JP2006074488A - 電力線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 PLCモデムと電力線とを電源トランスを介することなく、高周波的に良好な状態で結合する。
【解決手段】 ACコンセント1接続用のプラグ2に接続されたACコード(電力線)3、4が挿通された環状のフェライトコア6と、フェライトコア6に巻回された巻線7と、モデム5bを有する電力線通信装置5とを備え、巻線7の両端をモデム5bに接続し、ACコード3、4と巻線7とをフェライトコア6を介してカレントトランスを構成し、モデム5bから出力される電力線通信信号を電力線3、4に重畳した。
【選択図】 図1
【解決手段】 ACコンセント1接続用のプラグ2に接続されたACコード(電力線)3、4が挿通された環状のフェライトコア6と、フェライトコア6に巻回された巻線7と、モデム5bを有する電力線通信装置5とを備え、巻線7の両端をモデム5bに接続し、ACコード3、4と巻線7とをフェライトコア6を介してカレントトランスを構成し、モデム5bから出力される電力線通信信号を電力線3、4に重畳した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、通信を行う機器と電力線との間の通信信号を電磁的に結合した電力線通信システムに関する。
図3に従って従来の電力線通信システムを説明する。図3において、10は機器本体、11は電源トランス、12は信号重畳用トランスである。
図3に示すように、従来の電力線通信システムは、パソコン(PC)、家庭用電気機器等の機器本体10に設けられ、機器本体10内の制御部等の回路に電源を供給する電力線のコンセントに接続される電源トランス部11と、電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と電源トランス部11との間に接続されて、PLC信号を電源トランス部11を介して電力線に重畳し、また、電力線からのPLC信号を分離してPLC信号回路に転送する信号重畳用トランス12とにより構成される。
信号重畳用トランス12は、PLC信号回路側の巻線に電源側からのサージ電圧がPLC信号回路に影響を与えないように、逆方向に直列接続されたツェナーダイオードD1、D2が接続され、また、電源トランス部11側の巻線に、電源周波数を遮断するコンデンサC1、C2が接続されている。この電力線通信システムにおいて、機器本体10側から他の機器に信号の送信を行う場合、機器本体10内のPLCモデムのPLC信号回路から出力されたPLC信号は信号重畳用トランス12を介して電源トランス部11の一次側にセル属された電力線上に重畳されて送信される。他の機器からの信号は、逆のルートを経て伝送され、PLCモデムのPLC信号回路により受信される(例えば、特許文献1参照。)。
従来の構成では、PLCモデムと電源トランス部との間に信号重畳用トランスを設けるので、機器本体が大型化するだけでなく、サージ吸収用のツェナーダイオードも必要となる。さらに、電力線とPLCモデムとの間には電源トランスと信号重畳用トランスとが直列に介在し、特に電源トランスは商用電源のためのものであり、必ずしも周波数の高いPLC信号の伝送に適するものではないので、PLC信号の伝送特性がこれらのトランスに左右されるという問題がある。
本発明は、PLCモデムと電力線とを電源トランスを介することなく、高周波的に良好な状態で結合することを目的とする。
上記課題を解決する手段として、ACコンセント接続用のプラグに接続されたACコードが挿通された環状のフェライトコアと、前記フェライトコアに巻回された巻線と、モデムを有する電力線通信装置とを備え、前記巻線の両端を前記モデムに接続した。
また、一対の前記フェライトコアを設け、前記各フェライトコアに一対の前記ACコードをそれぞれ挿通し、前記巻線を前記一対フェライトコアに巻回し、互いの巻回方向を逆にした。
また、前記ACコードから前記電力線通信装置に電源を供給した。
請求項1の発明によれば、ACコンセント接続用のプラグに接続されたACコードが挿通された環状のフェライトコアと、フェライトコアに巻回された巻線と、モデムを有する電力線通信装置とを備え、巻線の両端をモデムに接続したので、ACコードと巻線とをフェライトコアを介してカレントトランスを構成し、モデムから出力される電力線通信信号を電力線に重畳できる。また、電力線に流れる電力線通信信号を巻線によって検出してモデムに入力できる。
また、請求項2の発明によれば、一対のフェライトコアを設け、各フェライトコアに一対のACコードをそれぞれ挿通し、巻線を一対フェライトコアに巻回し、互いの巻回方向を逆にしたので、伝送線としてのACコードの平衡度が保たれ、また、ACコンセントを介して接続される屋内の電力線の平衡度も保たれ、電力線からの不要輻射も低減するので、他の電気機器への妨害が抑制される。また、巻線が一対のACコードに電磁結合するので、電力線通信信号を電力線に重畳する際の効率が高まる。
また、請求項3の発明によれば、ACコードから電力線通信装置に電源を供給したので、ACプラグをACコンセントに差し込むだけで電力線通信装置を動作させて通信ができる。
図1は本発明の第1の実施形態を示す。図1において、ACコンセント1は屋内の配電線(電力線)に接続されている。このACコンセント1には、一対のACコード(電力線)3、4が接続されたACプラグ2が挿入される。ACコード3、4は電気機器、例えば電力線通信装置5の電源部部5a(電源トランス)に接続され、電源が供給される。電力線通信装置5には電力線通信のためのモデム5bが込み込まれている。
一方のACコード4は環状のフェライトコア6に挿通される。フェライトコア6には巻線7が一回以上巻介され、その両端は電力線通信装置5のモデム5bに接続される。
この構成によれば、ACコンセント2をACプラグ1に挿入することで電力線通信装置5が動作可能となり、モデム5bから出力される電力線通信信号が巻線7に流れる。巻線7とACコード4とはフェライトコア6を回して電磁結合しているので、電力線通信信号はAC−コード4に誘起し、ACコンセント1を介して屋内の電力線に伝送される。従って、他のコンセントを介してそこに接続された他の電力線通信装置との間で通信が可能となる。
また、他の電力線通信装置から出力された電力線通信信号がACコード3又は/及び4に伝送されてきた場合には、巻線7を介してモデムに入力される。
そして、電力線3、4と巻線7とはフェライトコア6を介して電磁結合しているので、巻線7の巻回数を適宜に設定することで、高周波伝送用のカレントトランスが構成され、巻線7から電力線に電力線通信信号が効率的に重畳される。
なお、電力線通信装置5には、フェライトコア6が挿通されるACコード3又は4以外の他のACコードから電源を供給しても良い。
図2は第2の実施形態を示す。この構成では、フェライトコア6と対をなすもう1つのフェライト8に他方のACコード3が挿通される。そして、巻線7がフェライトコア8にも巻回される。但し、フェライトコア6と8とに対する巻回方向は逆とする。即ち、巻線7に流れる電力線通信信号によってACコード3、4に誘起する電流の方向が図示矢印のように逆となるように巻線7の巻方向を逆とする。
このようにすることによって、伝送線としてのACコード3、4の平衡度が保たれ、また、ACコンセント1を介して接続される屋内の電力線の平衡度も保たれ、電力線からの不要輻射も低減するので、他の電気機器への妨害が抑制される。 また、図2の構成では、巻線7が一対のACコード3、4に電磁結合するので、電力線通信信号を電力線に重畳する際の効率が高まる。
1:ACコンセント
2:ACプラグ
3、4:ACコード
5:電力線通信装置
5a:電源部
5b:モデム
6、8:フェライトコア
7:巻線
2:ACプラグ
3、4:ACコード
5:電力線通信装置
5a:電源部
5b:モデム
6、8:フェライトコア
7:巻線
Claims (3)
- ACコンセント接続用のプラグに接続されたACコードが挿通された環状のフェライトコアと、前記フェライトコアに巻回された巻線と、モデムを有する電力線通信装置とを備え、前記巻線の両端を前記モデムに接続したことを特徴とする電力線通信システム。
- 一対の前記フェライトコアを設け、前記各フェライトコアに一対の前記ACコードをそれぞれ挿通し、前記巻線を前記一対フェライトコアに巻回し、互いの巻回方向を逆にしたことを特徴とする請求項1に記載の電力線通信システム。
- 前記ACコードから前記電力線通信装置に電源を供給したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力線通信システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008084586A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 天井吊り下げ型情報コンセント |
JP2009194782A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Hitachi Ltd | 電力線搬送通信装置及びその電磁結合器 |
JP2010058932A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Hitachi Ltd | マンコンベア監視装置及びマンコンベア監視システム |
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