JPH086040Y2 - 紡機におけるクリヤラ−装置 - Google Patents

紡機におけるクリヤラ−装置

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JPH086040Y2
JPH086040Y2 JP567792U JP567792U JPH086040Y2 JP H086040 Y2 JPH086040 Y2 JP H086040Y2 JP 567792 U JP567792 U JP 567792U JP 567792 U JP567792 U JP 567792U JP H086040 Y2 JPH086040 Y2 JP H086040Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紡機のドラフト装置を
構成している各ドラフトローラ対のうち上方に配置され
たトップローラ群を無端状のクリヤラークロスを使用し
たアーメンス式クリヤラー装置を用いて清掃する構成の
紡機におけるクリヤラー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡機のドラフト装置を構成しているドラ
フトローラには、各ドラフトローラ対の間で把持されな
い浮遊繊維、夾雑物の屑物が付着し易く、これが原因で
当該ドラフトローラに更に他の繊維が巻き付くことがあ
り、紡出スライバーのゲレン変動が生じたり、紡出不能
となったりする。このドラフトローラの表面を常に清浄
に保って、浮遊繊維などが巻き付くのを防止するために
クリヤラー装置が使用されている。
【0003】このクリヤラー装置には、トップローラ群
を清浄化するための上部クリヤラー装置と、ボトムロー
ラ群を清浄化するための下部クリヤラー装置とがある。
一方、クリヤラー方式には、クリヤラー部材を移動させ
ずにドラフトローラに接触させるか、或いはクランクモ
ーションによりクリヤラー部材をドラフトローラの表面
に対して前後に摺動させて、当該ローラに付着した繊維
をエアーにより吸引するパッド方式と、無端状のクリヤ
ラー部材(クリヤラークロス)をドラフトローラの表面
に接触状態で周回走行させて、当該ローラに付着した繊
維を除去するアーメンス方式とがある。
【0004】一般に、上部クリヤラー装置にはアーメン
ス方式が、また下部クリヤラー装置にはパッド方式がそ
れぞれ採用されている。アーメンス式クリヤラー装置
は、図4に示されるように、ドラフト装置Dのトップロ
ーラ51群の全域にわたる長さを有する無端状のクリヤ
ラークロス52を、クリヤラーフレームを構成している
各部材53,54とクリヤラーローラ55との間に巻き
掛けて、このクリヤラーフレームの自重によりクリヤラ
ークロス52をトップローラ51群に接触させた状態
で、このクリヤラークロス52をトップローラ51の回
転方向と反対方向に一定速度で、或いは間欠的に周回走
行させて、トップローラ51に付着している浮遊繊維、
夾雑物などを当該クロス52に付着させ、このクロス5
2の上方を走行する部分において、一定ストロークで往
復運動を行うコーム56によってクロス52に付着して
いる浮遊繊維などを掻き取って、エアーによって吸引除
去している。
【0005】繊維のドラフトは、図3に示されるよう
に、相前後して配置された二対のドラフトローラ対間に
スライバーSを通して、機台の下流に位置する送出し側
ローラの表面速度を、その上流に位置する供給側ローラ
の表面速度よりも大きくして行い、最後に構成繊維の平
行性を高めて所定太さにしている。従って、各ドラフト
ローラ対の表面速度が異なり、速度差の最も大きい(ド
ラフト率が最も大きい)ローラ対間(これを「メインド
ラフトゾーンA」と称している)では、該ローラ対間で
把持されない浮遊繊維の発生が多くなる。
【0006】よって、ドラフト装置内においては、メイ
ンドラフトゾーンAにおいて最も多量の浮遊繊維が発生
される。また、このゾーンAでは、繊維のドラフト率が
高いために、多くの浮遊繊維の発生に加えて、夾雑物の
発生量が多くなる。従って、メインドラフトゾーンAの
紡出フリ−スの上部において発生する浮遊繊維などをク
リヤラークロス52に確実に付着させるには、クロス5
2の周回走行速度を当該クロス52の表面に最適密度で
浮遊繊維が付着するような速度に設定する必要がある。
浮遊繊維の発生量に対してクロス52の速度が低いと、
当該クロス52に対する浮遊繊維の付着密度が高くなっ
て、クロス52の走行中に付着した浮遊繊維が下方を走
行するスライバーS内に落下して、次工程での品質悪化
の原因となる。このため、紡機の紡出速度が変更される
と、これに応じてクリヤラークロス52の走行速度を変
更することが望ましい。一方、クリヤラークロス52の
上部を走行する部分に配置されるコーム56も、当該ク
リヤラークロス52の走行速度に対応した速度で往復運
動させて付着繊維を掻き取るようにしないと、クロス5
2に付着繊維が残ったまま周回走行する。この結果、ク
リヤラークロス52の有する浮遊繊維の付着力が低下し
て、浮遊繊維が塊状となってクロス52に付着して、紡
出中のフリ−ス内に落下して混入したり、クロス52に
付着している繊維が逆にトップローラに付着することが
ある。
【0007】クリヤラークロスの走行速度を紡機の紡出
速度に対応させて変化させたり、このクロスに付着した
繊維を掻き取るためのコームの往復運動の速度を変化さ
せるには、クリヤラークロス及びコームへの駆動力伝達
方法が複雑となる。これを解消するために、例えば実開
平2ー118765号において、クリヤラークロスなど
を駆動する別個の単独モータを配設する装置が提案され
ているが、装置自体が高価となる欠点がある。
【0008】また、紡機特に練条機の紡出速度は100
0m/minにも達することから、メインドラフトゾー
ンAにおいて多量の浮遊繊維が発生して、この浮遊繊維
がトップローラ群とクリヤラークロスとの間において舞
い上がり、クリヤラークロスのみによって浮遊した全て
の繊維を付着させることはできない。また、高速回転す
るドラフトローラ対の間にスライバーを通してドラフト
する際に発熱し、特に高速化が著しい練条機においては
加圧されているトップローラが70゜C以上に加熱され
て、ドラフト装置の全体が高温となって繊維が飛び散る
現象であるラップアップを生ずることがある。クリヤラ
ークロスがトップローラ群の全域にわたる長さを有し
て、このトップローラ群に密着しているために、ドラフ
ト装置内の空気、特に紡出されたフリ−スとトップロー
ラの間の空気が当該トップローラの上方に排出されず、
これがドラフトローラの加熱を助長している。
【0009】また、ドラフト装置のメインドラフトゾー
ンAには、プレッシャーバーと称する断面D形のスチー
ルバーが配設されて、この配設位置を紡出繊維長によっ
て変化させて、当該ゾーンAの繊維をコントロールして
いる。上述したようにメインドラフトゾーンAにおいて
は、多くの浮遊繊維、夾雑物などが発生するため、この
浮遊繊維などが上記プレッシャーバーの上面に堆積す
る。このため、プレッシャーバーに圧縮空気を吹き付
け、プレッシャーバーに繊維などが堆積するのを防止す
る装置が提案されている(実公昭59ー10135
号)。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、紡機のドラ
フト装置で発生する浮遊繊維などを該装置外に効果的に
排出させて処理すると同時に、ドラフトローラのうち主
としてトップローラの発熱を抑制することを課題として
なされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案の採用した手段は、上下に配置されたトップロ
ーラとボトムローラとでドラフトローラ対が形成され
て、3又はこれ以上のドラフトローラ対を並設してドラ
フト装置が構成され、各ローラ対のトップローラの表面
に無端状のクリヤラークロスを密着状態で周回走行させ
て、当該トップローラ群の清掃を行う構成のアーメンス
式クリヤラー装置を備えた紡機において、前記ドラフト
装置のドラフト率の最も高いドラフト部を中心にして、
その上流側と下流側との各トップローラ群に独立したア
ーメンス式クリヤラー装置をそれぞれ設けて、並設され
た2台のアーメンス式クリヤラー装置の接続部に空間部
を形成し、しかも当該アーメンス式クリヤラー装置の上
方に配置された吸引ヘッドにおける前記空間部の上方に
位置する部分に浮遊繊維などの吸引口を設けたことであ
る。
【0012】
【考案の作用】ドラフト装置の中で最もドラフト率の高
いドラフト部に、各アーメンス式クリヤラー装置の接続
部が設けられていて、この接続部に空間が形成されてい
る。よって、最大のドラフト率のローラ対の間で発生す
る浮遊繊維、夾雑物などは、前記空間を通って及んでい
る吸引気流により吸引されて吸引ヘッド内に回収され
る。一方、トップローラ群は、高速回転してスライバー
を紡出するために発熱して高温となるが、前記空間を通
って高温となった空気がドラフト装置外に効果的に排出
されるので、トップローラ群の発熱が抑制される。
【0013】
【実施例】練条機の5オーバー4線方式のドラフト装置
に本考案に係るクリヤラー装置を装着した例を挙げて、
本考案を更に詳細に説明する。図1は、本考案に係るク
リヤラー装置を装着したドラフト装置の側面断面図であ
り、図2は、このクリヤラー装置の平面図である。ドラ
フト装置Dは、ボトムローラ1〜4の上方にトップロー
ラ5〜8を配置してドラフトローラ対を形成して、4対
のドラフトローラ対を所定の間隔をおいて並設した構成
であって、スライバーSを各ドラフトローラ対で把持し
て、機台の下流側(図1で左側)に送り込むようになっ
ている。各ドラフトローラ対の回転速度は、下流側に向
かって順次速くなっていて、各ローラ対間の回転速度を
異ならしめることより、スライバーSはドラフトされ
る。ローラ対の速度差の最も大きいローラ対1,5と同
2,6とで形成される区域Aをメインドラフトゾーン、
ローラ対2,6と同3,7とで形成される区域Bをイン
タードラフトゾーン、ローラ対3,7と同4,8とで形
成される区域Cをブレークドラフトゾーン、とそれぞれ
称している。前述したようにメインドラフトゾーンAに
は、繊維をコントロールするプレッシャーバー9が配設
されている。また、図1において11は、最も下流側に
配置されたトップローラであって、フロントローラとも
称されるローラである。なお、フロントローラと称され
ることもあるこのトップローラ11を含めて他のトップ
ローラ5〜8は、下流側から順次起算してセカンドロー
ラ、サードローラ、フォースローラ及びバックローラと
称することもある。
【0014】各ドラフトゾーンのうちメインドラフトゾ
ーンAにおけるドラフト率が最も高い。このため、この
ゾーンAにおいてアーメンス式クリヤラー装置を分断し
て、サードローラ6とバックローラ8との間には、第1
のアーメンス式クリヤラー装置E1 を設け、フロントロ
ーラ11とセカンドローラ5との間には、第2のアーメ
ンス式クリヤラー装置E2 を設けることにより、第1及
び第2の各クリヤラー装置E1,2 の接続部に空間部1
2が形成される。
【0015】第1及び第2の各アーメンス式クリヤラー
装置E1,2 の構成は、従来のものと同一であるが、各
クリヤラー装置E1,2 が同一駆動源により連動する構
成に特徴を有する。前記した各ボトムローラ1〜4を支
持しているローラスタンド(図示せず)に駆動軸13a
が支持されている。この駆動軸13aは、設定角度内に
おいて正逆回動運動を行う。クリヤラーフレーム14
は、所定間隔をおいて相対向させた一対のプレート15
をクロスプレート16a,16b、張力調整軸17a,
17b、及びクロスガイド19a,19bにより一体に
連結した構成である。クリヤラーフレーム14を構成し
ている一対のプレート15の一端部(スライバーSの紡
出方向を基準にすると上流側)に、外周面に粗面加工を
施した筒状のクリヤラーローラ18aが回転可能に支持
されている。このクリヤラーローラ18aに前記駆動軸
13aが挿通されて、両者が一方向クラッチ(図示せ
ず)を介して互いに連結されている。従って、駆動軸1
3aが正逆回動運動を行うと、クリヤラーローラ18a
は設定された方向(図1において反時計方向)に間欠的
に回動する。クリヤラーフレーム14を構成している一
対のプレート15には、複数のクロスガイド19aと一
つのクロスガイド19bが装着されている。前記したク
リヤラーローラ18aと、クロスプレート16aと、張
力調整軸17aと複数個のクロスガイド19aとの間に
無端状のクリヤラークロス21aが所定の弛みを有して
巻き掛けられている。張力調整軸17aと複数個のクロ
スガイド19aとは、その位置を調整できるようになっ
ている。クリヤラーフレーム14は、その一端部を駆動
軸13aに回動可能に支持されているので、クリヤラー
フレーム14の自重によってクロスガイド19aは、サ
ードローラ6とバックローラ8との間に接触し、クリヤ
ラーローラ18aが間欠的に回動すると、クリヤラーク
ロス21aは、スライバーSの紡出方向と反対の方向に
低速度で間欠的に周回走行を行う。これにより、サード
ローラ6とフォースローラ7とバックローラ8との表面
に付着している浮遊繊維などは、クリヤラークロス21
aに付着させられる。
【0016】前記駆動軸13aにおけるクリヤラーフレ
ーム14の各プレート15から突出した部分には、それ
ぞれスイングレバー22aが一体に取付けられ、各スイ
ングレバー22aの上端部にそれぞれコームレバー23
aが枢着されて、各コームレバー23aの先端部にコー
ム24aが水平となって取付けられている。このコーム
24aは、コームレバー23a及び自身の自重によって
クリヤラークロス21aにおける上方を走行する部分に
常時密着している。また、第1のアーメンス式クリヤラ
ー装置E1 の上方には、吸引ヘッド25が第2のアーメ
ンス式クリヤラー装置E2 の部分まで及んで配置されて
おり、この吸引ヘッド25における前記コーム24aの
配置位置の近傍には、第1の吸引口26が設けられてい
る。この結果、駆動軸13aが往復回動運動を行うと、
前記コーム24aはクリヤラークロス21aに接触しな
がら往復直線運動を行って、このクリヤラークロス21
aに付着している繊維などは掻き取られると同時に、こ
の部分に及んでいる吸引気流によって第1の吸引口26
を通って吸引ヘッド25内に吸引回収される。
【0017】また、第2のアーメンス式クリヤラー装置
2 の基本構成は、上述した第1のアーメンス式クリヤ
ラー装置E1 とほぼ同一である。即ち、クリヤラーフレ
ーム14を構成している一対のプレート15の先端部に
駆動軸13bが回転可能に支承されて、クリヤラーロー
ラ18bにこの駆動軸13bが挿通されて、両者が一方
向クラッチ(図示せず)を介して互いに連結されてい
る。この駆動軸13bと、クロスプレート16bと、張
力調整軸17bと、クロスガイド19bとの間にクリヤ
ラークロス21bが所定の弛みを有して巻き掛けられて
いる。そして、クリヤラーフレーム14の自重によっ
て、フロントローラ11とセカンドローラ5とに前記ク
リヤラークロス21bが接触している。
【0018】前記駆動軸13bにおけるクリヤラーフレ
ーム14の各プレート15の外側に突出した部分には、
それぞれスイングレバー22bが一体に取付けられてい
る。前記したスイングレバー22aの上端部には、連結
レバー27が枢着されていて、この連結レバー27の先
端部と、前記スイングレバー22bの上端部とが枢着さ
れている。このため、駆動軸13aの往復回動運動によ
って、スイングレバー22bがこれと同期して往復回動
運動を行い、これによって駆動軸13bが一方向に間欠
的に回動されて、クリヤラークロス21bが前記クリヤ
ラークロス21aと同方向に間欠的に周回走行する。こ
のため、フロントローラ11とセカンドローラ5とに付
着している浮遊繊維などは、クリヤラークロス21bに
付着させられる。また、前記した各スイングレバー22
bの上端部には、それぞれコームレバー23bが枢着さ
れていて、各コームレバー23bの先端部にコーム24
bが取付けられている。前記吸引ヘッド25におけるコ
ーム24bの近傍には、第2の吸引口28が形成されて
いる。よって、このコーム24bも前記コーム24aと
同期して往復直線運動を行って、クリヤラークロス21
bの上方を走行する部分において、これに付着している
浮遊繊維などが掻き取られて、第2の吸引口28に吸引
回収される。
【0019】上記した第1及び第2の各アーメンス式ク
リヤラー装置E1,2 の独立したトップローラの清掃作
用に加えて、以下のような本考案独自の作用が奏され
る。即ち、各クリヤラー装置E1,2 の接続部に空間部
12が形成されていて、吸引ヘッド25におけるこの空
間部12の直上に位置する部分に第3の吸引口29が形
成されているために、この空間部12を通ってドラフト
装置Dの部分に吸引気流が及ぶ。上述したように、この
空間部12は、ドラフト率の最も大きいメインドラフト
ゾーンAの上方に設けられているために、このゾーンA
で大量に発生する浮遊繊維、或いは当該部分に配置され
てプレッシャーバー9の上面に堆積しようとする浮遊繊
維などは、当該部分に及んでいる吸引気流の作用によっ
て前記空間部12を通って第3の吸引口29から吸引ヘ
ッド25内に吸引回収される。また、ドラフト装置Dの
部分に吸引気流が及んでいるために、高温となった空気
が前記空間部12を通って吸引ヘッド25内に回収され
るために、トップローラ群の発熱が抑制される。
【0020】本考案の効果を具体的数値に基いて説明す
ると、デリベリ速度800m/minで練条機を30分
間運転した場合において、並設した2台の各クリヤラー
装置E1,2 の間に形成された空間部12から自然換気
(吸引ヘッド25から吸引気流を作用させない状態のこ
とをいう)を行う場合と、従来のクリヤラー装置を使用
した場合とについて比較すると、セカンドローラ5は、
ゴム部で15゜C、エンドブッシュ部で7〜8゜Cの表
面温度の低下が、サードローラ6は、ゴム部で4゜C、
エンドブッシュ部で5〜9゜Cの表面温度の低下がそれ
ぞれみられた。また、前記空間部12を通して吸引ヘッ
ド25からの吸引気流をドラフト装置に作用させて換気
を行うと、前記セカンドローラ5のゴム部で9゜C、同
じくエンドブッシュ部で3〜4゜C、また前記サードロ
ーラ6のゴム部で4゜C、同じくエンドブッシュ部で3
゜C程度だけ前記温度よりも更に表面温度が低下した。
【0021】
【考案の効果】本考案に係るクリヤラー装置を紡機のド
ラフト装置に装着すると、最もドラフト率の高いメイン
ドラフトゾーンで発生する多量の浮遊繊維などは、並設
した2台のアーメンス式クリヤラー装置の間の空間部を
通って吸引ヘッド内に速やかに吸引回収される。この結
果、クリヤラークロスに対する浮遊繊維などの付着量が
少なくなって、コームによる付着繊維の掻き取りが確実
に行われ、トップローラ群は常時クリーンなクリヤラー
クロスによって清掃されるので、トップローラ群の清掃
効果が高まって、浮遊繊維などがトップローラ群に絡み
付かなくなる。また、クリヤラークロスに対する浮遊繊
維などの付着量が少なくなるために、従来装置のよう
に、クリヤラークロスに付着した繊維塊が紡出中のフリ
−ス内に落下混入して、その品質劣化を招くこともなく
なる。また、メインドラフトゾーンに配設されているプ
レッシャーバーに堆積する浮遊繊維などの量が少なくな
るので、プレッシャーバーに堆積した浮遊繊維などの飛
散装置が不要となる。更に、ドラフト装置で発生した熱
が、並設した2台のクリヤラー装置の間の空間部を通っ
て装置外に排出されるので、装置全体の温度、特にトッ
プローラ群の温度が低下する。この結果、ドラフト装置
の高温化に起因するラップアップなどを生じなくなっ
て、高速化された紡機において安定したドラフトを行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクリヤラー装置を装着したドラフ
ト装置の側面断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】ドラフト装置Dの部分の概略図である。
【図4】従来のクリヤラー装置を装着したドラフト装置
の側面図である。
【符号の説明】
D:ドラフト装置 E1 :第1のアーメンス式クリヤラー装置 E2 :第2のアーメンス式クリヤラー装置 1〜4 :ボトムローラ 5〜8:トップローラ 12:2台のクリヤラー装置の間に形成された空間部 21a,21b :クリヤラークロス 25:吸引ヘッド 29:第3の吸引口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置されたトップローラとボトム
    ローラとでドラフトローラ対が形成されて、3又はこれ
    以上のドラフトローラ対を並設してドラフト装置が構成
    され、各ローラ対のトップローラの表面に無端状のクリ
    ヤラークロスを接触状態で周回走行させて、当該トップ
    ローラ群の清掃を行う構成のアーメンス式クリヤラー装
    置を備えた紡機において、前記ドラフト装置のドラフト
    率の最も高いドラフト部を中心にして、その上流側と下
    流側との各トップローラ群に独立したアーメンス式クリ
    ヤラー装置をそれぞれ設けて、並設された2台のアーメ
    ンス式クリヤラー装置の接続部に空間部を形成し、しか
    も当該アーメンス式クリヤラー装置の上方に配置された
    吸引ヘッドにおける前記空間部の上方に位置する部分に
    浮遊繊維などの吸引口を設けたことを特徴とする紡機に
    おけるクリヤラー装置。
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