JPH0858588A - 車上装置及び情報伝送装置 - Google Patents

車上装置及び情報伝送装置

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Publication number
JPH0858588A
JPH0858588A JP19576594A JP19576594A JPH0858588A JP H0858588 A JPH0858588 A JP H0858588A JP 19576594 A JP19576594 A JP 19576594A JP 19576594 A JP19576594 A JP 19576594A JP H0858588 A JPH0858588 A JP H0858588A
Authority
JP
Japan
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frequency
signal
circuit
ground
frequency signal
Prior art date
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Application number
JP19576594A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Kobayashi
好朗 小林
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発振周波数を変周させる必要のない車上装置
を提供する。 【構成】 発振器111 〜11n のそれぞれは、周波数
の異なる周波数信号f1 〜fn を発生する。周波数信号
f1 〜fn の周波数は、地上子61 〜6n の共振周波数
fc1〜fcnと対応する。加算回路2は、周波数信号f1
〜fn のそれぞれを加算し、加算信号S1を出力する。
車上子3は、地上子61 〜6n と電磁的に結合したと
き、加算信号S1に含まれる周波数信号f1 〜fn の一
つを、地上子61 〜6n の共振周波数fc1〜fcnに同調
させる。振幅制限回路4は、車上子3を介して得られた
加算信号S1に抑圧を加え、同調した周波数信号f1 〜
fn を出力する。信号処理回路5は、振幅制限回路4か
ら与えられた同調周波数信号f1 〜fn を解読し、判定
信号S21 〜S2n を出力する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車上装置及び情報伝送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動列車停止装置(以下ATS装
置と称する。)等の車上装置は、地上子と車上子とが結
合したときに発振周波数が変化する、いわゆる変周式の
発振回路を用い、発振周波数の変化に応じて地上子を特
定し、それに応じた車両制御を行なう。変周式の発振回
路は、「鉄道技術者のための電気概論、信号シリーズN
o7、ATS・ATC」(日本鉄道電気技術協会発行)
の第6頁から第10頁に、または「信号」(吉村 寛、
吉越 三郎共著、交友社発行)の第561頁から第56
8頁に詳述されている。
【0003】かかる変周式の発振回路は、車上子を発振
増幅器の帰還回路として用い、車上子が地上子と結合し
ない常時状態では、発振増幅器の発振周波数(常時発振
周波数)で発振している。地上子は、コイルとコンデン
サとを含み、固有の共振周波数を有している。この状態
で車上子が地上子と結合すると、地上子の選択度Qが十
分に高いので、発振回路の発振周波数は、周波数の引込
現象によって地上子の共振周波数に変周される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車上装置は、以下の問題点を有している。 (A)変周は周波数の引込現象によって発生するので、
常時の発振周波数を変周時の変周周波数よりも低くしな
ければないという制約がある。 (B)発振周波数を変化させるので、常時及び変周時の
発振条件を維持するために、増幅回路、フィルタ回路及
び帰還回路の設計が複雑となっている。しかも、複数の
発振周波数に対して発振条件を維持しなければならない
こと、増幅回路、フィルタ回路及び帰還回路がアナログ
回路であり、素子のバラツキを考慮して設計しなけらば
ならないこと等を考慮すると、なおさら複雑になる。
【0005】そこで、本発明の課題は、発振周波数を変
周させる必要のない車上装置を提供することである。
【0006】本発明のもう一つの課題は、周波数に制約
のない車上装置を提供することである。
【0007】本発明のもう一つの課題は、回路設計が容
易で、かつ、安価な車上装置を提供することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、信頼性の高い
車上装置を提供することである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、発振周波数を
変周させる必要のない情報伝送装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る車上装置は、複数の発振器と、加算回
路と、車上子と、振幅制限回路と、信号処理回路とを含
んでいる。前記発振器のそれぞれは、周波数の異なる周
波数信号を発生するものであって、前記周波数信号の周
波数のそれぞれが地上側に設けられた地上子の共振周波
数と対応している。前記加算回路は、前記周波数信号の
それぞれを加算し、加算信号を出力する。前記車上子
は、前記加算回路に接続され、前記地上子と電磁的に結
合したとき、前記加算信号に含まれる前記周波数信号の
一つを、前記地上子の共振周波数に同調させる。前記振
幅制限回路は、前記車上子に接続され、前記車上子を介
して得られた前記加算信号に抑圧を加え、前記同調した
周波数信号を出力する。前記信号処理回路は、前記振幅
制限回路に接続され、前記振幅制限回路から与えられた
前記同調周波数信号を解読し、判定信号を出力する。
【0011】好ましい例では、前記車上子は、トランス
でなり、1次コイルが前記加算回路に接続され、2次コ
イルが前記振幅制限回路に接続される。
【0012】別の好ましい例では、前記信号処理回路
は、複数の周波数弁別回路を含み、前記周波数弁別回路
のそれぞれが前記同調周波数信号のそれぞれを個別に弁
別し、前記同調周波数信号の有無に応じて前記判定信号
を出力する。
【0013】別の好ましい例では、前記周波数弁別回路
のそれぞれは、バンドパスフィルタ回路と、波形整形回
路とを含み、前記バンドパスフィルタ回路が自己に割り
当てられた前記周波数信号を通過させて他の周波数信号
から弁別し、前記波形整形回路がその周波数信号をデジ
タル化するものである。
【0014】別の好ましい例では、更に別の発振器と、
別の信号処理回路とを含んでいる。前記別の発振器は、
前記周波数信号よりもレベルの大きい別の周波数信号を
発生する。前記加算回路は、前記別の周波数信号を前記
周波数信号に加算する。前記別の信号処理回路は、前記
別の周波数信号を弁別し、前記別の周波数信号の有無に
応じて常時判定信号を出力する。
【0015】別の好ましい例では、監視回路を有してい
る。前記監視回路は、前記加算回路に接続され、前記周
波数信号の有無を監視し、何れか一つの周波数信号が欠
けているときに異常判定信号を出力する。
【0016】本発明に係る情報伝送装置は、地上装置
と、車上装置とを含んでいる。前記地上装置は、複数の
地上子を含み、前記地上子が車両の進行方向に間隔を隔
てて設けられ、前記地上子のそれぞれが固有の共振周波
数を有する。前記車上装置は、上記記載のものでなる。
【0017】別の好ましい例では、前記地上子のそれぞ
れは、複数の共振周波数を有し、何れか一つの共振周波
数が選択可能となっている。
【0018】
【作用】発振器のそれぞれは、周波数の異なる周波数信
号を発生するものであって、周波数信号の周波数のそれ
ぞれが地上側に設けられた地上子の共振周波数と対応し
ている。加算回路は、周波数信号のそれぞれを加算し、
加算信号を出力する。これにより、加算信号は複数の周
波数信号を含み、それぞれの周波数信号が位置情報、制
御情報等の基礎を与える。
【0019】車上子は、加算回路に接続され、地上子と
電磁的に結合したとき、加算信号に含まれる周波数信号
の一つを、地上子の共振周波数に同調させる。このた
め、加算信号のうち地上子の共振周波数に同調する周波
数信号のレベルが増大される。また、地上子の共振周波
数は、各地上子の位置または地上ー車上間の制御情報に
対応して個別の周波数が割り当てられる。従って、車上
子と結合した地上子の共振周波数に対応した周波数信号
のみが増幅され、どの位置の地上子が車上子と結合した
か、または地上子が伝送する制御情報が何かを特徴付け
ることができる。
【0020】振幅制限回路は、車上子を介して得られた
加算信号に抑圧を加え、同調した周波数信号を出力す
る。このため、レベルの低い周波数信号が抑圧され、最
もレベルの高い周波数信号、即ち同調した周波数信号が
選択的に抽出される。
【0021】信号処理回路は、振幅制限回路から与えら
れた同調周波数信号を解読し、判定信号を出力する。こ
のため、同調周波数信号に基づき車両の走行位置または
地上子が伝送する制御情報を特定でき、判定信号を走行
位置検出信号または制御信号とすることができる。
【0022】以上述べたように、発振器のそれぞれが周
波数の異なる周波数信号を発生し、加算回路が周波数信
号のそれぞれを加算し、車上子が加算信号に含まれる周
波数信号の一つを、地上子の共振周波数に同調させ、振
幅制限回路が車上子を介して得られた加算信号に抑圧を
加え、同調した周波数信号を出力するから、発振周波数
を変周させる必要のない車上装置が得られる。
【0023】このため、周波数信号の周波数は、従来の
ように、常時の発振周波数に対して必ずしも大きくする
必要がなくなる。例えば、周波数信号の周波数を常時の
発振周波数以下にすることもできる。
【0024】更に、常時及び変周時に対応した発振条件
を維持する必要がないから、発振器、加算器、車上子等
の位相特性も問題とならない。従って、回路設計が容易
で、かつ、安価な車上装置を得ることができる。
【0025】別の発振器及び別の信号処理回路を含み、
別の発振器が周波数信号よりもレベルの大きい別の周波
数信号を発生し、加算回路が別の周波数信号を周波数信
号に加算し、別の信号処理回路が別の周波数信号を弁別
し、別の周波数信号の有無に応じて常時判定信号を出力
する。この好ましい例では、車上子が地上子と結合しな
い状態において、周波数信号が別の周波数信号により抑
圧され、常時判定信号が得られる。車上子が地上子と結
合した状態において、別の周波数信号が地上子に対応し
た周波数信号により抑圧され、各地上子の共振周波数に
対応した判定信号が得られる。このため、振幅制限回路
が正常に動作していることを常時確認でき、信頼性の高
い車上装置が得られる。
【0026】監視回路が加算回路に接続され、周波数信
号の有無を監視し、何れか一つの周波数信号が欠けてい
るときに異常判定信号を出力する。この好ましい例で
は、車上子が地上子の共振周波数に同調し、その共振周
波数に対応する周波数信号を増幅できないことが事前に
分かり、信頼性の高い走行位置検出信号または制御信号
を得ることができる。
【0027】情報伝送装置は、地上装置と、車上装置と
を含んでいる。地上装置は、複数の地上子を含み、地上
子が車両の進行方向に間隔を隔てて設けられ、地上子の
それぞれが固有の共振周波数を有する。車上装置は、上
記記載のものでなる。このため、発振周波数を変周させ
る必要がなく、地上子の共振周波数を地上側の情報に対
応付けた情報伝送装置が得られる。
【0028】地上子のそれぞれは、複数の共振周波数を
有し、何れか一つの共振周波数が選択可能となってい
る。このため、それぞれの共振周波数を制御情報に対応
付けた情報伝送装置が得られる。
【0029】
【実施例】図1は本発明に係る車上装置の構成を示すブ
ロック図である。本発明に係る車上装置は、複数の発振
器111 〜11n と、加算回路2と、車上子3と、振幅
制限回路4と、信号処理回路5とを含んでいる。本発明
に係る車上装置は、車両の走行位置検出装置、地上ー車
上間の情報伝送装置に使用できるが、説明の都合上、走
行位置検出装置用に限定して説明する。参照符号61 〜
6n は地上側に備えられた地上子である。地上子61 〜
6n は、車両(図示しない)の進行方向に間隔を隔てて
設けられている。車上子3は、車両の移動と共に、地上
子61 〜6nと順次結合する。
【0030】発振器111 〜11n のそれぞれは、周波
数の異なる周波数信号f1 〜fn を発生するものであっ
て、周波数信号f1 〜fn の周波数のそれぞれが地上側
に設けられた地上子61 〜6n の共振周波数fc1〜fcn
と対応している。地上子61〜6n の共振周波数fc1〜
fcnのそれぞれは、各地点に固有のものとなる。
【0031】加算回路2は、周波数信号f1 〜fn のそ
れぞれを加算し、加算信号S1を出力する。実施例の加
算回路2は、増幅回路も兼ね、増幅した加算信号S1を
出力する。
【0032】車上子3は、加算回路2に接続され、地上
子61 〜6n と電磁的に結合したとき、加算信号S1に
含まれる周波数信号f1 〜fn の一つを、地上子61 〜
6nの共振周波数fc1〜fcnに同調させる。例えば、地
上子61 と結合したときは、周波数信号f1 を共振周波
数fc1に同調させる。
【0033】振幅制限回路4は、車上子3に接続され、
車上子を介して得られた加算信号S1に抑圧を加え、同
調した周波数信号f1 〜fn を出力する。例えば、周波
数信号f1 が共振周波数fc1に同調したときは、同調し
てレベルが増大した周波数信号f1 が周波数信号f2 〜
fn を抑圧し、同調した周波数信号f1 を出力する。
【0034】信号処理回路5は、振幅制限回路4に接続
され、振幅制限回路4から与えられた同調周波数信号f
1 〜fn を解読し、判定信号S21 〜S2n を出力す
る。例えば、同調周波数信号f1 を解読した場合は、判
定信号S21 を出力する。判定信号S21 を出力したと
きは、地上子61 の配置位置が車両の走行地点となる。
同様に、同調周波数信号fn を解読した場合は、判定信
号S2n を出力する。判定信号S2n を出力したとき
は、地上子6n の配置位置が車両の走行地点となる。判
定信号は、周波数信号f1 〜fn の何れかを特定できれ
ばよく、本実施例のようにnビットの形態に限られるこ
となく、種々の形態を採ることができる。
【0035】図2は本発明に係る車上装置の動作を説明
するタイムチャートである。図において、図1と同一参
照符号は同一性ある構成部分を示している。図は、時刻
t1において車上子3が地上子61 と結合し、時刻t2
において車上子3と地上子61 との結合が解除された場
合を想定して示してある。周波数信号f1 〜fn は、車
上子3の出力端における状態を示してある。判定信号S
21 〜S2n は、抑圧後の周波数信号f1 〜fn が基準
レベル以上か否かでディジタル化してある。以下、図1
を参照しながら、図2を作用と共に説明する。
【0036】上述したように、発振器111 〜11n の
それぞれは、周波数の異なる周波数信号f1 〜fn を発
生するものであって、周波数信号f1 〜fn の周波数の
それぞれが地上側に設けられた地上子の共振周波数fc1
〜fcnと対応している。加算回路2は、周波数信号f1
〜fn のそれぞれを加算し、加算信号S1を出力する。
これにより、加算信号S1は複数の周波数信号f1 〜f
n を含み、それぞれの周波数信号f1 〜fn が位置情報
の基礎を与える。
【0037】車上子3は、加算回路2に接続され、地上
子61 〜6n と電磁的に結合したとき、加算信号S1に
含まれる周波数信号f1 〜fn の一つを、地上子61 〜
6nの共振周波数fc1〜fcnに同調させる。このため、
加算信号S1のうち地上子61 〜6n の共振周波数fc1
〜fcnに同調する周波数信号f1 〜fn のレベルが増大
される。また、地上子61 〜6n の共振周波数fc1〜f
cnは、地上子61 〜6n の配置位置に対応して個別の周
波数が割り当てられる。従って、車上子3と結合した地
上子61 〜6n の共振周波数fc1〜fcnに対応した周波
数信号f1 〜fn のみが増幅され、どの位置の地上子が
車上子と結合したかを特徴付けることができる。図2に
示す例では、時刻t1において、車上子3が周波数信号
f1 のレベルを増大させる。従って、車上子3が地上子
61 と結合したことが特徴付けられる。
【0038】振幅制限回路4は、車上子3を介して得ら
れた加算信号S1に抑圧を加え、同調した周波数信号f
1 〜fn を出力する。図2の例では、レベルの低い周波
数信号f2 〜fn が抑圧され、最もレベルの高い周波数
信号f1 、即ち同調した周波数信号f1 が選択的に抽出
される。
【0039】信号処理回路5は、振幅制限回路4から与
えられた同調周波数信号f1 〜fnを解読し、判定信号
S21 〜S2n を出力する。このため、同調周波数信号
f1〜fn に基づき車両の走行位置を特定できる。図2
に示す例では、判定信号S21 のみが得られ、車両の走
行位置が地上子61 の配置位置であると特定できる。
【0040】以上述べたように、発振器111 〜11n
のそれぞれが周波数の異なる周波数信号f1 〜fn を発
生し、加算回路3が周波数信号f1 〜fn のそれぞれを
加算し、車上子3が加算信号S1に含まれる周波数信号
f1 〜fn の一つを、地上子61 〜6n の共振周波数f
c1〜fcnに同調させ、振幅制限回路4が車上子3を介し
て得られた加算信号S1に抑圧を加え、同調した周波数
信号f1 〜fn を出力するから、発振周波数を変周させ
る必要のない車上装置が得られる。
【0041】このため、周波数信号f1 〜fn の周波数
は、従来のように、常時の発振周波数に対して必ずしも
大きくする必要がなくなる。例えば、周波数信号f1
〜fnの周波数を常時の発振周波数以下にすることもで
きる。また、1つの周波数信号の周波数を分周して他の
周波数信号とすることもできる。
【0042】更に、常時及び変周時に対応した発振条件
を維持する必要がないから、発振器111 〜11n 、加
算回路2、車上子3等の位相特性も問題とならない。従
って、回路設計が容易で、かつ、安価な車上装置を得る
ことができる。
【0043】車上子3が地上子61 〜6n と結合しない
状態(時刻t1以前または時刻t2以降)では、周波数
信号f1 〜fn は全て同一レベルとなるから、周波数信
号f1 〜fn が振幅制限回路4により抑圧されず、全て
の信号処理回路511 〜51n が判定信号S21 〜S2
n を出力する。このため、車上装置の動作状態、例えば
各発振器111 〜11n の動作状態、各発振器111 〜
11n から各信号処理回路511 〜51n までの信号処
理の状態等を確認でき、信頼性の高い車上装置を得るこ
とができる。
【0044】実施例の車上子3は、トランスでなり、そ
の1次コイルが加算回路2に接続され、2次コイルが振
幅制限回路4に接続される。この実施例では、周波数信
号f1 〜fn が1次コイルから2次コイルに伝送される
と共に、周波数信号f1 〜fn の何れかが地上子61 〜
6n の何れかと同調し、増幅された周波数信号f1 〜f
n を得ることができる。
【0045】実施例の信号処理回路5は、複数の周波数
弁別回路511 〜51n を含んでいる。周波数弁別回路
511 〜51n のそれぞれは、同調周波数信号f1 〜f
n のそれぞれを個別に弁別し、同調周波数信号f1 〜f
n に応じて判定信号S21 〜S2n を出力する。このた
め、判定信号S21 〜S2n を出力した周波数弁別回路
511 〜51n と、その周波数弁別回路511 〜51n
に割り当てられた周波数とを高速で照合でき、高精度の
走行位置検出信号を得ることができる。また、判定信号
S21 〜S2n を出力する周波数弁別回路は一つに限定
されるから、車両の走行位置を迅速に求めることができ
る。
【0046】周波数弁別回路511 〜51n のそれぞれ
は、バンドパスフィルタ回路521〜52n と、波形整
形回路531 〜53n とを含んでいる。バンドパスフィ
ルタ回路521 は、自己に割り当てられた周波数信号f
1 を通過させ、他の周波数信号f2 〜fn から弁別す
る。波形整形回路531 は、基準レベル以上か否かで周
波数信号f1 をデジタル化し、判定信号S21 を出力す
る。同様に、バンドパスフィルタ回路522 は、自己に
割り当てられた周波数信号f2 を通過させ、他の周波数
信号f1 及びf3 〜fn から弁別する。波形整形回路5
32 は、基準レベル以上か否かで周波数信号f2 をデジ
タル化し、判定信号S22 を出力する。バンドパスフィ
ルタ回路52n は、自己に割り当てられた周波数信号f
n を通過させ、他の周波数信号f1 〜fn-1 から弁別す
る。波形整形回路53n は、基準レベル以上か否かで周
波数信号fn をデジタル化し、判定信号S2n を出力す
る。このため、周波数信号f1 〜fn の周波数を容易に
特定することができ、高速度で走行位置検出信号を得る
ことができる。
【0047】図3は本発明に係る車上装置の別の実施例
の構成を示すブロック図である。図において、図1と同
一参照符号は同一性ある構成部分を示している。車上装
置は、別の発振器110 と、別の信号処理回路510 と
を含んでいる。別の発振器110 は、周波数信号f1 〜
fn よりもレベルの大きい別の周波数信号f0 を発生す
る。加算回路2は、別の周波数信号f0 を周波数信号f
1 〜fn に加算する。別の信号処理回路510 は、別の
周波数信号f0 を弁別し、別の周波数信号f0に応じて
常時判定信号S20 を出力する。
【0048】図4は図3に示す車上装置の動作を説明す
るタイムチャートである。図において、図1、図2及び
図3と同一参照符号は同一性ある構成部分を示してい
る。
【0049】この実施例では、車上子3が地上子61 と
結合しない状態(時刻t1以前または時刻t2以降)に
おいて、周波数信号f1 が別の周波数信号f0 により抑
圧され、常時判定信号S20 が得られる。車上子3が地
上子61 と結合した状態(時刻t1から時刻t2まで)
において、別の周波数信号f0 が同調周波数信号f1に
より抑圧され、地上子61 に対応する判定信号S21 が
得られる。車上子3が地上子62 〜6n と結合した場合
も同様である。このため、振幅制限回路4が正常に動作
していることを常時確認でき、信頼性の高い車上装置が
得られる。
【0050】別の信号処理回路510 は、バンドパスフ
ィルタ回路520 と、波形整形回路530 とを含んでい
る。バンドパスフィルタ回路520 は、自己に割り当て
られた周波数信号f0 を通過させる。波形整形回路53
0 は、基準レベル以上か否かで周波数信号f0 をデジタ
ル化し、常時判定信号S20 を出力する。このため、周
波数信号f0 の周波数を容易に特定することができ、高
速度で常時判定信号を得ることができる。
【0051】図5は本発明に係る車上装置の更に別の実
施例の構成を示すブロック図である。図において、図1
及び図3と同一参照符号は同一性ある構成部分を示して
いる。参照符号7は、監視回路である。
【0052】監視回路7は、加算回路2に接続され、周
波数信号f1 〜fn の有無を監視し、何れか一つの周波
数信号が欠けているときに異常判定信号S3を出力す
る。監視回路7は、ディジタル・シグナル・プロセッサ
等により構成できる。
【0053】この実施例では、車上子3が地上子61 〜
6n の共振周波数fc1〜fcnに同調し、その共振周波数
fc1〜fcnに対応する周波数信号f1 〜fn を増幅でき
ないことが事前に分かり、信頼性の高い走行位置検出信
号を得ることができる。
【0054】周波数信号f0 は別の信号処理回路510
で監視されているので、特に監視回路7で監視する必要
はないが、監視回路7で周波数信号f0 を監視するよう
にしてもよい。
【0055】図6は本発明に係る情報伝送装置の構成を
示すブロック図である。本発明に係る情報伝送装置は、
地上装置Aと、車上装置Bとを含んでいる。
【0056】地上装置Aは、複数の地上子61 〜6n を
含んでいる。地上子61 〜6n のそれぞれは、車両8の
進行方向aに間隔を隔てて設けられ、車両8の移動と共
に、車上子3と結合する。地上子61 〜6n は、コイル
Lと、コンデンサCを含み、LC回路の共振周波数が固
有の共振周波数fc1〜fcnとなっている。車上装置B
は、上記記載のものでなる。
【0057】このため、発振周波数を変周させる必要が
なく、地上子61 〜6n の共振周波数fc1〜fcnを位置
情報に対応付けた情報伝送装置が得られる。
【0058】図7は本発明に係る情報伝送装置の別の実
施例の構成を示すブロック図である。図において、図6
と同一参照符号は同一性ある構成部分を示している。
【0059】地上子61 〜6n のそれぞれは、複数の共
振周波数fc1〜fcnを有し、何れか一つの共振周波数が
選択可能となっている。実施例では、地上子61 〜6n
のそれぞれが複数のコンデンサC1 〜Cn を有し、何れ
かのコンデンサを選択することにより、LC回路の共振
周波数を選択している。
【0060】このため、それぞれの共振周波数を制御情
報に対応付けた情報伝送装置が得られる。例えば、AT
S装置の情報伝送装置として使用する場合は、共振周波
数fc1を「01 」信号、fc2を「45」信号、fcnを
「90」信号とする信号現示を伝送できる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)発振周波数を変周させる必要のない車上装置を提
供することができる。 (b)周波数に制約のない車上装置を提供することがで
きる。 (c)回路設計が容易で、かつ、安価な車上装置を提供
することができる。 (d)信頼性の高い車上装置を提供することができる。 (e)発振周波数を変周させる必要のない情報伝送装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車上装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明に係る車上装置の動作を説明するタイム
チャートである。
【図3】本発明に係る車上装置の別の実施例の構成を示
すブロック図である。
【図4】図3に示す車上装置の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図5】本発明に係る車上装置の更に別の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る情報伝送装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明に係る情報伝送装置の更に別の実施例の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
111 〜11n 発振器 110 別の発振器 2 加算回路 3 車上子 4 振幅制限回路 5 信号処理回路 511 〜51n 周波数弁別回路 510 別の信号処理回路 520 〜52n バンドパスフィルタ 530 〜53n 波形整形回路 6 地上子 7 監視回路 f1 〜fn 周波数信号 f0 別の周波数信号 fc1〜fcn 地上子の共振周波数 S1 加算信号 S21 〜S2n 判定信号 S20 常時判定信号 S3 異常判定信号 A 地上装置 B 車上装置 8 車両

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発振器と、加算回路と、車上子
    と、振幅制限回路と、信号処理回路とを含む車上装置で
    あって、 前記発振器のそれぞれは、周波数の異なる周波数信号を
    発生するものであって、前記周波数信号の周波数のそれ
    ぞれが地上側に設けられた地上子の共振周波数と対応し
    ており、 前記加算回路は、前記周波数信号のそれぞれを加算し、
    加算信号を出力するものであり、 前記車上子は、前記加算回路に接続され、前記地上子と
    電磁的に結合したとき、前記加算信号に含まれる前記周
    波数信号の一つを、前記地上子の共振周波数に同調させ
    るものであり、 前記振幅制限回路は、前記車上子に接続され、前記車上
    子を介して得られた前記加算信号に抑圧を加え、前記同
    調した周波数信号を出力するものであり、 前記信号処理回路は、前記振幅制限回路に接続され、前
    記振幅制限回路から与えられた前記同調周波数信号を解
    読し、判定信号を出力する車上装置。
  2. 【請求項2】 前記車上子は、トランスでなり、1次コ
    イルが前記加算回路に接続され、2次コイルが前記振幅
    制限回路に接続される請求項1に記載の車上装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理回路は、複数の周波数弁別
    回路を含み、前記周波数弁別回路のそれぞれが前記同調
    周波数信号のそれぞれを個別に弁別し、前記同調周波数
    信号に応じて前記判定信号を出力する請求項1または2
    に記載の車上装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数弁別回路のそれぞれは、バン
    ドパスフィルタ回路と、波形整形回路とを含み、前記バ
    ンドパスフィルタ回路が自己に割り当てられた前記周波
    数信号を通過させて他の周波数信号から弁別し、前記波
    形整形回路がその周波数信号をデジタル化するものであ
    る請求項3に記載の車上装置。
  5. 【請求項5】 別の発振器と、別の信号処理回路とを含
    んでおり、 前記別の発振器は、前記周波数信号よりもレベルの大き
    い別の周波数信号を発生するものであり、 前記加算回路は、前記別の周波数信号を前記周波数信号
    に加算するものであり、 前記別の信号処理回路は、前記別の周波数信号を弁別
    し、前記別の周波数信号に応じて常時判定信号を出力す
    る請求項1、2、3または4に記載の車上装置。
  6. 【請求項6】 監視回路を有し、前記監視回路が前記加
    算回路に接続され、前記周波数信号の有無を監視し、何
    れか一つの周波数信号が欠けているときに異常判定信号
    を出力するものである請求項1、2、3、4または5に
    記載の車上装置。
  7. 【請求項7】 地上装置と、車上装置とを含む情報伝送
    装置であって、 前記地上装置は、複数の地上子を含み、前記地上子が車
    両の進行方向に間隔を隔てて設けられ、前記地上子のそ
    れぞれが固有の共振周波数を有するものであり、 前記車上装置は、請求項1乃至請求項6に記載のもので
    なる情報伝送装置。
  8. 【請求項8】 前記地上子のそれぞれは、複数の共振周
    波数を有し、何れか一つの共振周波数が選択可能となっ
    ている請求項7に記載の情報伝送装置。
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