JPH0855821A - 薄膜形成装置および薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成装置および薄膜形成方法

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JPH0855821A
JPH0855821A JP19261094A JP19261094A JPH0855821A JP H0855821 A JPH0855821 A JP H0855821A JP 19261094 A JP19261094 A JP 19261094A JP 19261094 A JP19261094 A JP 19261094A JP H0855821 A JPH0855821 A JP H0855821A
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target
thin film
film forming
film
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JP19261094A
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Kinji Tsunenari
欣嗣 恒成
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高真空下で方向制御された粒子によりコンタク
ト孔内に充分な厚さの薄膜を形成する。 【構成】レーザー光12によってターゲット物質を蒸発
させ、基板15上に薄膜を形成する薄膜形成装置で、第
1の鏡17と第2の鏡18とからなるレーザー光反射手
段をAlターゲット14と基板15にはさまれた空間の
外部に設け、更に基板15にはバイアス電圧が印加でき
るようにバイアス電源19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造工程で
用いられる薄膜形成装置および薄膜形成方法に関し、特
にレーザー光によってターゲット物質を蒸発させ、基板
上に薄膜を形成する薄膜形成装置および薄膜形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置製造工程において、半
導体基板や絶縁膜等に形成された微細孔や微細溝内に薄
膜を形成する方法としてスパッタ法や真空蒸着法等の物
理成膜法、あるいは化学気相成長法が広く用いられてお
り、レーザー光を用いた薄膜形成方法は、ほとんど用い
られることがなかった。
【0003】半導体装置以外の製造方法としてのレーザ
ー光を用いた薄膜形成法・装置には例えば、特開平1−
177367号公報の技術がある。これはレーザー光
を、基板とターゲットの間に配置された反射鏡によって
反射させてターゲット表面を走査照射し、蒸発したター
ゲット物質を基板上に被着せしめ薄膜を形成するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体基板表面に穿た
れた微細な溝やコンタクト孔内、特にコンタクト孔の底
部に一定以上の厚さの金属薄膜を形成して安定なコンタ
クト電気特性を得るためには、段差被覆性の良好な成膜
方法が必須であるが、上述した従来の薄膜形成方法では
以下の理由で対応が困難である。
【0005】(1)スパッタ法を用いた場合 最近、微細コンタクト底部にTi等のコンタクトメタル
を形成する方法としてコリメータを用いたスパッタ法が
用いられているが、この方法で安定な成膜が行えるコン
タクト孔のアスペクト比は4以下である。これ以上のア
スペクト比では、層間絶縁膜上での成膜厚に比較してコ
ンタクト底部の膜厚が極端に低下し(〈10%)実用性
がない。また、高温でアルミ(Al)をスパッタし、そ
のリフローによりコンタクト孔を埋め込む方法も、アス
ペクト比が2を越えると困難になる。
【0006】(2)真空蒸着法を用いた場合 真空蒸着法では基板と蒸着源の距離を充分とれば、成膜
粒子がほぼ直進するとみなせるので層間絶縁膜上の膜厚
とコンタクト孔底部の膜厚をほぼ等しくすることが可能
であるが、そのためには基板と蒸着源の距離を極めて長
くする必要があり、基板全面に均一な成膜を行うために
は複数の蒸着源を設け、基板自身を機械的に走査する等
の方法を組み合わせねばならない。これは、今後の基板
の大口径化にそぐわず、実用性は低いと考えられてい
る。なお、本方法で(1)にあげたアルミのリフロー法
による埋め込みは極めて困難である。
【0007】(3)化学気相成長法を用いた場合 化学気相成長法を用いれば、スパッタ方法に比較して遥
かに良好な底部被覆性が得られるが、現在コンタクトメ
タルとして有望なTiを本方法で実用的に満足できるほ
ど良好に成膜することは極めて困難である。例え成膜で
きたとしても、コンタクト孔側壁にも相当厚い膜が推積
することになる。Tiはその電気抵抗から埋め込み用金
属としては適当でないので側壁への推積膜厚が大きくな
ると、その分、微細なコンタクトの低抵抗金属による埋
め込み断面積が減少し、埋め込み部分の抵抗を低くでき
なくなる。また、化学気相成長法により平坦で実用性の
あるアルミ薄膜を成膜する方法は現在のところ見出され
ていない。
【0008】(4)レーザー光による成膜法を用いた場
合 上記成膜法の欠点を解消するには、基板面積に応じた極
めて多数の蒸着源を用いた蒸着法が考えられるが、通常
の蒸着法でこのような巨大蒸着源を設置することは不可
能である。この代替法として、大型のターゲット表面を
瞬間加熱してターゲット材料を蒸発させるレーザー蒸着
法が考えられる。しかし特開平1−177367号公報
に記載された方法では以下の問題点がある。
【0009】第1に、ターゲットと基板との間に配置さ
れたレーザー光の反射手段が、ターゲットを離脱して基
板方向に直進するターゲット物質のビームを遮る為、成
膜均一性を損なう。この欠点を回避するために反射手段
を機械的に移動させるには、移動機構が生ずる影まで考
慮せねばならず、極めて複雑で実用に供しえない。あえ
てこの技術を適用するためにはその実施例に記載された
ように、多数枚の基板に一度に成膜するバッチ構成と
し、基板のほうも移動することが考えられる。しかし現
在Si半導体に用いられ始めた8インチあるいは近い将
来用いられる12インチ以上の直径を有するウエハを対
象とする成膜装置では枚様式の成膜法が主流であり、バ
ッチ式の多数成膜法が用いられることはない。これは、
一度に多数枚を処理するバッチ式の装置は装置の大型
化、運転コストの上昇の点から嫌われるためである。ま
た大型ウエハを用いたASIC等の多品種少量生産で
は、ウエハ1枚が1ロットの構成になり、1枚ごとに異
なる成膜条件を用いねばならない。この結果、必然的に
バッチ処理は不可能となる。
【0010】第2に反射手段(鏡)がターゲットと基板
の間に置かれているため、ターゲットから飛翔した粒子
が付着する。上記公報ではこの付着物もレーザー光によ
り再蒸発し、鏡の表面は清浄に保たれるとしているが、
これは不可能である。なぜなら、付着物がレーザー光に
よって加熱されればその一部は蒸発するが、加熱された
付着物と鏡表面との化学反応あるいは加熱された付着物
からの伝熱による鏡表面の蒸発・破損などにより鏡の反
射率が急激に低下し、短時間で使用不可能になるからで
ある。
【0011】第3に、基板面に垂直に穿たれた微細な孔
中に膜を形成するためには、ターゲットから離脱する粒
子の飛翔方向分布は基板面に垂直な成分が多いほど良い
が、この方法では実際の方向分布が充分にこれを満たし
ていない。またターゲット物質全てが推積される為高純
度の薄膜が形成できないという問題もある。
【0012】本発明の第1の目的は、コンタクト孔内に
充分な厚さの薄膜を容易に形成できる薄膜形成装置およ
び薄膜形成方法を提供することにある。本発明の第2の
目的は、高純度の薄膜を容易に形成できる薄膜形成装置
および薄膜形成方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の薄膜形成装
置は、レーザ発振器と、このレーザ発振器からのレーザ
光を導入する為の光入射窓を有する成膜室と、この成膜
室内に設けられたターゲットと、このターゲットに対向
して設けられ基板を保持する為の基板ホルダと、前記タ
ーゲットと前記基板ホルダとがはさむ空間の外部に設置
され導入された前記レーザ光を反射させ前記ターゲット
の表面を走査し照射する為の光走査手段と、前記基板に
正又は負の直流電圧あるいは対称又は非対称波形を持つ
交番電圧をバイアス電圧として印加する手段とを含むこ
とを特徴とするものである。
【0014】第2の発明の薄膜形成方法は、レーザ光の
照射によって成膜室内のターゲット表面を蒸発させ、こ
のターゲットに対向する基板ホルダに保持された基板上
に薄膜を形成する方法において、前記ターゲットと前記
基板にはさまれた空間の外部に配置された複数の鏡によ
って前記レーザー光を走査して前記ターゲット表面に照
射しターゲット表面を蒸発させプラズマを生成させると
ともに、前記基板にバイアス電圧を印加しイオン化され
た前記ターゲット構成物質の原子,分子あるいはクラス
ターを選別又は加速させることを特徴とするものであ
る。
【0015】第3の発明の薄膜形成方法は、レーザー光
の照射によって成膜室内のターゲット表面を蒸発させ、
このターゲットに対向する基板ホルダに保持された基板
上に薄膜を形成する方法において、前記ターゲットと前
記基板にはさまれた空間の外部に配置された複数の鏡に
よって前記レーザ光を走査して前記ターゲット表面に照
射しターゲット表面を蒸発させプラズマを生成させると
ともに、前記基板近傍に特定のガスを導入し、前記基板
上に飛来するターゲットの構成物質イオンを該ガスと反
応させ、前記ターゲットの物質と前記ガスの反応生成物
を前記基板上に推積させることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例の薄膜形成装
置の構成図である。
【0017】図1において薄膜形成装置は、CO2 レー
ザー11と、このレーザーから発生したレーザ光12を
導入する為の光入射窓13を有する成膜室10と、この
成膜室10内に設けられたAlターゲット14と、この
Alターゲット14に対向して設けられ半導体基板15
を保持する為の基板ホルダ16と、Alターゲット14
と基板ホルダ16とがはさむ空間の外部に設置され導入
されたレーザー光12を反射しAlターゲット14の表
面を均一に照射するように構成された第1の鏡17と第
2の鏡18からなる光走査手段と、半導体基板15に正
(又は負)の直流電圧を印加するバイアス電源19と、
必要に応じて成膜室10内にガスを導入する為のガス導
入菅20と、排気ポンプ等からなる排気系21とから主
に構成されている。尚、第1の鏡17は移動・回転機構
により移動・回転可能に構成されレーザー光12を走査
して第2の鏡に導く。第2の鏡18は凹面形状を有し、
その反射面の形状はAlターゲット14表面上の任意の
点におけるレーザー光12のスポット面積がほぼ一定に
なるように調整されている。
【0018】このように構成された薄膜形成装置によれ
ば、レーザー光12により加熱されたAlターゲット1
4の表面は急激な温度上昇により蒸発しAlのプラズマ
が生成され、プラズマ中のAlイオンはバイアス電源1
9により加速されて基板15に達しAl膜が形成され
る。
【0019】次に本発明の第2の実施例を説明する。第
2の実施例は第1の実施例で説明した装置により、例え
ばSi基板上の絶縁膜に穿たれた微細なコンタクト孔内
にAl膜を成膜する方法に適用できる。Alターゲット
14表面のレーザー光12の入射点近傍が急激な温度上
昇により蒸発し、Alのプラズマが生成されるために
は、成膜室10内の圧力を10-3Pa以下、Alターゲ
ット14表面での光強度を、107 W/cm2 以上に設
定する必要がある。本実施例ではターゲット表面での光
強度が5×107 W/cm2 となるようにCO2 レーザ
ー11の出力を調整した。この光強度下では、実験によ
れば、ターゲットから離脱したAl+ イオンの運動エネ
ルギのピーク値は約50eVであった。生成されたAl
+ イオンは、基板に加えられた約200Vの負のバイア
ス電圧により加速されて基板15に到達し、Al膜が形
成される。バイアス電圧によって加速されているため、
Al+ イオンの運動方向分布は基板に垂直方向にそろっ
た成分が大勢を占める。この結果、Al+ イオンは、基
板上に穿たれた微細孔の内部まで到達し、微細孔底部を
ふくめた孔内への均一な成膜が可能になる。
【0020】Si基板上に形成したSiO2 膜に穿たれ
た開口径0.3μm深さ1.2μmのコンタクト孔内に
80nmのAl膜を形成した結果、SiO2 膜上でのA
l膜厚にたいするコンタクト孔底でのAl膜厚の比が8
0%以上となった。この値は通常のスパッタ法を用いた
場合では数%程度が一般的であり、本方法による微細孔
底への成膜法の優位性が示された。基板を450℃以上
に加熱しながら本実施例によりAl膜を形成すれば、A
l原子のマイグレーションにより微細孔内をAlで埋め
こむことが可能である。また微細孔のみならず、例え
ば、幅0.2μm、深さ0.5μmの微細な溝内をAl
膜で埋めこむことも可能である。絶縁膜中に形成された
溝をAl膜で埋めこんだ後、化学機械研磨法により絶縁
膜上のAl膜を研磨除去することにより溝内のみにAl
膜を残し、LSI用の微細配線を形成することもできる なお、光走査を行う第1及び第2の鏡17,18はAl
ターゲット14と基板15がはさむ空間の外部に配置さ
れているため、Alターゲット14から飛翔したAl粒
子が鏡およびその移動機構により遮られることはなく、
基板15上への成膜均一性に支障は生じない。本第2の
実施例によれば、Al膜以外にTiやSi膜等も微細孔
中に同様に推積することができる。
【0021】次に本発明の第3の実施例を説明する。本
第3の実施例もAlのターゲットを用いているが、目的
とするのは基板上に高純度のAl膜を形成することであ
る。使用する装置の概要は第1の実施例と同様である
が、レーザー光強度は108 W/cm2 以上である。こ
の光強度下ではターゲットから離脱したAl+ イオンの
運動エネルギは90および400eV付近に2つのピー
クを持つ。一方ターゲット中およびその表面に不純物と
して含まれる酸素原子がターゲットから離脱する運動エ
ネルギは1価、2価イオンとも100eV以下にピーク
を持つ。そこで本第3の実施例では、基板に印加するバ
イアス電圧を100eV〜300eVに設定することに
より、Al+ イオンと酸素イオンを分離し、Al+ イオ
ンのみを選別して基板に到達させ、高純度のAl膜を形
成した。
【0022】本第3の実施例によれば、バイアス電圧を
負にした場合に比べAl膜中の酸素濃度を1/10にで
きる、しかしAl+ イオンの運動方向が揃っていないの
で、微細孔内への成膜には適さず、配線用の高純度Al
膜形成に適している。なお、Ti、Siを用いた場合も
同様の運動エネルギ分布を持つので、本第3の実施例に
より高純度の膜が形成できる。
【0023】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。使用する装置および光照射条件は前実施例とほぼ同
様である。本第4の実施例は、例えば開口径0.2μ
m、深さ1.2μmのコンタクト孔底部にTiとTiN
の2層膜を形成し低抵抗のコンタクトを得るのに利用で
きる。
【0024】まずTi膜を形成するために基板15に印
加するバイアス電圧は、たとえば図2に示すように上下
非対称の交番電圧を用いる。正負のピーク電圧は各々1
50V、−200V、周期は100μ秒とした、位相が
負の期間はイオンの基板方向への加速を行い、正の期間
は成膜にかかわるイオンと不純物イオンとの選別を行
う。正負の期間及び電圧を調節することにより膜中の不
純物を制御し、かつイオンの平均的な運動方向を揃える
ことにより、微細孔内へ高純度の膜推積を可能にする。
本第4の実施例では1周期中の正電圧印加時間を40μ
秒に設定した。この方法でコンタクト孔底部に厚さ5μ
mのTi膜を形成した。
【0025】続いてこのTi膜上へTiN膜を形成す
る。光照射条件はTi膜の場合と同様であるが、バイア
ス電圧は−200Vに固定する。ガス導入管20で基板
15の近傍に導入するガスはN2 で導入圧力は0.1〜
10mTorrの範囲で設定した。この条件でターゲッ
トから飛来するTiイオンは基板近傍でN2 と反応しT
iNとなる。形成膜厚は20nmとした。
【0026】以上でTiとTiNの2層膜の形成は完了
するが、コンタクトの最終構造を形成するには、さらに
TiN膜の上にCVD法によるタングステン膜を形成
し、コンタクト孔を埋めこむのが一般的である。この
際、本第4の実施例で形成したTiN膜は、CVDタン
グステン膜の密着層として極めて優秀なだけでなく、タ
ングステンCVDの原料ガスであるWF6 ガスあるいは
W膜そのものに対する良好なバリヤ膜として機能し、安
定なコンタクト構造を実現できる。一方、本第4の実施
例で形成した高純度のTi膜は、Siに対する優秀なコ
ンタクトメタルとして機能する。このような構造の多層
膜をスパッタ法とタングステンCVD法の組合せで実現
することは、スパッタ法の段差被覆性の悪さにより極め
て困難である。
【0027】上述した各実施例においては第1の鏡17
に移動・回転する平面鏡をそして第2の鏡18に固定さ
れた凹面鏡を用いたが、この組合せを例えば図3のよう
に、第1の鏡17Aに3つの平面を有する回転ポリゴン
ミラーを用いても良い。また、成膜均一の基準があまり
厳しくない場合には、図4のように第2の鏡18Aに複
雑な形状を持つ凹面鏡18ではなく、多くの平面鏡から
構成された多面鏡を用いることも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、成膜室内
にターゲットと基板ホルダを設け、このターゲットと基
板ホルダの対向する空間の外部に光走査手段を設け、こ
の光走査手段によりレーザー光をターゲットに照射し、
基板にバイアス電圧を印加できるように構成することに
より、基板に垂直な方向にターゲット物質が加速されて
到達する為、コンタクト孔内に充分な厚さの薄膜を容易
に形成できる。更に交番電圧をバイアス電圧として用い
ることにより不純物を除去できる為、高純度の薄膜を形
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の薄膜形成装置の構成
図。
【図2】本発明の第4の実施例に用いるバイアス電圧の
波形図。
【図3】本発明の薄膜形成装置の他の光走査手段を説明
する為の鏡の構成図。
【図4】本発明の薄膜形成装置の他の光走査手段を説明
する為の鏡の構成図。
【符号の説明】
10 成膜室 11 CO2 レーザー 12 レーザー光 13 光入射窓 14 Alターゲット 15 半導体基板 16 基板ホルダ 17,17A 第1の鏡 18,18A 第2の鏡 19 バイアス電源 20 ガス導入菅 21 排気系 22 Al+ イオン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器と、このレーザ発振器から
    のレーザ光を導入する為の光入射窓を有する成膜室と、
    この成膜室内に設けられたターゲットと、このターゲッ
    トに対向して設けられ基板を保持する為の基板ホルダ
    と、前記ターゲットと前記基板ホルダとがはさむ空間の
    外部に設置され導入された前記レーザ光を反射させ前記
    ターゲットの表面を走査し照射する為の光走査手段と、
    前記基板に正又は負の直流電圧あるいは対称又は非対称
    波形を持つ交番電圧をバイアス電圧として印加する手段
    とを含むことを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光の反射手段か少なくとも一つの
    移動又は回転可能な鏡を含む複数の鏡から構成されてい
    る請求項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの鏡の反射面は凹状又は
    凸状に形成されている請求項2記載の薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの鏡は平面鏡の組み合わ
    せからなる多面体から構成されている請求項2記載の薄
    膜形成装置。
  5. 【請求項5】 成膜室にはガス導入管が具備されている
    請求項1記載の薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 レーザ光の照射によって成膜室内のター
    ゲット表面を蒸発させ、このターゲットに対向する基板
    ホルダに保持された基板上に薄膜を形成する方法におい
    て、前記ターゲットと前記基板にはさまれた空間の外部
    に配置された複数の鏡によって前記レーザー光を走査し
    て前記ターゲット表面に照射しターゲット表面を蒸発さ
    せプラズマを生成させるとともに、前記基板にバイアス
    電圧を印加しイオン化された前記ターゲット構成物質の
    原子,分子あるいはクラスターを選別又は加速させるこ
    とを特徴とする薄膜形成方法。
  7. 【請求項7】 基板に印加するバイアス電圧を正又は負
    電圧とし、イオン化されたターゲット構成物質のうちの
    特定の原子,分子あるいはクラスターを選別又は加速し
    て基板上に到達させる請求項6記載の薄膜形成方法。
  8. 【請求項8】 基板に印加するバイアス電圧を正負対称
    又は非対称の交流電圧とし、イオン化されたターゲット
    構成物質のうちの特定の原子,分子あるいはクラスター
    を選別又は加速して基板上に到達させる請求項6記載の
    薄膜形成方法。
  9. 【請求項9】 レーザー光の照射によって成膜室内のタ
    ーゲット表面を蒸発させ、このターゲットに対向する基
    板ホルダに保持された基板上に薄膜を形成する方法にお
    いて、前記ターゲットと前記基板にはさまれた空間の外
    部に配置された複数の鏡によって前記レーザ光を走査し
    て前記ターゲット表面に照射しターゲット表面を蒸発さ
    せプラズマを生成させるとともに、前記基板近傍に特定
    のガスを導入し、前記基板上に飛来するターゲットの構
    成物質イオンを該ガスと反応させ、前記ターゲットの物
    質と前記ガスの反応生成物を前記基板上に推積させるこ
    とを特徴とする薄膜形成方法。
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