JPH086091Y2 - 吸水性土のう様マット - Google Patents

吸水性土のう様マット

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JPH086091Y2
JPH086091Y2 JP1992092817U JP9281792U JPH086091Y2 JP H086091 Y2 JPH086091 Y2 JP H086091Y2 JP 1992092817 U JP1992092817 U JP 1992092817U JP 9281792 U JP9281792 U JP 9281792U JP H086091 Y2 JPH086091 Y2 JP H086091Y2
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JP
Japan
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water
bag
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sandbag
absorbing
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JP1992092817U
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JPH0656127U (ja
Inventor
邦欣 菅
Original Assignee
中銀観光株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は吸水性土のう様マット
に関し、詳しくは、水災現場等で建物への水の侵入、或
いは、建物等の浸水を防止するため吸水用又は堰止め工
法のウォーターマットとして用いられる吸水性土のう様
マットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、洪水による河川堤防の決壊や、
豪雨等による市街地における水災現場では、その応急処
理的防止手段として土砂等を用いた土のうを水位に応じ
た高さに積み重ねて、建物等への水の侵入を防止する土
のう工法が用いられている。また、建物等に侵入した際
には、建物に排水設備が備えられている時には、その設
備を利用して排水するが、排水設備が揃ってない建物に
おいては、簡単な排水器やバケツ等を用いて屋外に排水
していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】洪水等の水害時に、積
み土のう工法を実施するには、洪水に備えて土のうを用
意しておかなければならず、多量の土のうを備えておく
ためには、大きな収納場所及び収納空間を必要とした。
また、洪水が発生する危険を察知して、予め土のうを作
るとしても、必要とされる量の土砂等を短時間に水災現
場に搬送することは困難を伴う。さらに水災現場付近
で、土のうに用いる土砂等を急遽に確保することは至難
なことであり、これらに対応するための準備に要する時
間の長短も、被害を大きくする要因となっている現状で
ある。また、十分な量の土砂等が確保できても、土のう
作成には多くの手間を要した。
【0004】また、予め設置されているガードレールに
板を嵌着して堰を作る、いわゆる防水板工法による場合
にも、予め板の嵌着用のガードレールを必要とし、ま
た、板が重く取付け作業に多くの労力を必要とし、さら
に、これらのガードレールや堰板の管理や保管場所にも
問題があった。
【0005】これらの点に鑑み、通水性材質の袋に水不
溶性吸水性樹脂と繊維質物質とを混合加圧形成した粒体
を通水性の袋内に充填した水災用土のう(特開昭62−
133204号、特開昭63−110307号、特開昭
63−75208号、特開昭63−75207号)等が
提供されている。
【0006】しかし、上記のような土のうは、水災現場
での使用時に、袋内に充填された粉粒状の吸水性樹脂が
吸水して吸水ゲル化したり、体積膨脹を生じて嵩比重が
著しく小さくなるため、土のうの個々が浮き上り土砂等
を入れた土のうを組み合わせて使用しなければならなく
なり、結局は土砂を使用した土のうを必要としていた。
【0007】また、粉粒状の吸水性樹脂が吸水して吸水
ゲル化すると、袋に内側から圧力が加わり、全体的に丸
味を帯びるので、積載して使用するとき、土のうとの間
に接触が悪くなり、各土のうの表面が滑り易くなる欠点
があった。
【0008】また、この欠陥を改良したものとして、通
水性袋内において、吸水状態で嵩比重を考慮して水中に
沈み得るようにした吸水性ゲル水のうや、その水のうの
表面に多数の凸部を形成して、使用時に吸水性樹脂が吸
水ゲル化により著しく体積膨脹を生じて袋全体が丸みを
帯びたとき、滑り難くしたものが提供されている(特開
平2−106021号)。しかし、この吸水性ゲル水の
うも、水災現場での設置後の固定性、製作費のコスト、
設置効率等の点から欠陥があった。
【0009】そこで、この考案は、上記のような欠点を
改善することを課題として案出されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記の課題
を解決するため、裏返して再使用する透水性を有する黄
麻製外覆袋を設けるとともに、高吸水性樹脂粉末材を梯
子状に並列区分した小袋内に収容せしめた長尺短冊形の
吸水用袋体を設け、この吸水用袋体を前記黄麻製外覆袋
内に前後あるいは左右方向に並列に配置して、黄麻製外
覆袋の前後端又は左右端又は前後左右端に吸水用袋体の
前後端又は左右端又は前後左右端を止着したことを特徴
とする吸水性土のう様マットに関するものである。
【0011】
【作用】この考案における吸水性土のう様マットは、透
水性を有する黄麻製外覆袋内に高吸水性樹脂粉末を、梯
子状に並列区分した小袋内に収容した吸水用袋体を前後
あるいは左右方向に並列止着してあるので、例えば、水
災等の増水現場で、水に接触浸すのみで、吸水用袋体内
の高吸水性樹脂粉末材が極めて短時間で吸水ゲル化し、
従来の土のうと同様な程度の立体的形状に体積が膨脹す
る。
【0012】そして、このとき、膨脹ゲル化した小袋内
の高吸水性樹脂粉末材は、梯子状に並列区分された小袋
内に収納してあるため、黄麻製外覆袋内で万遍なく膨脹
し、立方体状の土のう様マットが形成され、地表に安定
した状態で据付けておける。
【0013】従って、例えば、建物等の周囲等に配置据
付けておくことにより、床下浸水や入口などを塞ぐこと
ができる。
【0014】さらに、この考案に係る吸水性土のう様マ
ットを構成する黄麻製外覆袋は、従来の積み土のう工法
用の土のうや水のうに比べて、使用前の吸水以前は長方
形や正方形の外覆袋内に厚みがなく、薄手に形成されて
いるため、保管や管理が容易で、しかも運搬や実施作業
も簡便であるとともに、従来使用済みの黄麻製袋を裏返
して使用するものであるから、大量に使用されたものを
再利用でき、しかも、手鉤、ひきずりなど手荷役の過酷
さにも耐える強靭性を有するとともに、通気性、通水性
にもすぐれ縫製も容易で、濡れても丈夫で、体老化性が
大で再使用に適するので、土のう様マットの吸水用外袋
として最適である。
【0015】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面を参照して説
明する。
【0016】図において、黄麻製外覆袋1は、水を吸収
して土のうとして地表に据付け、その外覆袋内部より膨
脹した吸水用袋体2に収容され、吸水により膨脹ゲル化
した高吸水性粉末が膨らんだ場合でも、内部からの荷重
や押圧に耐えうる強度を備えた黄麻製袋で形成され、
米、麦袋用として使用されたものを、裏返して再使用す
るもので、その平面形状は、長方形若しくは正方形、あ
るいは必要に応じて長尺形とし、周囲は適宜縫製して袋
体として形成する。
【0017】図において、吸水用袋体2は、高吸水性樹
脂粉末材3を梯子状に並列に区分した小袋4内に充填収
容した透水性材質で長尺短冊形に形成してあり、小袋4
内の高吸水性樹脂粉末材3の吸水により、膨脹したとき
この袋体自身は破けて、内部からの膨脹の妨げにならな
い材質にしてある。
【0018】この吸水用袋体2内に充填する高吸水性樹
脂粉末材3は、水を急速、多量に吸水ゲル化する材料で
あることが好ましく、高吸水性樹脂及び高吸水性樹脂と
他の物質との混合物であり、この考案に実施される高吸
水性樹脂としては、瞬間吸水性または吸水能力の優れた
樹脂であれば、どのような樹脂を選択することも任意で
ある。例えば、澱粉・アクリルニトリルグラフト共重合
体の加水分解物、セルロースアクリル酸・ビニルアルコ
ール共重合体、カカルボキシルセルローズの金属塩、ア
ルギン酸のアルカリ金属塩よりなる群の中から選ばれた
粉末物質等の高吸水性樹脂を使用する。
【0019】この吸水用袋体2は、図に示すものは、黄
麻製外覆袋1内にその前後方向に 3列に並列に配置し、
その裏面を外覆袋1の片面に適宜の手段で仮止めした例
を示してあるが、その配置は必要に応じて、その並列の
個数や方向は任意に選択するもので、例えば、外覆袋1
に対して左右方向に 6列に並列に止着することもある。
それに、この吸水用袋体2は図2に示すように黄麻製外
覆袋1内に前後あるいは左右方向に並列に配置して、黄
麻製外覆袋1の前後端又は左右端又は前後左右端に止着
されている。
【0020】また、この吸水用袋体2内に充填する高吸
水性樹脂粉末材3の量は、前記黄麻製外覆袋1の大きさ
に適応した膨脹時の体積に応じて、その充填量を調整す
る。
【0021】尚、図において、符号5は水位、符号6は
地表面を示す。
【0022】
【考案の効果】この考案における吸水性土のう様マット
は、透水性を有する黄麻製布袋を裏返して再使用する外
覆袋1内に、高吸水性樹脂粉末材3を充填した吸水用袋
体2を止着収容してあるので、例えば、使用時の水災等
の増水現場や洪水現場で、水に接触、浸すのみの簡単な
操作で、吸水用袋体2内に充填された高吸水性樹脂粉末
材3が極めて短時間で吸水し、膨脹ゲル化し、従来の積
み土のうを用いた工法と同様の効果を有する堰止めが行
える。
【0023】しかも、このとき、黄麻製外覆袋1内で、
膨脹ゲル化した吸水用袋体2内の高吸水性樹脂粉末材3
は、梯子状に並列区分された小袋4内に収容してあるた
め、外覆袋1内に万遍なく行きわたり、一個の立方体状
の土のう様マットができるのである。
【0024】従って、建物等の周囲に配置することによ
り、床下浸水や入口などを塞ぐことができる。
【0025】また、この考案に係る吸水性土のう様マッ
トは、黄麻製袋を裏返して使用するから、安価に製作す
ることができると共に縫製作業時や土のうとしての使用
時において柔軟性を有して取扱いが容易であると共に、
吸水性に優れているだけでなく濡れても大丈夫であり、
またその柔軟性は、据付地表に密着させたときや、図4
の如き積み重ねたときに安定した固定を保持できる。
【0026】さらに、この考案に係る吸水性土のう様マ
ットは、従来の積み土のう工法用の土のうや水のうに比
較して、不使用時は外覆袋自体に厚みがなく薄手に形成
してあるため、幾重にも積み重ねができ、保管や運搬、
管理が容易である。
【0027】それに加えて、吸水用袋体2を黄麻製外覆
袋1内に前後あるいは左右方向に並列に配置して、黄麻
製外覆袋の前後端又は左右端又は前後左右端に吸水用袋
体の前後端又は左右端又は前後左右端を止着したことに
よって、黄麻製外覆袋1内で吸水用袋体2の移動を防止
することができるため、黄麻製外覆袋1内に吸水用袋体
2を安定的に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の一部を切欠いた平面図であ
る。
【図2】この考案の実施例の側断面図である。
【図3】この考案の実施例の吸水用袋体の拡大側断面図
である。
【図4】この考案の実施例の使用状態を示す概略の説明
断面図である。
【符号の説明】
1 黄麻製外覆袋 2 吸水用袋体 3 高吸水性樹脂粉末材 4 小袋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏返して再使用する透水性を有する黄麻
    製外覆袋を設けるとともに、高吸水性樹脂粉末材を梯子
    状に並列区分した小袋内に収容せしめた長尺短冊形の吸
    水用袋体を設け、この吸水用袋体を前記黄麻製外覆袋内
    前後あるいは左右方向に並列に配置して、黄麻製外覆
    袋の前後端又は左右端又は前後左右端に吸水用袋体の前
    後端又は左右端又は前後左右端を止着したことを特徴と
    する吸水性土のう様マット。
JP1992092817U 1992-12-25 1992-12-25 吸水性土のう様マット Expired - Lifetime JPH086091Y2 (ja)

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JPH0656127U JPH0656127U (ja) 1994-08-05
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JPH0649605Y2 (ja) * 1988-10-11 1994-12-14 東京都 吸水性ゲル水のう

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