JPH085985Y2 - 線材の巻始め端掛止装置 - Google Patents

線材の巻始め端掛止装置

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JPH085985Y2
JPH085985Y2 JP1989122860U JP12286089U JPH085985Y2 JP H085985 Y2 JPH085985 Y2 JP H085985Y2 JP 1989122860 U JP1989122860 U JP 1989122860U JP 12286089 U JP12286089 U JP 12286089U JP H085985 Y2 JPH085985 Y2 JP H085985Y2
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幸男 雙田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は線材の巻始め端掛止装置に関し、詳しくは、
線材をスプールに巻装する巻線機において上記線材の巻
始め端をスプールに引っ掛けて固定する線材の巻始め端
掛止装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば溶接機に送給する溶接材料の金属線などの線材
をスプールに巻装する巻線機に使用される線材の巻始め
端掛止装置の従来例を第9図乃至第13図を参照しながら
説明する。
まず巻線機は、線材が巻装されるスプール(1)をそ
の両側から挟持する回転自在な一対のホルダ(2)
(3)で構成される。上記スプール(1)は円筒状巻胴
部(4)の両端外周に円板状フランジ部(5)(6)を
一体成形したものであり、上記巻胴部(4)のフランジ
部(5)に近接する隅部に線材の巻始め端を掛止するた
めの掛止孔(7)が穿設される。また、一方のフランジ
部(5)の所定位置には、後述する巻始め端掛止装置の
ピン及び爪が挿通される貫通孔(8)が穿設され、この
貫通孔(8)と一致してホルダ(2)にも貫通孔(9)
が形成されている。この巻線機に使用される線材の巻始
め端掛止装置は、スプール(1)及びホルダ(2)
(3)の軸方向に沿ってスライド自在に設けられた回転
可能なツール(10)からなり、その先端部に若干の隙間
を介して対向するピン(11)及び爪(12)を有する。
上記線材の巻始め端掛止装置では、第9図及び第10図
に示すように線材(13)の巻始め端(14)を適宜の手段
にてスプール(1)の巻胴部(4)の掛止孔(7)に挿
入する。この時、ツール(10)を前進させてホルダ
(2)及びフランジ部(5)の貫通孔(9)(8)に挿
通し、ピン(11)及び爪(12)を巻胴部(4)内に配置
する。これにより上記線材(13)の巻始め端(14)に対
してピン(11)及び爪(12)が横方向から延び、そのピ
ン(11)と爪(12)間に線材(13)の巻始め端(14)が
挿入配置される。この状態から上記ツール(10)を回転
させて、第11図に示すように線材(13)の巻始め端(1
4)をα字形状に成形する。その後、第12図及び第13図
に示すようにツール(10)を後退させて線材(13)の巻
始め端(14)及びスプール(1)、ホルダ(2)から抜
脱させて外部に配置し、この状態からホルダ(2)
(3)でスプール(1)を所定の方向に回転開始させ
る。上記線材(13)の巻始め端(14)は、ツール(10)
でα字形状に成形されているため、巻胴部(4)の掛止
孔(7)に引っ掛かって固定される。その後、上記線材
(13)はスプール(1)の回転により巻胴部(4)に整
列巻きされ、その巻終わり端をスプール(1)の一部に
掛止固定した後、上記スプール(1)をホルダ(2)
(3)から取り外す。そして、線材をほどき使用してい
く際に最後の一層の巻となっても巻始め端(14)は、α
字形状に成形されているので掛止孔(7)に引っ掛って
固定されているのでゆるんでくることもない。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述した巻線機における線材(13)の巻始
め端掛止装置では、スプール(1)の巻胴部(4)内に
挿入された線材(13)の巻始め端(14)をピン(11)及
び爪(12)の回転によりα字形状に成形した後、上記ピ
ン(11)及び爪(12)を線材(13)の巻始め端(14)、
スプール(1)及びホルダ(2)から抜脱した状態でス
プール(1)を回転開始している。そのため、上記線材
(13)が太い場合(例えば線径がφ1.2mm程度)には問
題ないが、線材(13)が細い場合(例えば線径がφ0.8m
m或いはφ0.9mm程度)では線材(13)の腰が弱いために
スプール(1)を回転開始した時に、その引張り力に対
して線材(13)の巻始め端(14)の成形状態が保持でき
ず、上記巻始め端(14)の成形がくずれて線材(13)の
巻始め端(14)がスプール(1)の巻胴部(4)の掛止
孔(7)から抜けてしまうという問題があった。
そこで、本考案は上記問題点に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、細い線材であってもその
巻始め端がスプールから抜けることのない線材の巻始め
端掛止装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案における上記目的を達成するための技術的手段
は、スプールの両側を挟持し、一方を軸方向にスライド
自在にした一組のホルダと、前記スプールの巻胴部に穿
設された挿通孔より巻胴部内に挿入した線材の巻始め端
に係合して回動する先端部を有し、前記ホルダに退入自
在に装着した掛止成形ツールと、このツールに接合しツ
ールを回動させまたは離合する駆動機構とを備え、前記
ツールはその先端部が線材の巻始め端に掛止成形部を形
成した状態で係合したままで前記駆動機構と離合し、前
記ホルダがスプールを前記ツールとともに回転させてス
プール巻胴部に線材を巻装させるようにしたものであ
る。
〔作用〕
本考案に係る線材の巻始め端掛止装置では、線材の巻
始め端を掛止固定するに際し、上記スプールの巻胴部の
挿通孔から挿入された線材の巻始め端をツールの先端に
係合して駆動機構により回転させて上記巻始め端に掛止
成形部を形成し、その先端が線材に係合したままでツー
ルを駆動機構から離合分離させた上でツール先端を巻始
め端成形後の状態に保持したままでスプールを回転開始
する。このスプールの回転開始時、ツールの先端は線材
の巻始め端を成形した状態を保持したままであるので上
記線材が細くてもその巻始め端がスプールの巻胴部の挿
通孔から抜けることはない。さらに巻始め端には掛止の
為の成形がなされているので線材の使用による最後の一
層の巻になっても一応掛止は保持されてゆるんでくるよ
うなことはない。
〔実施例〕
本考案に係る線材の巻始め端掛止装置の一実施例を第
1図乃至第8図を参照しながら説明する。
同図において、(20)(21)は固定ベース(22)上に
回転自在に対向配置された固定側ホルダ及び可動側ホル
ダで、この固定側ホルダ(20)に対して可動側ホルダ
(21)をその回転軸方向に沿ってスライド自在に配置す
る。(23)は上記固定側ホルダ(20)と可動側ホルダ
(21)とでその軸中心を一致させた状態で挟持される。
プラスチック製のスプールで、円筒状巻胴部(24)の両
端外周に円板状フランジ部(25)(26)を一体成形し、
上記巻胴部(24)のフランジ部(25)に近接する隅部に
線材の巻始め端を挿入するための挿通孔(27)を穿設し
たものである(第7図参照)。また、一方のフランジ部
(25)の所定位置には、後述する線材の巻始め端成形用
ツールのピン及び爪が挿通される貫通孔(28)を形成す
る。(29)は上記固定側ホルダ(20)にスプリング(3
0)を介して軸方向に沿って退入自在に装着された回転
自在な巻始め端成形用ツールで、その先端部に若干の隙
間を介して対向するピン(31)及び爪(32)を固定側ホ
ルダ(20)のスプール衝合面から突出させた状態で有す
る。このツール(29)の後端部には断面が正八角形状の
雄型断接部(33)を形成し、この雄型断接部(33)の前
方部位に、ツール(29)を収納するハウジング部(34)
よりも大径のフランジ部(35)を設ける。(36)は第1
の端板(37)と第2の端板(38)とを連結部(39)で所
定間隔離隔して平行に対向配置した可動ブロックで、第
2の端板(38)からホルダ(20)(21)の軸方向に沿っ
て平行して延びる2本のスライド軸(40)(41)を、ボ
ールブッシュ(42)(43)を介して固定ベース(22)上
に固着された軸受(44)で支承する。(45)は上記スラ
イド軸(40)(41)のうち、下方に位置するスライド軸
(41)の軸端にシリンダヘッド(45a)が連結された第
1のシリンダで、固定ベース(22)上に固設される。
(46)は上記第1の端板(37)の上部に回転自在に装設
した断面が正八角形状の雌型断接部で、前述したツール
(29)の軸中心と一致させてその雄型断接部(33)と嵌
合自在である。この雄型及び雌型断接部(33)(46)の
断面形状を正八角形としたのは、ツール(29)の回転角
度が任意であって両断接部(33)(46)の嵌合を容易に
するためである。(47)は上記第1の端板(37)に設け
られたツール回転用駆動機構で、第3図に示すように雌
型断接部(46)と同軸的に回転可能に装着されたピニオ
ン(48)と、このピニオン(48)と噛合した状態で上下
動自在に装着されたラック(49)とで構成される。上記
ラック(49)はその上端と第1の端板(37)の下端との
間に張設したスプリング(50)により常に下方へ弾性的
に付勢される。また、上記ラック(49)の上下動の横振
れを防止するため、第1の端板(37)の下端にラック
(49)と噛合するギア(51)を回転自在に装着する。
(52)は可動ブロック(36)の下方位置で固定ベース
(22)に固設された第2のシリンダで、そのシリンダヘ
ッド(52a)は第1の端板(37)の雌型断接部(46)が
ツール(29)の雄型断接部(33)に嵌合した位置で上記
第1の端板(37)のラック(49)の直下に配置される。
(53)は前記第2の端板(38)に揺動自在に装着された
フックで、第5図及び第6図に示すようにその基端部に
は、第2の端板(38)に固着された第3のシリンダ(5
4)のシリンダヘッド(54a)がカムフォロア(55)を介
して連結される。このフック(53)の先端部は、第1の
端板(37)の雌型断接部(46)がツール(29)の雄型断
接部(33)に嵌合した位置でツール(29)のハウジング
部(34)を抱持してフランジ部(35)に側面から衝合す
る位置にある。尚、上記第2の端板(38)には、上述し
た位置で固定側ホルダ(20)の凹部(56)に嵌入してホ
ルダ(20)を回り止めするピン(57)が突設される。
(58)は固定側ホルダ(20)のツール(29)の上方で上
下動自在に斜め配置された位置決めピンで、スプリング
(59)によって下方へ弾性的に付勢される。この位置決
めピン(58)の下端部は、後述するようにツール(29)
のピン(31)及び爪(32)を270°回転させた位置で上
記ツール(29)を回り止めするため、ツール(29)の外
周の所定位置に形成された溝(6に嵌合する。(61)は
第1の端板(37)の上端から延びるアーム(62)の先端
に枢着されたレバーで、その後端側と上記アーム(62)
との間にスプリング(63)が張設される。上記アーム
(62)の先端部近傍には第4のシリンダ(64)が固着さ
れ、そのシリンダヘッド(64a)はレバー(61)の後端
部真上に配置される。また、上記レバー(61)の前端部
は、その前進端位置で前記位置決めピン(58)の上端部
に係止可能な位置にある。
上記構成からなる線材の巻始め端掛止装置の動作は次
の通りである。
まず、固定側ホルダ(20)のスプール衝合面からツー
ル(29)のピン(31)及び爪(32)を突出させた状態
で、固定側ホルダ(20)の側方にピン(31)及び爪(3
2)の突出長さ以上離隔させてスプール(23)を配置し
て可動側ホルダ(21)との間に介在させる。そして上記
可動側ホルダ(21)を固定側ホルダ(20)の方へスライ
ドさせて固定側ホルダ(20)と可動側ホルダ(21)とで
スプール(23)を軸中心を一致させた状態で挟持する。
この時、ツール(29)のピン(31)及び爪(32)はスプ
ール(23)のフランジ部(25)の貫通孔(28)から挿入
されて巻胴部(24)内の定位置に配置される。そして第
7図に示すようにこのスプール(23)のセッティング完
了状態で巻胴部(24)の挿通孔(27)から線材(65)の
巻始め端(66)を適宜の手段で挿入し、巻胴部(24)内
のピン(31)及び爪(32)間に挿入配置する。次に、第
1のシリンダ(45)のシリンダヘッド(45a)を退入作
動させて可動ブロック(36)を前方へスライドさせ、そ
の第1の端板(37)の雌型断接部(46)を前進させてツ
ール(29)の雄型断接部(33)に嵌合させ、上記ツール
(29)とその駆動機構(47)とを接続する。この状態で
第2のシリンダ(52)のシリンダヘッド(52a)を突出
作動させることにより、そのシリンダヘッド(52a)に
当接する第1の端板(37)のラック(49)をスプリング
(50)の弾性力に抗して押上げ、このラック(49)の上
昇によりこれと噛合するピニオン(48)を回転させ、雌
雄型断接部(46)(33)を介してツール(29)のピン
(31)及び爪(32)を回転させる。第8図に示すように
このピン(31)及び爪(32)を270°回転させることに
より線材(65)の巻始め端(66)にα字状の掛止成形部
を形成した上記ピン(31)及び爪(32)が270°回転し
た時点で、ツール(29)の溝(60)に位置決めピン(5
8)がスプリング(59)の弾性力により嵌まり込んでツ
ール(29)を位置決め固定する。
その後、第1のシリンダ(45)を逆作動させることに
より可動ブロック(36)を後退させ、その第1の端板
(37)の雌型断接部(46)をツール(29)の雄型断接部
(33)から抜脱し、上記ツール(29)とその駆動機構
(47)とを分離する。この状態で固定側ホルダ(20)及
び可動側ホルダ(21)でスプール(23)を定方向に回転
開始し、その巻胴部(24)に線材(65)を整列巻きす
る。このスプール(23)の回転開始時、線材(65)の巻
始め端(66)は、固定側ホルダ(20)に装着されたツー
ル(29)のピン(31)及び爪(32)にてα字形状に成形
された状態のままに保持されているので、上記線材(6
5)が、例えばφ0.8mm、φ0.9mm程度の細いものでも、
引張り力に対して巻始め端(66)の成形状態が維持でき
てスプール(23)の巻胴部(24)の挿通孔(27)から抜
脱することはない。ましてやφ1.2mm程度の太い線材(6
5)では巻始め端(66)の成形状態の維持がより一層確
実となる。
上記スプール(23)に所定量の線材(65)が巻装され
て巻線作業が完了すると、再度、第1のシリンダ(45)
のシリンダヘッド(45a)を退入作動させて可動ブロッ
ク(36)を前方へスライドさせ、その第2の端板(38)
のフック(53)を第3のシリンダ(54)のシリンダヘッ
ド(54a)の退入作動により揺動させてその先端部でツ
ール(29)のハウジング部(34)を抱持する。この時、
第1の端板(37)の雌型断接部(46)はツール(29)の
雄型断接部(33)に嵌合して上記ツール(29)とその駆
動機構(47)とは接続状態にある。更に、この状態で、
第4のシリンダ(64)のシリンダヘッド(64a)を突出
作動させることによりスプリング(63)の弾性力に抗し
てレバー(61)の後端部を押し下げる。これにより固定
側ホルダ(20)の位置決めピン(58)の上端部にレバー
(61)の前端部を掛止させて上記位置決めピン(58)を
押し上げてツール(29)の溝(60)から抜脱する。その
後、第1のシリンダ(45)のシリンダヘッド(45a)を
突出作動させることにより可動ブロック(36)を後方へ
スライドさせ、第2の端板(38)のフック(53)をツー
ル(29)のフランジ部(35)に掛止させて上記ツール
(29)をスプリング(30)の弾性力に抗して後方へスラ
イドさせ、ピン(31)及び爪(32)を固定側ホルダ(2
0)内に退入させる。この状態で可動側ホルダ(20)を
スライドさせて固定側ホルダ(20)との間から巻線完了
済みのスプール(23)を取り出す。この時、固定側ホル
ダ(20)の位置決めピン(58)からレバー(61)がはず
れて位置決めピン(58)がスプリング(59)の弾性力に
より下降して初期状態に復帰する。またレバー(61)は
第4のシリンダ(64)のシリンダヘッド(64a)の退入
作動によりスプリング(63)の弾性力でもって初期状態
に復帰する。
上記スプール(23)の取出し後、第1のシリンダ(4
5)のシリンダヘッド(45a)を退入作動させることによ
り可動ブロック(36)を前方へスライドさせ、その第2
の端板(38)のフック(53)を第3のシリンダ(54)の
シリンダヘッド(54a)を逆作動させることにより揺動
させてその先端部をツール(29)のハウジング部(34)
から離脱させる。そして第2のシリンダ(52)のシリン
ダヘッド(52a)を退入作動させることにより第1の端
板(37)のラック(49)をスプリング(50)の弾性力に
より下降させ、これに噛合するピニオン(48)を逆回転
させて雌雄型断接部(46)(33)を介してツール(29)
を270°逆回転させてピン(31)及び爪(32)を初期状
態に復帰する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、線材の巻始め端をツールのピン及び
爪で所定形状に成形した状態のままでスプールを回転開
始するようにしたから、線材が細い場合でも引張り力に
対して巻始め端の成形保持が充分確実に行えるので、上
記巻始め端がスプールから抜脱することを未然に防止す
ることができて作業性が向上し、勿論、太い線材につい
ても巻始め端掛止がより一層確実となって適用範囲が大
幅に拡大され、その実用的価値は大である。
さらに本考案によれば線材の巻始め端には掛止成形部
が形成されているので線材の使用に際し最後の一層程度
に巻きがなくなっても挿通孔から線材の巻始め端が抜け
てきて巻がゆるむこともない。
そして、スプールと共に回転するツールはその駆動機
構と離合しているのでホルダ等の回転部分の重量が極端
に大きくなって装置が大型化するようなこともなく、高
速での線材の巻き取りが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本考案に係る線材の巻始め端掛止装
置の一実施例を説明するためのもので、第1図は巻始め
端掛止装置の部分断面を含む正面図、第2図は第1図の
側面図、第3図は第1図のI−I線に沿う断面図、第4
図は第3図の平面図、第5図は第1図のII-II線に沿う
断面図、第6図は第5図の平面図、第7図は線材の巻始
め端成形前のピン及び爪を示す側面図、第8図は線材の
巻始め端成形後のピン及び爪を示す側面図である。 第9図乃至第13図は線材の巻始め端掛止装置の従来例を
説明するためのもので、第9図はホルダ及びスプールと
巻始め端掛止装置を示す部分断面を含む正面図、第10図
は線材の巻始め端成形前の状態を示すスプールの断面
図、第11図は線材の巻始め端成形後の状態を示すスプー
ルの断面図、第12図は巻始め端成形後の回転開始状態を
示すホルダ及びスプールと巻始め端掛止装置の正面図、
第13図は巻始め端成形後の回転開始状態を示すスプール
の断面図である。 (20)……固定側ホルダ、(21)……可動側ホルダ、
(23)……スプール、(24)……巻胴部、(27)……挿
通孔、(29)……ツール、(31)……ピン、(32)……
爪、(47)……駆動機構、(65)……線材、(66)……
巻始め端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプールの両側を挟持し、一方を軸方向に
    スライド自在にした一組のホルダと、 前記スプールの巻胴部に穿設された挿通孔より巻胴部内
    に挿入した線材の巻始め端に係合して回動する先端部を
    有し、 前記ホルダに退入自在に装着した掛止成形ツールと、こ
    のツールに接合しツールを回動させまたは離合する駆動
    機構とを備え、 前記ツールはその先端部が線材の巻始め端に掛止成形部
    を形成した状態で係合したままで前記駆動機構と離合
    し、前記ホルダがスプールを前記ツールとともに回転さ
    せてスプール巻胴部に線材を巻装させることを特徴とす
    る線材の巻始め端掛止装置。
JP1989122860U 1989-10-19 1989-10-19 線材の巻始め端掛止装置 Expired - Lifetime JPH085985Y2 (ja)

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JP2539227B2 (ja) * 1987-07-22 1996-10-02 横浜ゴム株式会社 ゴム製品の製造法

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