JPH0856197A - クロック供給システム - Google Patents

クロック供給システム

Info

Publication number
JPH0856197A
JPH0856197A JP6191381A JP19138194A JPH0856197A JP H0856197 A JPH0856197 A JP H0856197A JP 6191381 A JP6191381 A JP 6191381A JP 19138194 A JP19138194 A JP 19138194A JP H0856197 A JPH0856197 A JP H0856197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
optical
optical clock
signals
combined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6191381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2616450B2 (ja
Inventor
Toshishige Endo
利成 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6191381A priority Critical patent/JP2616450B2/ja
Publication of JPH0856197A publication Critical patent/JPH0856197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616450B2 publication Critical patent/JP2616450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロック信号が断となったとき予備のクロッ
ク信号によって瞬断なくクロック信号を供給できるクロ
ック供給システムを提供する。 【構成】 第1の光クロック信号供給部34と第2の光
クロック信号供給部35は方形波パルスの繰り返し周期
が互いに等しい第1および第2の光クロック信号36、
37を出力する。またこれらの光クロック信号の方形波
パルスはこれらを合成したときにその周期が合成前と等
しくなるようにそのパルス幅および位相が調整されてい
る。光合成器38は第1および第2の光クロック信号3
6、37を1つに合成した合成光クロック信号39を出
力し、クロック信号生成部41は合成光クロック信号3
9を基にこれに同期したクロック信号42を生成する。
これにより、合成された光クロック信号のうち一方が断
となっても、他方の光クロック信号の成分を基にクロッ
ク信号42を継続して出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロック信号を供給す
るクロック供給システムに係わり、特に予備のクロック
信号を備えたクロック供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】ある種の通信システムでは、通信の信頼性
を向上させるために、通信装置に何らかの障害が発生し
たときに予備の通信装置に切り換えることが行われてい
る。予備の通信装置に切り換える際に発生する問題の1
つとして、フレーム同期のずれがある。フレーム同期と
は、所定量のデータで構成されたフレーム単位にデータ
を送信したときに、受信側で認識されたフレームの開始
位置が送信側で構成したフレームの開始位置と一致して
いることをいう。フレーム同期のずれを解決する装置の
発明として、予備の送信装置にデータを一時的に記憶す
るバッファメモリを用意し、予備の送信装置のフレーム
同期信号に同期したタイミングでバッファメモリからデ
ータを読み出して送信すことが提案されている。この装
置では、障害の発生した送信装置のフレーム同期信号と
予備の送信装置のフレーム同期信号のタイミングのずれ
をバッファメモリによって吸収するようになっている。
このような送信装置は特開平3−187534号公報に
開示されている。
【0004】ところで、同期系の通信網では、送信側か
らクロック信号とこれに同期したデータが送出され、受
信側は送られてきたクロック信号を用いてデータを内部
に取り込むようになっている。このため、クロック信号
が断となった場合にはデータの送受信ができなくなり通
信が途絶えてしまう。そこで、クロック信号を監視し、
これが断となったときは、たとえば送信装置全体を切り
換えるのではなく、クロック信号発生部だけを予備のも
のに切り換えることが行われている。
【0005】図4は従来から使用されているクロック供
給システムの回路構成の概要を表わしたものである。こ
のクロック供給システムは、2つのクロック信号を出力
するクロック信号供給部11と、これら2つのクロック
信号のうちいずれか1つを選択するクロック選択部12
とから構成されている。クロック信号供給部11は第1
のクロック供給部13と第2のクロック供給部14の2
つのクロック供給部を備えている。第1のクロック供給
部13と第2のクロック供給部14はパルス幅、周期お
よび位相が互いに等しい第1のクロック信号15と第2
のクロック信号16をそれぞれ出力するものである。第
1のクロック信号15と第2のクロック信号16はセレ
クタ17に入力されている。セレクタ17にはセレクタ
制御部19から切換制御信号18が入力されている。セ
レクタ17は切換制御信号18に応じて第1のクロック
信号15と第2のクロック信号16のいずれか一方を選
択して出力するようになっている。
【0006】セレクタ制御部19は第1のクロック信号
15と第2のクロック信号16の双方を監視しており、
これらの断を検出するようになっている。セレクタ制御
部19は第1のクロック信号15あるいは第2のクロッ
ク信号16のいずれか一方が断となったことを検出した
とき、切換制御信号18を出力して断となっていない方
のクロック信号に切り換えるようになっている。
【0007】図5は図4に示したクロック供給システム
の各部における信号の波形を表わしたものである。第1
のクロック信号15(同図a)と第2のクロック信号1
6(同図b)は、その周期、パルス幅および位相がそれ
ぞれ互いに一致している。所定の時刻T11までは双方の
信号が正常に出力されており、セレクタ制御部19はこ
の時点まで第1のクロック信号15を選択する切換制御
信号18(同図c)を出力している。この後の時刻T12
に第1のクロック信号15が断となったものとする。セ
レクタ制御部19は時刻T13まで経過した時点で第1の
クロック信号15の断を検出し、時刻T13に第2のクロ
ック信号16が選択されるように切換制御信号18の値
を変更する。こうして、セレクタ17の出力するクロッ
ク信号21(同図d)は時刻T13以後は第2のクロック
信号16を出力するようになっている。
【0008】この例では、クロック信号が断となってか
ら1クロックパルスだけ経過した時点でクロック信号が
切り換えられている。しかし、通常は数クロックにわた
ってクロックパルスが到来しないときに初めてクロック
信号が切り換えられるようになっている。これは、伝送
路における減衰や雑音の影響により、1クロックパルス
だけクロック信号が瞬断する場合があるからである。ク
ロック信号が断となってからこれを検出するまでの時間
は断検出時間と呼ばれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来から使用されているクロック供給システムでは、ク
ロックパルスが1周期以上の期間にわたって到来しない
ことを検出し、これによりクロック信号の断を判定して
いる。したがって、クロック信号が断となったとき、こ
れを検出して他方のクロック信号に切り換えるまでには
最低でもクロック信号の1周期分の時間がかかる。この
ため、図5に示したようにクロック信号が断となってか
ら(時刻T12)切り換えが行われるまで(時刻T13)の
間にクロックパルスが欠落してしまい、通信が瞬断して
しまうという問題があった。
【0010】また断検出時間を数クロック分に設定して
いるような場合には、クロックパルスはその個数分欠落
してしまい、データを送受信できない時間が一層長くな
ってしまうという問題があった。さらにクロック信号を
切り換えるためにはクロック信号の断を検出するセレク
タ制御部や、実際にクロック信号を切り換えるセレクタ
が必要となるので、回路構成が複雑化しコストアップの
要因になっていた。
【0011】そこで本発明の第1の目的は、クロック信
号が断となっても予備のクロック信号によって瞬断なく
クロック信号を供給することができるクロック供給シス
テムを提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、予備のクロック信
号を備えたクロック供給システムの構成を簡略化するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、方形波パルスの繰り返し周期が互いに等しい複数の
光クロック信号であってこれらを合成したときにその周
期が合成前と等しく、かつ方形波パルスに互いに重複す
る部分ができるようにそのパルス幅および位相を設定さ
れた複数の光クロック信号を出力する光クロック信号出
力手段と、この光クロック信号出力手段の出力するこれ
ら複数の光クロック信号を入力しこれらを合成した合成
光クロック信号を出力する光クロック信号合成手段と、
この光クロック信号合成手段の出力する合成光クロック
信号を基にこれに同期したクロック信号を生成するクロ
ック信号生成手段とをクロック供給システムに具備させ
ている。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、方形波
パルスの繰り返し周期が互いに等しい複数の光クロック
信号を光クロック出力手段によって出力させている。ま
た、これら複数の光クロック信号は、それらを合成した
ときに、合成後の周期が合成前の各光クロック信号の周
期と等しく、かつ方形波パルスの互いに重複する部分が
できるように位相およびパルス幅が調整されている。こ
れらの光クロック信号は光クロック信号合成手段によっ
て合成されて1つの合成光クロック信号になる。クロッ
ク信号生成手段は合成光クロック信号に同期したクロッ
ク信号を生成するので、その周期は合成する前のそれぞ
れの光クロック信号の周期と等しくなる。合成される前
の光クロック信号のいずれかが断となっても合成光クロ
ック信号には他の光クロック信号の成分が残っているの
で、クロック生成手段は継続してクロック信号を生成す
ることができる。また、方形波パルスの互いに重複する
部分が存在するように設定されているので、いずれの光
クロック信号が断となっても合成光クロック信号の周期
は変化しない。
【0015】また請求項2記載の発明では、方形波パル
スの繰り返し周期が互いに等しい複数の光クロック信号
であってこれらを合成したときにその周期が合成前と等
しく、かつ方形波パルスに互いに重複する部分ができる
ようにそのパルス幅および位相を設定された複数の光ク
ロック信号を出力する光クロック信号出力装置と、これ
ら複数の光クロック信号をそれぞれ伝送する複数の光フ
ァイバと、これらの光ファイバによって伝送された複数
の光クロック信号を入力しこれらを合成した合成光クロ
ック信号を出力する光クロック信号合成手段と、この光
クロック信号合成手段の出力する合成光クロック信号を
基にこれに同期したクロック信号を生成するクロック信
号生成手段とを有するクロック信号生成装置とをクロッ
ク供給システムに具備させている。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、複数の
光クロック信号はそれぞれ異なる光ファイバによって伝
送された後、クロック信号生成装置側で合成されてい
る。したがって、いずれかの光ファイバに何らかの障害
が発生しても、他の光ファイバによって伝送された光ク
ロック信号を基にしてクロック信号を生成することがで
きる。
【0017】さらに請求項3記載の発明では、方形波パ
ルスの繰り返し周期が互いに等しい複数の光クロック信
号であってこれらを合成したときにその周期が合成前と
等しく、かつ方形波パルスに互いに重複する部分ができ
るようにそのパルス幅および位相を設定された複数の光
クロック信号を出力する光クロック信号出力手段と、こ
の光クロック信号出力手段の出力する複数の光クロック
信号を入力しこれらを合成した合成光クロック信号を出
力する光クロック信号合成手段とを有する合成光クロッ
ク信号出力装置と、この合成光クロック信号出力装置が
出力する合成光クロック信号を伝送する光ファイバと、
この光ファイバによって伝送された合成光クロック信号
を基にこれに同期したクロック信号を生成するクロック
信号生成装置とをクロック供給システムに具備させてい
る。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、複数の
光クロック信号を合成した後の合成光クロック信号を光
ファイバによって伝送し、これをクロック生成手段に入
力している。このように複数の光クロック信号を合成し
た合成光クロック信号を伝送することで、1本の光ファ
イバによって複数の光クロック信号を伝送することがで
きる。
【0019】また請求項4記載の発明では、複数の光ク
ロック信号の位相は互いに異なっている。たとえば、ク
ロック生成手段が合成光クロック信号の立ち上がりに同
期してクロック信号を生成している場合は、位相の最も
進んだ光クロック信号に同期したクロック信号となる。
したがって、多数の光クロック信号を合成しても、生成
するクロック信号のジッタは位相の最も進んだ1つの光
クロック信号の位相変動の影響しか受けない。
【0020】さらに請求項5記載の発明では、最もパル
ス幅の長い光クロック信号の方形波パルスに他の光クロ
ック信号の方形波パルスが内包されるように各光クロッ
ク信号のパルス幅および位相が設定されている。したが
って、合成光クロック信号のパルス幅は合成前の光クロ
ック信号のうち最も長いパルス幅と等しくなる。これに
より、合成後においてもパルスとパルスの間隔が短くな
ってしまうことがない。
【0021】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例におけるクロック
供給システムの構成の概要を表わしたものである。この
クロック供給システムは、クロック信号を供給する合成
クロック供給部31と、合成された光クロック信号を伝
送する光ファイバ32と、クロック信号を使用する伝送
装置33とから構成されている。合成クロック供給部3
1は、第1の光クロック信号供給部34と、第2の光ク
ロック信号供給部35の2つの光クロック信号供給部を
備えている。第1の光クロック信号供給部34の出力す
る第1の光クロック信号36と第2の光クロック信号供
給部35の出力する第2の光クロック信号37は共に光
合成器38に入力されている。
【0023】光合成器38は第1および第2の光クロッ
ク信号36、37を合成して1つの光信号を出力するよ
うになっている。ここでいう合成とは、入力される光ク
ロック信号を重ね合わせて1つの光クロック信号にする
ことをいう。光合成器は、合成する光の波長が等しいと
きは方向性光結合器を使用することができる。また波長
が異なる場合は合波器を使用することができる。光合成
器38から出力される光信号を合成光クロック信号39
と呼ぶことにする。
【0024】伝送装置33のクロック信号生成部41に
は、光ファイバ32を介して合成光クロック信号39が
入力されている。クロック信号生成部41は、合成光ク
ロック信号39を基に、電気信号としてクロック信号4
2を生成するものである。クロック信号生成部41の出
力するクロック信号42は、たとえばデータの送信タイ
ミングの基準となるクロック信号として使用するために
伝送装置33の内部に導かれている。
【0025】図2は図1に示したクロック供給システム
における各部の信号の波形を表わしたものである。第1
の光クロック信号36(同図a)は、デューティ比が5
0パーセントの光クロック信号である。第2の光クロッ
ク信号37(同図b)は、第1の光クロック信号36に
対してその位相が60度ずれている。また、第2の光ク
ロック信号37のパルス幅は第1のクロック信号36の
パルス幅の3分の1に設定してある。これらの光クロッ
ク信号を合成した合成光クロック信号39(同図c)
は、第1の光クロック信号36と第2の光クロック信号
37のパルスが重複する部分51の光強度が強くなって
いる。
【0026】第1の光クロック信号36と第2の光クロ
ック信号37のパルス幅および位相は光合成器38によ
って合成されたときに以下の条件を満足するように設定
してある。すなわち、合成したときに2つ光クロック
信号の各周期のパルスが独立したパルスにならず、合成
後においてもその周期が合成前と等しいこと、合成し
たときに各光クロック信号のパルスが重複する部分がで
きること、である。特にの条件は3つ以上の光クロッ
ク信号を合成したときに重要となる。たとえば、3つの
光クロック信号を合成するときに、第1と第3の光クロ
ック信号のパルスは第2の光クロック信号のパルスと重
複する部分が存在し、第1と第3の光クロック信号のパ
ルスは重複していないものとする。この場合には第2の
光クロック信号が断となると、第1と第3の光クロック
信号のパルスは重複していないので合成光クロック信号
の周波数が倍になってしまう。第1〜第3の光クロック
信号のパルスが互いに重複するように設定すれば、この
ような事は起こらない。
【0027】クロック信号生成部41は、合成光クロッ
ク信号39の光の強度を電気信号に変換し、変換された
電気信号の電圧が設定された閾値以上になってい期間だ
け電気信号を出力するようになっている。たとえば、合
成光クロック信号39をPINフォトダイオードで受光
し、電気信号に変換する。そして、その出力をオペ・ア
ンプを用いて電流電圧変換する。変換された電圧信号を
コンパレータによって所定の基準電圧と比較し、コンパ
レータの出力する電圧信号をクロック信号として出力す
るようにする。このようにしてクロック信号生成部41
を構成することができる。本実施例では図2に示した点
線52で示したレベルよりも、合成光クロック信号の光
の強度が強くなったとき、コンパレータが“オン”する
ようにその基準電圧が設定されている。
【0028】図2において第1の光クロック信号36と
第2の光クロック信号37の双方が正常に出力されてい
るとき、すなわち時刻T21まではこれらの光を重ね合わ
せた合成光クロック信号39が光合成器38から出力さ
れている。そしてクロック生成部41からはT22からT
23の間に相当するパルス幅のクロック信号42(同図
d)が出力されている。いま、時刻T24に第1の光クロ
ック信号36が断となったものとする。このとき合成光
クロック信号39は第2の光クロック信号37の成分だ
けになる。これに対応してクロック信号生成部41が出
力するクロック信号42も第2の光クロック信号37と
同じ波形になる。
【0029】このように、いずれか一方の光クロック信
号が断となっても、合成光クロック信号39には、他方
の光クロック信号の成分が残っているので、これを基に
クロック信号生成部41はクロック信号42を継続的に
出力することができる。また、クロック信号の切り換え
を行わないので、クロック供給システムの構成を簡略化
することができる。さらに、クロック信号を切り換える
にあたって断検出時間を設定する必要もない。すなわ
ち、従来のようにクロック信号を切り換える方式では、
クロック信号が瞬断する場合を考慮して断検出時間を設
定する必要があるが、本実施例の装置ではクロック信号
を切り換えないので、瞬断であるかどうかを判定する必
要がない。また、2つの光クロック信号が合成されてい
るので、仮に一方の光クロック信号が瞬断したとして
も、他方の光クロック信号によってクロック信号を生成
することができ、クロック信号が瞬断することはほとん
どない。また、光合成器38によって合成された後の合
成光クロック信号39を多数に分岐して使用すれば、送
受信装置はクロック信号生成部41だけを個々に備えれ
ば良くなり、システムの構成を簡略化することができ
る。
【0030】ところで、本実施例のクロック供給システ
ムでは、図2に示したように第1および第2の光クロッ
ク信号36、37が合成された状態から、第1の光クロ
ック信号36が断となったときは、生成されるクロック
信号の位相はそれまでに比べて60度ずれてしまう。す
なわち第1の光クロック信号36が断とならなければ時
刻T24にクロック信号生成部41からパルスが出力され
るはずが、断となったために時刻T25に出力されてい
る。しかしながらこの位相のずれは種々の方法によって
吸収することができる。たとえば、クロック信号生成部
41の出力するクロック信号42をPLL(Phase
Locked Loop)回路の位相比較の対象とな
る基準信号として入力する。PLL回路は入力される基
準信号の位相が変化すると、これに追従するように出力
する信号の位相を変化させる。この位相の追従が緩やか
に行われるようにPLL回路を設定すれば、第1の光ク
ロック信号37が断となったときでも、PLL回路の出
力するクロック信号の位相は急激に60度ずれることは
なく緩やかに変化する。このようにすれば、データを送
受信するタイミングの基準となるクロック信号として十
分に使用することができる。
【0031】また、第1の光クロック信号36と第2の
光クロック信号37の位相を60度ずらすことによっ
て、クロック信号生成部41の出力するクロック信号4
2に生じるジッタを軽減させている。クロック信号生成
部41は合成光クロック信号39の立ち上がり部分に同
期してクロック信号を生成している。したがって、第1
の光クロック信号36と第2の光クロック信号37の位
相をずらしておけば、生成されるクロック信号42のジ
ッタは位相の進んている第1の光クロック信号36の位
相変動の影響しか受けない。
【0032】さらに第2の光クロック信号37のパルス
は第1の光クロック信号36のパルスに内包されるよう
になっている。これにより、これらの光クロック信号を
合成した合成光クロック信号39のデュティー比は第1
の光クロック信号36のそれと同じ50パーセントにす
ることができる。このため、伝送中に合成光クロックの
波形になまりが生じても、クロックパルスの欠落が生じ
にくく、高い周波数のクロック信号を使用することがで
きる。
【0033】変形例
【0034】図1に示した実施例では、光合成器38が
合成クロック供給部31側に含まれているが、光合成器
38を伝送装置33側に含めることもできる。
【0035】図3は本発明の変形例としてこのようなク
ロック供給システムの構成の概略を表わしたものであ
る。図1と同一の部分には同一の符号を付してその説明
を適宜省略する。このクロック供給システムは、クロッ
ク信号生成部61と、第1および第2の光ファイバ6
2、63と、伝送装置33とから構成されている。伝送
装置33は光合成器38とクロック信号生成部41を備
えている。このように構成することによって一方の光フ
ァイバに何らかの障害が発生しても、クロック信号生成
部41は他方の光クロック信号の成分を使用してクロッ
ク信号42を生成することができる。
【0036】以上説明した実施例および変形例では、第
1の光クロック信号と第2の光クロック信号の位相差を
60度に設定しているが、位相差はこれに限るものでは
ない。この位相差をできるだけ少なくすれば、一方の光
クロック信号が断となったときでも、クロック信号生成
部が出力するクロック信号の位相変動を小さくすること
ができる。また、実施例および変形例では2つの光クロ
ック信号を合成して合成光クロック信号を生成したが、
3以上の光クロック信号であってもよいことは言うまで
もない。
【0037】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、1つ以上の光クロック信号が断となったときでも
少なくとも1つの光クロック信号の成分が残っていれ
ば、これを基にクロック信号を生成することができる。
これにより、光クロック信号が断となったときでも、ク
ロック信号を途切れることなく供給できるので、通信の
信頼性を向上させることができる。さらに、光クロック
信号を切り換える必要がないので、クロック供給システ
ムの構成を簡略化できるとともに、装置自体の故障が減
り信頼性が向上する。また、光信号を用いているので、
ノイズの影響を受けることがほとんどない。
【0038】また請求項2記載の発明によれば、1つ以
上の光クロック信号が断となったときでも 少なくとも
1つの光クロック信号の成分が残っていれば、これを基
にクロック信号を生成することができる。これにより、
光クロック信号が断となったときでも、クロック信号を
途切れることなく供給できるので、通信の信頼性を向上
させることができる。また、複数の光ファイバによって
それぞれ光クロック信号を伝送しているので、いずれか
の光ファイバに障害が発生しても、クロック生成装置は
他の光クロック信号の成分を用いてクロック信号を生成
することができる。これにより、通信の信頼性を一層向
上させることができる。
【0039】さらに請求項3記載の発明によれば、1つ
以上の光クロック信号が断となったときでも 少なくと
も1つの光クロック信号の成分が残っていれば、これを
基にクロック信号を生成することができる。これによ
り、光クロック信号が断となったときでも、クロック信
号を途切れることなく供給できるので、通信の信頼性を
向上させることができる。また、光クロック信号出力装
置とクロック信号生成装置の間は1本の光ファイバによ
って接続されているので、伝送路を簡略化することがで
きる。さらに、1つの光ファイバに複数の光クロック信
号が合成されているので、合成された光信号の分岐が容
易であり、多数のクロック信号生成装置に光クロック信
号を簡単に供給することができ、システムのコストを低
減することができる。
【0040】また請求項4記載の発明によれば、複数の
光クロック信号の位相は互いに異なっている。たとえ
ば、クロック生成手段が合成光クロック信号の立ち上が
りに同期してクロック信号を生成している場合は、位相
の最も進んだ光クロック信号に同期したクロック信号と
なる。したがって、多数の光クロック信号を合成して
も、生成されるクロック信号のジッタは位相の最も進ん
だ1つの光クロック信号の位相変動の影響だけしか受け
ない。このため、多数の光クロック信号を合成しても、
良質のクロック信号を得ることができる。
【0041】さらに請求項5記載の発明によれば、複数
の光クロック信号は、これらを合成したときに合成前の
光クロック信号のうち最も長いパルス幅の方形波パルス
に他の光クロック信号の方形波パルスが内包されるよう
になっている。すなわち、合成光クロック信号のパルス
幅は、合成前の最も長いパルス幅よりも長くなることが
ない。これにより、合成光クロック信号の伝送中にその
波形が多少なまっても、パルスが欠落する可能性が少な
くなり、高い周波数のクロック信号を供給することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるクロック供給システ
ムの構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】図1に示したクロック供給システムの各部の波
形を表わした各種波形図である。
【図3】本発明の変形例におけるクロック供給システム
の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図4】従来から使用されているクロック供給システム
の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図5】従来から使用されているクロック供給システム
の各部の波形を表わした各種波形図である。
【符号の説明】
34、35 光クロック信号供給部 38 光合成器 32 光ファイバ 41 クロック信号生成部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形波パルスの繰り返し周期が互いに等
    しい複数の光クロック信号であってこれらを合成したと
    きにその周期が合成前と等しく、かつ方形波パルスに互
    いに重複する部分ができるようにそのパルス幅および位
    相を設定された複数の光クロック信号を出力する光クロ
    ック信号出力手段と、 この光クロック信号出力手段の出力するこれら複数の光
    クロック信号を入力しこれらを合成した合成光クロック
    信号を出力する光クロック信号合成手段と、 この光クロック信号合成手段の出力する合成光クロック
    信号を基にこれに同期したクロック信号を生成するクロ
    ック信号生成手段とを具備することを特徴とするクロッ
    ク供給システム。
  2. 【請求項2】 方形波パルスの繰り返し周期が互いに等
    しい複数の光クロック信号であってこれらを合成したと
    きにその周期が合成前と等しく、かつ方形波パルスに互
    いに重複する部分ができるようにそのパルス幅および位
    相を設定された複数の光クロック信号を出力する光クロ
    ック信号出力装置と、 これら複数の光クロック信号をそれぞれ伝送する複数の
    光ファイバと、 これらの光ファイバによって伝送された複数の光クロッ
    ク信号を入力しこれらを合成した合成光クロック信号を
    出力する光クロック信号合成手段と、この光クロック信
    号合成手段の出力する合成光クロック信号を基にこれに
    同期したクロック信号を生成するクロック信号生成手段
    とを有するクロック信号生成装置とを具備することを特
    徴とするクロック供給システム。
  3. 【請求項3】 方形波パルスの繰り返し周期が互いに等
    しい複数の光クロック信号であってこれらを合成したと
    きにその周期が合成前と等しく、かつ方形波パルスに互
    いに重複する部分ができるようにそのパルス幅および位
    相を設定された複数の光クロック信号を出力する光クロ
    ック信号出力手段と、この光クロック信号出力手段の出
    力する複数の光クロック信号を入力しこれらを合成した
    合成光クロック信号を出力する光クロック信号合成手段
    とを有する合成光クロック信号出力装置と、 この合成光クロック信号出力装置が出力する合成光クロ
    ック信号を伝送する光ファイバと、 この光ファイバによって伝送された合成光クロック信号
    を基にこれに同期したクロック信号を生成するクロック
    信号生成装置とを具備することを特徴とするクロック供
    給システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の光クロック信号は互いに位相
    が異なることを特徴とする請求項1記載、請求項2また
    は請求項3記載のクロック供給システム。
  5. 【請求項5】 前記複数の光クロック信号は、これらを
    合成したときにこれらの中でパルス幅の最も長い光クロ
    ック信号の方形波パルスに他の光クロック信号の方形波
    パルスが内包されるようにパルス幅および位相が設定さ
    れていることを特徴とする請求項1、請求項2または請
    求項3記載のクロック供給システム。
JP6191381A 1994-08-15 1994-08-15 クロック供給システム Expired - Lifetime JP2616450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6191381A JP2616450B2 (ja) 1994-08-15 1994-08-15 クロック供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6191381A JP2616450B2 (ja) 1994-08-15 1994-08-15 クロック供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0856197A true JPH0856197A (ja) 1996-02-27
JP2616450B2 JP2616450B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=16273654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6191381A Expired - Lifetime JP2616450B2 (ja) 1994-08-15 1994-08-15 クロック供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616450B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05136778A (ja) * 1991-11-15 1993-06-01 Fujitsu Ltd クロツク供給方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05136778A (ja) * 1991-11-15 1993-06-01 Fujitsu Ltd クロツク供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2616450B2 (ja) 1997-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2859179B2 (ja) 装置内システムクロック供給方式
JPH036156A (ja) データ伝送路障害検知回路
KR100970351B1 (ko) 데이터 전송 디바이스, 클록 스위칭 회로 및 클록 스위칭방법
JP2616450B2 (ja) クロック供給システム
US7599460B2 (en) Transmitting apparatus
KR100328757B1 (ko) 전송시스템의 클럭신호 전환에 의한 오류방지 장치
KR0164110B1 (ko) 시스템 클럭 분배 장치
WO1998028851A1 (fr) Dispositif de synchronisation d'un recepteur numerique
US7215210B2 (en) Clock signal outputting method, clock shaper and electronic equipment using the clock shaper
KR19980037327A (ko) 이중화된 타이밍 동기시스템의 타이밍 공급회로
JP2004015659A (ja) Pll制御装置
JPH08331110A (ja) クロック発生器
JPH09298530A (ja) 現用予備方式用送信フレームタイミング同期回路
JP3720552B2 (ja) 二重化クロックの同期制御システム
KR100328761B1 (ko) 광통신 시스템의 시스템 클럭 유니트 스위칭 장치
JPH02100535A (ja) 無瞬断回線切替器
JPH10154972A (ja) 無瞬断切替方式
KR100454830B1 (ko) 무선가입자망 시스템에서 프레임 펄스 제공장치
JPH05244134A (ja) データ同期回路
KR19990074604A (ko) 광전송장치에서 수신데이터 처리장치
JPH0322726A (ja) 誤り訂正方式
JPH04304725A (ja) 伝送路切替方式
JPH0662481A (ja) ディジタル交換機の同期信号発生回路
JPH09116515A (ja) 自己診断機能付き同期検出回路
JPH0884138A (ja) 伝送路同期検出システム