JPH0852635A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

Info

Publication number
JPH0852635A
JPH0852635A JP20928594A JP20928594A JPH0852635A JP H0852635 A JPH0852635 A JP H0852635A JP 20928594 A JP20928594 A JP 20928594A JP 20928594 A JP20928594 A JP 20928594A JP H0852635 A JPH0852635 A JP H0852635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
cap
tool
motor
manual operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20928594A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Momiyama
隆志 籾山
Zentaro Yamaguchi
善太郎 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP20928594A priority Critical patent/JPH0852635A/ja
Publication of JPH0852635A publication Critical patent/JPH0852635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊急時に汎用の回転操作工具で手動操作可能
なアクチュエータを提供する。 【構成】 送り用シャフト15にモータ12の動力を伝
達する原動側傘歯車43の支持軸44に雄平坦面51a
を有する手動操作軸51が一体に形成され、ハウジング
11の手動操作軸51の先端面対向位置にキャップ装着
口52が開設され、装着口52にキャップ53が着脱自
在に装着されている。キャップ53にの一端側には手動
操作軸51と係合自在の手動操作軸用係合部56が、他
端側には汎用の回転操作工具と係合自在の工具用係合部
58が形成されている。 【効果】 通常時に工具用係合部側を手動操作軸に向け
られて装着口に装着されたキャップは、モータ駆動でき
ない緊急時に装着口から外され、操作軸用係合部が手動
操作軸に係合され、工具用係合部に汎用回転操作工具を
係合される。手動操作軸は回転操作工具によってキャッ
プを介し回転操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータに関
し、特に、緊急用手動操作機構を備えた電動ねじ式アク
チュエータに係り、例えば、重量のある負荷を往復直線
運動させるのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重量のある負荷を持ち上げたり下
げたりする電動送りねじ式アクチュエータとして、例え
ば、実開平5─589号公報に記載されているものが知
られている。一般に、この種のアクチュエータにおいて
は、停電時やモータ駆動電気系統の故障時等のモータに
よる駆動が不能の緊急時に備えて手動操作機構が装着さ
れている。すなわち、緊急に際しては、この手動操作機
構の手動操作によって負荷を持ち上げたり下げたりし得
るように構成されている。そして、従来のこの種の緊急
手動操作機構は、アクチュエータの動力伝達系に手動操
作軸が介設されており、この手動操作軸に係合自在な専
用の回転操作工具がアクチュエータに付帯設備されるこ
とにより構成されている。なお、電動送りねじ式アクチ
ュエータの手動操作機構が記載されている文献として
は、例えば、特公平3−39146号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した手動
操作機構を備えているアクチュエータにおいては、専用
の回転操作工具を紛失した場合には、緊急に際して、ア
クチュエータを操作することができなり、また、専用の
回転操作工具を破損した場合には、それが修理されるま
での間はアクチュエータを操作することができないた
め、緊急の事態に対処することができないという問題点
がある。
【0004】本発明の目的は、汎用の回転操作工具によ
って手動操作することができるアクチュエータを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクチュエ
ータは、送り用シャフトにモータの動力を伝達する動力
伝達系に手動操作軸が介設されており、ハウジングにお
ける手動操作軸の端面に対向する部分に開設された装着
口にキャップが着脱自在に装着されているとともに、こ
のキャップの一端側には手動操作軸と係合自在の手動操
作軸用係合部が形成され、他端側には汎用の回転操作工
具と係合自在の工具用係合部が形成されていることを特
徴とする。
【0006】
【作用】前記した手段において、通常の使用に際してキ
ャップは工具用係合部側を手動操作軸に向けられてハウ
ジングの装着口に装着されている。この状態で、工具用
係合部は手動操作軸に干渉しないため、動力伝達系はモ
ータの動力をシャフトに伝達することができる。また、
装着口はキャップによって閉塞された状態になっている
ため、ハウジング内へ塵や異物が侵入するのは防止され
た状態になっている。
【0007】停電時あるいは電気系統の故障時等のよう
に送り用シャフトをモータによって駆動することができ
ない緊急時に際しては、キャップがハウジングの装着口
から外され、キャップの手動操作軸用係合部が手動操作
軸に係合される。この状態で、キャップの工具用係合部
に汎用の回転操作工具を係合させることにより、手動操
作軸を回転操作工具によってキャップを介して回転操作
することができる。
【0008】前記した手段によれば、緊急に際して汎用
の回転操作工具を使用することができるため、専用の回
転操作工具を付帯しなくとも済み、また、付帯した工具
を紛失した場合や破損した場合における緊急に際して
は、汎用の回転操作工具によって直ちに手動操作するこ
とができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるアクチュエー
タを示す縦断面図である。図2はキャップの装着部分を
示しており、(a)は通常時のキャップ装着状態の分解
斜視図、(b)は一部切断組立斜視図、(c)は緊急時
のキャップ装着状態の分解斜視図、(d)は一部切断組
立斜視図である。図3は逆転防止機構を示す分解斜視図
である。
【0010】本実施例において、本発明に係るアクチュ
エータは、セルフロック機能を備えていない代わりにロ
ーラ方式のワンウエイクラッチおよびブレーキワッシャ
を備えており、かつ、緊急時に手動操作を可能にする手
動操作機構を備えている。本実施例に係るアクチュエー
タ10は、樹脂が用いられて一体的に成形されたハウジ
ング11を備えており、このハウジング11には正逆回
転可能なモータ12が装着されたモータ装着部13が開
設されているとともに、送りねじ軸としてのシャフト1
5が挿通された挿通孔14が開設されている。シャフト
15の一端側(以下、前側とする。)には送り用の雄ね
じ部16が形成されており、この雄ねじ部16には雌ね
じ部17が螺合された雌ねじ部材としてのナット18が
進退自在に挿着されている。また、ハウジング11には
支持筒19がナット18の外側においてシャフト15と
同心的に配されて、ねじ結合部20によって固定されて
いる。ナット18はこの支持筒19に筒心方向に摺動可
能に嵌入されている。したがって、ナット18はシャフ
ト15の正逆回転に伴って支持筒19に沿って往復直線
運動するようになっている。
【0011】ナット18には移動筒22がシャフト15
および支持筒19と同心に配されてねじ結合部23によ
って連結されており、移動筒22の前端には、このアク
チュエータ10を負荷(図示せず)に連結するための連
結具24が螺着されている。連結具24が負荷に連結さ
れることによって、ナット18および移動筒22が支持
筒19に対して回り止めされた状態となり、この結果、
移動筒22はナット18の直線運動に伴って支持筒19
に対して進退するようになっている。シャフト15の前
端部は移動筒22の前端部内周に固定されたダンパー部
材21により回転自在に支承されている。そして、支持
筒19の前端部にはOリング26を保持したキャップ2
5が螺着されており、Oリング26は移動筒22の外周
に摺接した状態で、支持筒19内のシールを維持するよ
うになっている。
【0012】挿通孔14内において、シャフト15の雄
ねじ部16の端部にはワッシャ27が遊嵌されており、
このワッシャ27は支持筒19のねじ結合部20によっ
て挿通孔14内の段差部に押し付けられることによりハ
ウジング11に固定されている。シャフト15の外周に
おけるワッシャ27に隣接した位置には、円形リング形
状のストッパ28が圧入されて固定されている。さら
に、シャフト15の外周にはローラ方式のワンウエイク
ラッチ30が、ストッパ28との間にスラスト転がり軸
受29を挟み込まれて装着されている。スラスト転り軸
受29はストッパ28に軸心方向の移動を規制された状
態で、シャフト15の回転をスラスト方向から支承する
ようになっている。
【0013】詳細な説明および図示は省略するが、ロー
ラ方式のワンウエイクラッチ30は円筒形状に形成され
たクラッチケース(以下、ケースという。)30aと、
ケース30aの内周面に没設された楔形状の溝30b
と、楔形状溝30bに転動自在に収納されてシャフト1
5の外周面に転動自在に接触されたローラ30cとを備
えており、シャフト15が正回転する状態において、ロ
ーラ30cが楔形状溝30b内を大径側に変位すること
によりケース30aのシャフト15に対する空回りを許
容し、シャフト15が逆転する状態において、ローラ3
0cが楔形状溝30b内を大径側に変位して楔効果を発
揮することによりケース30aをシャフト15と一体回
転させるように構成されている。
【0014】さらに、シャフト15の外周におけるワン
ウエイクラッチ30に隣接する位置には、樹脂が用いら
れて円形リング形状に形成されたブレーキワッシャ31
が遊嵌されており、このブレーキワッシャ31はワンウ
エイクラッチ30の後端面に押接されている。このブレ
ーキワッシャ31のワンウエイクラッチ30との押接面
にはグリース溜め溝32が正方形の環状溝形状に没設さ
れており、この押接面間にはグリース(図示せず)が塗
布されている。グリース溜め溝32が正方形の環状溝形
状に形成されているため、ブレーキワッシャ31とワン
ウエイクラッチ30との押接面間に塗布されたグリース
は全面にわたって均一に拡散される状態になる。そし
て、このブレーキワッシャ31とワンウエイクラッチ3
0との押接面間の摩擦力は、シャフト15に対する負荷
側からの逆回転作用力よりも大きく、かつ、それらの差
がモータ側からの逆回転駆動力よりも小さくなるように
設定されている。すなわち、ワンウエイクラッチ30が
モータ12の駆動力によって逆回転される場合には、ブ
レーキワッシャ31とワンウエイクラッチ30との押接
面間で滑りが発生し、他方、ワンウエイクラッチ30が
ナット18側の駆動力によって逆転される場合には、そ
の押接面間で滑りが発生しないように設定されている。
【0015】シャフト15の外周におけるブレーキワッ
シャ31に隣接する位置には、金属が用いられて円形の
リング形状に形成されたスラストワッシャ34が遊嵌さ
れており、このスラストワッシャ34はブレーキワッシ
ャ31に回り止めされた状態になっている。すなわち、
ブレーキワッシャ31およびスラストワッシャ34の対
向面にそれぞれ形成された凸部33と凹部35とが噛合
されている。また、スラストワッシャ34の他端面には
凸部36が軸心方向外側に突設されており、この凸部3
6はハウジング11における挿通孔14の内周面に径方
向内向きに突設された固定壁部37の凹部38に噛合さ
れている。したがって、ブレーキワッシャ31はスラス
トワッシャ34を介してハウジング11の固定壁部37
に固定されるようになっている。
【0016】挿通孔14における固定壁部37のスラス
トワッシャ34と反対側の脇には、ラジアル転り軸受3
9が隣接して固定されており、このラジアル転り軸受3
9によりシャフト15の中間部が回転自在に支承されて
いる。シャフト15の外周におけるラジアル転がり軸受
39の固定壁部37と反対側の位置には、従動側傘歯車
42がワッシャ40を挟み込まれて嵌合されて一体回転
するように一方取りされて結合されている。
【0017】従動側傘歯車42には原動側傘歯車43が
噛合されており、原動側傘歯車43の支持軸44はハウ
ジング11に挿通孔14と直交するように配されて回転
自在に支承されている。原動側傘歯車43の支持軸44
はハウジング11のモータ装着部13に設備されたウオ
ーム歯車減速装置45を介してモータ12の駆動軸(図
示せず)によって正逆回転駆動されるようになってい
る。すなわち、シャフト15にはモータ12の駆動力が
ウオーム歯車減速装置45、傘歯車43、42を介して
伝達されるようになっている。そして、モータ12は正
逆回転し得るように構成されている。
【0018】モータ12の動力伝達系の一部を構成する
原動側傘歯車43の支持軸44には、支持軸44と同形
の円柱形状に形成された手動操作軸51が一体的に延設
されており、この手動操作軸51の円周面の一部には雄
平坦面部51aが形成されている。一方、ハウジング1
1における手動操作軸51の先端面に対向する位置には
キャップ装着口52が円形の孔形状に開設されており、
この装着口52にはキャップ53が着脱自在に装着され
ている。
【0019】キャップ53は樹脂等が用いられて回転対
称形状に一体成形されており、回転対称軸方向(以下、
長さ方向とする。)の中央部の外周には円板形状の嵌合
面部54が装着口52の内径と等しく形成されている。
キャップ53の長さ方向の一端部には円錐台形状部55
が嵌合面部54と同軸上に形成されており、この円錐台
形状部55の小径端面には手動操作軸51に係合自在の
手動操作軸用係合部56が同心的に配されて一体的に没
設されている。すなわち、この係合部56は手動操作軸
51の外径と略等しい内径を有する円形の穴形状に形成
されているとともに、円錐台形状部55の中心と同心円
に配設されており、係合部56の円形内周面の一部には
手動操作軸51の雄平坦面部51aと係合する雌平坦面
部56aが形成されている。また、円錐台形状部55の
大径端部外周には鍔部57が嵌合面部54と隣接して径
方向外向きに突設されている。
【0020】キャップ53の他端部側には汎用の回転操
作工具の一例であるラチェットレンチや通常のレンチお
よびスパナ(図示せず)と係合自在な工具用係合部58
が同心的に配されて一体的に突設されている。すなわ
ち、工具用係合部58は六角柱形状に形成されていると
ともに、嵌合面部54および操作軸用係合部56の中心
と同心円的に配設されている。また、工具用係合部58
の端面には逃げ穴59が手動操作軸51の外径よりも大
径の内径を有する円形穴形状に一体的に没設されてい
る。そして、通常の使用時にはおいて、キャップ53は
装着口52に工具用係合部58を内側に向けられて装着
されている。この状態で、キャップ53は嵌合面部54
が装着口52に嵌入され、鍔部57が装着口52の開口
縁辺部に当接されて位置決め保持された状態になってい
る。また、手動操作軸51は逃げ穴59に干渉しない状
態で挿入されている。
【0021】次に、作用について説明する。例えば、負
荷を持ち上げるためにモータ12が正方向に回転運転さ
れると、モータ12の駆動力がウオーム歯車減速装置4
5、傘歯車43、42を介してシャフト15に伝達され
る。シャフト15の正回転時にはワンウエイクラッチ3
0のローラ30cが楔形状溝30bに係合しないため、
ケース30aはシャフト15に対して空回りし、相対的
にシャフト15はそのまま回転される状態になる。シャ
フト15がモータ12により正回転駆動されると、ナッ
ト18は支持筒19に沿って前進される状態になるた
め、ナット18に連結された移動筒22は支持筒19か
ら押し出されて行く。この移動筒22の前進によって、
移動筒22の連結具24に連結された負荷が持ち上げら
れることになる。
【0022】負荷が所定の位置まで持ち上げられると、
ストライカー47が上限側のリミットスイッチに接触す
るため、モータ12が自動的に停止される。モータ12
の運転が停止されると、負荷の荷重がナット18へ後退
させる方向の力(押し戻し力)として移動筒22を介し
て作用するため、シャフト15には逆回転させようとす
る力(以下、負荷側逆回転作用力という。)が、ナット
18の雌ねじ部17およびシャフト15の雄ねじ部16
の作用によって加わる状態になる。
【0023】負荷側逆回転作用力がシャフト15に加わ
ると、ワンウエイクラッチ30のローラ30cが楔形状
溝30bに係合する状態になるため、シャフト15とワ
ンウエイクラッチ30のケース30aとは一体回転する
状態になる。しかし、ワンウエイクラッチ30のケース
30aはブレーキワッシャ31に押接した状態になり、
ブレーキワッシャ31はハウジング11に固定された状
態になっているため、回転することができない。この場
合、ワンウエイクラッチ30のケース30aはブレーキ
ワッシャ31に、両者の押接面間に作用する摩擦力によ
って回り止めされた状態になる。その結果、ワンウエイ
クラッチ30のケース30aと一体回転しようとするシ
ャフト15は回転することができない状態になる。つま
り、シャフト15はワンウエイクラッチ30を介してハ
ウジング11に固定された状態になるため、負荷側から
の逆回転作用力に対して逆回転を防止された状態にな
る。したがって、負荷はアクチュエータ10によって持
ち上げられた状態を維持することができる。
【0024】その後、負荷を下げるためにモータ12が
逆方向に回転運転されると、モータ12の逆回転駆動力
がウオーム歯車減速装置45、傘歯車43、42を介し
てシャフト15に伝達される。ここで、シャフト15の
逆回転時にはワンウエイクラッチ30のローラ30cが
楔形状溝30bに係合するため、シャフト15とワンウ
エイクラッチ30のケース30aとは一体回転する状態
になる。そして、ワンウエイクラッチ30のケース30
aはブレーキワッシャ31に押接した状態になり、ブレ
ーキワッシャ31はハウジング11に固定された状態に
なっているため、回転することができない状態になる。
しかし、シャフト15をモータ12の駆動力によって強
制的に逆回転させようとするモータ側からの逆回転駆動
力と負荷側逆回転作用力とは、ワンウエイクラッチ30
のケース30aとブレーキワッシャ31との押接面間に
作用する摩擦力による回り止め力を上回るため、ワンウ
エイクラッチ30のケース30aはブレーキワッシャ3
1との間で滑り回りする状態になる。その結果、シャフ
ト15はワンウエイクラッチ30のケース30aと一緒
に逆回転することができる。
【0025】このようにしてシャフト15が逆回転駆動
されると、雄ねじ部16に進退自在に螺合されて支持筒
19に回り止めされたナット18は支持筒19に沿って
後退される状態になるため、ナット18に連結された移
動筒22は支持筒19に引き込まれて行く。この移動筒
22の後退によって、移動筒22の連結具24に連結さ
れた負荷が下降されることになる。
【0026】負荷が所定の位置まで下降されると、スト
ライカー47が下限側リミットスイッチに接触するた
め、モータ12が自動的に停止される。そして、ナット
18が元の後退位置に戻った状態において、通常、負荷
は支持具(図示せず)によって機械的に支持されるた
め、負荷側からの逆回転力がシャフト15に加わること
は無い。但し、この後退位置に戻った状態で、負荷側か
らの逆回転作用力がシャフト15に加わったとしても、
前述した作用によってシャフト15の逆回転は確実に防
止される。この逆転防止作用は、ナット18が雄ねじ部
16の途中で停止された場合でも同様に発現される。
【0027】ところで、停電時やモータ12の電気系統
の故障時等の緊急時に際しては、モータ12の駆動力に
よってシャフト15を回転させることができない。この
場合には、図2(b)に示されているように工具用係合
部58を内側に向けられた状態で装着口52に装着され
ているキャップ53が、装着口52から外されて反転さ
れ、図2(d)に示されているように、操作軸用係合部
56が手動操作軸51に雌平坦面部56aが雄平坦面部
51aに係合した状態に嵌合される。この状態で、キャ
ップ53の工具用係合部58は装着口52からハウジン
グ11の外部に突出した状態になる。次いで、レンチや
スパナ等の汎用の回転操作工具(図示せず)が工具用係
合部58に係合され、この工具により手動操作軸51が
キャップ53を介して回転操作される。すなわち、工具
の回転操作力はキャップ53の工具用係合部58、操作
軸用係合部56の雌平坦面部56a、操作軸51の雄平
坦面部51aを経由して手動操作軸51に伝達される。
【0028】本実施例において、手動操作軸51に加え
られた回転操作力は、原動側傘歯車43、従動側傘歯車
42を経由してシャフト15に伝達されるため、この回
転操作力によってシャフト15は回転駆動されることに
なる。したがって、停電時やモータ12の故障時等の緊
急時に際しては、手動操作により重量の大きい負荷を容
易に上げ下げすることができる。ちなみに、ラチェット
レンチを使用すると、回転操作を簡単かつ迅速に実行す
ることができる。
【0029】前記実施例によれば次の効果が得られる。 (1) 汎用の回転操作工具を使用することができるた
め、専用の回転操作工具を付帯しなくとも済み、たとえ
付帯する場合であっても汎用の回転操作工具で済む。そ
の結果、アクチュエータ全体としてのコストを低減させ
ることができる。さらに、付帯した回転操作工具を紛失
したり、破損したりした場合であっても、汎用の回転操
作工具を使用することができるため、容易かつ迅速に入
手することができ、緊急時に即応することができる。
【0030】(2) 通常時において、装着口52はキ
ャップ53によって閉塞されているため、ハウジング1
1内に塵や異物が侵入するのを未然に防止することがで
きる。しかも、緊急時にのみ使用されるキャップ53が
使用される場所に固定的に付帯設備されているため、キ
ャップ53の紛失や破損事故を未然に防止することがで
きるとともに、緊急時の使用に簡単かつ迅速に即応する
ことができる。
【0031】(3) モータ12および減速装置45に
セルフロック機能を設備しなくて済むため、コストを低
減することができるとともに、緊急時の手動操作作業を
軽減することができる。また、ワンウエイクラッチのケ
ースとブレーキワッシャとの押接面間の摩擦力の設定に
よって、負荷側からの逆回転作用力は固定し、モータ側
からの逆回転駆動力は逃がすように構成されているた
め、逆回転防止機構の構造を簡単化することができると
ともに、負荷側からの逆回転作用力によるシャフトの逆
回転を確実に防止することができる。
【0032】図4は本発明の他の実施例を示す縦断面図
である。本実施例2が前記実施例1と異なる点は、手動
操作軸51がシャフト15の延長線上に配設されている
点にある。すなわち、シャフト15の外周面における従
動側傘歯車42の隣接する位置には、従動側傘歯車42
のシャフト15に対する軸方向の移動を阻止するための
ストッパリング41が止着されている。また、シャフト
15の外周における従動側傘歯車42の後端部側には、
位置検出用の雄ねじ部46が形成されており、この雄ね
じ部46にはストライカー47が進退自在かつ回転不能
に螺合されている。ハウジング11には位置検出スイッ
チ用のケース49がシャフト15と同心的に嵌入されて
おり、このケース49の内周面には回り止め溝50が軸
心方向に敷設されている。この回り止め溝50にはスト
ライカー47に径方向外向きに突設された凸部48が摺
動自在に係合されている。そして、ケース49内の軸心
方向前後端部には位置検出スイッチとしてのリミットス
イッチ(図示せず)が一対、それぞれ設備されており、
ストライカー47が両リミットスイッチにそれぞれ接触
することにより、モータ12が停止されるようになって
いる。
【0033】そして、シャフト15の外周面における位
置検出用雄ねじ部46の隣には手動操作軸51が一体的
に形成されており、ハウジング11の手動操作軸51の
端面に対向する位置にはキャップ装着口52が開設され
ている。この装着口52にはキャップ53が着脱自在に
装着されている。本実施例2におけるキャップ53の構
成および使用方法は、前記実施例1と同様であるので、
重複する説明は省略する。本実施例2においても、前記
実施例1と同様の作用効果が奏されることはいうまでも
ない。
【0034】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0035】例えば、手動操作軸は原動側傘歯車または
従動側傘歯車の支持軸、シャフトに配設するに限らず、
ウオーム歯車減速装置のウオームシャフトやモータ回転
軸等モータの動力伝達系の他の場所に配設してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一端側に手動操作軸用係合部が、他端側に工具用係合部
がそれぞれ形成されたキャップをハウジングの手動操作
軸との対向位置に開設された装着口に着脱自在に装着し
ておくことにより、緊急時の手動操作に際しては、その
キャップを介して汎用の回転操作工具によって手動操作
軸を回転操作することができるため、専用の回転操作工
具を付帯しなくとも済み、たとえ付帯する場合であって
も汎用の回転操作工具で済み、その結果、アクチュエー
タ全体としてのコストを低減させることができる。さら
に、付帯した回転操作工具を紛失したり、破損したりし
た場合であっても、汎用の回転操作工具を使用すること
ができるため、容易かつ迅速に入手することができ、緊
急時に即応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアクチュエータを示す
縦断面図である。
【図2】キャップの装着部分を示しており、(a)は通
常時のキャップ装着状態の分解斜視図、(b)は一部切
断組立斜視図、(c)は緊急時のキャップ装着状態の分
解斜視図、(d)は一部切断組立斜視図である。
【図3】逆転防止機構を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例であるアクチュエータを示
す縦断面図である。
【符号の説明】
10…アクチュエータ、11…ハウジング、12…モー
タ、13…モータ装着部、14…挿通孔、15…シャフ
ト、16…送り用雄ねじ部、17…雌ねじ部、18…ナ
ット、19…支持筒、20…ねじ結合部、21…ダンパ
ー部材、22…移動筒、23…ねじ結合部、24…連結
具、25…キャップ、26…Oリング、27…ワッシ
ャ、28…ストッパ、29…スラスト転り軸受、30…
ワンウエイクラッチ、30a…クラッチケース、30b
…楔形状溝、30c…ローラ、31…ブレーキワッシ
ャ、32…グリース溜め溝、33…凸部、34…スラス
トワッシャ、35…凹部、36…凸部、37…固定壁
部、38…凹部、39…ラジアル転り軸受、40…スラ
ストワッシャ、41…ストッパリング、42…従動側傘
歯車、43…原動側傘歯車、44…支持軸、45…ウオ
ーム歯車減速装置、46…位置検出用雄ねじ部、47…
ストライカー、49…凸部、50…回り止め溝、51…
手動操作軸、51a…雄平坦面部、52…キャップ装着
口、53…キャップ、54…嵌合面部、55…円錐台形
状部、56…手動操作軸用係合部、56a…雌平坦面
部、57…鍔部、58…工具用係合部、59…逃げ穴。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの挿通孔内に挿通されて回転
    自在に支承されているシャフトがモータによって正逆回
    転駆動されるように構成されており、シャフトの外周に
    形成された雄ねじ部には負荷に連結される雌ねじ部材が
    回転不能かつ進退自在に螺合されており、モータからの
    動力伝達系に回転操作工具と係合自在の手動操作軸が介
    設されているアクチュエータにおいて、 前記ハウジングにおける前記手動操作軸の端面に対向す
    る部分にキャップ装着口が開設され、この装着口にキャ
    ップが着脱自在に装着されており、このキャップの一端
    側には前記手動操作軸と係合自在の操作軸用係合部が形
    成されているとともに、他端側には汎用の回転操作工具
    と係合自在の工具用係合部が形成されていることを特徴
    とするアクチュエータ。
JP20928594A 1994-08-10 1994-08-10 アクチュエータ Pending JPH0852635A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20928594A JPH0852635A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20928594A JPH0852635A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0852635A true JPH0852635A (ja) 1996-02-27

Family

ID=16570421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20928594A Pending JPH0852635A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0852635A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101705018B1 (ko) * 2015-09-16 2017-02-09 강인철 이송기능을 갖는 베벨감속기 및 이를 이용한 이송장치
EP3162642A1 (en) * 2015-10-27 2017-05-03 Asahi Denso Co., Ltd. Steering lock device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101705018B1 (ko) * 2015-09-16 2017-02-09 강인철 이송기능을 갖는 베벨감속기 및 이를 이용한 이송장치
EP3162642A1 (en) * 2015-10-27 2017-05-03 Asahi Denso Co., Ltd. Steering lock device
US9889817B2 (en) 2015-10-27 2018-02-13 Asahi Denso Co., Ltd. Steering lock device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4930793A (en) Keyless chuck
JP3071563B2 (ja) スクリュードライバーにおけるクラッチ装置
US4215594A (en) Torque responsive speed shift mechanism for power tool
US4955744A (en) Clamping fixture for axially clamping a tool in place, in particular a disc
US3937036A (en) Rotary driving tool having a torque responsive clutch
JPH0386482A (ja) 電動ねじ回し装置
US5953965A (en) Device for tightening bolt and nut
JP3071523B2 (ja) スクリュードライバーにおける回り止め装置
US4229981A (en) Reversible hammer drill
JPH035952B2 (ja)
US4664357A (en) Overload avoiding arrangement for a hoist
US10759036B2 (en) Power tool
EP3300835B1 (en) Accessory clamp and spindle lock mechanism for power tool lock
JPH0842657A (ja) アクチュエータ
US5094330A (en) Power transmission mechanism with automatic clutch means
JPH0852635A (ja) アクチュエータ
US4122928A (en) Torque clutch coupling
JPH03251374A (ja) 回転工具
JPS6323120B2 (ja)
US5207539A (en) Power feed mechanism for rotary cutting tool
JPH0585559U (ja) スクリュドライバ
EP1092896B1 (en) Automatic variable transmission for a power tool
JPH09100890A (ja) アクチュエータ
JPH09224348A (ja) 電動式リニアアクチュエータ
JPH0854049A (ja) アクチュエータ