JPH0857170A - 革紐と、その製造方法 - Google Patents
革紐と、その製造方法Info
- Publication number
- JPH0857170A JPH0857170A JP22425694A JP22425694A JPH0857170A JP H0857170 A JPH0857170 A JP H0857170A JP 22425694 A JP22425694 A JP 22425694A JP 22425694 A JP22425694 A JP 22425694A JP H0857170 A JPH0857170 A JP H0857170A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leather
- strap
- section
- cutting
- corners
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- Pending
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- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 靴紐として用いて好適な丸形断面の革紐を得
る。 【構成】 なめし工程を経た後のなめし皮を切断して角
形断面の紐素材をつくる。この紐素材の四隅を切除して
丸形断面の紐素材とする。丸形断面とした紐素材を染
色、加脂、水絞り、乾燥して仕上げ処理をし、革紐とす
る。
る。 【構成】 なめし工程を経た後のなめし皮を切断して角
形断面の紐素材をつくる。この紐素材の四隅を切除して
丸形断面の紐素材とする。丸形断面とした紐素材を染
色、加脂、水絞り、乾燥して仕上げ処理をし、革紐とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主に靴紐、他には野球
グローブの止め紐、かばんや袋物の止め紐、その他の用
途に広く供し得る革紐に関する。
グローブの止め紐、かばんや袋物の止め紐、その他の用
途に広く供し得る革紐に関する。
【０００２】
【従来の技術】皮革品は、前処理をして調整された原料
皮をなめしたのち、仕上げ処理に入る。その仕上げ処理
では染色、加脂、水絞り、延伸、乾燥、必要に応じて厚
み調整などを経て革に仕上げている。従来の革紐もこの
製造方法を踏襲しており、前処理工程、なめし工程、仕
上げ工程を経たのち、長尺の紐状に切断することにより
得ていた。
皮をなめしたのち、仕上げ処理に入る。その仕上げ処理
では染色、加脂、水絞り、延伸、乾燥、必要に応じて厚
み調整などを経て革に仕上げている。従来の革紐もこの
製造方法を踏襲しており、前処理工程、なめし工程、仕
上げ工程を経たのち、長尺の紐状に切断することにより
得ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように染色工程や
加脂工程を含む仕上げ処理後の皮革から切り出した革紐
は、当然に断面が角形となる。靴紐の場合、一般に厚さ
が２mm、横幅３〜４mmの扁平な角形断面に形成されてい
る。角形断面の革紐の場合、とくにこれを靴紐に供しよ
うとした場合、対象の孔に通し難く、結び目が解けやす
い不利を持つ。切断面の染色が不十分で見た目に悪く、
部留まりが悪い。
加脂工程を含む仕上げ処理後の皮革から切り出した革紐
は、当然に断面が角形となる。靴紐の場合、一般に厚さ
が２mm、横幅３〜４mmの扁平な角形断面に形成されてい
る。角形断面の革紐の場合、とくにこれを靴紐に供しよ
うとした場合、対象の孔に通し難く、結び目が解けやす
い不利を持つ。切断面の染色が不十分で見た目に悪く、
部留まりが悪い。
【０００４】そこで本発明の目的は、丸形断面を呈する
革紐を得るにある。本発明の目的は、きれいに染色仕上
げができて部留まりの良い丸形断面の革紐を容易に製造
するにある。本発明の目的は、靴紐に用いて好適な革紐
を得るにある。
革紐を得るにある。本発明の目的は、きれいに染色仕上
げができて部留まりの良い丸形断面の革紐を容易に製造
するにある。本発明の目的は、靴紐に用いて好適な革紐
を得るにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の革紐は、皮革か
ら長尺の紐素材を角形断面に切り出したのち、該紐素材
の四隅を切除して丸形断面に形成してなる。この場合の
皮革葉仕上げ処理後のものも含む。更に具体的には、前
処理をした原料皮をなめすなめし工程と、よって得たな
めし皮を切断して図１に示すごとく断面が角形で長尺の
紐素材１をつくる切断工程と、この紐素材１の四隅を長
手方向にわたって切除することにより図３に示すごとく
断面丸形の紐素材１ａに形成する切除工程と、この紐素
材１ａを染色ついで加脂する仕上げ工程とを経て革紐を
製造するにある。ここでの断面丸形とは四隅が角落とし
されて実質的に円形状を呈しておればよく、実際には各
辺に直線部分が残されている形態を意味する。また、切
除とは切り取り、削り取りのいずれをも含む概念であ
る。
ら長尺の紐素材を角形断面に切り出したのち、該紐素材
の四隅を切除して丸形断面に形成してなる。この場合の
皮革葉仕上げ処理後のものも含む。更に具体的には、前
処理をした原料皮をなめすなめし工程と、よって得たな
めし皮を切断して図１に示すごとく断面が角形で長尺の
紐素材１をつくる切断工程と、この紐素材１の四隅を長
手方向にわたって切除することにより図３に示すごとく
断面丸形の紐素材１ａに形成する切除工程と、この紐素
材１ａを染色ついで加脂する仕上げ工程とを経て革紐を
製造するにある。ここでの断面丸形とは四隅が角落とし
されて実質的に円形状を呈しておればよく、実際には各
辺に直線部分が残されている形態を意味する。また、切
除とは切り取り、削り取りのいずれをも含む概念であ
る。
【０００６】
【作用】仕上げ工程に入る前のなめし皮は、油脂を加え
ていないので未だ硬く、従って背中部分を頭部から尻部
にわたって切断し角形断面の紐素材１を切り出したの
ち、その四隅を長手方向に切除して断面丸形に成形する
加工が容易に行える。丸形断面に加工した紐素材１ａ
は、その後に通常の仕上げ工程に入るが、その際の染色
時に紐素材の外周を全体にわたって均一に着色できる。
仕上げ工程後に切断した革紐では、なめし皮の主体のコ
ラーゲン繊維が油脂で予めほぐされるため毛羽立ちが目
立つが、なめし処理後に切断して紐状と化したのち仕上
げ処理に入ると毛羽立ちが目立たなくなる。
ていないので未だ硬く、従って背中部分を頭部から尻部
にわたって切断し角形断面の紐素材１を切り出したの
ち、その四隅を長手方向に切除して断面丸形に成形する
加工が容易に行える。丸形断面に加工した紐素材１ａ
は、その後に通常の仕上げ工程に入るが、その際の染色
時に紐素材の外周を全体にわたって均一に着色できる。
仕上げ工程後に切断した革紐では、なめし皮の主体のコ
ラーゲン繊維が油脂で予めほぐされるため毛羽立ちが目
立つが、なめし処理後に切断して紐状と化したのち仕上
げ処理に入ると毛羽立ちが目立たなくなる。
【０００７】
【発明の効果】本発明の革紐は、これを例えば靴紐とし
て用いたとき、丸形断面を呈しているので、対象の孔に
通しやすく、結び目も解け難く使い勝手の良いものとな
る。とくに本発明方法によれば、なめし工程を経たの
ち、そのなめし皮を角形断面の紐素材に切断し、続いて
丸形断面になるよう角取りの切除加工をし、その後に仕
上げ処理に入る。従って、硬いなめし皮の状態で紐素材
を所望通りの丸形断面に形成でき、油脂を加える仕上げ
工程で所望の柔軟性を付与できるから、丸形断面の革紐
が容易に製造できる。しかも、その革紐は外周が全長に
わたってむらなく染色できるし、構成繊維の毛羽立ちも
少なく端正に仕上げることができ、部留まりも良い。
て用いたとき、丸形断面を呈しているので、対象の孔に
通しやすく、結び目も解け難く使い勝手の良いものとな
る。とくに本発明方法によれば、なめし工程を経たの
ち、そのなめし皮を角形断面の紐素材に切断し、続いて
丸形断面になるよう角取りの切除加工をし、その後に仕
上げ処理に入る。従って、硬いなめし皮の状態で紐素材
を所望通りの丸形断面に形成でき、油脂を加える仕上げ
工程で所望の柔軟性を付与できるから、丸形断面の革紐
が容易に製造できる。しかも、その革紐は外周が全長に
わたってむらなく染色できるし、構成繊維の毛羽立ちも
少なく端正に仕上げることができ、部留まりも良い。
【０００８】この種の革紐は原料皮の背中部分を用いて
腹部分の使用を避けることになるが、その場合に紐素材
と他の用途に供すべき原料皮の腹部分とは、異なる色に
染色できる利点を有する。そして、本発明では数枚のな
めし皮から所定数の紐素材を丸形断面につくったのち、
これら紐素材をまとめて仕上げ処理することにより安価
に量産できるし、色違いのものも小ロッドで製造するに
も有利である。
腹部分の使用を避けることになるが、その場合に紐素材
と他の用途に供すべき原料皮の腹部分とは、異なる色に
染色できる利点を有する。そして、本発明では数枚のな
めし皮から所定数の紐素材を丸形断面につくったのち、
これら紐素材をまとめて仕上げ処理することにより安価
に量産できるし、色違いのものも小ロッドで製造するに
も有利である。
【０００９】
前処理工程： 牛皮からなる原料皮を塩づけして乾燥処
理し、これを水づけ、裏打ち、石灰づけ、脱毛、分割、
脱灰および酵解など公知の方法で前処理する。
理し、これを水づけ、裏打ち、石灰づけ、脱毛、分割、
脱灰および酵解など公知の方法で前処理する。
【００１０】なめし工程： 前処理をして調整された原
料皮を一旦、浸酸処理したのち、引張強度アップのため
のアルミニウム粉を含むなめし液（クロム塩）に該原料
皮を浸漬する。
料皮を一旦、浸酸処理したのち、引張強度アップのため
のアルミニウム粉を含むなめし液（クロム塩）に該原料
皮を浸漬する。
【００１１】切断工程： なめし工程後のなめし皮の背
中部分を頭部から尻部に至る長手方向に沿って切断し、
１ｍ強の長さを持つ長尺の紐素材１をつくった。この紐
素材１は図１に示すごとく断面が略正四角形、具体的に
は約４mm角に形成した。
中部分を頭部から尻部に至る長手方向に沿って切断し、
１ｍ強の長さを持つ長尺の紐素材１をつくった。この紐
素材１は図１に示すごとく断面が略正四角形、具体的に
は約４mm角に形成した。
【００１２】切除工程： 図２に示すごとく相対向して
軸２・２まわりに回転する左右のローラカッタ３・３間
に角形断面の紐素材１を一端側から順に通し、図３に示
すごとく紐素材１の四隅部のみを前記ローラカッタ３・
３で丸く削り取り、実質的に丸形の紐素材１ａをつくっ
た。
軸２・２まわりに回転する左右のローラカッタ３・３間
に角形断面の紐素材１を一端側から順に通し、図３に示
すごとく紐素材１の四隅部のみを前記ローラカッタ３・
３で丸く削り取り、実質的に丸形の紐素材１ａをつくっ
た。
【００１３】仕上げ工程： 丸形断面の紐素材１ａを定
法通り染色、加脂、水絞り、次いで乾燥して直径が約４
mmの製品革紐をつくった。
法通り染色、加脂、水絞り、次いで乾燥して直径が約４
mmの製品革紐をつくった。
【００１４】なお、本発明方法では、図４に示すごとく
先の切除工程において紐素材１ａの四隅が直線（面取
り）状に切り落とした多角形状にしてもよく、この場合
も革紐の直径は３〜５mm程度であるから、実質的には丸
形断面とみることができ、機能的にも問題はない。
先の切除工程において紐素材１ａの四隅が直線（面取
り）状に切り落とした多角形状にしてもよく、この場合
も革紐の直径は３〜５mm程度であるから、実質的には丸
形断面とみることができ、機能的にも問題はない。
【図１】角形に切断した紐素材の断面図である。
【図２】角形断面の紐素材を丸形断面に加工する装置を
原理的に説明する概略正面図である。
原理的に説明する概略正面図である。
【図３】丸形断面に形成した紐素材の断面図である。
【図４】本発明の別実施例を示す紐素材の断面図であ
る。
る。
１ 角形断面の紐素材 １ａ 丸形断面の紐素材
Claims (2)
- 【請求項１】 皮革から長尺の紐素材を角形断面に切り
出したのち、該紐素材の四隅を切除して丸形断面に形成
してなる革紐。 - 【請求項２】 前処理をした原料皮をなめすなめし工程
と、 なめし皮を切断して断面が角形で長尺の紐素材をつくる
切断工程と、 紐素材の四隅を長手方向にわたって切除することにより
断面丸形に形成する切除工程と、 紐素材を染色ついで加脂する仕上げ工程とからなる革紐
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22425694A JPH0857170A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 革紐と、その製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22425694A JPH0857170A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 革紐と、その製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0857170A true JPH0857170A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16810936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22425694A Pending JPH0857170A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 革紐と、その製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0857170A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021088792A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | 東レインターナショナル株式会社 | 複合革紐 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP22425694A patent/JPH0857170A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021088792A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | 東レインターナショナル株式会社 | 複合革紐 |
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