JPH0854901A - 負荷選別制御方法及び装置 - Google Patents

負荷選別制御方法及び装置

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JPH0854901A
JPH0854901A JP6209157A JP20915794A JPH0854901A JP H0854901 A JPH0854901 A JP H0854901A JP 6209157 A JP6209157 A JP 6209157A JP 20915794 A JP20915794 A JP 20915794A JP H0854901 A JPH0854901 A JP H0854901A
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temperature
value
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control
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JP6209157A
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Yoshio Ito
義夫 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 [目的]温度調整、速度調整あるいはレベル調整などの
相反制御に利用可能であって、制御の精度に優れ、ラン
ニングコストも安価にできる負荷選別制御方法を提供す
る。 [構成]温度が下限温度Tcに達する(P1)と暖房機が作動
する。温度が下限温度Tcに戻ったとき(P2)も暖房機は継
続して作動する。温度が設定温度Taに達する(P3)と暖房
機は停止する。温度が設定温度Taに戻る(P4)と暖房機が
作動する。以降は温度が上限温度Tbを超えない限り設定
温度Taをスイッチ点として暖房機1のON・OFF により温
度制御が行なわれる。温度が上限温度Tbに達する(P5)と
暖房機は停止し冷房機が作動する。温度が上限温度Tbに
戻ったとき(P6)も冷房機は継続して作動する。温度が設
定温度Taに達する(P7)と冷房機は停止する。温度が設定
温度Taに戻る(P8)と冷房機が作動する。以降は温度が下
限温度Tc以下にならない限り設定温度Taをスイッチ点と
して冷房機のON・OFF により温度制御が行なわれる。温
度が下限温度Tc以下になると冷房機は停止し暖房機が作
動し、上記と同様の制御が繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば室内温度などを
ほぼ設定値に保つための負荷選別制御方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、室内温度をほぼ一定に保つための
温度制御方法としては、二位置式制御方法と三位置式制
御方法及び比例式制御方法がある。二位置制御方法を図
7を参照して説明する。二位置式では図に示すように、
検値温度が設定温度より高くなると冷房機が作動して温
度を下げ、設定温度より低くなると暖房機が作動し温度
を上げる。この方法によれば、設定温度と近い温度で制
御できる。
【0003】三位置制御方法を図8を参照して説明す
る。三位置式では図に示すように、設定温度の上下に冷
房制御温度と暖房制御温度を設定しておく。そして、検
知温度が設定温度より低く一旦暖房制御温度より低くな
った時点からは暖房制御温度を挟んで暖房機のON・O
FF制御が行なわれる。
【0004】また、自然上昇などにより検知温度が設定
温度を超え、一旦冷房制御温度より高くなった時点から
は冷房制御温度を挟んで冷房機のON・OFF制御が行
なわれる。この方法によれば、暖房機または冷房機のO
N・OFFによる制御をするので、暖房機か冷房機が常
時作動している二位置式と比較してランニングコストが
安価にすむ。
【0005】比例式制御方法を図9を参照して説明す
る。比例式では図に示すように冷房機の連続運転を行な
いながら平行して時間制御または出力制御により暖房機
の比例制御を行なう。この方法によれば、制御幅が小さ
い正確な温度制御ができる。なお、この方法とは逆に暖
房機の連続運転を行ないながら平行して冷房機の比例制
御を行なう場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の各制御方法には、次のような課題があった。 (a)二位置式においては、暖房機か冷房機が常時作動
しているためにランニングコストが増加し、機器の故障
が多い。 (b)三位置式においては、設定温度と上下にやや相違
する暖房制御温度と冷房制御温度をそれぞれ挟んでON
・OFF制御するので、制御温度と設定温度とのずれ幅
が大きく、精度が悪い。 (c)比例式においては、冷房機の連続運転と暖房機の
比例制御が平行して行なわれるのでランニングコストが
二位置式に比較しても相当に高い。また、二位置式と同
様に機器の故障も多い。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記課題を解消するもので、
例えば部屋の温度制御用として使用した場合、温度制御
の精度に優れ、ランニングコストも安価な負荷選別制御
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
にあっては、検出値を設定値または設定値近傍になるよ
うに制御する負荷選別制御方法であって、この方法は、
設定値の上下に上限値と下限値を設定し、検出値が上記
下限値以下にあれば下降制御手段を停止状態、上昇制御
手段を作動状態とし、以後検出値が上記上限値に達する
までは設定値をスイッチ点として上昇制御手段によるO
N・OFF制御を行ない、検出値が上記上限値以上にあ
れば上記上昇制御手段を停止状態、上記下降制御手段を
作動状態とし、以後検出値が上記下限値に達するまでは
設定値をスイッチ点として下降制御手段によるON・O
FF制御を行なうようにした、負荷選別制御方法であ
る。
【0009】第2の手段にあっては、検出値を設定値ま
たは設定値近傍になるように制御する負荷選別制御方法
であって、この方法は、設定値の上下に上限値と下限値
を設定し、検出値が上記下限値以下にあれば下降制御手
段を停止状態、上昇制御手段を作動状態とし、以後検出
値が上記上限値に達するまでは設定値に近づくように上
昇制御手段による比例制御を行ない、検出値が上記上限
値以上にあれば上記上昇制御手段を停止状態、上記下降
制御手段を作動状態とし、以後検出値が上記下限値に達
するまでは設定値に近づくように下降制御手段による比
例制御を行なうようにした、負荷選別制御方法である。
【0010】第3の手段にあっては、検出値を設定値ま
たは設定値近傍になるように制御する負荷選別制御装置
であって、この装置は、設定値の上下に設定された上限
値と下限値のうち、検出値が上記下限値以下にあれば下
降制御手段を停止状態、上昇制御手段を作動状態とし、
検出値が上記上限値以上にあれば上記上昇制御手段を停
止状態、上記下降制御手段を作動状態とする選別手段
と、作動中の上記上昇制御手段または上記下降制御手段
を設定温度をスイッチ点としてON・OFF制御するO
N・OFF制御手段と、を含む、負荷選別制御装置であ
る。
【0011】第4の手段にあっては、検出値を設定値ま
たは設定値近傍になるように制御する負荷選別制御装置
であって、この装置は、設定値の上下に設定された上限
値と下限値のうち、検出値が上記下限値以下にあれば下
降制御手段を停止状態、上昇制御手段を作動状態とし、
検出値が上記上限値以上にあれば上記上昇制御手段を停
止状態、上記下降制御手段を作動状態とする選別手段
と、作動中の上記上昇制御手段または上記下降制御手段
を設定温度を基準として比例制御する比例制御手段と、
を含む、負荷選別制御装置である。
【0012】本発明に係る設定値制御方法は、温度調
整に使用される他、例えば湿度調整、速度調整、
回転調整、レベル調整、圧力調整など、いわゆる相
反制御の分野において使用される。なお、の温度調整
においては、上昇制御手段は暖房機、下降制御手段は冷
房機などである。の湿度調整においては、上昇制御手
段は蒸気発生機、下降制御手段は除湿機などである。
の速度調整及び回転調整においては、上昇制御手段は
スロットル、下降制御手段はブレーキなどである。の
レベル調整においては、上昇制御手段は給水弁、下降制
御手段は排水弁などである。の圧力調整においては、
上昇制御手段は加圧機、下降制御手段は減圧機などであ
る。
【0013】比例制御は上記各種の上昇制御手段及び下
降制御手段の時間制御または出力制御により行なわれる
ものである。時間制御は検出値に基づき作動時間を制御
するもので、検出値と設定値の差が大きいときは長時間
作動させ、差が小さい時は作動させないか或いは短時間
作動させるなどの制御が行なわれる。
【0014】また、出力制御は検出値に基づき作動時の
出力を制御するもので、検出値と設定値の差が大きいと
きは例えば能力の90%の大出力で一定時間作動させ、
差が小さい時は作動させないか或いは20%の小さな出
力で作動させるなどの制御が行なわれる。
【0015】
【作用】第1の手段にあっては、検出値が下限値以下に
あれば下降制御手段が停止し、上昇制御手段が作動状態
となる。上昇制御手段は設定値をスイッチ点としてON
・OFF制御を行ない、検出値が設定値に近づくように
する。検出値が上限値に達したら上昇制御手段が停止
し、代わりに下降制御手段が作動状態となる。下降制御
手段は設定値をスイッチ点としてON・OFF制御を行
ない、検出値が設定値に近づくようにする。下降制御手
段によるON・OFF制御は検出値が次に下限値に達す
るまで行なわれ、下限値に達したら設定値をスイッチ点
とする上昇制御手段によるON・OFF制御に切り替わ
る。
【0016】第2の手段にあっては、検出値が下限値以
下にあれば下降制御手段が停止し、上昇制御手段が作動
状態となる。上昇制御手段は比例制御を行ない、検出値
が設定値に近づくようにする。検出値が上限値に達した
ら上昇制御手段が停止し、代わりに下降制御手段が作動
状態となる。下降制御手段は比例制御を行ない、検出値
が設定値に近づくようにする。下降制御手段に比例制御
は検出値が次に下限値に達するまで行なわれ、下限値に
達したら上昇制御手段による比例制御に切り替わる。
【0017】このように、本発明に係る制御方法によれ
ば、上昇制御手段または下降制御手段のいずれかのON
・OFF制御または比例制御により制御を行なうので、
例えば従来の二位置式制御のように常時上昇制御手段ま
たは下降制御手段が稼動するものと比較してランニング
コストが安価になる。また、上昇制御手段または下降制
御手段のON・OFF制御及び比例制御においては設定
値をスイッチ点とするなど検出値が設定値に近づくよう
に制御されるので例えば従来の三位置式制御と比較して
精度がより高い設定値制御が可能となる。
【0018】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る負荷選別制御方法の
第1実施例の回路図、図2は負荷選別制御方法の第1実
施例における制御の説明図、図3は負荷選別制御方法の
第1実施例の制御方法を利用した装置の概略説明図であ
る。
【0019】本実施例においては、室内温度の制御を例
に取り説明する。図3において、R1は調整室、1は暖
房機、2は冷房機、Fは送風機、STは温度センサー、
C1は制御回路である。なお、制御回路C1は暖房機回
路A1、冷房機回路B1を含む。
【0020】A1.暖房機回路 aは下限温度の設定接点(下限温度以下のときON)、
bは遅延タイマー、cは上限温度の設定接点(自己保持
解除用、上限温度以下のときON)、dは補助リレーの
A接点(補助リレー自己保持用)、eは遅延タイマー接
点、fは補助リレーのA接点(暖房機の選別接点用)、
gは温度調節器接点(設定温度以下のときON)、hは
補助リレーのA接点(暖房機選別用)、iは補助リレー
(暖房機稼動用、温度調節器接点gと補助リレーのA接
点hにてON・OFF)である。
【0021】B1.冷房機回路 jは上限温度の設定接点(上限温度以上のときON)、
kは遅延タイマー、lは下限温度の設定接点(自己保持
解除用)、mは補助リレーのA接点(補助リレー自己保
持用)、nは遅延タイマー接点、oは補助リレーのA接
点(冷房機の選別接点用)、pは温度調節器接点(設定
温度以上のときON)、qは補助リレーのA接点(冷房
機選別用)、rは補助リレー(冷房機稼動用、温度調節
器接点pと補助リレーのA接点qにてON・OFF)で
ある。
【0022】図1、図2を参照して本実施例の作用を説
明する。 (1)回路に電源が入れられ、設定温度Taと上限温度
Tb及び下限温度Tcがあらかじめ設定される。 (2)例えば、運転開始時において温度センサーSTに
よる検出温度(室温)が設定温度Taと下限温度Tcの
中間部にあるときは暖房機1も冷房機2も稼動しない
(設定温度Taと上限温度Tbの中間部にあるときも同
様である)。なお、この時点で上限温度Tbの設定接点
c、温度調節器接点g、下限温度Tcの設定接点lはす
でにONである。そして、検出温度が図2に示す各点P
1〜P8となった時点において回路は次のように作用す
る。
【0023】(3)P1・・・検出温度が下限温度Tc
に達すると暖房機回路A1の下限温度接点aがONとな
る。これにより遅延タイマーbがONとなり、設定時間
経過後に遅延タイマー接点eがONとなり、更に補助リ
レーのA接点fがONとなり補助リレーのA接点d、補
助リレーのA接点hがONとなる。そして、補助リレー
iがONとなって暖房機1が作動する。なお、下限温度
の設定接点lはOFFとなる。 (4)P2・・・暖房機1の作動により検出温度が上昇
し下限温度Tcに戻ると下限温度の設定接点aはOFF
となるが並列回路上の上限温度の設定接点c、補助リレ
ーのA接点dはONであるので暖房機1は継続して作動
する。なお、下限温度の設定接点lはONとなる。
【0024】(5)P3・・・暖房機1の作動により検
出温度が更に上昇し設定温度Taに達すると温度調節器
接点gがOFFとなり補助リレーiもOFFとなり暖房
機1は停止する。なお、補助リレーのA接点hはロック
している。温度調節器接点pはONとなる。 (6)P4・・・暖房機1の停止による温度の自然下降
により検出温度が設定温度Taに戻ると温度調節器接点
gがONとなり補助リレーiもONとなって暖房機1が
作動する。なお、温度調節器接点pはOFFとなる。以
降は検出温度が上限温度Tbを超えない限り設定温度T
aをスイッチ点として暖房機1のON・OFFにより温
度制御が行なわれる。
【0025】(7)P5・・・外気温の上昇などの影響
で検出温度が上限温度Tbに達すると上限温度の設定接
点cがOFFとなり遅延タイマーbがOFFとなる。こ
れにより、遅延タイマー接点e、補助リレーのA接点f
がOFFとなり、補助リレーのA接点d、補助リレーの
A接点hもOFFとなり、暖房機回路A1はすべて解除
となる。なお、P5において上限温度の設定接点jはO
Nとなる。これにより遅延タイマーkがONとなり、設
定時間経過後に遅延タイマー接点nがONとなり、更に
補助リレーのA接点oがONとなり補助リレーのA接点
m、補助リレーのA接点qがONとなる。そして、補助
リレーrがONとなって冷房機2が作動する。なお、上
限温度の設定接点cはOFFとなる。 (8)P6・・・冷房機2の作動により検出温度が下降
し上限温度Tbに戻ると下限温度の設定接点aはOFF
となるが並列回路上の下限温度の設定接点l、補助リレ
ーのA接点mはONであるので冷房機2は継続して作動
する。なお、上限温度の設定接点cはONとなる。
【0026】(9)P7・・・冷房機2の作動により検
出温度が更に下降し設定温度Taに達すると温度調節器
接点pがOFFとなり補助リレーrもOFFとなり冷房
機2は停止する。なお、補助リレーのA接点qはロック
している。温度調節器接点gはONとなる。 (10)P8・・・冷房機2の停止による温度の自然上
昇により検出温度が設定温度Taに戻ると温度調節器接
点pがONとなり補助リレーrもONとなって冷房機2
が作動する。なお、温度調節器接点gはOFFとなる。
【0027】以降は検出温度が下限温度Tc以下になら
ない限り設定温度Taをスイッチ点として冷房機2のO
N・OFFにより温度制御が行なわれる。そして、外気
温などの影響で検出温度が下限温度Tc以下になると下
限温度の設定接点lがOFFとなり遅延タイマーkがO
FFとなる。これにより、遅延タイマー接点n、補助リ
レーのA接点oがOFFとなり、補助リレーのA接点
m、補助リレーのA接点qもOFFとなり、冷房機回路
B1はすべて解除となる。なお、入れ替わりに下限温度
の設定接点aがONとなり、上記と同様の制御が繰り返
される。
【0028】図4は本発明に係る負荷選別制御方法の第
2実施例の回路図、図5は負荷選別制御方法の第2実施
例における制御の説明図、図6は負荷選別制御方法の第
2実施例の制御方法を利用した装置の概略説明図であ
る。本実施例においては、恒温恒湿室の温度と湿度の制
御を例に取り説明する。図6において、R2は恒温恒湿
室、1は暖房機、2は冷房機、3は加湿器、Fは送風
機、STは温度センサー、SWは湿度センサー、C2は
制御回路である。なお、制御回路C2は暖房機回路A
2、冷房機回路B2を含む。
【0029】A2.暖房機回路 aは下限温度の設定接点(下限温度以下のときON)、
bは遅延タイマー、cは上限温度の設定接点(自己保持
解除用、上限温度以下のときON)、dは補助リレーの
A接点(補助リレー自己保持用)、eは遅延タイマー接
点、fは補助リレーのA接点(暖房機の選別接点用)、
sは温度調節器の暖房比例出力(暖房機稼働)、hは補
助リレーのA接点(暖房機選別用)である。
【0030】B2.冷房機回路 jは上限温度の設定接点(上限温度以上のときON)、
kは遅延タイマー、lは下限温度の設定接点(自己保持
解除用、下限温度以上のときON)、mは補助リレーの
A接点(補助リレー自己保持用)、nは遅延タイマー接
点、oは補助リレーのA接点(冷房機の選別接点用)、
tは温度調節器の冷房比例出力(冷房機稼働)、qは補
助リレーのA接点(冷房機選別用)である。
【0031】図4、図5を参照して本実施例の作用を説
明する。 (1)回路に電源が入れられ、設定温度Taと上限温度
Tb及び下限温度Tcがあらかじめ設定される。 (2)例えば、運転開始時において温度センサーSTに
よる検出温度(室温)が設定温度Taと下限温度Tcの
中間部にあるときは暖房機1も冷房機2も稼動しない
(設定温度Taと上限温度Tbの中間部にあるときも同
様である)。なお、この時点で上限温度Tbの設定接点
c、下限温度Tcの設定接点lはすでにONである。そ
して、検出温度が図5に示す各点P9〜P12となった
時点において回路は次のように作用する。
【0032】(3)P9・・・検出温度が下限温度Tc
に達すると暖房機回路A1の下限温度接点aがONとな
る。これにより遅延タイマーbがONとなり、設定時間
経過後に遅延タイマー接点eがONとなり、更に補助リ
レーのA接点fがONとなり補助リレーのA接点d、補
助リレーのA接点hがONとなる。そして、温度調節器
の暖房比例出力がONとなって、暖房機1が設定温度T
aを基準とした比例制御をしながら作動する。なお、下
限温度の設定接点lはOFFとなる。 (4)P10・・・暖房機1の作動により検出温度が上
昇し下限温度Tcに戻ると下限温度の設定接点aはOF
Fとなるが並列回路上の上限温度の設定接点c、補助リ
レーのA接点dはONであるので暖房機1は継続して作
動する。暖房機1の作動により検出温度は更に上昇し、
設定温度Taを基準とした比例制御により設定温度Ta
近傍でほぼ一定に制御される。以降は、検出温度が上限
温度Tbを超えない限り、暖房機1による比例制御が行
われる。なお、下限温度の設定接点lはONとなる。
【0033】(5)P11・・・外気温の上昇などの影
響で検出温度が上限温度Tbに達すると上限温度の設定
接点cがOFFとなり、遅延タイマーbがOFFとな
る。これにより、遅延タイマー接点e、補助リレーのA
接点fがOFFとなり、補助リレーのA接点d、補助リ
レーのA接点hもOFFとなり、暖房機回路A2はすべ
て解除となる。なお、同時にP11において上限温度の
設定接点jはONとなる。これにより遅延タイマーkが
ONとなり、設定時間経過後に遅延タイマー接点nがO
Nとなり、更に補助リレーのA接点oがONとなり補助
リレーのA接点m、補助リレーのA接点qがONとな
る。そして、温度調節器の冷房比例出力がONとなって
冷房機2が設定温度Taを基準とした比例制御をしなが
ら作動する。なお、上限温度の設定接点cはOFFとな
る。 (6)P12・・・冷房機2の作動により検出温度が下
降し上限温度Tbに戻ると下限温度の設定接点aはOF
Fとなるが並列回路上の下限温度の設定接点l、補助リ
レーのA接点mはONであるので冷房機2は継続して作
動する。なお、上限温度の設定接点cはONとなる。
【0034】(7)冷房機2の比例制御により検出温度
は更に下降し、設定温度Taを基準とした比例制御によ
り、設定温度Ta近傍でほぼ一定に制御される。以降
は、検出温度が下限温度Tc以下にならない限り、冷房
機2による比例制御が行われる。なお、冷房機2の作動
中は室内の湿度が低下するので、湿度センサーSWの検
出値を基に加湿器3を作動させて湿度をほぼ一定に保つ
ようにする。 (8)そして、外気温などの影響で検出温度が下限温度
Tc以下になると下限温度の設定接点lがOFFとなり
遅延タイマーkがOFFとなる。これにより、遅延タイ
マー接点n、補助リレーのA接点oがOFFとなり、補
助リレーのA接点m、補助リレーのA接点qもOFFと
なり、冷房機2は停止し、入れ替わりに下限温度の設定
接点aがONとなり、上記と同様の制御が繰り返され
る。なお、本発明は図示の実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可
能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。すなわち、本発明に係る制御方法及び装置によれ
ば、上昇制御手段または下降制御手段のうちいずれかの
ON・OFF制御または比例制御により制御を行なうの
で、例えば従来の二位置式制御のように常時上昇制御手
段または下降制御手段が稼動するものと比較してランニ
ングコストが安価になる。また、上昇制御手段または下
降制御手段のON・OFF制御及び比例制御においては
設定値をスイッチ点とするなど検出値が設定値に近づく
ように制御されるので、例えば従来の三位置式制御と比
較して精度がより高い負荷選別制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】負荷選別制御方法の第1実施例の回路図。
【図2】負荷選別制御方法の第1実施例における制御の
説明図。
【図3】負荷選別制御方法の第1実施例の制御方法を利
用した装置の概略説明図。
【図4】負荷選別制御方法の第2実施例の回路図。
【図5】負荷選別制御方法の第2実施例における制御の
説明図。
【図6】負荷選別制御方法の第2実施例の制御方法を利
用した装置の概略説明図。
【図7】従来の二位置制御方法の説明図。
【図8】従来の三位置制御方法の説明図。
【図9】従来の比例制御方法の説明図。
【符号の説明】
R1 調整室 1 暖房機 2 冷房機 F 送風機 ST 温度センサー C1 制御回路 A1 暖房機回路 a 下限温度の設定接点 b 遅延タイマー c 上限温度の設定接点 d 補助リレーのA接点 e 遅延タイマー接点 f 補助リレーのA接点 g 温度調節器接点 h 補助リレーのA接点 i 補助リレー B1 冷房機回路 j 上限温度の設定接点 k 遅延タイマー l 下限温度の設定接点 m 補助リレーのA接点 n 遅延タイマー接点 o 補助リレーのA接点 p 温度調節器接点 q 補助リレーのA接点 r 補助リレー R2 恒温恒湿室 1 暖房機 2 冷房機 3 加湿器 F 送風機 ST 温度センサー SW 湿度センサー C2 制御回路 A2 暖房機回路 s 温度調節器の暖房比例出力 B2 冷房機回路 t 温度調節器の冷房比例出力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出値を設定値または設定値近傍になる
    ように制御する負荷選別制御方法であって、この方法
    は、 設定値の上下に上限値と下限値を設定し、検出値が上記
    下限値以下にあれば下降制御手段を停止状態、上昇制御
    手段を作動状態とし、以後検出値が上記上限値に達する
    までは設定値をスイッチ点として上昇制御手段によるO
    N・OFF制御を行ない、検出値が上記上限値以上にあ
    れば上記上昇制御手段を停止状態、上記下降制御手段を
    作動状態とし、以後検出値が上記下限値に達するまでは
    設定値をスイッチ点として下降制御手段によるON・O
    FF制御を行なうようにした、 負荷選別制御方法。
  2. 【請求項2】検出値を設定値または設定値近傍になるよ
    うに制御する負荷選別制御方法であって、この方法は、 設定値の上下に上限値と下限値を設定し、検出値が上記
    下限値以下にあれば下降制御手段を停止状態、上昇制御
    手段を作動状態とし、以後検出値が上記上限値に達する
    までは設定値に近づくように上昇制御手段による比例制
    御を行ない、検出値が上記上限値以上にあれば上記上昇
    制御手段を停止状態、上記下降制御手段を作動状態と
    し、以後検出値が上記下限値に達するまでは設定値に近
    づくように下降制御手段による比例制御を行なうように
    した、 負荷選別制御方法。
  3. 【請求項3】 検出値を設定値または設定値近傍になる
    ように制御する負荷選別制御装置であって、この装置
    は、 設定値の上下に設定された上限値と下限値のうち、検出
    値が上記下限値以下にあれば下降制御手段を停止状態、
    上昇制御手段を作動状態とし、検出値が上記上限値以上
    にあれば上記上昇制御手段を停止状態、上記下降制御手
    段を作動状態とする選別手段と、 作動中の上記上昇制御手段または上記下降制御手段を設
    定温度をスイッチ点としてON・OFF制御するON・
    OFF制御手段と、を含む、 負荷選別制御装置。
  4. 【請求項4】 検出値を設定値または設定値近傍になる
    ように制御する負荷選別制御装置であって、この装置
    は、 設定値の上下に設定された上限値と下限値のうち、検出
    値が上記下限値以下にあれば下降制御手段を停止状態、
    上昇制御手段を作動状態とし、検出値が上記上限値以上
    にあれば上記上昇制御手段を停止状態、上記下降制御手
    段を作動状態とする選別手段と、 作動中の上記上昇制御手段または上記下降制御手段を設
    定温度を基準として比例制御する比例制御手段と、を含
    む、 負荷選別制御装置。
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