JPH085464A - 光ファイバーによる高温液体の測温装置 - Google Patents

光ファイバーによる高温液体の測温装置

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JPH085464A
JPH085464A JP6135393A JP13539394A JPH085464A JP H085464 A JPH085464 A JP H085464A JP 6135393 A JP6135393 A JP 6135393A JP 13539394 A JP13539394 A JP 13539394A JP H085464 A JPH085464 A JP H085464A
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昌紀 狛谷
Hideaki Mizukami
秀昭 水上
Ichiro Kikuchi
一郎 菊地
Yoshimi Komatsu
喜美 小松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉内の高温液体の温度の長時間ほぼ連続した
測温を可能にし、且つ、炉の溶湯を一旦排出した後に
も、再び繰り返して次ヒート以降の連続測温を可能に
し、測定精度も良い光ファイバーによる高温液体の測温
装置。 【構成】 高温液体を保持する容器に設けられ、一方の
端部が高温液体に接する測温ノズル20と、予めドラム
に巻込まれた金属管被覆光ファイバーの一端を測温ノズ
ルの他方の端部から挿通させて容器内の高温液体中に送
り出す光ファイバー供給装置10と、測温ノズルに対し
てノズル詰り防止ガスを送給するノズル詰り防止ガス供
給装置30と、金属管被覆光ファイバーの他端に接続さ
れ、高温液体の温度を計測する放射温度計17と、測温
ノズルの周囲に設けられた複数のガス吹込み孔を有する
ガス吹き込みノズル36と、ガス吹込みノズルに対し
て、少なくとも出湯後に、ノズル閉塞防止ガスを送給す
る圧力/流量調整器37とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーを用いて
高温液体の温度、例えば炉内の溶湯温度等を計測する装
置に関し、特に連続的な温度測定が可能な測温装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】炉内の溶湯温度を計測する方法として
は、従来、例えば鋼の精錬炉である溶銑を脱炭処理する
転炉等においてはサブランス方式又は人力による熱電対
計測法が実施されている。サブランス方式においては、
炉(容器)の原材料投入口等から、ランス状可動体のラ
ンス先端に取付けられた測温体によって温度計測が実施
される。
【0003】従って、サブランス方式においては、次の
ような不都合があった。まず、炉(容器)の大きさに比
例して測温装置が巨大化する。また、測温体が1回限り
使用の使い捨てのために、測温毎に測温体の取替をする
必要があり、その取替装置が付属的に必要となる。ま
た、測温毎に消耗式熱電対の取替を要するために、操業
処理時の溶融温度の測定は間欠的にならざるを得ず、ま
た、測温体を使い捨てる経済的な理由により頻繁に測温
することができない。従って、処理終点の実績温度と目
標温度とが必ずしも一致せず、エネルギーロスの発生、
生産コストの上昇並びに生産性の阻害等が生じることも
あった。
【0004】次に、炉内の温度を連続的に測定する方法
の公知文献としては、例えば特開昭61−91529号
公報に示されたものがある。この文献において提案され
ている測温法は、光ファイバーを用いて炉内の測温をす
るものであるが、ノズル先端部に光ファイバー先端が固
定されているため、ノズル先端から吹込んでいるガス層
を通して測温することになり、測定精度上大きな問題が
ある。また、光ファイバー先端は高温に長時間さらされ
ていることになり経時変化による問題もある。
【0005】また、特開昭63−203716号公報に
おいては、溶鋼温度を連続的に測定し吹錬中及び終点の
温度が目標値になるように、また、昇温速度の変化率か
ら終点での成分量を推定する溶鋼の精練制御方法におい
て、「転炉等の反応容器の底部、側壁、あるいは上部か
ら光ファイバーを溶鋼中に浸漬し、光ファイバーと接続
する放射温度計により溶鋼温度を連続的に測定する方法
を用いることができる」と記載されているが、その具体
的な記述はなく、技術的内容は不明である。
【0006】本願出願人は、先に出願した特願平4−7
8736号(特開平5−78736号公報)において、
金属管被覆光ファイバーの先端部を測温エレメントとし
て高温液体中に挿入し、この光ファイバーの先端部では
黒体放射条件が成立するという計測原理を用い、光ファ
イバーの他端に放射温度計を接続し温度計測を行なう装
置、並びに金属管被覆光ファイバーを送り出すと共に巻
戻す光ファイバー搬送手段を設けて、高温液体の温度計
測を行なう時間のみ、金属管被覆光ファイバーの先端部
を短時間高温液体中に挿入し、計測完了後直ちにその先
端部を引上げ、この測温エレメントとして使用した先端
部は切断し、次の計測時には新しい先端部を用いて計測
する温度計測装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
4−78736号(特開平5−78736号公報)によ
る温度測定装置は、間欠的な測温装置であり、一定時間
又は測温毎に測温エレメントとして使用した光ファイバ
ー先端部の切断を必要としていた。従って、この装置で
は長期間の連続測定ができないという問題点があった。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、光ファイバーを用いて高温液
体の温度、例えば炉内の溶湯温度等の長時間ほぼ連続し
た測温を可能にし、且つ、溶湯を一旦排出した後にも、
再び繰り返して次ヒート以降の連続測温を可能にし、測
定精度も良い光ファイバーによる高温液体の測温装置を
得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
ーによる高温液体の測温装置は、高温液体を保持する容
器に設けられ、一方の端部が高温液体に接する測温ノズ
ルと、予めドラムに巻込まれた金属管被覆光ファイバー
の一端を前記測温ノズルの他方の端部から挿通させて容
器内の高温液体中に送り出す光ファイバー供給手段と、
測温ノズルに対してノズル詰り防止ガスを送給する第1
のガス供給手段と、金属管被覆光ファイバーの他端に接
続され、高温液体の温度を計測する放射温度計と、測温
ノズルの周囲に設けられた複数のガス吹込み孔を有する
ガス吹込みノズルと、ガス吹込みノズルに対して、少な
くとも出湯後に、ノズル閉塞防止ガスを送給する第2の
ガス供給手段とを有する。
【0010】
【作用】本発明においては、光ファイバー供給手段は、
予めドラムに巻込まれた金属管被覆光ファイバーの一端
を測温ノズルを挿通させて容器内の高温液体中に送り出
し、金属管被覆光ファイバーの他端に接続された放射温
度計は容器内の高温液体の温度を計測する。この測温ノ
ズルの内壁と金属管被覆光ファイバーの外周部との間に
形成される空隙にはノズル詰り防止ガスが供給され、測
温ノズルの先端側が閉塞されるのを防止する。ところ
で、溶湯のバッチ処理においては、溶湯を一旦排出した
後に溶解・精錬上発生が不可避であるスラグが、スラグ
排出後もある程度残留し、これが測温ノズルを閉塞して
しまい、次ヒートの測温ができなくなることがある。ま
た、炉底煉瓦の保護のために、出湯後にスラグをある程
度残して炉底煉瓦を残留スラグ層でコーティングする、
スラグコーティングと呼ばれる補修を行うことがあり、
その際に測温ノズルが閉塞してしまうことがある。しか
しながら、本発明においては、少なくとも出湯後に、ガ
ス吹込みノズルのガス吹込み孔から測温ノズルの周囲に
ノズル閉塞防止ガスを吹き出し、炉内残留スラグが測温
ノズルの近傍にくるのを防ぎ、その結果、残留スラグに
よる測温ノズルの閉塞の心配がなく、バッチ処理におい
ても問題無く連続して測定できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る光ファイバーによる高温
液体の測温装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、10は光ファイバー供給装置であり、金属管被
覆光ファイバー11、モータ12、ローラ13、送りコ
ントローラ14、送り速度検出器15、光ファイバード
ラム16及び放射温度計17から構成される。20は炉
内に金属管被覆光ファイバー11を挿入するための測温
ノズルであり、測温羽口ともいう。21は測温ノズル2
0と結合される光ファイバーガイドであり、金属管被覆
光ファイバー11を挿通させると共に、ノズル詰り防止
ガスが供給される。30はノズル詰り防止ガス供給装置
であり、圧力/流量調整器31、供給ガスコントローラ
33、供給ガス生成部34及びガス圧力検出器35から
構成される。また、36は測温ノズル20の周囲に設け
られた多数のガス吹込み孔を有するガス吹込みノズル、
37はその圧力/流量調整器である。40は例えば転
炉、電気炉等の炉である。なお、図示の例においては炉
40の側壁に測温ノズル20を設けた例を示している
が、測温ノズル20は炉40の底部に設けてもよい。
【0012】図2は測温ノズル20の測温孔41とガス
吹込みノズル36のガス吹込み孔42との相対関係を示
した説明図であり、ガス吹込みノズル36は金属管によ
り形成されている。
【0013】本実施例において、高温液体の温度、例え
ば炉内の溶湯温度を測定する場合には、金属管被覆光フ
ァイバー11の先端部をノズル詰り防止ガス(例えばア
ルゴン)と共に、炉40内の溶融金属又はスラグに直接
挿入する。このとき、金属管被覆光ファイバー11の先
端部が高温により溶損するので、この溶損した分だけ新
しい光ファイバーを絶えず送り出して供給を続けること
により連続的な温度測定を可能にしている。
【0014】ここで、光ファイバーに金属管を被覆した
構造とするのは、光ファイバー供給装置10により光フ
ァイバーを炉内に送り込む際に、ノズル詰り防止ガスの
圧力が光ファイバーに印加されるので、この加圧に対す
る強度確保と、内部の光ファイバーを保護するためであ
る。この光ファイバーを被覆する金属管には例えばステ
ンレス管を使用する。このステンレスの融点は1400
〜1430℃程度であるから、高温液体中に挿入しても
直ちに溶けず、数秒間は光ファイバーを保護している。
また、本実施例では、光ファイバーも1600℃以上の
軟化点を有する石英系ガラスで形成されているから、短
時間は溶融せずにその形状を保持することができる。本
実施例の金属管被覆光ファイバー11は、外径が1.2
mmのものが使用されている。
【0015】測温ノズル20は金属の単管により構成さ
れている。この測温ノズル20は、その一端が炉40の
側壁を貫通して高温液体に接し、その他端は光ファイバ
ーガイド21と気密に結合され、この光ファイバーガイ
ド21側から金属管被覆光ファイバー11が挿通され、
高温液体に挿入される。また、測温ノズル20の測温孔
41の内壁と金属管被覆光ファイバー11の外周部との
間には空隙が形成され、この空隙には光ファイバーガイ
ド21を介してノズル詰り防止ガスが吹込まれる。金属
製(例えばSUS310)の単管ノズルは、内径が2.
0mm、外径が4.0mm程度のものを使用した。
【0016】光ファイバーガイド21は、光ファイバー
供給装置10から送り出される金属管被覆光ファイバー
11を、ノズル詰り防止ガス供給装置30から供給され
るノズル詰り防止ガスと共に、測温ノズル20の測温孔
41を通して炉40内の溶湯に送り出す機能を有する。
光ファイバーガイド21の一端は測温ノズル20の高温
液体に接しない方の一端と気密に接続され、その他端
は、金属管被覆光ファイバー11は通過できるが、ノズ
ル詰り防止ガスは光ファイバー供給装置10側に漏洩し
ないように、例えば二重シール等が設けられた高度の気
密構造になっている。また、光ファイバーガイド21に
はノズル詰り防止ガス供給装置30からの配管が結合さ
れ、前述のガスが供給されている。このように光ファイ
バーガイド21は、測温ノズル20とは別の部材で構成
されてはいるが、光ファイバーをノズル詰り防止ガスと
共に炉40内に送り出す機能は全く同一であり、広義で
は測温ノズル20の一部を構成する部材であるとみなす
ことができる。以上のように、光ファイバーガイド21
と気密に接続された測温ノズル20からは、金属管被覆
光ファイバー11の送り出しと共に、ノズル詰り防止ガ
スが炉40内の溶湯に吹出される。
【0017】光ファイバー供給装置10は、光ファイバ
ーガイド21及び測温ノズル20を介して、金属管被覆
光ファイバー11を連続的又は断続的に炉40内に送り
出す機能を有する。このため、送りコントローラ14
は、モータ12を駆動し、光ファイバードラム16内に
予め巻込されている金属管被覆光ファイバー11を送り
出すが、この場合に、送り速度検出器15により光ファ
イバーの送り速度を検出し、この検出値により送り速度
が所定の値になるように制御を行なっている。また、光
ファイバー供給装置10は、停止時のファイバーに振動
を与える機能も有している。本実施例では、光ファイバ
ーの供給速度は、5mm/secで連続的に送り出して
いる。
【0018】この光ファイバーの送り出しは、ノズル詰
り防止ガスと共に炉40内に挿入される金属管被覆光フ
ァイバー11の先端部が、時間の経過と共に、溶損して
ゆくので、この溶損した分だけ(即ち消耗した分だけ)
新しい光ファイバーを絶えず供給するために行なわれ
る。そして、この新しい光ファイバーを絶えず供給する
ことによって、連続的な温度計測が可能になっている。
【0019】送り速度検出器15は、例えば単位時間内
におけるセンサ用ローラの回転角度から送り速度を求め
ることができ、この検出信号は送りコントローラ14及
びノズル詰り防止ガス供給装置30内の供給ガスコント
ローラ33へ供給される。そして、この送り速度検出器
15の検出値が正常の範囲内であるか否かにより、光フ
ァイバー送り出しの難易状態を判別することができる。
例えば測温ノズル20の測温孔41の先端が詰ってくる
と送り速度は低下してくる。送りコントローラ14は、
送り速度が正常の範囲より低下するとモータ12の駆動
を停止させ、装置の故障を防止している。
【0020】本発明においては、黒体放射条件が成立す
れば、その放射スペクトル分布から絶対温度が算出でき
るという計測原理を利用している。このため、炉40内
に挿入された金属管被覆光ファイバー11の先端より溶
湯が放射するスペクトル光を入力し、このスペクトル光
が光ファイバー内を伝播して放射温度計17へ入力す
る。放射温度計17には、例えば2波長の輝度出力の比
較から温度を求める2色温度計や放射光の輝度出力から
直接温度を求める赤外放射温度計等があり、入力する光
スペクトル信号からそれぞれの測定方式に従って温度を
算出し、この算出された温度信号は電気信号として出力
され、例えば図示されない計録計等へ供給される。
【0021】ノズル詰り防止ガス供給装置30が光ファ
イバーガイド21に供給するガスとしては、不活性ガス
(本実施例ではアルゴン)を使用する。ノズル詰り防止
ガス供給装置30内の供給ガスコントローラ33は、ガ
ス圧力検出器35の検出信号及び光ファイバー供給装置
10内の送り速度検出器15の検出信号を入力し、この
2つの検出信号の値に応じて、圧力/流量調整器31に
供給する。圧力/流量調整器31には、圧力調整器、流
量調整器、制御バルブ等が含まれており、入力されるア
ルゴンを制御信号に従った圧力及び流量として供給ガス
生成部34へ供給する。供給ガス生成部34では、アル
ゴンが所定の圧力で生成され、ここから光ファイバーガ
イド21へ供給される。
【0022】ガス圧力検出器35は、供給ガス生成部3
4が光ファイバーガイド21へ供給するガス圧力を検出
し、この検出値を供給ガスコントローラ33へ供給す
る。これは、測温ノズル20の先端が詰ってくると、供
給するガスの吹出し量が減少し、ガス圧力の検出値が上
昇するので、この検出値が正常の範囲内であるか否かに
より測温ノズル20の先端の詰り状態を判別できるから
である。供給ガスコントローラ33は、この供給ガス圧
力検出値と光ファイバー送り速度検出値とにより測温ノ
ズル20の先端の詰り状態を判断して、ガス流量の自動
調整を行なう。
【0023】バッチ処理後溶湯を出湯した後は、測温ノ
ズル20の周囲に設置されたガス吹込み孔42から窒素
ガス等の不活性ガスを流し、炉内残留スラグが測温ノズ
ルの周囲にこないようにする。なお、炉内に溶湯がある
実際の測温時にはこのガス吹込み孔42からは溶湯浸入
の無い必要最低限のガスを吹きだすようにしている。
【0024】図1の実施例においては、供給ガスコント
ローラ33は、光ファイバー送り速度検出値及び供給ガ
ス圧力検出値が正常範囲の場合には、測温ノズル20及
び炉40内に挿入された金属管被覆光ファイバー11を
保護するために、ノズル詰り防止ガスとして、冷却効果
のある不活性ガス(図1ではアルゴン)を選択してい
る。
【0025】図3は10Ton転炉での下記の測定条件
における光ファイバーを用いた温度測定結果の一例を示
す図である。測温ノズルの設置位置は図1に示す炉腹
部、溶湯湯面から400mm下の位置である。 (1)測温ノズル 型式:単管ノズル ノズルの内径/外径:2.0mm/4.0mm 材質:SUS310 吹込みガス種類:アルゴン 吹込量:1.0Nm3 /Hr (2)ガス吹込み孔 孔径:2.0mm×18孔 材質:SUS310 吹込みガス種類:アルゴン/窒素 吹込量:7.0(測定中)〜50.0(出湯後)Nm3 /Hr (3)光ファイバー 構造:ステンレス管被覆 外径:1.2mm (4)光ファイバー送り速度:5mm/sec(連続) (5)溶湯 [C]:4.2%〜0.02% 温度:1250〜1650℃
【0026】図3において、上下に変動している波形が
光ファイバーによる測定温度であり、精度確認のための
サブランス測定を間欠的に行ない、この際の熱電対によ
る測定温度を黒丸で示してある。光ファイバーによる測
定ピーク値と熱電対による測定値との差は、平均で4℃
であった。ここで、測定温度1600℃に対する誤差4
℃は、0.25%の測定精度であり、かなりよい精度で
あった。
【0027】図4は熱電対指示値(Ts)と光ファイバ
ー温度計指示値(Tf)との対比を示す図であり、横軸
にTsを縦軸にTfを示し、光ファイバーによる測定値
を□印で示している。図4の□印は、ほぼTs=Tfの
直線上に分布しており、良好の測定結果であることを示
している。
【0028】図5は本実施例を実施した時すなわち出湯
後にガス吹込み孔よりトータル50Nm3 /Hrで窒素
ガスを吹いた場合と、ガス吹込み孔を設置しなかった場
合のファイバーの送りが不可能となった頻度を比較して
示した図である。図より本発明により安定して測温可能
であることが分かる。なお、発生頻度は連続して処理で
きたヒート数Nの逆数1/Nで評価した。即ち、10ヒ
ートで不可能となった場合は1/10=0.1となる。
【0029】図6は測温ノズル20及びガス吹込みノズ
ル36の他の実施例の側面断面図である。本実施例にお
いては測温ノズル20とガス吹込みノズル36とが一体
に形成されており、その中央部には測温孔41が設けら
れ、その周囲には多数のガス吹込み孔42が設けられて
いる。この測温孔41はステンレス管43により形成さ
れており、これには光ファイバーガイド21が接続され
ており、この光ファイバーガイド21は供給ガス生成部
34及び圧力/流量調整器31に連なっている。従っ
て、測温孔41にはアルゴンガスが送給される。ガス吹
込み孔42はステンレス管44により形成されており、
これには圧力/流量調整器37が連なっており、窒素ガ
スが送給される。
【0030】なお、上述の実施例においては、本発明の
第1のガス供給手段をノズル詰り防止ガス供給装置ノズ
ル30とし、第2のガス供給手段を圧力/流量調整器3
7として、両者が別体構造の場合の例を示したが、両者
を一体構造にしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属管被
覆光ファイバーの先端部をノズル詰り防止ガスと共に、
測温ノズルを通して高温液体に直接挿入し、光ファイバ
ーの先端部が高温により溶損した分だけ新しい光ファイ
バーを送り出して供給を続けることにより高温液体の温
度を連続的又は断続的に計測し、そして、出湯後にはガ
ス吹込み孔ノズルの複数のガス吹込み孔からノズル詰り
防止ガスを吹き出すようにしたので、炉内残留スラグに
よる測温ノズルの閉塞を防止でき、長期間の連続的な測
定が可能となり、ファイバーの消費量も少なくて済み、
且つ応答性が早く、測定精度も良い高温液体の測温が可
能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ファイバーによる高
温液体の測温装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における測温ノズル及びガス吹込
みノズルの配置の一例を示す図である。
【図3】図1の実施例における温度測定結果の一例を示
す図である。
【図4】図1の実施例における熱電対指令値と光ファイ
バー温度計指示値との対比を示す図である。
【図5】図1の実施例によるノズル詰まり防止効果を示
す図である。
【図6】本発明の測温ノズル及びガス吹込みノズルの他
の実施例の側面断面図である。
【符号の説明】
10 光ファイバー供給装置 11 金属管被覆光ファイバー 12 モータ 13 ロータ 14 送りコントローラ 15 送り速度検出器 16 光ファイバードラム 17 放射温度計 20 測温ノズル 21 光ファイバーガイド 30 ノズル詰り防止ガス供給装置 31 圧力/流量調整器 33 供給ガスコントローラ 35 ガス圧力検出器 36 ガス吹込みノズル 37 圧力/流量調整器 40 炉 41 測温孔 42 ガス吹込孔 43 ステンレス管 44 ステンレス管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 喜美 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温液体を保持する容器に設けられ、一
    方の端部が前記高温液体に接する測温ノズルと、 予めドラムに巻込まれた金属管被覆光ファイバーの一端
    を前記測温ノズルの他方の端部から挿通させて前記容器
    内の高温液体中に送り出す光ファイバー供給手段と、 前記測温ノズルに対してノズル詰り防止ガスを送給する
    第1のガス供給手段と、 前記金属管被覆光ファイバーの他端に接続され、前記高
    温液体の温度を計測する放射温度計と、 前記測温ノズルの周囲に設けられた複数のガス吹込み孔
    を有するガス吹込みノズルと、 前記ガス吹込みノズルに対して、少なくとも出湯後に、
    ノズル閉塞防止ガスを送給する第2のガス供給手段とを
    有することを特徴とする光ファイバーによる高温液体の
    測温装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417519B1 (ko) * 1999-12-07 2004-02-05 주식회사 포스코 탄화실 내부온도 측정장치
CN108165700A (zh) * 2018-03-02 2018-06-15 北京科技大学 一种安装于转炉底部的测温喷枪及使用方法

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