JPH0858769A - 保存性が良好な液体用紙容器 - Google Patents
保存性が良好な液体用紙容器Info
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- JPH0858769A JPH0858769A JP6199371A JP19937194A JPH0858769A JP H0858769 A JPH0858769 A JP H0858769A JP 6199371 A JP6199371 A JP 6199371A JP 19937194 A JP19937194 A JP 19937194A JP H0858769 A JPH0858769 A JP H0858769A
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- B65D5/00—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
- B65D5/02—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body
- B65D5/06—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body with end-closing or contents-supporting elements formed by folding inwardly a wall extending from, and continuously around, an end of the tubular body
- B65D5/067—Gable-top containers
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- B65D5/74—Spouts
- B65D5/746—Spouts formed separately from the container
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Abstract
(57)【要約】
【目的】酸化し易い内容物を充填する液体用紙容器に、
酸素吸収機能を付与する。 【構成】紙層を主体として、プラスチック層、金属箔
層、金属蒸着層などを構成層とした積層材料からなるブ
ランク板を、折り畳んで作製した液体用紙容器の頂部の
天板に、容器内部と通気性を有する酸素吸収剤を収納し
た酸素吸収剤収納部を設ける。また、さらに、内容物を
充填する前には、酸素吸収剤収納部の容器内側面に、剥
離可能なガスバリヤ性フィルムを貼着して通気性を遮断
し、製箱及び内容物充填時に、このガスバリヤ性フィル
ムを剥離する。
酸素吸収機能を付与する。 【構成】紙層を主体として、プラスチック層、金属箔
層、金属蒸着層などを構成層とした積層材料からなるブ
ランク板を、折り畳んで作製した液体用紙容器の頂部の
天板に、容器内部と通気性を有する酸素吸収剤を収納し
た酸素吸収剤収納部を設ける。また、さらに、内容物を
充填する前には、酸素吸収剤収納部の容器内側面に、剥
離可能なガスバリヤ性フィルムを貼着して通気性を遮断
し、製箱及び内容物充填時に、このガスバリヤ性フィル
ムを剥離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果汁飲料、ワイン、調
味料などの食品や医薬品などで、酸化し易い内容物を充
填する液体用紙容器に関するもので、詳しくは、容器自
体に酸素吸収機能を有し、内容物の保存性が良好な液体
用紙容器に関するものである。
味料などの食品や医薬品などで、酸化し易い内容物を充
填する液体用紙容器に関するもので、詳しくは、容器自
体に酸素吸収機能を有し、内容物の保存性が良好な液体
用紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】果汁飲料、酒、ワイン、茶などの飲料
や、調味料、医薬品などの内容物は、容器のヘッドスペ
ースの酸素や内容物中の溶存酸素によって、有効成分が
変化したり、風味や色調などの品質が変化して、商品価
値を低下する。従来、このような酸化され易い内容物
は、ガラス瓶や金属缶などの酸素遮断性が優れる容器に
充填し、容器中の残存酸素を排除するため、真空包装や
ヘッドスペースを不活性ガスでガス置換する方法などが
とられていた。また、内容物中に、例えば、ブチルヒド
ロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコ
ルビン酸などの抗酸化剤を添加して、内容物が酸素と反
応する前に、抗酸化剤と内容物とを反応させて、内容物
の酸化を防ぐ、化学的な酸化防止方法などがとられてい
た。
や、調味料、医薬品などの内容物は、容器のヘッドスペ
ースの酸素や内容物中の溶存酸素によって、有効成分が
変化したり、風味や色調などの品質が変化して、商品価
値を低下する。従来、このような酸化され易い内容物
は、ガラス瓶や金属缶などの酸素遮断性が優れる容器に
充填し、容器中の残存酸素を排除するため、真空包装や
ヘッドスペースを不活性ガスでガス置換する方法などが
とられていた。また、内容物中に、例えば、ブチルヒド
ロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコ
ルビン酸などの抗酸化剤を添加して、内容物が酸素と反
応する前に、抗酸化剤と内容物とを反応させて、内容物
の酸化を防ぐ、化学的な酸化防止方法などがとられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ガラス瓶や金属缶などの酸素遮断性が優れる容器に充填
し、真空包装やガス置換する方法は、真空包装の場合に
は、高額な真空設備を必要とし、ガス置換の場合には、
高圧の不活性ガス供給装置を必要とし、ともに生産効率
が低く、しかも、ガス置換の場合には、包装容器中の酸
素濃度を、1〜2%程度にまでしか低減できず、さらに
は、真空又はガス置換時に、内容物の香りや揮発成分が
失われ、品質が低下することがあった。また、抗酸化剤
を添加する方法は、内容物の匂いや味覚を損じたり、添
加した抗酸化剤を、食品添加物としてラベルに明記する
必要があり、最近の無添加食品指向の一般消費者には、
好まれない傾向があった。
ガラス瓶や金属缶などの酸素遮断性が優れる容器に充填
し、真空包装やガス置換する方法は、真空包装の場合に
は、高額な真空設備を必要とし、ガス置換の場合には、
高圧の不活性ガス供給装置を必要とし、ともに生産効率
が低く、しかも、ガス置換の場合には、包装容器中の酸
素濃度を、1〜2%程度にまでしか低減できず、さらに
は、真空又はガス置換時に、内容物の香りや揮発成分が
失われ、品質が低下することがあった。また、抗酸化剤
を添加する方法は、内容物の匂いや味覚を損じたり、添
加した抗酸化剤を、食品添加物としてラベルに明記する
必要があり、最近の無添加食品指向の一般消費者には、
好まれない傾向があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題を解決するた
め、液体用紙容器自体に、酸素吸収剤を用いて、酸素吸
収機能を付与し、内容物の保存性が良好な液体用紙容器
を、比較的安価に提供することを目的とするものであ
る。
め、液体用紙容器自体に、酸素吸収剤を用いて、酸素吸
収機能を付与し、内容物の保存性が良好な液体用紙容器
を、比較的安価に提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、紙層を主
体として、プラスチック層、金属箔層、金属蒸着層など
を構成層とした積層材料からなるブランク板を、折り畳
んで作製した液体用紙容器であって、この容器の頂部
(110)の天板(111)に、図1(a)及び(b)
に示すように、容器内部と通気性を有する酸素吸収剤
(200)を収納した酸素吸収剤収納部(112)を設
けたことを特徴とする保存性が良好な液体用紙容器(1
00)である。
体として、プラスチック層、金属箔層、金属蒸着層など
を構成層とした積層材料からなるブランク板を、折り畳
んで作製した液体用紙容器であって、この容器の頂部
(110)の天板(111)に、図1(a)及び(b)
に示すように、容器内部と通気性を有する酸素吸収剤
(200)を収納した酸素吸収剤収納部(112)を設
けたことを特徴とする保存性が良好な液体用紙容器(1
00)である。
【0006】第2の発明は、図2(b)に示すように、
第1の発明に記載の酸素吸収剤(200)を収納する酸
素吸収剤収納部(112)の容器内側面に、内容物を充
填する前には、剥離可能なガスバリヤ性フィルム(11
5)を貼着して通気性を遮断し、製箱及び内容物充填時
に、前記のガスバリヤ性フィルム(115)を剥離した
ことを特徴とする保存性が良好な液体用紙容器(10
0)である。
第1の発明に記載の酸素吸収剤(200)を収納する酸
素吸収剤収納部(112)の容器内側面に、内容物を充
填する前には、剥離可能なガスバリヤ性フィルム(11
5)を貼着して通気性を遮断し、製箱及び内容物充填時
に、前記のガスバリヤ性フィルム(115)を剥離した
ことを特徴とする保存性が良好な液体用紙容器(10
0)である。
【0007】上述の酸素吸収剤収納部の開口部は、収納
した酸素吸収剤が、容器内に脱落しないように、図1
(a)及び図3(b)に示すように、通気性を有するフ
ィルム、例えば特開平6−100044号公報に記載さ
れている最大孔径が1.0μm以下の多孔質フィルム
(114)などで封止することが好ましい。これらフィ
ルムの材質は、ポリオレフィンやポリエステルなどであ
る。
した酸素吸収剤が、容器内に脱落しないように、図1
(a)及び図3(b)に示すように、通気性を有するフ
ィルム、例えば特開平6−100044号公報に記載さ
れている最大孔径が1.0μm以下の多孔質フィルム
(114)などで封止することが好ましい。これらフィ
ルムの材質は、ポリオレフィンやポリエステルなどであ
る。
【0008】また、酸素吸収剤としては、アスコルビン
酸、アスコルビン酸塩、ポルフィリン錯体類、大環状ポ
リアミン錯体や、さらには、鉄粉又は鉄化合物を主体と
する無機系のものなどが挙げられる。使用する形態は、
粉末のものより、取扱い易い顆粒状、錠剤状のものや、
樹脂に混合成形されたものが好ましい。
酸、アスコルビン酸塩、ポルフィリン錯体類、大環状ポ
リアミン錯体や、さらには、鉄粉又は鉄化合物を主体と
する無機系のものなどが挙げられる。使用する形態は、
粉末のものより、取扱い易い顆粒状、錠剤状のものや、
樹脂に混合成形されたものが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の液体用紙容器(100)は、図1
(a)に示すように、頂部(110)の天板(111)
に、酸素吸収剤(200)を収納し、容器内部と通気性
を有する酸素吸収剤収納部(112)が設けられている
ため、容器内の内容物(101)上方のヘッドスペース
(102)の酸素が、酸素吸収剤収納部(112)に収
納されている酸素吸収剤(200)によって吸収され
る。さらには、内容物中に溶存する酸素までも除去され
ることもあり、内容物の酸化劣化が防げる。
(a)に示すように、頂部(110)の天板(111)
に、酸素吸収剤(200)を収納し、容器内部と通気性
を有する酸素吸収剤収納部(112)が設けられている
ため、容器内の内容物(101)上方のヘッドスペース
(102)の酸素が、酸素吸収剤収納部(112)に収
納されている酸素吸収剤(200)によって吸収され
る。さらには、内容物中に溶存する酸素までも除去され
ることもあり、内容物の酸化劣化が防げる。
【0010】また、第2の発明の液体用紙容器(10
0)においては、図2(b)に示すように、酸素吸収剤
収納部(112)に収納された酸素吸収剤(200)
が、内容物充填時までは、酸素吸収剤収納部(112)
の開口部を密封するガスバリヤ性フィルム(115)で
保護されているため、内容物充填前に、酸素吸収能力が
無駄に消費されることがない。
0)においては、図2(b)に示すように、酸素吸収剤
収納部(112)に収納された酸素吸収剤(200)
が、内容物充填時までは、酸素吸収剤収納部(112)
の開口部を密封するガスバリヤ性フィルム(115)で
保護されているため、内容物充填前に、酸素吸収能力が
無駄に消費されることがない。
【0011】
<実施例1>まず、〔外側〕ポリエチレン層(25μ
m)/板紙層(400g/m3 )/ポリエチレン層(2
5μm)/アルミニウム箔層(9μm)/ポリエチレン
テレフタレート層(12μm)/ポリエチレン層(60
μm)〔内側〕構成の積層材料を用いて、図2(a)に
示すように、パネル(11)、パネル(12)、パネル
(13)、パネル(14)及びパネル(15)を折り目
線(1点鎖線で表示)を介して連設し、この頂部(11
0)と底部(130)に折り目線を入れて封鎖部を形成
し、バネル(11)の天板(111)に角状の貫通孔と
バネル(11)の天板(111)に口栓取付孔(11
8)を設けた液体用紙容器のブランク板を、打抜加工法
によって作製した。これとは別個に、〔外側〕ポリエチ
レン層(25μm)/ポリエチレンテレフタレート層
(12μm)/アルミニウム箔層(9μm)/ポリエチ
レン層(25μm)〔内側〕構成の積層材料を用いて、
絞り加工によって図2(b)に示す開口部にフランジを
もつ角状の酸素吸収剤収納容器(117)を作製した。
m)/板紙層(400g/m3 )/ポリエチレン層(2
5μm)/アルミニウム箔層(9μm)/ポリエチレン
テレフタレート層(12μm)/ポリエチレン層(60
μm)〔内側〕構成の積層材料を用いて、図2(a)に
示すように、パネル(11)、パネル(12)、パネル
(13)、パネル(14)及びパネル(15)を折り目
線(1点鎖線で表示)を介して連設し、この頂部(11
0)と底部(130)に折り目線を入れて封鎖部を形成
し、バネル(11)の天板(111)に角状の貫通孔と
バネル(11)の天板(111)に口栓取付孔(11
8)を設けた液体用紙容器のブランク板を、打抜加工法
によって作製した。これとは別個に、〔外側〕ポリエチ
レン層(25μm)/ポリエチレンテレフタレート層
(12μm)/アルミニウム箔層(9μm)/ポリエチ
レン層(25μm)〔内側〕構成の積層材料を用いて、
絞り加工によって図2(b)に示す開口部にフランジを
もつ角状の酸素吸収剤収納容器(117)を作製した。
【0012】次に、前述のブランク板のバネル(11)
の天板(111)の角状の貫通孔に、図2(b)に示す
ように、酸素吸収剤収納容器(117)を、底部を外側
にして嵌着して熱融着し、顆粒状のアスコルビン酸塩系
酸素吸収剤(200)を1g収納して、酸素吸収剤収納
容器(117)のフランジを覆うようにして、最大孔径
が1.0μm以下のポリエチレン製の多孔質フィルム
(114)で、フランジ表面と天板(111)の内面に
熱融着させて封止し、さらに、この多孔質フィルム(1
14)を覆うようにして、ポリエチレン層(25μm)
/アルミニウム箔層(9μm)/ポリエチレン層(25
μm)構成のガスバリヤ性フィルムを、多孔質フィルム
(114)表面と多孔質フィルム(114)の外周の天
板(111)の内面に剥離可能に接着して、酸素吸収剤
収納容器(117)を密封し、本実施例の液体用紙容器
のブランク板(10)を作製した。このブランク板をサ
ック貼機で背貼りしてスリーブを作製し、さらに、この
スリーブを充填機に流して、バネル(11)の天板(1
11)の口栓取付孔(118)に口栓(113)を超音
波シール法で熱融着し、そして、製箱して、オレンジジ
ュースを充填して密封して、1000mlの切妻屋根形
の本実施例の液体用紙容器(100)を作製した。これ
とは別個に、本実施例の液体用紙容器と内容物の保存性
を比較のため、比較例として天板に酸素吸収剤収納容器
を設けない同一仕様の比較例の通常の口栓付切妻屋根形
液体用紙容器も同時に作製した。なお、本実施例及び比
較例の液体用紙容器の容器内のヘッドスペースは、50
mlであった。
の天板(111)の角状の貫通孔に、図2(b)に示す
ように、酸素吸収剤収納容器(117)を、底部を外側
にして嵌着して熱融着し、顆粒状のアスコルビン酸塩系
酸素吸収剤(200)を1g収納して、酸素吸収剤収納
容器(117)のフランジを覆うようにして、最大孔径
が1.0μm以下のポリエチレン製の多孔質フィルム
(114)で、フランジ表面と天板(111)の内面に
熱融着させて封止し、さらに、この多孔質フィルム(1
14)を覆うようにして、ポリエチレン層(25μm)
/アルミニウム箔層(9μm)/ポリエチレン層(25
μm)構成のガスバリヤ性フィルムを、多孔質フィルム
(114)表面と多孔質フィルム(114)の外周の天
板(111)の内面に剥離可能に接着して、酸素吸収剤
収納容器(117)を密封し、本実施例の液体用紙容器
のブランク板(10)を作製した。このブランク板をサ
ック貼機で背貼りしてスリーブを作製し、さらに、この
スリーブを充填機に流して、バネル(11)の天板(1
11)の口栓取付孔(118)に口栓(113)を超音
波シール法で熱融着し、そして、製箱して、オレンジジ
ュースを充填して密封して、1000mlの切妻屋根形
の本実施例の液体用紙容器(100)を作製した。これ
とは別個に、本実施例の液体用紙容器と内容物の保存性
を比較のため、比較例として天板に酸素吸収剤収納容器
を設けない同一仕様の比較例の通常の口栓付切妻屋根形
液体用紙容器も同時に作製した。なお、本実施例及び比
較例の液体用紙容器の容器内のヘッドスペースは、50
mlであった。
【0013】次に、前述のオレンジジュースを充填した
本実施例と比較例の液体用紙容器の容器特性を評価する
ため、40℃の恒温槽に保存して、1日後、3日後、7
日後のヘッドスペースの酸素濃度の変化、内容物のビタ
ミンC量の変化、着色度を測定した。酸素濃度は、微量
酸素濃度計で測定し、ビタミンC量は、HPLCにて定
量して初期値に対する残存率を求め、着色度は、ジュー
スと同量のエチルアルコールを遠心分離して420nm
の吸光度を測定した。この測定結果を表1に示す。
本実施例と比較例の液体用紙容器の容器特性を評価する
ため、40℃の恒温槽に保存して、1日後、3日後、7
日後のヘッドスペースの酸素濃度の変化、内容物のビタ
ミンC量の変化、着色度を測定した。酸素濃度は、微量
酸素濃度計で測定し、ビタミンC量は、HPLCにて定
量して初期値に対する残存率を求め、着色度は、ジュー
スと同量のエチルアルコールを遠心分離して420nm
の吸光度を測定した。この測定結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】容器特性の評価結果では、表1に示すよう
に、本実施例の液体用紙容器は、比較例の液体用紙容器
に較べて、ヘッドスペースの酸素濃度が急激に減少し、
ビタミンC量の残存量が多く、着色度の変化が極めて少
なかった。
に、本実施例の液体用紙容器は、比較例の液体用紙容器
に較べて、ヘッドスペースの酸素濃度が急激に減少し、
ビタミンC量の残存量が多く、着色度の変化が極めて少
なかった。
【0016】<実施例2>まず、実施例1と同様の液体
用紙容器のブランク板を作製して、このブランク板の頂
部の天板に設けた角状の貫通孔を、図3(a)に示すよ
うに、ブランク板の天板(111)の外側面に、ポリエ
チレン(25μm)/アルミニウム箔(9μm)/ポリ
エチレン(25μm)構成の封止フィルム(116)を
熱融着して接着して封止し、酸素吸収剤収納部(11
2)を形成し、この酸素吸収剤収納部(112)に、錠
剤状のアスコルビン酸塩系酸素吸収剤(200)を1.
5g収納して、酸素吸収剤収納部(112)の開口部を
覆うようにして、最大孔径が1.0μm以下のポリエチ
レン製の多孔質フィルム(114)で、開口部周縁の天
板(111)の内面に熱融着させて封止し、さらに、こ
の多孔質フィルム(114)を覆うようにして、ポリエ
チレン層(25μm)/アルミニウム箔層(9μm)/
ポリエチレン層(25μm)構成のガスバリヤ性フィル
ム(115)を、多孔質フィルム(114)表面と多孔
質フィルム(114)の外周の天板(111)の内面に
剥離可能に接着して、酸素吸収剤収納部(112)を密
封し、本実施例の液体用紙容器のブランク板を作製し
た。次に、実施例1と同様に、このブランク板をサック
貼機で背貼りしてスリーブを作製し、さらに、このスリ
ーブを充填機に流して、バネルの天板の口栓取付孔に口
栓を超音波シール法で熱融着し、そして、製箱して、オ
レンジジュースを充填して密封して、1000mlの切
妻屋根形の本実施例の液体用紙容器を作製した。
用紙容器のブランク板を作製して、このブランク板の頂
部の天板に設けた角状の貫通孔を、図3(a)に示すよ
うに、ブランク板の天板(111)の外側面に、ポリエ
チレン(25μm)/アルミニウム箔(9μm)/ポリ
エチレン(25μm)構成の封止フィルム(116)を
熱融着して接着して封止し、酸素吸収剤収納部(11
2)を形成し、この酸素吸収剤収納部(112)に、錠
剤状のアスコルビン酸塩系酸素吸収剤(200)を1.
5g収納して、酸素吸収剤収納部(112)の開口部を
覆うようにして、最大孔径が1.0μm以下のポリエチ
レン製の多孔質フィルム(114)で、開口部周縁の天
板(111)の内面に熱融着させて封止し、さらに、こ
の多孔質フィルム(114)を覆うようにして、ポリエ
チレン層(25μm)/アルミニウム箔層(9μm)/
ポリエチレン層(25μm)構成のガスバリヤ性フィル
ム(115)を、多孔質フィルム(114)表面と多孔
質フィルム(114)の外周の天板(111)の内面に
剥離可能に接着して、酸素吸収剤収納部(112)を密
封し、本実施例の液体用紙容器のブランク板を作製し
た。次に、実施例1と同様に、このブランク板をサック
貼機で背貼りしてスリーブを作製し、さらに、このスリ
ーブを充填機に流して、バネルの天板の口栓取付孔に口
栓を超音波シール法で熱融着し、そして、製箱して、オ
レンジジュースを充填して密封して、1000mlの切
妻屋根形の本実施例の液体用紙容器を作製した。
【0017】次に、実施例1と同様に、前述のオレンジ
ジュースを充填した本実施例の液体用紙容器の容器特性
を評価するため、40℃の恒温槽に保存して、1日後、
3日後、7日後のヘッドスペースの酸素濃度の変化、内
容物のビタミンC量の変化、着色度を測定した。この測
定結果を表1に示す。
ジュースを充填した本実施例の液体用紙容器の容器特性
を評価するため、40℃の恒温槽に保存して、1日後、
3日後、7日後のヘッドスペースの酸素濃度の変化、内
容物のビタミンC量の変化、着色度を測定した。この測
定結果を表1に示す。
【0018】容器特性の評価結果では、表1に示すよう
に、本実施例の液体用紙容器は、実施例1と同様に、ヘ
ッドスペースの酸素濃度が急激に減少し、ビタミンC量
の残存量が多く、着色度の変化が極めて少なかった。
に、本実施例の液体用紙容器は、実施例1と同様に、ヘ
ッドスペースの酸素濃度が急激に減少し、ビタミンC量
の残存量が多く、着色度の変化が極めて少なかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の液体用紙容器は、頂部の容器内
側に、酸素吸収剤を収納し、容器内部と通気性を有する
酸素吸収剤収納部が設けられているため、容器内のヘッ
ドスペースの酸素や内容物中に溶存する酸素が、酸素吸
収剤収納部の酸素吸収剤によって吸収され、この結果、
長期にわたり容器内の内容物の酸化劣化が防げ、内容物
の匂い、味覚、色調などの品質が保持される。
側に、酸素吸収剤を収納し、容器内部と通気性を有する
酸素吸収剤収納部が設けられているため、容器内のヘッ
ドスペースの酸素や内容物中に溶存する酸素が、酸素吸
収剤収納部の酸素吸収剤によって吸収され、この結果、
長期にわたり容器内の内容物の酸化劣化が防げ、内容物
の匂い、味覚、色調などの品質が保持される。
【0020】また、本発明の液体用紙容器においては、
酸素吸収剤収納部に収納された酸素吸収剤が、内容物充
填時までは、酸素吸収剤収納部の開口部を密封するガス
バリヤ性フィルム(115)で保護されているため、内
容物充填前に、酸素吸収能力が無駄に消費されていな
い。このため、内容物が充填されると速やかに酸素吸収
機能を発揮し、酸素吸収剤の使用有効期間が長い。
酸素吸収剤収納部に収納された酸素吸収剤が、内容物充
填時までは、酸素吸収剤収納部の開口部を密封するガス
バリヤ性フィルム(115)で保護されているため、内
容物充填前に、酸素吸収能力が無駄に消費されていな
い。このため、内容物が充填されると速やかに酸素吸収
機能を発揮し、酸素吸収剤の使用有効期間が長い。
【図1】(a)は、本発明の一例の実施例1の液体用紙
容器の頂部の一部を切欠いた側面図であり、(b)は、
その酸素吸収剤収納部の外観を示す斜視図である。
容器の頂部の一部を切欠いた側面図であり、(b)は、
その酸素吸収剤収納部の外観を示す斜視図である。
【図2】(a)は、実施例1の液体用紙容器のブランク
板の、容器内面側からの展開平面図であり、(b)は、
そのA−A′拡大断面図である。
板の、容器内面側からの展開平面図であり、(b)は、
そのA−A′拡大断面図である。
【図3】実施例2の液体用紙容器の頂部に設けられた酸
素吸収剤収納部の断面図であり、(a)は、内容物充填
前で、(b)は、内容物充填後である。
素吸収剤収納部の断面図であり、(a)は、内容物充填
前で、(b)は、内容物充填後である。
10……ブランク板 11,12,13,14,15……パネル 100……液体用紙容器 101……内容物 102……ヘッドスペース 110……頂部 111……天板 112……酸素吸収剤収納部 113……口栓 114……多孔質フィルム 115……ガスバリヤ性フィルム 116……封止フィルム 117……酸素吸収剤収納容器 118……口栓取付孔 120……内容物 130……底部 200……酸素吸収剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/24 G 85/72 F
Claims (2)
- 【請求項1】紙層を主体として、プラスチック層、金属
箔層、金属蒸着層などを構成層とした積層材料からなる
ブランク板を、折り畳んで製箱した液体用紙容器であっ
て、この容器の頂部の天板に、容器内部と通気性を有す
る酸素吸収剤を収納した酸素吸収剤収納部を設けたこと
を特徴とする保存性が良好な液体用紙容器。 - 【請求項2】請求項1に記載の酸素吸収剤収納部の容器
内側面に、内容物を充填する前には、剥離可能なガスバ
リヤ性フィルムを貼着して通気性を遮断し、製箱及び内
容物充填時に、前記のガスバリヤ性フィルムを剥離した
ことを特徴とする保存性が良好な液体用紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199371A JPH0858769A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 保存性が良好な液体用紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199371A JPH0858769A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 保存性が良好な液体用紙容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0858769A true JPH0858769A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16406650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6199371A Pending JPH0858769A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 保存性が良好な液体用紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0858769A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002040368A1 (en) * | 2000-11-16 | 2002-05-23 | Cope Allman Plastic Packaging Limited. | Gas adsorption means for a container |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP6199371A patent/JPH0858769A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002040368A1 (en) * | 2000-11-16 | 2002-05-23 | Cope Allman Plastic Packaging Limited. | Gas adsorption means for a container |
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