JPH0860663A - 透水性軽量ブロック - Google Patents
透水性軽量ブロックInfo
- Publication number
- JPH0860663A JPH0860663A JP6199309A JP19930994A JPH0860663A JP H0860663 A JPH0860663 A JP H0860663A JP 6199309 A JP6199309 A JP 6199309A JP 19930994 A JP19930994 A JP 19930994A JP H0860663 A JPH0860663 A JP H0860663A
- Authority
- JP
- Japan
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- water
- lightweight block
- adhesives
- permeable lightweight
- ground
- Prior art date
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- Pending
Links
Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排水性(透水性)が良く、また、強度、耐溶
剤性に優れ、主として地盤構造物構築用軽量ブロックと
して好適な透水性軽量ブロックを提供すること。 【構成】 本発明の透水性軽量ブロックは、発泡スチロ
ールが非溶剤系接着剤により空隙を設けて部分接着され
てなることを特徴とする。
剤性に優れ、主として地盤構造物構築用軽量ブロックと
して好適な透水性軽量ブロックを提供すること。 【構成】 本発明の透水性軽量ブロックは、発泡スチロ
ールが非溶剤系接着剤により空隙を設けて部分接着され
てなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透水性軽量ブロック、
詳しくは、軟弱地盤又は法面などに用いる地盤構築用透
水性軽量ブロックに関するものである。
詳しくは、軟弱地盤又は法面などに用いる地盤構築用透
水性軽量ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の地盤構築工事では、シート工法や
杭打ち工法などが多かったが、最近の軟弱地盤や法面な
どの地盤構築工事では、軽量の発泡スチロールブロック
を用いることが普及し始めている。
杭打ち工法などが多かったが、最近の軟弱地盤や法面な
どの地盤構築工事では、軽量の発泡スチロールブロック
を用いることが普及し始めている。
【0003】しかしながら、発泡スチロールブロック
は、不透水性であり排水性が不良の上、施工現場地域の
水位が上昇した場合に発泡スチロールブロックが軽量で
あることによる非常に大きな浮力が作用し、この浮力を
相殺する為に必要な押さえ荷重を必要とする欠点があ
る。この欠点を解決するために、種々の技術が提案され
ている。
は、不透水性であり排水性が不良の上、施工現場地域の
水位が上昇した場合に発泡スチロールブロックが軽量で
あることによる非常に大きな浮力が作用し、この浮力を
相殺する為に必要な押さえ荷重を必要とする欠点があ
る。この欠点を解決するために、種々の技術が提案され
ている。
【0004】例えば、特開昭63−251521号公報
には、盛土ブロックの内部に水を侵入させる空洞部を形
成した発泡スチロール製盛土部が開示されている。ま
た、特開平1−66316号公報には、地盤上に発泡ポ
リスチレンのブロックを順次接着積み上げて一体構造の
ブロックとし、そのブロック構造を砂で被覆して盛土を
構築する方法が開示されている。また、特開平4−37
1612号公報及び特開平4−371614号公報に
は、再利用品の芯体の周囲を新たな発泡スチレンで被覆
した二層構造の土木建築用発泡体ブロックが開示されて
いる。さらに、特開昭63−32021号公報には、発
泡ポリスチレンからなる球状粒体を、アスファルト及び
接着剤でおこし状に固めた透水性の粒体排水板が開示さ
れている。ただし、上記の特開昭63−32021号公
報には、接着剤は具体的に開示されていない。
には、盛土ブロックの内部に水を侵入させる空洞部を形
成した発泡スチロール製盛土部が開示されている。ま
た、特開平1−66316号公報には、地盤上に発泡ポ
リスチレンのブロックを順次接着積み上げて一体構造の
ブロックとし、そのブロック構造を砂で被覆して盛土を
構築する方法が開示されている。また、特開平4−37
1612号公報及び特開平4−371614号公報に
は、再利用品の芯体の周囲を新たな発泡スチレンで被覆
した二層構造の土木建築用発泡体ブロックが開示されて
いる。さらに、特開昭63−32021号公報には、発
泡ポリスチレンからなる球状粒体を、アスファルト及び
接着剤でおこし状に固めた透水性の粒体排水板が開示さ
れている。ただし、上記の特開昭63−32021号公
報には、接着剤は具体的に開示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の地盤構
造物構築用軽量ブロックは、強度、耐溶剤性、耐熱性に
劣るため、溶解又は収縮現象があることから、地盤内部
での空洞化の危険性も有している。また、排水性を高め
る為に発泡スチロールブロックに穴を開けたブロックに
ついては、穴を開けたことによる圧縮強度の低下がみら
れる。この欠点をなくす為に塩ビ管などで補強しなけれ
ばならず、そうすると工程が煩雑になる他、塩ビ管内に
砂などが詰まり易く排水性に影響が出てくる欠点があ
る。
造物構築用軽量ブロックは、強度、耐溶剤性、耐熱性に
劣るため、溶解又は収縮現象があることから、地盤内部
での空洞化の危険性も有している。また、排水性を高め
る為に発泡スチロールブロックに穴を開けたブロックに
ついては、穴を開けたことによる圧縮強度の低下がみら
れる。この欠点をなくす為に塩ビ管などで補強しなけれ
ばならず、そうすると工程が煩雑になる他、塩ビ管内に
砂などが詰まり易く排水性に影響が出てくる欠点があ
る。
【0006】従って、本発明の目的は、排水性(透水
性)が良く、また、強度、耐溶剤性に優れ、主として地
盤構造物構築用軽量ブロックとして好適な透水性軽量ブ
ロックを提供することにある。
性)が良く、また、強度、耐溶剤性に優れ、主として地
盤構造物構築用軽量ブロックとして好適な透水性軽量ブ
ロックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、発泡スチロールを非溶剤系接着剤により空隙
を設けて部分接着することにより、上記の目的とする透
水性軽量ブロックが得られることを見出し、本発明に到
達した。即ち、本発明は、発泡スチロールが非溶剤系接
着剤により空隙を設けて部分接着されてなることを特徴
とする透水性軽量ブロックを提供するものである。
した結果、発泡スチロールを非溶剤系接着剤により空隙
を設けて部分接着することにより、上記の目的とする透
水性軽量ブロックが得られることを見出し、本発明に到
達した。即ち、本発明は、発泡スチロールが非溶剤系接
着剤により空隙を設けて部分接着されてなることを特徴
とする透水性軽量ブロックを提供するものである。
【0008】また、本発明は、上記透水性軽量ブロック
を、地盤上に設置してなることを特徴とする軽量盛土構
造、及び上記透水性軽量ブロックを、地盤中の空隙に充
填してなるか又は地盤に埋設してなることを特徴とする
地盤の排水構造を提供するものである。
を、地盤上に設置してなることを特徴とする軽量盛土構
造、及び上記透水性軽量ブロックを、地盤中の空隙に充
填してなるか又は地盤に埋設してなることを特徴とする
地盤の排水構造を提供するものである。
【0009】以下、本発明の透水性軽量ブロックについ
て詳述する。
て詳述する。
【0010】本発明の透水性軽量ブロックは、発泡スチ
ロールを非溶剤系接着剤により空隙を設けて部分接着
し、所望の形状、寸法に成形することにより得られるも
のである。
ロールを非溶剤系接着剤により空隙を設けて部分接着
し、所望の形状、寸法に成形することにより得られるも
のである。
【0011】本発明の透水性軽量ブロックの形状として
は、特に制限されないが、例えば、角柱状、円柱状、平
板状などの形状が挙げられ、特に図1に示す如く、角柱
状が好ましい。
は、特に制限されないが、例えば、角柱状、円柱状、平
板状などの形状が挙げられ、特に図1に示す如く、角柱
状が好ましい。
【0012】本発明の透水性軽量ブロックが角柱状の場
合、その寸法は、好ましくは幅50〜150cm、長さ1
00〜300cm、厚さ30〜100cmである。
合、その寸法は、好ましくは幅50〜150cm、長さ1
00〜300cm、厚さ30〜100cmである。
【0013】また、本発明の透水性軽量ブロックの空隙
率は、好ましくは20〜50%、更に好ましくは25〜
45%である。上記空隙率が20%未満では、透水性に
難があり、50%超では、透水性軽量ブロックの強度が
低下し、また、砂などが詰まり易く、排水性に悪い影響
を与えるので好ましくない。
率は、好ましくは20〜50%、更に好ましくは25〜
45%である。上記空隙率が20%未満では、透水性に
難があり、50%超では、透水性軽量ブロックの強度が
低下し、また、砂などが詰まり易く、排水性に悪い影響
を与えるので好ましくない。
【0014】また、本発明の透水性軽量ブロックの透水
係数は、好ましくは10-2cm/sec以上である。上記透水
係数が10-2cm/sec未満では、十分な排水効果は得られ
ないので好ましくない。
係数は、好ましくは10-2cm/sec以上である。上記透水
係数が10-2cm/sec未満では、十分な排水効果は得られ
ないので好ましくない。
【0015】本発明に用いられる上記発泡スチロールの
形状としては、特に制限されないが、例えば、丸棒状、
鱗片状、チップ状などの形状が挙げられ、特に図1に示
す如く、丸棒状が好ましい。上記発泡スチロールが丸棒
状の場合、その長径は、好ましくは0.5〜15cm、更
に好ましくは1.0〜5.0cmである。上記発泡スチロ
ールとして、廃品の発泡スチロールを使用すれば、産業
廃棄物の有効利用にもなる。
形状としては、特に制限されないが、例えば、丸棒状、
鱗片状、チップ状などの形状が挙げられ、特に図1に示
す如く、丸棒状が好ましい。上記発泡スチロールが丸棒
状の場合、その長径は、好ましくは0.5〜15cm、更
に好ましくは1.0〜5.0cmである。上記発泡スチロ
ールとして、廃品の発泡スチロールを使用すれば、産業
廃棄物の有効利用にもなる。
【0016】本発明に用いられる上記非溶剤系接着剤と
しては、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系などの有
機系無溶剤接着剤(有機系接着剤のうちの無溶剤接着
剤)及び水系接着剤からなる群から選択される1種又は
2種以上の接着剤、又はセメント系、急結セメント系、
及び水ガラス系などの無機系接着剤からなる群から選択
される1種又は2種以上の接着剤などが挙げられる。
しては、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系などの有
機系無溶剤接着剤(有機系接着剤のうちの無溶剤接着
剤)及び水系接着剤からなる群から選択される1種又は
2種以上の接着剤、又はセメント系、急結セメント系、
及び水ガラス系などの無機系接着剤からなる群から選択
される1種又は2種以上の接着剤などが挙げられる。
【0017】上記有機系無溶剤接着剤又は水系接着剤の
うち、エポキシ系接着剤を用いると硬度の大きい透水性
軽量ブロックが得られ、ウレタン系接着剤を用いると可
撓性が良い透水性軽量ブロックが得られ、、アクリル系
接着剤を用いると強靱で可撓性が良い透水性軽量ブロッ
クが得られる。また、上記無機系接着剤のうち、セメン
ト系接着剤、特に急結セメント系接着剤を用いると、強
度、施工性、耐久性、耐火性、難燃性に優れる透水性軽
量ブロックが得られる。
うち、エポキシ系接着剤を用いると硬度の大きい透水性
軽量ブロックが得られ、ウレタン系接着剤を用いると可
撓性が良い透水性軽量ブロックが得られ、、アクリル系
接着剤を用いると強靱で可撓性が良い透水性軽量ブロッ
クが得られる。また、上記無機系接着剤のうち、セメン
ト系接着剤、特に急結セメント系接着剤を用いると、強
度、施工性、耐久性、耐火性、難燃性に優れる透水性軽
量ブロックが得られる。
【0018】さらに、上記有機系無溶剤接着剤及び水系
接着剤からなる群から選択される1種又は2種以上の接
着剤と、上記無機系接着剤からなる群から選択される1
種又は2種以上の接着剤とを併用してなる樹脂モルタル
系接着剤を使用すると、高度に難燃性の透水性軽量ブロ
ックが得られる。上記樹脂モルタル系接着剤における有
機系無溶剤接着剤及び/又は水系接着剤と無機系接着剤
との比率(重量比)〔前者/後者〕は、好ましくは5/
100〜100/5、更に好ましくは10/100〜1
00/10である。
接着剤からなる群から選択される1種又は2種以上の接
着剤と、上記無機系接着剤からなる群から選択される1
種又は2種以上の接着剤とを併用してなる樹脂モルタル
系接着剤を使用すると、高度に難燃性の透水性軽量ブロ
ックが得られる。上記樹脂モルタル系接着剤における有
機系無溶剤接着剤及び/又は水系接着剤と無機系接着剤
との比率(重量比)〔前者/後者〕は、好ましくは5/
100〜100/5、更に好ましくは10/100〜1
00/10である。
【0019】本発明における上記非溶剤系接着剤の使用
量は、該非溶剤系接着剤の種類(有機系無溶剤接着剤、
水系接着剤、又は無機系接着剤)によって異なる。
量は、該非溶剤系接着剤の種類(有機系無溶剤接着剤、
水系接着剤、又は無機系接着剤)によって異なる。
【0020】上記非溶剤系接着剤が有機系無溶剤接着剤
の場合、その使用量は、発泡スチロールに対して、好ま
しくは50〜250重量%、更に好ましくは100〜2
00重量%である。上記使用量が50重量%未満では、
接着が不十分となり、250重量%超では、接着が過剰
になり好ましくない。
の場合、その使用量は、発泡スチロールに対して、好ま
しくは50〜250重量%、更に好ましくは100〜2
00重量%である。上記使用量が50重量%未満では、
接着が不十分となり、250重量%超では、接着が過剰
になり好ましくない。
【0021】また、上記非溶剤系接着剤が水系接着剤の
場合、その使用量は、発泡スチロールに対して、好まし
くは70〜850重量%、更に好ましくは140〜65
0重量%である。上記使用量が70重量%未満では、接
着が不十分となり、850重量%超では、接着が過剰に
なり好ましくない。
場合、その使用量は、発泡スチロールに対して、好まし
くは70〜850重量%、更に好ましくは140〜65
0重量%である。上記使用量が70重量%未満では、接
着が不十分となり、850重量%超では、接着が過剰に
なり好ましくない。
【0022】また、上記非溶剤系接着剤が無機系接着剤
の場合、その使用量は、発泡スチロールに対して、好ま
しくは100〜400重量%、更に好ましくは150〜
300重量%である。上記使用量が100重量%未満で
は、接着が不十分となり、400重量%超では、接着が
過剰になり好ましくない。
の場合、その使用量は、発泡スチロールに対して、好ま
しくは100〜400重量%、更に好ましくは150〜
300重量%である。上記使用量が100重量%未満で
は、接着が不十分となり、400重量%超では、接着が
過剰になり好ましくない。
【0023】本発明の透水性軽量ブロックは、発泡合成
樹脂ブロック(発泡スチロールを含む、他の樹脂のブロ
ック)を接合することができ、該接合により強化アップ
の効果がある。上記発泡合成樹脂ブロックを構成する発
泡合成樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン
樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。
樹脂ブロック(発泡スチロールを含む、他の樹脂のブロ
ック)を接合することができ、該接合により強化アップ
の効果がある。上記発泡合成樹脂ブロックを構成する発
泡合成樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン
樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。
【0024】本発明の透水性軽量ブロックは、上記発泡
合成樹脂ブロックを接合する場合、特に、図4及び図5
(b)に示す如く、両面に発泡合成樹脂ブロックを接合
したり、図5(a)に示す如く、片面に発泡合成樹脂ブ
ロックを接合したり、図5(c)に示す如く、鍵の手状
に発泡合成樹脂ブロックを接合することもできるが、特
に、該透水性軽量ブロックの片面〔図5(a)〕又は両
面〔図4及び図5(b)〕に接合したものが好ましい。
合成樹脂ブロックを接合する場合、特に、図4及び図5
(b)に示す如く、両面に発泡合成樹脂ブロックを接合
したり、図5(a)に示す如く、片面に発泡合成樹脂ブ
ロックを接合したり、図5(c)に示す如く、鍵の手状
に発泡合成樹脂ブロックを接合することもできるが、特
に、該透水性軽量ブロックの片面〔図5(a)〕又は両
面〔図4及び図5(b)〕に接合したものが好ましい。
【0025】本発明の透水性軽量ブロックは、規格品を
工場で大量生産することももちろん可能であるが、施工
現場で、上記発泡スチロールと上記非溶剤系接着剤とを
混合し、地盤空隙部に充填し、地盤形状に沿って成形す
ることもできる。また、本発明の透水性軽量ブロック
は、地盤構築の施工現場でも所定の型枠に充填し一定の
形状に成形することも可能であり、土木工事において非
常に優れた作業性を持っている。
工場で大量生産することももちろん可能であるが、施工
現場で、上記発泡スチロールと上記非溶剤系接着剤とを
混合し、地盤空隙部に充填し、地盤形状に沿って成形す
ることもできる。また、本発明の透水性軽量ブロック
は、地盤構築の施工現場でも所定の型枠に充填し一定の
形状に成形することも可能であり、土木工事において非
常に優れた作業性を持っている。
【0026】本発明の透水性軽量ブロックは、主として
軟弱地盤又は法面などに用いる地盤構築用透水性軽量ブ
ロックとして用いられる。
軟弱地盤又は法面などに用いる地盤構築用透水性軽量ブ
ロックとして用いられる。
【0027】本発明の透水性軽量ブロックの使用態様
を、以下に図面を参照しながら説明する。
を、以下に図面を参照しながら説明する。
【0028】本発明の透水性軽量ブロック1は、図2に
示す如く、地盤5上に数段積み重ねてその上に土砂を被
覆層4として被せ、内部が透水性の盛土構造物を構築す
ることができる。
示す如く、地盤5上に数段積み重ねてその上に土砂を被
覆層4として被せ、内部が透水性の盛土構造物を構築す
ることができる。
【0029】また、本発明の透水性軽量ブロック1は、
図3に示す如く、地盤5の法面5’と擁壁6との間の空
隙に、数段積み重ねてその上に土砂を被覆層4として被
せ、透水性の優れた法面構造物を構築することができ
る。
図3に示す如く、地盤5の法面5’と擁壁6との間の空
隙に、数段積み重ねてその上に土砂を被覆層4として被
せ、透水性の優れた法面構造物を構築することができ
る。
【0030】また、発泡性合成樹脂ブロック7を接合し
た本発明の透水性軽量ブロック1は、図6に示す如く、
地盤5の法面5’と擁壁6との間の空隙に、同一のタイ
プのブロックを数段積み重ねてその上に土砂を被覆層4
として被せ、透水性の優れた法面構造物を構築すること
ができる。上記法面構造によれば、透水性部分が連続す
ることになり、水道(みずみち)が確保されるととも
に、非透水性部分が存在して強度も高くなるので、特に
強度を必要とする場合に好ましい。
た本発明の透水性軽量ブロック1は、図6に示す如く、
地盤5の法面5’と擁壁6との間の空隙に、同一のタイ
プのブロックを数段積み重ねてその上に土砂を被覆層4
として被せ、透水性の優れた法面構造物を構築すること
ができる。上記法面構造によれば、透水性部分が連続す
ることになり、水道(みずみち)が確保されるととも
に、非透水性部分が存在して強度も高くなるので、特に
強度を必要とする場合に好ましい。
【0031】上記のような構造の盛土構造物、法面構造
物は、本発明の透水性軽量ブロックが砂や土砂を通過さ
せず、水のみを通すことから、極めて透水性のよいもの
が得られ、しかも、本発明の透水性軽量ブロックの強度
や耐久性、現場作業性の良好さから、広い範囲で応用が
可能である。
物は、本発明の透水性軽量ブロックが砂や土砂を通過さ
せず、水のみを通すことから、極めて透水性のよいもの
が得られ、しかも、本発明の透水性軽量ブロックの強度
や耐久性、現場作業性の良好さから、広い範囲で応用が
可能である。
【0032】本発明の軽量盛土構造は、上述した本発明
の透水性軽量ブロックを、地盤上に設置してなるもので
ある。本発明の軽量盛土構造によれば、背面からの地下
水が透水性軽量ブロックの透水機能により、前面から排
出されて、背面に地下水が貯留することがないので、盛
土構造の安定を保つことができる。図2に示す構造も、
本発明の軽量盛土構造の一例である。
の透水性軽量ブロックを、地盤上に設置してなるもので
ある。本発明の軽量盛土構造によれば、背面からの地下
水が透水性軽量ブロックの透水機能により、前面から排
出されて、背面に地下水が貯留することがないので、盛
土構造の安定を保つことができる。図2に示す構造も、
本発明の軽量盛土構造の一例である。
【0033】本発明の地盤の排水構造は、上述した本発
明の透水性軽量ブロックを、地盤中の空隙に充填してな
るもの及び/又は地盤に埋設してなるものである。本発
明の地盤の排水構造によれば、透水性のない障害物によ
り水の流れが遮断されていた地盤から、水を容易に排出
させることができる。図3に示す構造も、本発明の地盤
の排水構造の一例である。
明の透水性軽量ブロックを、地盤中の空隙に充填してな
るもの及び/又は地盤に埋設してなるものである。本発
明の地盤の排水構造によれば、透水性のない障害物によ
り水の流れが遮断されていた地盤から、水を容易に排出
させることができる。図3に示す構造も、本発明の地盤
の排水構造の一例である。
【0034】また、本発明の透水性軽量ブロックで構築
した地盤の水位が低下した場合は、水が外部へ流出し透
水性軽量ブロックとしての機能がそのまま保持されるこ
とになる。更に、本発明の透水性軽量ブロックは、可撓
性も有し地盤の変化にも追従できる上、圧縮荷重にも耐
える充分な強度を有している。
した地盤の水位が低下した場合は、水が外部へ流出し透
水性軽量ブロックとしての機能がそのまま保持されるこ
とになる。更に、本発明の透水性軽量ブロックは、可撓
性も有し地盤の変化にも追従できる上、圧縮荷重にも耐
える充分な強度を有している。
【0035】
【実施例】以下、本発明の透水性軽量ブロックをその製
造方法とともに更に説明する。
造方法とともに更に説明する。
【0036】実施例1 丸棒状発泡スチロール(密度22kg/m3 )15kgと、
ポリエーテルジオールと単分子グリコールとの混合物と
ジイソシアネートからなる主鎖中に親水機能を持たせて
得られる水系ウレタン接着剤25kgとを混合、充分に掻
き混ぜ、予め40〜50℃に加温したアルミニウム製型
枠(幅100cm、長さ200cm、厚さ50cm)に押し込
み、12時間乾燥熟成させた後、脱型し、空隙を有する
本発明の透水性軽量ブロックを得た。得られた透水性軽
量ブロックの密度は、約30kg/m3 、圧縮強度は5%
変形時に1〜2kgf/cm2 、空隙率33%、透水係数(定
水位)は1.5cm/secであった。
ポリエーテルジオールと単分子グリコールとの混合物と
ジイソシアネートからなる主鎖中に親水機能を持たせて
得られる水系ウレタン接着剤25kgとを混合、充分に掻
き混ぜ、予め40〜50℃に加温したアルミニウム製型
枠(幅100cm、長さ200cm、厚さ50cm)に押し込
み、12時間乾燥熟成させた後、脱型し、空隙を有する
本発明の透水性軽量ブロックを得た。得られた透水性軽
量ブロックの密度は、約30kg/m3 、圧縮強度は5%
変形時に1〜2kgf/cm2 、空隙率33%、透水係数(定
水位)は1.5cm/secであった。
【0037】実施例2 エポキシ樹脂に特殊変性を施して自己水溶性、自己乳化
性を持たせたエポキシ樹脂(エポキシ当量210〜25
0)/変性脂肪族アミン/水=11/4/11kgを混合
攪拌し、均一溶液とした後、この混合物と丸棒状発泡ス
チロール(密度22kg/m3 )15kgとを充分に掻き混
ぜ、予め40〜50℃に加温したアルミニウム製型枠
(幅100cm、長さ200cm、厚さ50cm)に押し込
み、10時間乾燥熟成させた後、脱型し、空隙を有する
本発明の透水性軽量ブロックを得た。得られた透水性軽
量ブロックの密度は、約30kg/m3 、圧縮強度は5%
変形時に1〜2kgf/cm2 、空隙率33%、透水係数(定
水位)は1.5cm/secであった。
性を持たせたエポキシ樹脂(エポキシ当量210〜25
0)/変性脂肪族アミン/水=11/4/11kgを混合
攪拌し、均一溶液とした後、この混合物と丸棒状発泡ス
チロール(密度22kg/m3 )15kgとを充分に掻き混
ぜ、予め40〜50℃に加温したアルミニウム製型枠
(幅100cm、長さ200cm、厚さ50cm)に押し込
み、10時間乾燥熟成させた後、脱型し、空隙を有する
本発明の透水性軽量ブロックを得た。得られた透水性軽
量ブロックの密度は、約30kg/m3 、圧縮強度は5%
変形時に1〜2kgf/cm2 、空隙率33%、透水係数(定
水位)は1.5cm/secであった。
【0038】実施例3 エポキシ樹脂に特殊変性を施して自己水溶性、自己乳化
性を持たせたエポキシ樹脂(エポキシ当量210〜25
0)/変性脂肪族アミン/水=4.5/0.9/4.5
kgを混合攪拌し、均一溶液とした後、これとポルトラン
ドセメント15kgとを混合し、十分に掻き混ぜた。その
後、この混合物と丸棒状発泡スチロール(密度22kg/
m3 )13kgとを充分に掻き混ぜ、鉄製型枠(幅100
cm、長さ200cm、厚さ50cm)に押し込み、室温で2
日間熟成養生させた後、脱型し、空隙を有する本発明の
透水性軽量ブロックを得た。得られた透水性軽量ブロッ
クの密度は約33kg/m3 で自己消火性を示し、室温養
生1週間後の圧縮強度は5%変形時に5〜10kgf/c
m2 、空隙率39%、透水係数(定水位)は1.8cm/se
cであった。
性を持たせたエポキシ樹脂(エポキシ当量210〜25
0)/変性脂肪族アミン/水=4.5/0.9/4.5
kgを混合攪拌し、均一溶液とした後、これとポルトラン
ドセメント15kgとを混合し、十分に掻き混ぜた。その
後、この混合物と丸棒状発泡スチロール(密度22kg/
m3 )13kgとを充分に掻き混ぜ、鉄製型枠(幅100
cm、長さ200cm、厚さ50cm)に押し込み、室温で2
日間熟成養生させた後、脱型し、空隙を有する本発明の
透水性軽量ブロックを得た。得られた透水性軽量ブロッ
クの密度は約33kg/m3 で自己消火性を示し、室温養
生1週間後の圧縮強度は5%変形時に5〜10kgf/c
m2 、空隙率39%、透水係数(定水位)は1.8cm/se
cであった。
【0039】
【発明の効果】本発明の透水性軽量ブロックは、耐溶剤
性に優れた非溶剤系接着剤で発泡スチロールの表面が被
覆されていることから、極めて耐溶剤性に優れている。
本発明の透水性軽量ブロックは、可撓性を有し、地盤の
変化に追随でき、圧縮荷重に耐える十分な強度を有する
地盤構造物が提供できる。発泡合成樹脂ブロックを接合
した本発明の透水性軽量ブロックは、接合による強度ア
ップの効果がある。本発明の透水性軽量ブロックは、発
泡スチロールの廃品から製造でき、産業廃棄物を有効に
再利用できる。本発明の軽量盛土構造によれば、背面か
らの地下水が透水性軽量ブロックの透水機能により、前
面から排出されて、背面に地下水が貯留することがない
ので、盛土構造の安定を保つことができる。本発明の地
盤の排水構造によれば、地下水が透水性軽量ブロックの
上下左右に連続して流入、流出することができるため、
水位が上昇した場合でも、浮力の軽減とそれに伴う押さ
え荷重の軽減を図ることができる。
性に優れた非溶剤系接着剤で発泡スチロールの表面が被
覆されていることから、極めて耐溶剤性に優れている。
本発明の透水性軽量ブロックは、可撓性を有し、地盤の
変化に追随でき、圧縮荷重に耐える十分な強度を有する
地盤構造物が提供できる。発泡合成樹脂ブロックを接合
した本発明の透水性軽量ブロックは、接合による強度ア
ップの効果がある。本発明の透水性軽量ブロックは、発
泡スチロールの廃品から製造でき、産業廃棄物を有効に
再利用できる。本発明の軽量盛土構造によれば、背面か
らの地下水が透水性軽量ブロックの透水機能により、前
面から排出されて、背面に地下水が貯留することがない
ので、盛土構造の安定を保つことができる。本発明の地
盤の排水構造によれば、地下水が透水性軽量ブロックの
上下左右に連続して流入、流出することができるため、
水位が上昇した場合でも、浮力の軽減とそれに伴う押さ
え荷重の軽減を図ることができる。
【図1】図1は、本発明の透水性軽量ブロックの一実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の透水性軽量ブロックを用いて
構築された盛土構造物の一例を示す断面図である。
構築された盛土構造物の一例を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の透水性軽量ブロックを用いて
構築された法面構造物の一例を示す断面図である。
構築された法面構造物の一例を示す断面図である。
【図4】図4は、発泡合成樹脂ブロックを接合した本発
明の透水性軽量ブロックの一実施例を示す斜視図であ
る。
明の透水性軽量ブロックの一実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】図5(a)、(b)及び(c)は、何れも発泡
合成樹脂ブロックを接合した本発明の透水性軽量ブロッ
クの一実施例を示す断面図である。
合成樹脂ブロックを接合した本発明の透水性軽量ブロッ
クの一実施例を示す断面図である。
【図6】図6は、発泡合成樹脂ブロックを接合した本発
明の透水性軽量ブロックを用いて構築された法面構造物
の一例を示す断面図である。
明の透水性軽量ブロックを用いて構築された法面構造物
の一例を示す断面図である。
1 透水性軽量ブロック 2 空隙 3 丸棒状発泡スチール 4 被覆層 5 地盤 5’法面 6 擁壁 7 発泡合成樹脂ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 誠次 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 島田 俊介 東京都文京区本郷2−15−10 強化土エン ジニヤリング株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 発泡スチロールが非溶剤系接着剤により
空隙を設けて部分接着されてなることを特徴とする透水
性軽量ブロック。 - 【請求項2】 上記非溶剤系接着剤が、ウレタン系、エ
ポキシ系、アクリル系などの有機系無溶剤接着剤及び水
系接着剤からなる群から選択される1種又は2種以上の
接着剤である請求項1記載の透水性軽量ブロック。 - 【請求項3】 上記非溶剤系接着剤が、セメント系、急
結セメント系、及び水ガラス系などの無機系接着剤から
なる群から選択される1種又は2種以上の接着剤である
請求項1記載の透水性軽量ブロック。 - 【請求項4】 上記非溶剤系接着剤が、上記有機系無溶
剤接着剤及び水系接着剤からなる群から選択される1種
又は2種以上の接着剤と、上記無機系接着剤からなる群
から選択される1種又は2種以上の接着剤とを併用して
なる樹脂モルタル系接着剤である請求項1記載の透水性
軽量ブロック。 - 【請求項5】 発泡合成樹脂ブロックが接合されてなる
請求項1〜4の何れかに記載の透水性軽量ブロック。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の透水性軽
量ブロックを、地盤上に設置してなることを特徴とする
軽量盛土構造。 - 【請求項7】 請求項1〜5の何れかに記載の透水性軽
量ブロックを、地盤中の空隙に充填してなるか又は地盤
に埋設してなることを特徴とする地盤の排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199309A JPH0860663A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 透水性軽量ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199309A JPH0860663A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 透水性軽量ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0860663A true JPH0860663A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16405665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6199309A Pending JPH0860663A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 透水性軽量ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0860663A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100408436B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-12-06 | 이현종 | 폐타이어재활용블록 |
JP2005188206A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Shinichiro Hayashi | 道路の分離壁 |
JP2007247323A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 気泡混合軽量土の造成方法 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP6199309A patent/JPH0860663A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100408436B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-12-06 | 이현종 | 폐타이어재활용블록 |
JP2005188206A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Shinichiro Hayashi | 道路の分離壁 |
JP2007247323A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 気泡混合軽量土の造成方法 |
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