JPH06145974A - 真空成膜装置及び真空成膜方法 - Google Patents
真空成膜装置及び真空成膜方法Info
- Publication number
- JPH06145974A JPH06145974A JP31267492A JP31267492A JPH06145974A JP H06145974 A JPH06145974 A JP H06145974A JP 31267492 A JP31267492 A JP 31267492A JP 31267492 A JP31267492 A JP 31267492A JP H06145974 A JPH06145974 A JP H06145974A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- distance
- thin film
- film forming
- vacuum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 title claims abstract description 72
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 187
- 239000010408 film Substances 0.000 claims abstract description 175
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims abstract description 132
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 80
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 56
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 claims abstract description 11
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 claims description 78
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 67
- 238000005268 plasma chemical vapour deposition Methods 0.000 claims description 20
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 7
- 230000002411 adverse Effects 0.000 abstract description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 69
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 35
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 31
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 31
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 23
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 21
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 18
- 238000007733 ion plating Methods 0.000 description 18
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 16
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 14
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 13
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 9
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 9
- 238000005229 chemical vapour deposition Methods 0.000 description 8
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000001771 vacuum deposition Methods 0.000 description 6
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 5
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 4
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 2
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 2
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 2
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 description 2
- 238000001755 magnetron sputter deposition Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 238000005546 reactive sputtering Methods 0.000 description 2
- 238000007738 vacuum evaporation Methods 0.000 description 2
- 238000001444 catalytic combustion detection Methods 0.000 description 1
- 238000010494 dissociation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005593 dissociations Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000001312 dry etching Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000004518 low pressure chemical vapour deposition Methods 0.000 description 1
- 238000001020 plasma etching Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000005477 sputtering target Methods 0.000 description 1
- 238000002230 thermal chemical vapour deposition Methods 0.000 description 1
- 238000007736 thin film deposition technique Methods 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ステップカバレッジに優れ、シャドウイング効
果等の悪影響を抑制することができ、しかも均一な膜厚
の薄膜を成膜することができる真空成膜装置及び成膜方
法を提供する。 【構成】基板50上に薄膜を成膜させる真空成膜装置1
は、成膜中に、原子、分子、イオン又はラジカルから成
る薄膜源を生成する領域12と基板50との間の距離を
変える機構20,22,24を備えている。また、基板
上に薄膜を成膜させる真空成膜方法は、成膜中に、原
子、分子、イオン又はラジカルから成る薄膜源を生成す
る領域と基板との間の距離を変えることを特徴とする。
果等の悪影響を抑制することができ、しかも均一な膜厚
の薄膜を成膜することができる真空成膜装置及び成膜方
法を提供する。 【構成】基板50上に薄膜を成膜させる真空成膜装置1
は、成膜中に、原子、分子、イオン又はラジカルから成
る薄膜源を生成する領域12と基板50との間の距離を
変える機構20,22,24を備えている。また、基板
上に薄膜を成膜させる真空成膜方法は、成膜中に、原
子、分子、イオン又はラジカルから成る薄膜源を生成す
る領域と基板との間の距離を変えることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空成膜装置及び真空
成膜方法に関する。
成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、半導体装
置の製造プロセスにおける寸法ルールが微細化されつつ
ある。そのため、半導体装置の内部配線形成プロセスに
おいては、径が小さく且つ深さの深い、即ちアスペクト
比の大きい、コンタクトホール、スルーホールあるいは
ビヤホール(以下、総称して接続孔と呼ぶ)を形成する
必要がある。接続孔は、通常、半導体基板や下層配線層
の上に形成された層間絶縁層に開口部を設け、かかる開
口部内を配線材料で埋め込むことによって形成される。
置の製造プロセスにおける寸法ルールが微細化されつつ
ある。そのため、半導体装置の内部配線形成プロセスに
おいては、径が小さく且つ深さの深い、即ちアスペクト
比の大きい、コンタクトホール、スルーホールあるいは
ビヤホール(以下、総称して接続孔と呼ぶ)を形成する
必要がある。接続孔は、通常、半導体基板や下層配線層
の上に形成された層間絶縁層に開口部を設け、かかる開
口部内を配線材料で埋め込むことによって形成される。
【0003】開口部内を配線材料で埋め込むための薄膜
加工技術の1つにスパッタ法がある。しかしながら、ス
パッタ法は、一般にステップカバレージが良くない。そ
のため、開口部のアスペクト比が大きくなるに従い、接
続孔内部にボイドを生じたり、開口部底部近傍の側壁に
十分な膜厚の配線材料を形成することができず、開口部
の底部における配線材料の厚さの薄い部分で断線不良が
発生し易い。このカバレッジ不良は、配線材料から成る
スパッタ粒子が、開口部の側壁あるいは底部に形成され
る光学的に影の部分には多く堆積しないという、所謂シ
ャドウイング効果に起因する。そのため、開口部の内部
を配線材料でカバレッジ良く埋め込むプロセス技術が必
要不可欠になってきている。
加工技術の1つにスパッタ法がある。しかしながら、ス
パッタ法は、一般にステップカバレージが良くない。そ
のため、開口部のアスペクト比が大きくなるに従い、接
続孔内部にボイドを生じたり、開口部底部近傍の側壁に
十分な膜厚の配線材料を形成することができず、開口部
の底部における配線材料の厚さの薄い部分で断線不良が
発生し易い。このカバレッジ不良は、配線材料から成る
スパッタ粒子が、開口部の側壁あるいは底部に形成され
る光学的に影の部分には多く堆積しないという、所謂シ
ャドウイング効果に起因する。そのため、開口部の内部
を配線材料でカバレッジ良く埋め込むプロセス技術が必
要不可欠になってきている。
【0004】従来のスパッタリング装置では、ターゲッ
トと基板との間の距離(以後、TS間距離と略す)は、
スパッタリング装置設計の段階で最適値に決定され、タ
ーゲットの種類によって微調整する構造となっている。
図16は、従来のスパッタリング装置の略図である。図
1において、ターゲット12と基板70の距離は、成膜
中、常に一定に保たれている。
トと基板との間の距離(以後、TS間距離と略す)は、
スパッタリング装置設計の段階で最適値に決定され、タ
ーゲットの種類によって微調整する構造となっている。
図16は、従来のスパッタリング装置の略図である。図
1において、ターゲット12と基板70の距離は、成膜
中、常に一定に保たれている。
【0005】薄膜成膜技術の1つである蒸着法は、蒸着
材料を乗せたヒーターあるいは蒸着材料を入れたボー
ト、るつぼ等を抵抗加熱、高周波加熱、電子ビーム加熱
等によって加熱し、蒸着材料を蒸発させ、基材にかかる
蒸着材料を被着させる。この蒸着法においても、蒸着材
料の良好なるステップカバレッジを得ること、あるいは
シャドウイング効果を無くすことは重要な課題である。
従来の蒸着装置では、蒸着材料と基板との間の距離(以
後、同様にTS間距離と略す)は、蒸着装置設計の段階
で最適値に決定され、成膜中、常に一定に保たれてい
る。そして、基材上に薄膜を成膜するとき、基材を自公
転することによって基材上に成膜される薄膜の厚さ制御
やステップカバレッジの改善を行っている。
材料を乗せたヒーターあるいは蒸着材料を入れたボー
ト、るつぼ等を抵抗加熱、高周波加熱、電子ビーム加熱
等によって加熱し、蒸着材料を蒸発させ、基材にかかる
蒸着材料を被着させる。この蒸着法においても、蒸着材
料の良好なるステップカバレッジを得ること、あるいは
シャドウイング効果を無くすことは重要な課題である。
従来の蒸着装置では、蒸着材料と基板との間の距離(以
後、同様にTS間距離と略す)は、蒸着装置設計の段階
で最適値に決定され、成膜中、常に一定に保たれてい
る。そして、基材上に薄膜を成膜するとき、基材を自公
転することによって基材上に成膜される薄膜の厚さ制御
やステップカバレッジの改善を行っている。
【0006】CVD法の1つにプラズマCVD法があ
る。プラズマCVD法においては、例えば減圧CVDの
反応空間にプラズマを導入することにより、その空間に
存在する気体分子等がプラズマによって解離させられて
ラジカルが発生し、かかるラジカルが基板表面で反応す
ることにより薄膜が成膜される。プラズマCVD法は、
熱CVD法より低温化できること、温度と無関係に非選
択的に気体分子等を解離、活性化できるという特徴を有
する。
る。プラズマCVD法においては、例えば減圧CVDの
反応空間にプラズマを導入することにより、その空間に
存在する気体分子等がプラズマによって解離させられて
ラジカルが発生し、かかるラジカルが基板表面で反応す
ることにより薄膜が成膜される。プラズマCVD法は、
熱CVD法より低温化できること、温度と無関係に非選
択的に気体分子等を解離、活性化できるという特徴を有
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TS間距離
(ターゲットと基板の間の距離、あるいは蒸着材料と基
板の間の距離)は、開口部における薄膜のステップカバ
レッジや基板上における薄膜の膜厚分布に大きな影響を
与えることが知られている。成膜装置内部の圧力が一定
のとき、成膜に用いられる材料(例えばAr)の平均自
由工程に比べてTS間距離が十分短い場合には、一般
に、基板に対する薄膜材料粒子の入射角度は基板に対し
て90度に近くなる。このため、図17の(A)に示す
ように、例えば、開口部76の底部には薄膜78が成長
し易いが、側壁には殆ど薄膜が形成されず、薄膜に段切
れが生じる。尚、図17において、70は基板、74は
基板上に形成された層間絶縁層である。
(ターゲットと基板の間の距離、あるいは蒸着材料と基
板の間の距離)は、開口部における薄膜のステップカバ
レッジや基板上における薄膜の膜厚分布に大きな影響を
与えることが知られている。成膜装置内部の圧力が一定
のとき、成膜に用いられる材料(例えばAr)の平均自
由工程に比べてTS間距離が十分短い場合には、一般
に、基板に対する薄膜材料粒子の入射角度は基板に対し
て90度に近くなる。このため、図17の(A)に示す
ように、例えば、開口部76の底部には薄膜78が成長
し易いが、側壁には殆ど薄膜が形成されず、薄膜に段切
れが生じる。尚、図17において、70は基板、74は
基板上に形成された層間絶縁層である。
【0008】また、成膜に用いられる材料(例えばA
r)の平均自由工程に比べてTS間距離が長い場合、タ
ーゲットから放出されたあるいは蒸着材料から蒸発した
薄膜材料粒子は、Ar原子等との衝突あるいは放出され
た薄膜材料粒子同士の衝突によって、散乱される。この
ため、基板に到達する薄膜材料粒子は、基板に対して広
範囲の入射角度を持つようになるが、例えば開口部76
の底部には、図17の(B)に示すように、シャドウイ
ング効果によってボイドが生じる。
r)の平均自由工程に比べてTS間距離が長い場合、タ
ーゲットから放出されたあるいは蒸着材料から蒸発した
薄膜材料粒子は、Ar原子等との衝突あるいは放出され
た薄膜材料粒子同士の衝突によって、散乱される。この
ため、基板に到達する薄膜材料粒子は、基板に対して広
範囲の入射角度を持つようになるが、例えば開口部76
の底部には、図17の(B)に示すように、シャドウイ
ング効果によってボイドが生じる。
【0009】プラズマCVD法では、ガスの流れが基板
上に堆積する薄膜のカバレッジに大きな影響を与える。
ラジカル発生領域と基板の間の距離を変えることによっ
て、様々なガスの基板への入射成分を作ることができ、
カバレッジを改善することができる。ラジカル発生領域
と基板の間の距離を常に一定とした場合、高アスペクト
比の開口部における薄膜のカバレッジに問題が生じる。
上に堆積する薄膜のカバレッジに大きな影響を与える。
ラジカル発生領域と基板の間の距離を変えることによっ
て、様々なガスの基板への入射成分を作ることができ、
カバレッジを改善することができる。ラジカル発生領域
と基板の間の距離を常に一定とした場合、高アスペクト
比の開口部における薄膜のカバレッジに問題が生じる。
【0010】スパッタリング時あるいは蒸着時、基板支
持台と基板との距離を、導入した気体の圧力下における
気体の平均自由行程以下にする機構を備えた基板温度制
御装置が、特開昭60−102742号公報から知られ
ている。また、被処理物を加熱する加熱手段の手前に多
数の狭小な中空路が処理粒子を捕捉するように配置され
ているスパッタリング装置が、特開昭61−75514
号公報に記載されている。ガス導入部と排気部とを有す
る真空容器内に、ターゲットと基板とを配置したスパッ
タ装置において、真空容器内の圧力は、スパッタ粒子の
平均自由行程がターゲットと基板の対向間隔よりも長く
保たれる程度まで低くするとともに、1枚または数枚の
ガイド板を基板に対してほぼ直角に設けたスパッタ装置
が、特開昭61−243167号公報から知られてい
る。更に、(スパッタリング原子の平均自由行程)≧
(スパッタリングターゲットと基板の距離)の関係を満
足するように放電ガスの圧力を設定するスパッタリング
方法が、特開昭63−117356号公報に記載されて
いる。しかるに、これらの公報の何れにも、ターゲット
と基板の間の距離を変える旨の記載は認められない。
持台と基板との距離を、導入した気体の圧力下における
気体の平均自由行程以下にする機構を備えた基板温度制
御装置が、特開昭60−102742号公報から知られ
ている。また、被処理物を加熱する加熱手段の手前に多
数の狭小な中空路が処理粒子を捕捉するように配置され
ているスパッタリング装置が、特開昭61−75514
号公報に記載されている。ガス導入部と排気部とを有す
る真空容器内に、ターゲットと基板とを配置したスパッ
タ装置において、真空容器内の圧力は、スパッタ粒子の
平均自由行程がターゲットと基板の対向間隔よりも長く
保たれる程度まで低くするとともに、1枚または数枚の
ガイド板を基板に対してほぼ直角に設けたスパッタ装置
が、特開昭61−243167号公報から知られてい
る。更に、(スパッタリング原子の平均自由行程)≧
(スパッタリングターゲットと基板の距離)の関係を満
足するように放電ガスの圧力を設定するスパッタリング
方法が、特開昭63−117356号公報に記載されて
いる。しかるに、これらの公報の何れにも、ターゲット
と基板の間の距離を変える旨の記載は認められない。
【0011】エミッタ先端と引出し電極との間の距離
(s)を、イオン化ガスの平均自由行程(d)よりも小
に、また引出し電極のアパーチャの径をs以下に設定し
たことを特徴とする電界電離イオン源が、特開昭61−
193348号公報に記載されている。しかるに、この
公報にも、例えばイオン源と基板の間の距離を変える旨
の記載は認められない。
(s)を、イオン化ガスの平均自由行程(d)よりも小
に、また引出し電極のアパーチャの径をs以下に設定し
たことを特徴とする電界電離イオン源が、特開昭61−
193348号公報に記載されている。しかるに、この
公報にも、例えばイオン源と基板の間の距離を変える旨
の記載は認められない。
【0012】イオン及びラジカルを含むプラズマを導入
する導入口と基板との間の距離(d)が、容器内の分子
の平均自由行程(λ)に対しd<100λとなるような
ガス圧とするプラズマCVD法が、特開昭62−736
22号公報に開示されている。また、反応性気体の励起
用のレーザ光源と、被験表面を有する基板が配設される
反応室を有し、レーザ光源より発生する光は基板の表面
に平行または概略平行に照射せしめるとともに、この照
射光は反応性気体の平均自由行程の10倍以上の距離離
れた空間を主として照射せしめることにより、基板表面
にエピタキシャル薄成長被膜を形成せしめるレーザ・エ
ピタキシャル薄膜成長方法が、特開昭61−23261
0号公報に記載されている。更に、プラズマを閉じ込め
るための電場を形成する電場形成手段と、帯電粒子の平
均自由行程以下の距離、電場形成手段から隔てられて配
置された被加工物支持手段とを備えたプラズマ処理装置
が、特開昭60−263434号公報に開示されてい
る。また、磁気ミラーのミラー点から活性粒子の平均自
由行程以内の位置に被加工物が保持されて加工処理され
ることを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置が、特
開昭61−30036号公報に記載されている。あるい
は又、ガスプラズマ発生室から反応室へ流れる分子ある
いは正荷電粒子の平均自由行程とほぼ同じ大きさの通過
孔を多数設けた遮蔽板を配置したドライエッチング装置
が、特開昭62−131520号公報から知られてい
る。しかしながら、これらの公報には、成膜中あるいは
エッチング中に、例えば基板を移動させる旨の記載は認
められない。
する導入口と基板との間の距離(d)が、容器内の分子
の平均自由行程(λ)に対しd<100λとなるような
ガス圧とするプラズマCVD法が、特開昭62−736
22号公報に開示されている。また、反応性気体の励起
用のレーザ光源と、被験表面を有する基板が配設される
反応室を有し、レーザ光源より発生する光は基板の表面
に平行または概略平行に照射せしめるとともに、この照
射光は反応性気体の平均自由行程の10倍以上の距離離
れた空間を主として照射せしめることにより、基板表面
にエピタキシャル薄成長被膜を形成せしめるレーザ・エ
ピタキシャル薄膜成長方法が、特開昭61−23261
0号公報に記載されている。更に、プラズマを閉じ込め
るための電場を形成する電場形成手段と、帯電粒子の平
均自由行程以下の距離、電場形成手段から隔てられて配
置された被加工物支持手段とを備えたプラズマ処理装置
が、特開昭60−263434号公報に開示されてい
る。また、磁気ミラーのミラー点から活性粒子の平均自
由行程以内の位置に被加工物が保持されて加工処理され
ることを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置が、特
開昭61−30036号公報に記載されている。あるい
は又、ガスプラズマ発生室から反応室へ流れる分子ある
いは正荷電粒子の平均自由行程とほぼ同じ大きさの通過
孔を多数設けた遮蔽板を配置したドライエッチング装置
が、特開昭62−131520号公報から知られてい
る。しかしながら、これらの公報には、成膜中あるいは
エッチング中に、例えば基板を移動させる旨の記載は認
められない。
【0013】従って、本発明の目的は、ステップカバレ
ッジに優れ、シャドウイング効果等の悪影響を抑制する
ことができ、しかも均一な膜厚の薄膜を成膜することが
できる真空成膜装置及び成膜方法を提供することにあ
る。
ッジに優れ、シャドウイング効果等の悪影響を抑制する
ことができ、しかも均一な膜厚の薄膜を成膜することが
できる真空成膜装置及び成膜方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、基板上に
薄膜を成膜させる真空成膜装置であって、成膜中に、原
子、分子、イオン又はラジカルから成る薄膜源を生成す
る領域と基板との間の距離を変える機構を備えているこ
とを特徴とする本発明の真空成膜装置の第1の態様によ
って達成され得る。
薄膜を成膜させる真空成膜装置であって、成膜中に、原
子、分子、イオン又はラジカルから成る薄膜源を生成す
る領域と基板との間の距離を変える機構を備えているこ
とを特徴とする本発明の真空成膜装置の第1の態様によ
って達成され得る。
【0015】本発明の第1の態様にかかる真空成膜装置
としては、真空又は減圧下で操作されるスパッタリング
装置、イオンプレーティング装置、CVD装置あるいは
各種の真空蒸着装置を挙げることができる。
としては、真空又は減圧下で操作されるスパッタリング
装置、イオンプレーティング装置、CVD装置あるいは
各種の真空蒸着装置を挙げることができる。
【0016】スパッタリング装置として、二極スパッタ
リング装置、三極又は四極スパッタリング装置、マグネ
トロンスパッタリング装置、高周波スパッタリング装
置、リアクティブスパッタリング装置、バイアススパッ
タリング装置、非対称交流スパッタリング装置、ゲッタ
スパッタリング装置、高温スパッタリング装置、高温バ
イアススパッタリング装置、対向スパッタリング装置等
を挙げることができる。スパッタリング装置において
は、薄膜源を生成する領域(以下、薄膜源生成領域とも
いう)はターゲットに相当する。
リング装置、三極又は四極スパッタリング装置、マグネ
トロンスパッタリング装置、高周波スパッタリング装
置、リアクティブスパッタリング装置、バイアススパッ
タリング装置、非対称交流スパッタリング装置、ゲッタ
スパッタリング装置、高温スパッタリング装置、高温バ
イアススパッタリング装置、対向スパッタリング装置等
を挙げることができる。スパッタリング装置において
は、薄膜源を生成する領域(以下、薄膜源生成領域とも
いう)はターゲットに相当する。
【0017】イオンプレーティング装置として、直流
法、高周波法、クラスタ・イオンビーム法、あるいは熱
陰極法を用いた装置を挙げることができる。薄膜源生成
領域は、電子銃、蒸発させるべき材料等に相当する。あ
るいは又、薄膜源生成領域は、薄膜を成膜すべき蒸発し
た蒸気の一部がイオン化される領域に相当する。
法、高周波法、クラスタ・イオンビーム法、あるいは熱
陰極法を用いた装置を挙げることができる。薄膜源生成
領域は、電子銃、蒸発させるべき材料等に相当する。あ
るいは又、薄膜源生成領域は、薄膜を成膜すべき蒸発し
た蒸気の一部がイオン化される領域に相当する。
【0018】CVD装置としては、プラズマCVD装置
あるいは光CVD装置を例示することができる。CVD
装置においては、薄膜源生成領域はプラズマあるいは光
によって気体分子等が解離させられてラジカルが発生す
る領域に相当する。
あるいは光CVD装置を例示することができる。CVD
装置においては、薄膜源生成領域はプラズマあるいは光
によって気体分子等が解離させられてラジカルが発生す
る領域に相当する。
【0019】真空蒸着装置は、蒸着材料を乗せるワイヤ
あるいは蒸着材料を入れるボート並びにるつぼ、及び抵
抗加熱手段、高周波加熱手段あるいは電子ビーム加熱手
段から成る。真空蒸着装置においては、薄膜源生成領域
は、蒸着材料に相当する。
あるいは蒸着材料を入れるボート並びにるつぼ、及び抵
抗加熱手段、高周波加熱手段あるいは電子ビーム加熱手
段から成る。真空蒸着装置においては、薄膜源生成領域
は、蒸着材料に相当する。
【0020】本発明の第1の態様の真空成膜装置の好ま
しい形態においては、真空成膜装置はスパッタリング装
置から成り、薄膜源を生成する領域はターゲットであ
る。この場合、ターゲットと基板との間の距離を変える
機構は、基板を移動させる機構、あるいは、ターゲット
を移動させる機構とすることができる。
しい形態においては、真空成膜装置はスパッタリング装
置から成り、薄膜源を生成する領域はターゲットであ
る。この場合、ターゲットと基板との間の距離を変える
機構は、基板を移動させる機構、あるいは、ターゲット
を移動させる機構とすることができる。
【0021】あるいは又、上記の目的は、基板上に薄膜
を成膜させる真空成膜装置であって、プラズマCVD装
置から成り、成膜中に、成膜に供されるプラズマを生成
するプラズマ生成領域と基板との間の距離を変える機構
を備えていることを特徴とする本発明の真空成膜装置の
第2の態様によって達成され得る。
を成膜させる真空成膜装置であって、プラズマCVD装
置から成り、成膜中に、成膜に供されるプラズマを生成
するプラズマ生成領域と基板との間の距離を変える機構
を備えていることを特徴とする本発明の真空成膜装置の
第2の態様によって達成され得る。
【0022】本発明の第2の態様の真空成膜装置の好ま
しい形態においては、プラズマ生成領域と基板との間の
距離を変える機構は、プラズマ生成領域における磁界及
び/又は電場を変化させる機構である。
しい形態においては、プラズマ生成領域と基板との間の
距離を変える機構は、プラズマ生成領域における磁界及
び/又は電場を変化させる機構である。
【0023】更に、上記の目的は、基板上に薄膜を成膜
させる真空成膜方法であって、成膜中に、原子、分子、
イオン又はラジカルから成る薄膜源を生成する領域と基
板との間の距離を変えることを特徴とする本発明の真空
成膜方法の第1の態様により達成され得る。
させる真空成膜方法であって、成膜中に、原子、分子、
イオン又はラジカルから成る薄膜源を生成する領域と基
板との間の距離を変えることを特徴とする本発明の真空
成膜方法の第1の態様により達成され得る。
【0024】真空成膜方法としては、具体的には、真空
あるいは減圧下における蒸着法、スパッタ法、イオンプ
レーティング法、CVD法を挙げることができる。スパ
ッタ法としては、二極スパッタ方式、三極又は四極スパ
ッタ方式、マグネトロンスパッタ方式、高周波スパッタ
方式、リアクティブスパッタ方式、バイアススパッタ方
式、非対称交流スパッタ方式、ゲッタスパッタ方式、高
温スパッタ方式、高温バイアススパッタ方式等を挙げる
ことができる。イオンプレーティング法としては、直流
法、高周波法、クラスタ・イオンビーム法、あるいは熱
陰極法を挙げることができる。また、CVD法として
は、プラズマCVD法、光CVD法等を挙げることがで
きる。
あるいは減圧下における蒸着法、スパッタ法、イオンプ
レーティング法、CVD法を挙げることができる。スパ
ッタ法としては、二極スパッタ方式、三極又は四極スパ
ッタ方式、マグネトロンスパッタ方式、高周波スパッタ
方式、リアクティブスパッタ方式、バイアススパッタ方
式、非対称交流スパッタ方式、ゲッタスパッタ方式、高
温スパッタ方式、高温バイアススパッタ方式等を挙げる
ことができる。イオンプレーティング法としては、直流
法、高周波法、クラスタ・イオンビーム法、あるいは熱
陰極法を挙げることができる。また、CVD法として
は、プラズマCVD法、光CVD法等を挙げることがで
きる。
【0025】スパッタ法においては、薄膜源生成領域は
ターゲットに相当する。イオンプレーティング法におい
ては、薄膜源生成領域は、電子銃、蒸発させるべき材料
等、あるいは又、薄膜源生成領域は、薄膜を成膜すべき
蒸発した蒸気の一部がイオン化される領域に相当する。
CVD法においては、薄膜源生成領域はプラズマあるい
は光によって気体分子等が解離させられてラジカルが発
生する領域に相当する。真空蒸着法においては、薄膜源
生成領域は、蒸着材料に相当する。
ターゲットに相当する。イオンプレーティング法におい
ては、薄膜源生成領域は、電子銃、蒸発させるべき材料
等、あるいは又、薄膜源生成領域は、薄膜を成膜すべき
蒸発した蒸気の一部がイオン化される領域に相当する。
CVD法においては、薄膜源生成領域はプラズマあるい
は光によって気体分子等が解離させられてラジカルが発
生する領域に相当する。真空蒸着法においては、薄膜源
生成領域は、蒸着材料に相当する。
【0026】本発明の真空成膜方法の第1の態様におい
ては、薄膜源を生成する領域と基板との間の最短距離
は、成膜に用いられる材料の平均自由行程以下の距離で
あることが好ましい。あるいは又、薄膜源を生成する領
域と基板との間の最長距離は、成膜に用いられる材料の
平均自由行程以上の距離であることが好ましい。成膜に
用いられる材料には、薄膜を形成するための材料のみな
らず、例えば、スパッタ法においてターゲットに照射さ
れるArイオンを生成させるためのArガスのような所
謂プロセスガス等が包含される。
ては、薄膜源を生成する領域と基板との間の最短距離
は、成膜に用いられる材料の平均自由行程以下の距離で
あることが好ましい。あるいは又、薄膜源を生成する領
域と基板との間の最長距離は、成膜に用いられる材料の
平均自由行程以上の距離であることが好ましい。成膜に
用いられる材料には、薄膜を形成するための材料のみな
らず、例えば、スパッタ法においてターゲットに照射さ
れるArイオンを生成させるためのArガスのような所
謂プロセスガス等が包含される。
【0027】更に、上記の目的は、プラズマCVD法か
ら成る、基板上に薄膜を成膜させる真空成膜方法であっ
て、成膜中に、成膜に供されるプラズマを生成するプラ
ズマ生成領域と基板との間の距離を変えることを特徴と
する本発明の真空成膜方法の第2の態様により達成され
得る。
ら成る、基板上に薄膜を成膜させる真空成膜方法であっ
て、成膜中に、成膜に供されるプラズマを生成するプラ
ズマ生成領域と基板との間の距離を変えることを特徴と
する本発明の真空成膜方法の第2の態様により達成され
得る。
【0028】
【作用】本発明の第1の態様にかかる真空成膜装置及び
真空成膜方法においては、薄膜源生成領域と基板との間
の距離を変える機構を備えているので、薄膜のステップ
カバレッジを向上させることができ、しかも均一な膜厚
の薄膜を成膜することができる。以下、スパッタリング
装置及びスパッタ法による接続孔の形成を例に挙げて、
本発明の作用を説明する。
真空成膜方法においては、薄膜源生成領域と基板との間
の距離を変える機構を備えているので、薄膜のステップ
カバレッジを向上させることができ、しかも均一な膜厚
の薄膜を成膜することができる。以下、スパッタリング
装置及びスパッタ法による接続孔の形成を例に挙げて、
本発明の作用を説明する。
【0029】図1の(A)に示すように、半導体基板7
0の上に形成された層間絶縁層74に開口部76が形成
されている。尚、72は半導体基板70に形成された拡
散層である。本発明の真空成膜装置及び真空成膜方法、
具体的にはスパッタリング装置及びスパッタ法によっ
て、この開口部に薄膜78を成膜する。
0の上に形成された層間絶縁層74に開口部76が形成
されている。尚、72は半導体基板70に形成された拡
散層である。本発明の真空成膜装置及び真空成膜方法、
具体的にはスパッタリング装置及びスパッタ法によっ
て、この開口部に薄膜78を成膜する。
【0030】スパッタリング初期の段階では、ターゲッ
トと基板との間の距離を変える機構により、薄膜源生成
領域と基板との間の距離を、例えば、成膜に用いられる
材料(例えばArガス)の平均自由行程以下の距離にす
る。こうすることによって、原子、分子等から成る薄膜
材料粒子の基板に対する入射角は90度近くになる。従
って、スパッタリング初期の段階では、図1の(B)に
示すように、通常のスパッタ法では最も薄膜が形成され
難い開口部の底部に薄膜78を成膜することができる。
トと基板との間の距離を変える機構により、薄膜源生成
領域と基板との間の距離を、例えば、成膜に用いられる
材料(例えばArガス)の平均自由行程以下の距離にす
る。こうすることによって、原子、分子等から成る薄膜
材料粒子の基板に対する入射角は90度近くになる。従
って、スパッタリング初期の段階では、図1の(B)に
示すように、通常のスパッタ法では最も薄膜が形成され
難い開口部の底部に薄膜78を成膜することができる。
【0031】スパッタリングの最終段階では、ターゲッ
トと基板との間の距離を変える機構により、薄膜源生成
領域と基板との間の距離を、例えば、成膜に用いられる
材料(例えばArガス)の平均自由行程以上の距離にす
る。こうすることによって、原子、分子等から成る薄膜
材料粒子は、Ar原子等との衝突あるいは放出された薄
膜材料粒子同士の衝突によって、散乱される。このた
め、基板に到達する薄膜材料粒子は広範囲の入射角度を
持つようになる。その結果、図1の(C)に示すよう
に、開口部の側壁に薄膜材料が付着し易くなる。こうし
て、開口部底部にボイドが発生することなく、しかも、
開口部の底部及び側壁に十分な膜厚の薄膜を成膜するこ
とができる。
トと基板との間の距離を変える機構により、薄膜源生成
領域と基板との間の距離を、例えば、成膜に用いられる
材料(例えばArガス)の平均自由行程以上の距離にす
る。こうすることによって、原子、分子等から成る薄膜
材料粒子は、Ar原子等との衝突あるいは放出された薄
膜材料粒子同士の衝突によって、散乱される。このた
め、基板に到達する薄膜材料粒子は広範囲の入射角度を
持つようになる。その結果、図1の(C)に示すよう
に、開口部の側壁に薄膜材料が付着し易くなる。こうし
て、開口部底部にボイドが発生することなく、しかも、
開口部の底部及び側壁に十分な膜厚の薄膜を成膜するこ
とができる。
【0032】本発明において、薄膜源生成領域と基板と
の間の距離を、成膜に用いられる原料の平均自由行程に
よって規定することが好ましい。ここで、圧力と平均自
由行程の関係を以下に説明する。
の間の距離を、成膜に用いられる原料の平均自由行程に
よって規定することが好ましい。ここで、圧力と平均自
由行程の関係を以下に説明する。
【0033】熱振動している基体分子の平均自由行程λ
は次式で表される。 λ=1/(√2nπσ2) ・・・・・(1) ここで、σは分子直径、nは分子密度である。理想気体
の状態方程式から、 P=nkT ・・・・・・・・・・(2) となる。但し、kはボルツマン定数、1.38×10
-23(J/K)である。式(1)及び式(2)から、圧
力と平均自由行程の関係は以下のようになる。 λ=kT/(√2Pπσ2) ・・・・(3) 例えば、Ar原子の場合、分子半径σは3.67オング
ストローム(3.67×10-10m)であるから、温度
20゜Cとして式(3)は以下のようになる。 λ=6.76×10-3/P・・・(4) 式(4)から、例えば圧力0.13Paであれば平均自
由行程は5cmとなる。以上のとおり、真空成膜装置に
おいて成膜時の圧力Pと平均自由行程λの関係を式
(4)から求め、薄膜源を生成する領域と基板との間の
最短距離の及び最長距離を決定すればよい。
は次式で表される。 λ=1/(√2nπσ2) ・・・・・(1) ここで、σは分子直径、nは分子密度である。理想気体
の状態方程式から、 P=nkT ・・・・・・・・・・(2) となる。但し、kはボルツマン定数、1.38×10
-23(J/K)である。式(1)及び式(2)から、圧
力と平均自由行程の関係は以下のようになる。 λ=kT/(√2Pπσ2) ・・・・(3) 例えば、Ar原子の場合、分子半径σは3.67オング
ストローム(3.67×10-10m)であるから、温度
20゜Cとして式(3)は以下のようになる。 λ=6.76×10-3/P・・・(4) 式(4)から、例えば圧力0.13Paであれば平均自
由行程は5cmとなる。以上のとおり、真空成膜装置に
おいて成膜時の圧力Pと平均自由行程λの関係を式
(4)から求め、薄膜源を生成する領域と基板との間の
最短距離の及び最長距離を決定すればよい。
【0034】真空蒸着及びイオンプレーティングにおい
ても、上記と同様のことがいえる。
ても、上記と同様のことがいえる。
【0035】本発明の第2の態様にかかる真空成膜装置
及び真空成膜方法においても、薄膜源生成領域と基板と
の間の距離を変える機構を備えているので、薄膜のカバ
レッジを向上させることができ、しかも均一な膜厚の薄
膜を成膜することができる。
及び真空成膜方法においても、薄膜源生成領域と基板と
の間の距離を変える機構を備えているので、薄膜のカバ
レッジを向上させることができ、しかも均一な膜厚の薄
膜を成膜することができる。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して、好ましい実施例に基
づき本発明を説明する。尚、実施例1〜実施例11は、
本発明の第1の真空成膜装置及び第1の真空成膜方法に
関する。より具体的には、実施例1〜実施例4はスパッ
タリング装置及びスパッタ法に関し、実施例5及び実施
例6は、真空蒸着装置及び真空蒸着法に関し、実施例7
及び実施例8はイオンプレーティング装置及びイオンプ
レーティング法に関し、実施例9〜実施例11はCVD
装置及びCVD法に関する。また、実施例12及び実施
例13は、本発明の第2の真空成膜装置及び第2の真空
成膜方法に関する。
づき本発明を説明する。尚、実施例1〜実施例11は、
本発明の第1の真空成膜装置及び第1の真空成膜方法に
関する。より具体的には、実施例1〜実施例4はスパッ
タリング装置及びスパッタ法に関し、実施例5及び実施
例6は、真空蒸着装置及び真空蒸着法に関し、実施例7
及び実施例8はイオンプレーティング装置及びイオンプ
レーティング法に関し、実施例9〜実施例11はCVD
装置及びCVD法に関する。また、実施例12及び実施
例13は、本発明の第2の真空成膜装置及び第2の真空
成膜方法に関する。
【0037】(実施例1)先ず、図1の(A)に示すよ
うに、半導体基板70の所定の領域にイオン注入法によ
り拡散層72を形成する。次に、例えばCVD法にて、
基板70上に厚さ700nmのSiO2から成る層間絶
縁層74を形成し、更に、例えばリアクティブ・イオン
・エッチング法にて、層間絶縁層74に開口部76を形
成する。
うに、半導体基板70の所定の領域にイオン注入法によ
り拡散層72を形成する。次に、例えばCVD法にて、
基板70上に厚さ700nmのSiO2から成る層間絶
縁層74を形成し、更に、例えばリアクティブ・イオン
・エッチング法にて、層間絶縁層74に開口部76を形
成する。
【0038】本発明の真空成膜装置1は、図2に概要を
示すように、スパッタリング装置から成り、基本的に
は、チャンバ10、ターゲット12、基板ステージ14
を具備している。チャンバ10には、Arガス導入部1
6からArガスが導入され、チャンバ10内のガスは排
気部18から系外に排気される。このような構成は、従
来のスパッタリング装置と同一である。ターゲット12
は、原子、分子、イオン又はラジカルから成る薄膜源を
生成する領域(薄膜源生成領域)に相当する。ターゲッ
ト12はターゲット保持器12Aに取り付けられ、ター
ゲット保持器12Aは絶縁部材(図示せず)を介してチ
ャンバ10に取り付けられている。
示すように、スパッタリング装置から成り、基本的に
は、チャンバ10、ターゲット12、基板ステージ14
を具備している。チャンバ10には、Arガス導入部1
6からArガスが導入され、チャンバ10内のガスは排
気部18から系外に排気される。このような構成は、従
来のスパッタリング装置と同一である。ターゲット12
は、原子、分子、イオン又はラジカルから成る薄膜源を
生成する領域(薄膜源生成領域)に相当する。ターゲッ
ト12はターゲット保持器12Aに取り付けられ、ター
ゲット保持器12Aは絶縁部材(図示せず)を介してチ
ャンバ10に取り付けられている。
【0039】本発明の真空成膜装置1は、薄膜源生成領
域(実施例1においてはターゲット12)と基板との間
の距離(TS間距離)を変える機構を備えていることを
特徴とする。実施例1においては、この機構は、具体的
には、基板ステージ14の位置を変える機構であり、基
板ステージ14の底部に取り付けられたシャフト20、
モータ22、及びモータの回転によってシャフト20を
昇降させるための歯車機構24から構成される。尚、モ
ータ及び歯車機構の代わりに、油圧又は空気シリンダー
等の公知の装置から基板ステージ14の位置を変える機
構を構成することもできる。チャンバ10内の真空を保
持するために、基板ステージ14とチャンバ10の間に
はベローズ26が備えられている。
域(実施例1においてはターゲット12)と基板との間
の距離(TS間距離)を変える機構を備えていることを
特徴とする。実施例1においては、この機構は、具体的
には、基板ステージ14の位置を変える機構であり、基
板ステージ14の底部に取り付けられたシャフト20、
モータ22、及びモータの回転によってシャフト20を
昇降させるための歯車機構24から構成される。尚、モ
ータ及び歯車機構の代わりに、油圧又は空気シリンダー
等の公知の装置から基板ステージ14の位置を変える機
構を構成することもできる。チャンバ10内の真空を保
持するために、基板ステージ14とチャンバ10の間に
はベローズ26が備えられている。
【0040】基板の厚さ並びに基板ステージ14の厚さ
を考慮した上で、モータ22の回転数をモニターするこ
とによって、基板ステージ14上に載置された基板70
とターゲット12との間の距離(TS間距離)を知るこ
とができる。
を考慮した上で、モータ22の回転数をモニターするこ
とによって、基板ステージ14上に載置された基板70
とターゲット12との間の距離(TS間距離)を知るこ
とができる。
【0041】図1の(A)に示した基板70を本発明の
真空成膜装置1のチャンバ10内に搬入した後、Arガ
ス導入部16からチャンバ10内にArガスを導入し、
チャンバ10内の圧力を0.27Paに設定する。この
圧力におけるArの平均自由行程λは、式(4)から約
2.5cmである。
真空成膜装置1のチャンバ10内に搬入した後、Arガ
ス導入部16からチャンバ10内にArガスを導入し、
チャンバ10内の圧力を0.27Paに設定する。この
圧力におけるArの平均自由行程λは、式(4)から約
2.5cmである。
【0042】スパッタリングの第1段階として、TS間
距離を平均自由行程以下の1.5cmに設定し、Al−
1%Siから成るターゲット12を用いて、基板70上
にアルミニウム薄膜の成膜を行った。基板70に形成さ
れた層間絶縁層74上における薄膜の厚さを約200n
mとした。成膜条件を以下に示す。 スパッタリング第1段階: Al−1%Si: 厚さ 200nm 使用ガス : Ar 使用ガス流量 : 40sccm チャンバ内圧力: 0.27Pa TS間距離 : 1.5cm パワー : 10kW 基板温度 : 100゜C
距離を平均自由行程以下の1.5cmに設定し、Al−
1%Siから成るターゲット12を用いて、基板70上
にアルミニウム薄膜の成膜を行った。基板70に形成さ
れた層間絶縁層74上における薄膜の厚さを約200n
mとした。成膜条件を以下に示す。 スパッタリング第1段階: Al−1%Si: 厚さ 200nm 使用ガス : Ar 使用ガス流量 : 40sccm チャンバ内圧力: 0.27Pa TS間距離 : 1.5cm パワー : 10kW 基板温度 : 100゜C
【0043】この条件でスパッタリングを行ったとこ
ろ、図1(B)に示すように、層間絶縁層74の表面、
及び開口部76の底部にアルミニウム薄膜が形成され、
開口部76の側壁には殆どアルミニウム薄膜が付着しな
かった。
ろ、図1(B)に示すように、層間絶縁層74の表面、
及び開口部76の底部にアルミニウム薄膜が形成され、
開口部76の側壁には殆どアルミニウム薄膜が付着しな
かった。
【0044】続いて、スパッタリングを中断することな
く、あるいはスパッタリングを中断して、モータ22を
回転させ、スパッタリングの第2段階としてTS間距離
を平均自由行程以上の7cmに変化させた。TS間距離
を7cmに保持した状態で、基板70上にアルミニウム
薄膜の成膜を行った。基板70に形成された層間絶縁層
74上における薄膜の厚さを約400nmとした。成膜
条件を以下に示す。 スパッタリング第2段階: Al−1%Si: 厚さ 400nm 使用ガス : Ar 使用ガス流量 : 40sccm チャンバ内圧力: 0.27Pa TS間距離 : 7.0cm パワー : 10kW 基板温度 : 100゜C
く、あるいはスパッタリングを中断して、モータ22を
回転させ、スパッタリングの第2段階としてTS間距離
を平均自由行程以上の7cmに変化させた。TS間距離
を7cmに保持した状態で、基板70上にアルミニウム
薄膜の成膜を行った。基板70に形成された層間絶縁層
74上における薄膜の厚さを約400nmとした。成膜
条件を以下に示す。 スパッタリング第2段階: Al−1%Si: 厚さ 400nm 使用ガス : Ar 使用ガス流量 : 40sccm チャンバ内圧力: 0.27Pa TS間距離 : 7.0cm パワー : 10kW 基板温度 : 100゜C
【0045】この条件でスパッタリングを行ったとこ
ろ、、図1(C)に示すように、開口部76の側壁にア
ルミニウム薄膜78が形成された。また、開口部76の
底部には、シャドウイング効果によって薄膜が形成され
難くなるが、底部にはスパッタリングの第1段階で既に
アルミニウム薄膜が充分形成されているので、アルミニ
ウム薄膜に段切れが発生することはなかった。
ろ、、図1(C)に示すように、開口部76の側壁にア
ルミニウム薄膜78が形成された。また、開口部76の
底部には、シャドウイング効果によって薄膜が形成され
難くなるが、底部にはスパッタリングの第1段階で既に
アルミニウム薄膜が充分形成されているので、アルミニ
ウム薄膜に段切れが発生することはなかった。
【0046】尚、実施例1ではバリアメタルを用いてい
ないが、アルミニウム薄膜の成膜前に、例えば、TiN
/Ti等のバリアメタルを開口部の底部及び側壁に形成
してもよい。膜厚は、例えば、TiNを100nm、T
iを30nmとすることができる。
ないが、アルミニウム薄膜の成膜前に、例えば、TiN
/Ti等のバリアメタルを開口部の底部及び側壁に形成
してもよい。膜厚は、例えば、TiNを100nm、T
iを30nmとすることができる。
【0047】こうして微細な開口部のステップカバレッ
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得る
ことができた。
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得る
ことができた。
【0048】(実施例2)本実施例ではスパッタ法によ
るアルミニウム薄膜の成膜中に一定の速度でTS間距離
を変化させることにより、アルミニウム薄膜のステップ
カバレッジを改善する例を説明する。使用した真空成膜
装置は実施例1と同じ装置である。
るアルミニウム薄膜の成膜中に一定の速度でTS間距離
を変化させることにより、アルミニウム薄膜のステップ
カバレッジを改善する例を説明する。使用した真空成膜
装置は実施例1と同じ装置である。
【0049】先ず、図1の(A)に示した、半導体基板
70を準備した。この基板70を図2に示した本発明の
真空成膜装置、具体的にはスパッタリング装置に搬入し
た後、Arガス導入部16からチャンバ10内にArガ
スを導入し、チャンバ10内の圧力を0.27Paに設
定する。この圧力におけるArの平均自由行程λは、式
(4)から約2.5cmである。
70を準備した。この基板70を図2に示した本発明の
真空成膜装置、具体的にはスパッタリング装置に搬入し
た後、Arガス導入部16からチャンバ10内にArガ
スを導入し、チャンバ10内の圧力を0.27Paに設
定する。この圧力におけるArの平均自由行程λは、式
(4)から約2.5cmである。
【0050】Al−1%Siから成るターゲット12を
用いて、基板70上にアルミニウム薄膜の成膜を行う。
成膜開始前のTS間距離を平均自由行程以下の1.5c
mに設定し、DC電源を投入し、スパッタリングを開始
する。成膜開始後、毎秒0.92mmの一定速度で基板
70をターゲット12から離していく。この時のスパッ
タ条件を以下に示す。 アルミニウムスパッタリング: Al−1%Si 膜厚: 1μm 成膜速度 : 1μm/分 使用ガス : Ar 使用ガス流量 : 40sccm 圧力 : 0.27Pa パワー : 10kW 基板温度 : 100゜C 成膜開始時TS間距離: 1.5cm 成膜終了時TS間距離: 7.0cm TS間距離の変化速度: 0.92mm/秒
用いて、基板70上にアルミニウム薄膜の成膜を行う。
成膜開始前のTS間距離を平均自由行程以下の1.5c
mに設定し、DC電源を投入し、スパッタリングを開始
する。成膜開始後、毎秒0.92mmの一定速度で基板
70をターゲット12から離していく。この時のスパッ
タ条件を以下に示す。 アルミニウムスパッタリング: Al−1%Si 膜厚: 1μm 成膜速度 : 1μm/分 使用ガス : Ar 使用ガス流量 : 40sccm 圧力 : 0.27Pa パワー : 10kW 基板温度 : 100゜C 成膜開始時TS間距離: 1.5cm 成膜終了時TS間距離: 7.0cm TS間距離の変化速度: 0.92mm/秒
【0051】この条件でアルミニウム薄膜を厚さ1μm
成膜すると、図3に示すように開口部の底部及び側壁に
十分な厚さのアルミニウム薄膜78を形成できた。尚、
実施例2ではバリアメタルを用いていないが、アルミニ
ウム薄膜の成膜前に、例えば、TiN/Ti等のバリア
メタルを形成しても良い。膜厚は、例えば、TiNを1
00nm、Tiを30nmとすることができる。
成膜すると、図3に示すように開口部の底部及び側壁に
十分な厚さのアルミニウム薄膜78を形成できた。尚、
実施例2ではバリアメタルを用いていないが、アルミニ
ウム薄膜の成膜前に、例えば、TiN/Ti等のバリア
メタルを形成しても良い。膜厚は、例えば、TiNを1
00nm、Tiを30nmとすることができる。
【0052】こうして微細な接続孔のステップカバレッ
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔が得ら
れた。
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔が得ら
れた。
【0053】(実施例3)実施例3における真空成膜装
置100は、図4に概要を示すように、スパッタリング
装置から成り、基本的には、実施例1における真空成膜
装置1と同様の構成である。実施例3の真空成膜装置が
実施例1と相違する点は、薄膜源生成領域(実施例3に
おいてはターゲット12)と基板との間の距離(TS間
距離)を変える機構がターゲットを移動させる機構であ
る点にある。
置100は、図4に概要を示すように、スパッタリング
装置から成り、基本的には、実施例1における真空成膜
装置1と同様の構成である。実施例3の真空成膜装置が
実施例1と相違する点は、薄膜源生成領域(実施例3に
おいてはターゲット12)と基板との間の距離(TS間
距離)を変える機構がターゲットを移動させる機構であ
る点にある。
【0054】この機構は、具体的には、ターゲット保持
器12Aの頂部に取り付けられたシャフト20、モータ
22、及びモータの回転によってシャフト20を昇降さ
せるための歯車機構24から構成される。尚、モータ及
び歯車機構の代わりに、油圧又は空気シリンダー等の公
知の装置からターゲット保持器12Aの位置を変える機
構を構成することもできる。チャンバ10内の真空を保
持するために、ターゲット保持器12Aとチャンバ10
の間にはベローズ26が備えられている。ターゲット保
持器12Aとベローズ26の間、及びチャンバ10とベ
ローズ26の間には、絶縁材(図示せず)が備えられて
いる。
器12Aの頂部に取り付けられたシャフト20、モータ
22、及びモータの回転によってシャフト20を昇降さ
せるための歯車機構24から構成される。尚、モータ及
び歯車機構の代わりに、油圧又は空気シリンダー等の公
知の装置からターゲット保持器12Aの位置を変える機
構を構成することもできる。チャンバ10内の真空を保
持するために、ターゲット保持器12Aとチャンバ10
の間にはベローズ26が備えられている。ターゲット保
持器12Aとベローズ26の間、及びチャンバ10とベ
ローズ26の間には、絶縁材(図示せず)が備えられて
いる。
【0055】ターゲット12及びターゲット保持器12
Aの厚さを考慮した上で、モータ22の回転数をモニタ
ーすることによって、基板ステージ14上に載置された
基板70とターゲット12との間の距離(TS間距離)
を知ることができる。
Aの厚さを考慮した上で、モータ22の回転数をモニタ
ーすることによって、基板ステージ14上に載置された
基板70とターゲット12との間の距離(TS間距離)
を知ることができる。
【0056】図1の(A)に示した基板70を本発明の
真空成膜装置100のチャンバ10内に搬入した後、A
rガス導入部16からチャンバ10内にArガスを導入
し、チャンバ10内の圧力を0.27Paに設定する。
この圧力におけるArの平均自由行程λは、式(4)か
ら約2.5cmである。
真空成膜装置100のチャンバ10内に搬入した後、A
rガス導入部16からチャンバ10内にArガスを導入
し、チャンバ10内の圧力を0.27Paに設定する。
この圧力におけるArの平均自由行程λは、式(4)か
ら約2.5cmである。
【0057】ターゲットの位置を調節し、TS間距離を
1.5cmとした。そして、実施例1にて説明したスパ
ッタリング第1段階と同じ条件で、先ず第1段階のアル
ミニウムスパッタリングを行った。続いて、スパッタリ
ングを中断することなく、あるいはスパッタリングを中
断して、モータ22を回転させ、ターゲットの位置を調
節し、TS間距離を平均自由行程以上の7cmに変化さ
せた。TS間距離を7cmに保持した状態で、実施例1
にて説明したスパッタリング第2段階と同じ条件で第2
段階のアルミニウムスパッタリングを行った。その結
果、実施例1と同様に、開口部のステップカバレッジを
向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得ること
ができた。
1.5cmとした。そして、実施例1にて説明したスパ
ッタリング第1段階と同じ条件で、先ず第1段階のアル
ミニウムスパッタリングを行った。続いて、スパッタリ
ングを中断することなく、あるいはスパッタリングを中
断して、モータ22を回転させ、ターゲットの位置を調
節し、TS間距離を平均自由行程以上の7cmに変化さ
せた。TS間距離を7cmに保持した状態で、実施例1
にて説明したスパッタリング第2段階と同じ条件で第2
段階のアルミニウムスパッタリングを行った。その結
果、実施例1と同様に、開口部のステップカバレッジを
向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得ること
ができた。
【0058】(実施例4)本実施例では、実施例3で説
明した真空成膜装置100を用い、実施例2と同じ条件
でアルミニウムスパッタリングを行った。即ち、ターゲ
ットを成膜中に一定速度で基板に近づけることによっ
て、スパッタ法によるアルミニウム薄膜の成膜中に一定
の速度でTS間距離を変化させ、これによって、アルミ
ニウム薄膜のステップカバレッジの改善を図った。
明した真空成膜装置100を用い、実施例2と同じ条件
でアルミニウムスパッタリングを行った。即ち、ターゲ
ットを成膜中に一定速度で基板に近づけることによっ
て、スパッタ法によるアルミニウム薄膜の成膜中に一定
の速度でTS間距離を変化させ、これによって、アルミ
ニウム薄膜のステップカバレッジの改善を図った。
【0059】その結果、実施例2と同様に、開口部のス
テップカバレッジを向上させることができ、信頼性の高
い接続孔を得ることができた。
テップカバレッジを向上させることができ、信頼性の高
い接続孔を得ることができた。
【0060】実施例1〜実施例4においては、薄膜源生
成領域(ターゲット)あるいは基板の一方を移動させた
が、薄膜源生成領域及び基板の両方を移動させることも
可能である。
成領域(ターゲット)あるいは基板の一方を移動させた
が、薄膜源生成領域及び基板の両方を移動させることも
可能である。
【0061】(実施例5)本発明の真空成膜装置200
は、図5に概要を示すように、真空蒸着装置から成り、
基本的には、チャンバ10、蒸着材料30、蒸着材料を
入れたボート32、ボートを加熱するための抵抗器3
4、ボート32並びに抵抗器34を支持する支持台3
6、及び基板ステージ14を具備している。蒸着材料3
0が薄膜源生成領域に相当する。
は、図5に概要を示すように、真空蒸着装置から成り、
基本的には、チャンバ10、蒸着材料30、蒸着材料を
入れたボート32、ボートを加熱するための抵抗器3
4、ボート32並びに抵抗器34を支持する支持台3
6、及び基板ステージ14を具備している。蒸着材料3
0が薄膜源生成領域に相当する。
【0062】本発明の真空成膜装置200は、薄膜源生
成領域(実施例5においては蒸着材料30)と基板との
間の距離(TS間距離)を変える機構を備えている。実
施例5においては、この機構は基板の位置を変える機構
であり、具体的には、実施例1で説明した機構と同一の
ものとすることができる。
成領域(実施例5においては蒸着材料30)と基板との
間の距離(TS間距離)を変える機構を備えている。実
施例5においては、この機構は基板の位置を変える機構
であり、具体的には、実施例1で説明した機構と同一の
ものとすることができる。
【0063】開口部の形成されたシリコン基板を基板ス
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸着材料
30をボート32に入れ、抵抗器34によってボート3
2を約600゜Cに加熱して、アルミニウムをシリコン
基板に蒸着させた。真空蒸着時、チャンバ10内を1.
3×10-3Paとした。TS間距離を変える機構によっ
て基板ステージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS
間距離を、平均自由行程以下の3cmとした。また、成
膜終了時のTS間距離を、平均自由行程以上の40cm
とした。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。そ
の結果、開口部のステップカバレッジを向上させること
ができ、信頼性の高い接続孔を得ることができた。
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸着材料
30をボート32に入れ、抵抗器34によってボート3
2を約600゜Cに加熱して、アルミニウムをシリコン
基板に蒸着させた。真空蒸着時、チャンバ10内を1.
3×10-3Paとした。TS間距離を変える機構によっ
て基板ステージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS
間距離を、平均自由行程以下の3cmとした。また、成
膜終了時のTS間距離を、平均自由行程以上の40cm
とした。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。そ
の結果、開口部のステップカバレッジを向上させること
ができ、信頼性の高い接続孔を得ることができた。
【0064】(実施例6)実施例6における真空成膜装
置200Aは、図6に概要を示すように、真空蒸着装置
から成り、基本的には、実施例5における真空成膜装置
200と同様の構成である。実施例6の真空成膜装置が
実施例5と相違する点は、薄膜源生成領域(実施例6に
おいては蒸着材料30)と基板との間の距離(TS間距
離)を変える機構が蒸着材料を移動させる機構である点
にある。
置200Aは、図6に概要を示すように、真空蒸着装置
から成り、基本的には、実施例5における真空成膜装置
200と同様の構成である。実施例6の真空成膜装置が
実施例5と相違する点は、薄膜源生成領域(実施例6に
おいては蒸着材料30)と基板との間の距離(TS間距
離)を変える機構が蒸着材料を移動させる機構である点
にある。
【0065】この機構は、具体的には、ボート32並び
に抵抗器34を支持する支持台36に取り付けられたシ
ャフト20、モータ22、及びモータの回転をシャフト
20に伝達し且つシャフト20を昇降させるための歯車
機構24から構成される。尚、モータ及び歯車機構の代
わりに、油圧又は空気シリンダー等の公知の装置からボ
ート32の位置を変える機構を構成することもできる。
チャンバ10内の真空を保持するために、支持台36と
チャンバ10の間にはベローズ26が備えられている。
に抵抗器34を支持する支持台36に取り付けられたシ
ャフト20、モータ22、及びモータの回転をシャフト
20に伝達し且つシャフト20を昇降させるための歯車
機構24から構成される。尚、モータ及び歯車機構の代
わりに、油圧又は空気シリンダー等の公知の装置からボ
ート32の位置を変える機構を構成することもできる。
チャンバ10内の真空を保持するために、支持台36と
チャンバ10の間にはベローズ26が備えられている。
【0066】開口部の形成されたシリコン基板を基板ス
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸着材料
30をボート32に入れ、抵抗器34によってボート3
2を約600゜Cに加熱して、アルミニウムをシリコン
基板に蒸着させた。真空蒸着時、チャンバ10内を1.
3×10-3Paとした。TS間距離を変える機構によっ
て蒸着材料の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離
を、平均自由行程以下の3cmとした。また、成膜終了
時のTS間距離を、平均自由行程以上の40cmとし
た。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その結
果、開口部のステップカバレッジを向上させることがで
き、信頼性の高い接続孔を得ることができた。
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸着材料
30をボート32に入れ、抵抗器34によってボート3
2を約600゜Cに加熱して、アルミニウムをシリコン
基板に蒸着させた。真空蒸着時、チャンバ10内を1.
3×10-3Paとした。TS間距離を変える機構によっ
て蒸着材料の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離
を、平均自由行程以下の3cmとした。また、成膜終了
時のTS間距離を、平均自由行程以上の40cmとし
た。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その結
果、開口部のステップカバレッジを向上させることがで
き、信頼性の高い接続孔を得ることができた。
【0067】実施例5及び実施例6においては、薄膜源
生成領域(蒸着材料)あるいは基板の一方を移動させた
が、薄膜源生成領域及び基板の両方を移動させることも
可能である。
生成領域(蒸着材料)あるいは基板の一方を移動させた
が、薄膜源生成領域及び基板の両方を移動させることも
可能である。
【0068】(実施例−7)本発明の真空成膜装置30
0は、図7に概要を示すように、イオンプレーティング
装置から成り、基本的には、チャンバ10、蒸発させる
べき材料40、かかる材料を入れたるボート兼陽極4
2、ボート兼陽極42を支持する支持台36、高圧供給
管44、及び基板ステージ14を具備している。薄膜源
生成領域は、蒸発させるべき材料40に相当する。
0は、図7に概要を示すように、イオンプレーティング
装置から成り、基本的には、チャンバ10、蒸発させる
べき材料40、かかる材料を入れたるボート兼陽極4
2、ボート兼陽極42を支持する支持台36、高圧供給
管44、及び基板ステージ14を具備している。薄膜源
生成領域は、蒸発させるべき材料40に相当する。
【0069】本発明の真空成膜装置300は、薄膜源生
成領域(実施例7においては蒸発させるべき材料40)
と基板との間の距離を変える機構を備えている。実施例
7においては、この機構は、基板の位置を変える機構で
あり、具体的には、高圧供給管44を昇降させるため
の、実施例1と同様の機構とすることができる。
成領域(実施例7においては蒸発させるべき材料40)
と基板との間の距離を変える機構を備えている。実施例
7においては、この機構は、基板の位置を変える機構で
あり、具体的には、高圧供給管44を昇降させるため
の、実施例1と同様の機構とすることができる。
【0070】開口部の形成されたシリコン基板を基板ス
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸発させ
るべき材料40をボート兼陽極42に入れ、かかる材料
を蒸発させて、アルミニウムをシリコン基板に被着させ
た。イオンプレーティング時、チャンバ10内を1P
a、DCパワーを5kWとした。TS間距離を変える機
構によって基板ステージ14の位置を変えて、成膜開始
時のTS間距離を5cmとした。また、成膜終了時のT
S間距離を40cmとした。成膜中、TS間距離を段階
的に変化させた。その結果、開口部のステップカバレッ
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得る
ことができた。
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸発させ
るべき材料40をボート兼陽極42に入れ、かかる材料
を蒸発させて、アルミニウムをシリコン基板に被着させ
た。イオンプレーティング時、チャンバ10内を1P
a、DCパワーを5kWとした。TS間距離を変える機
構によって基板ステージ14の位置を変えて、成膜開始
時のTS間距離を5cmとした。また、成膜終了時のT
S間距離を40cmとした。成膜中、TS間距離を段階
的に変化させた。その結果、開口部のステップカバレッ
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得る
ことができた。
【0071】(実施例8)実施例8における真空成膜装
置300Aは、図8に概要を示すように、イオンプレー
ティング装置から成り、基本的には、実施例7における
真空成膜装置300と同様の構成である。実施例8の真
空成膜装置が実施例7と相違する点は、薄膜源生成領域
(実施例8においては蒸発させるべき材料40)と基板
との間の距離を変える機構が蒸発させるべき材料40を
移動させる機構である点にある。より具体的には、ボー
ト兼陽極42を支持する支持台36を移動させる。この
機構は、実施例6で説明した機構と同様とすることがで
きる。
置300Aは、図8に概要を示すように、イオンプレー
ティング装置から成り、基本的には、実施例7における
真空成膜装置300と同様の構成である。実施例8の真
空成膜装置が実施例7と相違する点は、薄膜源生成領域
(実施例8においては蒸発させるべき材料40)と基板
との間の距離を変える機構が蒸発させるべき材料40を
移動させる機構である点にある。より具体的には、ボー
ト兼陽極42を支持する支持台36を移動させる。この
機構は、実施例6で説明した機構と同様とすることがで
きる。
【0072】開口部の形成されたシリコン基板を基板ス
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸発させ
るべき材料40をボート兼陽極42に入れ、かかる材料
を蒸発させて、アルミニウムをシリコン基板に被着させ
た。イオンプレーティング時、チャンバ10内を1P
a、DCパワーを5kWとした。TS間距離を変える機
構によって支持台36の位置を変えて、成膜開始時のT
S間距離を5cmとした。また、成膜終了時のTS間距
離を40cmとした。成膜中、TS間距離を段階的に変
化させた。その結果、開口部のステップカバレッジを向
上させることができ、信頼性の高い接続孔を得ることが
できた。
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸発させ
るべき材料40をボート兼陽極42に入れ、かかる材料
を蒸発させて、アルミニウムをシリコン基板に被着させ
た。イオンプレーティング時、チャンバ10内を1P
a、DCパワーを5kWとした。TS間距離を変える機
構によって支持台36の位置を変えて、成膜開始時のT
S間距離を5cmとした。また、成膜終了時のTS間距
離を40cmとした。成膜中、TS間距離を段階的に変
化させた。その結果、開口部のステップカバレッジを向
上させることができ、信頼性の高い接続孔を得ることが
できた。
【0073】実施例7及び実施例8においては、薄膜源
生成領域(蒸発させるべき材料)あるいは基板の一方を
移動させたが、薄膜源生成領域及び基板の両方を移動さ
せることも可能である。
生成領域(蒸発させるべき材料)あるいは基板の一方を
移動させたが、薄膜源生成領域及び基板の両方を移動さ
せることも可能である。
【0074】(実施例9)本発明の真空成膜装置300
Bは、図9に概要を示すように、イオンプレーティング
装置から成り、基本的には、チャンバ10、蒸発させる
べき材料40、抵抗器を備え且つかかる材料を入れたる
つぼ42、RFコイル46、及び基板ステージ14を具
備している。薄膜源生成領域は、薄膜を成膜すべき蒸発
した蒸気の一部がイオン化される領域、より具体的には
RFコイルによって薄膜を成膜すべき蒸発した蒸気の一
部がイオン化される領域に相当する。
Bは、図9に概要を示すように、イオンプレーティング
装置から成り、基本的には、チャンバ10、蒸発させる
べき材料40、抵抗器を備え且つかかる材料を入れたる
つぼ42、RFコイル46、及び基板ステージ14を具
備している。薄膜源生成領域は、薄膜を成膜すべき蒸発
した蒸気の一部がイオン化される領域、より具体的には
RFコイルによって薄膜を成膜すべき蒸発した蒸気の一
部がイオン化される領域に相当する。
【0075】RFコイルによって薄膜を成膜すべき蒸発
した蒸気の一部がイオン化される領域を移動させる手段
は、RFコイル46に取り付けられた支持具48、モー
タ22、及びモータの回転を支持具48に伝達し且つ支
持具48を昇降させるための歯車機構24から構成され
る。尚、モータ及び歯車機構の代わりに、油圧又は空気
シリンダー等の公知の装置からRFコイル46の位置を
変える機構を構成することもできる。
した蒸気の一部がイオン化される領域を移動させる手段
は、RFコイル46に取り付けられた支持具48、モー
タ22、及びモータの回転を支持具48に伝達し且つ支
持具48を昇降させるための歯車機構24から構成され
る。尚、モータ及び歯車機構の代わりに、油圧又は空気
シリンダー等の公知の装置からRFコイル46の位置を
変える機構を構成することもできる。
【0076】あるいは又、図10に模式的に図示するよ
うに、2つのRFコイル46A,46Bを電気的に並列
に接続し、且つ直列状に配置して、スイッチにより2つ
のRFコイルを切り替えて、蒸気の一部がイオン化され
る領域を移動させることができる。
うに、2つのRFコイル46A,46Bを電気的に並列
に接続し、且つ直列状に配置して、スイッチにより2つ
のRFコイルを切り替えて、蒸気の一部がイオン化され
る領域を移動させることができる。
【0077】開口部の形成されたシリコン基板を基板ス
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸発させ
るべき材料40をボート兼陽極42に入れ、かかる材料
を蒸発させて、アルミニウムをシリコン基板に被着させ
た。イオンプレーティング時、チャンバ10内を1P
a、RFパワーを1kWとした。TS間距離を変える機
構によって支持具48の位置を変えて、成膜開始時のT
S間距離(蒸気の一部がイオン化される領域から基板ま
での平均距離)を5cmとした。また、成膜終了時のT
S間距離を40cmとした。成膜中、TS間距離を段階
的に変化させた。その結果、開口部のステップカバレッ
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得る
ことができた。
テージ14上に載置し、アルミニウムから成る蒸発させ
るべき材料40をボート兼陽極42に入れ、かかる材料
を蒸発させて、アルミニウムをシリコン基板に被着させ
た。イオンプレーティング時、チャンバ10内を1P
a、RFパワーを1kWとした。TS間距離を変える機
構によって支持具48の位置を変えて、成膜開始時のT
S間距離(蒸気の一部がイオン化される領域から基板ま
での平均距離)を5cmとした。また、成膜終了時のT
S間距離を40cmとした。成膜中、TS間距離を段階
的に変化させた。その結果、開口部のステップカバレッ
ジを向上させることができ、信頼性の高い接続孔を得る
ことができた。
【0078】(実施例10)本発明の真空成膜装置40
0は、図11に概要を示すように、プラズマCVD装置
から成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ1
4、原料ガス導入部50、プロセスガス導入部52、導
波管54、マイクロ波キャビティ56、排気部18から
成る。一例として、基板上にSi薄膜を成膜する場合、
チャンバ10には、プロセスガス導入部52からArガ
スが導入され、原料ガス導入部50からSiH4ガスが
導入される。チャンバ10内のガスは排気部18から系
外に排気される。このような構成は、従来のプラズマC
VD装置と同一である。導波管54から2.45GHz
のマイクロ波がチャンバ10内に導入され、Arがプラ
ズマ化され、かかるプラズマ化されたArによってSi
H4が解離され、Siが基板10上に堆積する。薄膜源
生成領域は、プラズマによって気体分子等が解離させら
れてラジカルが発生する領域に相当する。
0は、図11に概要を示すように、プラズマCVD装置
から成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ1
4、原料ガス導入部50、プロセスガス導入部52、導
波管54、マイクロ波キャビティ56、排気部18から
成る。一例として、基板上にSi薄膜を成膜する場合、
チャンバ10には、プロセスガス導入部52からArガ
スが導入され、原料ガス導入部50からSiH4ガスが
導入される。チャンバ10内のガスは排気部18から系
外に排気される。このような構成は、従来のプラズマC
VD装置と同一である。導波管54から2.45GHz
のマイクロ波がチャンバ10内に導入され、Arがプラ
ズマ化され、かかるプラズマ化されたArによってSi
H4が解離され、Siが基板10上に堆積する。薄膜源
生成領域は、プラズマによって気体分子等が解離させら
れてラジカルが発生する領域に相当する。
【0079】プラズマによって気体分子等が解離させら
れてラジカルが発生する領域である薄膜源生成領域と基
板との間の距離は、基板を薄膜源生成領域から移動させ
ることによって変化させることができる。基板を移動さ
せる機構は、実施例1で説明した機構と同一のものとす
ることができる。
れてラジカルが発生する領域である薄膜源生成領域と基
板との間の距離は、基板を薄膜源生成領域から移動させ
ることによって変化させることができる。基板を移動さ
せる機構は、実施例1で説明した機構と同一のものとす
ることができる。
【0080】プラズマCVD法によって配線層が形成さ
れたシリコン基板にSiN膜を堆積させる条件を以下に
例示する。 使用ガス : SiH4/NH3/N2=180/5
00/720 sccm 基板温度 : 250゜C 圧力 : 40Pa RFバイアス : 13.56 MHz RFパワー : 600W
れたシリコン基板にSiN膜を堆積させる条件を以下に
例示する。 使用ガス : SiH4/NH3/N2=180/5
00/720 sccm 基板温度 : 250゜C 圧力 : 40Pa RFバイアス : 13.56 MHz RFパワー : 600W
【0081】TS間距離を変える機構によって基板ステ
ージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(ラ
ジカルが発生する領域から基板までの平均距離)を5m
mとした。また、成膜終了時のTS間距離を12cmと
した。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その
結果、図12に示すように、配線層によって形成された
シリコン基板上の段差部分におけるSiN膜のカバレッ
ジを向上させることができた。
ージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(ラ
ジカルが発生する領域から基板までの平均距離)を5m
mとした。また、成膜終了時のTS間距離を12cmと
した。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その
結果、図12に示すように、配線層によって形成された
シリコン基板上の段差部分におけるSiN膜のカバレッ
ジを向上させることができた。
【0082】(実施例11)本発明の真空成膜装置40
0Aは、図13に概要を示すように、光CVD装置から
成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ14、
原料ガス導入部50、排気部18、レーザ等から成る光
源60から成る。光源からの光によってチャンバ10内
の原料ガスが分解され、基板上に堆積する。薄膜源生成
領域は、光によって気体分子等が解離させられてラジカ
ルが発生する領域に相当する。
0Aは、図13に概要を示すように、光CVD装置から
成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ14、
原料ガス導入部50、排気部18、レーザ等から成る光
源60から成る。光源からの光によってチャンバ10内
の原料ガスが分解され、基板上に堆積する。薄膜源生成
領域は、光によって気体分子等が解離させられてラジカ
ルが発生する領域に相当する。
【0083】光によって気体分子等が解離させられてラ
ジカルが発生する領域である薄膜源生成領域と基板との
間の距離は、基板を薄膜生成領域から移動させることに
よって変化させることができる。この機構は、実施例1
の機構と同様とすることができる。
ジカルが発生する領域である薄膜源生成領域と基板との
間の距離は、基板を薄膜生成領域から移動させることに
よって変化させることができる。この機構は、実施例1
の機構と同様とすることができる。
【0084】光CVD装置を用いて、配線層が形成され
たシリコン基板上にSiO2から成る薄膜を成膜すると
きの条件を、以下に例示する。 使用ガス : SiH4/O2/Ar=100/20
/200 sccm 基板温度 : 250゜C 圧力 : 7Pa RFバイアス : 13.56 MHz RFパワー : 600W
たシリコン基板上にSiO2から成る薄膜を成膜すると
きの条件を、以下に例示する。 使用ガス : SiH4/O2/Ar=100/20
/200 sccm 基板温度 : 250゜C 圧力 : 7Pa RFバイアス : 13.56 MHz RFパワー : 600W
【0085】TS間距離を変える機構によって基板ステ
ージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(ラ
ジカルが発生する領域から基板までの平均距離)を5m
mとした。また、成膜終了時のTS間距離を12cmと
した。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その
結果、配線層によって形成されたシリコン基板上の段差
部分におけるSiO2膜のカバレッジを向上させること
ができた。
ージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(ラ
ジカルが発生する領域から基板までの平均距離)を5m
mとした。また、成膜終了時のTS間距離を12cmと
した。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その
結果、配線層によって形成されたシリコン基板上の段差
部分におけるSiO2膜のカバレッジを向上させること
ができた。
【0086】(実施例12)本発明の真空成膜装置50
0は、図14に概要を示すように、プラズマCVD装置
から成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ1
4、原料ガス導入部50、プロセスガス導入部52、導
波管54、磁気コイル58、排気部18から成る。一例
として、基板上にSi薄膜を成膜する場合、チャンバ1
0には、プロセスガス導入部52からArガスが導入さ
れ、原料ガス導入部50からSiH4ガスが導入され
る。チャンバ10内のガスは排気部18から系外に排気
される。このような構成は、従来のプラズマCVD装置
と同一である。円筒導波管54から2.45GHzのマ
イクロ波がチャンバ10内に導入され、Arがプラズマ
化され、かかるプラズマ化されたArによってSiH4
が解離され、Siが基板10上に堆積する。
0は、図14に概要を示すように、プラズマCVD装置
から成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ1
4、原料ガス導入部50、プロセスガス導入部52、導
波管54、磁気コイル58、排気部18から成る。一例
として、基板上にSi薄膜を成膜する場合、チャンバ1
0には、プロセスガス導入部52からArガスが導入さ
れ、原料ガス導入部50からSiH4ガスが導入され
る。チャンバ10内のガスは排気部18から系外に排気
される。このような構成は、従来のプラズマCVD装置
と同一である。円筒導波管54から2.45GHzのマ
イクロ波がチャンバ10内に導入され、Arがプラズマ
化され、かかるプラズマ化されたArによってSiH4
が解離され、Siが基板10上に堆積する。
【0087】この真空成膜装置500は、成膜中に、成
膜に供されるプラズマを生成するプラズマ生成領域と基
板との間の距離(TS間距離)を変える機構を備えてい
ることを特徴とする。具体的には、この機構は、プラズ
マ生成領域における磁界及び/又は電場を変化させる機
構である。具体的には、磁気コイル58を移動させる機
構であり、モータ22及び歯車機構24から成る。
膜に供されるプラズマを生成するプラズマ生成領域と基
板との間の距離(TS間距離)を変える機構を備えてい
ることを特徴とする。具体的には、この機構は、プラズ
マ生成領域における磁界及び/又は電場を変化させる機
構である。具体的には、磁気コイル58を移動させる機
構であり、モータ22及び歯車機構24から成る。
【0088】プラズマCVD法によって配線層が形成さ
れたシリコン基板にSiN膜を堆積させる条件を以下に
例示する。 使用ガス : SiH4/NH3/N2=180/5
00/720 sccm 基板温度 : 250゜C 圧力 : 40Pa RFバイアス : 13.56 MHz RFパワー : 600W
れたシリコン基板にSiN膜を堆積させる条件を以下に
例示する。 使用ガス : SiH4/NH3/N2=180/5
00/720 sccm 基板温度 : 250゜C 圧力 : 40Pa RFバイアス : 13.56 MHz RFパワー : 600W
【0089】TS間距離を変える機構によって基板ステ
ージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(プ
ラズマが発生する領域から基板までの平均距離)を5m
mとした。また、成膜終了時のTS間距離を12cmと
した。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その
結果、配線層によって形成されたシリコン基板上の段差
部分におけるSiN膜のカバレッジを向上させることが
できた。
ージ14の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(プ
ラズマが発生する領域から基板までの平均距離)を5m
mとした。また、成膜終了時のTS間距離を12cmと
した。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その
結果、配線層によって形成されたシリコン基板上の段差
部分におけるSiN膜のカバレッジを向上させることが
できた。
【0090】(実施例13)本発明の真空成膜装置50
0Aは、図15に概要を示すように、ECR CVD装
置から成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ
14、原料ガス導入部50、プロセスガス導入部52、
導波管54、磁気コイル58、排気部18から成る。一
例として、基板上にSi薄膜を成膜する場合、チャンバ
10には、プロセスガス導入部52からArガスが導入
され、原料ガス導入部50からSiH4ガスが導入され
る。チャンバ10内のガスは排気部18から系外に排気
される。このような構成は、従来のECR CVD装置
と同一である。円筒導波管54から2.45GHzのマ
イクロ波がチャンバ10内に導入され、Arがプラズマ
化され、かかるプラズマ化されたArによってSiH4
が解離され、Siが基板10上に堆積する。実施例13
が実施例12と相違する点は、磁気コイルがECR条件
を満たす磁界(875 Gauss)を形成する点にある。
0Aは、図15に概要を示すように、ECR CVD装
置から成り、基本的には、チャンバ10、基板ステージ
14、原料ガス導入部50、プロセスガス導入部52、
導波管54、磁気コイル58、排気部18から成る。一
例として、基板上にSi薄膜を成膜する場合、チャンバ
10には、プロセスガス導入部52からArガスが導入
され、原料ガス導入部50からSiH4ガスが導入され
る。チャンバ10内のガスは排気部18から系外に排気
される。このような構成は、従来のECR CVD装置
と同一である。円筒導波管54から2.45GHzのマ
イクロ波がチャンバ10内に導入され、Arがプラズマ
化され、かかるプラズマ化されたArによってSiH4
が解離され、Siが基板10上に堆積する。実施例13
が実施例12と相違する点は、磁気コイルがECR条件
を満たす磁界(875 Gauss)を形成する点にある。
【0091】この真空成膜装置500Aには、成膜中
に、成膜に供されるプラズマを生成するプラズマ生成領
域と基板との間の距離(TS間距離)を変える機構、具
体的には、この機構は、プラズマ生成領域における磁界
及び/又は電場を変化させる機構が備えられている。具
体的には、磁気コイル58を移動させる機構であり、モ
ータ22及び歯車機構24から成る。
に、成膜に供されるプラズマを生成するプラズマ生成領
域と基板との間の距離(TS間距離)を変える機構、具
体的には、この機構は、プラズマ生成領域における磁界
及び/又は電場を変化させる機構が備えられている。具
体的には、磁気コイル58を移動させる機構であり、モ
ータ22及び歯車機構24から成る。
【0092】ECR CVD法によって配線層が形成さ
れたシリコン基板にTiN膜を堆積させる条件を以下に
例示する。 使用ガス : TiCl4/N2/H2=20/8
/26 sccm 基板温度 : 650゜C 圧力 : 0.12Pa マイクロ波パワー: 2.8kW
れたシリコン基板にTiN膜を堆積させる条件を以下に
例示する。 使用ガス : TiCl4/N2/H2=20/8
/26 sccm 基板温度 : 650゜C 圧力 : 0.12Pa マイクロ波パワー: 2.8kW
【0093】TS間距離を変える機構によって磁気コイ
ル58の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(プラ
ズマが発生する領域から基板までの平均距離)を3cm
とした。また、成膜終了時のTS間距離を15cmとし
た。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その結
果、配線層によって形成されたシリコン基板上の段差部
分におけるTiN膜のカバレッジを向上させることがで
きた。
ル58の位置を変えて、成膜開始時のTS間距離(プラ
ズマが発生する領域から基板までの平均距離)を3cm
とした。また、成膜終了時のTS間距離を15cmとし
た。成膜中、TS間距離を段階的に変化させた。その結
果、配線層によって形成されたシリコン基板上の段差部
分におけるTiN膜のカバレッジを向上させることがで
きた。
【0094】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。本発明の真空成膜装置及び真空成膜方法を、例
えばコンパクトディスク、光ディスクの製造、即ちスパ
ッタリングによる樹脂基板上でのアルミニウム薄膜の成
膜、液晶表示装置やCCDにおける透明電極薄膜の形
成、各種光学装置における反射防止膜等の形成に適用す
ることができる。薄膜源生成領域と基板との間の距離を
変える機構は例示であり、距離を変え得る機構ならば、
如何なる機構も用いることができる。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。本発明の真空成膜装置及び真空成膜方法を、例
えばコンパクトディスク、光ディスクの製造、即ちスパ
ッタリングによる樹脂基板上でのアルミニウム薄膜の成
膜、液晶表示装置やCCDにおける透明電極薄膜の形
成、各種光学装置における反射防止膜等の形成に適用す
ることができる。薄膜源生成領域と基板との間の距離を
変える機構は例示であり、距離を変え得る機構ならば、
如何なる機構も用いることができる。
【0095】
【発明の効果】本発明においては、薄膜源生成領域と基
板との間の距離を成膜中に変化させることによって、例
えば、微細な接続孔における薄膜のステップカバレッジ
を向上させることができる。例えば、TS間距離を成膜
に用いられる材料の平均自由行程以下にすると開口部底
部における薄膜の成膜状態が良好となり、TS間距離を
成膜に用いられる材料の平均自由行程以上にすると、開
口部の側壁における薄膜の成膜状態が良好になる。
板との間の距離を成膜中に変化させることによって、例
えば、微細な接続孔における薄膜のステップカバレッジ
を向上させることができる。例えば、TS間距離を成膜
に用いられる材料の平均自由行程以下にすると開口部底
部における薄膜の成膜状態が良好となり、TS間距離を
成膜に用いられる材料の平均自由行程以上にすると、開
口部の側壁における薄膜の成膜状態が良好になる。
【0096】本発明を高密度半導体装置の配線形成工程
に適用することによって、優れたステップカバレッジを
達成でき、エレクトロマイグレーション耐性の良い、信
頼性の高い半導体装置を製造することができる。
に適用することによって、優れたステップカバレッジを
達成でき、エレクトロマイグレーション耐性の良い、信
頼性の高い半導体装置を製造することができる。
【図1】半導体素子に対する本発明の真空成膜方法の適
用を説明するための半導体素子の模式的な一部断面図で
ある。
用を説明するための半導体素子の模式的な一部断面図で
ある。
【図2】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、スパッタリング装置の概要を示す図である。
体的には、スパッタリング装置の概要を示す図である。
【図3】実施例2による成膜の状態を示す半導体素子の
模式的な一部断面図である。
模式的な一部断面図である。
【図4】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、スパッタリング装置の別の例を示す図であ
る。
体的には、スパッタリング装置の別の例を示す図であ
る。
【図5】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、真空蒸着装置の概要を示す図である。
体的には、真空蒸着装置の概要を示す図である。
【図6】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、真空蒸着装置の別の例を示す図である。
体的には、真空蒸着装置の別の例を示す図である。
【図7】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、イオンプレーティング装置の概要を示す図で
ある。
体的には、イオンプレーティング装置の概要を示す図で
ある。
【図8】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、イオンプレーティング装置の別の例を示す図
である。
体的には、イオンプレーティング装置の別の例を示す図
である。
【図9】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、具
体的には、イオンプレーティング装置の更に別の例を示
す図である。
体的には、イオンプレーティング装置の更に別の例を示
す図である。
【図10】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、
具体的には、イオンプレーティング装置の更に別の例を
示す模式図である。
具体的には、イオンプレーティング装置の更に別の例を
示す模式図である。
【図11】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、
具体的には、プラズマCVD装置の概要を示す図であ
る。
具体的には、プラズマCVD装置の概要を示す図であ
る。
【図12】本発明の真空成膜方法、具体的にはプラズマ
CVD法、及び従来のプラズマCVD法による薄膜の成
膜状態を模式的に示した図である。
CVD法、及び従来のプラズマCVD法による薄膜の成
膜状態を模式的に示した図である。
【図13】本発明の第1の態様に関する真空成膜装置、
具体的には、光CVD装置の概要を示す図である。
具体的には、光CVD装置の概要を示す図である。
【図14】本発明の第2の態様に関する真空成膜装置、
具体的には、プラズマCVD装置の概要を示す図であ
る。
具体的には、プラズマCVD装置の概要を示す図であ
る。
【図15】本発明の第2の態様に関する真空成膜装置、
具体的には、ECR CVD装置の概要を示す図であ
る。
具体的には、ECR CVD装置の概要を示す図であ
る。
【図16】従来のスパッタリング装置の略図である。
【図17】従来のスパッタ法における問題点を説明する
ための図である。
ための図である。
1,100,200,200A,300,300A,3
00B,400,400A,500,500A 真空成
膜装置 10 チャンバ 12 ターゲット 12A ターゲット保持器 14 基板ステージ 16 Arガス導入部 18 排気部 20 シャフト 22 モータ 24 歯車機構 26 ベローズ 30 蒸着材料 32 ボート 34 抵抗器 36 支持台 40 蒸発させるべき材料 42 るつぼ 46 RFコイル 46 支持具 50 原料ガス導入部 52 プロセスガス導入部 54 導波管 56 マイクロ波キャビティ 58 磁気コイル 60 光源 70 基板 72 拡散層 74 層間絶縁層 76 開口部 78 薄膜
00B,400,400A,500,500A 真空成
膜装置 10 チャンバ 12 ターゲット 12A ターゲット保持器 14 基板ステージ 16 Arガス導入部 18 排気部 20 シャフト 22 モータ 24 歯車機構 26 ベローズ 30 蒸着材料 32 ボート 34 抵抗器 36 支持台 40 蒸発させるべき材料 42 るつぼ 46 RFコイル 46 支持具 50 原料ガス導入部 52 プロセスガス導入部 54 導波管 56 マイクロ波キャビティ 58 磁気コイル 60 光源 70 基板 72 拡散層 74 層間絶縁層 76 開口部 78 薄膜
Claims (10)
- 【請求項1】基板上に薄膜を成膜させる真空成膜装置で
あって、 成膜中に、原子、分子、イオン又はラジカルから成る薄
膜源を生成する領域と基板との間の距離を変える機構を
備えていることを特徴とする真空成膜装置。 - 【請求項2】真空成膜装置はスパッタリング装置から成
り、薄膜源を生成する領域はターゲットであることを特
徴とする請求項1に記載の真空成膜装置。 - 【請求項3】ターゲットと基板との間の距離を変える機
構は、基板を移動させる機構であることを特徴とする請
求項2に記載の真空成膜装置。 - 【請求項4】ターゲットと基板との間の距離を変える機
構は、ターゲットを移動させる機構であることを特徴と
する請求項2に記載の真空成膜装置。 - 【請求項5】基板上に薄膜を成膜させる真空成膜装置で
あって、 プラズマCVD装置から成り、 成膜中に、成膜に供されるプラズマを生成するプラズマ
生成領域と基板との間の距離を変える機構を備えている
ことを特徴とする真空成膜装置。 - 【請求項6】プラズマ生成領域と基板との間の距離を変
える機構は、プラズマ生成領域における磁界及び/又は
電場を変化させる機構である特徴とする請求項5に記載
の真空成膜装置。 - 【請求項7】基板上に薄膜を成膜させる真空成膜方法で
あって、 成膜中に、原子、分子、イオン又はラジカルから成る薄
膜源を生成する領域と基板との間の距離を変えることを
特徴とする真空成膜方法。 - 【請求項8】薄膜源を生成する領域と基板との間の最短
距離は、成膜に用いられる材料の平均自由行程以下の距
離であることを特徴とする請求項7に記載の真空成膜方
法。 - 【請求項9】薄膜源を生成する領域と基板との間の最長
距離は、成膜に用いられる材料の平均自由行程以上の距
離であることを特徴とする請求項7に記載の真空成膜方
法。 - 【請求項10】プラズマCVD法から成り、基板上に薄
膜を成膜させる真空成膜方法であって、 成膜中に、成膜に供されるプラズマを生成するプラズマ
生成領域と基板との間の距離を変えることを特徴とする
真空成膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31267492A JPH06145974A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 真空成膜装置及び真空成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31267492A JPH06145974A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 真空成膜装置及び真空成膜方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145974A true JPH06145974A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18032059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31267492A Pending JPH06145974A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 真空成膜装置及び真空成膜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06145974A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0692551A1 (en) * | 1994-07-15 | 1996-01-17 | Applied Materials, Inc. | Sputtering apparatus and methods |
JP2008270825A (ja) * | 2001-03-27 | 2008-11-06 | Sanyo Electric Co Ltd | スパッタ装置及び成膜方法 |
WO2011033933A1 (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-24 | キヤノンアネルバ株式会社 | 平均自由行程を測定する装置、真空計、および平均自由行程を測定する方法 |
CN114214599A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-03-22 | 蚌埠市长天光电科技有限公司 | 一种光学镜片镀膜装置及方法 |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP31267492A patent/JPH06145974A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0692551A1 (en) * | 1994-07-15 | 1996-01-17 | Applied Materials, Inc. | Sputtering apparatus and methods |
JP2008270825A (ja) * | 2001-03-27 | 2008-11-06 | Sanyo Electric Co Ltd | スパッタ装置及び成膜方法 |
WO2011033933A1 (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-24 | キヤノンアネルバ株式会社 | 平均自由行程を測定する装置、真空計、および平均自由行程を測定する方法 |
US8436295B2 (en) | 2009-09-15 | 2013-05-07 | Canon Anelva Corporation | Device for measuring mean free path, vacuum gauge, and method for measuring mean free path |
CN114214599A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-03-22 | 蚌埠市长天光电科技有限公司 | 一种光学镜片镀膜装置及方法 |
CN114214599B (zh) * | 2021-10-29 | 2024-05-24 | 蚌埠市长天光电科技有限公司 | 一种光学镜片镀膜装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100445018B1 (ko) | 고종횡비 실리콘 반도체 디바이스 콘텍트들을 금속화하는 방법 및 장치 | |
US5376223A (en) | Plasma etch process | |
US6139699A (en) | Sputtering methods for depositing stress tunable tantalum and tantalum nitride films | |
US5824158A (en) | Chemical vapor deposition using inductively coupled plasma and system therefor | |
US5626679A (en) | Method and apparatus for preparing a silicon oxide film | |
JP4741060B2 (ja) | 基板の析出表面上に反応ガスからの原子又は分子をエピタキシャルに析出させる方法及び装置 | |
US6155198A (en) | Apparatus for constructing an oxidized film on a semiconductor wafer | |
US5609774A (en) | Apparatus for microwave processing in a magnetic field | |
JPH09312297A (ja) | 薄膜のプラズマアニール | |
US6220204B1 (en) | Film deposition method for forming copper film | |
JPH08188873A (ja) | 多層光学フィルムを形成するための方法及び装置 | |
JPH06145974A (ja) | 真空成膜装置及び真空成膜方法 | |
JP4813637B2 (ja) | 薄膜多結晶シリコン及びシリコン系光電変換素子の製造方法 | |
EP0707339A2 (en) | Method and apparatus for planarizing a layer of material on a semiconductor substrate surface | |
JP2776807B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP3327618B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
US6274492B1 (en) | Process and device for production of metallic coatings on semiconductor structures | |
US12131903B2 (en) | Pulsed-plasma deposition of thin film layers | |
JPH06330305A (ja) | スパッタ成膜方法 | |
JP2001152338A (ja) | 高導電率ダイアモンドライクカーボン薄膜製造装置 | |
KR100542799B1 (ko) | 반도체웨이퍼상에서막을형성하는방법 | |
JP3615919B2 (ja) | プラズマcvd装置 | |
JP3697482B2 (ja) | 絶縁膜生成方法およびその装置 | |
JP2687468B2 (ja) | 薄膜形成装置 | |
JPH06275600A (ja) | 薄膜作製方法および装置 |