JPH085719A - 複数移動体位置検出装置 - Google Patents

複数移動体位置検出装置

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JPH085719A
JPH085719A JP15793794A JP15793794A JPH085719A JP H085719 A JPH085719 A JP H085719A JP 15793794 A JP15793794 A JP 15793794A JP 15793794 A JP15793794 A JP 15793794A JP H085719 A JPH085719 A JP H085719A
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JP15793794A
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Inventor
Hiroshi Takabayashi
宏士 高林
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス光列を発生する移動体が3個以上の場
合にもそれぞれの光を分離してそれぞれについて位置の
計測を行うこと。 【構成】 二次元PSD素子1を備え複数の移動体から
のパルス光を受光する受光部2と、この受光部2のPS
D素子からの出力に基づいて光量のレベルとX軸出力及
びY軸出力とを判定して出力する受光制御部3と、この
受光制御部3からの出力における各点灯ブロックごとの
レベルの変化から複数パルス光列に対応する各パルスを
抽出するパルス抽出部4と、当該抽出されたX軸とY軸
のパルスから各移動体ごとの位置を計測する位置検出部
5とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数移動体位置検出装
置に係り、特に車両等の複数移動体の位置を同時に検出
する複数移動体位置検出装置に関する。
【0002】移動体位置検出装置は、移動体の位置を遠
隔で計測することによって、移動体の移動状況を観測す
る目的に用いられるものである。
【0003】このような移動体位置検出装置に対して
は、複数移動体の位置を同時に検出することができるよ
うにすることによって、例えば複数車両の移動状況を監
視したり、または運動体(例えば人体)に複数の光源を
取り付けて、運動中の姿勢計測を行ったりすることがで
きるようにすることが要求されている。
【0004】
【従来の技術】複数の目標物(移動体)の位置計測を同
時に行う方法としては、CCDカメラを用い、それぞれ
の目標物に異なる色のマーカを付して画像を取り込ん
で、演算処理を行って位置を求めるものがある。
【0005】また、複数の移動体にそれぞれ発光ダイオ
ード(LED)を取り付け、点灯と半導体位置検出(P
SD)素子を用いたカメラ(PSDカメラ)とによる光
像取り込みの同期制御を行うことによって、位置計測を
行うシステムがある。
【0006】しかしながら、CCDカメラを用いるもの
は、CCD素子の解像度に基づいて位置計測の分解能が
低く、かつ処理時間が長いという問題がある。また上述
のPSDカメラを用いたものは、点灯と光像取り込みの
同期制御のための専用の装置が必要であるとともに、各
LEDと制御装置を接続するために長い電線を必要とす
るという問題がある。
【0007】これに対してPSDカメラを用い、移動体
に付加した光源からパルス光を発生することによって、
各光源の光を分離して観測可能にすることによって、高
速処理を可能にするとともに、PSDカメラにおける点
灯と光像取り込みの同期制御を不要にした移動体位置検
出装置が、同一出願人による特願平5−34630号に
よって提案されている。
【0008】図10は、PSDカメラによる複数移動体
の位置の計測方法を概念的に示したものである。複数の
車両11,12,13に搭載された光源21,22,2
3からの光は、レンズ31を経てPSD素子32上に投
射されて、それぞれの位置を示すX軸出力とY軸出力を
発生する。演算表示装置33は、それぞれのX軸出力と
Y軸出力とから演算を行って、光源21,22,23の
位置を求めて、ディスプレイ上に表示する。
【0009】図11は、PSD素子の構造を示したもの
である。PSD素子は、PINシリコンフォトダイオー
ドの両面に、P層とN層とからなる均一な抵抗層を設け
て、それぞれの面の両端に図示のように電極を設けたも
のである。
【0010】PSD素子の面に光スポットをあてると、
結像位置から光電流を生じて、それぞれの電極から取り
出されるが、この際、対向した電極から取り出される電
流は、光スポットの結像位置によって定まるそれぞれの
電極までの距離、すなわち抵抗値によって分割されて、
P層から端子X−X’に、N層から端子Y−Y’に出力
される。
【0011】P層の電極と、N層の電極とは直交するよ
うに設けられているので、端子X−X’にX座標電流が
出力され、端子Y−Y’にY軸座標電流が出力される。
このX座標電流とY座標電流とによって演算を行うこと
によって、アナログ的に光スポットの位置を求めること
ができる。
【0012】すなわち、端子X, X’の出力をそれぞれ
X1,X2 とすると、X軸の位置出力は次式(1)によっ
て求められる。
【0013】 (X1 −X2 )/(X1 +X2 ) …(1)
【0014】端子Y, Y’の出力をそれぞれY1,Y2 と
とすると、Y軸の位置出力は次式(2)によって求めら
れる。 (Y1 −Y2 )/(Y1 +Y2 ) …(2)
【0015】PSD素子は、一般にカメラの撮像面に取
り付けることによって、レンズを介してPSD素子上に
結像された光点の位置によって、入射光源の位置を計測
する目的に使用されるが、この場合の分解能として、各
軸ごとに1/5000の精度が得られ、一般的なCCD素子
を用いる場合よりも、はるかに高精度の測定を行うこと
ができる。またこの場合の出力は、アナログ電流または
電圧であって、レスポンスが速いという特徴がある。
【0016】図12は、PSD素子による測光を説明す
るものであって、PSDカメラの結像面に設けられたP
SD素子上に連続光が入射する場合を示している。図1
2(A)は光源が1個の場合を示し、図12(B)は光
源が2個の場合である。
【0017】光源が1個だけの場合は、光に広がりがあ
ったとしても、図12(A)に示すように、入射光の光
量と、入射光の重心位置として入射光の位置が求められ
る。一方、光源が2個であった場合は、図12(B)に
示すように、光量は2個の入射光の光量の和となり、入
射位置は2個の入射光を合成した重心の位置となる。
【0018】図13は、入射光が重なった場合の位置計
測を説明するものである。いま、PSD素子上における
入射光P0 ,PX と仮想的な合成光P1 とについて、X
方向のみを考えるものとする。一方の入射光P0 のX座
標をX0, Y座標をY1, 光量をL0 とし、合成光P1
も同様にX座標X1, Y座標Y0, 光量L1 とすると、
他方の入射光PX のX座標XX, 光量LX は次のように
表される。
【0019】 X0 <X1 のとき、 XX =X1 +X0 ・L1 /L0 …(3) LX =L1 −L0 …(4)
【0020】 X0 >X1 のとき、 XX =X1 ─X0 ・L1 /L0 …(5) LX =L1 −L0 …(6)
【0021】このように、連続光の場合は、PSD素子
を用いて、2個の入射光の位置を分離して求めることは
できない。しかしながら、パルス光の場合は、それぞれ
の入射光を時間的に分離することによって、それぞれの
入射光の位置を求めることが可能である。
【0022】図14は、パルス光による入力電圧を説明
するものであって、図14(A),(B)は光源が1個
の場合を示し、(C)は光源が3個の場合を示してい
る。
【0023】光源が1個の場合は、一定周期のパルス光
入力によって、図14(A)のように一定周期の電圧を
発生する。そして、この光をPSD素子によって受光す
ることによって、図14(B)に示すように、同一周期
でX方向(水平方向)の位置出力と、Y方向(垂直方
向)の位置出力を発生する。
【0024】光源が複数個、例えば3個の場合には、図
14(C)に示すように、それぞれの光源に基づいて、
パルス1〜3のような電圧を発生するが、3個のパルス
光が重なって入力した場合は、各パルス光を単純に加算
した波形からなる電圧出力を発生する。
【0025】図15は、従来のパルス光の分離方法を説
明するものであって、2個のパルス光が重なって入力し
た場合を示している。第1の光出力は、第1の光源に基
づくパルス光列による光出力、第2の光出力は第2の光
源に基づくパルス光列による光出力、第3の光出力は2
つの光源に基づくパルス光列による合成光出力を示して
いる。
【0026】いま第3の光出力に示す光出力が観測され
た場合、これから、パルス光列の1つを判別する。合成
光出力である第3の光出力波形の光出力レベルは3つに
限られる。そこで、第3の光出力から振幅最大のパルス
だけを抽出して、これを光Aとすると、その立ち上がり
時刻から光Aの点灯周期を知ることができる。光Aの点
灯周期は、少なくとも、その立ち上がり時刻を2回続け
て観測することができれば、知ることができる。さら
に、光Aについて、その立ち上がり時刻と立ち下がり時
刻がわかれば、点灯時間を知ることができる。
【0027】次にもう1つのパルス光列は、第3の光出
力から、振幅最小のパルスだけを抽出して、これを光B
とすると、光Aの場合と同様にして、光Bの点灯周期
と、点灯時間を知ることができる。
【0028】このようにして光Aに基づく第1の光出力
に示すパルス光列と、光Bに基づく第2の光出力に示す
パルス光列とを時間的に分離することができるので、そ
れぞれのパルス光列の周期に合わせてサンプリングを行
うことによって、それぞれの光によるX軸方向出力と、
Y軸方向出力とを得ることができ、従って、それぞれの
光について、図10について示したような演算を行うこ
とによって、光Aと光Bの位置をそれぞれ計測すること
ができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】従来の複数移動体位置
検出方法によれば、パルス光列を発生する移動体(光
点)が2個の場合は、それぞれの光を分離して、それぞ
れについて位置の計測を行うことができる。
【0030】しかしながら、パルス光列を発生する移動
体が3個以上の場合は、それぞれの光を分離して、それ
ぞれについて位置の計測を行うことができないという問
題があった。
【0031】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術の課題を
解決しようとするものであって、パルス光列を発生する
移動体が3個以上の場合にも、それぞれの光を分離し
て、それぞれについて位置の計測を行うことが可能な、
複数移動体位置検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明で
は、二次元PSD素子を備え複数の移動体からのパルス
光を受光する受光部と、この受光部のPSD素子からの
出力に基づいて光量のレベルとX軸出力及びY軸出力と
を判定して出力する受光制御部と、この受光制御部から
の出力における各点灯ブロックごとのレベルの変化から
複数パルス光列に対応する各パルスを抽出するパルス抽
出部と、当該抽出されたX軸とY軸のパルスから各移動
体ごとの位置を計測する位置検出部とを備えた、という
構成を採っている。これによって前述した目的を達成し
ようとするものである。
【0033】請求項2記載の本発明では、パルス抽出部
が、光レベル判定部が出力した光波形の立ち上がり時の
光量の変化に基づいて立ち下がり時にパルスを特定する
パルス周期判定手段を備えた、という構成を採ってい
る。
【0034】請求項3記載の本発明では、パルス抽出部
が、点灯ブロック中において順次出現する各レベルの出
現の順序の違いによって複数のパターンに分類する順序
別分離手段と、この順序別分離手段が分類した立ち上が
りのパターン別に各パルスの周期を判定するパターン別
周期判定手段とを備えた、という構成を採っている。
【0035】ここで、点灯ブロックとは、どの光源も点
灯していない状態から、合成波形の出力が発生したの
ち、再びどの光源も点灯していない状態に戻るまでの期
間をいう。点灯ブロックには、1個の光源に基づくパル
ス光列のみが含まれている場合と、複数個の光源に基づ
くパルス光列が含まれている場合とがある。
【0036】
【作用】請求項1記載の本発明では、複数の移動体から
パルス光が発光されると、受光部は、二次元PSD素子
で当該パルス光を受光する。光レベル判定部は、この受
光部のPSD素子からの出力に基づいて光量のレベル
[v]とX軸出力及びY軸出力[位置]とを判定して出
力する。これを受けてパルス抽出部では、当該出力にお
ける各点灯ブロックごとのレベルの変化から複数パルス
光列に対応する各パルスを抽出する。位置検出部は、当
該抽出されたパルスのX軸出力及びY軸出力から各パル
スに対応した各移動体ごとの位置を計測する。
【0037】請求項2記載の本発明では、パルス抽出部
が、光レベル判定部が出力した光波形の立ち上がり時の
光量の変化に基づいて立ち下がり時にパルスを特定す
る。即ち、パルス周期判定手段は、立ち上がりの光量の
変化量から各パルスの光量を判定しておき、立ち下がり
のときに当該立ち下がり時の光量と各パルスの光量を比
較して同一である場合にそのパルスの終了と判定し、当
該パルスの周期を出力する。
【0038】請求項3記載の本発明では、パルス抽出部
は、まず、点灯ブロック中において順次出現する各レベ
ルの出現の順序の違いによって複数のパターンに分類す
る。例えば、順序別分離手段は、3つの移動体からの3
種類の光パルスを合成波形から抽出するのであれば、順
次レベルが大きくなるパターンと、2番目のレベルが大
きくなるパターンとに分類する。続いて、この順序別分
離手段が分類した立ち上がりのパターン別に各パルスの
周期を判定する。このように立ち上がりのパターンで分
類することで、パルスの出現のパターンが限定されるた
め、それぞれに応じたアルゴリズムでパルスを抽出して
いる。例えば、2番目のレベルが大きくなるパターンで
は、次の立ち上がりは3つめのパルスの開始位置であ
り、そのレベルは直前のレベルとの差である。このよう
に立ち上がりのパターン別にパルス出現のパターン別の
アルゴリズムを構築しておくことで、3以上の複数の移
動体からのパルスが重なって入光されたとしても、各パ
ルスを抽出して各移動体の位置を検出している。
【0039】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図であ
る。複数移動体位置検出装置は、二次元PSD素子1を
備え複数の移動体からのパルス光を受光する受光部2
と、この受光部2のPSD素子からの出力に基づいて光
量のレベルとX軸出力及びY軸出力とを判定して出力す
る受光制御部3と、この受光制御部3からの出力におけ
る各点灯ブロックごとのレベルの変化から複数パルス光
列に対応する各パルスを抽出するパルス抽出部4と、当
該抽出されたX軸とY軸のパルスから各移動体ごとの位
置を計測する位置検出部5とを備えている。
【0040】すなわち本実施例では、任意の周期と点灯
時間とを持つ複数のパルス光源(LED)からの光を、
PSDカメラによって取り込み、出力された合成波形の
信号から、それぞれのLEDの点灯タイミングを検出す
ることによって、それぞれのLEDに基づくパルス光列
を判別し分離して、分離された各光に対応して、位置の
計測を行う。
【0041】図2は、パルス信号の合成を説明するもの
であって、3個の光源からの光に基づくパルス信号すな
わちパルス1〜パルス3と、これらを合成した信号とが
示されている。
【0042】図2に示されるように、どの光源も点灯し
ていない状態から、各光源の点灯が終了して、再びどの
光源も点灯していない状態に戻るまでの間における、合
成信号が一定レベルEを保つ区間は、最大で5個であ
る。
【0043】本発明においては、この事実に基づいて、
合成信号からそれぞれの光レベルを判定したのち、各レ
ベルの配列に基づいて各光の判別,分離を行い、分離さ
れた各光について所定の演算を実行して、位置の計測を
行うことによって、複数移動体の位置計測を実現する。
【0044】これを詳細に説明する。図3は、本発明の
一実施例の装置構成を示したものであって、パルス光列
を発生する移動体(光点)が3個の場合を例示してい
る。図中、L1,L2,L3はそれぞれ別個の移動体
(図示せず)に取り付けられたLEDであって、LED
ドライバ41から駆動されて、それぞれ異なる周期のパ
ルス光を発生する。なお、LEDドライバ41は各LE
Dごとに設けられていてもよい。
【0045】受光部2は内部にPSD素子を備えたPS
Dカメラからなり、各LEDからの光に基づく出力電圧
を発生する。受光制御部3はPSD制御部43とアナロ
グディジタル(A/D)変換部44とを備えていて、P
SD制御部43は受光部2からの入力電圧に対して増
幅,波形整形等の処理を行って出力する。A/D変換部
44は、PSD制御部43からのアナログ電圧からなる
入力信号を、ディジタル信号に変換して出力する。パル
ス抽出部4及び位置検出部5として動作する演算部46
は、A/D変換部44からのディジタル化された電圧信
号と、タイマ部45からの時間信号とによって演算を行
って、各LEDL1,L2,L3の位置を示す出力を発
生する。
【0046】本実施例では、A/D変換部44の分解能
を12bitとし、タイマ部45は8bitを8ch有
するものを採用している。演算部46としては、32b
itのCPUと数MBのメモリを有する市販のコンピュ
ータを用いている。
【0047】図4及び図5は、図3に示された実施例に
おける処理手順を示すフローチャートである。まず、受
光部2は、LEDL1,L2,L3からの受光レベルを
取り込む(ステップS1)。続いて、受光レベルが0
[v]をであれば、引き続き受光レベルを取り込んで
(ステップS2)、受光レベルの立ち上がりを待つ(ス
テップS4)。受光レベルの変化があったとき(ステッ
プS4)、演算部46はタイマを起動する(ステップS
5)。変化がない場合(ステップS4)、引き続き受光
レベルを取り込む(ステップS3〜S4)。
【0048】タイマ起動後(ステップS5)、受光レベ
ルが0[v]に変化したとき(ステップS7)、点灯ブ
ロックの終了としてパルスの分離処理に移行する(図
5)。そうでない場合は、一定レベルの検出を継続する
(ステップS8)。続いて、受光レベルの変化があった
場合(ステップS9)、当該一定レベルが継続した時間
を記録する(ステップS10)。さらに、ステップS9
での変化時からタイマを起動する(ステップS11)。
タイマ起動後、受光レベルの取り込みを継続する(ステ
ップS6)。
【0049】点灯ブロックが終了した後、一定レベルと
タイマ値とから各光パルスに分離する(ステップS1
2)。続いて、一定レベル,パルス幅,立ち上がり時刻
を整理して保存する(ステップS13)。さらに、各パ
ルスの立ち上がりに対応したタイマだけアクティブにし
ておき、他のタイマは再使用する(ステップS14)。
続いて、これまでに分離したパルスと、今回分離したパ
ルスとを比較する(ステップS15)。今回分離したパ
ルスの中に、周期の解らないパルスがある場合(ステッ
プS16)、ステップS15での比較結果を参照し、同
じパルスがあるときには(ステップS17)、タイマ値
から周期を検出する(ステップS18)。
【0050】周期のわかっているパルスは、そのタイミ
ングに合わせて位置出力を取り込み(ステップS1
9)、続いて、重なった位置出力の分離を行う(ステッ
プS20)。
【0051】次に、図5に示したパルスの分離処理につ
いて図6乃至図9を参照して詳細に説明する。1個の光
源に基づくパルス光列の場合は、点灯ブロックに含まれ
る光出力の一定レベルは、1つしかなく、従ってこの場
合は、パルス光列の判別,分離は必要でない。
【0052】図6は、2個の光源に基づく場合の、2つ
のパルスの分離を説明するものであって、図6(A)は
2つのレベルが等しい場合を示し、図6(B)は2つの
レベルの和が他の1つのレベルに等しい場合を示してい
る。
【0053】いま、1つの点灯ブロックにおいて、順次
現れるレベルを、それぞれレベル1,レベル2,レベル
3とする。また、順次現れる立ち上がりを、立ち上がり
1,立ち上がり2とし、順次現れる立ち下がりを、立ち
下がり1,立ち下がり2とする。
【0054】図6(A)の場合に該当することを示す判
断条件1は、レベル1=レベル3であって、このとき、
パルス1は、その始まりが立ち上がり1であり、終わり
が立ち下がり2である。そして、パルス幅は立ち上がり
1と立ち下がり2の差の時間であり、光量レベルはレベ
ル1となる。
【0055】またパルス2は、その始まりが立ち上がり
2であり、終わりが立ち下がり1である。このとき、パ
ルス幅は、立ち上がり2と立ち下がり1の差の時間であ
り、光量レベルは(レベル2−レベル1)となる。
【0056】図6(B)の場合に該当することを示す判
断条件2は、レベル1+レベル3=レベル2であって、
このとき、パルス1は、その始まりが立ち上がり1であ
り、終わりが立ち下がり1である。そして、パルス幅は
立ち上がり1と立ち下がり1の差の時間であり、光量レ
ベルはレベル1となる。
【0057】またパルス2は、その始まりが立ち上がり
2であり、終わりが立ち下がり2である。このとき、パ
ルス幅は、立ち上がり2と立ち下がり2の差の時間であ
り、光量レベルはレベル3となる。
【0058】従って、光源が2個の場合の各パルス光列
の分離は、各点灯ブロックについて、判断条件1または
2のいずれに該当するかを調べたのち、それぞれのパタ
ーンに応じて、立ち上がりと立ち下がりから、パルス1
とパルス2を抽出することによって、容易に実行するこ
とができる。
【0059】3個の光源に対応する点灯ブロック内にお
ける、一定の光量レベルは5個存在する。この場合にお
ける光量レベルの変化のパターンは、始めから3番目ま
での3個の一定レベルの出現の順序によって、2つの場
合に分けられる。
【0060】図7は、光源が3個の場合の、3つのパル
スの重なりのパターンを示したものであって、始めから
3つ目のレベルまでを示し、図7(A)は順にレベルが
大きくなる第1のパターン、図7(B)は二番目のレベ
ルが最大となる第2のパターンを示している。3つのパ
ルスの重なりのパターンはこの2種類のみであり、順序
別分離手段は、この立ち上がりのレベルから当該2種類
の立ち上がりパターンに分類している。
【0061】図8は、第一の立ち上がりパターンのとき
の各パルスの分離方法(1)を説明するものであって、
図8(A)は1番目の一定レベルから3番目の一定レベ
ルまでを示し、図8(B)は3番目の一定レベルから5
番目の一定レベルまでを示している。各パルスの分離
は、まず図8(A)に示すパターンについて可能な限り
の分離を行い、次に図8(B)に示すパターンについて
最後まで分離するものとする。
【0062】図8(A)において、光量レベルの立ち上
がりは、図示のように3つあるので、レベル3において
は、3個の光源がすべて点灯状態となっている。従っ
て、この状態までによって、パルス1〜パルス3の立ち
上がりと光量レベルとを知ることができる。
【0063】すなわち、パルス1は、その始まりが立ち
上がり1であり、光量レベルはレベル1である。
【0064】またパルス2は、その始まりが立ち上がり
2であり、光量レベル2は(レベル2−レベル1)であ
る。
【0065】さらにパルス3は、その始まりが立ち上が
り3であり、光量レベル3は(レベル3−レベル2)で
ある。
【0066】図8(B)において、3個の光源は、レベ
ル3においてすべて点灯しているので、レベル3以後に
は、立ち下がりが3つあるだけである。立ち下がって減
少した分のレベルが、その立ち下がりで終わりとなる。
図示の場合は、レベル3−レベル4=パルス2のレベル
なので、立ち下がり1でパルス2は終了している。同様
に、レベル4−レベル5=パルス1のレベルなので、立
ち下がり2でパルス1は終了している。そして、立ち下
がり3で残りのパルス3が終了している。
【0067】以上のことから、パルス1は、その始まり
が立ち上がり1で、その終わりは立ち下がり2である。
パルス1の光量レベルはレベル1であり、パルス幅は立
ち上がり1と立ち下がり2の差の時間である。
【0068】パルス2は、その始まりが立ち上がり2
で、その終わりは立ち下がり1である。パルス2の光量
レベルは(レベル2−レベル1)であり、パルス幅は立
ち上がり2と立ち下がり1の差の時間である。
【0069】パルス3は、その始まりが立ち上がり3
で、その終わりは立ち下がり3である。パルス3の光量
レベルは(レベル3−レベル2)であり、パルス幅は立
ち上がり3と立ち下がり3の差の時間である。
【0070】図9は、第2の立ち上がりパターンである
ときの各パルスの分離方法(2)を説明するものであっ
て、図9(A)は1番目の一定レベルから3番目の一定
レベルまでを示し、図9(B)は3番目の一定レベルか
ら5番目の一定レベルまでを示している。各パルスの分
離は、まず図9(A)に示すパターンについて可能な限
りの分離を行い、次に図9(B)に示すパターンについ
て最後まで分離するものとする。
【0071】図9(A)において、光量レベルの立ち上
がりは、図示のように2つあるので、レベル3において
は、2個の光源が点灯し、1個の光源が消灯した状態と
なっている。従って、この状態までによって、パルス1
〜パルス2の立ち上がりと光量レベルとをある程度知る
ことができる。
【0072】すなわち、パルス1は、その始まりが立ち
上がり1であり、光量レベルはレベル1である。
【0073】またパルス2は、その始まりが立ち上がり
2であり、光量レベル2は(レベル2−レベル1)であ
る。
【0074】ここで、光量レベルが(レベル2−レベル
3)に等しい光量が、立ち下がり1で終っている。即
ち、パルス1の光量であるレベル1の光量分だけ立ち下
がり1で低下している。そのため、立ち下がり1の位置
でパルス1が終了していると判定している。
【0075】そこで、パルス1は、その始まりが立ち上
がり1であり、光量レベルはレベル1である。またパル
ス1の終わりは立ち下がり1であり、パルス幅は、立ち
上がり1と立ち下がり1の差の時間である。
【0076】図9(B)において、レベル3では3個の
光源中、1個が点灯しているだけであり、その後は立ち
上がりが1つ、立ち下がりが2つあるだけである。立ち
上がり3は、3つ目のパルスの始まりに対応している。
立ち下がって減少した分のレベルと同じレベルのパルス
が、そこで終了している。
【0077】従って、図9(B)に示す場合では、立ち
上がり3でパルス3が始まっている。パルス3のレベル
は、(レベル4−レベル3)である。また、(レベル4
−レベル5)は、パルス2のレベルなので、パルス2
は、立ち下がり2で終わっている。残りのパルスは、立
ち下がり3で終わっている。
【0078】以上のことから、パルス1は、その始まり
が立ち上がり1であり、その終わりは立ち下がり1であ
る。光量レベルはレベル1であり、パルス幅は立ち上が
り1と立ち下がり1の差の時間である。
【0079】パルス2は、その始まりが立ち上がり2で
あり、その終わりは立ち下がり2である。光量レベルは
(レベル2−レベル1)であり、パルス幅は立ち上がり
2と立ち下がり2の差の時間である。
【0080】パルス3は、その始まりが立ち上がり3で
あり、その終わりは立ち下がり3である。光量レベルは
(レベル4−レベル3)であり、パルス幅は立ち上がり
3と立ち下がり3の差の時間である。
【0081】点灯ブロックは、次々と現れるので、その
すべてに対して上記の操作を行い、分離した各光につい
て、次のデータを記録する。 光量レベル パルス幅 パルスの始まりの時刻
【0082】そして新しい光パルスの情報が得られた段
階で、順次とを比較することによってすべてのパル
スを求めることができる。
【0083】さらに光源が3個以上の場合も、同様にし
て、各光源に基づくパルス光列によるPSD素子から
の、合成波形の信号をパターンごとに分類して、パター
ンごとに、それぞれのパルス光列を分離することができ
る。
【0084】このようにして各パルス光列を分離できた
とき、それぞれの光のX軸出力とY軸出力とを用いて演
算を行うことによって、それぞれの光源の位置を算出す
ることができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の複数移動体
位置検出装置によれば、パルス光を使用することによっ
て、車両等の複数移動体の位置を同時に検出することが
可能であって、特に3個以上の移動体からのパルス光を
判別して、それぞれの位置を計測することができる。
【0086】また、本発明では、パルス光の光量とパル
ス幅とを用いて各光パルスの判別を行うので、各光パル
スの光量が同程度であっても判別可能であり、判別を迅
速にかつ確実に行うことができる。
【0087】さらに本発明によれば、PSD素子を用い
てパルス光の位置計測を行うので、CCD素子を用いる
場合と比べて高い分解能で高速に移動体の位置計測を行
うことができるとともに、光源の点灯と光像取り込みの
同期制御を必要としないので、測定点との間に長い電線
を引き回す必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示すブロック図である。
【図2】パルス信号の合成を説明するための波形図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の装置構成を示す説明図であ
る。
【図4】図3に示した実施例における処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】図4に示した処理手順に継続する処理手順を示
すフローチャートである。
【図6】2個の光源に基づく場合の、2つのパルスの分
離を説明する図であって図6(A)は2つのレベルが等
しい場合を示し、図6(B)は2つのレベルの和が他の
1つのレベルに等しい場合を示す。
【図7】光源が3個の場合の、3つのパルスの重なりの
パターンを示したものであって、図7(A)は順にレベ
ルが大きくなる第1のパターンを示し、図7(B)は二
番目のレベルが最大となる第2のパターンを示す。
【図8】光源が3個の場合の各パルスの分離の方法
(1)を説明する図であって、図8(A)は1番目の一
定レベルから3番目の一定レベルまでを示し、図8
(B)は3番目の一定レベルから5番目の一定レベルま
でを示す。
【図9】光源が3個の場合の各パルスの分離の方法
(2)を説明する図であって、図9(A)は1番目の一
定レベルから3番目の一定レベルまでを示す説明図で、
図9(B)は3番目の一定レベルから5番目の一定レベ
ルまでを示す説明図である。
【図10】複数移動体の位置の計測方法を概念的に示す
説明図である。
【図11】PSD素子の構造を示す斜視図である。
【図12】PSD素子による測光を説明する図であっ
て、図12(A)は光源が1個の場合を示す説明図で、
図12(B)は光源が2個の場合を示す説明図である。
【図13】入射光が重なった場合の位置計測を説明する
図である。
【図14】パルス光による入力電圧を説明する図であっ
て、図14(A)は光源が1個の場合の入力レベルを示
す波形図で、図14(B)は図14(A)のときの位置
出力を示す波形図で、図14(C)は光源が3個の場合
を示す波形図である。
【図15】従来のパルス光の分離方法を説明する波形図
である。
【符号の説明】
1 PSD素子 2 受光部 3 受光制御部 4 パルス抽出部 5 位置検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元PSD素子を備え複数の移動体か
    らのパルス光を受光する受光部と、この受光部のPSD
    素子からの出力に基づいて光量のレベルとX軸出力及び
    Y軸出力とを判定して出力する受光制御部と、この受光
    制御部からの出力における各点灯ブロックごとのレベル
    の変化から複数パルス光列に対応する各パルスを抽出す
    るパルス抽出部と、当該抽出されたX軸とY軸のパルス
    から各移動体ごとの位置を計測する位置検出部とを備え
    たことを特徴とする複数移動体位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス抽出部が、光レベル判定部が
    出力した光波形の立ち上がり時の光量の変化に基づいて
    立ち下がり時にパルスを特定するパルス周期判定手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の複数移動体位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス抽出部が、点灯ブロック中に
    おいて順次出現する各レベルの出現の順序の違いによっ
    て複数のパターンに分類する順序別分離手段と、この順
    序別分離手段が分類した立ち上がりのパターン別に各パ
    ルスの周期を判定するパターン別周期判定手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の複数移動体位置検出
    装置。
JP15793794A 1994-06-16 1994-06-16 複数移動体位置検出装置 Withdrawn JPH085719A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011004077A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Sharp Corp スピーカ位置検出システム及びスピーカ位置検出方法
KR20140088545A (ko) * 2011-11-02 2014-07-10 마이크로소프트 코포레이션 광학 태블릿 스타일러스 및 실내 네비게이션 시스템

Cited By (3)

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JP2015501499A (ja) * 2011-11-02 2015-01-15 マイクロソフト コーポレーション 光学式タブレットスタイラス及び屋内ナビゲーションシステム

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