JPH0856903A - 角膜形状測定装置 - Google Patents

角膜形状測定装置

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JPH0856903A
JPH0856903A JP6199474A JP19947494A JPH0856903A JP H0856903 A JPH0856903 A JP H0856903A JP 6199474 A JP6199474 A JP 6199474A JP 19947494 A JP19947494 A JP 19947494A JP H0856903 A JPH0856903 A JP H0856903A
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JP
Japan
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light source
corneal
cornea
light
optical axis
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Pending
Application number
JP6199474A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Iwamoto
昌克 岩本
Toshiharu Takashima
俊治 高嶋
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RIYUUSHIYOU SANGYO KK
Ryusyo Industrial Co Ltd
Original Assignee
RIYUUSHIYOU SANGYO KK
Ryusyo Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角膜形状測定装置の受光光学系と被検眼との
間の作動距離とは無関係に、角膜曲率半径を計測できる
角膜形状測定装置を提供する。 【構成】 受光光学系3の光軸Oに対する高さH1,H2
を異にする2つの拡散光源1a,1bと、角膜曲率半径
rを算出するための演算部10とを備える。演算部10
は、各光源の高さH1,H2と、被検眼Eで反射した反射
像の高さh1,h2の値を基礎に、角膜曲率半径rを算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角膜形状測定装置 (ケ
トラメータ)に関し、特に、被検眼と該装置の光学測定
部との間の距離、すなわち作動距離、を合焦距離に合致
するように調整することが不要である角膜形状測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した角膜形状測定装置においては、
測定光学系に取り出すべき測定光のパターンとしては、
装置の光軸を中心とする同心円上に形成される不連続
(点状)の放射状パターンあるいは連続したリング状パ
ターンであることが一般に要求されている。不連続放射
状パターンを持つ測定光を作るための光源装置を図1
に、また連続リング状パターンを持つ測定光を作るため
の光源装置を図2に示している。
【0003】図1の光源装置においては、複数個 (図示
の例では8個)の点光源W1,W2,W3…が使用される。
そして、これらの点光源は光軸Oの周囲に同心円上に配
置される。一方、図2に示した光源装置では、一つのリ
ング状光源Wを使用するものである。
【0004】図1,2の各光源装置に共通する問題とし
てつぎのような問題がある。すなわち、図1の点光源の
集合であっても、あるいは図2の一つのリング状光源で
あっても、いずれの場合もその光源から発せられる光は
拡散光である。この拡散状態を図1 (II)および図2
(II)において破線矢印で示している。つまり、光源
が拡散光である場合には、作動距離がたとえ非合焦状態
であっても、あるいは被検眼Eの光軸Oと測定光学系の
光軸とが多少ずれた非合照準状態であっても、一定の測
定像が形成されかつ測定光学系に捕らえられる。つま
り、正確に合焦および照準合わせができていない場合に
は、測定像はある程度不鮮明となるが、鮮明 (合焦・合
照準状態)であるか不鮮明 (ピンボケ状態)であるかの
判断は程度問題である部分があり、検者によりその判断
は微妙に異なる。その結果、精度良く測定を行なうに
は、作動距離の調整を正確に行なわなければならないの
で、測定に関して熟練が必要である。
【0005】作動距離の調整を不要とするために、光源
より照射される光線を拡散光ではなく細い平行光とし
て、作動距離が合焦距離に合致しない場合又は照準が合
っていない場合には、角膜で反射した光は測定光学系の
測定窓に入射せず全く異なる方向に逃げ、合焦および照
準が正確になされたときのみ、光源からの測定光 (測定
像)が測定窓に捕らえられように構成した装置もある。
しかし、このような装置においては、細い平行光束を作
り出すために、特殊なレンズ系が必要となり、複雑で高
価になる。
【0006】また、ヒトの角膜はその中心部と周辺部と
では、角膜曲率半径が異なる。その両方を計測する角膜
形状測定装置においては、角膜中心部計測時に被検者が
凝視するための固視灯と、角膜周辺部計測時に被検者が
凝視するための固視灯とが偏心して設けられ、測定光学
系に対する角膜の位置を変えて測定できるように構成さ
れている。しかし、このような測定装置では、被検者に
疲労感を与え、また、特殊な光学系と制御系が必要であ
り、さらに、測定が不正確になり易いという問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする第1の技術的課題は、角膜形状測定装
置において、作動距離を合焦距離に合致するように調整
することなく、角膜曲率半径(=角膜形状)を精度良く測
定できるようにすることにある。
【0008】また、第2の技術的課題は、角膜の中心部
と周辺部との角膜形状を、簡単な構成で同時に精度良く
計測できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための・手段・作用・効果】上記第1
および第2の課題を解決するために、本発明によれば、
以下の構成の角膜形状測定装置が提供される。
【0010】すなわち、この装置は、角膜形状測定用測
定光を投射する光源と、被検眼の角膜で反射した測定光
の角膜反射像を受光する受光センサを含む受光光学系と
を備えている。
【0011】そして、上記光源は、上記受光光学系に対
して所定の固定位置に配置された少なくとも2つのアラ
イメント用拡散光源でもあり、この装置は、角膜曲率半
径を算出するための演算手段とをさらに備える。そし
て、各拡散光源は、装置光軸に対する高さ寸法を異にし
ている。演算手段は、光軸に対する第1光源の高さ
1、光軸に対する第2光源の高さH2、光軸に対する第
1光源の角膜反射像の高さh1、光軸に対する第2光源
の角膜反射像の高さh2に基づいて、角膜曲率半径rを
算出する。
【0012】上記構成において、第1、2光源と被検眼
との間の光軸沿いの距離は、演算式を簡単にするために
は、実質的に等しいことが好ましいが、この場合は、上
記演算による角膜曲率半径の具体的な算出は、次式に基
づいて行なう。
【数2】 上記構成によれば、角膜曲率半径は作動距離に無関係に
正確に求めることができる。したがって、作動距離を合
焦距離に合致するように調整することなく、角膜曲率半
径を精度良く測定できる。
【0013】好ましくは、少なくとも2組の上記拡散光
源を備え、少なくとも1組の上記拡散光源によって角膜
中心の角膜曲率半径を算出し、少なくとも他の1組の上
記拡散光源によって、角膜周辺の角膜曲率半径を算出す
る。
【0014】上記構成によれば、角膜の中心部と周辺部
との角膜形状を、簡単な構成で同時に精度良く計測でき
る。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図3〜5にしたが
って詳細に説明する。
【0016】図3において、Eは被検眼、1a,1bは
角膜形状測定装置の拡散光源、3は同装置の受光光学系
であり、10は演算部である。
【0017】拡散光源1a,1bにより照射される光は
被検眼Eの角膜に入射しかつ反射して受光光学系3に入
射する。受光光学系3に入射した光は、対物レンズ5、
フィールドレンズ6、絞り7、結像レンズ8を介して、
受光センサであるCCDセンサ9上に結像される。絞り
7は、焦点位置に位置決めされており、光軸Oと平行で
ない角膜からの反射光を遮断し、光軸Oと平行である角
膜からの反射光のみ平行光となってCCDセンサ9上に
結像する。したがって、受光光学系3が角膜に対する軸
方向距離とは無関係に、すなわち、作動距離とは無関係
に、測定像が得られる。
【0018】CCDセンサ9からの測定像は、モニタ画
面(図示せず)と演算部10とに送られる。検者は、この
モニタ画面のレクチルマーク表示を見ながら、アライメ
ント操作を行なう。演算部10は、被検眼Eよりの反射
光である測定像を画像処理して被検眼Eの角膜の曲率r
を後述の算出式に基づいて算出し、その結果をプリンタ
(図示せず)に印字する。
【0019】被検眼Eを照明するための拡散光源1a,
1bは、それぞれ、受光光学系3に対して所定の固定的
位置に位置決めされている。すなわち、受光光学系3が
被検眼に対して移動すれば、これとともに全光源1a,
1bが移動する。
【0020】ところで、拡散光源1a,1bは、図4に
よく示すように、装置光軸Oに対する高さ寸法H1,H2
を異にしている。本実施例では、光源1aの方が光源1
bより高くなるように寸法設定している。しかし、被検
眼Eの角膜に対する光軸O沿いの距離は実質的に同一と
している。
【0021】図4における記号の意味は次の通りであ
る。
【0022】 H1: 光軸Oに対する光源1aの高さ H2: 光軸Oに対する光源1bの高さ θ1: 光源1aの被検眼に対する入射角 θ2: 光源1bの被検眼に対する入射角 r: 角膜曲率半径 a,b: 被検眼における光源1a,1bの結像点 h1: 光軸Oに対する光源1aの角膜反射像の高
さ h2: 光軸Oに対する光源1bの角膜反射像の高
さ A: 光学測定部の基準位置 D: 実際の作動距離 d0: 光源1a,1bと角膜間の光軸O沿いの距離 d1: 光源1a,1bと基準位置A間の光軸O沿い
の距離 各拡散光源1a,1bの光は被検眼Eの角膜で反射し、
光軸Oに平行な角膜反射像が受光センサ (通常は、CC
Dセンサ)9に受光される。受光センサ9に受光される
各角膜反射像は、近軸理論により、r/2のところにで
きることが知られている。
【0023】本角膜形状測定装置は、その作動距離とは
無関係に、角膜曲率半径rをリアルタイムで算出する演
算部10を有している。そして、その演算部10は、次
のようにして導かれた算出式 (7)に基づいて、角膜曲
率半径rを算出するプログラムを備えている。
【0024】すなわち、結像点a,bについて、
【数3】
【数4】 また、光源1a,1bについて、
【数5】
【数6】 式 (3)を式 (1)に代入すれば、
【数7】 式 (4)を式 (2)に代入すれば、
【数8】 式 (5), (6)より、
【数9】 この式 (7)より、一定値である光源の高さH1,H
2と、測定値である角膜反射像の高さh1,h2とから、角
膜曲率半径rをリアルタイムで求められる。
【0025】したがって、上記実施例において、作動距
離を合焦距離に合致するように調整することなく、角膜
曲率半径を精度良く測定できる。
【0026】なお、上記実施例では、1組の拡散光源1
a,1bのみを示したが、3個以上の拡散光源を備える
ことも可能である。このように、複数組の光源が配置さ
れると、複数箇所の角膜曲率半径rを求めることができ
る。n個の拡散光源を備える場合には、2つの光源を選
んで式 (7)を適用して算出できる角膜曲率半径rの個
数は、最大 nC2 = n ( n−1)/2 個であり、各値を
統計処理することによって高精度に角膜曲率半径rを計
測できる。
【0027】ところで、ヒトの角膜曲率半径rは、中心
部xと周辺部yとでは異なるので、図5のように、少な
くとも2組の拡散光源1a,1b,2a,2bを備える
と、1組の拡散光源1a,1bによって中心部xの角膜
曲率半径を、他の1組の拡散光源2a,2bによって周
辺部yの角膜曲率半径を、それぞれ、同時に計測するこ
とが可能である。
【0028】したがって、上記構成において、角膜の中
心部と周辺部との角膜形状を、簡単な構成で同時に精度
良く計測できる。
【0029】なお、上記実施例において、拡散光源は点
光源であったが、リング状の光源であっても同様に角膜
曲率半径を算出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例1にかかる測定光源を示す。 (I)は
各点光源の光軸に対する配置状態を示し、 (II)は光
源からの光が被検眼に入射し、かつ反射される状態を示
している。
【図2】 従来例2にかかる光源装置を示す。 (I)は
一つのリング状光源を示し、 (II)はリング状光源か
らの光が被検眼に入射しかつ反射する状態を示してい
る。
【図3】 本発明の一実施例に係る角膜形状測定装置の
構成図である。
【図4】 図3の装置において、拡散光源より照射され
た光が被検眼で反射してCCDセンサに受光される状態
を示す説明図である。
【図5】 2組の拡散光源を備えた状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1a,1b 拡散光源 2a,2b 拡散光源 3 受光光学系 5 対物レンズ 6 フィールドレンズ 7 絞り 8 結像レンズ 9 CCDセンサ (受光センサ) 10 演算部 (演算手段) E 被検眼 r 角膜曲率半径 H1,H2 光源の高さ寸法 h1,h2 輝点の高さ寸法 θ12 入射角 D 作動距離 A 作動距離の基準位置 d 被検眼とアライメント用光源との光軸沿いの距離 d1 アライメント用光源と装置基準位置との距離 x 角膜中心部 y 角膜周辺部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角膜形状測定用測定光を投射する光源
    (1a,1b,2a,2b)と、被検眼 (E)の角膜で反射
    した測定光の角膜反射像を受光する受光センサ (9)を
    含む受光光学系 (3)とを備えた角膜形状測定装置にお
    いて、 上記光源 (1a,1b,2a,2b)は、上記受光光学系
    (3)に対して所定の固定位置に配置された少なくとも
    2つの拡散光源 (第1光源1a,第2光源1b)であ
    り、 角膜曲率半径 (r)を算出するための演算手段 (10)
    をさらに備え、 各拡散光源 (1a,1b)は、装置光軸 (O)に対する
    高さ寸法 (H1,H2)を異にし、 演算手段 (10)は、光軸 (O)に対する第1光源 (1
    a)の高さ (H1)、光軸 (O)に対する第2光源 (1
    b)の高さ (H2)、光軸 (O)に対する第1光源 (1
    a)の角膜反射像の高さ (h1)、光軸 (O)に対する
    第2光源 (1b)の角膜反射像の高さ (h2)に基づい
    て、角膜曲率半径 (r)を算出するようにしたことを特
    徴とする角膜形状測定装置。
  2. 【請求項2】 上記演算手段 (10)による、角膜曲率
    半径 (r)の演算は次式に基づくことを特徴とする請求
    項1記載の角膜形状測定装置。 【数1】
  3. 【請求項3】 少なくとも2組の上記拡散光源 (1a,
    1b;2a,2b)を備え、少なくとも1組の上記拡散光
    源 (1a,1b)によって角膜中心 (x)の角膜曲率半
    径を算出し、少なくとも他の1組の上記拡散光源 (2
    a,2b)によって、角膜周辺 (y)の角膜曲率半径を
    算出することを特徴とする請求項1記載の角膜形状測定
    装置。
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