JPH0556968U - 紡機におけるクリヤラ−装置 - Google Patents

紡機におけるクリヤラ−装置

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JPH0556968U JP567792U JP567792U JPH0556968U JP H0556968 U JPH0556968 U JP H0556968U JP 567792 U JP567792 U JP 567792U JP 567792 U JP567792 U JP 567792U JP H0556968 U JPH0556968 U JP H0556968U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紡機のドラフト装置で発生する浮遊繊維などを
該装置外に効果的に排出させて処理すると同時に、ドラ
フトローラの主としてトップローラの発熱を抑制するこ
とである。 【構成】ドラフト装置におけるドラフト率の最も高いメ
インドラフトゾーンAを中心にして、その上流側のトッ
プローラ6,7,8には、第1のアーメンス式クリヤラ
ー装置E1 を、またその下流側のトップローラ11,5
には、第2のアーメンス式クリヤラー装置E2 をそれぞ
れ設けて、各クリヤラー装置E1,2 の間に空間部12
を形成する。また、吸引ヘッド25における前記空間部
12の直上に吸引口29を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紡機のドラフト装置を構成している各ドラフトローラ対のうち上方 に配置されたトップローラ群を無端状のクリヤラークロスを使用したアーメンス 式クリヤラー装置を用いて清掃する構成の紡機におけるクリヤラー装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
紡機のドラフト装置を構成しているドラフトローラには、各ドラフトローラ対 の間で把持されない浮遊繊維、夾雑物の屑物が付着し易く、これが原因で当該ド ラフトローラに更に他の繊維が巻き付くことがあり、紡出スライバーのゲレン変 動が生じたり、紡出不能となったりする。このドラフトローラの表面を常に清浄 に保って、浮遊繊維などが巻き付くのを防止するためにクリヤラー装置が使用さ れている。
【0003】 このクリヤラー装置には、トップローラ群を清浄化するための上部クリヤラー 装置と、ボトムローラ群を清浄化するための下部クリヤラー装置とがある。一方 、クリヤラー方式には、クリヤラー部材を移動させずにドラフトローラに接触さ せるか、或いはクランクモーションによりクリヤラー部材をドラフトローラの表 面に対して前後に摺動させて、当該ローラに付着した繊維をエアーにより吸引す るパッド方式と、無端状のクリヤラー部材(クリヤラークロス)をドラフトロー ラの表面に接触状態で周回走行させて、当該ローラに付着した繊維を除去するア ーメンス方式とがある。
【0004】 一般に、上部クリヤラー装置にはアーメンス方式が、また下部クリヤラー装置 にはパッド方式がそれぞれ採用されている。アーメンス式クリヤラー装置は、図 4に示されるように、ドラフト装置Dのトップローラ51群の全域にわたる長さ を有する無端状のクリヤラークロス52を、クリヤラーフレームを構成している 各部材53,54とクリヤラーローラ55との間に巻き掛けて、このクリヤラー フレームの自重によりクリヤラークロス52をトップローラ51群に接触させた 状態で、このクリヤラークロス52をトップローラ51の回転方向と反対方向に 一定速度で、或いは間欠的に周回走行させて、トップローラ51に付着している 浮遊繊維、夾雑物などを当該クロス52に付着させ、このクロス52の上方を走 行する部分において、一定ストロークで往復運動を行うコーム56によってクロ ス52に付着している浮遊繊維などを掻き取って、エアーによって吸引除去して いる。
【0005】 繊維のドラフトは、図3に示されるように、相前後して配置された二対のドラ フトローラ対間にスライバーSを通して、機台の下流に位置する送出し側ローラ の表面速度を、その上流に位置する供給側ローラの表面速度よりも大きくして行 い、最後に構成繊維の平行性を高めて所定太さにしている。従って、各ドラフト ローラ対の表面速度が異なり、速度差の最も大きい(ドラフト率が最も大きい) ローラ対間(これを「メインドラフトゾーンA」と称している)では、該ローラ 対間で把持されない浮遊繊維の発生が多くなる。
【0006】 よって、ドラフト装置内においては、メインドラフトゾーンAにおいて最も多 量の浮遊繊維が発生される。また、このゾーンAでは、繊維のドラフト率が高い ために、多くの浮遊繊維の発生に加えて、夾雑物の発生量が多くなる。従って、 メインドラフトゾーンAの紡出フリ−スの上部において発生する浮遊繊維などを クリヤラークロス52に確実に付着させるには、クロス52の周回走行速度を当 該クロス52の表面に最適密度で浮遊繊維が付着するような速度に設定する必要 がある。浮遊繊維の発生量に対してクロス52の速度が低いと、当該クロス52 に対する浮遊繊維の付着密度が高くなって、クロス52の走行中に付着した浮遊 繊維が下方を走行するスライバーS内に落下して、次工程での品質悪化の原因と なる。このため、紡機の紡出速度が変更されると、これに応じてクリヤラークロ ス52の走行速度を変更することが望ましい。一方、クリヤラークロス52の上 部を走行する部分に配置されるコーム56も、当該クリヤラークロス52の走行 速度に対応した速度で往復運動させて付着繊維を掻き取るようにしないと、クロ ス52に付着繊維が残ったまま周回走行する。この結果、クリヤラークロス52 の有する浮遊繊維の付着力が低下して、浮遊繊維が塊状となってクロス52に付 着して、紡出中のフリ−ス内に落下して混入したり、クロス52に付着している 繊維が逆にトップローラに付着することがある。
【0007】 クリヤラークロスの走行速度を紡機の紡出速度に対応させて変化させたり、こ のクロスに付着した繊維を掻き取るためのコームの往復運動の速度を変化させる には、クリヤラークロス及びコームへの駆動力伝達方法が複雑となる。これを解 消するために、例えば実開平2ー118765号において、クリヤラークロスな どを駆動する別個の単独モータを配設する装置が提案されているが、装置自体が 高価となる欠点がある。
【0008】 また、紡機特に練条機の紡出速度は1000m/minにも達することから、 メインドラフトゾーンAにおいて多量の浮遊繊維が発生して、この浮遊繊維がト ップローラ群とクリヤラークロスとの間において舞い上がり、クリヤラークロス のみによって浮遊した全ての繊維を付着させることはできない。また、高速回転 するドラフトローラ対の間にスライバーを通してドラフトする際に発熱し、特に 高速化が著しい練条機においては加圧されているトップローラが70゜C以上に 加熱されて、ドラフト装置の全体が高温となって繊維が飛び散る現象であるラッ プアップを生ずることがある。クリヤラークロスがトップローラ群の全域にわた る長さを有して、このトップローラ群に密着しているために、ドラフト装置内の 空気、特に紡出されたフリ−スとトップローラの間の空気が当該トップローラの 上方に排出されず、これがドラフトローラの加熱を助長している。
【0009】 また、ドラフト装置のメインドラフトゾーンAには、プレッシャーバーと称す る断面D形のスチールバーが配設されて、この配設位置を紡出繊維長によって変 化させて、当該ゾーンAの繊維をコントロールしている。上述したようにメイン ドラフトゾーンAにおいては、多くの浮遊繊維、夾雑物などが発生するため、こ の浮遊繊維などが上記プレッシャーバーの上面に堆積する。このため、プレッシ ャーバーに圧縮空気を吹き付け、プレッシャーバーに繊維などが堆積するのを防 止する装置が提案されている(実公昭59ー10135号)。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、紡機のドラフト装置で発生する浮遊繊維などを該装置外に効果的に 排出させて処理すると同時に、ドラフトローラのうち主としてトップローラの発 熱を抑制することを課題としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案の採用した手段は、上下に配置されたトップ ローラとボトムローラとでドラフトローラ対が形成されて、3又はこれ以上のド ラフトローラ対を並設してドラフト装置が構成され、各ローラ対のトップローラ の表面に無端状のクリヤラークロスを密着状態で周回走行させて、当該トップロ ーラ群の清掃を行う構成のアーメンス式クリヤラー装置を備えた紡機において、 前記ドラフト装置のドラフト率の最も高いドラフト部を中心にして、その上流側 と下流側との各トップローラ群に独立したアーメンス式クリヤラー装置をそれぞ れ設けて、並設された2台のアーメンス式クリヤラー装置の接続部に空間部を形 成し、しかも当該アーメンス式クリヤラー装置の上方に配置された吸引ヘッドに おける前記空間部の上方に位置する部分に浮遊繊維などの吸引口を設けたことで ある。
【0012】
【考案の作用】
ドラフト装置の中で最もドラフト率の高いドラフト部に、各アーメンス式クリ ヤラー装置の接続部が設けられていて、この接続部に空間が形成されている。よ って、最大のドラフト率のローラ対の間で発生する浮遊繊維、夾雑物などは、前 記空間を通って及んでいる吸引気流により吸引されて吸引ヘッド内に回収される 。一方、トップローラ群は、高速回転してスライバーを紡出するために発熱して 高温となるが、前記空間を通って高温となった空気がドラフト装置外に効果的に 排出されるので、トップローラ群の発熱が抑制される。
【0013】
【実施例】
練条機の5オーバー4線方式のドラフト装置に本考案に係るクリヤラー装置を 装着した例を挙げて、本考案を更に詳細に説明する。図1は、本考案に係るクリ ヤラー装置を装着したドラフト装置の側面断面図であり、図2は、このクリヤラ ー装置の平面図である。ドラフト装置Dは、ボトムローラ1〜4の上方にトップ ローラ5〜8を配置してドラフトローラ対を形成して、4対のドラフトローラ対 を所定の間隔をおいて並設した構成であって、スライバーSを各ドラフトローラ 対で把持して、機台の下流側(図1で左側)に送り込むようになっている。各ド ラフトローラ対の回転速度は、下流側に向かって順次速くなっていて、各ローラ 対間の回転速度を異ならしめることより、スライバーSはドラフトされる。ロー ラ対の速度差の最も大きいローラ対1,5と同2,6とで形成される区域Aをメ インドラフトゾーン、ローラ対2,6と同3,7とで形成される区域Bをインタ ードラフトゾーン、ローラ対3,7と同4,8とで形成される区域Cをブレーク ドラフトゾーン、とそれぞれ称している。前述したようにメインドラフトゾーン Aには、繊維をコントロールするプレッシャーバー9が配設されている。また、 図1において11は、最も下流側に配置されたトップローラであって、フロント ローラとも称されるローラである。なお、フロントローラと称されることもある このトップローラ11を含めて他のトップローラ5〜8は、下流側から順次起算 してセカンドローラ、サードローラ、フォースローラ及びバックローラと称する こともある。
【0014】 各ドラフトゾーンのうちメインドラフトゾーンAにおけるドラフト率が最も高 い。このため、このゾーンAにおいてアーメンス式クリヤラー装置を分断して、 サードローラ6とバックローラ8との間には、第1のアーメンス式クリヤラー装 置E1 を設け、フロントローラ11とセカンドローラ5との間には、第2のアー メンス式クリヤラー装置E2 を設けることにより、第1及び第2の各クリヤラー 装置E1,2 の接続部に空間部12が形成される。
【0015】 第1及び第2の各アーメンス式クリヤラー装置E1,2 の構成は、従来のもの と同一であるが、各クリヤラー装置E1,2 が同一駆動源により連動する構成に 特徴を有する。前記した各ボトムローラ1〜4を支持しているローラスタンド( 図示せず)に駆動軸13aが支持されている。この駆動軸13aは、設定角度内 において正逆回動運動を行う。クリヤラーフレーム14は、所定間隔をおいて相 対向させた一対のプレート15をクロスプレート16a,16b、張力調整軸1 7a,17b、及びクロスガイド19a,19bにより一体に連結した構成であ る。クリヤラーフレーム14を構成している一対のプレート15の一端部(スラ イバーSの紡出方向を基準にすると上流側)に、外周面に粗面加工を施した筒状 のクリヤラーローラ18aが回転可能に支持されている。このクリヤラーローラ 18aに前記駆動軸13aが挿通されて、両者が一方向クラッチ(図示せず)を 介して互いに連結されている。従って、駆動軸13aが正逆回動運動を行うと、 クリヤラーローラ18aは設定された方向(図1において反時計方向)に間欠的 に回動する。クリヤラーフレーム14を構成している一対のプレート15には、 複数のクロスガイド19aと一つのクロスガイド19bが装着されている。前記 したクリヤラーローラ18aと、クロスプレート16aと、張力調整軸17aと 複数個のクロスガイド19aとの間に無端状のクリヤラークロス21aが所定の 弛みを有して巻き掛けられている。張力調整軸17aと複数個のクロスガイド1 9aとは、その位置を調整できるようになっている。クリヤラーフレーム14は 、その一端部を駆動軸13aに回動可能に支持されているので、クリヤラーフレ ーム14の自重によってクロスガイド19aは、サードローラ6とバックローラ 8との間に接触し、クリヤラーローラ18aが間欠的に回動すると、クリヤラー クロス21aは、スライバーSの紡出方向と反対の方向に低速度で間欠的に周回 走行を行う。これにより、サードローラ6とフォースローラ7とバックローラ8 との表面に付着している浮遊繊維などは、クリヤラークロス21aに付着させら れる。
【0016】 前記駆動軸13aにおけるクリヤラーフレーム14の各プレート15から突出 した部分には、それぞれスイングレバー22aが一体に取付けられ、各スイング レバー22aの上端部にそれぞれコームレバー23aが枢着されて、各コームレ バー23aの先端部にコーム24aが水平となって取付けられている。このコー ム24aは、コームレバー23a及び自身の自重によってクリヤラークロス21 aにおける上方を走行する部分に常時密着している。また、第1のアーメンス式 クリヤラー装置E1 の上方には、吸引ヘッド25が第2のアーメンス式クリヤラ ー装置E2 の部分まで及んで配置されており、この吸引ヘッド25における前記 コーム24aの配置位置の近傍には、第1の吸引口26が設けられている。この 結果、駆動軸13aが往復回動運動を行うと、前記コーム24aはクリヤラーク ロス21aに接触しながら往復直線運動を行って、このクリヤラークロス21a に付着している繊維などは掻き取られると同時に、この部分に及んでいる吸引気 流によって第1の吸引口26を通って吸引ヘッド25内に吸引回収される。
【0017】 また、第2のアーメンス式クリヤラー装置E2 の基本構成は、上述した第1の アーメンス式クリヤラー装置E1 とほぼ同一である。即ち、クリヤラーフレーム 14を構成している一対のプレート15の先端部に駆動軸13bが回転可能に支 承されて、クリヤラーローラ18bにこの駆動軸13bが挿通されて、両者が一 方向クラッチ(図示せず)を介して互いに連結されている。この駆動軸13bと 、クロスプレート16bと、張力調整軸17bと、クロスガイド19bとの間に クリヤラークロス21bが所定の弛みを有して巻き掛けられている。そして、ク リヤラーフレーム14の自重によって、フロントローラ11とセカンドローラ5 とに前記クリヤラークロス21bが接触している。
【0018】 前記駆動軸13bにおけるクリヤラーフレーム14の各プレート15の外側に 突出した部分には、それぞれスイングレバー22bが一体に取付けられている。 前記したスイングレバー22aの上端部には、連結レバー27が枢着されていて 、この連結レバー27の先端部と、前記スイングレバー22bの上端部とが枢着 されている。このため、駆動軸13aの往復回動運動によって、スイングレバー 22bがこれと同期して往復回動運動を行い、これによって駆動軸13bが一方 向に間欠的に回動されて、クリヤラークロス21bが前記クリヤラークロス21 aと同方向に間欠的に周回走行する。このため、フロントローラ11とセカンド ローラ5とに付着している浮遊繊維などは、クリヤラークロス21bに付着させ られる。また、前記した各スイングレバー22bの上端部には、それぞれコーム レバー23bが枢着されていて、各コームレバー23bの先端部にコーム24b が取付けられている。前記吸引ヘッド25におけるコーム24bの近傍には、第 2の吸引口28が形成されている。よって、このコーム24bも前記コーム24 aと同期して往復直線運動を行って、クリヤラークロス21bの上方を走行する 部分において、これに付着している浮遊繊維などが掻き取られて、第2の吸引口 28に吸引回収される。
【0019】 上記した第1及び第2の各アーメンス式クリヤラー装置E1,2 の独立したト ップローラの清掃作用に加えて、以下のような本考案独自の作用が奏される。即 ち、各クリヤラー装置E1,2 の接続部に空間部12が形成されていて、吸引ヘ ッド25におけるこの空間部12の直上に位置する部分に第3の吸引口29が形 成されているために、この空間部12を通ってドラフト装置Dの部分に吸引気流 が及ぶ。上述したように、この空間部12は、ドラフト率の最も大きいメインド ラフトゾーンAの上方に設けられているために、このゾーンAで大量に発生する 浮遊繊維、或いは当該部分に配置されてプレッシャーバー9の上面に堆積しよう とする浮遊繊維などは、当該部分に及んでいる吸引気流の作用によって前記空間 部12を通って第3の吸引口29から吸引ヘッド25内に吸引回収される。また 、ドラフト装置Dの部分に吸引気流が及んでいるために、高温となった空気が前 記空間部12を通って吸引ヘッド25内に回収されるために、トップローラ群の 発熱が抑制される。
【0020】 本考案の効果を具体的数値に基いて説明すると、デリベリ速度800m/mi nで練条機を30分間運転した場合において、並設した2台の各クリヤラー装置 E1,2 の間に形成された空間部12から自然換気(吸引ヘッド25から吸引気 流を作用させない状態のことをいう)を行う場合と、従来のクリヤラー装置を使 用した場合とについて比較すると、セカンドローラ5は、ゴム部で15゜C、エ ンドブッシュ部で7〜8゜Cの表面温度の低下が、サードローラ6は、ゴム部で 4゜C、エンドブッシュ部で5〜9゜Cの表面温度の低下がそれぞれみられた。 また、前記空間部12を通して吸引ヘッド25からの吸引気流をドラフト装置に 作用させて換気を行うと、前記セカンドローラ5のゴム部で9゜C、同じくエン ドブッシュ部で3〜4゜C、また前記サードローラ6のゴム部で4゜C、同じく エンドブッシュ部で3゜C程度だけ前記温度よりも更に表面温度が低下した。
【0021】
【考案の効果】
本考案に係るクリヤラー装置を紡機のドラフト装置に装着すると、最もドラフ ト率の高いメインドラフトゾーンで発生する多量の浮遊繊維などは、並設した2 台のアーメンス式クリヤラー装置の間の空間部を通って吸引ヘッド内に速やかに 吸引回収される。この結果、クリヤラークロスに対する浮遊繊維などの付着量が 少なくなって、コームによる付着繊維の掻き取りが確実に行われ、トップローラ 群は常時クリーンなクリヤラークロスによって清掃されるので、トップローラ群 の清掃効果が高まって、浮遊繊維などがトップローラ群に絡み付かなくなる。ま た、クリヤラークロスに対する浮遊繊維などの付着量が少なくなるために、従来 装置のように、クリヤラークロスに付着した繊維塊が紡出中のフリ−ス内に落下 混入して、その品質劣化を招くこともなくなる。また、メインドラフトゾーンに 配設されているプレッシャーバーに堆積する浮遊繊維などの量が少なくなるので 、プレッシャーバーに堆積した浮遊繊維などの飛散装置が不要となる。更に、ド ラフト装置で発生した熱が、並設した2台のクリヤラー装置の間の空間部を通っ て装置外に排出されるので、装置全体の温度、特にトップローラ群の温度が低下 する。この結果、ドラフト装置の高温化に起因するラップアップなどを生じなく なって、高速化された紡機において安定したドラフトを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクリヤラー装置を装着したドラフ
ト装置の側面断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】ドラフト装置Dの部分の概略図である。
【図4】従来のクリヤラー装置を装着したドラフト装置
の側面図である。
【符号の説明】
D:ドラフト装置 E1 :第1のアーメンス式クリヤラー装置 E2 :第2のアーメンス式クリヤラー装置 1〜4 :ボトムローラ 5〜8:トップローラ 12:2台のクリヤラー装置の間に形成された空間部 21a,21b :クリヤラークロス 25:吸引ヘッド 29:第3の吸引口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置されたトップローラとボトム
    ローラとでドラフトローラ対が形成されて、3又はこれ
    以上のドラフトローラ対を並設してドラフト装置が構成
    され、各ローラ対のトップローラの表面に無端状のクリ
    ヤラークロスを接触状態で周回走行させて、当該トップ
    ローラ群の清掃を行う構成のアーメンス式クリヤラー装
    置を備えた紡機において、前記ドラフト装置のドラフト
    率の最も高いドラフト部を中心にして、その上流側と下
    流側との各トップローラ群に独立したアーメンス式クリ
    ヤラー装置をそれぞれ設けて、並設された2台のアーメ
    ンス式クリヤラー装置の接続部に空間部を形成し、しか
    も当該アーメンス式クリヤラー装置の上方に配置された
    吸引ヘッドにおける前記空間部の上方に位置する部分に
    浮遊繊維などの吸引口を設けたことを特徴とする紡機に
    おけるクリヤラー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200069A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Murata Mach Ltd 空気式精紡機におけるドラフト装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006200069A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Murata Mach Ltd 空気式精紡機におけるドラフト装置

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