JPH0857252A - 排ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置 - Google Patents

排ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置

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JPH0857252A
JPH0857252A JP6196478A JP19647894A JPH0857252A JP H0857252 A JPH0857252 A JP H0857252A JP 6196478 A JP6196478 A JP 6196478A JP 19647894 A JP19647894 A JP 19647894A JP H0857252 A JPH0857252 A JP H0857252A
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JP
Japan
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exhaust gas
heavy metal
heavy metals
metal compounds
rotating body
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Pending
Application number
JP6196478A
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English (en)
Inventor
Minoru Asanuma
稔 浅沼
Takeshi Furukawa
武 古川
Tsutomu Shikada
勉 鹿田
Ichiro Ueno
一郎 上野
Takeshi Konishi
武史 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0857252A publication Critical patent/JPH0857252A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、大幅に設備を簡略化した排ガス中
の重金属及び重金属化合物の除去装置を提供することを
目的とする。 【構成】 表面の一部が排ガス流路内、他の部分が排ガ
ス流路外に露出し、回転により排ガス流路内にある表面
と排ガス流路外にある表面とが交番する回転体4と、排
ガス流路外に設けられ前記回転体表面に付着した重金属
および重金属化合物を掻き落とす手段7を有してなる排
ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排ガス中に含まれる重金
属および重金属化合物の蒸気およびヒューム状の物質を
除去する装置に関する。より詳しくは、製鉄プラントや
ゴミ焼却プラントの排ガス中の重金属および重金属化合
物の除去装置や、その他重金属および重金属化合物を含
む排ガスに適用される除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の排ガス中の亜鉛、水銀、鉛などの
重金属および重金属化合物の除去装置は、乾式方法と湿
式方法を用いたものに大別される。湿式方法において
は、排ガス温度を充分に下げて比較的大きな水滴に重金
属および重金属化合物を吸収させ、湿式集塵装置等によ
り除去するものである。
【0003】乾式方法としては、以下に示すものがあ
る。特開昭62ー102811号公報においては、排ガ
ス中に冷却された粉体を吹き込み、粉体の表面上に重金
属および重金属化合物を凝集させ、サイクロン、電気集
塵装置等を用いて除去する方法が開示されている。図3
は、このような例を示した図である。図3において、2
は排ガス入口、3は排ガス出口、11はサイロ、12は
定量供給機、13はブロワ、14は粉体噴出装置、15
は集塵装置、16は飛灰排出装置、17は冷却装置であ
る。サイロ11に貯蓄された粉体が、定量供給機12に
より切り出され、冷却装置17により冷却されつつ、ブ
ロワ13により排ガス中に粉体噴出装置14を介して供
給される。粉体噴出装置14において、排ガス中の微粒
子及びヒュームと凝集・凝縮現象を生じ、大きな粒子と
なったものは集塵装置15により補集され、飛灰排出装
置16により、排出される。
【0004】特開平4ー277006号公報において
は、排ガス中に粉状の活性炭を噴霧し、活性炭上に重金
属等を吸着した後、この活性炭を再生し、再度、重金属
の吸着に用いられる装置が開示されている。図4はこの
ような例を示した図である。以下の図において図3と同
一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図4にお
いて、21は噴霧塔、22は脱離塔、23は活性炭供給
口、24は多段ルーパトレイ、25はカーボン分離装
置、26は活性炭である。この装置は、上段の噴霧塔2
1と下段の脱離塔22の二段構造になっており、噴霧塔
21の内部には、多段ルーパトレイ24が傾斜して配置
されている。粉状の活性炭26が活性炭供給口23よ
り、噴霧状に供給され、排ガスが排ガス入口2より、噴
霧塔21内に入る。排ガスは噴霧塔21内を上昇しなが
ら活性炭26と接触を繰り返し、排ガス中の重金属等が
除かれる。その後排ガスは、排ガス出口3から排出され
る。一方、活性炭26は下段の方に順次落下していき、
噴霧塔21の下端部に到達した後、脱離塔22に導入さ
れ、脱離処理を受けて再生される。
【0005】特開昭56ー15695号公報や特開昭5
8ー224129号公報においては、高温の排ガス中に
固体または液体状の金属を噴霧投入し、それにより排ガ
ス温度を低下させ、排ガス中に噴霧した金属上および排
ガス中のダスト粒子上に亜鉛および亜鉛化合物を凝集さ
せ、サイクロンにて機械的に分離する技術が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術には以下のような問題点があった。湿式法において
は除去効率は申し分ないが、多量の重金属等を含む廃水
が発生し、廃水処理設備を必要とする。このため設備
費、維持管理費が非常に高いものとなる。
【0007】特開昭62ー102811号公報に開示さ
れた乾式法においては重金属及び重金属化合物を除去す
るために、粉体を添加することから、集塵装置の負荷が
大となる。
【0008】特開平4ー277006号公報において
は、吸脱着剤に活性炭を用いることより、活性炭の損耗
等を考慮すると設備費が高いものとなる。
【0009】特開昭56ー15695号公報や特開昭5
8ー224129号公報に記載されている技術において
は、排ガス中に固体あるいは液体状の金属を噴霧投入す
るための設備を必要とし、投入された金属と亜鉛等を分
離する設備を必要とすることから、設備費および維持管
理費が非常に高くなる。また排ガス温度を急冷すること
により配管内への亜鉛等の重金属化合物の壁付き等が発
生することが予想され、運転上のトラブルの原因とな
る。
【0010】また湿式及び乾式方法とも、集塵装置を必
要とするとともに、排ガスの温度を低下させることか
ら、排ガス顕熱を大幅に損失する。
【0011】本発明においては従来技術の欠点を改善
し、大幅に設備を簡略化した排ガス中の重金属及び重金
属化合物の除去装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の手段に
より解決される。表面の一部が排ガス流路内、他の部分
が排ガス流路外に露出し、回転により排ガス流路内にあ
る表面と排ガス流路外にある表面とが交番する回転体
と、排ガス流路外に設けられ前記回転体表面に付着した
重金属および重金属化合物を掻き落とす手段を有してな
る排ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置。
【0013】
【作用】本発明の装置は常温付近の凝集体と重金属及び
重金属化合物を含有する高温の排ガスが接触した際に、
排ガス温度と凝集体(回転体)表面の温度差により、凝
集体表面に重金属および重金属化合物が凝集することを
利用している。すなわち排ガス流路内において重金属及
び重金属化合物が、回転体上に凝集し、回転体の回転に
より排ガス流路外に運ばれ、そこで機械的に除去され
る。
【0014】また凝集体の排ガス中での滞留時間を短く
することにより、凝集体表面の温度上昇を抑え、排ガス
温度を低下させることなく、重金属及び重金属化合物を
凝集させることができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例を示した図である。こ
こで、図1(a) は実施例の側断面図であり、図1(b) は
図1(a) を矢印Aから見た断面図である。図1におい
て、1は重金属等凝集室、4は羽根状の回転体、5は重
金属等除去室、6は重金属等出口、7は分離板である。
【0016】重金属及び重金属化合物を含有する排ガス
は、排ガス入口2から重金属等凝集室1に供給される。
排ガス中の重金属及び重金属化合物等は重金属等凝集室
1内で羽根を有する回転体4の表面上に凝集され、排ガ
スは排ガス出口3より排出される。回転体4は排ガスに
より回転し、重金属等除去室5に移動し、分離板におい
て重金属及び重金属化合物等が除去される。再生された
回転体4は、再度、重金属等凝集室1内に移動し、回転
体表面上への重金属及び重金属化合物等を凝集する。
【0017】回転体4は複数個あってもよく、回転体4
の形状は排ガスの流れを閉塞しないものであればよい。
【0018】ここで、回転体は排ガスが流れる力によっ
て回転するが、排ガスが流れる力が弱いときは、駆動装
置によって、回転体を回転させることが望ましい。図2
はこのような本発明の別の実施例を示した図である。こ
こで、図2(a) は実施例の側断面図であり、図2(b) は
図2(a) を矢印Bから見た断面図である。図2において
図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。
図2において、8は回転軸、9は多孔を設けた回転板で
ある。
【0019】重金属及び重金属化合物等を含有する排ガ
スが、排ガス入口2から重金属等凝集室1に供給され、
排ガス中の重金属及び重金属化合物等は重金属等凝集室
1内で多孔を設けた回転板9の表面上に凝集され、排ガ
スは多孔を通り、排ガス出口3より排出される。ここで
回転板9は、図には示されていない駆動装置により回転
軸8を中心に回転しており、重金属及び重金属化合物等
を凝集した回転板9は、重金属除去室5に移動し、分離
板7において重金属及び重金属化合物等が除去される。
再生された回転板9は、再度、重金属等凝集室1内に移
動し、回転板表面上への重金属及び重金属化合物等を凝
集する。
【0020】ここで、回転板9は複数個あってもよく、
回転板9の形状は排ガスの流れを閉塞しないものであれ
ばよい。
【0021】本発明による回転体は長時間使用すると、
排ガスからの熱を受け、凝集作用が低下するので、排ガ
ス流路外において、回転体を冷却する装置を設けること
が望ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、排ガス中の重金属及び
重金属化合物を簡単な装置で除去することができ、排ガ
ス温度の大幅な低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した図。
【図2】本発明の図1とは異なる実施例を示した図。
【図3】従来の乾式法の装置の例を示した図。
【図4】従来の乾式法の装置の図3とは異なる例を示し
た図。
【符号の説明】
1 重金属等除去装置 2 排ガス入口 3 排ガス出口 4 回転体 5 重金属等除去室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 一郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小西 武史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の一部が排ガス流路内、他の部分が
    排ガス流路外に露出し、回転により排ガス流路内にある
    表面と排ガス流路外にある表面とが交番する回転体と、
    排ガス流路外に設けられ前記回転体表面に付着した重金
    属および重金属化合物を掻き落とす手段を有してなる排
    ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置。
JP6196478A 1994-08-22 1994-08-22 排ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置 Pending JPH0857252A (ja)

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JP6196478A JPH0857252A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 排ガス中の重金属および重金属化合物の除去装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079033A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Daikin Ind Ltd ガス処理装置
JP2006525116A (ja) * 2003-05-01 2006-11-09 ザ、リージェンツ、オブ、ザ、ユニバーシティ、オブ、カリフォルニア 排ガス中の水銀放出物を軽減する方法と装置
CN106268283A (zh) * 2016-09-14 2017-01-04 湖南省小尹无忌环境能源科技开发有限公司 水泥窑烟气脱除重金属和硫硝污染物及资源化利用的方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20010814