JPH0856326A - Av信号編集・送出装置およびavサーバー - Google Patents

Av信号編集・送出装置およびavサーバー

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JPH0856326A
JPH0856326A JP6190808A JP19080894A JPH0856326A JP H0856326 A JPH0856326 A JP H0856326A JP 6190808 A JP6190808 A JP 6190808A JP 19080894 A JP19080894 A JP 19080894A JP H0856326 A JPH0856326 A JP H0856326A
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JP
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signal
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JP6190808A
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English (en)
Inventor
Tokuichi Ito
徳一 伊藤
Hiroyuki Fujita
裕之 藤田
Yuichi Kojima
雄一 小島
Atsuo Matsuyama
敦男 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機能分散化したAV信号編集・送出装置に適
したAVサーバーを提供する。 【構成】 AVサーバー30は、AV信号編集・送出装
置の処理機能、(1)AV素材入力・格納処理、(2)
AV素材を編集してエデットデータリストEDLを作成
する処理、(3)送出指令に応答したAV情報の出力処
理のうち、(1)のAV素材入力・格納処理のみ行う。
そのため、AVサーバー30は、サーバー制御装置30
2、入力側映像信号切り替え装置304、出力側映像信
号切り替え装置306、第1のデータ変換装置310お
よび第2のデータ変換装置320を有する。第1のデー
タ蓄積装置312としては好適には、光磁気ディスク装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放送局などに設置さ
れ、映像(ビデオ)信号および音声(オーディオ)信号
(以下、AV信号)を編集し、送出するAV信号編集・
送出装置におけるAVサーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のAV信号編集・送出装置の
構成図である。AV信号編集・送出装置10は、アナロ
グ/ディジタル変換器(ADC)12、符号化装置(エ
ンコーダ)14、AVサーバー16、送出制御装置1
8、編集装置20〜21、復号化装置(デコーダ)2
2、および、ディジタル/アナログ変換器(DAC)2
4を有する。
【0003】図9はAVサーバー16の構成図である。
AVサーバー16は、コンピュータの演算制御装置(C
PU)162、ランダムアクセスメモリ(RAM)16
4、RAM166、RAM164、内部バス168、低
価格ディスク用冗長アレー(Redundant Array of Inexp
ense Disk:RAID) インタフェース(I/F)170、入力イ
ンタフェース(I/F)172、出力インタフェース(I/F)
174、ハードディスク装置176〜178を有する。
CPU162は、入力I/F 172を制御してディジタル
ビデオ信号およびディジタルオーディオ信号を入力し、
RAID I/F170を介して、ハードディスク装置17
6〜178に記憶する。これらのディジタルビデオ信号
およびディジタルオーディオ信号をAV素材と呼ぶ。C
PU162は、編集装置20〜21と協働して、エデッ
トデータリストEDLを作成して、ハードディスク装置
176〜178に記憶する。CPU162は、送出制御
装置18からの送出要求があった場合、該当するエデッ
トデータリストEDLを参照して、ハードディスク装置
176〜178に記憶されている該当するAV素材を読
み出して編集して、出力I/F 174を介してオンエアー
信号として出力する。なお、CPU162は、特殊効果
(イフェクト)処理が必要な場合、エデットデータリス
トEDLで規定されるAV素材に対してイフェクト処理
を行って、出力I/F 174から送出する。
【0004】編集装置20〜21とAVサーバー16と
が協働して行う編集処理について述べる。編集装置20
〜編集装置21はそれぞれ1つの番組を制作するたび
に、AVサーバー16のハードディスク装置176〜1
78から希望するAV素材を読み出して画像表示および
音声出力し、編集を行い、その結果をコントロール信号
としてAVサーバー16に出力する。AVサーバー16
内のCPU162は、編集装置20〜21からのコント
ロール信号に基づいて、エデットデータリストEDLを
作成する。AVサーバー16内のCPU162が行う編
集処理としては、カット編集、A/Bロール編集などが
あり、A/Bロール編集などの場合には、AVサーバー
16内のCPU162が特殊効果(イフェクト)処理を
行う。AVサーバー16内のCPU162は、送出制御
装置18からの送出要求を受けると、事前に作成したエ
デットデータリストEDLを参照して、ハードディスク
装置176〜178から必要なAV素材を読み出して送
出する。つまり、AVサーバー16は、(1)AV素材
入力・記録処理、(2)エデットデータリストEDLの
作成処理、(3)送出制御装置18からの送出指令に応
じてエデットデータリストEDLに基づくAV信号の送
出処理を行う。
【0005】ADC12は、AV素材がディジタル形式
の信号の場合は動作させる必要はないが、たとえば、ビ
デオカメラで撮像した結果を記録したビデオテープから
読み出したアナログ形式のAV素材を用いるときに動作
して、アナログAV素材をディジタルのAV素材に変換
する。通常、映像信号と音声信号のサンプリング周期は
異なる。したがって、1台のADC12では映像信号と
音声信号のサンプリングを行わない。しかし、ここで
は、図解を簡略化するため、1台のADC12でアナロ
グ映像信号もアナログ音声信号も、ディジタル映像信号
およびディジタル音声信号に変換する構成を示してい
る。エンコーダ14も必須の構成要素ではないが、好適
にはエンコーダ14が設けられて、AVサーバー16に
ディジタルAV素材を記録する前に、ディジタル映像信
号およびディジタル音声信号を、特に、ディジタル映像
信号を高い能率で符号化し(圧縮し)、映像信号および
音声信号のデータ数を少なくする。
【0006】デコーダ22は、送出制御装置18からの
送出指令に基づいて、AVサーバー16内のCPU16
2から送出されたAV信号、つまり、エデットデータリ
ストEDLに基づいて選択され、圧縮されている映像信
号および圧縮されている音声信号を、普通の圧縮率に復
号処理する。DAC24はデコーダ22のディジタル映
像信号およびディジタル音声信号をアナログ映像信号お
よびアナログ音声信号に変換する。この信号がオンエア
ー信号として出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】AVサーバー16内の
CPU162は、AV素材を大規模メモリに記録する処
理、編集装置21などのコントロール信号に基づいてエ
デットデータリストEDLを作成する編集処理、およ
び、送出制御装置18からの送出指令に基づいてAV信
号を送出する送出処理を行う。つまり、このような複数
の処理をAVサーバー16内のコンピュータが行ってい
るため、コンピュータは非常に性能の高いハードウエア
が必要になり、複雑なソフトウエアも必要になる。その
結果として、AVサーバー16の価格が高価格になる。
【0008】A/Bロール編集などにおけるイフェクト
処理には相当の計算量を伴う場合が多く、上述した複数
の処理を行うAVサーバー16内のCPU162では、
送出制御装置18から送出指令があっても、即時にイフ
ェクト処理結果を送出できない場合がある。つまり、イ
フェクト処理が実時間処理に対応できないという問題が
ある。
【0009】AVサーバー16における処理としては、
送出制御装置18からの送出指令が最優先である。ま
た、人工衛星などから送られてくるAV素材の大規模メ
モリへの入力処理も優先度が高い。このような場合、A
Vサーバー16内のコンピュータは編集サーバーとして
の機能が制限されてしまい、1台または複数の編集装置
20〜21に対する編集処理機能を充分発揮できない場
合がある。
【0010】AVサーバー16に障害が発生すると、全
ての処理機能が停滞するという問題がある。これを改善
するには、AVサーバー16をデュープレックス構成に
するなどの信頼性向上対策をこうずる必要があるが、こ
のような対策は、一層、AVサーバー16の価格を著し
く高騰させる。
【0011】AVサーバー16自体の構成について述べ
ると、内部バス168の転送能力に限界があり、AVサ
ーバー16が扱える入力I/F 172のチャネル数、およ
び、出力I/F 174のチャネル数に限界がある。AV素
材の格納容量を増大させるため、低価格のハードディス
ク装置176〜178の台数を多く用いて、RAID I
/F170を用いているが、RAID I/F170自体の価
格が高くなり、全体としての価格が高くなるという問題
がある。
【0012】さらに上述したように、CPU162は多
岐にわたる処理を行うため、非常に高性能のコンピュー
タを用いる必要があるが、それでも、なお、上述した問
題がある上、イフェクト処理をCPU162で短時間で
実時間に対応して行うには限界がある。
【0013】本発明は上述した従来のAV信号編集・送
出装置の問題を改善し、コストパフォーマンスに優れ、
信頼性が高く、応答性に優れたAV信号編集・送出装置
を提供することを目的とする。
【0014】また本発明は、上記新規なAV信号編集・
送出装置において、効率のよい新規なAVサーバーを提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のAV信号編集・
送出装置は、基本的には、複数の番組用の映像素材を入
力し、記録するサーバーと、編集内容に応じて前記サー
バーから必要とする映像素材を読みだし、読み出した素
材を用いて編集処理を行ってエデットデータリストを作
成する編集装置と、前記編集装置で作成した前記エデッ
トデータリストを事前に入力しまたは送出指令に応答し
て前記エデットデータリストを入力し、送出指令に応答
して該エデットデータリストに基づいてそれで規定され
る映像信号情報を前記サーバーから入力して所定の信号
処理をして送出する送出用バッファ制御装置とを有す
る。
【0016】好適には、前記サーバー、前記編集装置お
よび前記送出用バッファ制御装置は、前記映像素材に加
えて、音声素材も、記録し、編集し、送出する。また好
適には、前記音声素材は該当する映像素材とともに、記
録され、編集され、送出される。
【0017】前記サーバーは、複数チャネルの入力ディ
ジタル映像信号、および/または、入力ディジタル音声
信号を選択的に切り替えて出力する入力側信号切り替え
装置と、該入力側信号切り替え装置からの信号を記憶す
るデータ蓄積装置と、該データ蓄積装置へのデータの記
憶およびデータ蓄積装置からのデータの読みだしを制御
するデータ蓄積・読みだし制御装置と、該データ蓄積装
置から読み出したデータを選択的に切り替えて出力する
出力側信号切り替え装置と、前記入力信号の入力指令に
応答して、前記入力側信号切り替え装置と前記データ蓄
積・読みだし制御装置を付勢し、該当するデータ蓄積装
置の所定の位置に前記入力信号を記憶し、該記憶信号の
読みだし指令に応答して、前記前記データ蓄積・読みだ
し制御装置および前記出力側信号切り替え装置を付勢し
て該当するデータを出力する、サーバー制御装置とを有
する。
【0018】好適には、前記データ蓄積・読みだし制御
装置および前記データ蓄積装置は、光磁気ディスク装置
を有する。さらに好適には、前記光磁気ディスク装置は
交換可能な光磁気ディスク記録媒体を有する。
【0019】また好適には、前記入力側信号切り替え装
置の前段に、符号化装置をさらに設ける。また、前記出
力側信号切り替え装置の後段に、符号化装置をさらに設
ける。
【0020】好適には、前記サーバー制御装置は、コン
ピュータネットワークに接続され、該コンピュータネッ
トワークに接続されたアプリケーション・WS/PCと
協働する。
【0021】
【作用】本発明においては、従来のAVサーバーにおい
て行ってきた処理内容を、(1)素材入力処理機能、
(2)編集機能、(3)送出機能に分散するとともに、
これらの機能を有機的に結合するという構想に基づく。
つまり、従来、1台のAVサーバーで行っていた処理を
下記の3種の装置に分散処理させている。 (1)サーバー:入力機能 複数の番組用のAV素材、つまり、映像素材および音声
素材を入力し、記録する。 (2)編集装置:編集機能 編集装置でエデットデータリストEDLまで作成する。
特に、複数の編集装置が独立して設けられ、これら複数
の編集装置で独立並行してエデットデータリストEDL
を作成することができる。 (3)送出用バッファ制御装置:送出機能 送出指令に応答して、編集装置で作成したエデットデー
タリストEDLに基づいて編集したAV情報を送出す
る。特殊効果(イフェクト)処理がある場合、送出用バ
ッファ制御装置において行う。このように、サーバー、
編集装置、送出用バッファ制御装置に、機能が分散して
いるので、それぞれの装置の処理内容が簡単になり、構
成が簡略化される。加えて、機能分散しているので、た
とえば、危険分散、処理分散も可能になる。
【0022】AVサーバーは、AV素材の入力、出力、
および、格納に好適な構成をとっている。
【0023】
【実施例】図1は本発明の好適実施例としてのAV信号
編集・送出装置の構成図である。図1に図解したAV信
号編集・送出装置10Aは、アナログ/ディジタル変換
器(ADC)12、符号化装置(エンコーダ)14、A
Vサーバー30、送出用バッファ制御装置40、複数の
編集装置51〜53、送出制御装置18、復号化装置
(デコーダ)22、および、ディジタル/アナログ変換
器(DAC)24を有する。後述するように、ADC1
2、エンコーダ14、デコーダ22、DAC24は必須
の構成要素ではない。AVサーバー30は、複数の番組
用のAV素材を入力し、記録する(格納する)。編集装
置20〜21はそれぞれ、編集内容に応じてAVサーバ
ー30から必要とするAV素材を読みだし、読み出した
素材を用いて編集処理を行ってエデットデータリストを
作成する。送出用バッファ制御装置40は、編集装置2
0〜21で作成したエデットデータリストを事前に入力
しまたは送出指令に応答して前記エデットデータリスト
を入力し、送出制御装置18からの送出指令に応答して
該エデットデータリストに基づいてそれで規定されるA
V情報をAVサーバー30から入力して所定の信号処理
をして送出する。特殊効果(イフェクト)処理がある場
合、送出用バッファ制御装置において行う。
【0024】AV信号編集においては、信号の容量、重
要度などの観点から、音声信号より映像信号の編集が支
配的となる。しかしながら、その信号処理においては、
共通する点が多いから、以下の記述においては、映像信
号と音声信号とをAVとして編集処理する場合について
述べる。本発明のAV信号編集・送出装置は基本的に
は、映像信号についてのみ処理することもできる。逆に
音声信号のみ処理することもできる。もちろん、映像信
号と音声信号とは関連しているから、通常、関連させて
編集処理することが多く、本発明のAV信号編集・送出
装置も基本的には、両者を編集処理する。
【0025】図2にAVサーバー30の第1の構成例を
示す。AVサーバー30は、サーバー制御装置302、
入力側映像信号切り替え装置304、出力側映像信号切
り替え装置306、第1のデータ変換装置310、第1
のデータ蓄積装置312、第2のデータ変換装置32
0、第2のデータ蓄積装置322を有する。サーバー制
御装置302は制御用コンピュータを含む。ただし、こ
のコンピュータは、従来のAVサーバー16におけるよ
うに、AV素材の入力、記憶、出力処理に加えて、編集
処理、送出処理を行う必要はなく、入力側映像信号切り
替え装置304の切り替え制御、第1のデータ変換装置
310および第2のデータ変換装置320への制御、お
よび、出力側映像信号切り替え装置306の制御を行う
だけであるから、サーバー制御装置302に内蔵される
コンピュータはそれほど高い性能のコンピュータである
必要はない。入力側映像信号切り替え装置304は多数
のスイッチを有するマルチプレクシング回路であり、複
数のデータビデオ信号をサーバー制御装置302の制御
に基づき選択して第1のデータ変換装置310および第
2のデータ変換装置320に出力する。第1のデータ変
換装置310および第2のデータ変換装置320はそれ
ぞれ、SCSI(small computer small interface) な
ど汎用のインタフェースと、シリアル・ディジタル・イ
ンタフェース(SDI)またはシリアル・ディジタル・
データ・インタフェース(SDDI)などの映像信号の
処理に適したインタフェースと、制御用入出力インタフ
ェースを有する。つまり、第1のデータ変換装置310
および第2のデータ変換装置320は、映像信号、制御
用信号の伝送に適したインタフェースを有する。第1の
データ蓄積装置312および第2のデータ蓄積装置32
2はそれぞれ、たとえば、ハードディスク装置、あるい
は、光磁気ディスク装置(MOディスク装置)などの大
量のAV素材を効率よく蓄積可能な記憶媒体を含む。こ
こで、効率のよいという意味は、AV素材、特に、大量
のビデオ信号を記録するのにコスト・パフォーマンスが
良好なこと、ビデオ信号の書き込み(入力)および読み
だし(出力)の処理速度が適切で、しかも、扱い易いこ
とを意味している。さらに好適には、拡張性、代替性、
交換性に優れていることをも意味している。なお、第1
のデータ変換装置310と第1のデータ蓄積装置312
との間のインタフェース、および、第2のデータ変換装
置320と第2のデータ蓄積装置322との間のインタ
フェースとしては、SCSIなどの汎用のインタフェー
ス、つまり、低価格で使用し易いインタフェースを用い
る。出力側映像信号切り替え装置306は、入力側映像
信号切り替え装置304と同様に、多数のスイッチを有
するマルチプレクシング回路であり、複数のデータビデ
オ信号をサーバー制御装置302の制御に基づき選択し
て第1のデータ変換装置310および第2のデータ変換
装置320に出力する。
【0026】AVサーバー30の概略動作を述べる。サ
ーバー制御装置302はビデオ信号の入力指令に応答し
て、入力側映像信号切り替え装置304を制御して、入
力されてくるディジタルビデオ信号を選択して、第1の
データ変換装置310または第2のデータ変換装置32
0、あるいは、両者に印加させる。第1のデータ変換装
置310または第2のデータ変換装置320に入力され
たビデオ信号は、それぞれの第1のデータ蓄積装置31
2または第2のデータ蓄積装置322の所定のアドレス
に格納される。この格納アドレスはサーバー制御装置3
02が指定する。このようにして、ビデオ信号が、第1
のデータ蓄積装置312に格納される。編集装置20〜
21、または、送出用バッファ制御装置40からのデー
タ送出要求に応じて、サーバー制御装置302は、該当
する第1のデータ変換装置310または第2のデータ変
換装置320、および、出力側映像信号切り替え装置3
06を選択制御して、希望するビデオ信号を、送出要求
をした編集装置20〜21または送出用バッファ制御装
置40に送出させる。
【0027】図2に図解したAVサーバー30は、AV
サーバー30を構成する構成要素が単純であるから、全
体として低価格で構成できる。また、第1のデータ蓄積
装置312および第2のデータ蓄積装置322に、MO
チャンジャーを用いると、低価格で大容量の記憶容量を
有するサーバーが提供できる。これについての詳細は後
述する。従来のAVサーバー16におけるRAID I/F
170と、第1のデータ変換装置310および第2のデ
ータ変換装置320を比較すると、RAID I/F170
には複数のハードディスク装置176〜178からのデ
ータを並べ代えるために大きな容量の半導体メモリを内
蔵しているが、第1のデータ変換装置310および第2
のデータ変換装置320には一時記憶処理用の小さなメ
モリ容量のバッファメモリとしての半導体メモリを設け
るだけでよいので低価格であり、しかも、伝送の応答性
が迅速である。また、RAID I/F170に比べて、第
1のデータ変換装置310および第2のデータ変換装置
320が一度に扱うデータの量は少ないので、ディジタ
ルビデオ信号の連続性が確保し易いという利点がある。
【0028】なお図2に示した図解においては、映像信
号を処理する場合を例示している。つまり、ビデオ信号
を入力し、格納して、出力する場合を例示しているが、
当然、AV素材としては、オーディオ信号も扱うが、こ
の構成においては、それを省略している。オーディオ信
号を扱う場合は、入力側映像信号切り替え装置304、
出力側映像信号切り替え装置306、第1のデータ変換
装置310、第2のデータ変換装置320に対応するも
のが設けられる。ただし、第1のデータ蓄積装置31
2、第2のデータ蓄積装置322はビデオ信号もオーデ
ィオ信号も記憶する。
【0029】複数の編集装置51〜53のそれぞれは、
AVサーバー30から番組制作に必要なAV素材を読み
出して、該当する編集装置内でエデットデータリストE
DLまで作成する。つまり、図4に図解した従来のAV
サーバー16において行っていたエデットデータリスト
EDLの作成を個々の編集装置51〜53でそれぞれ行
う。図3に第1の編集装置51の構成例を示す。編集装
置51は、演算制御処理装置(CPU)511、AVサ
ーバー30と通信を行う第1の通信インタフェース(I
/F)512、送出用バッファ制御装置40と通信を行
う第2の通信I/F513、バス514、ハードディス
ク装置515、主メモリ516、表示装置517、スピ
ーカ518、キーボード519、編集補助装置520を
有する。他の編集装置52〜53も同様の構成である。
【0030】CPU511は、キーボード519を介し
て指示された編集者の編集指示に基づき、第1の通信I
/F512を介してAVサーバー30と通信し、AVサ
ーバー30内の大規模メモリ、本実施例ではMOディス
ク装置、から希望するAV素材を読み出す。AVサーバ
ー30から出力されたAV素材は、バス514を介し
て、一旦、ハードディスク装置515に記憶する。CP
U511はハードディスク装置515に記録されたAV
素材のうち、映像信号を表示装置517に表示させ、音
声信号をスピーカ518に出力する。編集者は表示装置
517に表示された映像信号およびスピーカ518から
出力された音声信号を参照して編集作業を進める。編集
作業としては、カット編集、A/Bロール編集などがあ
る。なお、表示装置517、1台のみを示している。こ
の場合、1台の表示装置517を複数に分割して、つま
り,マルチスクリーンにして複数フレーム分の映像を1
台の表示装置517に同時的に表示し、複数フレームの
映像を編集者が観察して編集判断を行う。勿論、表示装
置517を複数台設けて、複数フレームの映像を同時的
に観察可能にしてもよい。同様に、スピーカ518も複
数台設けることができる。
【0031】CPU511は、編集者がキーボード51
9を介して指示する編集指示に基づいて、エデットデー
タリストEDLを作成し、作成したエデットデータリス
トEDLをハードディスク装置515に記憶する。なお
編集者は、特殊効果を与える場合など、必要に応じて、
編集補助装置520を用いて特殊効果を指示する。CP
U511はその指示に基づいてエデットデータリストE
DLを作成する。以上のように作成されたエデットデー
タリストEDLは、ハードディスク装置515に記録さ
れて保持される他、第2の通信I/F513を介して、
送出用バッファ制御装置40に送出される。
【0032】エデットデータリストEDLは、基本的
に、編集装置51のみで作成されることに留意された
い。つまり、図4に図解した従来のAVサーバー16の
ように、AVサーバー30はエデットデータリストED
L作成には関与しない。AVサーバー30は、編集装置
51から要求されたAV素材を提供するのみである。換
言すれば、入力処理と編集処理が分離されていることに
留意されたい。他の編集装置52〜53の構成およびそ
の処理も、編集装置51と同様である。
【0033】好適には、あるいは選択的には、編集装置
51〜53内に、それぞれの編集装置内で作成したエデ
ットデータリストEDLに用いるAV素材をエデットデ
ータリストEDLとともに、たとえば、ハードディスク
装置515に記憶しておく。そのようなAV素材は、通
常、次回以降の編集作業のとき、ハードディスク装置5
15にメモリの空きが無い場合、オーバーライトされて
消去されるが、保存するモードにしておき、後述するよ
うに、送出用バッファ制御装置40から読みだし要求が
くるまで、保存しておくことができる。このように、エ
デットデータリストEDLと関連するAV素材を保存し
ておくと、送出用バッファ制御装置40が送出制御装置
18から送出指令を受けて、そのエデットデータリスト
EDLに基づいて編集処理をし送出を行う場合、関連す
るAV素材をAVサーバー30から読み出す場合に比べ
て、編集装置内には必要なAV素材が揃っているので、
転送回数も少なくてよく、効率的になり、迅速性が向上
する。編集装置内に関連するAV素材を保存するか否か
は編集者がその用途、頻度、即応性などを考慮して決定
し、たとえば、エデットデータリストEDLに、保存さ
れている否かでセットされる。なお、保存したAV素材
の消去は、たとえば、編集者で指示することにより消去
できる他、一旦、送出用バッファ制御装置40で使用し
たら自動的に消去してもよい。
【0034】このAV信号編集・送出装置に構成におい
て、複数の編集装置51〜53が独立して、エデットデ
ータリストEDL作成処理に使用できる。つまり、本実
施例においては、複数の番組を独立して編集できる。従
来は、AVサーバー16でエデットデータリストEDL
を作成していたから、AVサーバー16の処理能力、他
の処理との兼ね合いで、必ずしも、複数の番組の編集を
独立して行うことが困難な場合もあった。しかも、AV
サーバー16は高性能のコンピュータを用い、高価なシ
ステムであったから、編集にかかる費用も高くなり、そ
の使用もある程度制限を受けていた。しかしながら、本
発明においては、低価格の編集装置を複数台、併設する
ことにより、独立して同時的に複数の編集を可能にする
ともに、編集にかかる費用を低減させている。また、そ
れぞれの編集装置を充分に時間をかけて活用できるか
ら、品質の高い編集を行うことができる。
【0035】送出用バッファ制御装置40は、図4に図
解したように、送出制御用コンピュータ410、イフェ
クト処理装置420、これらの処理のためのデータを保
存するバッファメモリ430、コンピュータ410のた
めの主メモリ440、送出制御装置18の送出指令を受
信する受信装置450、送出するAV情報を外部に送出
する送信装置460、AVサーバー30からAV素材を
入力するための第1の通信装置470、編集装置からエ
デットデータリストEDLおよびAV素材を入力するた
めの第2の通信装置480を有している。バッファメモ
リ430にはエデットデータリストEDLも保存され
る。送出用バッファ制御装置40の受信装置450が、
送出制御装置18から送出要求を受信したとき、送出制
御用コンピュータ410は編集装置51〜53で作成
し、事前にバッファメモリ430に入力してあるエデッ
トデータリストEDLに基づいて第1の通信装置470
を介してAVサーバー30から必要なAV素材を入力し
てバッファメモリ430に記憶し、バッファメモリ43
0に記憶してあるエデットデータリストEDLに基づい
て入力したAV素材を編集して、編集したAV素材をA
V情報として、送信装置460を介して出力する。この
場合も、AVサーバー30は、送出用バッファ制御装置
40からの要求に基づいて希望するAV素材を提供する
だけである。つまり、ここでも、AVサーバー30の入
力処理と、送出用バッファ制御装置40の送出処理とは
分離されている。送出用バッファ制御装置40の送出制
御用コンピュータ410は、AV素材をAVサーバー3
0からではなく、エデットデータリストEDLを作成し
た編集装置51〜53のいずれかから入力することがで
きる。この場合、送出制御用コンピュータ410は第2
の通信装置480を介して、エデットデータリストED
Lを入力すると同様に、その編集装置に保持されている
AV素材を入力して、バッファメモリ430に記憶す
る。
【0036】なお、編集装置からエデットデータリスト
EDLを入力して、送出用バッファ制御装置40に記憶
するタイミングは、送出制御装置18からの送出指令が
あるたび、あるいは、編集装置がエデットデータリスト
EDLを作成したとき事前に送出用バッファ制御装置4
0にそのエデットデータリストEDLを第2の通信装置
480を介して送出しておく。編集装置から送出用バッ
ファ制御装置40へのエデットデータリストEDLの送
出タイミングはこれらのいずれでもよく、いずれか一方
でもよい。同様に、編集装置から送出用バッファ制御装
置40へのAV素材の送出も上記エデットデータリスト
EDLの送出と同様にいずれか一方でもよく両者であっ
てもよい。
【0037】送出用バッファ制御装置40はイフェクト
処理装置を有する。したがって、A/Bロール編集など
によるイフェクト処理が必要な場合は、送出用バッファ
制御装置40内のイフェクト処理装置がイフェクト処理
を行う。このイフェクト処理装置は、好適には、専用の
ハードウエア装置であり、高速にイフェクト処理を行
う。しかも、本実施例においては、従来のAVサーバー
16におけるように、入力処理、編集処理、送出処理も
行いながら、イフェクト処理を行うのではなく、専用イ
フェクト処理装置でイフェクト処理を高速に行うので、
複雑な計算を伴うイフェクト処理であっても、送出制御
装置18からの送出指令に対して、短時間でイフェクト
処理を行い、イフェクト結果を送出制御装置18からの
送出要求に対して実時間で出力することができる。イフ
ェクト処理装置を専用ハードウエア回路で構成すること
により、送出用バッファ制御装置40内のコンピュータ
の処理性能を低下させることができ、送出用バッファ制
御装置40内のコンピュータも高い性能のものを用いる
必要がない。その結果、低価格のコンピュータを用いる
ことができる。
【0038】送出用バッファ制御装置40は、エデット
データリストEDLに加えて、それに関連するAV素材
が編集装置51〜53に保存されている場合は、関連す
るAV素材を該当する編集装置51〜53から読み出
す。編集装置51〜53にAV素材も保存されているこ
とは示す情報は、本実施例では、エデットデータリスト
EDLの最初のワードのあるビットをセットしておく。
また、AV素材が格納されている編集装置内のハードデ
ィスク装置の格納開始アドレスも、エデットデータリス
トEDL最初のワードにセットしておく。このように、
編集装置から直接、該当するエデットデータリストED
Lに関連するAV素材を読み出すと、AVサーバー30
から読み出す場合に比べて、迅速であり、効率的であ
る。
【0039】送出用バッファ制御装置40内のバッファ
メモリ430に格納されたAV情報は、通常、1回限り
使用して、その後、廃棄処分となるが、利用頻度の高い
ものは、バッファメモリ430に残しておき、次回の送
出要求時に、保存してあるAV情報をそのまま送出する
こともできる。特に、イフェクト処理などがあると、そ
の処理に時間がかかるから、保存しておき、次の送出要
求に備えることが好適である。そのように保存したAV
情報の消去方法としては、ユーザーが指定する方法、一
定時間経過しても、再使用の要求がない場合、自動的に
消去する方法、新たなバッファメモリ430使用要求が
ある場合でバッファメモリ430にメモリに空きがない
場合、利用頻度の低いものから消去していく方法など、
適宜の方法をとることができる。なお、消去の意味は、
実際にAV情報そのものを初期化する、たとえば、全て
0のデータを書き込む他、メモリ管理ワードの該当する
ビットをリセットするなど形式的に消去するいずれも含
む。
【0040】以上、AVサーバー30、送出用バッファ
制御装置40、編集装置51〜53の処理内容について
述べた。つまり、ADC12、エンコーダ14、デコー
ダ22、DAC24は記述していない。したがって、上
述したAV編集処理は、基本的には、圧縮などされてい
ない状態、つまり、生のAV素材について処理を行うこ
とを前提としている。しかしながら、好適には、エンコ
ーダ14において高能率符号化処理をして、映像信号お
よび音声信号を圧縮して少ない情報量にして、AVサー
バー30内の第1のデータ蓄積装置312および第2の
データ蓄積装置322、この実施例ではMOディスク装
置などに記憶させて使用メモリ数を少なくする。また、
AVサーバー30から編集装置51〜53へのダウンロ
ード、AVサーバー30から送出用バッファ制御装置4
0への伝送に際しても、圧縮されたAV素材を伝送し
て、伝送効率を高める。AV素材の圧縮率を高めること
により編集装置内にAV素材を保存する場合も、少ない
メモリ数で済む。この復号化方法としては、たとえば、
JPEGを用いる。もちろん、エンコーダ14を用いた
場合、送出用バッファ制御装置40からAV情報を送出
するときは、デコーダ22を用いて、オンエアー信号に
戻す。
【0041】エンコーダ14およびデコーダ22をAV
サーバー30内に設ける、つまり、AVサーバー30の
一部の構成要素として、エンコーダ14およびデコーダ
22を設けることもできる。図5は、そのようなAVサ
ーバー30Aの回路構成を示す。図5に示したAVサー
バー30Aは、図2に示したAVサーバー30の構成
に、エンコーダ14に相当する第1のエンコーダ33
0、および、第nのエンコーダ332を付加し、デコー
ダ22に相当する第1のデコーダ340、および、第n
のデコーダ342を付加したものである。ただし、図5
に図解ししたAVサーバー30Aにおいては、ディジタ
ル入力ビデオ信号1つに対して、1つのエンコーダ33
0〜332を設けて圧縮して入力側映像信号切り替え装
置304に入力し、同様に、出力側映像信号切り替え装
置306からの圧縮されたディジタルビデオ信号1つに
対して、1つのデコーダ340〜342を設けている。
このように、入力ディジタルビデオ信号に対応して、第
1のエンコーダ330〜第nのエンコーダ332を設け
ることにより、入力ディジタルビデオ信号の種別に応じ
て異なる圧縮率で符号化できる。たとえば,全く圧縮さ
れていない入力ディジタルビデオ信号の場合、その種別
に応じて、圧縮率を異ならせて第1のデータ蓄積装置3
12または第2のデータ蓄積装置322に記憶すること
もできる。一方、たとえば、第11チャネルの入力ディ
ジタルビデオ信号がある程度圧縮されている人工衛星か
らの信号であり、さらに圧縮するとしても、ここでは低
い圧縮率でいい場合には第1のエンコーダ330の圧縮
率は低くしておき、全然圧縮されていない第2チャネル
の入力ディジタルビデオ信号とを第1チャネルのビデオ
信号と同じ圧縮率で第1のデータ蓄積装置312および
第2のデータ蓄積装置322に記憶するときでは、第n
のエンコーダ332の圧縮率を高くする。これにより、
任意の圧縮率でディジタルビデオ信号を第1のデータ蓄
積装置312および第2のデータ蓄積装置322に記憶
できる。その結果として、第1のデータ蓄積装置312
および第2のデータ蓄積装置322のメモリ容量を削減
するとともに、ビデオ信号の伝送時間を短縮できる。
【0042】図6は第3実施例としてのAVサーバー3
0Bの構成図である。AVサーバー30Bは、図2およ
び図5に示したサーバー制御装置302、入力側映像信
号切り替え装置304、出力側映像信号切り替え装置3
06の他に、第1のデータ変換装置310と第1のデー
タ蓄積装置312の組合せ、および、第2のデータ変換
装置320と第2のデータ蓄積装置322の組合せを、
第1のMOチャンジャー装置350、および、第2のM
Oチャンジャー装置360に置き換えたものである。も
ちろん、AVサーバー30Bに、図5で示した第1のエ
ンコーダ330〜第nのエンコーダ332、および、第
1のデコーダ340〜第nのデコーダ342を付加して
もよい。
【0043】第1のMOチャンジャー装置350は、デ
ータ変換装置310と同等の、入力側映像信号切り替え
装置304と出力側映像信号切り替え装置306に接続
されたデータ変換装置356、複数のMOディスク媒体
354、これら複数のMOディスク媒体354を切り替
えるMOチャンジャー機構352、および、データ蓄積
装置358を有する。ここでは、データ蓄積装置358
はハードディスク装置である。したがって、第1のMO
チャンジャー装置350は、MOディスク装置とハード
ディスク装置とを、AV素材の記憶に用いる。特に、M
Oチャンジャー機構352を用いて複数のMOディスク
媒体354を切り替えて使用することにより、低価格で
大容量のAV素材、特に、ビデオ信号を格納できる。第
2のMOチャンジャー装置360も、データ変換装置3
20と同等の、入力側映像信号切り替え装置304と出
力側映像信号切り替え装置306に接続されたデータ変
換装置366、複数のMOディスク媒体364、これら
複数のMOディスク媒体364を切り替えるMOチャン
ジャー機構362、および、データ蓄積装置368を有
する。データ蓄積装置368もハードディスク装置であ
る。
【0044】図7は第4実施例としてのAVサーバー3
0Cとその統合システムを示す構成図である。図7に図
解したシステム構成は、図1に示したAV信号編集・送
出装置のより特定的なシステム構成を示してもいる。つ
まり、AVサーバー30Cのサーバー制御装置302
は、コンピュータネットワーク100にノードND1に
おいて接続され、ノードND3に接続された編集装置5
1、ノードND4に接続された送出用バッファ制御装置
40とコンピュータネットワークリンケージをとるよう
に構成されている。また、コンピュータネットワーク1
00のノードND2にはアプリケーション・ワーキング
ステーション(WS)/パーソナルコンピュータ(P
C)70が接続されている。AVサーバー30Cとして
は、図2に図解したAVサーバー30、図5に図解した
AVサーバー30A、および、図6に図解したAVサー
バー30Bのいずれでもよい。図7に図解したシステム
構成において、サーバー制御装置302をゲートウエー
(GW)として、AVサーバー30C内のサーバー制御
装置302以下の装置を実時間制御ネットワークを構成
し、アプリケーション・WS/PC70からの制御を可
能とするAVサーバー30Cとして動作させる。
【0045】編集装置51はノードND3、および、コ
ンピュータネットワーク100を介して、サーバー制御
装置302と接続されて、エデットデータリストEDL
を作成するためのAV素材を入手する。もちろん、編集
装置51は、希望するAV素材をサーバー制御装置30
2に要求し、AV素材自体は出力側映像信号切り替え装
置306から直接、入手することもできる。
【0046】送出用バッファ制御装置40ははノードN
D4、および、コンピュータネットワーク100を介し
て、サーバー制御装置302と接続されて、編集装置2
0で作成したエデットデータリストEDLに関連するA
V素材を入手する。もちろん、送出用バッファ制御装置
40は、希望するAV素材をサーバー制御装置302に
要求し、AV素材自体は出力側映像信号切り替え装置3
06から直接、入手することもできる。
【0047】編集装置51で作成したエデットデータリ
ストEDL、及び、必要に応じて、エデットデータリス
トEDL作成に使用したAV素材を、コンピュータネッ
トワーク100を介して、送出用バッファ制御装置40
に送出する。
【0048】編集装置51〜53における編集作業にお
いては、好適には、符号化されてAVサーバー30に記
憶されているAV素材を復号する。図3に示した表示装
置517への画像表示、スピーカ518への音声出力を
行うためである。そのため、好適には、編集装置51〜
53には、復号化装置を設ける。あるいは、エンコーダ
14(または、図5に示したAVサーバー30Aにおけ
る第1のエンコーダ330および第1のデコーダ34
0)におけるAV素材の圧縮を、圧縮した状態で編集の
ために表示して視認可能な程度にしておく。その場合、
編集装置に符号化装置を設ける必要はない。
【0049】AV素材の圧縮率としては、基本的には、
AVサーバー30〜30C内の第1のデータ蓄積装置3
12および第2のデータ蓄積装置322としてのMOデ
ィスク装置に記憶されているAV素材の圧縮率を基準と
する。したがって、基本的には、AVサーバー30〜3
0C内のMOディスク装置に圧縮されて記憶されている
AV素材をそのまま用いて、編集装置51〜53におい
て編集処理を行い、送出用バッファ制御装置40におい
て送出処理を行う。しかしながら、編集装置における編
集時には、送出用バッファ制御装置40から出力するA
V素材ほどの正確なAV情報を必要としない場合が多
い。たとえば、映像信号についてみれば、概略の情景
(シーン)が判れば編集処理は可能であるから、編集処
理におけるAV素材の圧縮率を高めて、換言すれば、少
ないAV情報を用いて編集することが、AV素材の伝送
効率、映像信号の表示装置517への表示時間の短縮な
どの観点から、望ましい。この場合、編集装置内に、あ
るいは、AVサーバー30〜30C内にさらに符号化装
置を設けて、編集に必要な圧縮率まで復号する。AVサ
ーバー30〜30Cから編集装置へのAV素材の伝送効
率、および、編集装置のそれぞれに復号化装置を設ける
と、編集装置が高価格になるので、好適には、AVサー
バー30〜30Cに上記復号化装置を設けて、一括して
さらに圧縮率を高める符号化処理を行うことが望まし
い。このように高い圧縮率のAV素材を用いて編集した
場合、通常、そのAV素材を送出用バッファ制御装置4
0で使用することはないから、編集装置内にそのような
AV素材を保存する必要はない。もちろん、保存の要否
については、編集者が決定できる。なお、送出用バッフ
ァ制御装置40自体では復号を行わないので、送出用バ
ッファ制御装置40には、上記復号化装置を設ける必要
はない。その代わり、デコーダ22において、エンコー
ダ14に対応した復号処理を行う。
【0050】AV信号編集・送出装置に入力されたAV
素材がアナログ形式のデータの場合、図1に示したAD
C12においてディジタル信号に変換する。たとえば、
ビデオカメラで撮像した結果を記録したビデオテープを
AV素材として用いる場合は、ビデオテープから読み出
したアナログAV素材をADC12においてディジタル
信号に変換して、エンコーダ14に印加する。一方、人
工衛星からのAV素材を用いるような場合には、そのA
V素材はすでにディジタル信号であるから、ADC12
を通さず、エンコーダ14に直接印加する、または、A
Vサーバー30に直接印加する。エンコーダ14も高い
能率で符号化する場合に動作させるが、たとえば、ベー
スバンドの信号、人工衛星からすでに高い符号化率で符
号化されたAV素材が入力される場合はエンコーダ14
を通さない。
【0051】送出用バッファ制御装置40の送出データ
が圧縮されている場合はデコーダ22において復号して
受信側(図示せず)において普通の状態で利用可能なデ
ータにする。DAC24においてアナログの編集結果A
V素材として出力する。ただし、受信側でディジタル形
式のAV素材でいい場合は、DAC24を通す必要はな
い。
【0052】本発明の実施に際しては上述したものに限
定されず、種々の変形態様をとることができる。たとえ
ば、ADC12は1台のみ図解したが、サンプリング時
間の相違により、映像信号用のADCと音声信号用のA
DCとは通常異なる。つまり、ADC12は、実際は映
像信号用ADCと音声信号用ADCとが設けられる。も
ちろん、複数系統からAV素材を入力する場合に備え
て、映像信号用ADCおよび音声信号用ADCをそれぞ
れ複数系統を設けることができる。DAC24も映像信
号用DACと、音声信号用DACとを有する。
【0053】エンコーダ14の符号化例として、JPE
Gを例示したが、この符号化方法に限らず、種々の符号
化方法が適用できる。もちろん、映像信号の符号化方法
と音声信号の符号化方法とは異なる。デコーダ22につ
いても同様である。
【0054】AVサーバー30〜30Cにおける大規模
メモリとして、例示したMOディスク装置、および、ハ
ードディスク装置には限定されない。AV素材を効率よ
く記憶し、読みだし可能な記録媒体であれば、任意のも
のを用いることができる。編集装置内のハードディスク
装置515も例示であり、編集に用いるAV素材を一時
的に保存するメモリとしては、高速の半導体メモリなど
を用いることもできる。さらに、作成したエデットデー
タリストEDLに関連するAV素材を格納しておくメモ
リとして、ハードディスク装置515または、別途、M
Oディスク装置を設けることもできる。送出用バッファ
制御装置40におけるメモリも上記同様、任意のものを
用いることができる。
【0055】上述した実施例では、ADC12、エンコ
ーダ14を介して、AVサーバー30〜30C内の大規
模メモリにAV素材を格納する場合を例示したが、すで
にディジタル化され、適切に圧縮されているAV素材が
記憶されている記録媒体を直接、AVサーバー30に装
荷してもよい。同様に、送出用バッファ制御装置40か
らオンエアーAV情報を送出する例を示したが、編集し
たAV情報を交換可能なメモリに記憶させ、それを使用
する場所に運搬する、あるいは、保存しておくこともで
きる。
【0056】
【発明の効果】本発明のAV信号編集・送出装置によれ
ば、AVサーバーと、複数の編集装置と、送出用バッフ
ァ制御装置との機能分散した構成にしているので、それ
ぞれの装置の処理能力を低減させることができ、それぞ
れの装置の価格を低減させることができる。
【0057】また本発明のAV信号編集・送出装置にお
いては、処理を独立分散させているので、たとえば、最
優先の送出要求があっても、編集装置における編集処理
には影響を受けないし、AVサーバーへの入力処理も影
響を受けない。つまり、お互いに独立に処理を行うこと
ができる。このことは、危険分散にも寄与している。た
とえば、送出用バッファ制御装置に障害が発生していて
も、編集装置とAVサーバーとを用いて編集作業はでき
る。また、一旦、編集装置にAV素材を保存しておけ
ば、AVサーバーに障害が発生したとしても、編集装置
と送出用バッファ制御装置とで送出処理を遂行すること
ができる。
【0058】本発明のAV信号編集・送出装置において
は、複数の編集装置が独立に編集処理を行うことができ
る。しかも、それぞれの編集装置の価格は低減している
から、低い使用料で、充分な時間をかけて編集処理を行
うことができる。その結果として、低価格で高い品質の
編集を行うことができる。
【0059】本発明のAVサーバーは、AV素材の入力
・出力、および、保存処理を専門的に高速かつ効率よく
行う構成になっている。本発明のAVサーバーは、構成
要素が単純であるから低価格で製造できる。本発明のA
Vサーバーは、データ蓄積装置として、MOチャンジャ
ーを用いると、低価格で大きなAV素材を格納可能なメ
モリとなる。本発明のAVサーバーにおけるデータ変換
装置はRAID I/Fに比較すると、低価格で、応答性が
迅速である。本発明のAVサーバーにおけるデータ変換
装置はまた、RAID I/Fに比較すると、取り扱うデー
タ量が少ないので、ディジタルビデオ信号の連続性を保
って処理できる。
【0060】本発明のAV信号編集・送出装置、およ
び、AVサーバーにおいては、映像信号のみ、あるい
は、音声信号のみ、並びに、映像信号と音声信号を同時
的に編集できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例としてのAV信号編集・
送出装置の構成図である。
【図2】図1に示したAVサーバーの第1実施例として
の構成図である。
【図3】図1に示した編集装置の構成図である。
【図4】図1に示した送出用バッファ制御装置の構成図
である。
【図5】図1に示したAVサーバーの第2実施例として
の構成図である。
【図6】図1に示したAVサーバーの第3実施例として
の構成図である。
【図7】図1に示したAVサーバーの第4実施例として
の構成図である。
【図8】従来のAV信号編集・送出装置の構成図であ
る。
【図9】図8に示した従来のAVサーバーの構成図であ
る。
【符号の説明】
10、10A・・AV信号編集・送出装置 12・・ADC 14・・エンコーダ 16・・従来のAVサーバー 18・・送出制御装置 20〜21・・従来の編集装置 22・・デコーダ 24・・DAC 30〜30C・・本発明のAVサーバー 302・・サーバー制御装置 304・・入力側映像信号切り替え装置 306・・出力側映像信号切り替え装置 310、320・・データ変換装置 312、322・・データ蓄積装置 350、360・・MOチャンジャー装置 352、362・・MOチャンジャー機構 354、364・・複数のMOディスク媒体 356、366・・データ変換装置 358、368・・データ蓄積装置 40・・本発明の送出用バッファ制御装置 410・・送出制御用コンピュータ 420・・イフェクト処理装置 430・・バッファメモリ 440・・主メモリ 450・・受信装置 460・・送信装置 470・・第1の通信装置 480・・第2の通信装置 51〜53・・本発明の編集装置 511・・CPU 512・・第1の通信I/F 513・・第2の通信I/F 514・・バス 515・・ハードディスク装置 516・・主メモリ 517・・表示装置 518・・スピーカ 519・・キーボード 520・・編集補助装置 70・・アプリケーション・WS/PC 100・・コンピュータネットワーク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 AV信号編集・送出装置およびAVサ
ーバー
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放送局などに設置さ
れ、映像(ビデオ)信号および音声(オーディオ)信号
(以下、AV信号)を編集し、送出するAV信号編集・
送出装置におけるAVサーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のAV信号編集・送出装置の
構成図である。AV信号編集・送出装置10は、アナロ
グ/ディジタル変換器(ADC)12、符号化装置(エ
ンコーダ)14、AVサーバー16、送出制御装置1
8、編集装置20〜21、復号化装置(デコーダ)2
2、および、ディジタル/アナログ変換器(DAC)2
4を有する。
【0003】図9はAVサーバー16の構成図である。
AVサーバー16は、コンピュータの演算制御装置(C
PU)162、ランダムアクセスメモリ(RAM)16
4、RAM166、RAM164、内部バス168、低
価格ディスク用冗長アレー(Redundant Array of Inexp
ensive Disk:RAID) インタフェース(I/F)170、入力
インタフェース(I/F)172、出力インタフェース(I/
F)174、ハードディスク装置176〜178を有す
る。CPU162は、入力I/F 172を制御してディジ
タルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号を入力
し、RAID I/F170を介して、ハードディスク装置
176〜178に記憶する。これらのディジタルビデオ
信号およびディジタルオーディオ信号をAV素材と呼
ぶ。CPU162は、編集装置20〜21と協働して、
エデットデータリストEDLを作成して、ハードディス
ク装置176〜178に記憶する。CPU162は、送
出制御装置18からの送出要求があった場合、該当する
エデットデータリストEDLを参照して、ハードディス
ク装置176〜178に記憶されている該当するAV素
材を読み出して編集して、出力I/F 174を介してオン
エアー信号として出力する。なお、CPU162は、特
殊効果(イフェクト)処理が必要な場合、エデットデー
タリストEDLで規定されるAV素材に対してイフェク
ト処理を行って、出力I/F 174から送出する。
【0004】編集装置20〜21とAVサーバー16と
が協働して行う編集処理について述べる。編集装置20
〜編集装置21はそれぞれ1つの番組を制作するたび
に、AVサーバー16のハードディスク装置176〜1
78から希望するAV素材を読み出して画像表示および
音声出力し、編集を行い、その結果をコントロール信号
としてAVサーバー16に出力する。AVサーバー16
内のCPU162は、編集装置20〜21からのコント
ロール信号に基づいて、エデットデータリストEDLを
作成する。AVサーバー16内のCPU162が行う編
集処理としては、カット編集、A/Bロール編集などが
あり、A/Bロール編集などの場合には、AVサーバー
16内のCPU162が特殊効果(イフェクト)処理を
行う。AVサーバー16内のCPU162は、送出制御
装置18からの送出要求を受けると、事前に作成したエ
デットデータリストEDLを参照して、ハードディスク
装置176〜178から必要なAV素材を読み出して送
出する。つまり、AVサーバー16は、(1)AV素材
入力・記録処理、(2)エデットデータリストEDLの
作成処理、(3)送出制御装置18からの送出指令に応
じてエデットデータリストEDLに基づくAV信号の送
出処理を行う。
【0005】ADC12は、AV素材がディジタル形式
の信号の場合は動作させる必要はないが、たとえば、ビ
デオカメラで撮像した結果を記録したビデオテープから
読み出したアナログ形式のAV素材を用いるときに動作
して、アナログAV素材をディジタルのAV素材に変換
する。通常、映像信号と音声信号のサンプリング周期は
異なる。したがって、1台のADC12では映像信号と
音声信号のサンプリングを行わない。しかし、ここで
は、図解を簡略化するため、1台のADC12でアナロ
グ映像信号もアナログ音声信号も、ディジタル映像信号
およびディジタル音声信号に変換する構成を示してい
る。エンコーダ14も必須の構成要素ではないが、好適
にはエンコーダ14が設けられて、AVサーバー16に
ディジタルAV素材を記録する前に、ディジタル映像信
号およびディジタル音声信号を、特に、ディジタル映像
信号を高い能率で符号化し(圧縮し)、映像信号および
音声信号のデータ数を少なくする。
【0006】デコーダ22は、送出制御装置18からの
送出指令に基づいて、AVサーバー16内のCPU16
2から送出されたAV信号、つまり、エデットデータリ
ストEDLに基づいて選択され、圧縮されている映像信
号および圧縮されている音声信号を、普通の圧縮率に復
号処理する。DAC24はデコーダ22のディジタル映
像信号およびディジタル音声信号をアナログ映像信号お
よびアナログ音声信号に変換する。この信号がオンエア
ー信号として出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】AVサーバー16内の
CPU162は、AV素材を大規模メモリに記録する処
理、編集装置21などのコントロール信号に基づいてエ
デットデータリストEDLを作成する編集処理、およ
び、送出制御装置18からの送出指令に基づいてAV信
号を送出する送出処理を行う。つまり、このような複数
の処理をAVサーバー16内のコンピュータが行ってい
るため、コンピュータは非常に性能の高いハードウエア
が必要になり、複雑なソフトウエアも必要になる。その
結果として、AVサーバー16の価格が高価格になる。
【0008】A/Bロール編集などにおけるイフェクト
処理には相当の計算量を伴う場合が多く、上述した複数
の処理を行うAVサーバー16内のCPU162では、
送出制御装置18から送出指令があっても、即時にイフ
ェクト処理結果を送出できない場合がある。つまり、イ
フェクト処理が実時間処理に対応できないという問題が
ある。
【0009】AVサーバー16における処理としては、
送出制御装置18からの送出指令が最優先である。ま
た、人工衛星などから送られてくるAV素材の大規模メ
モリへの入力処理も優先度が高い。このような場合、A
Vサーバー16内のコンピュータは編集サーバーとして
の機能が制限されてしまい、1台または複数の編集装置
20〜21に対する編集処理機能を充分発揮できない場
合がある。
【0010】AVサーバー16に障害が発生すると、全
ての処理機能が停滞するという問題がある。これを改善
するには、AVサーバー16をデュープレックス構成に
するなどの信頼性向上対策をこうずる必要があるが、こ
のような対策は、一層、AVサーバー16の価格を著し
く高騰させる。
【0011】AVサーバー16自体の構成について述べ
ると、内部バス168の転送能力に限界があり、AVサ
ーバー16が扱える入力I/F 172のチャネル数、およ
び、出力I/F 174のチャネル数に限界がある。AV素
材の格納容量を増大させるため、低価格のハードディス
ク装置176〜178の台数を多く用いて、RAID I
/F170を用いているが、RAID I/F170自体の価
格が高くなり、全体としての価格が高くなるという問題
がある。
【0012】さらに上述したように、CPU162は多
岐にわたる処理を行うため、非常に高性能のコンピュー
タを用いる必要があるが、それでも、なお、上述した問
題がある上、イフェクト処理をCPU162で短時間で
実時間に対応して行うには限界がある。
【0013】本発明は上述した従来のAV信号編集・送
出装置の問題を改善し、コストパフォーマンスに優れ、
信頼性が高く、応答性に優れたAV信号編集・送出装置
を提供することを目的とする。
【0014】また本発明は、上記新規なAV信号編集・
送出装置において、効率のよい新規なAVサーバーを提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のAV信号編集・
送出装置は、基本的には、複数の番組用の映像素材を入
力し、記録するサーバーと、編集内容に応じて前記サー
バーから必要とする映像素材を読みだし、読み出した素
材を用いて編集処理を行ってエデットデータリストを作
成する編集装置と、前記編集装置で作成した前記エデッ
トデータリストを事前に入力しまたは送出指令に応答し
て前記エデットデータリストを入力し、送出指令に応答
して該エデットデータリストに基づいてそれで規定され
る映像信号情報を前記サーバーから入力して所定の信号
処理をして送出する送出用バッファ制御装置とを有す
る。
【0016】好適には、前記サーバー、前記編集装置お
よび前記送出用バッファ制御装置は、前記映像素材に加
えて、音声素材も、記録し、編集し、送出する。また好
適には、前記音声素材は該当する映像素材とともに、記
録され、編集され、送出される。
【0017】前記サーバーは、複数チャネルの入力ディ
ジタル映像信号、および/または、入力ディジタル音声
信号を選択的に切り替えて出力する入力側信号切り替え
装置と、該入力側信号切り替え装置からの信号を記憶す
るデータ蓄積装置と、該データ蓄積装置へのデータの記
憶およびデータ蓄積装置からのデータの読みだしを制御
するデータ蓄積・読みだし制御装置と、該データ蓄積装
置から読み出したデータを選択的に切り替えて出力する
出力側信号切り替え装置と、前記入力信号の入力指令に
応答して、前記入力側信号切り替え装置と前記データ蓄
積・読みだし制御装置を付勢し、該当するデータ蓄積装
置の所定の位置に前記入力信号を記憶し、該記憶信号の
読みだし指令に応答して、前記データ蓄積・読みだし制
御装置および前記出力側信号切り替え装置を付勢して該
当するデータを出力する、サーバー制御装置とを有す
る。
【0018】好適には、前記データ蓄積・読みだし制御
装置および前記データ蓄積装置は、光磁気ディスク装置
を有する。さらに好適には、前記光磁気ディスク装置は
交換可能な光磁気ディスク記録媒体を有する。
【0019】また好適には、前記入力側信号切り替え装
置の前段に、復号化装置をさらに設ける。また、前記出
力側信号切り替え装置の後段に、符号化装置をさらに設
ける。
【0020】好適には、前記サーバー制御装置は、コン
ピュータネットワークに接続され、該コンピュータネッ
トワークに接続されたアプリケーション・WS/PCと
協働する。
【0021】
【作用】本発明においては、従来のAVサーバーにおい
て行ってきた処理内容を、(1)素材入力処理機能、
(2)編集機能、(3)送出機能に分散するとともに、
これらの機能を有機的に結合するという構想に基づく。
つまり、従来、1台のAVサーバーで行っていた処理を
下記の3種の装置に分散処理させている。 (1)サーバー:入力機能 複数の番組用のAV素材、つまり、映像素材および音声
素材を入力し、記録する。 (2)編集装置:編集機能 編集装置でエデットデータリストEDLまで作成する。
特に、複数の編集装置が独立して設けられ、これら複数
の編集装置で独立並行してエデットデータリストEDL
を作成することができる。 (3)送出用バッファ制御装置:送出機能 送出指令に応答して、編集装置で作成したエデットデー
タリストEDLに基づいて編集したAV情報を送出す
る。特殊効果(イフェクト)処理がある場合、送出用バ
ッファ制御装置において行う。このように、サーバー、
編集装置、送出用バッファ制御装置に、機能が分散して
いるので、それぞれの装置の処理内容が簡単になり、構
成が簡略化される。加えて、機能分散しているので、た
とえば、危険分散、処理分散も可能になる。
【0022】AVサーバーは、AV素材の入力、出力、
および、格納に好適な構成をとっている。
【0023】
【実施例】図1は本発明の好適実施例としてのAV信号
編集・送出装置の構成図である。図1に図解したAV信
号編集・送出装置10Aは、アナログ/ディジタル変換
器(ADC)12、符号化装置(エンコーダ)14、A
Vサーバー30、送出用バッファ制御装置40、複数の
編集装置51〜53、送出制御装置18、復号化装置
(デコーダ)22、および、ディジタル/アナログ変換
器(DAC)24を有する。後述するように、ADC1
2、エンコーダ14、デコーダ22、DAC24は必須
の構成要素ではない。AVサーバー30は、複数の番組
用のAV素材を入力し、記録する(格納する)。編集装
置20〜21はそれぞれ、編集内容に応じてAVサーバ
ー30から必要とするAV素材を読みだし、読み出した
素材を用いて編集処理を行ってエデットデータリストを
作成する。送出用バッファ制御装置40は、編集装置2
0〜21で作成したエデットデータリストを事前に入力
しまたは送出指令に応答して前記エデットデータリスト
を入力し、送出制御装置18からの送出指令に応答して
該エデットデータリストに基づいてそれで規定されるA
V情報をAVサーバー30から入力して所定の信号処理
をして送出する。特殊効果(イフェクト)処理がある場
合、送出用バッファ制御装置において行う。
【0024】AV信号編集においては、信号の容量、重
要度などの観点から、音声信号より映像信号の編集が支
配的となる。しかしながら、その信号処理においては、
共通する点が多いから、以下の記述においては、映像信
号と音声信号とをAVとして編集処理する場合について
述べる。本発明のAV信号編集・送出装置は基本的に
は、映像信号についてのみ処理することもできる。逆に
音声信号のみ処理することもできる。もちろん、映像信
号と音声信号とは関連しているから、通常、関連させて
編集処理することが多く、本発明のAV信号編集・送出
装置も基本的には、両者を編集処理する。
【0025】図2にAVサーバー30の第1の構成例を
示す。AVサーバー30は、サーバー制御装置302、
入力側映像信号切り替え装置304、出力側映像信号切
り替え装置306、第1のデータ変換装置310、第1
のデータ蓄積装置312、第2のデータ変換装置32
0、第2のデータ蓄積装置322を有する。サーバー制
御装置302は制御用コンピュータを含む。ただし、こ
のコンピュータは、従来のAVサーバー16におけるよ
うに、AV素材の入力、記憶、出力処理に加えて、編集
処理、送出処理を行う必要はなく、入力側映像信号切り
替え装置304の切り替え制御、第1のデータ変換装置
310および第2のデータ変換装置320への制御、お
よび、出力側映像信号切り替え装置306の制御を行う
だけであるから、サーバー制御装置302に内蔵される
コンピュータはそれほど高い性能のコンピュータである
必要はない。入力側映像信号切り替え装置304は多数
のスイッチを有するマルチプレクシング回路であり、複
数のデータビデオ信号をサーバー制御装置302の制御
に基づき選択して第1のデータ変換装置310および第
2のデータ変換装置320に出力する。第1のデータ変
換装置310および第2のデータ変換装置320はそれ
ぞれ、SCSI(small computer small interface) な
ど汎用のインタフェースと、シリアル・ディジタル・イ
ンタフェース(SDI)またはシリアル・ディジタル・
データ・インタフェース(SDDI)などの映像信号の
処理に適したインタフェースと、制御用入出力インタフ
ェースを有する。つまり、第1のデータ変換装置310
および第2のデータ変換装置320は、映像信号、制御
用信号の伝送に適したインタフェースを有する。第1の
データ蓄積装置312および第2のデータ蓄積装置32
2はそれぞれ、たとえば、ハードディスク装置、あるい
は、光磁気ディスク装置(MOディスク装置)などの大
量のAV素材を効率よく蓄積可能な記憶媒体を含む。こ
こで、効率のよいという意味は、AV素材、特に、大量
のビデオ信号を記録するのにコスト・パフォーマンスが
良好なこと、ビデオ信号の書き込み(入力)および読み
だし(出力)の処理速度が適切で、しかも、扱い易いこ
とを意味している。さらに好適には、拡張性、代替性、
交換性に優れていることをも意味している。なお、第1
のデータ変換装置310と第1のデータ蓄積装置312
との間のインタフェース、および、第2のデータ変換装
置320と第2のデータ蓄積装置322との間のインタ
フェースとしては、SCSIなどの汎用のインタフェー
ス、つまり、低価格で使用し易いインタフェースを用い
る。出力側映像信号切り替え装置306は、入力側映像
信号切り替え装置304と同様に、多数のスイッチを有
するマルチプレクシング回路であり、複数のデータビデ
オ信号をサーバー制御装置302の制御に基づき選択し
て第1のデータ変換装置310および第2のデータ変換
装置320に出力する。
【0026】AVサーバー30の概略動作を述べる。サ
ーバー制御装置302はビデオ信号の入力指令に応答し
て、入力側映像信号切り替え装置304を制御して、入
力されてくるディジタルビデオ信号を選択して、第1の
データ変換装置310または第2のデータ変換装置32
0、あるいは、両者に印加させる。第1のデータ変換装
置310または第2のデータ変換装置320に入力され
たビデオ信号は、それぞれの第1のデータ蓄積装置31
2または第2のデータ蓄積装置322の所定のアドレス
に格納される。この格納アドレスはサーバー制御装置3
02が指定する。このようにして、ビデオ信号が、第1
のデータ蓄積装置312または第2のデータ蓄積装置3
22に格納される。編集装置20〜21、または、送出
用バッファ制御装置40からのデータ送出要求に応じ
て、サーバー制御装置302は、該当する第1のデータ
変換装置310または第2のデータ変換装置320、お
よび、出力側映像信号切り替え装置306を選択制御し
て、希望するビデオ信号を、送出要求をした編集装置2
0〜21または送出用バッファ制御装置40に送出させ
る。
【0027】図2に図解したAVサーバー30は、AV
サーバー30を構成する構成要素が単純であるから、全
体として低価格で構成できる。また、第1のデータ蓄積
装置312および第2のデータ蓄積装置322に、MO
チャンジャーを用いると、低価格で大容量の記憶容量を
有するサーバーが提供できる。これについての詳細は後
述する。従来のAVサーバー16におけるRAID I/F
170と、第1のデータ変換装置310および第2のデ
ータ変換装置320を比較すると、RAID I/F170
には複数のハードディスク装置176〜178からのデ
ータを並べ代えるために大きな容量の半導体メモリを内
蔵しているが、第1のデータ変換装置310および第2
のデータ変換装置320には一時記憶処理用の小さなメ
モリ容量のバッファメモリとしての半導体メモリを設け
るだけでよいので低価格であり、しかも、伝送の応答性
が迅速である。また、RAID I/F170に比べて、第
1のデータ変換装置310および第2のデータ変換装置
320が一度に扱うデータの量は少ないので、ディジタ
ルビデオ信号の連続性が確保し易いという利点がある。
【0028】なお図2に示した図解においては、映像信
号を処理する場合を例示している。つまり、ビデオ信号
を入力し、格納して、出力する場合を例示しているが、
当然、AV素材としては、オーディオ信号も扱うが、こ
の構成においては、それを省略している。オーディオ信
号を扱う場合は、入力側映像信号切り替え装置304、
出力側映像信号切り替え装置306、第1のデータ変換
装置310、第2のデータ変換装置320に対応するも
のが設けられる。ただし、第1のデータ蓄積装置31
2、第2のデータ蓄積装置322はビデオ信号もオーデ
ィオ信号も記憶する。
【0029】複数の編集装置51〜53のそれぞれは、
AVサーバー30から番組制作に必要なAV素材を読み
出して、該当する編集装置内でエデットデータリストE
DLまで作成する。つまり、図4に図解した従来のAV
サーバー16において行っていたエデットデータリスト
EDLの作成を個々の編集装置51〜53でそれぞれ行
う。図3に第1の編集装置51の構成例を示す。編集装
置51は、演算制御処理装置(CPU)511、AVサ
ーバー30と通信を行う第1の通信インタフェース(I
/F)512、送出用バッファ制御装置40と通信を行
う第2の通信I/F513、バス514、ハードディス
ク装置515、主メモリ516、表示装置517、スピ
ーカ518、キーボード519、編集補助装置520を
有する。他の編集装置52〜53も同様の構成である。
【0030】CPU511は、キーボード519を介し
て指示された編集者の編集指示に基づき、第1の通信I
/F512を介してAVサーバー30と通信し、AVサ
ーバー30内の大規模メモリ、本実施例ではMOディス
ク装置、から希望するAV素材を読み出す。AVサーバ
ー30から出力されたAV素材は、バス514を介し
て、一旦、ハードディスク装置515に記憶する。CP
U511はハードディスク装置515に記録されたAV
素材のうち、映像信号を表示装置517に表示させ、音
声信号をスピーカ518に出力する。編集者は表示装置
517に表示された映像信号およびスピーカ518から
出力された音声信号を参照して編集作業を進める。編集
作業としては、カット編集、A/Bロール編集などがあ
る。なお、表示装置517、1台のみを示している。こ
の場合、1台の表示装置517を複数に分割して、つま
り,マルチスクリーンにして複数フレーム分の映像を1
台の表示装置517に同時的に表示し、複数フレームの
映像を編集者が観察して編集判断を行う。勿論、表示装
置517を複数台設けて、複数フレームの映像を同時的
に観察可能にしてもよい。同様に、スピーカ518も複
数台設けることができる。
【0031】CPU511は、編集者がキーボード51
9を介して指示する編集指示に基づいて、エデットデー
タリストEDLを作成し、作成したエデットデータリス
トEDLをハードディスク装置515に記憶する。なお
編集者は、特殊効果を与える場合など、必要に応じて、
編集補助装置520を用いて特殊効果を指示する。CP
U511はその指示に基づいてエデットデータリストE
DLを作成する。以上のように作成されたエデットデー
タリストEDLは、ハードディスク装置515に記録さ
れて保持される他、第2の通信I/F513を介して、
送出用バッファ制御装置40に送出される。
【0032】エデットデータリストEDLは、基本的
に、編集装置51のみで作成されることに留意された
い。つまり、図4に図解した従来のAVサーバー16の
ように、AVサーバー30はエデットデータリストED
L作成には関与しない。AVサーバー30は、編集装置
51から要求されたAV素材を提供するのみである。換
言すれば、入力処理と編集処理が分離されていることに
留意されたい。他の編集装置52〜53の構成およびそ
の処理も、編集装置51と同様である。
【0033】好適には、あるいは選択的には、編集装置
51〜53内に、それぞれの編集装置内で作成したエデ
ットデータリストEDLに用いるAV素材をエデットデ
ータリストEDLとともに、たとえば、ハードディスク
装置515に記憶しておく。そのようなAV素材は、通
常、次回以降の編集作業のとき、ハードディスク装置5
15にメモリの空きが無い場合、オーバーライトされて
消去されるが、保存するモードにしておき、後述するよ
うに、送出用バッファ制御装置40から読みだし要求が
くるまで、保存しておくことができる。このように、エ
デットデータリストEDLと関連するAV素材を保存し
ておくと、送出用バッファ制御装置40が送出制御装置
18から送出指令を受けて、そのエデットデータリスト
EDLに基づいて編集処理をし送出を行う場合、関連す
るAV素材をAVサーバー30から読み出す場合に比べ
て、編集装置内には必要なAV素材が揃っているので、
転送回数も少なくてよく、効率的になり、迅速性が向上
する。編集装置内に関連するAV素材を保存するか否か
は編集者がその用途、頻度、即応性などを考慮して決定
し、たとえば、エデットデータリストEDLに、保存さ
れている否かでセットされる。なお、保存したAV素材
の消去は、たとえば、編集者で指示することにより消去
できる他、一旦、送出用バッファ制御装置40で使用し
たら自動的に消去してもよい。
【0034】このAV信号編集・送出装置に構成におい
て、複数の編集装置51〜53が独立して、エデットデ
ータリストEDL作成処理に使用できる。つまり、本実
施例においては、複数の番組を独立して編集できる。従
来は、AVサーバー16でエデットデータリストEDL
を作成していたから、AVサーバー16の処理能力、他
の処理との兼ね合いで、必ずしも、複数の番組の編集を
独立して行うことが困難な場合もあった。しかも、AV
サーバー16は高性能のコンピュータを用い、高価なシ
ステムであったから、編集にかかる費用も高くなり、そ
の使用もある程度制限を受けていた。しかしながら、本
発明においては、低価格の編集装置を複数台、併設する
ことにより、独立して同時的に複数の編集を可能にする
ともに、編集にかかる費用を低減させている。また、そ
れぞれの編集装置を充分に時間をかけて活用できるか
ら、品質の高い編集を行うことができる。
【0035】送出用バッファ制御装置40は、図4に図
解したように、送出制御用コンピュータ410、イフェ
クト処理装置420、これらの処理のためのデータを保
存するバッファメモリ430、コンピュータ410のた
めの主メモリ440、送出制御装置18の送出指令を受
信する受信装置450、送出するAV情報を外部に送出
する送信装置460、AVサーバー30からAV素材を
入力するための第1の通信装置470、編集装置からエ
デットデータリストEDLおよびAV素材を入力するた
めの第2の通信装置480を有している。バッファメモ
リ430にはエデットデータリストEDLも保存され
る。送出用バッファ制御装置40の受信装置450が、
送出制御装置18から送出要求を受信したとき、送出制
御用コンピュータ410は編集装置51〜53で作成
し、事前にバッファメモリ430に入力してあるエデッ
トデータリストEDLに基づいて第1の通信装置470
を介してAVサーバー30から必要なAV素材を入力し
てバッファメモリ430に記憶し、バッファメモリ43
0に記憶してあるエデットデータリストEDLに基づい
て入力したAV素材を編集して、編集したAV素材をA
V情報として、送信装置460を介して出力する。この
場合も、AVサーバー30は、送出用バッファ制御装置
40からの要求に基づいて希望するAV素材を提供する
だけである。つまり、ここでも、AVサーバー30の入
力処理と、送出用バッファ制御装置40の送出処理とは
分離されている。送出用バッファ制御装置40の送出制
御用コンピュータ410は、AV素材をAVサーバー3
0からではなく、エデットデータリストEDLを作成し
た編集装置51〜53のいずれかから入力することがで
きる。この場合、送出制御用コンピュータ410は第2
の通信装置480を介して、エデットデータリストED
Lを入力すると同様に、その編集装置に保持されている
AV素材を入力して、バッファメモリ430に記憶す
る。
【0036】なお、編集装置からエデットデータリスト
EDLを入力して、送出用バッファ制御装置40に記憶
するタイミングは、送出制御装置18からの送出指令が
あるたび、あるいは、編集装置がエデットデータリスト
EDLを作成したとき事前に送出用バッファ制御装置4
0にそのエデットデータリストEDLを第2の通信装置
480を介して送出しておく。編集装置から送出用バッ
ファ制御装置40へのエデットデータリストEDLの送
出タイミングはこれらのいずれでもよく、いずれか一方
でもよい。同様に、編集装置から送出用バッファ制御装
置40へのAV素材の送出も上記エデットデータリスト
EDLの送出と同様にいずれか一方でもよく両者であっ
てもよい。
【0037】送出用バッファ制御装置40はイフェクト
処理装置を有する。したがって、A/Bロール編集など
によるイフェクト処理が必要な場合は、送出用バッファ
制御装置40内のイフェクト処理装置がイフェクト処理
を行う。このイフェクト処理装置は、好適には、専用の
ハードウエア装置であり、高速にイフェクト処理を行
う。しかも、本実施例においては、従来のAVサーバー
16におけるように、入力処理、編集処理、送出処理も
行いながら、イフェクト処理を行うのではなく、専用イ
フェクト処理装置でイフェクト処理を高速に行うので、
複雑な計算を伴うイフェクト処理であっても、送出制御
装置18からの送出指令に対して、短時間でイフェクト
処理を行い、イフェクト結果を送出制御装置18からの
送出要求に対して実時間で出力することができる。イフ
ェクト処理装置を専用ハードウエア回路で構成すること
により、送出用バッファ制御装置40内のコンピュータ
の処理性能を低下させることができ、送出用バッファ制
御装置40内のコンピュータも高い性能のものを用いる
必要がない。その結果、低価格のコンピュータを用いる
ことができる。
【0038】送出用バッファ制御装置40は、エデット
データリストEDLに加えて、それに関連するAV素材
が編集装置51〜53に保存されている場合は、関連す
るAV素材を該当する編集装置51〜53から読み出
す。編集装置51〜53にAV素材も保存されているこ
とを示す情報は、本実施例では、エデットデータリスト
EDLの最初のワードのあるビットをセットしておく。
また、AV素材が格納されている編集装置内のハードデ
ィスク装置の格納開始アドレスも、エデットデータリス
トEDL最初のワードにセットしておく。このように、
編集装置から直接、該当するエデットデータリストED
Lに関連するAV素材を読み出すと、AVサーバー30
から読み出す場合に比べて、迅速であり、効率的であ
る。
【0039】送出用バッファ制御装置40内のバッファ
メモリ430に格納されたAV情報は、通常、1回限り
使用して、その後、廃棄処分となるが、利用頻度の高い
ものは、バッファメモリ430に残しておき、次回の送
出要求時に、保存してあるAV情報をそのまま送出する
こともできる。特に、イフェクト処理などがあると、そ
の処理に時間がかかるから、保存しておき、次の送出要
求に備えることが好適である。そのように保存したAV
情報の消去方法としては、ユーザーが指定する方法、一
定時間経過しても、再使用の要求がない場合、自動的に
消去する方法、新たなバッファメモリ430使用要求が
ある場合でバッファメモリ430にメモリに空きがない
場合、利用頻度の低いものから消去していく方法など、
適宜の方法をとることができる。なお、消去の意味は、
実際にAV情報そのものを初期化する、たとえば、全て
0のデータを書き込む他、メモリ管理ワードの該当する
ビットをリセットするなど形式的に消去するいずれも含
む。
【0040】以上、AVサーバー30、送出用バッファ
制御装置40、編集装置51〜53の処理内容について
述べた。つまり、ADC12、エンコーダ14、デコー
ダ22、DAC24は記述していない。したがって、上
述したAV編集処理は、基本的には、圧縮などされてい
ない状態、つまり、生のAV素材について処理を行うこ
とを前提としている。しかしながら、好適には、エンコ
ーダ14において高能率符号化処理をして、映像信号お
よび音声信号を圧縮して少ない情報量にして、AVサー
バー30内の第1のデータ蓄積装置312および第2の
データ蓄積装置322、この実施例ではMOディスク装
置などに記憶させて使用メモリ数を少なくする。また、
AVサーバー30から編集装置51〜53へのダウンロ
ード、AVサーバー30から送出用バッファ制御装置4
0への伝送に際しても、圧縮されたAV素材を伝送し
て、伝送効率を高める。AV素材の圧縮率を高めること
により編集装置内にAV素材を保存する場合も、少ない
メモリ数で済む。この符号化方法としては、たとえば、
JPEGを用いる。もちろん、エンコーダ14を用いた
場合、送出用バッファ制御装置40からAV情報を送出
するときは、デコーダ22を用いて、オンエアー信号に
戻す。
【0041】エンコーダ14およびデコーダ22をAV
サーバー30内に設ける、つまり、AVサーバー30の
一部の構成要素として、エンコーダ14およびデコーダ
22を設けることもできる。図5は、そのようなAVサ
ーバー30Aの回路構成を示す。図5に示したAVサー
バー30Aは、図2に示したAVサーバー30の構成
に、エンコーダ14に相当する第1のエンコーダ33
0、および、第nのエンコーダ332を付加し、デコー
ダ22に相当する第1のデコーダ340、および、第n
のデコーダ342を付加したものである。ただし、図5
に図解ししたAVサーバー30Aにおいては、ディジタ
ル入力ビデオ信号1つに対して、1つのエンコーダ33
0〜332を設けて圧縮して入力側映像信号切り替え装
置304に入力し、同様に、出力側映像信号切り替え装
置306からの圧縮されたディジタルビデオ信号1つに
対して、1つのデコーダ340〜342を設けている。
このように、入力ディジタルビデオ信号に対応して、第
1のエンコーダ330〜第nのエンコーダ332を設け
ることにより、入力ディジタルビデオ信号の種別に応じ
て異なる圧縮率で符号化できる。たとえば,全く圧縮さ
れていない入力ディジタルビデオ信号の場合、その種別
に応じて、圧縮率を異ならせて第1のデータ蓄積装置3
12または第2のデータ蓄積装置322に記憶すること
もできる。一方、たとえば、第11チャネルの入力ディ
ジタルビデオ信号がある程度圧縮されている人工衛星か
らの信号であり、さらに圧縮するとしても、ここでは低
い圧縮率でいい場合には第1のエンコーダ330の圧縮
率は低くしておき、全然圧縮されていない第2チャネル
の入力ディジタルビデオ信号とを第1チャネルのビデオ
信号と同じ圧縮率で第1のデータ蓄積装置312および
第2のデータ蓄積装置322に記憶するときでは、第n
のエンコーダ332の圧縮率を高くする。これにより、
任意の圧縮率でディジタルビデオ信号を第1のデータ蓄
積装置312および第2のデータ蓄積装置322に記憶
できる。その結果として、第1のデータ蓄積装置312
および第2のデータ蓄積装置322のメモリ容量を削減
するとともに、ビデオ信号の伝送時間を短縮できる。
【0042】図6は第3実施例としてのAVサーバー3
0Bの構成図である。AVサーバー30Bは、図2およ
び図5に示したサーバー制御装置302、入力側映像信
号切り替え装置304、出力側映像信号切り替え装置3
06の他に、第1のデータ変換装置310と第1のデー
タ蓄積装置312の組合せ、および、第2のデータ変換
装置320と第2のデータ蓄積装置322の組合せを、
第1のMOチャンジャー装置350、および、第2のM
Oチャンジャー装置360に置き換えたものである。も
ちろん、AVサーバー30Bに、図5で示した第1のエ
ンコーダ330〜第nのエンコーダ332、および、第
1のデコーダ340〜第nのデコーダ342を付加して
もよい。
【0043】第1のMOチャンジャー装置350は、デ
ータ変換装置310と同等の、入力側映像信号切り替え
装置304と出力側映像信号切り替え装置306に接続
されたデータ変換装置356、複数のMOディスク媒体
354、これら複数のMOディスク媒体354を切り替
えるMOチャンジャー機構352、および、データ蓄積
装置358を有する。ここでは、データ蓄積装置358
はMOディスク装置である。したがって、第1のMOチ
ャンジャー装置350は、MOディスク装置を、AV素
材の記憶に用いる。特に、MOチャンジャー機構352
を用いて複数のMOディスク媒体354を切り替えて使
用することにより、低価格で大容量のAV素材、特に、
ビデオ信号を格納できる。第2のMOチャンジャー装置
360も、データ変換装置320と同等の、入力側映像
信号切り替え装置304と出力側映像信号切り替え装置
306に接続されたデータ変換装置366、複数のMO
ディスク媒体364、これら複数のMOディスク媒体3
64を切り替えるMOチャンジャー機構362、およ
び、データ蓄積装置368を有する。データ蓄積装置3
68もMOディスク装置である。
【0044】図7は第4実施例としてのAVサーバー3
0Cとその統合システムを示す構成図である。図7に図
解したシステム構成は、図1に示したAV信号編集・送
出装置のより特定的なシステム構成を示してもいる。つ
まり、AVサーバー30Cのサーバー制御装置302
は、コンピュータネットワーク100にノードND1に
おいて接続され、ノードND3に接続された編集装置5
1、ノードND4に接続された送出用バッファ制御装置
40とコンピュータネットワークリンケージをとるよう
に構成されている。また、コンピュータネットワーク1
00のノードND2にはアプリケーション・ワーキング
ステーション(WS)/パーソナルコンピュータ(P
C)70が接続されている。AVサーバー30Cとして
は、図2に図解したAVサーバー30、図5に図解した
AVサーバー30A、および、図6に図解したAVサー
バー30Bのいずれでもよい。図7に図解したシステム
構成において、サーバー制御装置302をゲートウエー
(GW)として、AVサーバー30C内のサーバー制御
装置302以下の装置を実時間制御ネットワークを構成
し、アプリケーション・WS/PC70からの制御を可
能とするAVサーバー30Cとして動作させる。
【0045】編集装置51はノードND3、および、コ
ンピュータネットワーク100を介して、サーバー制御
装置302と接続されて、エデットデータリストEDL
を作成するためのAV素材を入手する。もちろん、編集
装置51は、希望するAV素材をサーバー制御装置30
2に要求し、AV素材自体は出力側映像信号切り替え装
置306から直接、入手することもできる。
【0046】送出用バッファ制御装置40ははノードN
D4、および、コンピュータネットワーク100を介し
て、サーバー制御装置302と接続されて、編集装置5
1で作成したエデットデータリストEDLに関連するA
V素材を入手する。もちろん、送出用バッファ制御装置
40は、希望するAV素材をサーバー制御装置302に
要求し、AV素材自体は出力側映像信号切り替え装置3
06から直接、入手することもできる。
【0047】編集装置51で作成したエデットデータリ
ストEDL、及び、必要に応じて、エデットデータリス
トEDL作成に使用したAV素材を、コンピュータネッ
トワーク100を介して、送出用バッファ制御装置40
に送出する。
【0048】編集装置51〜53における編集作業にお
いては、好適には、符号化されてAVサーバー30に記
憶されているAV素材を復号する。図3に示した表示装
置517への画像表示、スピーカ518への音声出力を
行うためである。そのため、好適には、編集装置51〜
53には、復号化装置を設ける。あるいは、エンコーダ
14(または、図5に示したAVサーバー30Aにおけ
る第1のエンコーダ330および第1のデコーダ34
0)におけるAV素材の圧縮を、圧縮した状態で編集の
ために表示して視認可能な程度にしておく。その場合、
編集装置に符号化装置を設ける必要はない。
【0049】AV素材の圧縮率としては、基本的には、
AVサーバー30〜30C内の第1のデータ蓄積装置3
12および第2のデータ蓄積装置322としてのMOデ
ィスク装置に記憶されているAV素材の圧縮率を基準と
する。したがって、基本的には、AVサーバー30〜3
0C内のMOディスク装置に圧縮されて記憶されている
AV素材をそのまま用いて、編集装置51〜53におい
て編集処理を行い、送出用バッファ制御装置40におい
て送出処理を行う。しかしながら、編集装置における編
集時には、送出用バッファ制御装置40から出力するA
V素材ほどの正確なAV情報を必要としない場合が多
い。たとえば、映像信号についてみれば、概略の情景
(シーン)が判れば編集処理は可能であるから、編集処
理におけるAV素材の圧縮率を高めて、換言すれば、少
ないAV情報を用いて編集することが、AV素材の伝送
効率、映像信号の表示装置517への表示時間の短縮な
どの観点から、望ましい。この場合、編集装置内に、あ
るいは、AVサーバー30〜30C内にさらに符号化装
置を設けて、編集に必要な圧縮率まで復号する。AVサ
ーバー30〜30Cから編集装置へのAV素材の伝送効
率、および、編集装置のそれぞれに復号化装置を設ける
と、編集装置が高価格になるので、好適には、AVサー
バー30〜30Cに上記復号化装置を設けて、一括して
さらに圧縮率を高める符号化処理を行うことが望まし
い。このように高い圧縮率のAV素材を用いて編集した
場合、通常、そのAV素材を送出用バッファ制御装置4
0で使用することはないから、編集装置内にそのような
AV素材を保存する必要はない。もちろん、保存の要否
については、編集者が決定できる。なお、送出用バッフ
ァ制御装置40自体では復号を行わないので、送出用バ
ッファ制御装置40には、上記復号化装置を設ける必要
はない。その代わり、デコーダ22において、エンコー
ダ14に対応した復号処理を行う。
【0050】AV信号編集・送出装置に入力されたAV
素材がアナログ形式のデータの場合、図1に示したAD
C12においてディジタル信号に変換する。たとえば、
ビデオカメラで撮像した結果を記録したビデオテープを
AV素材として用いる場合は、ビデオテープから読み出
したアナログAV素材をADC12においてディジタル
信号に変換して、エンコーダ14に印加する。一方、人
工衛星からのAV素材を用いるような場合には、そのA
V素材はすでにディジタル信号であるから、ADC12
を通さず、エンコーダ14に直接印加する、または、A
Vサーバー30に直接印加する。エンコーダ14も高い
能率で符号化する場合に動作させるが、たとえば、ベー
スバンドの信号、人工衛星からすでに高い符号化率で符
号化されたAV素材が入力される場合はエンコーダ14
を通さない。
【0051】送出用バッファ制御装置40の送出データ
が圧縮されている場合はデコーダ22において復号して
受信側(図示せず)において普通の状態で利用可能なデ
ータにする。DAC24においてアナログの編集結果A
V素材として出力する。ただし、受信側でディジタル形
式のAV素材でいい場合は、DAC24を通す必要はな
い。
【0052】本発明の実施に際しては上述したものに限
定されず、種々の変形態様をとることができる。たとえ
ば、ADC12は1台のみ図解したが、サンプリング時
間の相違により、映像信号用のADCと音声信号用のA
DCとは通常異なる。つまり、ADC12は、実際は映
像信号用ADCと音声信号用ADCとが設けられる。も
ちろん、複数系統からAV素材を入力する場合に備え
て、映像信号用ADCおよび音声信号用ADCをそれぞ
れ複数系統を設けることができる。DAC24も映像信
号用DACと、音声信号用DACとを有する。
【0053】エンコーダ14の符号化例として、JPE
Gを例示したが、この符号化方法に限らず、種々の符号
化方法が適用できる。もちろん、映像信号の符号化方法
と音声信号の符号化方法とは異なる。デコーダ22につ
いても同様である。
【0054】AVサーバー30〜30Cにおける大規模
メモリとして、例示したMOディスク装置、および、ハ
ードディスク装置には限定されない。AV素材を効率よ
く記憶し、読みだし可能な記録媒体であれば、任意のも
のを用いることができる。編集装置内のハードディスク
装置515も例示であり、編集に用いるAV素材を一時
的に保存するメモリとしては、高速の半導体メモリなど
を用いることもできる。さらに、作成したエデットデー
タリストEDLに関連するAV素材を格納しておくメモ
リとして、ハードディスク装置515または、別途、M
Oディスク装置を設けることもできる。送出用バッファ
制御装置40におけるメモリも上記同様、任意のものを
用いることができる。
【0055】上述した実施例では、ADC12、エンコ
ーダ14を介して、AVサーバー30〜30C内の大規
模メモリにAV素材を格納する場合を例示したが、すで
にディジタル化され、適切に圧縮されているAV素材が
記憶されている記録媒体を直接、AVサーバー30に装
荷してもよい。同様に、送出用バッファ制御装置40か
らオンエアーAV情報を送出する例を示したが、編集し
たAV情報を交換可能なメモリに記憶させ、それを使用
する場所に運搬する、あるいは、保存しておくこともで
きる。
【0056】
【発明の効果】本発明のAV信号編集・送出装置によれ
ば、AVサーバーと、複数の編集装置と、送出用バッフ
ァ制御装置との機能分散した構成にしているので、それ
ぞれの装置の処理能力を低減させることができ、それぞ
れの装置の価格を低減させることができる。
【0057】また本発明のAV信号編集・送出装置にお
いては、処理を独立分散させているので、たとえば、最
優先の送出要求があっても、編集装置における編集処理
には影響を受けないし、AVサーバーへの入力処理も影
響を受けない。つまり、お互いに独立に処理を行うこと
ができる。このことは、危険分散にも寄与している。た
とえば、送出用バッファ制御装置に障害が発生していて
も、編集装置とAVサーバーとを用いて編集作業はでき
る。また、一旦、編集装置にAV素材を保存しておけ
ば、AVサーバーに障害が発生したとしても、編集装置
と送出用バッファ制御装置とで送出処理を遂行すること
ができる。
【0058】本発明のAV信号編集・送出装置において
は、複数の編集装置が独立に編集処理を行うことができ
る。しかも、それぞれの編集装置の価格は低減している
から、低い使用料で、充分な時間をかけて編集処理を行
うことができる。その結果として、低価格で高い品質の
編集を行うことができる。
【0059】本発明のAVサーバーは、AV素材の入力
・出力、および、保存処理を専門的に高速かつ効率よく
行う構成になっている。本発明のAVサーバーは、構成
要素が単純であるから低価格で製造できる。本発明のA
Vサーバーは、データ蓄積装置として、MOチャンジャ
ーを用いると、低価格で大きなAV素材を格納可能なメ
モリとなる。本発明のAVサーバーにおけるデータ変換
装置はRAID I/Fに比較すると、低価格で、応答性が
迅速である。本発明のAVサーバーにおけるデータ変換
装置はまた、RAID I/Fに比較すると、取り扱うデー
タ量が少ないので、ディジタルビデオ信号の連続性を保
って処理できる。
【0069】本発明のAV信号編集・送出装置、およ
び、AVサーバーにおいては、映像信号のみ、あるい
は、音声信号のみ、並びに、映像信号と音声信号を同時
的に編集できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例としてのAV信号編集・
送出装置の構成図である。
【図2】図1に示したAVサーバーの第1実施例として
の構成図である。
【図3】図1に示した編集装置の構成図である。
【図4】図1に示した送出用バッファ制御装置の構成図
である。
【図5】図1に示したAVサーバーの第2実施例として
の構成図である。
【図6】図1に示したAVサーバーの第3実施例として
の構成図である。
【図7】図1に示したAVサーバーの第4実施例として
の構成図である。
【図8】従来のAV信号編集・送出装置の構成図であ
る。
【図9】図8に示した従来のAVサーバーの構成図であ
る。
【符号の説明】 10、10A・・AV信号編集・送出装置 12・・ADC 14・・エンコーダ 16・・従来のAVサーバー 18・・送出制御装置 20〜21・・従来の編集装置 22・・デコーダ 24・・DAC 30〜30C・・本発明のAVサーバー 302・・サーバー制御装置 304・・入力側映像信号切り替え装置 306・・出力側映像信号切り替え装置 310、320・・データ変換装置 312、322・・データ蓄積装置 350、360・・MOチャンジャー装置 352、362・・MOチャンジャー機構 354、364・・複数のMOディスク媒体 356、366・・データ変換装置 358、368・・データ蓄積装置 40・・本発明の送出用バッファ制御装置 410・・送出制御用コンピュータ 420・・イフェクト処理装置 430・・バッファメモリ 440・・主メモリ 450・・受信装置 460・・送信装置 470・・第1の通信装置 480・・第2の通信装置 51〜53・・本発明の編集装置 511・・CPU 512・・第1の通信I/F 513・・第2の通信I/F 514・・バス 515・・ハードディスク装置 516・・主メモリ 517・・表示装置 518・・スピーカ 519・・キーボード 520・・編集補助装置 70・・アプリケーション・WS/PC 100・・コンピュータネットワーク
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 敦男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の番組用の映像素材を入力し、記録す
    るサーバーと、 編集内容に応じて前記サーバーから必要とする映像素材
    を読みだし、読み出した素材を用いて編集処理を行って
    エデットデータリストを作成する編集装置と、 前記編集装置で作成した前記エデットデータリストを事
    前に入力しまたは送出指令に応答して前記エデットデー
    タリストを入力し、送出指令に応答して該エデットデー
    タリストに基づいてそれで規定される映像信号情報を前
    記サーバーから入力して所定の信号処理をして送出する
    送出用バッファ制御装置とを有するAV信号編集・送出
    装置。
  2. 【請求項2】前記サーバー、前記編集装置および前記送
    出用バッファ制御装置は、前記映像素材に加えて、音声
    素材も、記録し、編集し、送出する、請求項1記載のA
    V信号編集・送出装置。
  3. 【請求項3】前記音声素材は該当する映像素材ととも
    に、記録され、編集され、送出される、請求項2記載の
    AV信号編集・送出装置。
  4. 【請求項4】前記サーバーは、 複数チャネルの入力ディジタル映像信号、および/また
    は、入力ディジタル音声信号を選択的に切り替えて出力
    する入力側信号切り替え装置と、 該入力側信号切り替え装置からの信号を記憶するデータ
    蓄積装置と、 該データ蓄積装置へのデータの記憶およびデータ蓄積装
    置からのデータの読みだしを制御するデータ蓄積・読み
    だし制御装置と、 該データ蓄積装置から読み出したデータを選択的に切り
    替えて出力する出力側信号切り替え装置と、 前記入力信号の入力指令に応答して、前記入力側信号切
    り替え装置と前記データ蓄積・読みだし制御装置を付勢
    し、該当するデータ蓄積装置の所定の位置に前記入力信
    号を記憶し、該記憶信号の読みだし指令に応答して、前
    記前記データ蓄積・読みだし制御装置および前記出力側
    信号切り替え装置を付勢して該当するデータを出力す
    る、サーバー制御装置とを有する、請求項1〜3いずれ
    か記載のAV信号編集・送出装置。
  5. 【請求項5】複数チャネルの入力ディジタル映像信号、
    および/または、入力ディジタル音声信号を選択的に切
    り替えて出力する入力側信号切り替え装置と、 該入力側信号切り替え装置からの信号を記憶するデータ
    蓄積装置と、 該データ蓄積装置へのデータの記憶およびデータ蓄積装
    置からのデータの読みだしを制御するデータ蓄積・読み
    だし制御装置と、 該データ蓄積装置から読み出したデータを選択的に切り
    替えて出力する出力側信号切り替え装置と、 前記入力信号の入力指令に応答して、前記入力側信号切
    り替え装置と前記データ蓄積・読みだし制御装置を付勢
    し、該当するデータ蓄積装置の所定の位置に前記入力信
    号を記憶し、該記憶信号の読みだし指令に応答して、前
    記前記データ蓄積・読みだし制御装置および前記出力側
    信号切り替え装置を付勢して該当するデータを出力す
    る、サーバー制御装置とを有するAVサーバー。
  6. 【請求項6】前記データ蓄積・読みだし制御装置および
    前記データ蓄積装置は、光磁気ディスク装置を有する、
    請求項5記載のAVサーバー。
  7. 【請求項7】前記光磁気ディスク装置は交換可能な光磁
    気ディスク記録媒体を有する、請求項6記載のAVサー
    バー。
  8. 【請求項8】前記入力側信号切り替え装置の前段に、符
    号化装置をさらに設けた、請求項5〜7いずれか記載の
    AVサーバー。
  9. 【請求項9】前記出力側信号切り替え装置の後段に、符
    号化装置をさらに設けた、請求項5〜8いずれか記載の
    AVサーバー。
  10. 【請求項10】前記サーバー制御装置は、コンピュータ
    ネットワークに接続され、該コンピュータネットワーク
    に接続されたアプリケーション・WS/PCと協働す
    る、請求項5〜9いずれか記載のAVサーバー。
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