JPH08571U - 工業用ロボット - Google Patents

工業用ロボット

Info

Publication number
JPH08571U
JPH08571U JP005325U JP532595U JPH08571U JP H08571 U JPH08571 U JP H08571U JP 005325 U JP005325 U JP 005325U JP 532595 U JP532595 U JP 532595U JP H08571 U JPH08571 U JP H08571U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
axis cylinder
cylinder
suction head
cylinders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP005325U
Other languages
English (en)
Inventor
年宏 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP005325U priority Critical patent/JPH08571U/ja
Publication of JPH08571U publication Critical patent/JPH08571U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種のプレス機に対応可能で、また、材料の
手前搬入・手前搬出を効率よく行なうことができ、しか
も、プレスラインに組込んで効率よく作動させること。 【構成】 モ―タ15の駆動により上下動可能とされた
スタンド14にX軸シリンダ25を介して支持部材29
を水平方向に可動に支持し、支持部材29に個別のZ軸
シリンダ32A,32Bを介して2個の可動部材31
A,31Bを上下方向にそれぞれ個別に可動に支持し、
各可動部材31A,31BにY軸シリンダ36A,36
Bを介して合計2個の吸着ヘッド40を水平方向に可動
に支持し、X軸シリンダ25、2個のY軸シリンダ36
および2個のZ軸シリンダ32を同時かつ個別に駆動す
ることのできるシリンダ駆動部を設けたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばプレス加工用の材料をプレス機に供給し、さらにプレス加工 後の加工品をプレス機から取出すために用いられる工業用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複数台のプレス機をプレスラインに組込んで各プレス機において異な る金型を用いて順次材料のプレス加工を行ない、次第に製品を成形していくもの においては、各プレス機間における材料の受け渡しを工業用ロボットにより行な うようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ひとつのプレスラインに設置されている複数台のプレス機の能力が 同一である場合には、各プレス機を貫通するロッドに複数の吸着ヘッドを取付け てなるラインペ―サにより各プレス機間における材料の受け渡しを行なうことが できるが、各プレス機の能力が異なり、ダイハイト寸法が他のものより小さかっ たり、上型の後方空間が他のものより小さかったりするプレス機があると、ライ ンペ―サを使用することができないし、また、各プレス機において毎分のストロ ―ク数が異なっていると、ラインペ―サの使用が困難であった。
【0004】 一方、プレス機における材料の搬入および搬出は、手前から搬入したものをプ レス加工後に手前に搬出するのが搬送効率の面で優れているが、この手前搬入・ 手前搬出を工業用ロボットにより行なおうとしても1軸の工業用ロボットでは搬 送効率がきわめて悪いし、また、小型プレス機においては各機種に対応し得る汎 用性のある工業用ロボットの製造が困難であった。
【0005】 本考案は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、各種のプレス機に対 応可能で、また材料の手前搬入・手前搬出を効率よく行なうことができ、しかも プレスラインに組込んで効率よく作動させることのできる工業用ロボットを提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、モ―タの駆動により上下動可能とされたスタンドと、このスタンド にX軸シリンダを介して水平方向に可動に支持された支持部材と、この支持部材 に個別のZ軸シリンダを介して上下方向にそれぞれ個別に可動に支持された2個 の可動部材と、各可動部材に前記X軸シリンダと直交する方向のY軸シリンダを 介して水平方向に可動に支持され材料を吸着する合計2個の吸着ヘッドと、前記 X軸シリンダ、2個のY軸シリンダおよび2個のZ軸シリンダを同時かつ個別に 駆動することのできるシリンダ駆動部とを有することを特徴としている。
【0007】
【作用】
前述した構成からなる本考案の工業用ロボットによれば、モータを駆動して2 個の吸着ヘッドをそれぞれ対応する2箇所の材料搬出位置および材料搬入位置の 高さに適合するように調整したうえで、X軸シリンダ2個のY軸シリンダおよび 2個のZ軸シリンダを同時に駆動することにより、材料の搬入および搬出を効率 よく行うことができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例により説明する。
【0009】 図1および図2は本考案に係る工業用ロボット1の詳細を示すものであり、複 数個のキャスタ3,3…により移動可能とされている基板2上の前部および後部 には、それぞれ左右に間隔を隔てて各1対の支柱4A,4B,5A,5Bが立設 されている。このうち前部の両支柱4A,4Bの上端間には、1対のアングル状 の梁6および7が前後方向に間隔を隔てて橋架されている。また、上下方向中間 位置の前記支柱4A,4B間には断面長方形状の梁8が橋架されており、上下方 向中間位置の前記支柱5A,5Bにはアングル状の梁9が橋架されている。さら に、前後の支柱4A,5A間ならびに支柱4B,5B間を接続するようにそれぞ れ筋交い10および11が取付けられている。
【0010】 前記梁7には、左右に間隔を隔てて1対のガイドブロック12A,12Bが支 持されており、各ガイドブロック12A,12Bの内側には、上下方向に延在す るガイド凹部13A,13Bが形成され、これらのガイド凹部13A,13Bに 沿って上下動し得るスタンド14が配設されている。一方、前記基板2上には逆 転可能なモ―タ15が設置されており、このモ―タ15の駆動により上下動され る、ラック(図示せず)を備えたロッド16が前記スタンド14に垂設されてい る。したがって、前記モ―タ15の駆動により前記スタンド14は前記両ガイド ブロック12A,12Bに沿って上下動することができる。前記モ―タ15の側 方にはリミットスイッチ17が配設されており、また、前記ロッド16の下端に は、ロッド16の上昇に伴い前記リミットスイッチ17に接触してリミットスイ ッチ17をONさせる接触部材18が突設されている。このリミットスイッチ1 7は前記ロッド16の移動範囲の上限を設定するためのものであり、リミットス イッチ17がONされると前記モ―タ15が停止されるようになっている。また 、前記梁7には他のリミットスイッチ19が突設されており、このリッミットス イトッチ19には、前記ロッド16の下降に伴って前記スタンド14に突設され た図示しない接触部材が接触して前記モ―タ15を停止し、ロッド16の移動範 囲の下限を設定するようになっている。
【0011】 前記スタンド14の上部には水平方向に延在する細長い形状の基板20が取付 けられており、この基板20の両端部にはショックアブソ―バ21A,21Bが 突設されている。また、前記基板20上にはガイドレ―ル22が取付けられてお り、このガイドレ―ル22には、前記基板2の一側から他側方向に水平に延在す るガイドロッド23が支持されている。さらに、前記基板20の下面には、前記 基板2の両側に間隔を隔てて1対のブラケット24A,24Bが垂設されており 、両ブラケット24A,24Bには、前記基板2の一側から他側方向に水平に延 在するX軸シリンダ25が支持されている。このX軸シリンダ25は空気圧によ り駆動されるシリンダであり、このX軸シリンダ25のピストンロッド26の先 端部には、上方に突出する取付板27が取付けられている。また、前記X軸シリ ンダ25の周面の両端部および中間部には、X軸シリンダ25のピストン(図示 せず)の位置を磁力により検知する3つのセンサ28,28…が取付けられてい る。
【0012】 前記取付板27には、前記ガイドロッド23にガイドされながら前記ガイドレ ―ル22に沿って移動可能とされている支持部材の1例としての支持板29が取 付けられている。この支持板29上には、左右に間隔を隔ててそれぞれ長方形状 に配設された各4本のガイドロッド30A,30A,30B,30B…が立設さ れており、4本のガイドロッド30Aには昇降部材の1例としての昇降板31A が上下動可能に支持され、また4本のガイドロッド30Bには昇降板31Aと間 隔を隔てて昇降板31Bが上下動可能に支持されている。さらに、前記4本のガ イドロッド30Aの中心部の支持板29には鉛直方向に延在するZ軸シリンダ3 2Aが垂設されており、このZ軸シリンダ32Aのピストンロッド33Aの先端 部には前記昇降板31Aが取付けられている。また、前記4本のガイドロッド3 0Bの中心部の支持板29には鉛直方向に延在するZ軸シリンダ32Bが垂設さ れており、このZ軸シリンダ32Bのピストンロッド33Bの先端部には前記昇 降板31Bが取付けられている。前記両Z軸シリンダ32A,32Bは前述した X軸シリンダ25と同様空気圧により駆動されるようになっており、各Z軸シリ ンダ32A,32Bの周面の両端部および中間部には、各Z軸シリンダ32A, 32Bのピストン(図示せず)の位置を磁力により検知する各3つのセンサ34 ,34…が取付けられている。
【0013】 各昇降板31A,31B上には、前記基板2の前後方向に間隔を隔てて各1対 のブラケット35,35が立設されており、これらのブラケット35,35には 、それぞれ前記基板2の前後方向に延在するY軸シリンダ36A,36Bが支持 されている。これらのY軸シリンダ36A,36Bは前記X軸シリンダ25、Z 軸シリンダ32A,32Bと同様、空気圧により駆動されるようになっており、 これらの各シリンダ25,32A,32B,36A,36Bに図示しないエアポ ンプからの空気を供給するためのマニホルド37が前記筋交い11に取付けられ ている。また、各Y軸シリンダ36A,36Bの周面の両端部および中間部には 、各Y軸シリンダ36A,36Bのピストン(図示せず)の位置を磁力により検 知する各3つのセンサ38,38…が取付けられている。
【0014】 各Y軸シリンダ36A,36Bのピストンロッド39の先端には、通常は、図 3に示すように材料Wを吸着するための吸着ヘッド40がア―ム41,41を介 して直接取付けられている。この吸着ヘッド40は、下面に突設された複数の吸 盤42,42…を備え、これらの吸盤42は、前記昇降板31A,31B上に配 設されている吸着用バルブ43と接続されており、必要に応じて各吸盤42内の 空気を吸着用バルブ43により吸引して材料Wを吸着ヘッド40に吸着するよう になっている。一方、吸着した材料Wを所定の角度回動してプレス機に供給する 場合には、図1および図2に示す反転装置44がピストンロッド39に取付けら れる。この反転装置44は、前記ピストンロッド39の先端に取付けられている ストッパ45を有しており、このストッパ45は、図4A,Bに詳示するように 、前記ピストンロッド39に螺着するためのねじ穴47を備えた軸部46の先端 に軸部46に直交するフランジ48が周設され、さらにこのフランジ48の先端 には円形孔50が穿設された板状の枢着部49が突設されて構成されている。こ のストッパ45の枢着部49には、図5に詳示するレバ―状の吸着ヘッド51の 基端部が回動自在に枢着されており、この吸着ヘッド51は、前記ストッパ45 のフランジ48に当接し得る1対の当接面52,52を有し、両当接面52,5 2が90度の交差角度をなしていることにより吸着ヘッド51は90度の範囲に 限って回動し得るようになっている。なお、両当接面52,52の交差角度やフ ランジ48の傾斜角度を変えることにより吸着ヘッド51の回動角度を種々に選 定することができる。そして、この吸着ヘッド51には、材料Wを吸着するため の吸盤42,42…が取付けられている。
【0015】 前記吸着ヘッド51の先端部には、この吸着ヘッド51の長手方向に対し直交 する方向のロッド53がねじにより螺着されており、このロッド53の先端部に はリンク54の一端部が回動自在に枢着されている。一方、前記各Y軸シリンダ 36A,36Bには、図6に示すように、1対の半割体56A,56Bをねじに より着脱自在に結合してなる保持リング55が嵌着されており、この保持リング 55の半割体56Aには、各Y軸シリンダ36A,36Bの直上に位置する軸受 体57が支持されている。なお、この軸受体57は、保持リング55のY軸シリ ンダ36A,36B上における円周方向の向きを変えることによりY軸シリンダ 36A,36Bに対し種々の方向に位置決めされ、この結果、吸着ヘッド51の 反転方向を種々の方向に変更することができる。
【0016】 前記軸受体57は、各Y軸シリンダ36A,36Bの軸線と平行な方向に延在 する可動ロッド58の中間部を支持しており、この可動ロッド58は、各Y軸シ リンダ36A,36Bの長さよりはるかに長い長さを有し、通常時先端が前記ロ ッド53の直上に位置している。前記可動ロッド58の両端部には、フランジ状 のストッパ59A,59Bが螺着されており、ストッパ59Aおよび軸受体57 間の可動ロッド58の外周にはコイルばね60Aが巻回され、また、ストッパ5 9Bおよび軸受体57間の可動ロッド58の外周にはコイルばね60Bが巻回さ れている。これらの両コイルばね60A,60Bは、前記可動ロッド58の先端 が前記ロッド53の直上に位置しているときに自由状態となるようにされている 。そして、この可動ロッド58の先端には、前記リンク54の他端部が回動自在 に枢着されている。
【0017】 前記各シリンダ25,32A,32B,36A,36Bの制御は、図示しない シ―ケンサのようなシリンダ駆動部によりあらかじめ設定した手順に従うととも に必要に応じて複数のシリンダを同時に駆動するように行なわれるようになって いる。
【0018】 つぎに、前述した実施例の作用について説明する。なお、本作用は、隣接する 2つのプレス機において2工程のプレス加工が行なわれる場合を例に挙げて説明 する。
【0019】 まず、両プレス機の前方に間歇駆動されるベルトコンベアのベルト(図示せず )を両プレス機の隣接方向に沿って設置し、各プレス機の前方にそれぞれ前記ベ ルトを介して前記工業用ロボット1,1を設置する。そして、各工業用ロボット 1のモ―タ15を駆動してスタンド14を昇降せしめ、スタンド14に間接的に 支持されている各吸着ヘッド51の高さを各プレス機の高さに適合させる。この ようにしておき、各プレス機のプレス間隔やベルトコンベアによる材料Wの搬送 速度などを考慮して各工業用ロボット1の各シリンダ25,32A,32B,3 6A,36Bの駆動タイミングをシリンダ駆動部に入力する。このシリンダ駆動 部には各シリンダ25,32A,32B,36A,36Bの各センサ28,34 ,38からの信号が入力されてシ―ケンス制御が行なわれる。
【0020】 そして、前述したシリンダ駆動部によるシ―ケンス制御により各工業用ロボッ ト1のX軸シリンダ25、Z軸シリンダ32A,32B、Y軸シリンダ36A, 36Bは必要に応じて重複した動きをして材料Wの対応するプレス機に対する搬 入ならびに搬出を行なう。すなわち、まず、図示しない近接スイッチがベルトコ ンベア上の材料Wを検知したら、1次加工側のプレス機に対向する工業用ロボッ ト1のX軸シリンダ25および一方のY軸シリンダ36Aを同時に駆動してX軸 シリンダ25を短縮するとともにY軸シリンダ36Aのピストンロッド39を伸 長し、このピストンロッド39の先端に取付けられている吸着ヘッド51を実質 的に斜めに移動して短時間で供給側のベルトコンベアのベルト上に臨ませる。そ こで、この工業用ロボット1の前記X軸シリンダ25およびY軸シリンダ36A を停止するとともに、一方のZ軸シリンダ32Aを駆動してこのZ軸シリンダ3 2Aのピストンロッド39を短縮し、吸着用バルブ43により各吸盤42内の空 気を吸引しながら吸着ヘッド51を下降して吸着ヘッド51の各吸盤42により ベルト上の材料Wを吸着する。ついで、この工業用ロボット1のZ軸シリンダ3 2Aのピストンロッド39を伸長して吸着ヘッド51を上昇し、吸着ヘッド51 の高さが所定位置に達したらZ軸シリンダ32Aを停止するとともに、前記X軸 シリンダ25およびY軸シリンダ36Aを逆方向に駆動してピストンロッド26 を伸長するとともにピストンロッド39を短縮し、吸着ヘッド51を斜めに移動 して元の位置に戻す。その後、再度この工業用ロボット1のX軸シリンダ25お よび一方のY軸シリンダ36Aを同時に駆動してピストンロッド26および39 を同時に伸長し、吸着ヘッド51を斜めに移動して1次加工側のプレス機内に材 料Wを搬入する。なお、吸着ヘッド51の斜め前方に障害物等があり、衝突の危 険性がある場合には、Y軸シリンダ36Aを停止してX軸シリンダ25のみを駆 動し、X軸シリンダ25の駆動が停止した後にY軸シリンダ36Aを駆動すれば よい。
【0021】 ところで、Y軸シリンダ36Aのピストンロッド39が伸長されると、このピ ストンロッド39と吸着ヘッド51、ロッド53およびリンク54を介して連結 されている可動ロッド58がピストンロッド39に引張られるようにして図2に おいて右方向に移動するが、この可動ロッド58の右方向への移動により軸受体 57およびストッパ59A間の間隔が次第に減少し、この結果、軸受体57およ びストッパ59A間の可動ロッド58の外周に巻回されているコイルばね60A が次第に圧縮されてばね力を蓄えることになる。したがって、Y軸シリンダ36 Aの駆動により行なわれるピストンロッド39の右方向移動に対して可動ロッド 58の右方向移動はコイルばね60Aのばね力に抗して行なわれるため次第に遅 れるようになり、ついには、図2Bに示すようにコイルばね60Aのばね力によ り吸着ヘッド51は反時計方向に90度回動することになる。この結果、1次加 工側のプレス機内に搬入される材料Wはベルトコンベアのベルト上における状態 から90度回動した向きとされることになる。そして、吸着ヘッド51が1次加 工側のプレス機内の所定位置に達したら、X軸シリンダ25およびY軸シリンダ 36Aを停止するとともに、Z軸シリンダ32Aを駆動してピストンロッド39 を短縮することにより吸着ヘッド51を下降して材料Wをプレス機の金型上に着 座せしめ、ここで吸着用バルブ43の駆動を停止して吸着ヘッド51の吸盤42 から材料Wを離間せしめる。その後、Z軸シリンダ32Aを逆向きに駆動してピ スントンロッド39を伸長することにより吸着ヘッド51を上昇した上で、前記 X軸シリンダ25およびY軸シリンダ36Aを逆向きに駆動してピストンロッド 26および39を短縮し、各吸着ヘッド51を斜めに移動して元の位置に戻す。 なお、Y軸シリンダ36Aのピストンロッド39の短縮に伴って、圧縮されてい たコイルばね60Aの復元力により各吸着ヘッド51は時計方向に90度回動す ることになる。
【0022】 前記Y軸シリンダ36Aの吸着ヘッド51がプレス機内から退避すると材料W を供給された1次加工側のプレス機において材料Wのプレス加工が行なわれ、こ のプレス加工が終了したら、1次加工側のプレス機に対向する工業用ロボット1 のX軸シリンダ25および両Y軸シリンダ36A,36Bを同時に駆動し、X軸 シリンダ25のピストンロッド26を短縮するとともに、Y軸シリンダ36A, 36Bの各ピストンロッド39を伸長し、各ピストンロッド39の先端に取付け られている吸着ヘッド51を実質的に斜めに移動し、Y軸シリンダ36Aの吸着 ヘッド51をベルトコンベアのベルト上に臨ませるとともに、Y軸シリンダ36 Bの吸着ヘッド51をY軸シリンダ36Aの吸着ヘッド51が材料Wを搬入した 1次加工側のプレス機内に臨ませる。この状態においてX軸シリンダ25および 両Y軸シリンダ36A,36Bを停止するとともに、Z軸シリンダ32A,32 Bを駆動して各ピストンロッド39を短縮することにより各吸着ヘッド51を下 降し、Y軸シリンダ36Aの吸着ヘッド51にベルト上の材料Wを吸着させると ともに、Y軸シリンダ36Bの吸着ヘッド51に1度プレス加工の行なわれた材 料を吸着させる。その後、両Z軸シリンダ32A,32Bを逆方向に駆動して各 ピストンロッド39を伸長することにより各吸着ヘッド51を上昇した上で、前 記X軸シリンダ25および両Y軸シリンダ36A,36Bを逆向きに駆動してピ ストンロッド26および各ピストンロッド39を短縮し、途中Y軸シリンダ36 Bを一時的に停止してZ軸シリンダ32Bにより吸着ヘッド51を下降して1次 加工側のプレス機でプレス加工済の材料Wをベルト上に載置した上で各吸着ヘッ ド51を再度斜めに移動して元の位置に戻す。この状態においてベルトコンベア は間歇的に駆動され1次加工側のプレス機の前方に未加工の材料Wが搬送されて くるとともに、1次加工済の材料Wは2次加工側のプレス機の前方に搬送される ことになる。
【0023】 つぎに、両工業用ロボット1,1のX軸シリンダ25およびY軸シリンダ36 Aを再度同時に駆動し、各X軸シリンダ25のピストンロッド26および各Y軸 シリンダ36Aのピストンロッド39を同時に伸長し、各吸着ヘッド51を実質 的に斜めに移動してベルト上に臨んだら、各X軸シリンダ25およびY軸シリン ダ36Aを停止するとともに、各Z軸シリンダ32Aを駆動して各ピストンロッ ド39を短縮することにより、各吸着ヘッド51を下降して1次加工側の工業用 ロボット1の吸着ヘッド51によりベルト上の未加工の材料Wを吸着するととも に、2次加工側の工業用ロボット1の吸着ヘッド51によりベルト上の1次加工 済の材料Wを吸着する。ついで、各Z軸シリンダ32Aを駆動してピストンロッ ド39を伸長し、各吸着ヘッド51を所定の高さに上昇した上で再度各工業用ロ ボット1の各X軸シリンダ25のピストンロッド26ならびに各Y軸シリンダ3 6Aのピストンロッド39を同時に伸長し、材料Wを吸着した各吸着ヘッド51 を斜めに移動して各吸着ヘッド51を対応するプレス機内に臨ませる。そして、 各X軸シリンダ25およびY軸シリンダ36Aを停止するとともに、各Z軸シリ ンダ32Aを駆動して各ピストンロッド39を短縮し、各吸着ヘッド51を下降 して各材料Wを対応するプレス機の金型上に載置する。その後、各工業用ロボッ ト1のZ軸シリンダ32Aを逆向きに駆動して各ピストンロッド39を伸長する ことにより各吸着ヘッド51を上昇した上で前記X軸シリンダ25およびY軸シ リンダ36Aを逆向きに駆動してピストンロッド26および各ピストンロッド3 9を短縮し、各吸着ヘッド51を斜めに移動して元の位置に戻す。
【0024】 前記各工業用ロボット1のY軸シリンダ36Aの各吸着ヘッド51が各プレス 機から退避すると各プレス機においてプレス加工が行なわれ、プレス加工が終了 したら、各工業用ロボット1のX軸シリンダ25のピストンロッド26を短縮す るとともに、各工業用ロボット1のY軸シリンダ36Bのピストンロッド39の 吸着ヘッド51を斜めに移動し、各Y軸シリンダ36Bの吸着ヘッド51をその 工業用ロボット1のY軸シリンダ36Aの吸着ヘッド51が材料Wを搬入したプ レス機内に臨ませる。そして、各吸着ヘッドにより各プレス機においてプレス加 工された材料Wを吸着し、これらの材料Wをベルトコンベア上に排出する。その 後、前述したと同様の工程により1次加工済の材料Wを2次加工側のプレス機に 搬入するとともに、2次加工済の材料Wをベルトコンベアにより次位の工程に供 給する。
【0025】 このようにしてベルトコンベアに供給された材料Wを複数回にわたってプレス 加工して所定の成形を行なった上でベルトコンベアにより次位の工程に進めるこ とができる。なお、ベルトコンベア上に次位の工程に送るための材料Wが溜り、 材料Wが重なり合う可能性があるときには、光電スイッチにより材料Wを検知し て工業用ロボット1を一時的に停止する。
【0026】 前述した実施例によれば、工業用ロボット1に2本の水平方向のY軸シリンダ 36A,36Bが平行に設けられており、各Y軸シリンダ36A,36BはZ軸 シリンダ32A,32Bにより独立的に昇降し得るようになっているため、ひと つのプレス機に対する材料Wの搬入および搬出を別個のY軸シリンダ36A,3 6Bにより吸着ヘッド51を直線的に移動するようにして効率よく行なうことが できるし、また、各吸着ヘッド51は、それぞれX軸シリンダ25、Z軸シリン ダ32A,32BおよびY軸シリンダ36A,36Bにより3軸方向に移動可能 であるほか、モ―タ15により全体の高さをプレス機の高さに適合するように調 節することが可能なので、種々のプレス機に使用することができる。
【0027】 なお、前述した実施例においては、各Y軸シリンダ36A,36Bのピストン ロッド39に反転装置44を取付けて、ピストンロッド39が伸長状態にあると きに吸着ヘッド51が90度回動するように説明したが、材料Wを反転させた上 でプレス機内に搬入する必要がなければ、前述した図3により説明したように各 ピストンロッド39の先端に吸着ヘッド40を固定的に設けるようにしてもよい ことはもちろんである。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の工業用ロボットによれば、各種のプレス機に対応 可能で、また材料の手前搬入・手前搬出を効率よく行なうことができ、しかもプ レスラインに組込んで効率よく作動させることができるという優れた効果を奏す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る工業用ロボットの実施例を示す正
面図
【図2】Aは図1の左側面図、BはAの吸着ヘッドの反
転状態を示す要部の側面図
【図3】反転しない吸着ヘッドを示す側面図
【図4】Aはストッパの側面図、Bはストッパの正面図
【図5】吸着ヘッドの側面図
【図6】保持リングの正面図
【符号の説明】 1 工業用ロボット 2 基板 3 キャスタ 14 スタンド 15 モ―タ 20 基板 22 ガイドレ―ル 25 X軸シリンダ 26 ピストンロッド 31A,31B 昇降板 32A,32B Z軸シリンダ 33A,33B ピストンロッド 36A,36B Y軸シリンダ 39 ピストンロッド 40 吸着ヘッド 42 吸盤 43 吸着用バルブ 44 反転装置 45 ストッパ 51 吸着ヘッド 58 可動ロッド 60A,60B コイルばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モ―タの駆動により上下動可能とされた
    スタンドと、このスタンドにX軸シリンダを介して水平
    方向に可動に支持された支持部材と、この支持部材に個
    別のZ軸シリンダを介して上下方向にそれぞれ個別に可
    動に支持された2個の可動部材と、各可動部材に前記X
    軸シリンダと直交する方向のY軸シリンダを介して水平
    方向に可動に支持され材料を吸着する合計2個の吸着ヘ
    ッドと、前記X軸シリンダ、2個のY軸シリンダおよび
    2個のZ軸シリンダを同時かつ個別に駆動することので
    きるシリンダ駆動部とを有することを特徴とする工業用
    ロボット。
JP005325U 1995-06-01 1995-06-01 工業用ロボット Pending JPH08571U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP005325U JPH08571U (ja) 1995-06-01 1995-06-01 工業用ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP005325U JPH08571U (ja) 1995-06-01 1995-06-01 工業用ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08571U true JPH08571U (ja) 1996-04-02

Family

ID=18527704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP005325U Pending JPH08571U (ja) 1995-06-01 1995-06-01 工業用ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08571U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5151910U (ja) * 1974-10-18 1976-04-20

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5151910U (ja) * 1974-10-18 1976-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2686772C1 (ru) Устройство для обработки листового стекла
JPS6281230A (ja) プレス加工用ワ−クの送給装置
JPS591131A (ja) パレツトマガジン
JPH08571U (ja) 工業用ロボット
JPH0890110A (ja) 板材自動加工装置
JPH0644589Y2 (ja) 旋盤におけるワーク搬送装置
JPH0825078B2 (ja) プレス装置
JP3236316B2 (ja) 板材折曲げ加工装置
JP2713850B2 (ja) 板状体の移載装置
JPS6356321A (ja) 工業用ロボツト
CN112551178A (zh) 夹取装置及码垛设备
JP2008207888A (ja) ワーク積載方法
JP2531977B2 (ja) プレス成形部品の積込み装置
JPH0739450Y2 (ja) プレスブレーキのワーク置台
JPH07155874A (ja) 板材加工機におけるワーク供給装置
JPH0775742B2 (ja) 材料搬入装置
CN215709810U (zh) 一种整体式升降下料装置
CN216996643U (zh) 一种玻璃上下料装置
CN219238555U (zh) 自动取放料装置以及真空压合设备
JPH0543613B2 (ja)
JP3004148B2 (ja) ガラス板の転倒装置
JPH0811078A (ja) ロボットハンド
JP2564864Y2 (ja) パンチプレス
CN218926136U (zh) 齿形零件加工的上下料机构
JPH0731870Y2 (ja) オートパレタイザの水平旋回装置