JPH0856883A - スポンジ箒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細で軽いごみを確実に掃き取ることがで
き、且つ、スポンジ製払掃体を柄棒に取り付けるための
取付手段が壁面や家具等にごつごつと当ることのない、
簡単な構造のスポンジ箒を得る。 【構成】 床面を掃くための細長い板状をなすスポンジ
製払掃体５の上辺の両端部分を除く中間位置に、該払掃
体５の厚さＢよりも幅ｂが薄く且つ払掃体５の長さより
も長さの短いホルダ６を、該払掃体５を１／２以下に圧
縮した状態で挟着し、該ホルダ６と柄棒１とを連結部材
３により払掃体５の厚さｂ内において連結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はスポンジ箒に関するもの
であり、更に詳しくは、スポンジ製の払掃体を備えたス
ポンジ箒に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より公知の箒は、植物製又はプラス
チック製の繊維を多数束ね、これをホルダに保持させる
ことにより払掃用の穂体とし、この穂体を柄棒に取り付
けることにより形成されていた。

【０００３】このような従来の箒は、一本一本が独立す
る繊維か又は複数本づつが一まとまりとなった繊維を多
数使用し、それらを穂体の形に揃えて一つに束ねなけれ
ばならないため、作業が面倒で製作に手数がかかり、生
産性が悪いという欠点があった。しかも、大きく重たい
ゴミよりも微細で軽いゴミが多く発生するという最近の
住宅事情を考えた場合、繊維で構成されていて剛性の大
きい従来の箒は、微細なゴミが繊維間をすり抜けて掃き
取れなかったり、繊維がごみを跳ね上げて周囲に飛散さ
せ易いなど、微細で軽いごみを掃き取るのに必ずしも適
しているとは言えなかった。

【０００４】このような問題は、箒のヘッド（穂体）
を、床面と接触する部分に繊維を束ねた場合のような隙
間がなく、しかも柔軟性のある素材、例えばスポンジを
用いて構成することにより、解決することが可能である
が、一般にスポンジは柔軟性が大きく圧縮性もあるた
め、これを柄棒の先端に適当な取付手段を介して取り付
けただけでは、コーナー部分や家具の近く等を清掃する
際に、スポンジの変形によって取付手段が壁面や家具等
にごつごつと当り、掃き心地が非常に悪いばかりでな
く、壁や家具等を傷付け易い。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、微細で軽いごみを確実に掃き取ることができ、且
つ、スポンジ製払掃体を柄棒に取り付けるための取付手
段が壁面や家具等にごつごつと当ることのない、簡単な
構造のスポンジ箒を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のスポンジ箒は、握持用の柄棒と、該柄棒に
着脱自在に連結された払掃用ヘッドとからなり、該払掃
用ヘッドが、床面を掃くための細長い板状をなすスポン
ジ製払掃体の上辺の両端部分を除く中間位置に、該払掃
体の厚さよりも幅が薄く且つ払掃体の長さよりも長さの
短いホルダを、該払掃体を圧縮した状態で挟着してなる
ことを特徴とするものである。本発明の具体的態様によ
れば、払掃体に挟着した上記ホルダが、プレートを溝形
に折曲することにより形成されていて、一方の側壁に払
掃体の挟持部分を貫通する少なくとも一つの係止ピンを
有すると共に、他方の側壁に該係止ピンの先端が嵌入す
る係止孔を有している。上記払掃用ヘッドにおけるホル
ダと柄棒とは、直接連結しても良いが、払掃体の厚さ内
において連結部材を介して連結することもできる。この
場合、ホルダの外側面に一対の係止縁が形成され、連結
部材には、該ホルダの係止縁形成部分に払掃体の厚さ内
において着脱自在に嵌合する溝形の嵌合部と、柄棒に連
結するための連結部とが形成される。

【０００７】

【作用】上記構成のスポンジ箒は、通常の箒と同様にし
て床面の清掃に使用する。このとき床面上のごみは、比
較的大きなものは勿論のこと、ほこりのような微細なも
のであっても、スポンジ製の払掃体によって柔軟に且つ
確実に掃き取られる。また、上記スポンジ製払掃体の上
辺にその厚さ及び長さの範囲内に収まるようにホルダを
取り付け、該ホルダと柄棒とを連結しているため、これ
らのホルダや柄棒等が払掃体から外部に突出することが
なく、このため、清掃時に上記ホルダや柄棒等が壁面や
家具等にごつごつと当ることがなく、作業性が良い。

【０００８】

【実施例】図１及び図２は本発明に係るスポンジ箒の第
１実施例を示すもので、この実施例のスポンジ箒は、握
持用の柄棒１と、床面を掃くための払掃用ヘッド２と、
これらの柄棒１と払掃用ヘッド２とを着脱自在に連結す
る連結部材３とからなっている。

【０００９】上記払掃用ヘッド２は、スポンジを矩形や
台形等をした細長い板状に切断してなる払掃体５を有
し、該払掃体５の上辺の両端部分を除く中間位置に、該
払掃体５の厚さＢよりも部材幅ｂが薄く、且つ払掃体５
の上辺の長さＡよりも部材長さａの短いホルダ６を、該
払掃体５を例えば１／２以下程度に圧縮した状態で挟着
することにより、構成されている。上記払掃体５の寸法
の好ましい一例をあげれば、長さＡが３０〜６０ｃｍ、
厚さＢが３〜５ｃｍ、高さＣが５〜１０ｃｍである。

【００１０】払掃体５に挟着した上記ホルダ６は、一方
の側壁に払掃体５の挟持部分５ａを貫通する少なくとも
一つの係止ピン８を有すると共に、他方の側壁に該係止
ピン８の先端が嵌入する係止孔９を有し、上記係止ピン
８によって払掃体５をしっかりと固定できるようになっ
ており、該ホルダ６の外側面の中央上端部には、一対の
係止縁１０が払掃体５の厚さＢ内に収まるような高さに
突設されている。

【００１１】上記ホルダ６は、図３及び図４から分かる
ように、細長いプレートに一対の折曲用溝１２と、複数
の係止ピン８と、該係止ピン８が嵌合する係止孔９とを
備えた構成のものを使用し、これを、上記折曲用溝１２
の位置で溝形に折曲して払掃体５に挟着することがで
き、これにより、該ホルダ６を簡単且つ確実に払掃体５
に取り付けることができるばかりでなく、破損した払掃
体５を交換する作業も容易に行うことができる。

【００１２】上記柄棒１と払掃用ヘッド２とを連結する
連結部材３は、上記ホルダ６の係止縁形成部分に払掃体
５の厚さＢ内において着脱自在に嵌合する溝形の嵌合部
３ａと、上記柄棒１の先端における二股状の連結部１ａ
間に挿入されて軸１４で結合される連結部３ｂとを有し
ている。なお、これとは逆に、連結部材３における連結
部３ｂを二股状に形成し、柄棒１の先端の連結部１ａを
この連結部３ｂ間に挿入するように構成しても良い。

【００１３】上記構成を有する清掃具は、繊維からなる
公知の箒と同様に、柄棒１を把持して払掃体５で床面を
掃くように使用する。このとき、床面上のごみは、柔軟
で床面に良好に密接するスポンジ製の払掃体５により、
比較的大きなものは勿論のこと、ほこりのような微細な
ものであっても確実に掃き取られる。

【００１４】また、上記払掃用ヘッド２が、スポンジ製
払掃体５の上辺にその厚さ及び長さの範囲内に収まるよ
うに薄幅で短尺のホルダ６を取り付けた構成を有してい
て、このホルダ６と柄棒１とが連結部材３により払掃体
５の厚さからはみ出さないように連結されているため、
コーナー部分や家具の近く等を清掃する場合であって
も、上記ホルダ６や連結部材３、柄棒１等が壁面や家具
等にごつごつと当るおそれが少なく、このため作業性が
良く、壁面や家具等を傷付ける心配もない。スポンジ製
の払掃体５が破損した場合には、払掃用ヘッド２を連結
部材３から取り外し、ホルダ６を開いて払掃体５を新し
いものと交換する。

【００１５】図５は本発明のスポンジ箒の第２実施例を
示すもので、このスポンジ箒は、払掃用ヘッド２と柄棒
１とが直接連結されている点で、連結部材３を介して連
結された上記第１実施例のスポンジ箒と相違している。
即ち、払掃体５に固定されたホルダ１６の上面中央部に
は、連結孔１６ｂを有する連結部１６ａが形成され、こ
の連結部１６ａが、柄棒１の先端における二股状の連結
部１ａ間に挿入されて軸１４で結合されている。従っ
て、上記ホルダ６には、第１実施例のような係止縁９が
形成されていない。その他の構成及び作用は実質的に第
１実施例と同じであるので、構成の対応する部分に同一
符合を付してその詳細な説明は省略する。なお、ホルダ
１６における連結部１６ａを二股状に形成し、柄棒１の
先端の連結部１ａをこの連結部１６ａ間に挿入するよう
に構成しても良いことも第１実施例と同じである。

【００１６】

【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の清掃具
によれば、払掃体を柔軟で床面に良好に密接するスポン
ジ製としたことにより、比較的大きなごみは勿論のこ
と、ほこりのような微細なごみであっても確実に掃き取
ることができる。また、箒の払掃用ヘッドが、スポンジ
製払掃体の上辺にその厚さ及び長さの範囲内に収まるよ
うに薄幅で短尺のホルダを取り付けた構成を有してい
て、このホルダと柄棒とが払掃体の厚さからはみ出さな
いように連結されているため、コーナー部分や家具の近
く等を清掃する場合であっても、上記ホルダや柄棒等が
壁面や家具等にごつごつと当るおそれが少なく、このた
め作業性が良く、壁面や家具等を傷付ける心配もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の清掃具の第１実施例を示す要部側面図
である。

【図２】図１における中央位置での拡大縦断面図であ
る。

【図３】ホルダの展開状態を示す正面図である。

【図４】図３におけるＬ−Ｌ線での拡大断面図である。

【図５】本発明の清掃具の第２実施例を示す図２と同様
位置での断面図である。

【符号の説明】

１ 柄棒 ２ ヘッド ３ 連結部材 ３ａ 嵌合部 ３ｂ 連結部 ５ 掃拭体 ６，１６ ホルダ ８ 係止ピン ９ 係止孔 １０ 係止縁

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 握持用の柄棒と、該柄棒に着脱自在に連
   結された払掃用ヘッドとからなり、該払掃用ヘッドが、
   床面を掃くための細長い板状をなすスポンジ製払掃体の
   上辺の両端部分を除く中間位置に、該払掃体の厚さより
   も幅が薄く且つ払掃体の長さよりも長さの短いホルダ
   を、該払掃体を圧縮した状態で挟着してなることを特徴
   とするスポンジ箒。
2. 【請求項２】 払掃体に挟着した上記ホルダが、プレー
   トを溝形に折曲することにより形成されていて、一方の
   側壁に払掃体の挟持部分を貫通する少なくとも一つの係
   止ピンを有すると共に、他方の側壁に該係止ピンの先端
   が嵌入する係止孔を有することを特徴とする請求項１に
   記載のスポンジ箒。
3. 【請求項３】 払掃用ヘッドにおけるホルダと柄棒と
   が、払掃体の厚さ内において連結部材により相互に連結
   されていることを特徴とする請求項１又は２に記載のス
   ポンジ箒。
4. 【請求項４】 ホルダが外側面に一対の係止縁を有し、
   連結部材が、上記ホルダの係止縁形成部分に払掃体の厚
   さ内において着脱自在に嵌合する溝形の嵌合部と、柄棒
   に連結するための連結部とを有することを特徴とする請
   求項３に記載のスポンジ箒。