JPH086027Y2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
- Publication number
- JPH086027Y2 JPH086027Y2 JP1991057746U JP5774691U JPH086027Y2 JP H086027 Y2 JPH086027 Y2 JP H086027Y2 JP 1991057746 U JP1991057746 U JP 1991057746U JP 5774691 U JP5774691 U JP 5774691U JP H086027 Y2 JPH086027 Y2 JP H086027Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- high frequency
- heating coil
- frequency power
- winding
- frequency heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、高周波加熱装置に関
し、特に、高周波加熱コイル（以下単に加熱コイルとも
いう) に短絡や断線のような事故が生じたときにおいて
も高周波電源に有害な影響を与えることがない高周波加
熱装置に関する。
し、特に、高周波加熱コイル（以下単に加熱コイルとも
いう) に短絡や断線のような事故が生じたときにおいて
も高周波電源に有害な影響を与えることがない高周波加
熱装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ワークを誘導加熱する高周波加熱装置に
は、ワークに誘導電流を発生させる加熱コイルと、加熱
コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、高周波電
源と高周波加熱コイルとの間にあって高周波電源から受
けた高周波電力の電圧を加熱コイルに適した電圧に変換
して加熱コイルに大きな高周波電流を供給するカレント
トランスとを備えている。そして、高周波電源を構成し
ている回路素子の一部には、しばしば、半導体素子が用
いられている。
は、ワークに誘導電流を発生させる加熱コイルと、加熱
コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、高周波電
源と高周波加熱コイルとの間にあって高周波電源から受
けた高周波電力の電圧を加熱コイルに適した電圧に変換
して加熱コイルに大きな高周波電流を供給するカレント
トランスとを備えている。そして、高周波電源を構成し
ている回路素子の一部には、しばしば、半導体素子が用
いられている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】高周波電流が通電され
てワークを誘導加熱中の加熱コイルに、短絡或いは断線
等の事故が発生すると、加熱コイルに流れている高周波
電流の大きさが急変する。加熱コイルは、インダクタン
スを有するので、加熱コイルに流れる電流の大きさが急
変すると、過渡的に有害な過電圧が発生し、この過電圧
がカレントトランスを経て高周波電源にまで伝わって過
電圧に対する耐力が低い前記半導体素子に損傷を与える
ことがある。
てワークを誘導加熱中の加熱コイルに、短絡或いは断線
等の事故が発生すると、加熱コイルに流れている高周波
電流の大きさが急変する。加熱コイルは、インダクタン
スを有するので、加熱コイルに流れる電流の大きさが急
変すると、過渡的に有害な過電圧が発生し、この過電圧
がカレントトランスを経て高周波電源にまで伝わって過
電圧に対する耐力が低い前記半導体素子に損傷を与える
ことがある。
【０００４】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、ワークを加熱中の加熱コイルに短絡や断線等
の事故が生じたときでも、加熱コイルに給電する高周波
電源を動作させ続けたまま、その高周波電源の損傷を防
止することができる高周波加熱装置を提供することを目
的としている。
であって、ワークを加熱中の加熱コイルに短絡や断線等
の事故が生じたときでも、加熱コイルに給電する高周波
電源を動作させ続けたまま、その高周波電源の損傷を防
止することができる高周波加熱装置を提供することを目
的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の高周波加熱装置は、ワークに誘導電流を発
生させる高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに
高周波電力を供給する高周波電源と、１次巻線が前記高
周波電源に接続され２次巻線が前記高周波加熱コイルに
接続されたカレントトランスとを具備する高周波加熱装
置において、前記カレントトランスに、その１次巻線お
よび２次巻線のそれぞれから独立した３次巻線を付加す
ると共に、該３次巻線に疑似誘導負荷を接続し、更に、
前記高周波電源は前記１次巻線に並列に接続されたコン
デンサにより高周波発振回路を構成する並列共振型であ
ることを特徴としている。
に、本考案の高周波加熱装置は、ワークに誘導電流を発
生させる高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに
高周波電力を供給する高周波電源と、１次巻線が前記高
周波電源に接続され２次巻線が前記高周波加熱コイルに
接続されたカレントトランスとを具備する高周波加熱装
置において、前記カレントトランスに、その１次巻線お
よび２次巻線のそれぞれから独立した３次巻線を付加す
ると共に、該３次巻線に疑似誘導負荷を接続し、更に、
前記高周波電源は前記１次巻線に並列に接続されたコン
デンサにより高周波発振回路を構成する並列共振型であ
ることを特徴としている。
【０００６】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例を説
明する。図１はこの実施例の接続説明図であって、同図
に示すように、本実施例の高周波加熱装置は、高周波電
源10と、カレントトランス20と、高周波加熱コイル50と
を備えている。
明する。図１はこの実施例の接続説明図であって、同図
に示すように、本実施例の高周波加熱装置は、高周波電
源10と、カレントトランス20と、高周波加熱コイル50と
を備えている。
【０００７】高周波電源10は、高周波電流を発生する高
周波発信部11と、高周波電流の大きさを変化させたり、
或いは、高周波発信部11をオン・オフさせる発信制御部
12とを備えている。
周波発信部11と、高周波電流の大きさを変化させたり、
或いは、高周波発信部11をオン・オフさせる発信制御部
12とを備えている。
【０００８】カレントトランス20は、１次巻線21、２次
巻線22および３次巻線23を備えており、１次巻線21は高
周波電源10の高周波発信部11に、２次巻線22は図示しな
いワークを加熱する加熱コイル50に接続されている。ま
た、３次巻線23には、擬似誘導負荷40が接続されてい
る。そして、疑似誘導負荷40は、擬似誘導負荷40が発生
する磁束がワークに交叉しないように配設される。な
お、１次巻線21と、１次巻線21に並列に接続されたコン
デンサ30とで、高周波共振回路を構成している。また、
カレントトランス20は鉄芯入り（コア入り) のものでも
空芯のものでもどちらでもよい。
巻線22および３次巻線23を備えており、１次巻線21は高
周波電源10の高周波発信部11に、２次巻線22は図示しな
いワークを加熱する加熱コイル50に接続されている。ま
た、３次巻線23には、擬似誘導負荷40が接続されてい
る。そして、疑似誘導負荷40は、擬似誘導負荷40が発生
する磁束がワークに交叉しないように配設される。な
お、１次巻線21と、１次巻線21に並列に接続されたコン
デンサ30とで、高周波共振回路を構成している。また、
カレントトランス20は鉄芯入り（コア入り) のものでも
空芯のものでもどちらでもよい。
【０００９】次に、本実施例の動作を説明する。高周波
発信部１１が発生した高周波電流は、カレントトランス
２０の１次巻線２１に供給される。すると、出力側であ
るカレントトランス２０の２次巻線２２および３次巻線
２３に高周波電流が発生し、２次巻線２２に発生した高
周波電流は加熱コイル５０に供給され、加熱コイル５０
はワークを加熱する。３次巻線２３に発生した高周波電
流は擬似誘導負荷４０に供給され、擬似誘導負荷４０は
磁束を発生するが、ワークには交叉しない。このとき、
３次側に発生する高周波電流は、１次側（入力側）から
みて無効電流となるので、３次側での電力損は僅かとな
る。そのため、多くの３次電流が発生しても特に問題は
なく、従って３次側のインダクタンスは運転が可能な範
囲内であれば特に制限されず、カレントトランス２０の
構造等の面から適宜選択することができる。
発信部１１が発生した高周波電流は、カレントトランス
２０の１次巻線２１に供給される。すると、出力側であ
るカレントトランス２０の２次巻線２２および３次巻線
２３に高周波電流が発生し、２次巻線２２に発生した高
周波電流は加熱コイル５０に供給され、加熱コイル５０
はワークを加熱する。３次巻線２３に発生した高周波電
流は擬似誘導負荷４０に供給され、擬似誘導負荷４０は
磁束を発生するが、ワークには交叉しない。このとき、
３次側に発生する高周波電流は、１次側（入力側）から
みて無効電流となるので、３次側での電力損は僅かとな
る。そのため、多くの３次電流が発生しても特に問題は
なく、従って３次側のインダクタンスは運転が可能な範
囲内であれば特に制限されず、カレントトランス２０の
構造等の面から適宜選択することができる。
【００１０】高周波電流が通電されている加熱コイル５
０に、もしも、短絡や断線が発生したとすると、２次側
のインダクタンスが大きく変化するが、カレントトラン
ス２０の３次巻線２３に常に擬似誘導負荷４０が接続さ
れ、擬似誘導負荷４０が加熱コイル５０の役割を果たす
ことになるから、出力側のインダクタンス変化が抑えら
れる。しかも、高周波電源１０は１次巻線２３に並列に
接続されたコンデンサ３０により高周波共振回路を構成
する並列共振型であるので、出力側のインダクタンスが
変化した場合は共振電流は変化するものの、電圧は変化
しない。従って、高周波電源１０を動作させ続けなが
ら、なおかつ高周波発信部１１が有害な影響を受けるの
を防ぐことができる。
０に、もしも、短絡や断線が発生したとすると、２次側
のインダクタンスが大きく変化するが、カレントトラン
ス２０の３次巻線２３に常に擬似誘導負荷４０が接続さ
れ、擬似誘導負荷４０が加熱コイル５０の役割を果たす
ことになるから、出力側のインダクタンス変化が抑えら
れる。しかも、高周波電源１０は１次巻線２３に並列に
接続されたコンデンサ３０により高周波共振回路を構成
する並列共振型であるので、出力側のインダクタンスが
変化した場合は共振電流は変化するものの、電圧は変化
しない。従って、高周波電源１０を動作させ続けなが
ら、なおかつ高周波発信部１１が有害な影響を受けるの
を防ぐことができる。
【００１１】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の高周波加
熱装置は、ワークに誘導電流を発生させる高周波加熱コ
イルと、この高周波加熱コイルに高周波電力を供給する
高周波電源との間に設けられるカレントトランスに、擬
似誘導負荷を持つ３次巻線を新たに付加し、且つ高周波
電源を並列共振型としたので、ワークを加熱中の加熱コ
イルに短絡や断線等の事故が生じたときでも、加熱コイ
ルに給電する高周波電源を動作させ続けたまま、その高
周波電源の損傷を防止することができる。従って、高周
波電源を保護する効果に加え、これを緊急停止させる機
構が不要になるので、高周波電源を安価にできる効果も
奏する。その上、３次側を付加したことによる電力損も
僅かであるので、高効率で経済性が良い。更に、３次側
のインダクタンスを問わないので、これをカレントトラ
ンス内にコンパクトに納めるようなことも可能である。
熱装置は、ワークに誘導電流を発生させる高周波加熱コ
イルと、この高周波加熱コイルに高周波電力を供給する
高周波電源との間に設けられるカレントトランスに、擬
似誘導負荷を持つ３次巻線を新たに付加し、且つ高周波
電源を並列共振型としたので、ワークを加熱中の加熱コ
イルに短絡や断線等の事故が生じたときでも、加熱コイ
ルに給電する高周波電源を動作させ続けたまま、その高
周波電源の損傷を防止することができる。従って、高周
波電源を保護する効果に加え、これを緊急停止させる機
構が不要になるので、高周波電源を安価にできる効果も
奏する。その上、３次側を付加したことによる電力損も
僅かであるので、高効率で経済性が良い。更に、３次側
のインダクタンスを問わないので、これをカレントトラ
ンス内にコンパクトに納めるようなことも可能である。
【００１２】
【図１】本考案の一実施例の接続説明図である。
10 高周波電源 20 カレントトランス 21 １次巻線 22 ２次巻線 23 ３次巻線 40 疑似誘導負荷 50 加熱コイル
Claims (1)
- 【請求項１】 ワークに誘導電流を発生させる高周波加
熱コイルと、この高周波加熱コイルに高周波電力を供給
する高周波電源と、１次巻線が前記高周波電源に接続さ
れ２次巻線が前記高周波加熱コイルに接続されたカレン
トトランスとを具備する高周波加熱装置において、前記
カレントトランスに、その１次巻線および２次巻線のそ
れぞれから独立した３次巻線を付加すると共に、該３次
巻線に疑似誘導負荷を接続し、更に、前記高周波電源は
前記１次巻線に並列に接続されたコンデンサにより高周
波発振回路を構成する並列共振型であることを特徴とす
る高周波加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991057746U JPH086027Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991057746U JPH086027Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 高周波加熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05752U JPH05752U (ja) | 1993-01-08 |
| JPH086027Y2 true JPH086027Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=13064468
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991057746U Expired - Lifetime JPH086027Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086027Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2799315B2 (ja) * | 1989-04-17 | 1998-09-17 | 電気興業株式会社 | 高周波誘導加熱装置 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP1991057746U patent/JPH086027Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05752U (ja) | 1993-01-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |