JPH0859526A - tert−ブチルヒドロペルオキシド及びtert−ブチルアルコールの非触媒的製造方法 - Google Patents

tert−ブチルヒドロペルオキシド及びtert−ブチルアルコールの非触媒的製造方法

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JPH0859526A
JPH0859526A JP7218400A JP21840095A JPH0859526A JP H0859526 A JPH0859526 A JP H0859526A JP 7218400 A JP7218400 A JP 7218400A JP 21840095 A JP21840095 A JP 21840095A JP H0859526 A JPH0859526 A JP H0859526A
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isobutane
tert
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stream
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JP7218400A
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Karen A Thomas
カレン・アン・トーマス
Kyle Lee Preston
カイル・リー・プレストン
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Texaco Development Corp
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応装置内で、イソブタンおよび酸素からte
rt−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアル
コールを非触媒的に製造することを目的とする。 【解決手段】 イソブタンと酸素との混合物を垂直反応
装置の塔底に散布する工程;反応混合物の再循環流を、
該散布点より上で該反応装置に供給する工程;冷却され
た下向きの新鮮なイソブタン流を、該反応装置の中心に
塔頂から供給して、該新鮮なイソブタンの中心の下降
流、ならびに散布された該混合物および該再循環流の環
状の上昇流を誘発する工程;液体生成物流を該反応装置
の塔頂付近で取り出す工程;イソブタンを含有する蒸気
生成物流を該反応装置の塔頂から取り出す工程;該蒸気
生成物流を部分的に凝縮する工程;凝縮したイソブタン
を該反応装置の塔頂に再循環させる工程;および上記液
体生成物流を回収する工程を含むことを特徴とする方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、垂直反応装置内で、イソブタン
および酸素からtert−ブチルヒドロペルオキシドおよび
tert−ブチルアルコールを非触媒的に製造する方法に関
する。より詳細には、本発明は、垂直反応装置内で、イ
ソブタンと酸素との混合物を反応装置の塔底に散布し、
反応混合物の再循環流を、その散布点より上で反応装置
に供給し、冷却された新鮮なイソブタン流を反応装置の
中心に塔頂から供給して、新鮮イソブタンの中心の下降
流、ならびに散布したその混合物および反応混合物の再
循環流の環状の上昇流を誘発し、液体生成物流を反応装
置の塔頂付近で取り出し、蒸気生成物流を反応装置の塔
頂から取り出し、蒸気生成物中の同伴した液体を凝縮
し、凝縮した液体を再循環させ、そして液体生成物流を
回収することによって、イソブタンおよび酸素からtert
−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコ
ールを製造することに関する。
【0002】tert−ブチルヒドロペルオキシドとtert−
ブチルアルコールとの混合物を含む反応生成物を与える
ために、イソブタンと酸素とを液相で非触媒的に反応さ
せることは、例えば、米国特許第2,845,461 号明細書に
例証されたとおり、既知である。
【0003】tert−ブチルアルコールおよび残留量のte
rt−ブチルヒドロペルオキシドを含む反応生成物を与え
るために、過酸化触媒の存在下でイソブタンと酸素とを
反応させることは、例えば、米国特許第4,294,999 号、
第4,296,262 号および第4,296,263 号明細書に示された
とおり、既知である。
【0004】tert−ブチルヒドロペルオキシドの触媒に
よる分解によってtert−ブチルアルコールを製造するこ
とは、例えば、米国特許第4,547,598 号明細書に示され
たとおり、既知である。
【0005】tert−ブチルアルコールを、それに含まれ
た残留量のtert−ブチルヒドロペルオキシドの触媒を用
いる接触分解によって精製することは、例えば、米国特
許第4,705,903 号、第5,159,122 号および第5,185,480
号明細書に示されたとおり、既知である。
【0006】プロピレンおよびtert−ブチルヒドロペル
オキシドをプロピレンオキシドおよびtert−ブチルアル
コールへと転換するエポキシ化反応の方法に、供給原料
として、プロピレンと、イソブタンを酸化することによ
って製造されたtert−ブチルヒドロペルオキシドとを用
いることは、例えば、Marquis らの米国特許第5,093,50
6 号明細書、およびMarquis らの米国特許第5,151,530
号明細書に示されたとおり、既知である。
【0007】tert−ブチルアルコールとメタノールとを
反応させてメチルtert−ブチルエーテルを形成するエー
テル化反応の方法に、供給原料としてのメタノールとと
もに、供給原料としてのイソブタンの酸化によって得ら
れたtert−ブチルアルコールを用いることは、既知であ
る。例えば、Kruse らの米国特許第5,243,091 号明細書
を参照されたい。
【0008】本発明によれば、垂直反応装置内で、イソ
ブタンおよび酸素からtert−ブチルヒドロペルオキシド
およびtert−ブチルアルコールを非触媒的に製造する方
法であって、イソブタンと酸素との混合物をその反応装
置の塔底に散布する工程;その反応装置内の蒸気の凝縮
による還流を、その散布点より上でその反応装置に供給
する工程;下向きの、冷却された新鮮なイソブタン流
を、その反応装置の中心に塔頂付近で、かつ液体の高さ
(上部液面)より下で供給して、新鮮なイソブタンの中
心の下降流、ならびに散布されたその混合物およびその
還流の環状の上昇流を誘発する工程;液体生成物流をそ
の反応装置の塔頂付近で取り出す工程;イソブタンを含
有する蒸気生成物流をその反応装置の塔頂から取り出す
工程;塔頂蒸気の一部を凝縮する工程;その凝縮により
生じた流れをその反応装置の塔底近辺に再循環させ、凝
縮されなかった蒸気を圧縮器を経由してその反応装置の
塔底内に再循環させる工程;および液体生成物流を回収
する工程を含む方法が提供される。
【0009】本発明の好適実施態様によれば、少なくと
も1.1の長さ対直径の比を有する垂直反応装置内で、
イソブタンからtert−ブチルヒドロペルオキシドおよび
tert−ブチルアルコールを非触媒的に製造する方法であ
って、120〜165℃の範囲内の温度、および2.7
〜4.2MPa (380〜600psig)の範囲内の圧力を
はじめとする反応条件をその反応装置内に確立する工
程;イソブタンと酸素との混合物を、その反応装置内に
その塔底付近で散布する工程;反応混合物の再循環流
を、その反応装置内にその塔底付近で、かつイソブタン
と酸素との混合物の散布点より上で供給する工程;10
〜55℃の供給流温度を有する新鮮なイソブタン流を、
その反応装置の中心にその塔頂付近から、下向きに流れ
る方向に供給して、新鮮なイソブタンの下降流をその反
応装置の中心に誘発し、それによって、散布されたその
混合物および反応混合物の再循環流の環状の上昇流を誘
発する工程;その反応装置の塔頂付近から、イソブタ
ン、tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルア
ルコールおよび酸素化炭化水素副生物を含む液体生成物
流を取り出す工程;イソブタン、および同伴した通常は
液体である反応生成物を含む蒸気生成物流を、その反応
装置の塔頂から取り出す工程;その蒸気生成物を冷却し
て、通常は液体である反応生成物を凝縮する工程;凝縮
されたその生成物を反応混合物の再循環流としてその反
応装置に再循環させる工程;蒸気生成物流のイソブタン
を含む凝縮しなかった成分を、酸素を添加して、散布さ
れるその混合物としてその反応装置に再循環させる工
程;およびその液体生成物流を回収する工程を含む方法
が提供される。
【0010】本発明によれば、少なくとも1.1の長さ
対直径の比、好ましくは1.1〜3の比を有する垂直反
応装置内で、イソブタンを酸素と反応させる。イソブタ
ンと酸素との散布された混合物は、垂直反応装置の塔底
付近で、上向きに流れる方向に周辺へと供給されていて
もよく、反応混合物の再循環流と混合し、それによって
希釈され、そして、垂直反応装置の塔底付近で、下向き
に流れる冷却されたイソブタンの中心流とも混合され、
またそれによって希釈される。これは、イソブタンの供
給流が、循環する反応混合物より著しく低温であるため
に達成される。この供給流は、初めは反応混合物より低
温かつ高密度であって、垂直反応装置の塔底に向かって
流れるか、または沈降することになり、下向きに流れて
いたその液体は、上向きに、そして環状に囲んで流れる
ことになり、対流が確立されることになる。次いで、こ
れが、垂直反応装置の塔底付近の反応混合物の成分の高
められた混合を促進する。また、冷却されたイソブタン
供給流を、液体生成物をとり出すための環状の排出トレ
イより下で垂直反応装置に導入することは、未反応酸素
が塔頂の蒸気空間内に入り込む可能性を低下させ、こう
して、蒸気空間内での酸素と炭化水素の自発的な燃焼の
可能性を更に低下させる。
【0011】本発明によれば、イソブタンと酸素との反
応は、多くの理由から触媒によらない形で実施される。
増大した量のtert−ブチルヒドロペルオキシドが形成さ
れ、これをプロピレンオキシドの製造に用いることがで
きるが、触媒を用いると、tert−ブチルヒドロペルオキ
シドの生成は限定される。また、触媒が存在したなら
ば、tert−ブチルヒドロペルオキシドは、痕跡量の可溶
性金属で汚染されることになり、これは、プロピレンの
酸化工程に有害である。
【0012】イソブタンと酸素との反応は、本発明に従
って下記のようにして実施される。すなわち、液体のイ
ソブタンを酸素とともに酸化反応装置に供給し、例え
ば、120〜165℃の温度および2.7〜4.2MPa
(380〜600psig)の圧力をはじめとする酸化反応
の条件をそこに確立して、イソブタンの一部を、tert−
ブチルアルコール、tert−ブチルヒドロペルオキシド、
ならびに少量の、ジ−tert−ブチルペルオキシド、メタ
ノール、ギ酸メチル、アセトンおよび水をはじめとする
酸素含有副生物をはじめとする酸化生成物へと触媒なし
に転換する。こうして形成された一次液体反応混合物
は、典型的には、10〜25重量%のtert−ブチルヒド
ロペルオキシド、13〜20重量%のtert−ブチルアル
コール、50〜75重量%の未反応イソブタン、および
約2〜5重量%の酸素含有不純物を含むことになる。
【0013】本発明の好適実施態様によれば、1.1〜
3:1の長さ対直径の比を有する垂直反応装置内で、イ
ソブタンからtert−ブチルヒドロペルオキシドおよびte
rt−ブチルアルコールを非触媒的に製造する方法であっ
て、120〜165℃の範囲内の温度、および2.7〜
4.2MPa (380〜600psig)の範囲内の圧力をは
じめとする反応条件をその反応装置内に確立する工程;
イソブタン100部あたり5〜15部の酸素を含有す
る、酸素およびイソブタンを含む毎時200〜400部
の混合物を、その反応装置内にその塔底付近の周辺部に
散布する工程;毎時150〜250部の反応混合物の再
循環流を、その反応装置内にその塔底付近で、かつイソ
ブタンと酸素との混合物の散布点より上で供給する工
程;10〜約55℃の供給流温度を有する毎時100部
のイソブタン流を、その反応装置の中心にその塔頂付近
から、下方の流れの方向に供給して、新鮮なイソブタン
の中心の下降流をその反応装置内に誘発し、それによっ
て、散布されたその混合物および反応混合物の再循環流
の環状の上昇流を誘発する工程;その反応装置の塔頂付
近で、イソブタン、tert−ブチルヒドロペルオキシド、
tert−ブチルアルコールおよび酸素化炭化水素副生物を
含む毎時80〜120部の液体生成物流を取り出す工
程;イソブタン、および同伴した通常は液体である反応
生成物を含む毎時200〜400部の蒸気生成物流を、
その反応装置の塔頂から取り出す工程;その蒸気生成物
を冷却して、通常は液体であるその反応生成物を凝縮す
る工程;凝縮されたその生成物を、反応混合物の再循環
流としてその反応装置に再循環させる工程;イソブタン
を含む蒸気生成物流の凝縮しなかった成分を、酸素を添
加して、上記の散布される混合物としてその反応装置に
再循環させる工程;および液体生成物流を回収する工程
を含む方法が提供される。
【0014】液体生成物流は、通常、10〜25重量%
のtert−ブチルヒドロペルオキシド、13〜20重量%
のtert−ブチルアルコール、50〜75重量%の未反応
イソブタン、ならびにジ−tert−ブチルペルオキシド、
メタノール、ギ酸メチル、アセトンおよび水をはじめと
する約2〜約5重量%の酸素含有不純物を含むであろ
う。
【0015】本発明の好適実施態様によれば、液体生成
物流を蒸留域に供給し、そこで低沸イソブタン留分と、
tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルアルコ
ールおよび酸素化炭化水素副生物を含む高沸留分とに分
離し、軽質イソブタン留分は、10〜55℃の温度に冷
却し、そして新鮮イソブタン供給流として反応装置に再
循環させる。
【0016】一次液体生成物を、第一軽質イソブタン再
循環留出分と、イソブタンを実質的に含まない、40〜
55重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシド、45〜
50重量%のtert−ブチルアルコール、および約3〜5
重量%の酸素含有不純物を含む第一重質液体留出分とを
与えるような、適切ないかなる方法によって(例えば蒸
留によって)分離してもよい。
【0017】ここで、添付の図面を参照して、本発明を
更に詳細に説明する。なお、本明細書中において、部と
は容量部を意味するものとする。
【0018】ここで、図1を参照すると、少なくとも約
1.1の長さ対直径の比を有する垂直に取付けた酸化反
応装置10が模式的に示されていて、この装置に、イソ
ブタンと酸素との混合物を、散布ライン14および16
を用いて、その塔底付近で連続的に散布する。
【0019】反応装置10には、ライン20を用いて、
反応混合物の還流を、反応装置10の塔底付近の、かつ
散布ライン14および16が反応装置に導入される点よ
り上の注入点で連続的に供給する。イソブタンは、液体
の高さ(上部液面)近辺で、イソブタン供給ライン12
を用いて、下向きに流れる方向に反応装置10の中心に
連続的に供給する。
【0020】反応装置10内には、120〜165℃の
範囲内の温度、および2.7〜4.2MPa (380〜6
00psig)の範囲内の圧力をはじめとする反応条件を確
立する。
【0021】反応装置10の塔頂付近のライン22を用
いて、液体生成物流を、その装置から連続的に取り出
す。イソブタンを含む蒸気生成物流は、ライン26を用
いて、反応装置10の塔頂から連続的に取り出す。
【0022】図2および3を参照すると、反応装置10
に供給される酸素とブタンとの混合物は、対応する半円
形のスパージャー102および104に接続された、散
布ライン14および16を用いて供給される結果、混合
物は、上向きに流れる方向に反応装置10の周辺に供給
される。
【0023】図2を更に参照すると、反応混合物の再循
環流は、ライン20を用いて反応装置10に供給され、
ノズル106を用いて反応装置10に上向きに注入され
る。
【0024】図2および図5を更に参照すると、冷却さ
れたイソブタンは、ライン12を用いて反応装置10に
供給され、下向きに面するイソブタン放出ノズル112
を用いて反応装置10に注入される。
【0025】この配置によって、冷却されたイソブタン
は、より高密度であって、導入される方向のために、反
応装置10の塔底へと連続的に流れ、または「沈降」し
て、そこで、より高温の上向きに流れる反応混合物の再
循環流と、そしてスパージャー102および104を通
じて周辺に導入される、上向きに流れる酸素−イソブタ
ン混合物と接触かつ混合することになる。
【0026】その結果、下向きに流れる冷却されたイソ
ブタン流と、再循環された反応混合物、酸素およびイソ
ブタンの、周辺での、または環状の、上向きに流れる流
れとによって規定される対流が、反応装置10内に確立
かつ維持される。
【0027】反応混合物の一部は、対流から反応装置1
0の塔頂へと連続的に流れ、そこで、反応混合物のガス
状成分は、蒸気生成物流ライン26によって、反応装置
10の塔頂から連続的に取り出される。
【0028】反応装置10には、その塔頂付近に、環状
の捕集バッフル111を規定する環状の液体排出トレイ
110が取付けられ、脱気された液体反応混合物成分
が、バッフル111を越えてこのトレイ110内へと、
そこから、液体生成物流排出ライン22を通じて反応装
置10から連続的に流出する。
【0029】蒸気生成物流ライン26を用いて排出され
たガス状反応成分は、凝縮器28を通過し、そこで部分
的に液化され、次いで、ライン29を用いて還流ドラム
30へと送られる。反応混合物の凝縮した液体成分は、
既述のようにして、反応混合物再循環ライン20を用い
て反応装置10へと戻される。残留する蒸気は、大部分
は気化したイソブタンであって、ライン34を用いて還
流ドラム30から取り出される。ライン34の少量の流
量部分、例えば5〜10重量%は、パージライン36を
用いて系から除去される。残余は、再循環圧縮器40に
供給され、そこで反応装置の圧力まで再加圧される。再
加圧されたライン42は、散布ライン14および16に
仕向けられる。ライン42には新鮮な酸素が混合される
が、この酸素はライン18を用いて、得られる混合物が
3〜10モル%の酸素を含むような量で供給される。
【0030】環状の排出トレイ110を通じて反応装置
10から取り出された液体生成物流は、減圧弁24へと
導く液体生成物ライン22を用いて排出され、そこで、
この生成物流は実質的に大気圧まで減圧される。減圧さ
れた生成物流は、1基または複数の蒸留塔、好ましくは
単一の常圧塔を含んでよい蒸留域50へと導くライン2
5を用いて、弁24から排出され、そこで分別されて、
ライン54を用いて排出される低沸イソブタン留分、お
よびライン52を用いて排出される高沸留分を与える
が、この高沸留分は、例えば、40〜55重量%のtert
−ブチルアルコール、35〜45重量%のtert−ブチル
ヒドロペルオキシドおよび3〜5重量%の酸素化物(す
なわち、アセトン、ギ酸メチル、メタノール、ジ−tert
−ブチルペルオキシド、水のような酸素含有化合物)を
含む。
【0031】イソブタン留分54は熱交換器56に供給
され、そこで、適切な温度(例えば10〜55℃の温
度)まで冷却され、次いで、ライン60を用いて、イソ
ブタン供給ライン12へと供給される。必要に応じて、
ライン62を用いて、新鮮なイソブタンがライン12に
供給される。
【0032】
【実施例】例示のために、145℃の温度および3.6
MPa (525psia)の圧力を包含する反応条件を、反応
装置10内に確立した。イソブタン100部あたり2部
の酸素を含有するブタンと酸素との混合物を、散布ライ
ン14および16を用いて反応装置10に供給した。代
表的な実施例では、51%のtert−ブチルアルコールへ
の選択率、36重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシ
ドへの選択率、5.6重量%のアセトンへの選択率、
0.6重量%のジ−tert−ブチルペルオキシドへの選択
率、0.4重量%のイソプロピルアルコールへの選択
率、および2.5重量%のメタノールへの選択率で、5
1%のイソブタン転換率が達成された。
【0033】代表的な実施例での液体生成物流は、生成
物100部あたりの重量部を基準にして、66.2部の
イソブタン、16.5部のtert−ブチルアルコール、1
4.6部のtert−ブチルヒドロペルオキシド、1.1部
のアセトン、0.1部のイソプロピルアルコール、0.
4部のジ−tert−ブチルペルオキシド、および0.5部
のメタノールを含有した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための好適な方法を示
す模式的流れ図である。
【図2】図1に示した反応装置の断面での見取り図であ
る。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【符号の説明】
10.反応装置 12.イソブタン供給ライン 14、16.散布ライン 18.酸素供給ライン 20.還流ライン 22.液体生成物排出ライン 24.減圧弁 25.常圧生成物ライン 26.蒸気生成物排出ライン 28.凝縮器 29.部分液化生成物ライン 30.還流ドラム 34.気化イソブタン排出ライン 36.パージライン 40.再循環圧縮器 42.再加圧イソブタン供給ライン 50.蒸留域 52.高沸留分 54.低沸イソブタン留分 56.熱交換器 60.冷却されたイソブタン 62.新鮮イソブタン 102、104.原料混合物スパージャー 106.還流放出ノズル 110.排出トレイ 111.捕集バッフル 112.原料混合物放出ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 409/04 8829−4H (72)発明者 カイル・リー・プレストン アメリカ合衆国、テキサス 77642、ポー ト・アーサー、ラトガーズ 3829

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直反応装置内で、イソブタンおよび酸
    素からtert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−ブ
    チルアルコールを非触媒的に製造する方法であって、 イソブタンと酸素との混合物を該反応装置の塔底に散布
    する工程;反応混合物の再循環流を、該散布点より上で
    該反応装置に供給する工程;冷却された下向きの新鮮な
    イソブタン流を、該反応装置の中心に塔頂から供給し
    て、該新鮮なイソブタンの中心の下降流、ならびに散布
    された該混合物および該再循環流の環状の上昇流を誘発
    する工程;液体生成物流を該反応装置の塔頂付近で取り
    出す工程;イソブタンを含有する蒸気生成物流を該反応
    装置の塔頂から取り出す工程;該蒸気生成物流を部分的
    に凝縮する工程;凝縮したイソブタンを該反応装置の塔
    頂に再循環させる工程;および上記液体生成物流を回収
    する工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 1.1〜3:1の長さ対直径の比を有す
    る垂直反応装置内で、イソブタンからtert−ブチルヒド
    ロペルオキシドおよびtert−ブチルアルコールを非触媒
    的に製造する方法であって、 120〜165℃の範囲内の温度、および2.7〜4.
    2MPa (380〜600psig)の範囲内の圧力をはじめ
    とする反応条件を該反応装置内に確立する工程;イソブ
    タン100部あたり5〜15部の酸素を含有する、酸素
    およびイソブタンを含む毎時200〜400部の混合物
    を、該反応装置内に、その塔底付近の周辺部に散布する
    工程;毎時150〜250部の反応混合物の再循環流
    を、該反応装置内に、その塔底付近で、かつイソブタン
    と酸素との混合物の散布点より上で供給する工程;10
    〜55℃の供給流温度を有する毎時100部の新鮮なイ
    ソブタン流を、該反応装置の中心にその塔頂付近から、
    下向きに流れる方向に供給して、該新鮮なイソブタンの
    下降流を該反応装置の中心に誘発し、それによって、散
    布された該混合物および反応混合物の再循環流の環状の
    上昇流を誘発する工程;該反応装置の塔頂付近で、イソ
    ブタン、tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチ
    ルアルコールおよび酸素化炭化水素副生物を含有する、
    毎時80〜120部の液体生成物流を取り出す工程;イ
    ソブタン、および同伴した通常は液体である反応生成物
    を含有する毎時200〜400部の蒸気生成物流を、該
    反応装置の塔頂から取り出す工程;蒸気生成物を冷却し
    て、通常は液体である該反応生成物を凝縮する工程;凝
    縮した液体生成物を反応混合物の再循環流として該反応
    装置に再循環させる工程;蒸気生成物流のイソブタンを
    含む凝縮しなかった成分を、酸素を添加して、散布され
    る該混合物として該反応装置に再循環させる工程;およ
    び上記液体生成物流を回収する工程を含む、請求項1記
    載の方法。
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