JPH0860527A - ピンテンター装置 - Google Patents

ピンテンター装置

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Publication number
JPH0860527A
JPH0860527A JP18854894A JP18854894A JPH0860527A JP H0860527 A JPH0860527 A JP H0860527A JP 18854894 A JP18854894 A JP 18854894A JP 18854894 A JP18854894 A JP 18854894A JP H0860527 A JPH0860527 A JP H0860527A
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JP
Japan
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cloth
tenter
pick
roller
dancer roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP18854894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Yabuta
正和 藪田
Hirohisa Ninomaru
博久 二ノ丸
Shozo Takaoka
省三 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakayama Iron Works Ltd
Original Assignee
Wakayama Iron Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】起動時、テンター本体終端部において、布帛に
弛みがなく、定常運転時、テンター本体と取り上げロー
ラとの間の布帛をその布帛にあったテンションに常に調
整することができるピンテンター装置を提供することを
目的としている。 【構成】テンター本体の終端部に取り上げ駆動モータで
駆動される取り上げローラが配設され、この取り上げロ
ーラとテンター本体の終端部との間に付勢手段で付勢さ
れたダンサーローラが設けられているピンテンター装置
であって、前記ダンサーローラの付勢手段は、起動時に
かける大きな付勢力と、定常運転時にかける小さな付勢
力との切り換え手段を備えている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛を拡幅するのに使
用するピンテンター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に製織された布帛は、糊抜・漂白・
精錬等の後処理工程でその幅方向(製織方向に直交する
方向)に縮んでいることから、これを所定幅(規格の
幅)に拡幅する必要がある。そこで、布帛を拡幅する装
置としてピンテンター装置が使用されているが、従来の
ピンテンター装置は、たとえば、オーバーフィード機構
から供給された布帛の両側耳部分をテンター本体に無端
状に配設された針で突き刺して保持し、この状態でテン
ター装置内を搬送しながら加熱して布帛を所定の幅に拡
幅する。その後、テンター本体で拡幅された布帛をテン
ター本体の後方に配設された取り上げローラで積極的に
取り上げて、折り畳み機構等の後工程を送り出すように
なっている。
【0003】また、取り上げローラとテンター本体との
間には、付勢手段で付勢されたダンサーローラが設けら
れ、このダンサーローラによって布帛のテンションが調
整されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のピ
ンテンター装置には、つぎのような問題があった。すな
わち、テンター本体では、布帛がピンによってしっかり
と固定されるため、布帛とテンター本体との間には、ス
リップがないが、取り上げローラでは、布帛と取り上げ
ローラとの間にスリップがある。したがって、特にスリ
ップ率の大きな起動時においては、図4に示すように、
取り上げローラ100の布帛101の取り上げ速度より
テンター本体102の布帛101の送り出し速度が速く
なり、布帛101がテンター本体102の終端部で弛
み、弛んだ布帛101がテンター本体102の下側に巻
き込まれて破れたりすると言う問題がある。
【0005】図4中、103はダンサーローラ、104
はダンサーローラ103の付勢手段としてのエアーシリ
ンダである。
【0006】そこで、従来は、取り上げ装置によって通
常の取り上げが行われるようになるまで、弛んだ布帛部
分を作業者が手で持ち上げるなどしているが、非常に作
業が面倒であるとともに、危険性もある。一方、ダンサ
ーローラの付勢力を充分大きくすれば、上記弛みがただ
ちに解消されるため、作業者が手で布帛を持ち上げるな
どの作業を行う必要がなくなるが、高級綿布など、比較
的薄く弱い布帛の場合、常時そのような大きな付勢力を
ダンサーローラにかけておくと、急激に布帛に大きなテ
ンションがかかって、布帛が破れたりすることがある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて、起動
時、テンター本体終端部において、布帛に弛みがなく、
定常運転時、テンター本体と取り上げローラとの間の布
帛をその布帛にあったテンションに常に調整することが
できるピンテンター装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるピンテン
ター装置は、このような目的を達成するために、テンタ
ー本体の終端部に取り上げ駆動モータで駆動される取り
上げローラが配設され、この取り上げローラとテンター
本体の終端部との間に付勢手段で付勢されたダンサーロ
ーラが設けられているピンテンター装置であって、前記
ダンサーローラの付勢手段は、起動時にかける大きな付
勢力と、定常運転時にかける小さな付勢力との切り換え
手段を備えている構成とした。
【0009】上記構成において、特に限定されないが、
ダンサーローラには、その位置検出手段を設け、位置検
出手段によって検出されたダンサーローラの位置によっ
て取り上げローラの回転速度を調整できるようにするこ
とが好ましい。付勢手段としては、空気圧、油圧、スプ
リング等が挙げられるが、切り換え手段の簡易化を図る
のであれば、空気圧や油圧が好ましい。
【0010】付勢力の切り換えは、特に限定されない
が、タイマーを設け、起動開始時から所定時間経過する
と、小さい付勢力に切り換える方法、取り上げローラに
より布帛の取り上げ速度の検出装置を設け、この検出装
置によって所定の取り上げ速度になった時に小さい付勢
力に切り換える方法、取り上げローラで布帛が正常に取
り上げられだしたら手動で切り換える方法等が挙げられ
る。また、切り換えは、通常2段階で充分であるが、多
段階に切り換えたり、無段階で切り換えできるようにし
ても構わない。
【0011】因に、起動時から定常運転状態になるまで
数秒程度である。
【0012】
【作用】上記構成によれば、まず、装置を起動させる
と、ダンサーローラの付勢手段に大きな付勢力が付与さ
れているから、取り上げローラでの布帛のスリップが大
きく、テンター本体の終端部で布帛が弛もうとしても、
ただちにダンサーローラが布帛を張る方向に動き、弛み
がなくなる。
【0013】一方、取り上げローラが正常に布帛を取り
上げ始めると、付勢手段の付勢力が弱い付勢力に切り替
わり、布帛に必要以上に大きなテンションがかからず、
テンター本体で拡幅された布帛が後工程へ送られる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にピンテ
ンター装置の1実施例をあらわしている。図1に示すよ
うに、このピンテンター装置1は、テンター本体2と取
り上げローラ3,3とダンサーローラ4とを備えてい
る。
【0015】テンター本体2は、図3に示すように、従
来のピンテンター装置と同様に布帛5の両側の耳部に刺
されて布帛5を拡幅するピン21・・・21が無端状に
配置されていて、ピン21・・・21を介して布帛5を
拡幅しながら熱風によってヒートセットするようになっ
ている。
【0016】また、テンター本体2の終端部にはガイド
ローラ22が設けられている。取り上げローラ3,3
は、駆動モータ31によって強制駆動されるようになっ
ているとともに、水冷装置を備えていて、テンター本体
2によってヒートセットされた布帛5を取り上げるとと
もに冷却するようになっている。駆動モータ31は、制
御装置32を備え、この制御装置32からの信号を受け
て回転速度が変動し、取り上げローラ3,3の取り上げ
速度を無段階で変更できるようになっている。
【0017】ダンサーローラ4は、下方に押圧付勢する
付勢手段としてのエアーシリンダ41と、ポテンショメ
ータ42とを備えている。ポテンショメータ42は、ダ
ンサーローラ4の高さ位置を検出して、その結果を制御
装置32に出力するようになっている。すなわち、制御
装置32は、ポテンショメータ42から出力されたダン
サーローラ4の位置から駆動モータ31の回転速度を適
宜変動させて、テンター本体2の布帛5の送り速度と取
り上げローラ3,3の布帛5の取り上げ速度とを常に一
致させるようにしている。
【0018】エアーシリンダ41は、図2に示すよう
に、エアー配管41aを介してエアーコンプレッサ(図
示せず)から圧縮空気が送られているようになってい
る。エアー配管41aは、付勢力の切り換え手段として
の分岐管部46を備えている。分岐管部46は、2本の
分岐管43,44に分岐されたのち、再び1本になって
エアーシリンダ41に接続されている。
【0019】2本の分岐管43,44は、それぞれ減圧
弁43a,44aが設けられている。そして、一方の減
圧弁43aの設定圧をたとえば、3.0kg/cm2 と高圧
に設定し、他方の減圧弁44aの設定圧を0.5kg/cm
2 と低圧に設定してある。
【0020】また、分岐管部46は、両分岐管43,4
4のエアー入口側の分岐部分に三方弁45が設けられて
いる。三方弁45は、テンター装置1の起動時に一方の
分岐管43側が開放され、他方の分岐管44側が閉鎖さ
れた状態になり、設定時間が経過後に一方の分岐管43
側が閉鎖され、他方の分岐管44側が開放されるように
切り替わるようになっている。
【0021】なお、上記設定時間は、起動時から取り上
げローラ3,3から布帛5を送り出す速度が定常状態に
なるまでの時間tを経験的に求め、この時間tに設定さ
れる。このテンター装置1は、以上のようになっている
ので、起動時に分岐管43側を通ってエアーシリンダ4
1に3.0kg/cm2 の圧縮空気が送り込まれる。
【0022】すなわち、エアー圧が高いため、ダンサー
ローラ4がエアーシリンダ41によって大きな付勢力を
受ける。
【0023】したがって、起動時に取り上げローラ3,
3による布帛5の取り上げが不十分であっても、図3に
示すように、ダンサーローラ4が大きく押し下げられ
て、布帛5がテンター本体2の終端部で大きく持ち上げ
られるから、布帛5が弛んでテンター本体2の下側に巻
き込まれることがない。一方、起動時から時間tが経過
すると、三方弁45が自動的に切り替わり、一方の分岐
管43側が閉鎖されて、圧縮空気が分岐管44側へ流れ
込み、エアーシリンダ41に0.5kg/cm2 の圧縮空気
が送り込まれるようになる。
【0024】したがって、ダンサーローラ4にかかる付
勢力が弱くなり、布帛5に大きなテンションを急激にか
けることかなくなるため、高級綿布などを処理しても布
帛が破れたりすることがなくなる。また、このテンター
装置1は、ポテンショメータ42によってダンサーロー
ラ4の位置検出が行われ、この位置検出された結果から
駆動モータ31の回転速度が調整されるようになってい
る。
【0025】したがって、布帛5の収縮率の差からテン
ター本体2の布帛5の送り出し速度と、取り上げローラ
3,3による布帛5の取り上げ速度とが微妙に異なった
場合でも、速度調整をし自動的にテンター本体2の布帛
5の送り出し速度と、取り上げローラ3,3による布帛
5の取り上げ速度とを一致させることができ、より安定
した状態で布帛5を後工程へ送ることができるようにな
る。
【0026】本発明にかかる布帛送り出し装置は、上記
実施例に限定されない。たとえば、上記実施例では、三
方弁45によって2本の分岐管43,44への圧縮空気
の供給を切り換えるようにしていたが、両分岐管43お
よび44の減圧弁43a,44bの手前側に電磁弁を設
け、この電磁弁を交互に開閉するようにしても構わな
い。
【0027】また、上記の実施例では、設定した時間t
が経過後に、三方弁45を切り換えるようになっている
が、取り上げローラ3,3の後方に布帛の取り上げ速度
を検出する手段を設け、布帛が定常状態の速度に達した
ら三方弁45を切り換えるようにしても構わない。
【0028】さらに、上記の実施例では、取り上げロー
ラ3,3が 2つ設けられていたが、1つでも構わな
い。また、ガイドローラ22を2つ以上設けるようにし
ても構わない。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかるピンテンター装置は、以
上のように構成されているので、起動時に作業者がテン
ター本体の終端部から送り出される布帛をテンター装置
本体の下側に巻き込まれないように、手で布帛を持ち上
げたりする必要がなく、作業性および安全性に優れてい
る。
【0030】また、定常運転時は、ダンサーローラの付
勢手段の付勢力が小さくなるため、ダンサーローラによ
って布帛に急激にテンションがかかったりすることもな
く、高級綿布など薄物の布帛なども生産性よく処理する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるピンテンター装置の1実施例を
あらわし、そのテンター装置本体の終端部をあらわす側
面図である。
【図2】図1のピンテンター装置の付勢手段としての圧
縮空気の配管図である。
【図3】図1のピンテンター装置を用いた場合の起動時
のテンター本体終端部における布帛の状態を説明する説
明図である。
【図4】従来のピンテンター装置のテンター本体終端部
における起動時の布帛の状態をあらわす説明図である。
【符号の説明】
1 ピンテンター装置 2 テンター本体 3 取り上げローラ 4 ダンサーローラ 31 駆動モータ 41 エアーシリンダ(付勢手段) 46 分岐管部(切り換え手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テンター本体の終端部に取り上げ駆動モー
    タで駆動される取り上げローラが配設され、この取り上
    げローラとテンター本体の終端部との間に付勢手段で付
    勢されたダンサーローラが設けられているピンテンター
    装置であって、前記ダンサーローラの付勢手段は、起動
    時にかける大きな付勢力と、定常運転時にかける小さな
    付勢力との切り換え手段を備えていることを特徴とする
    ピンテンター装置。
JP18854894A 1994-08-10 1994-08-10 ピンテンター装置 Pending JPH0860527A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18854894A JPH0860527A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ピンテンター装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP18854894A JPH0860527A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ピンテンター装置

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Publication Number Publication Date
JPH0860527A true JPH0860527A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16225632

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18854894A Pending JPH0860527A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ピンテンター装置

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JP (1) JPH0860527A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102291526B1 (ko) * 2021-06-16 2021-08-20 대림스타릿 주식회사 연속 맹글 스텐터장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102291526B1 (ko) * 2021-06-16 2021-08-20 대림스타릿 주식회사 연속 맹글 스텐터장치

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