反面、割出制御に必要な液圧差が切換通
路130.131間に生じにくくなるため、可変絞り1
62の流量をあまり大きく設定することはできないので
ある。
作動状態切換装置の第三状態への切換時に減速度が大き
くなり過ぎる問題は、第19図の液圧アクチュエータ回
路等信の回路においても同様に発生する。
従来、このような場合には、電磁方向切換弁の代わりに
、作動液の流路面積を徐々に小さくすることにより作動
液の流量を覆滅させてその後生流量を維持し、あるいは
流量を覆滅させた上で作動液の流通方向を切り換え、も
しくは流通を遮断する流量制御装置を使用することが行
われていた。
しかし、この流量制御装置は構造が複雑であるため、コ
ストが高くなることを避は得ない。
それに対して、第20図に示すように、リリーフ弁17
6.178を設けることも行われており、この場合には
コストの上昇を低(抑えることができる。電磁方向切換
弁148が左側の切換位置から中央の遮断位置へ切り換
えられると同時に割出制御弁154が左側の切換位置へ
切り換えられた場合に、第二通路142の液圧が上昇す
れば、リリーフ弁176が開いて第二通路142から第
一通路140へ向かう作動液の流れを許容するため、モ
ータは正方向の回転を続行することができる。
ただし、IJ IJ−)弁176が作動液の流れに抵抗
を与えるため、モータにはブレーキ力が加えられること
となり、その回転速度が低下する。
電磁方向切換弁148が右側の切換位置にあってモータ
が逆方向に回転させられている状態から停止させられる
場合には、リリーフ弁178が同様な役割を果たすこと
となる。
これら両リリーフ弁176.178は、モータの通常運
転状態においては作動液の流れを阻止することが必要で
あるため、リリーフ弁176.178の設定圧はモータ
の通常運転時における両通路14.0.142間の液圧
差よりやや高く設定されなければならない。
発明が解決しようとする課題 上記のように、リリーフ弁を利用して液圧アクチュエー
タの作動速度を徐々に低減させる場合(この場合に使用
されるリリーフ弁を、以下、緩衝用リリーフ弁と称する
こととする)には装置コストを低く抑えることができる
のであるが、リリーフ弁の設定圧を、液圧アクチュエー
タ回路の使用条件、例えば液圧源側通路の液圧に応じて
変更しなければならないという問題があった。液圧源側
通路の液圧との関係において、設定圧が低すぎれば通常
運転時にリリーフ弁が作動液の流通を許容する状態とな
って液圧アクチュエータが十分な駆動力を発生し得ない
こととなり、逆に設定圧が高すぎれば、液圧アクチュエ
ータの減速時に過大なブレーキ力が生じてしまうからで
ある。
本発明は以上の事情を背景として、減速(停止。
割出等のための減速も含む)時に液圧アクチュエータへ
の作動液の流入またはそれからの流出が制限もしくは阻
止されるタイプの液圧アクチュエータ回路であって、流
量制御装置を使用するものより安価なものでありながら
、使用条件に応じて調節操作を行う必要がないものを得
ることを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 そして本発明の要旨は、前記第一通路、第二通路、液圧
源側通路および戻り側通路と、第一状態第二状態および
第三状態に切換え可能な作動状態切換装置とを含む液圧
アクチュエータ回路に、作動状態切換装置が第三状態に
あり、かつ、第一通路と第二通路との間の液圧差が液圧
源側通路の液圧とは無関係に決まる一定値を超える間、
第一通路への作動液の流入と第二通路からの流出とを許
容することにより、液圧アクチュエータを緩やかに減速
させる緩減速装置を付加したことにある。
なお、液圧アクチュエータが逆方向に作動している状態
から減速させられる際にも、減速度を小さくする必要が
ある場合には、上記緩減速装置とは作用方向が逆である
別の緩減速装置を設ければよい。
上記緩減速装置は、例えば、液圧源側通路と第二通路と
を接続するとともに、第二通路から液圧源側通路に向か
う作動液の流れは許容するが逆向きの流れは阻止する逆
止弁を備えた流出許容通路と、第三状態において第一通
路を液圧源側通路に連通させ、液圧源側通路の液圧で作
動液が第一通路に流入することを許容する流入許容通路
とを含むものとすることができる。
緩減速装置はまた、戻り細通路と第一通路とを接続する
とともに、戻り細通路から第一通路に向かう作動液の流
れは許容するが逆向きの流れは阻止する逆止弁を備えた
流入許容通路と、第三状態において第二通路を戻り細通
路に連通させ、第二通路から戻り細通路への作動液の流
出を許容する流出許容通路とを含むものとすることがで
きる。
緩減速装置はさらに、第一通路と第二通路とを互いに接
続するとともに、常には遮断状態にあるが第二通路の液
圧がパイロット圧室のパイロット圧より設定値だけ高い
状態においては第二通路から第一通路への作動液の流れ
を許容する流通許容状態となるパイロット式リリーフ弁
と、液圧源側通路を前記パイロット圧室に接続するパイ
ロット通路とを含むものとすることができる。
作用 上記緩減速装置を備えた液圧アクチュエータ回路におい
ては、作動状態切換装置が第三状態に切り換えられた際
に液圧アクチュエータが被駆動装置の慣性力により駆動
されても、緩減速装置により第一通路には作動液の流入
が、また、第二通路からは作動液の流出が、第一通路と
第二通路との間の液圧差が液圧源側通路の液圧の高さと
は無関係に決まる一定値を超える間、許容される。した
がって、液圧源側通路の液圧の高さに応じた調節操作が
為されなくても、作動状態切換装置が流出量を制限する
ことにより液圧アクチュエータを減速させるタイプのも
のである場合に、第二通路に逆方向の通常運転時より著
しく高い液圧が発生することがなく、流入量を制限する
タイプのものである場合に、第一通路に大きな負圧が発
生することがない。
そして、液圧アクチュエータには、液圧源側通路の液圧
の高さとは無関係に決まる第二通路と第一通路との間の
液圧差に対応する一定のブレーキ力が作用することとな
る。
緩減速装置が、逆止弁を備えて液圧源側通路に接続され
た流出許容通路を含むものである場合には、第二通路の
液圧が逆止弁の開弁圧と作動液の液通路内における流動
抵抗との和に等しい極めて低い液圧だけ液圧源側通路の
液圧より高くなるのみであり、第一通路には液圧源側通
路の液圧とほぼ等しい液圧が伝達される。
また、緩減速装置が、逆止弁を備えて戻り細通路に接続
された流入許容通路を含む態様である場合には、第一通
路の液圧が逆止弁の開弁圧と作動液の液通路内における
流動抵抗との和に対応する極めて低い液圧だけ戻り細通
路の液圧より低くなるのみであり、第二通路には戻り細
通路の液圧とほぼ等しい液圧が発生するのみである。
また、緩減速装置が、パイロット式リリーフ弁を含むも
のである態様においては、第二通路の液圧が第一通路の
液圧より任意に設定し得る一定値より高くなったとき、
パイロット式リリーフ弁が第二通路から第一通路への作
動液の流れを許容する状態となる。
なお、いずれの場合にも、液圧アクチュエータが被駆動
装置の慣性力により駆動されない状態となった後は、作
動状態切換装置による本来の制御が為され、液圧アクチ
ュエータは低速で回転させられ、停止させられ、あるい
は割り出される。
発明の効果 本発明に従えば、液圧アクチエエータの停止。
割出や速度低減時に、液圧に基づいて発生するブレーキ
力が、液圧源側通路や戻り細通路の液圧の高さとは無関
係にほぼ一定に決まる。したがって、アクチュエータ回
路の使用条件に応じてリリーフ弁の設定圧調節のような
調節操作を行う必要がなくなり、液圧アクチュエータ回
路の使い勝手がよくなる効果が得られる。
また、緩減速装置は逆止弁やパイロット式リリーフ弁を
含む簡単な構造のものでよいため、装置コストを低減さ
せることができる。
さらに、第一通路と第二通路との液圧差を緩衝用リリー
フ弁による場合より小さくすることが可能となるため、
減速時に液圧アクチュエータに加えられるブレーキ力を
小さくし、液圧アクチュエータの減速度を小さくするこ
とが容易となる効果も得られる。
緩減速装置が流出許容通路と流入許容通路とを含むもの
である場合には、特に構造が簡単であって装置コストを
低減し得るとともに、第一通路と第二通路との液圧差を
著しく小さくすることが可能であるため、液圧アクチュ
エータに加えられるブレーキ力を特に小さくすることが
できる。
また、緩減速装置が液圧源側通路の液圧を外部パイロッ
ト圧とする外部パイロット式リリーフ弁を含むものであ
る場合には、第一通路と第二通路との液圧差を任意の高
さに設定することができるため、液圧アクチュエータの
減速度を所望の大きさにすることが容易であるという特
有の効果が得られる。緩減速装置が逆止弁を利用するも
のである場合でも、特に開弁圧の高い逆止弁を使用すれ
ば外部パイロット式リリーフ弁に似た機能を果たさせる
ことができるのであるが、開弁圧の低い通常の逆止弁を
使用する場合には、逆止、弁と直列に絞りを設け、ある
いは液i[T回路全体を細くすることによって、減速度
を所望の値にしなければならない。しかし、絞りまたは
細い液通路の絞り作用はそこを通過する作動液の流量に
よって大きく変化するため、汎用的な液圧アクチュエー
タ回路において所望の減速度を得難いのに対して、外部
パイロット式リリーフ弁による場合にはこの不都合を回
避し得るのである。
さらに、従来使用されていたばね付勢の緩衝用リリーフ
弁は、一般に設定圧に近づくに従って液漏れが大きくな
るのであるが、逆止弁や外部パイロット式リリーフ弁に
はこの液漏れが発生し難いため、前述の割出し可能な液
圧アクチュエータ回路に使用した場合に、割出時におけ
る作動液の消費量を少なくし得るという特有の効果が得
られる。
割出時に、は、絞り(例えば第13図の可変絞り158
.162)により絞られはするものの、ある程度の流量
で作動液がタンクへ還流し続けるのであり、緩減速装置
の液漏れ量が大きい場合には割出位置にある液圧アクチ
ュエータを通過する作動液の流量も大きく(割出位置に
おける割出用通路と切換通路との連通面積を大きくして
)しなければならず、割出位置の精度が悪くなり、かつ
、作動液の消費量が多くなることを避は得ないのである
が、逆止弁や外部パイロット式リリーフ弁によればこれ
らの不都合を軽減できるのである。
また、液圧アクチュエータが被駆動装置の慣性力で駆動
される際に液圧アクチュエータから流出した作動液が液
圧源側通路に戻される態様においては、作動液がタンク
に戻される場合に比較して無駄なエネルギの消費を回避
し得る効果が生ずる。
高圧の作動液がタンクに戻されて低圧になってしまえば
、これを再び加圧するためにエネルギが必要なのである
が、高圧の作動液が液圧源側通路に戻されれば、加圧の
必要がないため無駄なエネルギ消費が回避されるのであ
る。
さらに付言すれば、本発明は前記割出しの可能な液圧ア
クチュエータ回路に適用した場合に特に有効である。本
発明によれば、液圧アクチュエータを緩やかに減速させ
て停止させることができるのであるが、この減速の過程
においては液圧アクチュエータおよび被駆動装置がいわ
ば惰性で作動し続けることを許すのであるため、正確に
所望の位置で停止させることは難しい。しかし、割出し
可能な液圧アクチュエータ回路は、減速過程の終了時に
液圧アクチュエータが割出位置の手前にある場合はさら
にその作動を継続させて割出位置に停止させ、割出位置
を行き過ぎている場合には逆方向に作動させて割出位置
に停止させることができるからである。つまり、割出し
が可能な液圧アクチュエータ回路に本発明を適用すれば
、液圧アクチュエータを衝撃少なく所定の位置に正確に
停止させ得るのである。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図の実施例は、第13図ないし第15図の液圧モー
タ回路に低速運転用の電磁方向切換弁IO1流出許容通
路12.流入許容通路14等を付加したものである。前
記液圧モータ回路の各構成要素に対応する要素には、同
一の符号を付して詳細な説明は省略するが、本実施例に
おいては作動液として油を使用するため、液圧1作動液
等は油圧1作動油等と読み替えるものとする。
低速運転用の電磁方向切換弁10は、高速運転用の電磁
方向切換弁148と並列に第一通路140および第二通
路142に接続されている。第一通路140および第二
通路142がそれぞれ二股に分岐させられて、2個の電
磁方向切換弁148および10に接続されているのであ
るが、この分岐部のうち、電磁方向切換弁148に接続
された各分岐部に逆止弁16と可変絞り18との並列回
路が設けられており、電磁方向切換弁lOに接続された
各分岐部にも逆止弁20と可変絞り22との並列回路が
それぞれ設けられている。可変絞り18および22はそ
れぞれモータのロータリバルブ126からタンク146
へ還流する作動油の流量を制限することによりモータの
回転速度を制御するものであり、可変絞り22の流量は
可変絞り18のそれより小さくされていて、電磁方向切
換弁148および10がともに左側の切換位置にあって
作動油が可変絞り18および22を通過する状態から電
磁方向切換弁148の遮断位置への切換えにより可変絞
り22のみを通過する状態に切り換えられたとき、モー
タの回転速度が低減させられる。いわゆるメータアウト
タイプとなっているのである。逆止弁16および20は
、モータへ供給される作動油が可変絞り18および22
をバイパスして充分な流量で流れることを許容するため
に設けられているものである。
流出許容通路12は一端が油圧源側通路143に接続さ
れ、他端が二股に分岐させられて各分岐部がそれぞれ第
一通路140と第二通路142とに接続されているが、
各分岐部には逆止弁24゜26が設けられている。これ
ら逆止弁24,26はモータから油圧源側通路143に
向かう方向の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止す
るものである。
流入許容通路14の一端は戻り細通路145に接続され
、他端が二股に分岐させられて各分岐部がそれぞれ第一
通路140と第二通路142とに接続されており、各分
岐部に逆止弁28.30が設けられている。これら逆止
弁28,30は戻り細通路145からモータへ向かう作
動油の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止するもの
である。
上記逆止弁24,26.28および30は、第2図に示
すブロック36内に組み込まれている。
ブロック36には2本の段付穴38.40が互いに平行
に形成されており、それらの両端開口部がプラグ42に
よって閉塞されている。段付穴3日は中央部が小径部と
なっており、この小径部内にスプリング44を間に挟ん
で2個のボール46がが配設され、これらのボール46
が大径部に圧入された円筒状の弁部材48の開口周縁に
着座させられることによって、逆止弁24,26が構成
されている。段付穴40も中央部が小径部とされている
が、2組のスプリング50およびボール52はそれぞれ
両端の大径部に収容されており、各ボール52が各スプ
リング50により小径部の開口周縁に着座させられるこ
とにより、逆止弁28および30が構成されている。段
付穴38および40の中央部とそれぞれ直交する貫通穴
がブロック36を厚さ方向に貫通して形成され、これら
貫通穴がそれぞれ前記流出許容通路12および流入許容
通路14の一部を形成している。これら貫通穴の近傍に
更に2本の貫通穴が形成され、これら貫通穴がそれぞれ
前記第一通路140および第二通路142の一部を形成
している。これら第一通路140および第二通路142
はそれぞれ、互いに直交する行き止まり穴54.56に
よって段付穴38.40に連通させられており、行き止
まり穴54.56の開口端はプラグ42により閉塞され
ている。
上記ブロック3Gは、前記逆止弁16,20および可変
絞り18.22周辺の液通路が形成された別のブロック
と、前記可変絞り158,162および逆止弁156,
160の周辺の液通路が形成されたさらに別のブロック
との間に挟んで使用される。このブロック36は後の説
明から明らかなように、速度低減制御時あるいは割出制
御時に作動油の流出量を制限するタイプと、作動油の流
入量を制限するタイプとの両方に共用可能で、かつ、液
圧アクチュエータが正方向に作動する場合と逆方向に作
動する場合との両方において機能する汎用ブロックとな
っている。
次に作動を説明する。
第4図はモータが高速で運転されている状態を示す図で
あり、電磁方向切換弁148および10が左側の切換位
置に切り換えられ、油圧ポンプ144から圧送された作
動油は図中に太い実線で示されている経路を経てモータ
のロータリパルプ126へ流入し、ロークリパルプ12
6から流出した作動油は太い破線で示されている経路を
経てタンク146へ還流する。この状態においては作動
油の流量は可変絞り18および22によって規定され、
モータは高速で正方向に回転する。電磁方向切換弁14
8および10が右側の切換位置に切り換えられれば、モ
ータは逆方向に回転することとなるが、逆方向の作動は
正方向の作動と同様であるため、以下においては正方向
についてのみ説明する。
モータが正方向に回転している状態において、電磁方向
切換弁148が中央の遮断位置に切り換えられれば、最
終的には、油圧ポンプ144から圧送された作動油が第
5図に太い実線で示す経路を経てロータリパルプ126
に流入し、太い破線で示す経路を経てタンク146へ還
流する状態となり、この還流する作動油の流量が可変絞
り22により小さ(制限されることによって、モータが
低速で回転させられることとなるのであるが、その過程
においてモータが被駆動装置の慣性力によ。
り駆動される状態が発生する。
第6図はその状態における作動油の流れを示すものであ
る。モータが被駆動装置により正方向に回転させられる
際には、切換通路131を経て第二通路142へ多量の
作動油が流出するのであるが、上述のようにこの作動油
がタンク146へ還流し得る流量は可変絞り22によっ
て小さく制限されているため、第二通路142の油圧が
上昇して油圧ポンプ144の供給油圧、すなわちリリー
フ弁149の設定圧を超えるに至る。そのため、作動油
は太い二点鎖線で示すように逆止弁26および流出許容
通路12を経て油圧ポンプ144側へ戻される。この間
、切換通路130側へは逆止弁20を経て十分な流量の
作動油が第6図に太い実線で示す経路を経て供給される
ため、切換通路130側の油圧は油圧ポンプ144の供
給油圧とほぼ等しい高さに保たれる。なお、第二通路1
42から流出許容通路12へ流出した作動油は、電磁方
向切換弁10および逆止弁20を経て第一通路140へ
流入する。
したがって、切換通路131と切換通路130との油圧
差が、油通路各部の流動抵抗と逆止弁26および20の
開弁圧との和に等しい極く小さいものとなり、この油圧
差によってモータに加えられるブレーキ力も掻く小さい
ものとなる。そのため、被駆動装置およびモータはほと
んど各部の摩擦抵抗のみによって減速させられることと
なり、減速度は充分に小さなものとなる。また、上述の
ように第二通路142の油圧は油圧ポンプ144の供給
油圧より僅かに高くなるのみであって、この第二通路1
42に極端に高い油圧が発生することもない。
この態様の作動時には、逆止弁20を備えて可変絞り2
2をバイパスしている油通路が流入許容通路として機能
し、逆止弁26を備えた流出許容通路12と共同して緩
減速装置を構成することとなる。
上記速度低減制御時におけるモータの入口側油圧(・第
一通路140の油圧)と出口側油圧(第二通路142の
油圧)との変化を第3図に示すが、出口側油圧は第3図
に破線で示すように、高速運転から低速運転への切換え
と殆ど同時に入口側油圧より僅かに高い油圧まで上昇し
た後、モータの作動速度の低減に伴って入口側油圧より
低くなる。
従来の緩衝用リリーフ弁による緩減速制御に際しては、
第3図に二点鎖線で示すように、出口側油圧が極めて高
い値まで上昇していたのと対照的である。
モータの作動速度が充分低減させられた後、電磁方向切
換弁10が中央の遮断位置に切り換えられると同時に、
割出制御弁154が右側の切換位装置に切り換えられる
。このとき、モータが割出位置より手前側にあれば、最
終的には、第7図に示すように、油圧ポンプ144から
圧送された作動油が太い実線で示す経路を経てモータの
油圧室に流入する一方、別の油圧室から流出する作動油
は太い破線で示す経路を経てタンク146へ還流する状
態となり、切換通路130と131との間に発生する油
圧差に基づいてモータが更に正方向へ回転させられる。
しかし、この割出制御時においても当初モータは被駆動
装置の慣性力によって駆動される状態となり、切換通路
131から第二通路142へ相当量の作動油が流出する
。そして、この作動油の流れは可変絞り162によって
制限されるため、第3図に破線で示すように、出口側油
圧、すなわち第二通路142の油圧が一時的に上昇し、
その後低下する。それに対して、入口側油圧、すなわち
第一通路140の油圧は割出用通路150の流動抵抗に
よって第3図に実録で示すように一旦低下し、モータが
被駆動装置により駆動されない状態となったとき、再び
増大して出口側油圧より大きくなり、モータを更に正方
向に小角度回転させる。そして、切換通路130が連通
路136と連通しない状態となったとき、モータが割出
位置に停止する。
以上は割出制御開始前にモータの速度が既に十分小さく
なっており、割出制御時に被駆動装置からモータに加え
られる慣性力が比較的小さい場合の作動であるが、この
慣性力が大きい場合には第二通路142へ多量の作動油
が流出して第二通路142の油圧が上昇するため、作動
油の一部が第8図に太い二点鎖線で示す経路を経て油圧
ポンプ144側へ還流する状態となる。この際、も−し
割出用通路150から供給される作動油の流量が不足す
れば、太い一点鎖線で示す経路を経て不足分の作動油が
タンク146からモータへ補給されることとなり、この
状態においては、第一通路140および切換通路130
がやや負圧となる一方(ただし、これは流入許容通路1
4が戻り側進路145のタンク146に近い部分に接続
された場合であって、タンク146から遠い部分に接続
された場合は、戻り細通路145内の流動抵抗によって
流入許容通路14の接続点の油圧が大気圧より高くなる
ため、切換通路130内が負圧となるこトハナい。)、
切換通路131および第二通路142の油圧が油圧ポン
プ144の供給油圧より僅かに高くなって、モータには
起動時の駆動トルクとほぼ等しい大きさのブレーキ力が
加えられ、モータは大きな減速度で減速されることとな
る。したがって、被駆動装置の慣性力が大きく、がっ、
減速度を十分に小さくしたい場合には、割出用通路15
0を十分太くして、切換通路130側に油圧ポンプ14
4からの供給油圧に近い油圧が伝達されるようにするこ
とが必要である。この態様においては、十分な太さの割
出用通路150とそれに連通している連通路136と切
換通路130とが流入許容通路として機能し、逆止弁2
6を備えた流出許容通路12と共同してI!を減速装置
を構成することとなる。
本油圧モータ回路は一般的には上述のように作動するの
であるが、緊急時には電磁方向切換弁148.10が同
時に中央の遮断位置に切り換えられ、割出制御弁154
も遮断位置に保たれる。この場合には第一および第二通
路の油圧源側通路143および戻り側進路145との連
通が完全に遮断されることとなり、第8図中太い一点鎖
線で示す経路を経てタンク146からモータへ作動油が
吸入され、モータから流出した作動油は太い二点鎖線で
示す経路を経て油圧源側通路143へ戻される。この態
様においては、逆止弁2日を備えた流入許容通路14と
逆止弁26を備えた流出許容通路12とが1!減速装置
として機能するのであり、モータにリリーフ弁149の
設定圧に対応する大きなブレーキ力が作用し、モータが
速やかに停止させられることとなる。
第9図に本発明の別の実施例を示す。本実施例は、割出
制御時に割出用通路152からモータへ作動油が流入し
、割出用通路150へ流出するようになっている点にお
いて、前記実施例と異なっている。すなわち、割出制御
弁60が割出制御時に割出用通路152に作動油を供給
するものとされるとともに、逆止弁156,160の代
わりにパイロット式切換弁62が設けられているのであ
る。
本実施例における高速運転状態から低速運転状態への切
換時における作動は前記実施例と同様であるため、詳細
な説明を省略する。
モータが矢印で示す正方向に低速で回転している状態か
ら割り出される割出制御の後半においては、第9図に太
い実線で示す経路を経て作動油がモータに流入し、太い
破線で示す経路を経てタンク146へ流出する状態とな
る。この状態においては割出用通路152と第二通路1
42との連通はパイロット式切換弁62によって遮断さ
れているため、作動油が第二通路142から切換通路1
31を経て割出用通路150へ無駄に流れることが回避
される。第1図の実施例において逆止弁156.160
の向きを逆にすることによってパイロット式切換弁62
に代えることも可能であるが、この場合には上記無駄な
作動油の流れが生じ、エネルギの無駄が生ずるのである
が、本実施例においてはその無駄が回避できるのである
割出制御の後半においては本実施例装置は上記のように
作動するが、割出制御の前半においてモータが被駆動装
置の慣性力により駆動される状態においては、第一通路
140からモータに供給される作動油の流れが可変絞り
158によって制限されるため、モータへの作動油の流
入量が不足し、第一通路140の油圧がやや負圧となり
、作動油は流入許容通路14および逆止弁28を経てモ
ータに吸入されることとなる。一方、第二通路142側
においては切換通路131.連通路136および割出用
通路150を経て十分な流量で作動油が流出するため、
第二通路142の油圧が特に高くなることはない。
このように割出制御の前半に、切換通路130と131
とは共に大気圧に近い油圧に保たれ、両者の間には僅か
な油圧差が生ずるのみであって、モータに加えられるブ
レーキ力も小さくなり、モータは比較的緩やかに減速さ
れる。この態様においては、逆止弁28を備えた流入許
容通路14と、切換通路131.連通路136および割
出用通路150から成る流出許容通路とが緩減速装置を
構成することとなるのである。
第1O図に本発明の別の実施例を示す。この実施例は、
電磁方向切換弁148および10に付随した逆止弁70
および72の向きを前記第1図の回路とは逆にしたもの
である。これによって、可変絞り1日および22は油圧
ポンプ144からモータに供給される作動油の流量を制
限することとなり、いわゆるメータインクイブの回路と
なる。
本実施例においては、モータが正方向に回転している状
態で速度低減制御が行われれば、油圧ポンプ144から
圧送された作動油は太い実線で示す経路を経てモータへ
流入し、モータから流出した作動油は太い破線で示す経
路を経てタンク146へ還流するのが基本的な作動油の
流れである。
しかし、モータが被駆動装置の慣性力によって駆動され
る間は第一通路140から多量の作動油が吸入される一
方、第二通路142には多量の作動油が流出する。第二
通路142に流出した作動油は逆止弁72を経て充分な
流量でタンク146へ還流するため、第二通路142の
液圧はほぼ大気圧に保たれる。それに対して、第一通路
140を流れる作動油の流量は可変絞り22によって制
限されているため、第一通路140および切換通路13
0の液圧がやや負圧となり、第10図に太い一点鎖線で
示すように流入許容通路14および逆止弁28を経てタ
ンク146から作動油が流入する。本実施例においては
、速度低減制御時にモータには逆止弁2B、72の開弁
圧および作動油の流動抵抗骨のブレーキ力が作用するの
みであり、被駆動装置およびモータは主として摩擦抵抗
により減速されることとなって、減速度は小さくなる。
また、第二通路142の液圧が極端に高くなることも回
避される。逆止弁28を備えている流入許容通路14と
、逆止弁72を備えて流出許容通路として機能する液通
路とが、緩減速装置を構成しているので・ある。
第11図に本発明の別の実施例を示す。本実施例は実質
的に、前記第1図の実施例から割出制御に関する部分を
除いたものに相当するので、対応する要素に同一の符合
を付して詳細な説明を省略する。
本実施例においても、速度低減制御の当初に第二通路1
42の液圧が上昇した場合には、流出許容通路14から
油圧ポンプ144側へ作動油が還流させられることによ
って、第二通路142の油圧が過大となることが回避さ
れる。また、第一通路140側には逆止弁20を経て十
分な量の作動油が供給されるため、モータの入口側と出
口側との間には僅かな油圧差しか発生せず、モータに加
えられるブレーキ力が小さいためその減速度が小さくな
る。逆止弁26を備えた流出許容通路14が、逆止弁2
0を備えて流入許容通路として機能する液通路と共同し
て緩減速装置を構成しているのである。
本発明の別の実施例を第12図に示す。本実施例は、外
部パイロット式リリーフ弁を利用して緩減速装置を構成
したものである。すなわち、第一通路140と第二通路
142との間に正方向短絡用回路80および逆方向短絡
用回路82が設けられ、各短絡用回路80.82にそれ
ぞれパイロット式リリーフ弁84.86が設けられてい
る。パイロット式リリーフ弁84.86はパイロット通
路88により、油圧源側通路143と接続されており、
油圧ポンプ144とリリーフ弁149とから成る作動油
供給装置の供給油圧がパイロット圧として導かれている
本実施例においては、第二通路142の油圧が作動油供
給装置の供給油圧より任意の値だけ高くなったときパイ
ロット式リリーフ弁84が開くようにすることが可能で
あり、速度低減制御の開始当初にモータに加えられるブ
レーキ力を適宜設定してモータの減速度を所望の大きさ
にすることが容易である。速度低減制御時に第二通路1
42に過大な油圧が発生することも回避し得る。上記両
短絡用回路80.82がそれぞれ正方向用および逆方向
用の緩減速装置を構成しているのである。
以上、いくつかの実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、これらは文字通り例示であり、本発明はこの他に
も当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した態
様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である油圧モータ回路を示す
油圧回路図である。第2図は上記回路の要部の具体的な
構造を示す正面断面図である。第3図は上記回路の作用
を説明するためのグラフである。第4図、第5図、第6
図および第7図は上記回路の互いに異なる作動状態にお
ける作動油の流れを示す説明図である。第8図は上記回
路の別の作動態様を説明するための図である。第9図。 第10図、第11図および第12図はそれぞれ本発明の
別の実施例である油圧モータ回路を示す油圧回路図であ
り、同時に作動油の流れを示す説明図でもある。第13
図は従来の液圧モータ回路の一例を示す液圧回路図であ
り、第14図はその中のモータを示す正面断面図、第1
5図は第14図における15−15断面図である。第1
6図、第17図および第18図は第13図の回路のそれ
ぞれ別の作動状態における作動油の流れを示す説明図で
ある。第19図および第20はそれぞれ従来の液圧モー
タ回路の別の例を示す液圧回路図である。 10.148:電磁方向切換弁 12:流出許容通路   14:流入許容通路16.2
0,24,26.2B、30,156゜160:逆止弁 1B、22,158,162:可変絞り60,154:
割出制御弁 62:パイロット式切換弁 80:正方向短絡用回路 82:逆方向短絡用回路 84.86:パイロツト式すリーフ弁 88:パイロット通路 120:ロータ  122:ピストン 124:液圧室(油圧室) 126:ロークリバルブ 130.131:切換通路 132:第一ボート  134:第二ボート140:第
一通路   142:第二通路143:液圧源側通路(
油圧源側通路)144:液圧ポンプ(油圧ポンプ) 145:戻り側進路  146:タンク150.152
:割出用通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液圧アクチュエータの第一ボートおよび第二ボー
    トにそれぞれ接続される第一通路および第二通路と、 外部から作動液が供給される液圧源側通路と、作動液が
    外部へ流出する戻り側通路と、 前記第一通路を前記液圧源側通路に連通させる一方、前
    記第二通路を前記戻り側通路に連通させて前記液圧アク
    チュエータを正方向に作動させる第一状態と、前記第二
    通路を前記液圧源側通路に連通させる一方、前記第一通
    路を前記戻り側通路に連通させて前記液圧アクチュエー
    タを逆方向に作動させる第二状態と、前記第一通路と第
    二通路との少なくとも一方の作動液の流量を前記第一状
    態における流量より小さく制限するかまたは零にするこ
    とによって液圧アクチュエータの作動速度を小さくする
    かまたは零にする第三状態とに切換えが可能な作動状態
    切換装置と、 その作動状態切換装置が前記第三状態にあり、かつ、前
    記第一通路と前記第二通路との間の液圧差が前記液圧源
    側通路の液圧とは無関係に決まる一定値を超える間、前
    記第一通路への作動液の流入と前記第二通路からの流出
    とを許容することにより、液圧アクチュエータを緩やか
    に減速させる緩減速装置と を含むことを特徴とする液圧アクチュエータ回路。
  2. (2)前記緩減速装置が、 前記液圧源側通路と前記第二通路とを接続するとともに
    、第二通路から液圧源側通路に向かう作動液の流れは許
    容するが逆向きの流れは阻止する逆止弁を備えた流出許
    容通路と、 前記第三状態において前記第一通路を前記液圧源側通路
    に連通させ、液圧源側通路の液圧で作動液が第一通路に
    流入することを許容する流入許容通路と を含むものである請求項1に記載の液圧アクチュエータ
    回路。
  3. (3)前記緩減速装置が、 前記戻り側通路と前記第一通路とを接続するとともに、
    戻り側通路から第一通路に向かう作動液の流れは許容す
    るが逆向きの流れは阻止する逆止弁を備えた流入許容通
    路と、 前記第三状態において前記第二通路を前記戻り側通路に
    連通させ、第二通路から戻り側通路への作動液の流出を
    許容する流出許容通路と を含むものである請求項1に記載の液圧アクチュエータ
    回路。
  4. (4)前記緩減速装置が、 前記第一通路と第二通路とを互いに接続するとともに、
    常には遮断状態にあるが第二通路の液圧がパイロット圧
    室のパイロット圧より設定値だけ高い状態においては第
    二通路から第一通路への作動液の流れを許容する流通許
    容状態となるパイロット式リリーフ弁と、 前記液圧源側通路を前記パイロット圧室に接続するパイ
    ロット通路と を含むものである請求項1に記載の液圧アクチュエータ
    回路。
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