JPH0856293A - デジタルシリアル映像用クロック再生回路 - Google Patents

デジタルシリアル映像用クロック再生回路

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JPH0856293A
JPH0856293A JP32042494A JP32042494A JPH0856293A JP H0856293 A JPH0856293 A JP H0856293A JP 32042494 A JP32042494 A JP 32042494A JP 32042494 A JP32042494 A JP 32042494A JP H0856293 A JPH0856293 A JP H0856293A
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frequency
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control
digital
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JP32042494A
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John Francis
フランシス ジョン
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Gennum Corp
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    • H04N21/2383Channel coding or modulation of digital bit-stream, e.g. QPSK modulation
    • HELECTRICITY
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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 入力信号がコンポジット映像信号かコンポー
ネント映像信号であるかの判別可能なデジタルシリアル
映像用クロック再生回路。 【構成】 クロック再生回路1は、デジタル受信器4
8、デスクランブラー52、デシリアライザー56、制
御回路50から構成する。デジタル受信器48へのデジ
タル入力信号列11からリタイムドデータ、再生クロッ
ク59、搬送波検出信号63が生成され、デスクランブ
ラー52ではリタイムドデータと再生クロック59を用
いデスクランブルドデータ出力53を生成する。デシリ
アライザー56ではこのデスクランブルデータ出力53
からパラレルデータ55を生成し、再生クロック信号5
9からタイミング基準検出信号57を生成する。制御回
路50には自動微調段と周波数掃引段を設け、タイミン
グ基準検出信号57と搬送波検出信号63を用いてVC
Oの温度補償を行い周波数掃引を行ってPLL54のロ
ックを補助し、映像信号を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明はデジタルシリアル映像
用クロック再生回路、特に、フェーズロックドループ回
路、デスクランブラー、デジタルシリアル信号用デシリ
アライザーを備えた装置においてクロック信号を抽出し
たり、デジタル映像データ列のタイミングを合わせ直す
集積回路として作製するのに適した制御回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータ列を表す方法としては複
数の方法が知られている。例えば、デジタルデータ列
を、スクランブル処理された極性フリーNRZI(非ゼ
ロ復帰反転則)シーケンスとして表すことができる。こ
のシーケンスには線形フィードバックシフトレジスタと
して2個の固定多項式がインプリメントされている。こ
の他、アナログ信号用ビットパラレルデジタルインター
フェースやビットパラレル信号用デジタルシリアルイン
ターフェースを規定したSMPTE(Society
of Motion Picture and Tel
evision Engineers)規格もある。こ
のため、データ速度が異なる様々なデジタル映像信号列
を用いた装置が多数ある。例えば、アナログ映像信号の
場合、タイミング情報は水平走査周波数によって決まっ
ており、この水平走査周波数は水平同期信号と呼ばれる
タイミング信号で制御するのが一般的である。NTSC
方式では、コンポジット信号は画面1枚あたりの走査線
数は525本で1秒間に29.97枚の画面作り出すよ
うになっているため、最終的な水平走査周波数は15.
734kHzになる。PAL方式では、コンポジット信
号は画面1枚あたりの走査線数は625本で1秒間に2
5枚の画面を作り出すため、水平走査周波数は15.6
25kHzとなる。コンポジット信号の場合、水平同期
タイミング信号を判別するためデジタル信号の中に1水
平走査線につき1つのタイミング基準信号(TRS)が
設けられている。一方、コンポーネント映像信号の水平
走査周波数はコンポジット映像信号と同じであるが、コ
ンポジット信号(輝度信号1つと色差信号2つからな
る)の場合はデジタル信号の中に1水平走査線につき2
つのタイミング基準信号が設けられている。この2つの
タイミング基準信号によってEAV(有効映像期間終
了)とSAV(有効映像期間開始)タイミング基準コー
ドが判別される。
【0003】SMPTE規格259Mによれば、上記の
水平走査周波数のデジタル信号列のビット伝送速度は
4:2:2方式または4fscコンポジットデジタル信号
方式のどちらかの方式で決まる。コンポジットデジタル
信号のビット伝送速度は、525本方式または625本
方式のどちらかの方式と同じであり、13.5MHzの
輝度信号のサンプリングの場合の伝送速度は270メガ
ビット/秒であり、18MHzの輝度信号サンプリング
の場合の伝送速度は360メガビット/秒である。コン
ポジット信号の場合、NTSC4fsc信号の伝送速度は
143メガビット/秒であり、PAL4fscコンポジッ
ト信号の伝送速度は177.3メガビット/秒である。
【0004】周知な回路であるフェーズロックドループ
(PLL)をデータ通信用受信器に用いて電圧制御発振
器(VCO)の位相を入力データストリームに固定させ
てこの入力データからクロック信号を再生する。次に、
再生されたクロック信号にタイミングを合わせなおし
た、つまり、同期させた新しいデータ信号を生成するた
めこの再生クロック信号を用いて前記入力データをサン
プリングする。クロック信号はVCOから作りだしたも
のであるため、再生クロック信号もタイミングを合わせ
直したデータ信号も「タイミングジッター」の影響はほ
とんど受けない。次にこのデータ信号と再生クロック信
号をデスクランブラーに供給する。デスクランブラーを
用いて、スクランブル処理されたデジタルシリアルスト
リームを本来の非スクランブル化シリアルデータストリ
ームへ変換復調する。こうして得られた非スクランブル
化シリアルデータストリームをデシリアライザーへ出力
する。デシリアライザーでは入力されたシリアルデータ
ストリームをパラレルデータ(例えば、10ビットデー
タ)に変換する。このデシリアライザーでは、パラレル
出力に10ビットワードの境界を設定するためタイミン
グ基準信号を検出する。
【0005】一定のビット伝送速度を有した様々なデジ
タル映像データストリームからクロック信号を抽出でき
るよう装置を設計する場合、VCOのチューニングレン
ジは広くなければならない。残念ながら、チューニング
レンジが広いとVCOは調波に固定されてしまい、その
結果クロック信号が不正確になってしまう。また、正確
なビット伝送速度は不明だが所定の範囲にあるような装
置の場合、PLLがロックするビット伝送速度を知るの
が望ましい。調波へのロックを防止し、PLLがロック
するビット伝送速度を判別するため、所定デジタルシリ
アルビット伝送速度に適した中心周波数を選択できるよ
うVCOのチューニングレンジは狭く設計するのが一般
的である。中心周波数を自動的に選択する時に調波にロ
ックしてしまうのを防止するため、デスクランブラーや
デシリアライザーなどタイミング基準信号を検出する手
段を装置に取り付けて抽出クロック信号やタイミング合
わせ直しデータが有効か無効かを判別する。このような
周知な装置では、タイミング基準信号が検出されるとV
COに対して所望の中心周波数を選択する。一方、適当
な時間が経過した後にタイミング基準信号が検出されな
い場合は、別の中心周波数が選択される。タイミング基
準信号が検出されるまでこれが繰り返される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置の場合、広
い発振周波数にわたってVCOの位相ノイズを低く抑え
続けるのは困難であった。この問題を解決する方法とし
ては、二重係数(dual modulus ) 周波数分割器をPLL
のフィードバックループの中に挿入してVCOをチュー
ニングさせるレンジを小さくする方法が知られている。
二重周波数分割器の係数は1または2である。このよう
に、PLLの所定入力に対しては、周波数分割器係数が
1の場合に比べて2の場合はVCO周波数は2倍以上に
なる。このような装置では、周波数分割器の出力からク
ロックを作成するため分割器の係数の選択が影響するこ
とはない。
【0007】PLLをロックさせる過程のことを捕捉(a
cquisition) という。また、PLLが自分でロックする
ような場合は引き込みという。ロック能力はループ帯域
幅によって制限されており、実際の装置では何らかの補
助手段を設けた場合にのみロック能力が得られる。PL
Lをロックさせる際に用いる方法としては周波数掃引方
法が知られている。周波数掃引法では補助回路を用いて
信頼性の高いロックを行う。一般的な周波数掃引回路に
は定電流が流れており、この電流をループフィルターの
積分器に送出する。積分器から出力されるランプを用い
てVCOを制御すると、VCOの周波数が掃引される。
いったんPLLがロックされると電流が遮断され、VC
Oが必要とする補正電圧値まで積分回路は充電される。
【0008】デジタルシリアル分野用のPLL回路のも
う1つの問題点は温度依存性、すなわち、VCOのドリ
フト現象にある。実際の装置でのVCOの温度依存性は
比較的大きい。チューニングレンジが狭いPLL回路、
例えば、デジタルシリアル分野用PLL回路では、VC
Oの温度依存性はループ調整レンジの範囲外であるため
VCOの温度ドリフトを補正するPLLの能力は非常に
制限されてしまい、これによりPLLやデジタル受信器
の性能が影響を受けるため温度依存性が問題になる。
【0009】従って、自動微調を行ったり、PLL段の
捕捉を補助することができるデジタル受信器のPLL用
制御回路が必要である。PLL回路の特性が影響を受け
ないよう自動微調回路の時定数は小さくしなくてはなら
ない。さらに、デジタル映像分野の場合はコンポジット
映像とコンポーネント映像を区別できるクロック再生装
置が必要である。
【0010】本願発明は上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、自動微調を行って
VCO位相ノイズを低く抑え、周波数掃引を行ってVC
Oのドリフトを補正してPLLが入力信号の位相または
周波数にロックできるようにし、入力信号がコンポジッ
ト映像信号かコンポーネント映像信号であるかを判別で
きる制御回路等を備えたデジタルシリアル映像用クロッ
ク再生回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は入力信号用入力ポートと、係数選択用周
波数選択入力ポート付き周波数分割器からなる電圧制御
発振器を備えたフェーズロックドループ用制御回路から
なるデジタルシリアル映像用クロック再生回路であっ
て、前記電圧制御発振器がその周波数を制御する制御ポ
ートを有している前記制御回路が、前記電圧制御発振器
回路の前記制御ポートに接続されており、前記制御ポー
トに周波数制御信号を生成して前記電圧制御発振器の周
波数を制御する手段を有する同調段と、前記同調段に接
続されており、前記電圧制御発振器の前記周波数を可変
する手段と、前記電圧制御発振器の前記周波数を前記入
力信号にロックする手段とを有する周波数掃引段と、前
記周波数掃引段に接続されており、前記入力信号からタ
イミング基準信号を再生するための入力ポートと、前記
タイミング基準信号に応じて前記周波数掃引段及び前記
同調段の動作を制御する手段とを有する制御段とから構
成されていることを特徴とする。
【0012】また、本願発明のデジタル入力信号列を受
信するための入力ポート付きデジタル映像受信器用コン
ポジット及びコンポーネント映像検出回路からなるデジ
タルシリアル映像用クロック再生回路は、デジタル信号
列の位相にロックする周波数分割段付き電圧制御発振器
を有したフェーズロックドループを具備しており、前記
周波数分割段には前記周波数分割段の係数を制御する周
波数選択入力ポートが設けられており、また、前記デジ
タル入力信号列はコンポジット映像信号またはコンポー
ネント映像信号からなるところの前記検出回路は、前記
デジタル入力信号列から生成したタイミング基準信号が
入力される入力ポート手段と、前記入力ポート手段に接
続されていて前記タイミング基準信号の周波数を表す信
号を生成する周波数検出手段と、前記信号に応じて前記
コンポジット映像信号と前記コンポーネント映像信号を
判別する判別手段と、前記判別手段に接続されており、
前記周波数分割器の前記周波数選択入力ポートに接続さ
れている出力端に周波数選択信号を生成する係数制御手
段とから構成されていることを特徴とする。
【0013】
【作用および効果】本願発明のデジタルシリアル映像用
クロック再生回路は上記のような構成を有しており、前
記同調段からの前記周波数制御信号により前記電圧制御
発振器の周波数は一定に維持される。また、前記周波数
掃引段の前記周波数可変手段によって前記電圧制御発振
器の周波数を掃引して前記フェーズロックドループの引
き込み範囲にするとフェーズロックドループは入力信号
にロックされる。前記制御段はタイミング基準信号に基
づいて前記周波数掃引段と前記同調段の動作を制御す
る。このように、同調段により自動微調が可能になるた
めVCOの位相ノイズを広い発振周波数にわたって低く
抑えることができる。また、前記周波数掃引手段での周
波数掃引によりVCOのドリフト現象を防止することが
できる。
【0014】さらに、本願発明のクロック再生回路の映
像検出回路によれば、PLLがロックされると入力信号
からタイミング信号及びデジタルデータが抽出され、入
力信号がコンポジット信号からコンポーネント信号かが
判別できるためデジタル映像用装置への利用が可能であ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本願発明の好適な
実施例を詳細に説明する。
【0016】図1は映像信号などのデジタル信号列11
に適した従来の自動クロック再生回路10を示してい
る。この自動クロック再生回路19はPLL12、デス
クランブラー14、デシリアライザー16、発振器/カ
ウンター18で構成されている。以下に説明するよう
に、PLL12はデジタル信号列11の位相をロック
し、また、クロック信号13を再生する時に使用する。
再生クロック信号13に同期し、タイミングを合わせ直
したデータ信号15(以下、リタイムドデジタル信号と
称す)を前記クロック信号13を用いて生成する。デス
クランブラー14では再生クロック信号13を用いて、
スクランブルされていな本来のデータからなるシリアル
ストリームへ前記リタイムドデジタル信号15をデスク
ランブル処理、すなわち、変換する。スクランブルされ
ていないデータ列は次にデシリアライザー16へ供給さ
れ、ここで10ビットデータワードなどのパラレルデー
タに変換される。
【0017】デジタル信号列11はデジタル映像信号で
ある。このデジタル映像信号はSMPTEなどで定めた
規格によって決められている。SMPTE規格259M
では「コンポネーント」映像装置用と「コンポジット」
映像装置用のそれぞれについてデジタル信号列のビット
伝送速度を定めている。コンポジット映像装置にはNT
SC規格とPAL規格がある。NTSC規格では、コン
ポジット映像信号は画面1枚あたりの走査線数は525
本で1秒間に29.97枚の画面作り出すようになって
おり、水平走査周波数は15.734kHzになる。P
AL方式では、コンポジット信号は画面1枚あたりの走
査線数は625本で1秒間に25枚の画面を作り出すた
め、水平走査周波数は15.625kHzとなる。デジ
タル状のコンポジット信号、すなわち、デジタル信号列
11には1水平走査線につき1つのタイミング基準信号
(TRS)が設けられている。このデジタル信号列11
はデジタルデータストリーム、つまり、ビットで構成さ
れている。TRSは水平同期パルスに対応しており、水
平走査線を判別する。すなわち、デジタル信号列11に
関連するタイミングや同期情報はTRSから得られる。
【0018】コンポーネント映像装置の場合、映像信号
には輝度信号成分が1つと色差信号成分が2つ含まれて
いる。輝度信号成分と色差信号成分は別々に符号化され
ているため、コンポーネント映像装置の輝度信号成分と
は無関係に色を変化させることが可能である。コンポー
ネント映像信号の水平走査周波数はコンポジット映像信
号と同じである。つまり、NTSC方式では15.73
4kHzで、PAL方式では15.625kHzであ
る。しかしながら、コンポーネント映像信号にはTRS
が2つあり、これらのTRSは対応するデジタル信号列
11の中に存在している。一方のTRSでEAV(有効
映像期間終了)タイミング基準コードを判別し、他方の
TRSでSAV(有効映像期間開始)タイミング基準コ
ードを判別する。
【0019】SMPTE規格259Mでは、NTSC方
式用及びPAL方式用デジタル映像信号列のビット伝送
速度はそれぞれ4fscコンポジットデジタル信号方式ま
たは4:2:2コンポーネントデジタル信号方式のいず
れかに定められている。
【0020】コンポジット4fscNTSCデジタル信号
方式のビット伝送速度は143メガビット/秒(Mb/
s.)であり、一方PAL4fscコンポジット信号の伝
送速度は177.3メガビット/秒(Mb/s.)であ
る。これに対して、コンポーネント映像信号の場合、N
TSC(525本方式)方式とPAL(625本方式)
方式の装置のいずれもビット伝送速度は同じで、SMP
TE規格259Mによれば13.5MHzの輝度信号の
サンプリングの場合の伝送速度は270メガビット/秒
であり、18MHzの輝度信号サンプリングの場合の伝
送速度は360メガビット/秒である。
【0021】図1と図2において、PLL12にはデジ
タル信号列11を受信するための入力端20が設けられ
ている。図2に示すように、このPLL12は「周波数
選択性」回路であり、位相検出器22、ループフィルタ
ー24、電圧制御発振器(VCO)26から構成されて
いる。このVCO26はループフィルター24の出力端
と位相検出器22の入力端に接続されてフィードバック
ループを形成している。図2に示すように、このフィー
ドバックループには二重係数割算器(dual modulus divi
der)28を組み込むことができる。後から説明するよう
にこの二重係数割算器28でVCO26のレンジを大き
くする。二重係数割算器28には再生クロック信号13
用の出力ライン30が設けられている。
【0022】PLL12はVCO26を用いて入力デジ
タル信号列11の位相をロックする。これにより、デジ
タル信号11からなるデータビット内に隠れていたクロ
ック信号が再生される。次に、再生クロック信号13を
用いて入力デジタル信号列11をサンプリングすると再
生クロック信号13に同期したリタイムドデジタル信号
15が生成される。クロック信号13はVCO26の出
力から求めているため、再生クロック13とリタイムド
デジタル信号15は比較的ジッターが少ない。
【0023】図1に示すように、PLL12からのクロ
ック出力30はデスクランブラー14とデシリアライザ
ー16に接続されている。さらに、PLL12にはデス
クランブラー14に供給されるリタイムドデジタル信号
15用の出力端32も設けられている。デスクランブラ
ー14の主な機能は、リタイムドデジタル信号15のデ
ータビットをスクランブルのかかっていない本来のデー
タと同じ形へ変換または復号化することにある。こうし
て復号化されたデータビットはデシリアライザー16へ
入力される。このデシリアライザー16では復号化され
たデータビットのシリアルストリームをパラレルデータ
信号17に変換する。デシリアライザー16はTRSを
検出し、これと再生クロック信号13を用いてシリアル
ストリームをパラレルデータ17に変換するための例え
ば10ビットのワード境界を設定する。デシリアライザ
ー16にはTRS検出信号35用の出力端34も設けら
れている。
【0024】図1において、発振器/(二値)カウンタ
ー18はVCO26(図2)の中心周波数を選択してP
LL12の中心周波数選択を制御する。発振器/カウン
ター18はVCO26用中心周波数選択制御信号を生成
する。この中心周波数選択の速度は発振器/カウンター
18で決まる。
【0025】図1に示すように、発振器/カウンター1
8にはデシリアライザー16からのTRS検出信号35
用の出力端34も接続されている。VCO26の正しい
中心周波数が選択されるとTRS検出信号35はハイ
(有効)になる。いったん所望の中心周波数が選択され
ると、発振器/カウンター18は不能状態になる。デジ
タル信号列11が失われるような場合は、TRS検出信
号35がローになる(デジタル信号列11がない場合は
TRS信号(図示せず)を検出できないからである)。
ロー状態のTRS検出信号35によって発振器/カウン
ター18は使用可能状態となり、また、VCO26が入
力デジタル信号列11に固定されるまで発振器/カウン
ター18が決めた速度でVCO26の中心周波数を変化
させる。
【0026】TRS検出信号35がローになればいつで
もVCO26の中心周波数設定が失われる点を理解して
おく必要がある。このように、デジタル信号列11が中
断されると、TRS検出信号35もローになり、この結
果VCO26の中心周波数設定が失われてしまう。この
ような事態を防ぐため、論理(OR)ゲート36の一方
の入力端にはTRS検出信号35が、そして、他方の入
力端には反転搬送波検出信号37’が入力されており、
この論理ゲート36から発振器/カウンター18へイネ
ーブル入力が送られる。デジタル信号列11が中断され
るような場合は、反転搬送波検出信号37’がハイにな
る。このように、TRS検出信号35がローになる(反
転搬送波検出信号37’がハイになるため)と発振器/
カウンター18は不能状態のままとなる。このため、T
RS検出信号35の中断によって発振器/カウンター1
8が使用可能状態になるようなことはなく、また、VC
O26の中心周波数設定が失われるようなこともなくな
る。
【0027】図2に示すように、二重係数割算器28は
PLL12のフィードバックロープの中のVCO26の
出力端と、位相検出器22の2つの入力端のうちいずれ
か一方の入力端との間に接続されている。二重係数割算
器28を用いているため、VCO26の狭いチューニン
グレンジを利用しながらPLL12の発振周波数の範囲
を広くできる。この回路構成は従来の問題を解決するた
めになされたものである。つまり、従来は広い発振周波
数にわたってVCOの位相ノイズを小さく維持するのは
困難であった。図2において、PLL12のフィードバ
ックループに二重係数割算器28が挿入されている。こ
の二重係数割算器28には1または2に選択可能な係数
が設けられている。従って、PLL12へ所定の入力が
ある時は、二重係数割算器28の係数が1の場合に比べ
て係数が2の場合ではVCO26の周波数は2倍以上に
なる。このため、図2のような回路構成の場合は、二重
係数割算器28のクロック出力30から再生クロック信
号13が生成しているため係数選択は行われていないよ
うに見える。
【0028】SMPTE規格259Mでは、コンポジッ
トNTSC4fsc(143MB/S)の場合もコンポジ
ットPAL4fsc(177.3MB/S)の場合も二重
係数割算器28の係数は2に設定されている。この設定
により、VCO26の周波数はコンポーネント信号が必
要とするレンジ内、つまり、18MHz輝度信号サンプ
リングの場合は270MB/Sにおさまる。これによ
り、係数2.4であるVCO26の必要チューニングレ
ンジは小さくなる。しかしながら、4つのデジタル信号
規格を使用している場合は、VCO26の中心周波数を
選択するのに2ビット必要になる。この2つのビットの
うち一方のビットを分割器係数制御(入力ライン29で
の制御)に使用して、VCO26のどの2つの中心周波
数を4fscコンポジットデジタル信号に使用しなくては
ならないか、また、どの2つの中心周波数を4:2:2
コンポーネントデジタル信号に使用しなくてはならない
かを決める。
【0029】PLL12をロックさせる過程を当該技術
分野では「捕捉(acquisition) 」という。あるいは、P
LL12自身がロックする場合は、「引き込み(pull-i
n) 」という。ロック能力はPLL12のループ帯域幅
により制限されており、何らかの補助があるときにだけ
ロック能力を得られる場合が多い。
【0030】図3にはループフィルター24’付きのフ
ェーズロックドループ12’が示されており、周波数掃
引用補助回路が備えている。このループフィルター2
4’には積分器38が組み込まれている。また、周波数
掃引回路には定電流源40が設けられており、この定電
流源40はループフィルター24’の積分器38へ電流
sweep を供給する。ループフィルター24’からはラ
ンプが出力されており、このランプでVCO26を制御
する。これにより、VCO26の周波数が掃引される。
いったんPLL12がロックされてしまうと、定電流源
40で生成した電流Isweep は遮断され、VCO26が
必要とする正しい電圧まで積分器38は充電される。
【0031】次に図4を参照する。この図には本願発明
に係るクロック再生回路内PLL用制御回路50が示さ
れている。このクロック生成回路1はデジタル映像分
野、例えば、SMPTE規格259Mに準拠したデジタ
ル映像受信器などへの利用に適している。
【0032】図4に示すように、クロック再生回路1
は、デスクランブラー52に接続されたデジタル受信器
48を備えており、このデスクランブラー52はさらに
デシリアライザー56に接続されている。デジタル受信
器48には入力データ信号列11を受信する入力ポート
49が設けられている。デジタル受信器48に設けられ
ているPLL54は通常はデジタル受信器48と一体に
構成されており、また、デジタル受信器48内の信号処
理回路(図示せず)に接続されている。この信号処理回
路はPLL54からの出力を用いて出力端58へはリタ
イムドデータ信号51を、出力端60には再生クロック
59を、そして出力端62には搬送波検出信号63をそ
れぞれ出力する。
【0033】リタイムドデータ信号51と再生クロック
59はデスクランブラー52に供給される。デスクラン
ブラー52では入力信号列11からなるデジタルシリア
ルストリームをスクランブルがかかっていない本来の形
へ変換、すなわち、デスクランブル処理してデスクラン
ブルドデータ出力信号53を生成する。このデスクラン
ブルドシリアルデータ出力信号はデシリアライザー56
に送出される。そして、このデシリアライザー56で
は、依然としてシリアルビットストリームを含んだデス
クランブルドデータ出力信号53を受取り、この信号を
パラレルデータ出力55へ変換する。
【0034】デシリアライザー56は再生クロック信号
59を使用してTRS検出信号57を生成して出力ライ
ン64へ出力する。このTRS検出信号57はシリアル
データ出力53の非直列化に使用されると共に制御回路
50でも使用される。
【0035】図4に示すように、PLL54にはループ
フィルター出力端66、VCO制御入力ポート68、周
波数選択入力端70が設けられている。本願発明によれ
ば、制御回路50はループフィルター出力端66、VC
O制御入力ポート68、周波数選択入力端70に接続さ
れている。制御回路50には搬送波検出信号63やTR
S検出信号57を受信する入力端も設けられている。本
願発明の第2の実施例では、TRS検出信号57と搬送
波検出信号63の代わりに水平同期信号(図6参照)を
制御回路50で使用している。
【0036】後で説明するように、本願発明の制御回路
50はVCO段の幅広いチューニングレンジを特徴とし
ながらもPLL54のVCO段での温度ドリフト補正を
行う。本願発明のその他の特徴としては、制御回路50
の時定数が低いことである。時定数が低いためPLL5
4の特性に対する制御回路50の影響が最小限に抑えら
れる。後で説明するように、本願発明の制御回路50の
もう一つの特徴は、映像信号入力がコンポジット映像信
号であるかコンポーネント映像信号であるかを判別する
弁別器を備えている点である。
【0037】図5には制御回路50の構成がより詳細に
示されている。同図では図4の部材と同一の部材には同
一の参照番号を付与している。本願発明によれば、PL
L54は位相検出器76、ループフィルター78、電圧
制御発振器(VCO)80で構成されており、このVC
O80は二重係数割算器82を具備している。本願発明
によれば、VCO80には狭レンジ制御入力84と広レ
ンジ制御入力86が入力されており、これら2つの入力
がVCO制御入力ポート68を形成している。さらに、
広レンジ制御入力86は積分器88の出力端に接続され
ている。後から説明するように、この積分器88は周波
数掃引機能と自動微調機能の両方の機能を果たしてい
る。
【0038】図5において、積分器88は演算増幅器9
0で構成されている。この演算増幅器90の非反転入力
端には基準電圧Vref が接続されており、また、演算増
幅器90の出力端と反転入力端は積分コンデンサーC
int を介して互いに接続されている。演算増幅器90の
反転入力端はスィッチS3 を介してループフィルター7
8の出力端66にも接続されている。スィッチS3 の制
御入力端は出力端62(図4参照)の制御信号や搬送波
検出信号63に接続されている。また、演算増幅器90
の反転入力端は電源92とスィッチS1 にも接続されて
いる。電源92では定電流Isweep を生成する。この電
源92には制御入力端94が設けられており、この入力
端94はタイミング基準制御段71に接続されている。
スィッチS1 には制御端子96も設けられており、この
制御端子96はタイミング基準制御段71に接続されて
いる。
【0039】基準制御段71は発振器98と、TRS検
出信号57や搬送波検出信号63用の制御論理ゲート1
06から構成されている。映像信号検出器142は本願
発明の特徴部分であり、この検出器は後で説明するよう
にコンポジット映像信号とコンポーネント映像信号を判
別をするときに使用される。映像信号検出器142は周
波数/電圧変換器(つまり、FVC)100と比較器1
12からなる。FVC100は出力端102へ電圧信号
を供給する機能を果たしている。出力端102に出力さ
れる電圧信号は比較器112へ送出され、この比較器1
12は電圧信号と電圧スレッショルド値Vthshを比較し
て信号を出力する。この信号は入力信号11の種類を表
すもの、つまり、入力信号がコンポジット映像信号かコ
ンポーネント映像信号であるかを表すものである。
【0040】図5に示すように、発振器98の出力端は
スィッチS1 の制御入力端96に接続されている。発振
器98はコンデンサーCosc とスィッチS2 で制御す
る。スィッチS2 には制御入力端104が設けられてお
り、この入力端104は論理「OR」ゲート106の出
力端に接続されている。この論理ゲート106の一方の
入力端には、インバーター108を介して論理反転され
た反転搬送波検出信号63’が入力されている。論理ゲ
ート106のもう一方の入力端にはTRS検出信号57
(図4参照)が入力されている。
【0041】コンポジット/コンポーネント映像信号検
出器142には1/4割算器110が接続されている。
この割算器110からは係数制御出力信号111が出力
され、この出力信号はPLL54内の周波数レンジ選択
入力ライン70(及び二重係数割算器82とVCO8
0)に出力される。出力信号111によりPLL54の
中の二重係数割算器82の周波数が選択される。1/4
割算器110と二重係数割算器82によって、SMPT
E規格259Mを構成している4つの基準にあった中心
周波数レンジが得られる。
【0042】1/4割算器110には入力端114が設
けられており、この入力端114はコンデンサーCosc
に接続されている。割算器110にはリセット入力端1
16と設定入力端118も設けられている。比較器11
2の反転入力端は周波数/電圧変換器100の出力端1
02に接続されており、一方、比較器112の非反転入
力端は基準電圧Vthshに接続されている。図からも分か
るように、比較器112からは反転出力120と非反転
出力122の2つが出力されている。反転出力120は
論理「AND」ゲート124を介してリセット入力端1
16に接続されている。このANDゲート124のもう
一方の入力端には、単安定回路126と遅延段128か
らなる遅延回路が接続されている。遅延段128では遅
延期間T1を発生させる。この遅延期間はコンポジット
/コンポーネント映像の場合は10ミリ秒のオーダーで
ある。遅延段128の入力端はコンデンサーCosc に接
続されており、単安定回路126へ「トリガー」信号を
出力している。これにより単安定回路126からAND
ゲート124に「クロックパルス」が出力される。
【0043】図5に示すように、比較器112の非反転
出力122はもう一つのANDゲート130を介して設
定入力端118に接続されている。非反転出力122と
単安定回路126の出力はAND処理されて割算器11
0が設定される。
【0044】図4と図5において、本願発明のクロック
再生回路50の動作は以下に説明する通りである。搬送
波検出信号63がハイで、TRS検出信号57がローの
時、ORゲート106からの出力はローであり、スィッ
チS2 はオープンになる。スィッチS2 がオープンの状
態では発振器98は使用可能な状態になり、この発振器
98は(制御端子96)を介してスィッチS1 を制御す
る。この結果、コンデンサーCint は充放電を行う。ス
ィッチS1 を開閉すると積分器88からは「鋸波」波形
が出力され、この鋸波は広レンジ制御入力86に送られ
る。積分器88からの鋸波出力にはVCO80の周波数
を掃引する効果がある。VCO80(及び二重係数割算
器82)の周波数がPLL54の引き込み範囲内の時は
PLL54は入力データ信号列11にロックする。
【0045】PLL54がロックすると、デジタル受信
器48はリタイムドデータ信号57と再生クロック信号
59を生成する。次に、デスクランブラー52(及びデ
シリアライザー56)ではタイミング基準信号(TR
S)を検出してTRS検出信号57を出力端64に出力
する。コンポジット及びコンポーネント映像信号の場合
は、TRS検出信号57は1デジタルシリアルクロック
期間だけハイになるが、その速度はコンポジット映像信
号の場合の水平走査速度(horizontal rate) に等しく、
または、コンポーネント映像信号の場合の水平走査速度
の2倍である。TRS検出信号57がハイになると、ス
ィッチS2 への制御入力信号104もハイになるためス
ィッチS2 は閉じてしまう。TRS検出信号57の中の
パルス期間の間このスィッチS2 は閉じたままである。
スィッチS2 が閉じた状態では、コンデンサーCosc
ゼロボルトまで放電してしまう。これに対してスィッチ
2がオープンの場合は、スィッチS2 が再び閉じるま
でに発振器98はコンデンサーCosc を十分高い電圧ま
で充電させることができないためスィッチS1 は開いた
ままとなり電源92は不能状態になる。電源92が不能
の状態では、積分器88は広レンジ制御入力86が形成
しているパスまたはループの中に留まる。これにより、
自動微調機能が起動され、VCO80の狭レンジ制御入
力84は基準電圧Vref のレベル、すなわち、演算増幅
器90の反転入力端での電圧レベルに維持される。
【0046】次に図6を参照する。この図には本願発明
の第2実施例の制御回路132が示されている。この制
御回路132は図5の制御回路50に類似している。図
5及び図6において、同一部材には同一参照番号を付与
している。また、部品のそれぞれの値は、例えば、コン
デンサーCint の場合は3.3μFのように部品の横に
記載している。
【0047】図6の制御回路132はデジタル受信器4
8とデジタル映像デコーダー72からなるクロック再生
回路1’用のものである。デジタル受信器48とデジタ
ル映像デコーダー72には、Gennum社(カナダ
国、オンタリオ州、バーリントン所在)製のGS900
0系部品を用いることができる。デジタルデコーダー7
2はデスクランブラー52とデシリアライザー56(図
4参照)の2つの機能を兼ね備えている。デジタル(映
像)デコーダー72の出力端74には水平同期信号73
が出力される。デコーダー72ではTRS検出信号57
の代わりに水平同期信号73を出力する。この水平同期
信号73はデジタル信号で、TRSが検出される度にそ
の状態が変化する。このように、水平同期信号73の周
波数はTRS検出信号(図5参照)の半分である。
【0048】図6に示すように、デコーダー72の水平
同期出力端74は単安定バイブレーター134のトリガ
ー入力端に接続されている。周知なように、単安定バイ
ブレーター134からはトリガー入力に応じて所定出力
パルスが出力される。図6に示すように、単安定バイブ
レーター134のトリガー入力端には水平同期信号73
が入力されており、一方、その出力端はスィッチS2
制御端子104に接続されている。スィッチS2 はNP
NトランジスタQ2 で構成しており、このトランジスタ
2 のベースがスィッチS2 の制御端子104の役割を
果たしている。トランジスタQ2 のコレクタには抵抗1
36を介してコンデンサーCosc が接続されており、接
点138が形成されている。図6に示すように、コンポ
ジット/コンポーネント検出段142は単安定バイブレ
ーター134に接続されており、このバイブレーターは
トリガー入力として水平同期信号73を利用している。
第2実施例では、単安定バイブレーター134は周波数
/電圧変換器100(図5参照)の一部を構成してい
る。
【0049】再び図6を参照する。電源92の制御端子
94は比較器140の非反転出力端に接続されている。
この比較器140の非反転入力端は接点138に接続さ
れており、電圧VC (つまり、コンデンサーCosc )に
応答する。比較器140の反転入力端はスレッショルド
電圧Vth2 に接続されている。比較器140の反転出力
端には遅延段128の入力端が接続されており、遅延段
128に電圧信号VDを供給している。電圧VC がスレ
ッショルド電圧Vth2 を越えるといつでも比較器140
の非反転出力がハイになる。これにより、電源92は使
用可能状態になるが反転出力(つまり、電圧信号VD
はローになる。
【0050】図6において、制御回路132にはコンポ
ジット/コンポーネント信号検出段142(ブロックに
て表示)が設けられている。このコンポジット/コンポ
ーネント検出段142には入力端144が設けられてお
り、この入力端は単安定バイブレーター134の出力端
(及びスィッチS2 の制御端子104)に接続されてい
る。図に示すように、コンポジット/コンポーネント検
出段142には反転出力端120と非反転出力端122
が設けられている。このコンポジット/コンポーネント
検出段142は、周波数/電圧変換器100と、図5に
示す比較器112と、図6に示す単安定バイブレーター
134から構成されている。また図6に示すように、単
安定回路126(図5参照)はAND論理ゲート14
6、インバーター148、遅延段150で構成する。遅
延段128からは有効低出力152(つまり、T1)が
出力され、この出力はインバーター148と第2遅延段
150へ入力される。そして、第2遅延段150からは
第2遅延期間T2が出力される。有効低出力152(つ
まり、第1遅延段128によって期間T1だけ遅延され
た信号VD )は反転されて電圧信号VE が生成される。
この電圧信号VE は第2遅延段150からの出力(つま
り、さらに第2の期間、すなわち、6ミリ秒遅延された
遅延段128からの出力)と共にAND処理されて電圧
信号VF が出力される。この電圧信号VF はANDゲー
ト128、130のそれぞれにクロックパルス入力を送
り、コンポジット/コンポーネント検出段142の出力
120、122と共に割算器110のリセット入力11
6と設定入力118を制御する。割算器110の出力に
は係数制御信号111が含まれており、この信号はPL
L54の周波数選択入力端70に出力される。
【0051】図6において、割算器110への入力11
4は比較器154を介して接点138(つまり、電圧信
号VC )に接続されている。比較器154の反転入力端
は接点138に接続されていて電圧信号VC が入力され
る。一方、比較器154の非反転入力端はスレッショル
ド電圧Vth1 に接続されている。このため、スレッショ
ルド電圧Vth1 が電圧信号VC よりも高い時は常に比較
器154の出力はハイであることが分かる。
【0052】ループフィルター78からの出力66はト
ライステートバッファー156を介して積分器88に入
力される。トライステートバッファー156の出力側に
は抵抗158が接続されている。トライステートバッフ
ァー156には制御入力端子が設けられており、この端
子はデジタル受信器48からの搬送波検出出力端62に
接続されている。搬送波検出出力62がローの場合はト
ライステートバッファー156の出力が高インピーダン
ス状態となるように制御端子159は有効なハイの状態
になる。搬送波検出出力62はインバーター160を介
してトランジスタQ3 のベースに接続されている。トラ
ンジスタQ3 のコレクターは接点138においてコンデ
ンサーCosc に接続されている。トランジスタQ3 の機
能は以下に説明するとおりである。
【0053】図6の制御回路132ではVCO80には
制御入力端162が設けられており、この入力端は抵抗
1 を介して積分器88の出力端に接続されている。V
CO80の制御入力端162、つまり、接点166は一
定の電圧レベルにある。制御入力端子162と信号接地
端子の間には抵抗R2 が設けられている。抵抗R2 はバ
イス電流(つまり、VCO80の周波数)を設定し、積
分器88からは電流を注入または除去する電圧信号VA
が抵抗R1 を介して出力される。これにより、VCO8
0の発振周波数が制御される。スィッチS1 はトランジ
スタQ1 で構成する。トランジスタQ1 のコレクタは、
抵抗170を介して積分器88の入力端(つまり、演算
増幅器90の反転入力端)に接続されている。一方、ト
ランジスタQ1 のベースは制御端子96としての役割を
果たしており、この端子は制御信号VB を生成する発振
器98の出力端に接続されている。
【0054】図6及び図7と図8のタイミングチャート
を参照しながら制御回路132の動作を説明する。
【0055】作動中は、タイミング基準信号(TRS)
が検出される毎に水平同期信号73に正エッジ遷移(pos
itive-edge transition)が発生する(これは、デジタル
映像デコーダー72がTRSを検出するたびに水平同期
信号73の状態が変化するために生じるのである)。水
平同期信号73にこのような正エッジ遷移が発生する
と、単安定バイブレーター134がトリガーされてトラ
ンジスタQ2 はオンする。トランジスタQ2 がオンする
と、コンデンサーCosc が放電を行うため発振器98は
遮断される。
【0056】次に図7を参照する。この図は入力信号列
11がコンポジット映像信号の場合における図6の様々
な信号のタイミングを示したチャートである。図7のタ
イミングチャートは破線200を境にして2分されてい
る。すなわち、破線200の左側はデコーダー72がル
ープからはずれた場合、つまり、水平同期信号73が生
成されない場合を示している。一方、破線200の右側
は、デコーダー72がループからはずれていない場合、
つまり、水平同期信号73が検出される時の信号間の関
係を示している。
【0057】デコーダー72がループはずれを起こした
状態、つまり、図7の左側の部分をまず考えてみる。作
動中にデジタル映像デコーダー72がループからはずれ
ている場合は、発振器98を遮断する水平同期信号73
が生成されない。発振器98のデューティーサイクルは
10%に設計されているため、発振器98によるコンデ
ンサーCosc の放電量は充電の場合の9倍となる。図7
には電圧信号VC の負の傾斜部分202として示されて
いる。充電期間204では、接点138(図6参照)の
電圧信号VC は上昇し、トランジスタQ1 はオフにな
る。トランジスタQ1 がオフの時は、電流Isweep によ
ってコンデンサーCint は放電を行う。つまり、接点1
68での電圧VA は206に示すように減少する。この
結果、出力、すなわち、積分器88の電圧VA は図7に
示すように鋸波となる。電圧信号VAは制御入力端16
2に接続されているため、VCO80の周波数は増加す
なわち「掃引」する。次に、比較器154で電圧VC
スレッショルド電圧Vth1 が比較される。比較器154
の出力端は1/4割算器110の入力端114に接続さ
れており、この割算器110から係数制御信号111が
出力される。
【0058】次に図6を参照する。比較器140では電
圧信号VC (つまり、コンデンサーCosc の電圧レベ
ル)ともう一つのスレッショルド電圧Vth2 を比較す
る。スレッショルド電圧Vth2 が電圧VC を越えると比
較器140からは出力電圧信号V D が出力される。比較
器140から出力される非反転電圧信号VD は電源92
の制御端子94に接続される。電圧信号VC がスレッシ
ョルド電圧th2 (図7のIsweep 参照)を越えた状態で
は電源92は使用可能状態つまりオンになっている。電
圧信号D を用いて割算器110のクロックパルスVF
生成する。
【0059】次に、デコーダー72がループからはずれ
ていない、つまり、図7の右側半分の状態で、かつ、係
数制御信号111が208に示すように低い状態にある
場合について考えてみる。二重係数割算器82の周波数
分割係数が1に設定されている状態でPLL54(デジ
タル受信器48の内部)がコンポジット映像信号、つま
り、入力信号列をロックできると仮定すると、ロックが
完了するまでVCO80の周波数は掃引を行う。ロック
が完了すると、映像デコーダー72から水平同期信号7
3が出力され、TRSが検出されるたびにこの信号は切
り換わる。上記のように、水平同期信号73に正のエッ
ジ遷移が発生することによりコンデンサーCosc は放電
を行い、その結果、電圧信号VC は210に示すように
スレッショルド電圧Vth2 以下になってしまう。
【0060】図7及び図6において、電圧信号VC がス
レッショルド電圧Vth2 以下に落ちると、比較器140
の非反転出力端の電圧がローになり、212に示すよう
に電源92(及び電流Isweep )は遮断されてしまう。
一方、比較器140の反転出力端の電圧はハイになり、
214で示すように遅延期間T1が開始される。PLL
54がいったんロックされると、積分器88は自動微調
機能を実行する。この機能によって電圧信号VA は比較
的一定に維持される(これは、電流Isweep がオフであ
るためコンデンサーCint の電荷が変化しないからであ
る)。コンポジット/コンポーネント検出段142と単
安定バイブレーター134では、水平同期信号173の
周波数を測定および変換して電圧信号を生成し、この電
圧信号をスレッショルド電圧と比較する。コンポジット
映像信号の場合、コンポジット/コンポーネント検出段
142の非反転出力端122はハイのままであり、遅延
期間T2が経過すると信号VF が非反転出力端122を
計測して割算器110の出力(つまり、係数制御信号1
11)を図7の216及び218に示すようにハイにれ
する。
【0061】図7の218に示すようにいったん係数制
御信号111がハイになると、PLL54のロックは失
われてしまう。PLL54のロックが失われると、水平
同期信号73は切り換えをやめ、コンデンサーCosc
充電を開始して電圧信号VCが上昇する。この様子が図
7の220で示されている。電圧信号VC がスレッショ
ルド電圧Vth2 を越えると電源92がオンになり、図7
の222で示すように電圧信号VA がVCO80の周波
数を掃引し始める。係数制御信号111がハイであるた
め、割算器110の係数は2に設定される。このよう
に、VCO80の周波数が前回の値の2倍になると、P
LL54はロックする。PLL54がロックすると、水
平同期信号73が再び切り換えを開始する。これにより
図7の224で示すように発振器98と定電流Isweep
は遮断される。遅延段128で作成した遅延期間T1が
経過すると、コンポジット/コンポーネント検出段14
2からの出力122が計測されて1/4割算器110が
設定され、図7に示すように係数制御信号111は一
定、つまり、ハイの状態に保たれる。
【0062】次に図8を参照する。この図は入力信号列
11(図6参照)がコンポーネント映像信号からなる場
合の図6の様々な信号のタイミングを示したチャートで
ある。図7の場合と同様に、図8のタイミングチャート
は破線250を境にして2分されている。チャートの左
側には映像デコーダー72がループから外れた場合、つ
まり、水平同期信号が生成される場合が示されている。
一方、図の右側には映像デコーダー72がループから外
れていない場合、つまり、水平同期信号73が検出され
る場合の信号間の関係が示されている。
【0063】まず、デコーダー72がループから外れて
おらず、また、係数制御信号111が図8の252に示
すようにハイの状態にある場合を考える。周波数分割係
数が2に設定されている状態(ハイになっている係数制
御信号111に相当する)でPLL54とデジタル受信
器48がコンポーネント映像信号にロックできると仮定
した場合ロックが完了するまでVCO80の周波数は掃
引する。ロックが完了すると、水平同期信号73が切り
換えを開始してトランジスタQ2 をオンにする。トラン
ジスタQ2 がオンの状態では、コンデンサーCosc が放
電を行い、これにより図8の254に示すように電圧信
号VC がスレッショルド電圧Vth2 よりも小さくなる。
この結果、電源92(及び電流Isweep )が遮断され、
比較器140からは出力信号VD が出力される。この出
力信号は図8の256と258で示すように期間T1だ
け遅延される。PLL54はすでにロックしているた
め、電圧信号VA を狭いレンジ内になるよう積分器88
が制御する(260で示すように電源92はオフ状態で
あるため)。
【0064】再び図6を参照する。水平同期信号73が
切り換えを開始すると、コンポジット/コンポーネント
検出段142では水平同期信号73の周波数を電圧に変
換する。そして、この電圧をスレッショルド電圧Vthsh
(図5参照)と比較して水平同期信号73の周波数がコ
ンポジット映像信号またはコンポーネント映像信号のい
ずれを示しているかを判別する。入力信号列がコンポー
ネント映像信号の場合は、コンポジット/コンポーネン
ト検出段142の出力端122がローになり、また、図
8の262で示すように反転出力120がハイになる。
遅延期間T1が経過すると電圧信号VE から生成される
電圧パルスVF によって出力122は計測されてリセッ
ト入力端116に出力される。これにより、図8の26
4に示すように割算器110は係数制御信号111をリ
セットする。
【0065】図8の264に示すようにいったん係数制
御信号111がローになると、PLL54はロックを失
う。PLL54がロックを失うと、水平同期信号73は
切り換えを停止する。これによりスィッチS2 がオープ
ンし、コンデンサーCosc が充電を行う。コンデンサー
osc が充電するにつれ、接点138の電圧信号VC
上昇する。電圧信号VC がスレッショルド電圧信号V
th2 を越えると、比較器140は電源92を使用可能状
態にし、電流Isweep は図8の266に示すようにオン
となる。電流Isweep がコンデンサーCosc を充電する
と、下限値(図8の268に示す)に達するまで積分器
88の出力電圧VA は減少する。
【0066】図8の270に示すようにトランジスタQ
1 が発振器98によってオンされた後に周波数掃引は開
始される。(PLL54内の)二重係数割算器82の周
波数分割係数は1(係数制御信号111のロー状態に等
しい)に設定されているため、VCO80の周波数は前
回の周波数の半分の値になるとPLL54はロックす
る。いったんロックされると、水平同期信号73は再び
切り換えを開始し、これにより図8の272に示すよう
に発信器98と電源Isweep は遮断される。遅延期間T
1が経過した後に、図8の274に示すようにコンポジ
ット/コンポーネント検出段142からの出力は電圧信
号VF が計測して1/4割算器110をリセットする。
このため、係数制御信号111は一定、つまり、ローの
状態に保たれる。
【0067】以上のように、二重係数割算器82の周波
数分割係数制御は発振器98の出力を4で割って行う。
通常の動作状態では、係数制御信号111が正しい状態
にある場合にPLL54はロックする。しかしながら、
PLL54が正しくない状態の係数制御信号111にロ
ックする場合も有り得る。係数制御信号111がコンポ
ジット映像信号の場合は必ずハイに、また、コンポーネ
ント映像信号の場合は必ずローになるよう、コンポジッ
ト/コンポーネント検出段142(図6)は単安定バイ
ブレーター134と図5の周波数/電圧変換器(FV
C)100及び比較器112から構成されている。
【0068】図5において、周波数/電圧変換器(FV
C)100ではTRS検出信号57の周波数を測定し、
この周波数を電圧信号に変換し、さらに、この変換した
電圧信号をスレッショルド電圧Vthshと比較する。TR
S検出信号57がハイになってから開始される遅延期間
T1が経過した後で比較器112の出力が単安定回路1
26の動作によってサンプリングされる。この遅延によ
り、周波数/電圧変換器100の時定数が補償されるた
めFVC100の特性に応じて時定数は選択される。T
RS検出信号57の周波数がコンポジット映像信号(つ
まり、15.734kHzまたは15.625kHz)
に等しい場合は、比較器112の出力122はハイにな
る。上述したように、遅延期間T1が経過すると比較器
112から割算器110への出力は単安定回路126が
計測する。比較器112の出力122がハイの場合は、
割算器110が設定され、係数制御信号111がハイに
なる。逆に、TRS検出信号57の周波数がコンポーネ
ント映像信号に等しい場合は、1/4割算器110から
の出力はリセットされ、係数制御信号111はローにな
る。
【0069】いずれの場合であっても、FVC100が
係数制御信号111を変化させるとPLL54はすぐに
ロックを失ってしまいTRS検出信号57はローにな
る。この結果、発振器98が発振を開始し、これにより
周波数掃引が行われる。周波数掃引がいったん開始され
ると、割算器110の状態が変化する前に適切な状態に
ある係数制御信号111にPLL54がロックする。こ
れは、割算器110が状態を変化するのに完全な掃引を
2回行う必要があるためである。
【0070】図5を参照する。入力データ信号列11が
中断されると搬送波検出信号63(出力端62におけ
る)はローになる。この結果、スィッチS3 はオープン
になり、積分器88の自動微調機能は不能状態になる。
また、スィッチS2 を閉じると低搬送波検出信号63に
よって発振器98も不能状態になる。反転搬送波検出信
号63は論理的にOR処理されているため、TRS検出
信号57がローのままでも発振器98はオフに保たれ
る。この結果、コンデンサーCint の電荷は一定に保た
れ、広レンジ制御電圧、つまり、制御ライン86上のV
CO80に供給される電圧VA がメモリーに保持され
る。このような特徴があるため、データストリーム、つ
まり、データ信号列11が回復する場合に周波数掃引を
せずにロックする能力をPLL54は有している。
【0071】この本願発明の特徴は、図6のクロック再
生回路132でも実現できる。入力信号11のシリアル
データストリームが中断される場合は、搬送波検出信号
63はローになり、インバーター160によってトラン
ジスタQ3 はオンする。トランジスタQ3 がオンする
と、コンデンサーCosc は放電を行い、そしては、発振
器98はオフになる。これにより、トランジスタQ1
オフになり、電源92は不可能に、そして、電流I
sweep もオフになる。図6に示すように、搬送波検出信
号63も使用して、ループフィルター出力66と積分器
88の入力端の間に接続されたトライスターバッファー
156を可能状態にする。トライスターバッファー15
6の制御入力端子159は有効なハイの状態にあるた
め、搬送波検出信号63がローになるとトライステート
バッファー156は不能になりその出力は高インピーダ
ンス状態になる。出力が高インピーダンス状態では、ト
ライステートバッファー156は電流を得ることも減少
させることもできない。このように、搬送波検出信号6
3がローになると、コンデンサーCint の電荷は一定に
保たれ、VCO80(及びデジタル映像受信器48)は
正しい周波数に同調されたままになるため、データ信号
列11が回復しても周波数掃引なしでPLL54はロッ
クする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデジタルシリアル映像用自動クロック再
生回路を表したブロック図
【図2】従来の2重係数周波数分割器を備えたPLLの
ブロック図
【図3】従来のPLL回路の捕捉を補助する周波数掃引
回路のブロック図
【図4】映像装置用デジタル受信器とデスクランブラー
に接続された本願発明の第1実施例のクロック再生回路
のブロック図
【図5】図4のクロック再生回路のより詳細なブロック
【図6】デジタル映像受信器及びデコーダー用である本
願発明の第2実施例のクロック再生回路のブロック図
【図7】コンポジット映像信号と図6のクロック再生回
路で生成した様々なタイミング信号の関係を示したタイ
ミング図
【図8】コンポーネント映像信号と図6のクロック再生
回路で生成した様々なタイミング信号との関係を示した
タイミング図
【符号の説明】
1、1’ クロック再生回路 11 入力データ信号列 26、80 電圧制御発振器 28、82 二重係数割算器 48 デジタル受信器 49 入力ポート 50、132 制御回路 52 デスクランブラー 54 フェーズロックドループ 55 パラレルデータ出力 56 デシリアライザー 68 VCO制御入力ポート 71 タイミング基準入力段 72 デジタル映像デコーダー 76 位相検出器 78 ループフィルター 84 狭レンジ制御入力 85 広レンジ制御入力 88 積分器 90 演算増幅器 92 電源 98 発振器 100 周波数/電圧変換器 106 制御論理ゲート 110 1/4割算器 124 ANDゲート 126 単安定回路 134 単安定バイブレーター 142 映像信号検出器 156 トライステートバッファー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1、1’ クロック再生回路 11 入力データ信号列 26、80 電圧制御発振器 28、82 二重係数割算器 48 デジタル受信器 49 入力ポート 50、132 制御回路 52 デスクランブラー 54 フェーズロックドループ 55 パラレルデータ出力 56 デシリアライザー 68 VCO制御入力ポート 71 タイミング基準入力段 72 デジタル映像デコーダー 76 位相検出器 78 ループフィルター 84 狭レンジ制御入力 86 広レンジ制御入力 88 積分器 90 演算増幅器 92 電源 98 発振器 100 周波数/電圧変換器 106 制御論理ゲート 110 1/4割算器 124 ANDゲート 126 単安定回路 134 単安定バイブレーター 142 映像信号検出器 156 トライステートバッファー
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図7】
【図8】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号用入力ポートと、係数選択用周
    波数選択入力ポート付き周波数分割器からなる電圧制御
    発振器を備えたフェーズロックドループ用制御回路を備
    えたデジタルシリアル映像用クロック再生回路であっ
    て、前記電圧制御発振器がその周波数を制御する制御ポ
    ートを有している前記制御回路が、 (a)前記電圧制御発振器回路の前記制御ポートに接続
    されており、前記制御ポートに周波数制御信号を生成し
    て前記電圧制御発振器の周波数を制御する手段を有する
    同調段と、 (b)前記同調段に接続されており、前記電圧制御発振
    器の前記周波数を可変する手段と、前記電圧制御発振器
    の前記周波数を前記入力信号にロックする手段とを有す
    る周波数掃引段と、 (c)前記周波数掃引段に接続されており、前記入力信
    号からタイミング基準信号を再生するための入力ポート
    と、前記タイミング基準信号に応じて前記周波数掃引段
    及び前記同調段の動作を制御する手段とを有する制御段
    とから構成されていることを特徴とする制御回路。
  2. 【請求項2】 前記周波数分割器の前記周波数選択入力
    ポートに接続された入力部を有する係数制御段と、前記
    タイミング基準信号が入力される入力部を有する周波数
    検出器と、前記タイミング基準信号の前記周波数を検出
    する検出手段と、前記検出手段に接続されていてコンポ
    ジット映像信号とコポーネント映像信号を弁別すると共
    に前記映像信号を表す係数制御信号を生成する弁別手段
    とをさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の
    制御回路。
  3. 【請求項3】 前記周波数制御信号生成手段が、ループ
    フィルター出力信号の入力が行われる入力端が前記ルー
    プフィルターの前記出力に接続されており、また、出力
    端が前記電圧制御発振器の前記制御ポートに接続されて
    いる積分器を備えており、当該積分器は前記ループフィ
    ルター出力信号を積分して前記出力端に前記周波数制御
    信号を出力する手段を有していることを特徴とする請求
    項1記載の制御回路。
  4. 【請求項4】 前記積分器は基準レベルに接続された第
    2入力端を有しており、前記積分器は前記基準レベルに
    応じて前記基準レベルの範囲内の周波数制御信号を生成
    することを特徴とする請求項3記載の制御回路。
  5. 【請求項5】 前記周波数可変手段が、前記周波数制御
    信号生成手段に接続された信号源を有しており、当該信
    号源は前記周波数制御信号を可変する周波数掃引信号発
    生手段を有していることを特徴とする請求項1記載の制
    御回路。
  6. 【請求項6】 デジタル入力信号列を受信するための入
    力ポート付きデジタル映像受信器用コンポジット及びコ
    ンポーネント映像検出回路からなるデジタルシリアル映
    像用クロック再生回路回路が、デジタル信号列の位相に
    ロックする周波数分割段付き電圧制御発振器を有したフ
    ェーズロックドループを具備しており、前記周波数分割
    段には前記周波数分割段の係数を制御する周波数選択入
    力ポートが設けられており、また、前記デジタル入力信
    号列がコンポジット映像信号またはコンポーネント映像
    信号からなるところの前記検出回路が、 (a)前記デジタル入力信号列から生成したタイミング
    基準信号が入力される入力ポート手段と、 (b)前記入力ポート手段に接続されていて前記タイミ
    ング基準信号の周波数を表す信号を生成する周波数検出
    手段と、前記信号に応じて前記コンポジット映像信号と
    前記コンポーネント映像信号を判別する判別手段と、 (c)前記判別手段に接続されており、前記周波数分割
    器の前記周波数選択入力ポートに接続されている出力端
    に周波数選択信号を生成する係数制御手段とから構成さ
    れていることを特徴とする制御回路。
JP32042494A 1993-12-23 1994-12-22 デジタルシリアル映像用クロック再生回路 Pending JPH0856293A (ja)

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