JPH0854049A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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Publication number
JPH0854049A
JPH0854049A JP20928694A JP20928694A JPH0854049A JP H0854049 A JPH0854049 A JP H0854049A JP 20928694 A JP20928694 A JP 20928694A JP 20928694 A JP20928694 A JP 20928694A JP H0854049 A JPH0854049 A JP H0854049A
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JP
Japan
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shaft
male screw
striker
screw portion
feed
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Pending
Application number
JP20928694A
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English (en)
Inventor
Zentaro Yamaguchi
善太郎 山口
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP20928694A priority Critical patent/JPH0854049A/ja
Publication of JPH0854049A publication Critical patent/JPH0854049A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対のリミットスイッチの設置間隔を短縮す
る。 【構成】 シャフト15に送り用雄ねじ部15よりもピ
ッチが小さい位置検出用雄ねじ部46が形成され、この
雄ねじ部にはストライカー47が進退自在に螺合されて
いる。一対のリミットスイッチ58、59はハウジング
11の装着室52に着脱自在に装着されるケース53に
予め組み付けられて、ストライカー47の移動領域内の
前後端に配設される。 【効果】 ストライカーの移動量は送り用ナットの移動
量よりも小さくなるため、一対のリミットスイッチは短
い間隔で配置できる。よって、リミットスイッチの設置
スペースを低減でき、配線構造を簡単化でき、アクチュ
エータを小形化できる。また、リミットスイッチのケー
スへのユニット化でアクチュエータ全体としての組立作
業効率が良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータに関
し、特に、負荷が連結される雌ねじ部材の位置を検出す
るスイッチを備えている電動ねじ式アクチュエータに係
り、例えば、重量のある負荷を往復直線運動させるのに
利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、負荷を持ち上げたり下げたり
するのに使用される電動送りねじ式アクチュエータにお
いては、シャフトの雄ねじ部に進退自在に螺合された送
り用雌ねじ部材の過度の移動を防止するために上限用の
リミットスイッチおよび下限用のリミットスイッチが装
備されている。この一対のリミットスイッチはハウジン
グ内の雄ねじ部の両端部付近にそれぞれ配置されるのが
一般的である。なお、リミットスイッチが一対装備され
た電動送りねじ式アクチュエータが記載されている文献
としては、例えば、実公昭39−14106号公報があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一対のリミッ
トスイッチがシャフトの雄ねじ部の両端付近にそれぞれ
装備されているアクチュエータにおいては、次の問題点
がある。 (a) ナットの移動距離が長い場合、すなわち、雄ね
じ部の長さが長い場合には、一対のリミットスイッチが
互いに離れた場所に配置されることになるため、各リミ
ットスイッチの設置スペースの確保が困難になるばかり
でなく、両方のリミットスイッチに対する電気配線が困
難になる。 (b) 雄ねじ部の両端部に各リミットスイッチの設置
スペースが別々に形成されるため、アクチュエータの小
型化が制約される。
【0004】本発明の目的は、位置検出スイッチを備え
る小型化されたアクチュエータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクチュエ
ータは、シャフトの外周には送り用の雄ねじ部よりもピ
ッチが小さい位置検出用雄ねじ部が並設して形成されて
おり、この雄ねじ部にはストライカーがハウジングに対
して回転不能かつ進退自在に螺合されており、一対の位
置検出スイッチはこのストライカーの移動領域内の互い
に離間した位置に配設されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記した手段において、シャフトがモータによ
って回転駆動されると、送り用の雌ねじ部材が送り用の
雄ねじ部によって移動されるとともに、ストライカーが
位置検出用雄ねじ部によって同期的に移動される。この
とき、位置検出用雄ねじ部のピッチは送り用雄ねじ部の
ピッチよりも小さく形成されているため、ストライカー
の移動量は送り用雌ねじ部材の移動量よりも小さい。こ
のため、一対の位置検出スイッチは送り用雌ねじ部材の
移動距離よりも短い距離の両端位置に配設することがで
きる。そして、一対の位置検出スイッチの間隔を小さく
することにより、位置検出スイッチの設置スペースを低
減することができるとともに、それに対する配線構造を
簡単化することができる。また、アクチュエータ全体と
しての小型化を促進することができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるアクチュエー
タのリミットスイッチ装着部を示しており、(a)は縦
断面図、(b)はその側面断面図である。図2はそのア
クチュエータを示す縦断面図である。図3はその要部を
示す分解斜視図である。
【0008】本実施例において、本発明に係るアクチュ
エータは、逆転防止機構に加えて移動制限機構を備えて
いるものとして構成されている。本実施例に係るアクチ
ュエータ10は、樹脂が用いられて一体的に成形された
ハウジング11を備えており、このハウジング11には
正逆回転可能なモータ12が装着されたモータ装着部1
3が開設されているとともに、送りねじ軸としてのシャ
フト15が挿通された挿通孔14が開設されている。シ
ャフト15の一端側(以下、前側とする。)には送り用
の雄ねじ部16が形成されており、この雄ねじ部16に
は雌ねじ部17が螺合された雌ねじ部材としてのナット
18が進退自在に挿着されている。また、ハウジング1
1には支持筒19がナット18の外側においてシャフト
15と同心的に配されて、ねじ結合部20によって固定
されている。ナット18はこの支持筒19に筒心方向に
摺動可能に嵌入されている。したがって、ナット18は
シャフト15の正逆回転に伴って支持筒19に沿って往
復直線運動するようになっている。
【0009】ナット18には移動筒22がシャフト15
および支持筒19と同心に配されてねじ結合部23によ
って連結されており、移動筒22の前端には、このアク
チュエータ10を負荷(図示せず)に連結するための連
結具24が螺着されている。連結具24が負荷に連結さ
れることによって、ナット18および移動筒22が支持
筒19に対して回り止めされた状態となり、この結果、
移動筒22はナット18の直線運動に伴って支持筒19
に対して進退するようになっている。シャフト15の前
端部は移動筒22の前端部内周に固定されたダンパー部
材21により回転自在に支承されている。そして、支持
筒19の前端部にはOリング26を保持したキャップ2
5が螺着されており、Oリング26は移動筒22の外周
に摺接した状態で、支持筒19内のシールを維持するよ
うになっている。
【0010】挿通孔14内において、シャフト15の雄
ねじ部16の端部にはワッシャ27が遊嵌されており、
このワッシャ27は支持筒19のねじ結合部20によっ
て挿通孔14内の段差部に押し付けられることによりハ
ウジング11に固定されている。シャフト15の外周に
おけるワッシャ27に隣接した位置には、円形リング形
状のストッパ28が圧入されて固定されている。さら
に、シャフト15の外周にはローラ方式のワンウエイク
ラッチ30が、ストッパ28との間にスラスト転り軸受
29を挟み込まれて装着されている。スラスト転り軸受
29はストッパ28に軸心方向の移動を規制された状態
で、シャフト15の回転をスラスト方向から支承するよ
うになっている。
【0011】詳細な説明および図示は省略するが、ロー
ラ方式のワンウエイクラッチ30は円筒形状に形成され
たクラッチケース(以下、ケースという。)30aと、
ケース30aの内周面に没設された楔形状の溝30b
と、楔形状溝30bに転動自在に収納されてシャフト1
5の外周面に転動自在に接触されたローラ30cとを備
えており、シャフト15が正回転する状態において、ロ
ーラ30cが楔形状溝30b内を大径側に変位すること
によりケース30aのシャフト15に対する空回りを許
容し、シャフト15が逆転する状態において、ローラ3
0cが楔形状溝30b内を大径側に変位して楔効果を発
揮することによりケース30aをシャフト15と一体回
転させるように構成されている。
【0012】さらに、シャフト15の外周におけるワン
ウエイクラッチ30に隣接する位置には、樹脂が用いら
れて円形リング形状に形成されたブレーキワッシャ31
が遊嵌されており、このブレーキワッシャ31はワンウ
エイクラッチ30の後端面に押接されている。このブレ
ーキワッシャ31のワンウエイクラッチ30との押接面
にはグリース溜め溝32が正方形の環状溝形状に没設さ
れており、この押接面間にはグリース(図示せず)が塗
布されている。グリース溜め溝32が正方形の環状溝形
状に形成されているため、ブレーキワッシャ31とワン
ウエイクラッチ30との押接面間に塗布されたグリース
は全面にわたって均一に拡散される状態になる。そし
て、このブレーキワッシャ31とワンウエイクラッチ3
0との押接面間の摩擦力は、シャフト15に対する負荷
側からの逆回転作用力よりも大きく、かつ、それらの差
がモータ側からの逆回転駆動力よりも小さくなるように
設定されている。すなわち、ワンウエイクラッチ30が
モータ12の駆動力によって逆回転される場合には、ブ
レーキワッシャ31とワンウエイクラッチ30との押接
面間で滑りが発生し、他方、ワンウエイクラッチ30が
ナット18側の駆動力によって逆転される場合には、そ
の押接面間で滑りが発生しないように設定されている。
【0013】シャフト15の外周におけるブレーキワッ
シャ31に隣接する位置には、金属が用いられて円形の
リング形状に形成されたスラストワッシャ34が遊嵌さ
れており、このスラストワッシャ34はブレーキワッシ
ャ31に回り止めされた状態になっている。すなわち、
ブレーキワッシャ31およびスラストワッシャ34の対
向面にそれぞれ形成された凸部33と凹部35とが噛合
されている。また、スラストワッシャ34の他端面には
凸部36が軸心方向外側に突設されており、この凸部3
6はハウジング11における挿通孔14の内周面に径方
向内向きに突設された固定壁部37の凹部38に噛合さ
れている。したがって、ブレーキワッシャ31はスラス
トワッシャ34を介してハウジング11の固定壁部37
に固定されるようになっている。
【0014】挿通孔14における固定壁部37のスラス
トワッシャ34と反対側の脇には、ラジアル転り軸受3
9が隣接して固定されており、このラジアル転り軸受3
9によりシャフト15の中間部が回転自在に支承されて
いる。シャフト15の外周におけるラジアル転がり軸受
39の固定壁部37と反対側の位置には、従動側傘歯車
42がワッシャ40を挟み込まれて嵌合されて一体回転
するように一方取りされて結合されており、シャフト1
5の外周面における従動側傘歯車42の隣接する位置に
は、従動側傘歯車42のシャフト15に対する軸方向の
移動を阻止するためのストッパリング41が止着されて
いる。
【0015】従動側傘歯車42には原動側傘歯車43が
噛合されており、原動側傘歯車43の支持軸44はハウ
ジング11に挿通孔14と直交するように配されて回転
自在に支承されている。原動側傘歯車43の支持軸44
はハウジング11のモータ装着部13に設備されたウオ
ーム歯車減速装置45を介してモータ12の駆動軸(図
示せず)によって正逆回転駆動されるようになってい
る。すなわち、シャフト15にはモータ12の駆動力が
ウオーム歯車減速装置45、傘歯車43、42を介して
伝達されるようになっている。そして、モータ12は正
逆回転し得るように構成されている。
【0016】一方、シャフト15の外周における従動側
傘歯車42の後端部側には、位置検出用の雄ねじ部46
が形成されており、この雄ねじ部46には雌ねじ部48
を螺合されたストライカー47が進退自在かつ回転不能
に装着されている。この位置検出用雄ねじ部46のピッ
チは送り用雄ねじ部16のピッチよりも小さく設定され
ており、位置検出用雄ねじ部46のストライカー47に
対する送り量は、送り用雄ねじ部16の送り用ナット1
8に対する送り量よりも小さくなるように設定されてい
る。本実施例において、送り用雄ねじ部16のピッチは
6mmに設定され、位置検出用雄ねじ部46のピッチは
0.75mmに設定されている。したがって、位置検出
用雄ねじ部46のストライカー47に対する送り量は、
送り用雄ねじ部16の送り用ナット18に対する送り量
の1/8になっている。
【0017】ストライカー47は略円形リング形状に形
成されており、その内周面には雌ねじ部48が形成され
ている。ストライカー47の外周には一対の接衝用凸部
49、50およびガイド用凸部51がそれぞれ径方向外
向きに突設されている。両接衝用凸部49、50は互い
に180度離間された位置に配されており、ガイド用凸
部51は両接衝用凸部49、50から90度離間された
位置に配されている。
【0018】他方、ハウジング11の位置検出用雄ねじ
部46周りには位置検出スイッチの装着室52が同心円
的に開設されており、この装着室52には位置検出スイ
ッチ用のケース53が着脱自在に嵌入されている。ケー
ス53は略円筒形状に形成されており、筒壁には一対の
位置検出スイッチの取付部54、55が周方向に互いに
180度離間された位置(以下、上下位置とする。)に
おいて径方向外向きにそれぞれチャンネル型鋼形状に膨
出形成されている。一対の取付部54、55は装着室5
2の上下位置にそれぞれ形成された一対の凹部56、5
7にそれぞれ嵌入されており、この嵌合によってケース
53は装着室52に周方向の位置決めが確保されてい
る。また、両取付部54、55の内側空間内には位置検
出スイッチとしての前進用リミットスイッチ(以下、第
1スイッチという。)58および後退用リミットスイッ
チ(以下、第2スイッチという。)59がそれぞれ嵌入
されて、ボルト・ナット等の締結手段60、61によっ
てそれぞれ固定されている。第1スイッチ58は上側取
付部54の前端部に配設されており、第2スイッチ59
は下側取付部55の後端部に配設されている。
【0019】ケース53の内周にはガイド溝62が一対
の側壁部63、63によって形成されており、ガイド溝
62は筒心方向(前後方向)に敷設されている。ガイド
溝62にはストライカー47のガイド用凸部51が前後
方向に摺動自在に嵌入されている。この状態で、ストラ
イカー47の一対の接衝用凸部49、50は第1スイッ
チ58および第2スイッチ59との対向位置に配された
状態になっている。そして、両接衝用凸部49、50は
第1スイッチ58および第2スイッチ59の検出子と接
衝することにより、スイッチを作動させるようになって
いる。第1スイッチ58および第2スイッチ59にはモ
ータ12の駆動を制御するコントローラ(図示せず)に
接続されたリード線64、65がそれぞれ接続されてお
り、第1スイッチ58および第2スイッチ59はモータ
12の駆動を制御するための制御信号をリード線64、
65を介してコントローラへ出力するようになってい
る。なお、各リード線64、65はゴムブッシュ66に
よってケース53および装着室52から外部に引き出さ
れている。
【0020】また、シャフト15の後端部には手動操作
用の工具(図示せず)を装着するための工具装着部67
が、断面正方形の角柱形状に形成されている。さらに、
ハウジング11の位置検出スイッチの装着室52の開口
部にはキャップ68が被せ着けられており、このキャッ
プ68によって装着室52の防塵およびケース53の抜
け止めが確保されている。
【0021】次に、作用について説明する。例えば、負
荷を持ち上げるためにモータ12が正方向に回転運転さ
れると、モータ12の駆動力がウオーム歯車減速装置4
5、傘歯車43、42を介してシャフト15に伝達され
る。シャフト15の正回転時にはワンウエイクラッチ3
0のローラ30cが楔形状溝30bに係合しないため、
ケース30aはシャフト15に対して空回りし、相対的
にシャフト15はそのまま回転される状態になる。シャ
フト15がモータ12により正回転駆動されると、ナッ
ト18は支持筒19に沿って前進される状態になるた
め、ナット18に連結された移動筒22は支持筒19か
ら押し出されて行く。この移動筒22の前進によって、
移動筒22の連結具24に連結された負荷が持ち上げら
れることになる。
【0022】負荷が所定の位置まで持ち上げられると、
ストライカー47の上側接衝凸部49が前進用リミット
スイッチ58の検出子に接衝するため、モータ12が自
動的に停止される。このとき、位置検出用雄ねじ部46
のストライカー47に対する送り量は、送り用雄ねじ部
16の送り用ナットに対する送り量よりもきわめて短縮
されているため、ストライカー47は短い移動距離にて
第1スイッチ58を作動させることになる。
【0023】モータ12の運転が停止されると、負荷の
荷重がナット18へ後退させる方向の力(押し戻し力)
として移動筒22を介して作用するため、シャフト15
には逆回転させようとする力(以下、負荷側逆回転作用
力という。)が、ナット18の雌ねじ部17およびシャ
フト15の雄ねじ部16の作用によって加わる状態にな
る。負荷側逆回転作用力がシャフト15に加わると、ワ
ンウエイクラッチ30のローラ30cが楔形状溝30b
に係合する状態になるため、シャフト15とワンウエイ
クラッチ30のケース30aとは一体回転する状態にな
る。しかし、ワンウエイクラッチ30のケース30aは
ブレーキワッシャ31に押接した状態になり、ブレーキ
ワッシャ31はハウジング11に固定された状態になっ
ているため、回転することができない。この場合、ワン
ウエイクラッチ30のケース30aはブレーキワッシャ
31に、両者の押接面間に作用する摩擦力によって回り
止めされた状態になる。その結果、ワンウエイクラッチ
30のケース30aと一体回転しようとするシャフト1
5は回転することができない状態になる。つまり、シャ
フト15はワンウエイクラッチ30を介してハウジング
11に固定された状態になるため、負荷側からの逆回転
作用力に対して逆回転を防止された状態になる。したが
って、負荷はアクチュエータ10によって持ち上げられ
た状態を維持することができる。
【0024】その後、負荷を下げるためにモータ12が
逆方向に回転運転されると、モータ12の逆回転駆動力
がウオーム歯車減速装置45、傘歯車43、42を介し
てシャフト15に伝達される。ここで、シャフト15の
逆回転時にはワンウエイクラッチ30のローラ30cが
楔形状溝30bに係合するため、シャフト15とワンウ
エイクラッチ30のケース30aとは一体回転する状態
になる。そして、ワンウエイクラッチ30のケース30
aはブレーキワッシャ31に押接した状態になり、ブレ
ーキワッシャ31はハウジング11に固定された状態に
なっているため、回転することができない状態になる。
しかし、シャフト15をモータ12の駆動力によって強
制的に逆回転させようとするモータ側からの逆回転駆動
力と負荷側逆回転作用力とは、ワンウエイクラッチ30
のケース30aとブレーキワッシャ31との押接面間に
作用する摩擦力による回り止め力を上回るため、ワンウ
エイクラッチ30のケース30aはブレーキワッシャ3
1との間で滑り回りする状態になる。その結果、シャフ
ト15はワンウエイクラッチ30のケース30aと一緒
に逆回転することができる。
【0025】このようにしてシャフト15が逆回転駆動
されると、雄ねじ部16に進退自在に螺合されて支持筒
19に回り止めされたナット18は支持筒19に沿って
後退される状態になるため、ナット18に連結された移
動筒22は支持筒19に引き込まれて行く。この移動筒
22の後退によって、移動筒22の連結具24に連結さ
れた負荷が下降されることになる。
【0026】負荷が所定の位置まで下降されると、スト
ライカー47の下側接衝凸部50が後退用リミットスイ
ッチ59の検出子に接衝するため、モータ12が自動的
に停止される。このときも、ストライカー47は短い移
動距離にて第2スイッチ59を作動させることになる。
【0027】そして、ナット18が元の後退位置に戻っ
た状態において、通常、負荷は支持具(図示せず)によ
って機械的に支持されるため、負荷側からの逆回転力が
シャフト15に加わることは無い。但し、この後退位置
に戻った状態で、負荷側からの逆回転作用力がシャフト
15に加わったとしても、前述した作用によってシャフ
ト15の逆回転は確実に防止される。この逆転防止作用
は、ナット18が雄ねじ部16の途中で停止された場合
でも同様に発現される。
【0028】前記実施例によれば次の効果が得られる。 (1) 位置検出用雄ねじ部46が送り用雄ねじ部16
が形成されたシャフト15に直接に形成されているた
め、ストライカー47を送り用ナット18に正確かつ簡
単に同期させることができ、一対のリミットスイッチ5
8、59を送り用ナット18の移動に対して精密に同期
させて作動させることができる。
【0029】(2) 位置検出用雄ねじ部46のピッチ
が送り用雄ねじ部16のピッチよりも小さく設定されて
いることにより、送り用ナット18と同期的に移動する
ストライカー47の移動量は送り用ナット18の移動量
よりもきわめて短縮されるため、ストライカー47の接
衝によって作動される一対のリミットスイッチ58、5
9の間隔は送り用ナット18の移動距離に比較してきわ
めて短縮することができる。その結果、両リミットスイ
ッチ58、59の設置スペースを低減かつ合理化するこ
とができるとともに、そのリード線64、65について
の配線を簡略化ないしは合理化することができ、また、
アクチュエータ10の全長の増加を抑制し、その小型化
を推進することができる。
【0030】(3) ハウジング11と別体に形成され
て両リミットスイッチ58、59が組み付けられたケー
ス53をハウジング11の装着室52に組み付けるよう
に構成されているため、ケース53をハウジング11か
ら取り外した状態で各リミットスイッチ58、59の調
整作業やリード線64、65の配線作業等を実施するこ
とができるため、アクチュエータ全体としての組立作業
の効率を高めることができる。
【0031】(4) モータ12および減速装置45に
セルフロック機能を設備しなくて済むため、コストを低
減することができるとともに、緊急時の手動操作作業を
軽減することができる。
【0032】(5) ワンウエイクラッチ30のケース
とブレーキワッシャ31との押接面間の摩擦力の設定に
よって、負荷側からの逆回転作用力は固定し、モータ側
からの逆回転駆動力は逃がすように構成されているた
め、逆回転防止機構の構造を簡単化することができると
ともに、負荷側からの逆回転作用力によるシャフト15
の逆回転を確実に防止することができる。
【0033】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0034】例えば、一対の位置検出スイッチはハウジ
ングと別体のケースに組み付けるに限らず、ハウジング
に形成された位置検出スイッチ装着部に直接的に組み付
けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送り用雄ねじ部よりもピッチが小さい位置検出用雄ねじ
部がシャフトに並設され、この位置検出用雄ねじ部に螺
合されたストライカーの移動領域内に一対の位置検出ス
イッチが互いに離間されて配置されているため、両位置
検出スイッチの設置スペースを低減かつ合理化すること
ができるとともに、その電気配線を簡略化ないしは合理
化することができ、また、アクチュエータの全長の増加
を抑制し、その小形化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアクチュエータの位置
検出スイッチ装着部を示しており、(a)は縦断面図、
(b)はその側面断面図である。
【図2】そのアクチュエータを示す縦断面図である。
【図3】その要部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10…アクチュエータ、11…ハウジング、12…モー
タ、13…モータ装着部、14…挿通孔、15…シャフ
ト、16…送り用雄ねじ部、17…雌ねじ部、18…送
り用ナット、19…支持筒、20…ねじ結合部、21…
ダンパー部材、22…移動筒、23…ねじ結合部、24
…連結具、25…キャップ、26…Oリング、27…ワ
ッシャ、28…ストッパ、29…スラスト転り軸受、3
0…ワンウエイクラッチ、30a…クラッチケース、3
0b…楔形状溝、30c…ローラ、31…ブレーキワッ
シャ、32…グリース溜め溝、33…凸部、34…スラ
ストワッシャ、35…凹部、36…凸部、37…固定壁
部、38…凹部、39…ラジアル転り軸受、40…スラ
ストワッシャ、41…ストッパリング、42…従動側傘
歯車、43…原動側傘歯車、44…支持軸、45…ウオ
ーム歯車減速装置、46…位置検出用雄ねじ部、47…
ストライカー、48…雌ねじ部、49、50…接衝用凸
部、51…ガイド用凸部、52…位置検出スイッチ装着
室、53…ケース、54、55…リミットスイッチ取付
部、56、57…凹部、58、59…リミットスイッチ
(位置検出スイッチ)、60、61…締結手段、62…
ガイド溝、63…側壁部、64、65…リード線、66
…ゴムブッシュ、67…工具装着部、68…キャップ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの挿通孔内に挿通されて回転
    自在に支承されているシャフトがモータによって正逆回
    転駆動されるように構成されており、シャフトの外周に
    形成された雄ねじ部には負荷に連結される雌ねじ部材が
    回転不能かつ進退自在に螺合されており、さらに、ハウ
    ジング内にはシャフトの回転に伴う雌ねじ部材の位置を
    検出する位置検出スイッチが一対装備されているアクチ
    ュエータにおいて、 前記シャフトには前記雄ねじ部よりもピッチが小さい位
    置検出用雄ねじ部が並設して形成されており、この雄ね
    じ部にはストライカーがハウジングに対して回転不能か
    つ進退自在に螺合されており、前記一対の位置検出スイ
    ッチはこのストライカーの移動領域内の互いに離間した
    位置にそれぞれ配設されていることを特徴とするアクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 前記一対の位置検出スイッチがハウジン
    グと別体に形成されたケースに配設されているととも
    に、前記ストライカーがこのケースに摺動自在に配設さ
    れており、このケースはストライカーが前記位置検出ス
    イッチ用雄ねじ部に螺合された状態で前記ハウジングに
    挿着されていることを特徴とする請求項1に記載のアク
    チュエータ。
JP20928694A 1994-08-10 1994-08-10 アクチュエータ Pending JPH0854049A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120043037A (ko) * 2009-07-31 2012-05-03 오스람 옵토 세미컨덕터스 게엠베하 에피택셜 층 스택을 구비하는 대면적 레이저 그리고 대면적 레이저를 제조하기 위한 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120043037A (ko) * 2009-07-31 2012-05-03 오스람 옵토 세미컨덕터스 게엠베하 에피택셜 층 스택을 구비하는 대면적 레이저 그리고 대면적 레이저를 제조하기 위한 방법

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