JPH0854096A - 終減速機のディファレンシャルギアケースの潤滑構造 - Google Patents

終減速機のディファレンシャルギアケースの潤滑構造

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JPH0854096A
JPH0854096A JP6186932A JP18693294A JPH0854096A JP H0854096 A JPH0854096 A JP H0854096A JP 6186932 A JP6186932 A JP 6186932A JP 18693294 A JP18693294 A JP 18693294A JP H0854096 A JPH0854096 A JP H0854096A
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differential gear
gear case
gear
oil
side bearing
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Kenichi Shimada
憲一 島田
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UD Trucks Corp
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    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
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    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
    • F16H2048/423Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement
    • F16H2048/426Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement characterised by spigot bearing arrangement, e.g. bearing for supporting the free end of the drive shaft pinion

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ディファレンシャルギアケースの構造を改善
し、ディファレンシャルギアケース内への流入油量を増
加させることによりディファレンシャルギアの潤滑性並
びに耐久性を向上させる。 【構成】 ディファレンシャルギアケース4のスリーブ
部分41の半径方向外周に、間隙δを有する中空円環部
42を形成する壁を設け、壁の外側端B1はサイドベア
リング8の外輪81の側端部81aに位置し、サイドベ
アリング8と該サイドベアリングを調整・固定する調整
ナット10により画成された油溜り11と、前記サイド
ベアリングを構成するローラ間の隙間を介して前記間隙
δは連通している。そして、前記壁の内径B2はサイド
ベアリング側が小さく、ピニオンギア側が大きく、前記
間隙δが油路を形成し、前記壁とディファレンシャルギ
アケース4が交わる箇所にディファレンシャルギアケー
ス4内に油を流入させるための油穴14を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクスルシャフトと一
体で回転するサイドギアと、このサイドギアと噛み合う
ピニオンギアとを収納するディファレンシャルギアケー
スを有し、ディファレンシャルギアケースをキャリアに
対して回転自在に支持するベアリングを有する終減速機
差動装置の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、終減速機用デ
ィファレンシャルケース4´はディファレンシャルケー
ス中心側のリブ45間にある油穴14´から油を流入さ
せて潤滑を行なっていた。しかしこの油穴14´から流
入する油はリングギア7´が回転する際に掻き揚げられ
た油の一部と、その油がキャリア9´内で反射された油
の一部を流入させているだけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来構
造では、ディファレンシャルギアケース内への流入油量
不足により、潤滑不足が発生する恐れがあった。
【0004】そこで、本発明では、ディファレンシャル
ギアケースの構造を改善し、ディファレンシャルギアケ
ース内への流入油量を増加させることによりディファレ
ンシャルギアの潤滑性を向上させ、ディファレンシャル
ギアの耐久性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アクス
ルシャフトと一体で回転するサイドギアと、このサイド
ギアと噛み合うピニオンギアとを収納するデフケースを
有し、ディファレンシャルギアケースをキャリアに対し
て回転自在に支持するベアリングを有する終減速機の潤
滑装置において、サイドギアを支持し、サイドベアリン
グを介してキャリアに支持されるディファレンシャルギ
アケースのスリーブ部分の半径方向外周に、必ずしも一
定でない間隙δを有する中空円環部を形成する壁Bを設
け、この壁Bの外側端はサイドベアリングのアウタレー
スの側端部に位置し、サイドベアリングとこのサイドベ
アリングを調整・固定するアジャスティングナットによ
り画成された油溜りと、前記サイドベアリングを構成す
るローラ間の隙間を介して前記中空円環部は連通してい
る。そして、前記壁Bの内径は外方(サイドベアリング
側)が小さく、内方(ピニオンギア側)が大きく、前記
中空円環部が油路を形成し、前記壁Bとディファレンシ
ャルギアケースが交わる箇所にディファレンシャルギア
ケース内に油を流入させるための油穴を設けている。
【0006】
【作用】本発明では、以上の構造であるので、ディファ
レンシャルギアケースの回転により生じる潤滑油の遠心
力を利用し、ディファレンシャルギアケース内への流入
油量を増加させることによりディファレンシャルギアの
潤滑性を向上させる作用がある。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面によって説
明する。図1乃至図3において、図示しないプロペラシ
ャフトにより駆動されるドライブピニオン1は、アクス
ルシャフト15と一体で回転するサイドギア2、2と、
このサイドギア2、2と噛み合うピニオンギア3、3と
を収納するディファレンシャルギアケース4に取付けボ
ルト5、5とナット6、6により固定されたリングギア
7と噛み合っている。又、前記ディファレンシャルギア
ケース4は左右のケース4L、4Rと連結ボルトAによ
り構成される。
【0008】そして、前記ディファレンシャルギアケー
ス4はサイドギア2、2及びピニオンギア3、3を支持
し、サイドベアリング8、8によってキャリア9に対し
て回転自在に支持されている。そして、このディファレ
ンシャルギアケース4のスリーブ部分41の半径方向外
周には必ずしも一定でない間隙δを有する中空円環部4
2を形成する壁Bを設け、この壁Bの外側端B1はサイ
ドベアリング8のアウタレース81の側端部81aに位
置している。又、サイドベアリング8とこのサイドベア
リング8を調整・固定するアジャスティングナット10
は油溜り11を形成し、隣接するキャッチャ12と油路
13によって連通しており、更に、図2(図1のX−X
断面図)を参照して、前記中空円環部42は前記サイド
ベアリング8を構成するローラ間82、82の隙間83
を介して前記油溜り11と連通している。尚、図1中、
矢印は油の流れを示し、図2中、10aはアジャスティ
ングナット10の突起部、10bはアジャスティングナ
ットの切欠き、15はアクスルシャフトを示す。
【0009】又、図3(ディファレンシャルギアケース
の立体図)を参照して、前記壁Bの内径B2は外方(サ
イドベアリング側)が小さく、内方(ピニオンギア側)
が大きく、前記中空円環部42が油路を形成し、前記壁
Bとデフケース4が交わる箇所にディファレンシャルギ
アケース4内に油を流入させるための油穴14を設けて
いる。
【0010】従って、キャリア2の底からリングギア7
によって掻き揚げられた油は、そのリングギア7に噛み
合うドライブピニオン1の回転遠心力によって飛ばさ
れ、一部がキャッチャ12で受けとめられ、該キャッチ
ャ12に隣接するサイドベアリング8とこのサイドベア
リング8を調整・固定するアジャスティングナット10
によって画成される油溜り11に連通する油路13を通
り、前記油溜り11に流入し、サイドベアリングのロー
ラ82、82間の隙間83から中空円環部42に侵入す
る。中空円環部42に侵入した油は、ディファレンシャ
ルギアケース4の回転によって生じる遠心力により大径
側、即ち、ピニオンギア3に近い側に流れ、大径側に設
けられた油穴14を通過し、ピニオンギア3とこれと噛
み合うサイドギア2及び、ピニオンギア底部に設置され
た球面座金の位置に到達し、これらを潤滑する。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、ディフ
ァレンシャルギアケースの回転により生じる潤滑油の遠
心力をテーパ状の中空円環部によって効果的に利用し、
ディファレンシャルギアケース内への流入油量を増加さ
せることによりディファレンシャルギアの潤滑性を向上
させ、ディファレンシャルギアの耐久性を向上させると
ともに、回転抵抗及び、摺動抵抗を減じ、機械効率を向
上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】図1のX−X断面図
【図3】実施例のディファレンシャルギアケースの立体
【図4】従来例の断面図
【符号の説明】
1・・・ドライブピニオン 2・・・サイドギア 3・・・ピニオンギア 4・・・ディファレンシャルギアケース 5・・・取付けボルト 6・・・アジャスティングナット 7・・・リングギア 8・・・サイドベアリング 9・・・キャリア 10・・・アジャスティングナット 11・・・油溜り 12・・・キャッチャ 13・・・油路 14・・・油穴 15・・・アクスルシャフト 41・・・スリーブ部 42・・・中空円環部 B・・・壁 δ・・・間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスルシャフトと一体で回転するサイド
    ギアと、このサイドギアと噛み合うピニオンギアとを収
    納するディファレンシャルギアケースを有し、ディファ
    レンシャルギアケースをキャリアに対して回転自在に支
    持するベアリングを有する終減速機の潤滑装置におい
    て、サイドギアを支持し、サイドベアリングを介してキ
    ャリアに支持されるディファレンシャルギアケースのス
    リーブ部分の半径方向外周に、必ずしも一定でない間隙
    δを有する中空円環部を形成する壁Bを設け、この壁B
    の外側端はサイドベアリングのアウタレースの側端部に
    位置し、サイドベアリングとこのサイドベアリングを調
    整・固定するアジャスティングナットにより画成された
    油溜りと、前記サイドベアリングを構成するローラ間の
    隙間を介して前記中空円環部は連通している。そして、
    前記壁Bの内径は外方(サイドベアリング側)が小さ
    く、内方(ピニオンギア側)が大きく、前記中空円環部
    が油路を形成し、前記壁Bとディファレンシャルギアケ
    ースが交わる箇所にディファレンシャルギアケース内に
    油を流入させるための油穴を設けたことを特徴とする自
    動車用終減速機差動装置の潤滑装置。
JP6186932A 1994-08-09 1994-08-09 終減速機のディファレンシャルギアケースの潤滑構造 Expired - Lifetime JP2959969B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5913745A (en) * 1996-04-25 1999-06-22 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Differential gear device
KR20020047609A (ko) * 2000-12-13 2002-06-22 이계안 수동변속기의 윤활구조
CN104675949A (zh) * 2015-02-09 2015-06-03 绍兴金道齿轮箱有限公司 电动车辆及其减速箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020047609A (ko) * 2000-12-13 2002-06-22 이계안 수동변속기의 윤활구조
CN104675949A (zh) * 2015-02-09 2015-06-03 绍兴金道齿轮箱有限公司 电动车辆及其减速箱

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