JPH085440B2 - 航空機用塗装装置 - Google Patents

航空機用塗装装置

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JPH085440B2
JPH085440B2 JP62293431A JP29343187A JPH085440B2 JP H085440 B2 JPH085440 B2 JP H085440B2 JP 62293431 A JP62293431 A JP 62293431A JP 29343187 A JP29343187 A JP 29343187A JP H085440 B2 JPH085440 B2 JP H085440B2
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JP
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cover frame
aircraft
coating
space
air curtain
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JP62293431A
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孝郎 高橋
鋭一 井上
紀雄 堀内
通夫 田中
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は航空機の表面を塗装する装置に係り、特に、
無人塗装の達成を図った塗装装置に関する。
「従来の技術」 従来、航空機の表面を塗装する場合、第9図例に示す
ように、航空機1の胴体2、尾翼3等に鉄骨で組み立て
たドック4A〜4Cをそれぞれ接近させて、これらドック4A
〜4Cの各部に配置した作業員が航空機1表面にスプレー
ガンによって塗料を吹き付けるようにしている。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、膨大な表面積を作業員のいわゆる人海
戦術によって塗装することになるから、多大な労力が必
要であるとともに、吹き付けた塗料、有機溶剤等のミス
トが飛散して作業員に付着し易く、作業環境が悪いとい
う問題点がある。
本発明は前記問題点を解決して、塗料等のミストを有
効に処理するとともに、塗装作業を省力化、自動化し
て、いわゆる無人塗装の達成を図った塗装装置の提供を
目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、航空機の上方に水平に敷設されるレール
に、移動自在な台車を搭載するとともに、該台車に、航
空機の表面の一部と対向させられるカバーフレームを上
下移動可能に吊持し、該カバーフレームに、航空機の表
面に向けられるスプレーガンと、カバーフレームの周縁
部からスプレーガンの周囲を囲むスカート状のエアカー
テンを形成するノズルと、該エアカーテンとカバーフレ
ームとにより囲まれた空間に発生するミストを除去する
吸引機とを配設したことを特徴とする。
「作用」 本発明の塗装装置は、カバーフレームを航空機の表面
と対向させ、その周縁部にエアカーテンを形成した状態
として、スプレーガンから塗料を吹き付けながら、航空
機の表面に沿ってカバーフレームを移動させることによ
り、該航空機表面の目的とする範囲を連続的に塗装する
ことができる。そして、塗装部分においては、カバーフ
レームとその周縁部のエアカーテンとによって塗装空間
を囲み、その中のミストの外部への飛散を防止するとと
もに、吸引機により除去して、必要な処理を施すことが
できる。
「実施例」 以下、本発明の塗装装置の一実施例を第1図ないし第
8図に基づいて説明する。
この塗装装置は、第7図および第8図に全体を示すよ
うに、航空機1の胴体2のほぼ上半分を塗装する胴体用
塗装装置11と、垂直尾翼3Aの両面および水平尾翼3Bの上
面を塗装する尾翼用塗装装置12とを有している。
胴体用塗装装置11は、ドック(図示略)の天井の梁13
Aに支持されたレール14Aに、走行機構15を備える台車16
が搭載されるとともに、該台車16に、塗装作業を行うカ
バーフレーム17が昇降機構18を介して吊持されている。
該昇降機構18は、第1図例では、台車16の下面に設け
た電動機、油圧モータ等の駆動部21によってスクリュー
ジャッキ22を駆動してカバーフレーム17を上下移動させ
る構成とされており、カバーフレーム17の昇降を案内す
るガイド機構23が並列状態に設けられている。該ガイド
機構23は、台車16とカバーフレーム17とに、昇降機構18
を囲む筒体24が対向方向に沿ってそれぞれ配設されて、
その一方が他方に摺動自在に挿入された構成とされてい
る。
前記カバーフレーム17は、全体として第2図に示すよ
うに航空機1の胴体2のほぼ上半分を覆う円弧状に形成
されており、湾曲形成してなる天板25の両側部に、その
半径内方に向けて円弧状の側板26が固着され、かつ、天
板25の両端部に端板27が固着された構成とされて、その
横断面が、半径内方のみを開放状態としたコ字状に形成
されているものである。また、カバーフレーム17の内部
には、天板25と対向するように湾曲した形状の隔壁28が
設けられて、カバーフレーム17内部の空間が半径内方位
置の塗装空間29と外方位置のダクト空間30とに区画され
ており、複数の吸気孔31によって連通させられている。
そして、該カバーフレーム17の天板25の外面に、コン
プレッサ35、塗装機36およびブロワ等の吸引機37が搭載
状態に設けられるとともに、カバーフレーム17の内部
に、塗装機36から供給される塗料を噴射する複数のスプ
レーガン38と、カバーフレーム17の周縁部にスカート状
のエアカーテンAを形成するノズル39とが配設されてい
る。
スプレーガン38は、カバーフレーム17の前記隔壁28
に、カバーフレーム17の円弧の周方向に相互間隔をおい
てかつ半径内方に向けて複数固定されており、ダクト空
間30内でカバーフレーム17の周方向に沿う円弧状の塗料
ヘッダ40に接続され、該塗料ヘッダ40が塗装機36に接続
されている。
前記吸引機37は、排気口41を大気中に開放状態とする
とともに、吸気口42を前記ダクト空間30に臨ませてお
り、該ダクト空間30を吸引することにより、塗装空間29
内に発生したミストを隔壁28の吸気孔31からダクト空間
30に送り込み、吸引機37内部のフィルタ43を経由して清
浄な空気として大気中に排出するようになっている。
また、該吸引機37の排気口41は、排出される清浄空気
の圧力を高めるように吸気口42に対して流路が狭められ
ており、該排気口41の近傍に、清浄空気の一部を取り出
すバイパス管45が連設されている。該バイパス管45は、
ダクト空間30内でカバーフレーム17の周方向に沿う円弧
状のエアヘッダ46に接続されており、該エアヘッダ46
に、複数の送気管47を介して前記ノズル39が連設されて
いる。
該ノズル39は、カバーフレーム17の各側板26の内周端
部に沿う一対の円弧部48と両円弧部48の両端間を端板27
の内側で連結するストレート部49とにより、塗装空間29
を囲むリング状に配設されるとともに、側板26および端
板27の面方向に対して塗装空間29の内側に向けて傾斜さ
せられている。
なお、前記レール14Aには、カバーフレーム17の各側
板26に接続された一対の蛇腹状の天幕50が水平状態に吊
持されており、これら天幕50は、航空機1の胴体2の外
径より大きい幅に形成され、それぞれの先端のみがレー
ル14Aに対して固定されて、カバーフレーム17の移動に
伴って伸縮させられるようになっている。
一方、前記尾翼用塗装装置12は、第3図ないし第6図
に示すように、胴体用塗装装置11と同様に、ドックの天
井のクレーンガーダ13Bに水平移動可能に支持されたレ
ール14Bに、走行機構15を備える台車16が搭載されて、
該台車16に、昇降機構(図示略)および複数の筒体24を
順次連結してなるガイド機構23を介してカバーフレーム
61が吊持されているが、該カバーフレーム61が、ガイド
機構23の最下部の筒体24に垂直回動可能に設けられてい
るものである。すなわち、該筒体24には、コ字状をなす
アーム62が固定されるとともに、該アーム62にカバーフ
レーム61が軸63により垂直回動自在に支持され、その軸
63に回転駆動機構64が連設されているものである。この
場合、吸引機37およびコンプレッサ35はカバーフレーム
61に固着されるが、塗装機63はアーム62に固着されて、
カバーフレーム61の回動にかかわらず垂直姿勢が維持さ
れるようになっている。また、カバーフレーム61は、尾
翼3A・3Bの表面に対向させられる方形に形成されている
もので、内部構造は前記胴体用塗装装置11と類似してい
るので、共通部分に同一符号を付して説明を省略する。
なお、符号65は、両カバーフレーム17・61に設けられ
た照明機器である。
このように構成した塗装装置によって航空機1の表面
に塗装を施す場合は、レール14A・14Bの直下に航空機1
を配置して、胴体用塗装装置11および尾翼用塗装装置12
の各カバーフレーム17・61を航空機1の表面と間隔を明
けて対向配置するとともに、ノズル39からエアカーテン
Aを形成した状態として、スプレーガン38から塗料を吹
き付けながら、これら両塗装装置11・12の走行機構15お
よび昇降機構23を駆動して、カバーフレーム17・62を胴
体2あるいは尾翼3A・3Bの表面と一定の距離をおいて該
表面に沿って移動させ、目的とする範囲の塗装を連続的
に行うことができる。また、尾翼用塗装装置12において
は、カバーフレーム61を90°回動させることにより、塗
装空間29の開放方向を変えて、垂直尾翼3Aと水平尾翼3B
との両方を塗装することができ、レール14Bをクレーン
ガーダ13Bに沿って移動させることにより、水平尾翼3B
の先端までカバーフレーム61を移動させることができ
る。
このような塗装作業において、各カバーフレーム17・
61とその周縁部に形成されるエアカーテンAとによって
カバーフレーム17・61内部の塗装空間29が外部に対して
隔離されるので、スプレーガン38からの噴射により発生
する塗料等のミストを塗装空間29に閉じ込め、外部への
飛散を防止することができる。そして、そのミストは隔
壁28の吸気孔31を経由してダクト空間30に送り出され、
吸引機から清浄空気として外部に排出される。
一方、胴体用塗装装置11のカバーフレーム17の移動に
伴って伸縮する天幕50は、航空機1の胴体2の上方を覆
って、該カバーフレーム17の移動中の振動等により発生
する上方からの塵挨を受け、航空機1への付着を防止す
ることができる。
また、カバーフレーム17・61とエアカーテンAとによ
って囲った局部を塗装するものであり、前述したように
他の表面へのミストの影響がないから、該他の表面にお
いては別の作業を並行して行うことができる。
なお、一実施例においては吸引機の排出空気を利用し
てエアカーテンを形成するようにしたが、別にエア供給
手段を設けてもよく、また、コンプレッサ、塗装機、吸
引機の設置位置は、一実施例に限らず任意とすることが
でき、例えばカバーフレームとは別個にレールに支持し
て、該カバーフレームに追従させて移動させるようにし
てもよい。
「発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明の航空機用塗
装装置によれば、次のような効果を奏することができ
る。
(i)スプレーガンによって航空機表面に塗料を吹き付
けながらカバーフレームを移動させることにより、目的
とする範囲の塗装を連続的に行うことができ、塗装作業
を省力化、自動化して、いわゆる無人塗装の達成を図る
ことができる。
(ii)カバーフレームとエアカーテンとによって塗装部
分を囲むようにしているから、その中の空間に発生する
塗料等のミストの外部への飛散を防止するとともに、該
ミストを吸引機で除去して、必要な処理を施すことがで
きる。
(iii)カバーフレームとエアカーテンとにより囲った
局部を塗装するものであるから、ミストの外部への飛散
が防止されるとともに、塗装しながら同一ドック内又は
格納庫内で別の作業を並行して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の航空機用塗装装置の一実
施例を示すもので、第1図は胴体用塗装装置の縦断面
図、第2図は第1図のII−II線に沿う矢視断面図、第3
図は尾翼用塗装装置の縦断面図、第4図はその正面図、
第5図は第4図のV−V線に沿う矢視背面図、第6図は
第5図の状態からカバーフレームを下向きに配置した状
態を示す一部を断面にした背面図、第7図は全体構成を
示す正面図、第8図はその平面図、第9図は従来の塗装
作業において使用されるドックの例を示す正面図であ
る。 1……航空機、2……胴体、3A……垂直尾翼、3B……水
平尾翼、11……胴体用塗装装置、12……尾翼用塗装装
置、13A……梁、13B……クレーンガーダ、14A・14B……
レール、15……走行機構、16……台車、17……カバーフ
レーム、18……昇降機構、21……駆動部、22……スクリ
ュージャッキ、23……ガイド機構、24……筒体、25……
天板、26……側板、27……端板、28……隔壁、29……塗
装空間、30……ダクト空間、31……吸気孔、35……コン
プレッサ、36……塗装機、37……吸引機、38……スプレ
ーガン、39……ノズル、40……塗料ヘッダ、41……排気
口、42……吸気口、43……フィルタ、45……バイパス
管、46……エアヘッダ、47……送気管、48……円弧部、
49……ストレート部、50……天幕、61……カバーフレー
ム、62……アーム、63……軸、64……回転駆動機構、65
……照明機器、A……エアカーテン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 通夫 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−202762(JP,A) 特公 平3−51639(JP,B2) 実公 昭57−59440(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空機の上方に水平に敷設されるレール
    に、移動自在な台車を搭載するとともに、該台車に、航
    空機の表面の一部と対向させられるカバーフレームを上
    下移動可能に吊持し、該カバーフレームに、航空機の表
    面に向けられる塗装用スプレーガンと、カバーフレーム
    の周縁部からスプレーガンの周囲を囲むスカート状のエ
    アカーテンを形成するノズルと、該エアカーテンとカバ
    ーフレームとにより囲まれた空間に発生する塗料等のミ
    ストを除去する吸引機とを配設したことを特徴とする航
    空機用塗装装置。
JP62293431A 1987-11-20 1987-11-20 航空機用塗装装置 Expired - Lifetime JPH085440B2 (ja)

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JPH01136899A JPH01136899A (ja) 1989-05-30
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JP2020128052A (ja) * 2019-02-12 2020-08-27 三菱重工業株式会社 インクジェット塗装用の排気装置、インクジェット吐出装置、インクジェット塗装方法、および部材の製造方法
JP7378785B2 (ja) * 2020-01-24 2023-11-14 株式会社ミラクール 塗料飛散防止装置
CN117654820B (zh) * 2024-02-02 2024-04-26 江苏清泓生态科技发展有限公司 一种环境治理用喷射装置及含有其的环境治理设备

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