JPH085991A - 液晶素子の駆動法及び装置 - Google Patents

液晶素子の駆動法及び装置

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JPH085991A
JPH085991A JP11531995A JP11531995A JPH085991A JP H085991 A JPH085991 A JP H085991A JP 11531995 A JP11531995 A JP 11531995A JP 11531995 A JP11531995 A JP 11531995A JP H085991 A JPH085991 A JP H085991A
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JP11531995A
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Kazunori Katakura
一典 片倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非対称閾値特性を示すカイラルスメクティッ
ク液晶素子において、マトリクス駆動時の駆動マージン
を広くし、表示部全体で良好な表示を行ない得る駆動法
を提供することにある。 【構成】 明暗の反転閾値が異なる液晶素子に対し、表
示情報によらず第1の安定状態にリセットする為の1水
平走査期間中交流成分を含まない消去パルスと、表示情
報に応じて第2の安定状態にする選択パルスを有する走
査選択信号を走査電極群に印加する駆動法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータのディス
プレイ、ビデオカメラのビューファインダー、投影機の
光バルブ、テレビ受像機のディスプレイ、ナビゲーショ
ンシステムのディスプレイ、液晶プリンタの光バルブ等
に用いられる液晶素子に関し、特にカイラルスメクティ
ック液晶を用いた液晶素子の駆動法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カイラルスメクティック相を呈する液晶
分子の屈折率異方性を利用して偏光子との組合せにより
透過光量を制御する型の表示素子がクラーク(Clar
k)及びラガーヴァル(Lagaerwall)により
提案されている(特開昭56−107216号公報、米
国特許第4,367,924号明細書等)。この表示素
子に用いられる強誘電性液晶は、一般に特定の温度領域
において、非らせん構造のカイラルスメクティックC相
(Sm*C相)或いはH相(Sm*H相)を示し、これら
の相状態において、印加される電界に応答して第一の光
学的安定状態と第二の光学的安定状態の明暗いずれか一
方の状態をとり、且つ電界の印加のないときはその状態
を保持する性質、即ち双安定性を有する。さらに、強誘
電性液晶は電界の変化に対する応答も速やかであるとい
う特徴を有することから、高速ならびに記憶型の表示媒
体として大画面で高精細なディスプレイへの応用が期待
されている。
【0003】この双安定性を有する強誘電性液晶を用い
た素子が所望の電気光学特性を十分に発揮するために
は、一対の平行基板間に配置される液晶が、2つの安定
状態間を安定で再現性良くスイッチングするような配向
状態にあり、且つその配向状態が画素ないし表示画面全
域で均一であることが重要である。
【0004】従来より強誘電性液晶を配向させるには、
一般に基板表面にポリイミド(PI)、ポリビニルアル
コール(PVA)、ポリアミド(PA)等の水平配向性
(あるいは傾斜配向性)の高分子膜を形成し、ほぼ同方
向にラビング処理した一対の基板を用いている。
【0005】上記の場合、使用する液晶が温度降下によ
り、等方(Iso)相→コレステリック(Ch)相(カ
イラルネマティック(N*)相)→スメクティックA
(SmA)相→Sm*C相の相変化をするものであれ
ば、配向はCh相において均一化されるため、Sm*
相での配向が均一になりやすい。このようなCh相を示
す相系列を持つ液晶を用いた素子が米国特許第4,63
9,089号明細書や同5,120,466号明細書に
開示されている。
【0006】しかしながら、例えば相転移がIso相→
SmA相→Sm*C相の順で起こる液晶を用いた場合
は、Iso相→SmA相の転移(I/A転移)の際、バ
トネ(一種の液晶核)の発生・成長・結合の過程を踏む
ため、スメクティック相での層法線方向のずれやバトネ
結合部の欠陥等が生じ、均一配向を得にくい。
【0007】上記のようにCh相の欠如した液晶に対し
ては、対向する基板の一方のみをラビング処理し、ラビ
ング処理を行わない側の基板には配向膜を形成せずに垂
直配向処理をすることにより均一配向を得ることができ
る。これは、I/A転移温度近傍でラビング処理を行っ
た側の基板表面から液晶が成長し、対向基板に到達する
転移過程を踏むためである。本発明者は、両面を水平配
向膜としたセルにおけるI/A転移温度は、両面を垂直
配向処理したセルのI/A転移温度に比べ0.5℃以上
高いことを確認することで、上記のことを確認してい
る。
【0008】以上のように、強誘電性液晶を均一に配向
させるためには、特に該液晶がCh相をもたない場合、
水平配向膜のラビング処理と垂直配向処理との非対称構
成が有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして得られる均一配向では、対向基板表面の性質
が異なることに起因して、強誘電性液晶の双安定状態が
崩れ、2つの安定状態間の電気光学的スイッチング特性
(駆動閾値特性)が非対称となる。
【0010】このように非対称なスイッチング特性を示
す液晶素子において、第1の安定状態から第2の安定状
態へ液晶素子をスイッチングさせる時の閾値をVa、逆
に、第2の安定状態から第1の安定状態へスイッチング
させる時の閾値をVbとした時に、Va>Vbなる関係
の特性を持つ液晶素子において、全画素を第1の安定状
態にリセット(イニシャライズ)する方法が、特開平4
−43321号公報に開示されている。
【0011】本発明者等は、上述したCh相を示さない
相系列を持つ液晶材料を用いて、後述する駆動信号を用
いてマトリクス型の液晶素子をマルチプレキシング駆動
してみた。
【0012】しかしながら、駆動電圧の設定の許容値
(マージン)を十分に得ることができなかった。
【0013】この原因は、1つに上記特開平4−433
21号公報に開示のない液晶材料と駆動信号を採用した
ことではないかと考えられる。
【0014】更に、コントラストの点でも不十分であ
り、更なる改善が望まれている。
【0015】本発明の目的は、コントラストの高い液晶
素子の駆動法を提供することにある。
【0016】本発明の別の目的は、非対称閾値特性を示
す液晶素子において、マトリクス駆動時の駆動マージン
を広くし、表示部全体で良好な表示を行ない得る駆動法
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、走査
電極群と情報電極群で構成したマトリクス電極の間にカ
イラルスメクティック液晶を配置し、配向状態における
該液晶が画素の明暗に対応する2つの安定状態を示し、
第1の安定状態から第2の安定状態になる一方の極性の
電界強度Vaと、第2の安定状態から第1の安定状態に
なる逆極性の電界強度Vbが、Va<Vbの関係を有す
る2値表示型液晶素子の駆動法であって、前記走査電極
群に印加する走査選択信号が、表示情報によらず第1の
安定状態にする為の1水平走査期間中交流成分を含まな
い消去パルスと、表示情報に応じて第2の安定状態にす
る選択パルスと、を含むことを特徴とする液晶素子の駆
動法を提供するものである。
【0018】更に、本発明は、走査電極群と情報電極群
で構成したマトリクス電極の間にプレーナなスメクティ
ック相を示すカイラルスメクティック液晶を配置し、配
向状態における該液晶が画素の明暗に対応する2つの安
定状態を示し、第1の安定状態から第2の安定状態にな
る一方の極性の電界強度Vaと、第2の安定状態から第
1の安定状態になる逆極性の電界強度Vbが、Va<V
bの関係を有する液晶素子の駆動法であって、表示情報
によらず第1の安定状態にした後、表示情報に応じて第
2の安定状態にすることを特徴とする2値表示型の液晶
素子の駆動法を提供するものである。
【0019】そして望ましくは、前記走査電極群に印加
する走査選択信号が、表示情報によらず第1の安定状態
にする為の1水平走査期間中交流成分を含まない消去パ
ルスと、表示情報に応じて第2の安定状態にする選択パ
ルスとを含み、必要に応じて消去パルスと同極性で前記
情報電極群に印加する情報信号の振幅以上の振幅を有す
る第1の補助パルスと、選択パルスと同極性で情報信号
の振幅以下の振幅を有する第2の補助パルスを含むもの
である。
【0020】さらに望ましくは、前記液晶素子は、前記
マトリクス電極を構成している一方の電極群を有する基
板上に非一軸性垂直配向処理が施され、他方の電極群を
有する基板上に配向膜を形成して一軸性配向処理が施さ
れているものであり、また、前記強誘電性液晶が温度を
降下させるに従い、等方相、スメクティックA相、カイ
ラルスメクティック相の順に相転移するものである。
【0021】また、本発明は、上記の駆動法を用いて情
報の表示を行う装置を提供するものである。
【0022】以下、図面を用いながら本発明について説
明するが、本発明は以下に述べる実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的が達成されるものであればよ
く、そのために各構成要素が代替物や均等物へ置換され
たものも含む。
【0023】本発明の液晶素子は非対称な閾値をもつも
のである。この非対称性について図1を参照して説明す
る。
【0024】図1に、対向基板表面の性質が異なる場合
の液晶の配向状態のモデルを示す。図中、701,70
7はガラス基板、702,706はITO等の透明電
極、703はラビング処理された水平配向能力を有する
高分子膜、704は強誘電性液晶層、705は垂直配向
処理剤、708,709,710はカイラルスメクティ
ック相での液晶分子を特徴付けるコーンを正面から見た
ものであり、708,709はユニフォーム配向におけ
る2つの安定状態を示し、710はスプレイ配向状態の
一例を示している。ここで便宜上、708の安定状態を
U2、709の安定状態をU1と呼ぶ。
【0025】例えば、高分子膜703としてポリイミド
等の薄膜を用いた場合、液晶分子の双極子モーメント
(図中液晶コーンに描かれた矢印)と高分子表面の電気
的相互作用(dipole−dipole inter
action)により、矢印が配向膜703側を向いた
状態(アウトワード)に規制力が働くと考えられてい
る。一方、垂直配向剤705の側は液晶分子に対する基
板表面の規制力を無視できるので、配向膜側に液晶の双
極子モーメントが規制されたU2はより安定である。
【0026】これに対し、液晶コーンの矢印が液晶内部
側(インワード)を向いたU1の状態は、配向膜703
表面の規制力に逆らっているため、U2に比べて不安定
である。
【0027】従って、外部電場によって2つの安定状態
間をスイッチングさせる場合、U1からU2とU2から
U1では閾値電圧が異なり、非対称閾値特性を示すこと
になる。尚、配向膜と液晶の組み合わせ等によっては、
U2からU1へのスイッチングは起きず、U2から71
0のようなスプレイ配向状態になる場合もある。
【0028】このような非対称閾値特性を示す強誘電性
液晶素子を、走査電極群と情報電極群で構成したマトリ
クス電極によりマトリクス駆動する際、マトリクス駆動
が可能な駆動パルスの振幅またはパルス幅の許容範囲、
即ち駆動マージンが狭くなり、良好な表示が行えない場
合があった。
【0029】図2は特開平4−43321号公報におい
て記されているような駆動信号の一例を示すタイミング
チャートであり、2Aは走査線に印加される信号であ
る。2C、2Dは情報線に印加される信号であり、それ
ぞれ異なる表示を行なう為のものである。2Eは信号2
Aと信号2Cとの合成信号、2Fは信号2Aと信号2D
との合成信号である。
【0030】ここでtRはリセット期間であり、一水平
走査期間に相当する。注目すべきは、リセット期間tR
において、合成信号のDC成分が0となっている点であ
る。
【0031】一方、図3は本発明に用いられる駆動信号
の一例を示すタイミングチャートであり、3Aは走査線
への印加信号、3C、3Dは情報線への印加信号、3
E、3Fは信号3Aと信号3C又は信号3Aと信号3D
との合成信号である。注目すべきは、1水平走査期間t
rrにおいて、リセットの為の合成信号のDC成分が0で
ない点である。
【0032】そして図4は、液晶分子の2つの安定状態
U1,U2と402、そのポテンシャル401を説明す
る為の図である。
【0033】U1を第1の状態、U2を第2の状態と
し、第1の状態U1から、第2の状態U2にスイッチン
グする時の閾値をVa、その逆のスイッチングの場合の
閾値をVbとする。この図4の場合は、Va<Vbであ
る。図2に示すように、DC成分0の信号でリセットを
行なう場合は、第2の状態U2に液晶分子を配向させる
リセットを行なうことが好ましいと考えられていた。
【0034】しかし、図3に示すようにDC成分が0で
ないリセット信号を用いる場合には、逆に第1の状態U
1に液晶分子を配向させるリセットを行なうことが好ま
しいのである。特に、プレティルト角の小さい液晶素子
や、Ch相を呈さない液晶素子であって、ブックシェル
フ構造と呼ばれるスメクティック層がシェブロン形状の
ように屈曲しない平らな(プレーナー)スメクティック
相を呈する液晶素子においては、第2の状態U2に液晶
分子を配向させるリセットを行なうと液晶の挙動が安定
し、駆動マージンが広くなる。
【0035】以下より具体的に液晶素子の構成について
説明する。
【0036】図5は表示部101の部分的な拡大図であ
る。同図において201は複数の走査電極、202は複
数の情報電極であり、これらの走査電極群と情報電極群
はマトリクス電極を構成している。203は走査電極2
01と情報電極202の交差部分により構成され表示単
位となる画素である。
【0037】図6は表示部101の部分的な断面図であ
る。同図において301はアナライザ、309はポララ
イザであり、これらは互いにクロスニコルで配置されて
いる。302と308は基板、303と307は絶縁
膜、304と306は配向膜、305は強誘電性液晶、
310はシール材である。
【0038】なお、上記の構成で多色カラー表示装置と
して使用する場合には、各画素に、それぞれに赤
(R)、緑(G)、青(B)、必要に応じて透明(W)
のカラーフィルターを配置すればよい。
【0039】基板302,308としては、ガラス、石
英、プラスチック等の透明絶縁性基板が好ましく用いら
れる。安価なものとしては、青板ガラス(ソーダガラ
ス)表面に酸化シリコンを被覆したものが好ましく用い
られる。
【0040】走査電極201、情報電極202として
は、SnO2、ITO、InO等の酸化物透明導電体が
好ましい。また、必要に応じて透明導電体の端部に低抵
抗の導体、例えばAl、Mo、Ta、Cr等を用いても
良い。
【0041】絶縁膜303,307は、必要に応じて設
けられるものであり、SiO2、SiN、TaO、Al
O等の無機絶縁膜が好ましい。
【0042】配向膜304,306としては、いずれか
一方をラビング処理等が施された一軸性配向膜又は水平
配向膜と呼ばれる配向膜とする。そして他方を例えば、
垂直配向又はランダム配向のような非一軸性(非水平)
配向膜とする。このようにすれば、Ch相を示さない相
系列を持つ液晶材料を用いても良好なブックシェルフ構
造を得ることができる。
【0043】本発明に用いられる液晶材料としては、ナ
フタレン系結晶化合物を主成分とし、ポリミジン液晶化
合物を含む液晶組成物や、フルオロカーボン末端部分及
び炭化水素又はもう1つのフルオロカーボン末端部分を
含むアキラルフッ素含有液晶化合物と、少なくとも一つ
のキラル成分を含む液晶組成物や、後述する実施例に記
載のようなダイマー系液晶化合物を含む液晶組成物が挙
げられる。
【0044】これらの液晶組成物のうち、Ch相を示さ
ない相転移系列を持つ液晶組成物は比較的容易に製造で
きるので、本発明の駆動法と組合せれば、良好なスイッ
チング特性をもつ液晶素子を安価に提供できると考えら
れる。
【0045】上述した液晶化合物は、特開平1−193
390号公報、米国特許第5,262,082号明細
書、特開平1−160986号公報のいずれかに記載さ
れている。
【0046】そして、より好ましくは、各化合物の組成
比を調整してSmA相からSm*C相に移る温度近傍で
のスメクティック相の間隔とSm*C相におけるスメク
ティック相の間隔の極小値との差ができるだけ小さいも
のを用いると良い。
【0047】以上詳述した液晶組成物を用いて液晶素子
を作製する場合には、上下基板の内面を非対称配向処理
することにより、各基板の内面と液晶との界面における
Iso相−SmA相間の相転移温度に差をつけて、一方
の界面側から優先的にSmA相への相転移が生じるよう
にすると良い。一軸性配向処理の為にはラビングや、斜
方蒸着が用いられ、非一軸性配向処理の為には、上記処
理を行なわないことが好ましい。
【0048】具体的には、ポリイミド、ポリアミド、ポ
リビニルアルコール、ナイロン等の有機膜を内面に設け
ラビングしたものを一方の基板とし、他方に上記有機膜
を設けるだけでラビングしない基板(ノンラビング基
板)を用いる。
【0049】又は酸化シリコン等の無機物を斜方蒸着し
たものを一方の基板とし、他方には上記有機膜を設ける
だけでラビングしない基板を用いる。
【0050】該他方の基板としては、シランカップリン
グ材等を塗布して非一軸性配向処理を施したものでも良
い。
【0051】このように非対称配向処理がなされた、一
対の基板を有する空セルに、Iso相を示す温度まで加
熱された上記液晶組成物を注入し、SmA相を経てSm
*C相を示すように、徐々に冷却する。
【0052】冷却の際には、一軸性配向処理を施した基
板側の温度が、他方の基板側の温度より低くなるよう
に、冷却装置の温度分布を制御すると良い。
【0053】また、ラビング処理の強度や回数と、用い
る配向膜との組合せを調整して、一軸性配向処理を施し
た基板側のプレティルト角を5°以下にすると欠陥が生
じにくく、また適当な閾値の非対称性が得られる。
【0054】以上詳述したように、本発明に関わる液晶
表示素子は、その配向状態において強誘電性液晶305
が2つの安定状態を示すと共に、第1の安定状態から第
2の安定状態になる一方の極性の電界強度Vaと、第2
の安定状態から第1の安定状態になる逆極性の電界強度
Vbが、Va<Vbの関係を有するものであり、即ち2
つの安定状態間で非対称閾値特性を有するものである。
このような非対称閾値特性は、例えば先述したように、
Ch相の欠如した液晶に対して均一配向を得るため、配
向膜304,306の一方に垂直配向処理を施し、他方
に水平(一軸性)配向処理を施すことで得られる。次に
本発明の駆動法による作用を、第1の安定状態をU1状
態、第2の安定状態をU2状態として以下に説明する。
【0055】本発明者らは、上記のようにして得られた
非対称閾値特性を有する液晶表示素子に対して、図7
(A),(B),(C)に示す駆動波形の電圧VA
B,VCを変化させて印加し、駆動波形と非対称閾値特
性の関係を調べる実験を行った。図8に上記実験により
得られた閾値特性の一例を示す。
【0056】図8において、曲線A2は図7(A)の波
形を印加し消去パルスにより予め表示部をU1状態にし
て選択パルスのVA値を変化させてU2状態にした場
合、曲線A1は図7(A)の波形を印加し消去パルスに
より予め表示部をU2状態にして選択パルスのVA値を
変化させてU1状態にした場合、曲線B2は図7(B)
の波形を印加し消去パルスにより予め表示部をU1状態
にして選択パルスのVB値を変化させてU2状態にした
場合、曲線B1は図7(B)の波形を印加し消去パルス
により予め表示部をU2状態にして選択パルスのVB
を変化させてU1状態にした場合、曲線C2は予め表示
部をU1状態にしておき図7(C)のVC値を変化させ
て印加した場合、曲線C1は予め表示部をU2状態にし
ておき図7(C)のVC値を変化させて印加した場合で
ある。
【0057】また、同図において、VA2は図7(A)の
波形で表示部がU1状態から完全にU2状態になる選択
パルスの電圧、VA1は図7(A)の波形で表示部がU2
状態から完全にU1状態になる選択パルスの電圧、VB2
は図7(B)の波形で表示部がU1状態からU2状態に
なり始める選択パルスの電圧、VB1は図7(B)の波形
で表示部がU2状態からU1状態になり始める選択パル
スの電圧、VC2は図7(C)の波形で表示部がU1状態
からU2状態になり始めるVCの電圧、VC1は図8
(C)の波形で表示部がU2状態からU1状態になり始
めるVCの電圧である。
【0058】この閾値特性の非対称の度合いが、駆動パ
ルスの形状によらずほぼ一定の時、 VA1=αVA2、VB1=αVB2、VC1=αVC2 ・・・(1) と表現できる(但し、α>1)。また、 VB1=βVC1,VA1=γVB1 ・・・(2) のとき、 VB2=βVC2,VA2=γVB2 ・・・(2’) の関係も成り立つ(但し、β≧1,γ≧1)。
【0059】ここで、表示部101の走査電極201に
印加する走査選択信号の選択パルスの振幅をVcom、情
報電極202に印加する情報信号の選択パルスの振幅を
segとし、また、 VA=Vcom+Vseg,VB=Vcom−Vseg,VC=Vseg ・・・(3) として、図8(A),(B),(C)の各波形をマトリ
クス駆動波形の各条件に対応させると、 VA=VB+2VC ・・・(4) となる。
【0060】また、駆動マージンを考えると、電圧VA
で液晶が反転し、VB,VCでは反転しないことが要求さ
れる。例えば、予めU2状態にしておいた場合には、V
AでU1状態になり、VBでU1状態にならず、VCでU
1,U2のどちらにも反転しないことが必要となる。即
ち、 VA≧VA1,VB≦VB1,VC≦VC2 ・・・(5) を満たす必要がある。
【0061】(4),(5)式より、 VA1≦VA≦VB1+2VC2 ・・・(6) また、(1),(2),(2’),(6)式より、 αβγVC2≦VA≦(2+αβ)VC2 ・・・(7) となり、VAがこの範囲の値であれば良好な表示が行え
る。
【0062】今ここに、良好な表示を行えるVAの最大
値をVmax、最小値をVminとし、駆動マージンを示す指
標M2を次式のように定義する。
【0063】 M2≡(Vmax−Vmin)/(Vmax+Vmin) ・・・(8)
【0064】この値を100倍したものが「電圧の変動
が何%有った時に駆動マージンから外れるか」を示して
いる。また、表示サイズの大きなパネルでは「パネル面
内でセル厚のバラツキが何%まで許容されるか」を示す
ものとして用いられることが多く、M2の値が大きいほ
ど駆動マージンが広く好ましい。
【0065】予めU2状態にしてからU1状態に反転さ
せる場合のM2は、(7),(8)式より、 M2=(2−αβ(γ−1))/(2+αβ(γ+1)) ・・・(9) となる。ちなみに、このときのバイアス比は1/(αβ
+2)に設定するとよい。
【0066】一方、予めU1状態にしておいた場合に
は、VAでU2状態になり、VBでU2状態にならず、V
CでU1,U2のどちらにも反転しないことが必要とな
る。即ち、 VA≧VA2,VB≦VB2,VC≦VC2 ・・・(10) を満たす必要がある。
【0067】(4),(10)式より、 VA2≦VA≦VB2+2VC2 ・・・(11) また、(1),(2),(2’),(11)式より、 βγVC2≦VA≦(2+β)VC2 ・・・(12) となり、VAがこの範囲の値であれば良好な表示が行え
る。
【0068】従って、予めU2状態にしてからU1状態
に反転させる場合のM2’は、(8),(12)式よ
り、 M2’=(2−β(γ−1))/(2+β(γ+1)) ・・・(13) となる。ちなみに、このときのバイアス比は1/(β+
2)に設定するとよい。
【0069】(9)式と(13)式を比較してみると、
α>1,β≧1,γ≧1なので、 M2<M2’ となる。つまり、予めU1状態にリセットしておき、情
報信号に応じてU2状態に反転させる方が駆動マージン
が大きくなる。
【0070】以上のことを考慮した本発明の駆動法で
は、先述した第1の安定状態(U1状態)にした後、表
示情報に応じて第2の安定状態(U2状態)に反転する
ことで、液晶表示素子の2つの安定状態間で非対称閾値
特性を示す場合に駆動マージンを広くできるものであ
る。
【0071】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0072】図5〜6に示したような構成の表示素子を
作製し、本発明の駆動法により駆動させた。尚、表示部
101は1280×1024の画素から成っている。
【0073】表示部101は以下の手順で作製した。
【0074】まず、透明電極としてスパッタ法により7
0nmの厚さのITO(酸化インジウム:錫)膜、絶縁
膜として120nmの厚さのTaO(酸化タンタル)膜
を形成した一対のガラス基板を用意し、一方の基板のI
TO膜上にポリイミドの前駆体であるポリアミック酸L
P−64(東レ(株)製)のNMP(Nメチルピロリド
ン):n−BC(n−ブチルセロソルブ)混合溶液をス
ピンコートした。塗布溶液はNMP:n−BC=2:1
の混合溶媒にLP−64を1重量%となるように調製
し、スピン条件は、45回転/秒で20秒行った。
【0075】この基板を、80℃のオーブン中で5分
間、溶媒乾燥を行った後、200℃のオ−ブン中で1時
間の加熱焼成を行いイミド化した。得られたポリイミド
膜は約10nmの厚さで、この膜をプレティルト角が1
°となるようなラビング処理をして配向膜とした。ラビ
ングは、直径10cmのローラーに巻き付けたナイロン
製の布を用い、16.7回転/秒、配向膜表面に対する
布の押し込み0.4mm、基板の送り速度10mm/秒
で、同じ方向に二回(片道)のラビングを行った。
【0076】その後、この基板表面に平均粒径2.0μ
mのシリカビーズを0.008重量%で分散させたIP
A(イソプロピルアルコール)溶液を、25回転/秒で
10秒間の条件でスピン塗布し、分布密度300個/m
2程度のビーズスペーサを散布した。
【0077】もう一方の基板に対しては、基板のITO
膜上にシランカップリング剤(ODS−E)の0.5重
量%エチルアルコール溶液を45回転/秒で20秒間の
条件でスピン塗布し、垂直配向処理した。その後、この
基板上に熱硬化型のシール材を印刷により塗工した。
【0078】以上のようにして得られた二枚の基板を対
向して貼り合わせ、150℃のオーブン中で90分間熱
硬化させ、セルとした。
【0079】このセルに、以下に述べる液晶混合物を減
圧下(10Pa)、等方相温度(100℃)で注入し、
Sm*C相まで徐冷することにより液晶素子とした。
【0080】ここで用いた液晶混合物は、下記の化合物
を下記の比率で混合したものである。
【0081】
【化1】
【0082】この液晶混合物の相転移系列は以下のとお
りで、30℃における物性定数は、自発分極Ps=2.
5nC/cm2、コーン角Θ=12.2°、誘電率異方
性Δε〜0、上述のセルに注入した状態での見かけのチ
ルト角θ=10.8°であった。
【0083】
【0084】なお、一般にスメクティックC相の非螺旋
状態での液晶の層構造は屈曲構造(シェブロン構造)を
示すが、この液晶の性質として、屈曲部をもたない所謂
ブックシェルフ構造を示し、双安定な2つの状態を有し
ていた。
【0085】この2つの安定状態は、本実施例の液晶表
示素子において、図8に示した閾値特性と同様に非対称
閾値特性を有している。
【0086】本実施例では、上記の液晶表示素子の表示
部101に、図9に示す駆動波形を印加してマトリクス
駆動を行った。図9において9Aは走査選択信号、9B
は走査非選択信号、9Cは明表示する時の情報信号、9
Dは暗表示する時の情報信号、9Eは明表示する時に液
晶に印加される合成波形(9A−9C)、9Fは暗表示
する時に液晶に印加される合成波形(9A−9D)、9
G及び9Hは非選択時に液晶に印加される合成波形(9
B−9C及び9B−9D)である。
【0087】本実施例では、図9中、9Aの走査選択信
号の消去パルスのV1=14.3v,選択パルスのV2
=−14.3vとし、また、V3=5.7v,V4=−
5.7v,V5=6.3v,V6=−5.1v,選択期
間ΔT=30μsとした。
【0088】本実施例において、消去パルスでU1状態
にリセットした後、表示情報に応じてU2状態にするマ
トリクス駆動を行ったところ、シール材の近辺が他の部
分に比べて厚く表示部全面で1.9〜2.0μmのセル
厚分布を有する本実施例の表示素子に対しても良好な表
示を行うことができた。
【0089】なお、比較のために図9の駆動波形の極性
を変え、消去パルスでU2状態にリセットした後、表示
情報に応じてU1状態にするマトリクス駆動を行ったと
ころ、シール材近辺の表示部においてU1状態が表示で
きず、また、表示部の中央付近ではU2状態(暗状態)
の輝度が高く、コントラストが低下した。
【0090】尚、本実施例では図9の走査選択信号9A
に2つの補助パルスを含ませているが、これは以下の理
由からである。
【0091】本実施例との比較のために、図10に補助
パルスが無い場合、図11に補助パルスが1つある場合
の駆動波形を示す。
【0092】情報信号を選択パルスとこの前後に配置さ
れた2つの補助パルスで構成し、情報信号を連続して印
加すると、非選択時の交流パルスの直前にある図10の
10Fのパルス(ニ)と図11の11Eのパルス(ホ)
は、非選択時に液晶に印加される電圧波形(10G,1
1G,10H,11H)のパルス(イ)に比べて電圧と
パルス幅の積(実効値)が大きく、交流パルスのみの時
よりも速く液晶分子を反転させてしまい、駆動マージン
を若干狭くしてしまう。
【0093】そのため本発明においては、情報信号の補
助パルスによる液晶分子の反転を防ぎ駆動マージンをよ
り一層広げるため、走査選択信号が消去パルスと選択パ
ルスの他に、消去パルスと同極性で情報信号の振幅以上
の振幅を有する第1の補助パルスと、選択パルスと同極
性で情報信号の振幅以下の振幅を有する第2の補助パル
スを含むことが好ましい。
【0094】具体的には、本実施例において走査選択信
号に補助パルスを2つ設け、図9に示されるようにパル
ス(イ)とパルス(ロ),(ハ)の実効値をほぼ同じ大
きさにした。より厳密には、U2状態のほうがU1状態
より安定であることを考慮し、パルス(イ)よりパルス
(ロ)をやや大きく、パルス(イ)よりパルス(ハ)を
やや小さくなるようにV3,V4,V5,V6の値を設
定した。
【0095】図12は本発明に関わる液晶表示装置の一
例を示すブロック図である。図12中、107はグラフ
ィックコントローラであり、ここから送出されるデータ
は駆動制御回路105を通して走査信号制御回路104
と情報信号制御回路106に入力され、それぞれアドレ
スデータと表示データに変換される。このアドレスデー
タに従って走査信号印加回路102が図9に示したよう
な走査選択信号波形を発生し、表示部101の走査電極
に印加する。また、表示データに従って情報信号印加回
路103が図9に示したような情報信号波形を発生し、
表示部101の情報電極に印加する。111は少なくと
もVC、V1〜V6の7つの基準電圧を走査信号印加回路
102と情報信号印加回路103とに供給する駆動電源
であり、バッテリーやAC電源から基準電圧を発生させ
る。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の駆動法を
用いることにより、非対称閾値特性を示す表示素子を有
する液晶表示装置において、マトリクス駆動時の駆動マ
ージンを広くし、表示部全体で良好な表示を行うことが
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶の配向状態を説明するためのモデル図であ
る。
【図2】従来の駆動信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】本発明に用いられる駆動信号のタイミングチャ
ートである。
【図4】液晶分子の2つの状態を示す模式図である。
【図5】本発明の液晶素子の表示部の部分拡大平面図で
ある。
【図6】本発明の液晶素子の表示部の部分拡大断面図で
ある。
【図7】液晶素子の閾値特性を調べるための駆動波形を
示す図である。
【図8】液晶素子の非対称閾値特性の一例を示す図であ
る。
【図9】本発明の一実施例の駆動波形を示す図である。
【図10】図9とは別の駆動波形を示す図である。
【図11】図9とは別の駆動波形を示す図である。
【図12】本発明に関わる液晶表示装置の一例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
101 表示部 102 走査信号印加回路 103 情報信号印加回路 104 走査信号制御回路 105 駆動制御回路 106 情報信号制御回路 107 グラフィックコントローラ 111 電源 201 走査電極 202 情報電極 203 画素 301 アナライザ 302,308 基板 303,307 絶縁膜 304,306 配向膜 305 液晶 309 ポラライザ 310 シール材 701,707 ガラス基板 702,706 透明電極 703 高分子膜 704 強誘電性液晶 705 垂直配向処理剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 3/36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査電極群と情報電極群で構成したマト
    リクス電極の間にカイラルスメクティック液晶を配置
    し、配向状態における該液晶が画素の明暗に対応する2
    つの安定状態を示し、第1の安定状態から第2の安定状
    態になる一方の極性の電界強度Vaと、第2の安定状態
    から第1の安定状態になる逆極性の電界強度Vbが、V
    a<Vbの関係を有する2値表示型液晶素子の駆動法で
    あって、 前記走査電極群に印加する走査選択信号が、表示情報に
    よらず第1の安定状態にする為の1水平走査期間中交流
    成分を含まない消去パルスと、表示情報に応じて第2の
    安定状態にする選択パルスと、を含むことを特徴とする
    液晶素子の駆動法。
  2. 【請求項2】 前記液晶素子は、前記マトリクス電極を
    構成している一方の電極群を有する基板上に非一軸性配
    向処理が施され、他方の電極群を有する基板上に配向膜
    を形成して一軸性配向処理が施されていることを特徴と
    する請求項1の液晶素子の駆動法。
  3. 【請求項3】 前記カイラルスメクティック液晶が、温
    度を降下させるに従い、等方相、スメクティックA相、
    カイラルスメクティック相の順に相転移する請求項1又
    は2の液晶素子の駆動法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の駆動法を用いて情報の
    表示を行なうことを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 走査電極群と情報電極群で構成したマト
    リクス電極の間にプレーナーなスメクティック相を示す
    カイラルスメクティック液晶を配置し、配向状態におけ
    る該液晶が画素の明暗に対応する2つの安定状態を示
    し、第1の安定状態から第2の安定状態になる一方の極
    性の電界強度Vaと、第2の安定状態から第1の安定状
    態になる逆極性の電界強度Vbが、Va<Vbの関係を
    有する液晶素子の駆動法であって、 表示情報によらず第1の安定状態にした後、表示情報に
    応じて第2の安定状態にすることを特徴とする2値表示
    型液晶素子の駆動法。
  6. 【請求項6】 前記走査電極群に印加する走査選択信号
    が、表示情報によらず第1の安定状態にする消去パルス
    と、表示情報に応じて第2の安定状態にする選択パルス
    と、消去パルスと同極性で前記情報電極群に印加する情
    報信号の振幅以上の振幅を有する第1の補助パルスと、
    選択パルスと同極性で情報信号の振幅以下の振幅を有す
    る第2の補助パルスを含むことを特徴とする請求項5の
    液晶素子の駆動法。
  7. 【請求項7】 前記液晶素子において、前記マトリクス
    電極を構成している一方の電極群を有する基板内面はノ
    ンラビング処理であり、他方の電極群を有する基板上に
    配向膜を形成して一方向にラビング処理が施されている
    請求項4又は5の液晶素子の駆動法。
  8. 【請求項8】 前記液晶が温度を降下させるに従い、等
    方相、スメクティックA相、カイラルスメクティック相
    の順に相転移する請求項4〜7いずれかの液晶素子の駆
    動法。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の駆動法を用いて情報の
    表示を行なうことを特徴とする装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100872713B1 (ko) * 2002-08-30 2008-12-05 엘지디스플레이 주식회사 강유전성 액정표시장치의 전계 배향 방법 및 이를 이용한강유전성 액정표시장치의 구동방법 및 장치
US7768610B2 (en) 1997-05-30 2010-08-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display

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US8013967B2 (en) 1997-05-30 2011-09-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display
KR100872713B1 (ko) * 2002-08-30 2008-12-05 엘지디스플레이 주식회사 강유전성 액정표시장치의 전계 배향 방법 및 이를 이용한강유전성 액정표시장치의 구동방법 및 장치

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